JP3021568B2 - テレビジヨン受信装置 - Google Patents

テレビジヨン受信装置

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JP3021568B2 JP2197209A JP19720990A JP3021568B2 JP 3021568 B2 JP3021568 B2 JP 3021568B2 JP 2197209 A JP2197209 A JP 2197209A JP 19720990 A JP19720990 A JP 19720990A JP 3021568 B2 JP3021568 B2 JP 3021568B2
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【発明の詳細な説明】 A産業上の利用分野 本発明はテレビジヨン受信装置に関し、例えば通信衛
星を用いて伝送されるテレビジヨン信号を受信するもの
に適用し得る。
B発明の概要 本発明は、テレビジヨン受信装置において、予約タイ
マに基づいてスクランブルされたテレビジヨン信号の受
信を開始した場合、デスクランブルが終了するまでの
間、映像信号及び又は上記音声信号を出力しないように
したことにより、デスクランブル中スクランブルされた
ままの不要な映像や音声が出力されることを未然に防止
し得、かくしてユーザの使い勝手を格段的に向上し得
る。
C従来の技術 従来、通信衛星を用いてテレビジヨン信号を伝送する
衛星テレビジヨン通信においては通常のテレビジヨン信
号に加えて、例えば映像信号の水平走査線を入れ替える
いわゆるラインシヤフリング等の方法でスクランブルさ
れたテレビジヨン信号が用いられている。
従つてこのようにスクランブルされたテレビジヨン信
号を受信する際には、送信側のスクランブル方法に応じ
たデスクランブル方法を実行するデスクランブラを用い
て、スクランブルされたテレビジヨン信号を元のテレビ
ジヨン信号に再現する必要がある。
また実際上このような衛星テレビジヨン通信では、テ
レビジヨン信号にアドレスコードと呼ばれる受信許可情
報が付加されており、デスクランブラはアドレスコード
に基づいて受信契約に応じた番組か否かを判断し、受信
契約に応じた番組のみをデスクランブルして元のテレビ
ジヨン信号に再現するようになされている。
このようにして正規に通信契約していない者がスクラ
ンブルされたテレビジヨン信号を受信しても、正常な映
像及び又は音声を視聴できないようになされている。
またデスクランブラを入手している場合でも、正規に
契約をしていない番組については正常な映像及び又は音
声を視聴できないようになされている。
D発明が解決しようとする課題 ところでこのような衛星テレビジヨン通信のテレビジ
ヨン信号を受信するテレビジヨン受信装置においては、
スクランブルされたテレビジヨン信号を受信した場合ア
ドレスコードを判定した後、デスクランブルするように
なされている。
実際上このアドレスコードの判定やデスクランブルに
は20秒程度の時間が必要とされ、この間画面上にはスク
ランブルされたままの乱れた画像が表示され、また音声
信号もスクランブルされている場合には、そのまま出力
するとスピーカを破損するおそれがあるためデスクラン
ブル中の20秒間はミユート状態になり何も聞こえなくな
る。
ところがこのようなテレビジヨン受信装置において、
例えば予約タイマに基づいてスクランブルされたテレビ
ジヨン信号の受信を開始した場合、予約タイマによる受
信開始から20秒間もの間、画面上にスクランブルされた
ままの乱れた画像が映出されたり、音声出力のミユート
状態が続き、ユーザにとつて使い勝手が悪い問題があつ
た。
また予約タイマに基づいて、スクランブルされたテレ
ビジヨン信号の録画を行う場合にも、ビデオテープの先
頭にスクランブルされたままの乱れた画像が録画されて
しまう問題があつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ユーザ
の使い勝手を格段的に向上して通常のテレビジヨン信号
に加えてスクランブルされたテレビジヨン信号を受信し
得るテレビジヨン受信装置を提案しようとするものであ
る。
E課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため本発明においては、通常の
第1のテレビジヨン信号STVに加えて、スクランブルさ
れて伝送される第2のテレビジヨン信号STVを受信し得
るようになされたテレビジヨン受信装置1において、予
約タイマITMに基づいて第1のテレビジヨン信号STVの受
信を開始した場合、第1のテレビジヨン信号STV中の映
像信号SVD2及び音声信号SAD1をそのまま出力し、予約タ
イマITMに基づいて第2のテレビジヨン信号STVの受信を
開始した場合、第2のテレビジヨン信号STVのデスクラ
ンブルが終了するまでの間、第2のテレビジヨン信号S
TV中の映像信号SVD2及び又は音声信号SAD1を出力しない
ようにした。
F作用 予約タイマITMに基づいてスクランブルされたテレビ
ジヨン信号STVの受信を開始した場合、デスクランブル
が終了するまでの間、映像信号SVD2及び又は音声信号S
AD1を出力しないようにしたことにより、デスクランブ
ル中にスクランブルされたままの不要な映像や音声が出
力されることを未然に防止し得る。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
第1図において、1は全体として本発明によるテレビ
ジヨン受信装置を示し、パラボラアンテナ2で受信され
た衛星テレビジヨン信号SBSがアンテナ2の直近に配置
されたダウンコンバータ(図示せず)で1〔GHz〕帯の
周波数に変換されてチユーナ部3に入力される。
チユーナ部3は、マイクロコンピユータ構成のテレビ
ジヨン制御回路4から入力されるチヤンネル選局信号S
CHに応じて、衛星テレビジヨン信号SBS中から所望のチ
ヤンネルのテレビジヨン信号STVを選局する。
実際上テレビジヨン制御回路4は、リモコン操作器5
によるユーザからの選局情報ICHをリモコン入力部6を
通じて受け、当該選局情報ICHに応じたチヤンネル選局
信号SCHを発生しチユーナ部3に供給する。
なおチユーナ部3で選局されたチヤンネルのテレビジ
ヨン信号STVは、それぞれローパスフイルタ(LPF)7及
びバンドパスフイルタ(BPF)8に供給される。
LPF7はテレビジヨン信号STVをフイルタリングして映
像信号成分を抽出し、これを映像信号SVDとして映像信
号処理回路9に入力する。
この映像信号処理回路9はCPU及びメモリ等を含んで
構成されており、テレビジヨン制御回路4から入力され
る映像制御信号CNTVDに基づいて、映像信号SVDが通常チ
ヤンネルのテレビジヨン信号STVの場合には、そのまま
第2の映像信号SVD1として加算回路10に送出する。
また映像信号SVDがスクランブルチヤンネルのテレビ
ジヨン信号STVの場合には、例えば内部ROM(read only
memory)等に予め格納されているアドレスコードを参照
し、受信が許可されている番組のときのみ映像信号SVD
をデスクランブルし、これを第2の映像信号SVD1として
加算回路10に送出する。
加算回路10は映像信号処理回路9から入力される第2
の映像信号SVD1と、テレビジヨン制御回路4から入力さ
れる文字データDTCRを加算してスーパーインポーズし、
これを第3の映像信号SVD2として増幅回路11を通じて陰
極線管装置(CRT)12に送出し、かくして第3の映像信
号SVD2に応じた画像がCRT12の画面DSP上に映出される。
またBPF8はテレビジヨン信号STVをフイルタリングし
て音声信号成分を抽出し、これを音声信号SADとして音
声信号処理回路13に送出する。
この音声信号処理回路13はPSK(Phase shift keyin
g)復調回路、PCM(Pulse code modulation)復号化回
路及びデイジタルアナログ変換回路等を含んで構成さ
れ、テレビジヨン制御回路4から入力される音声制御信
号CNTADに基づいて、通常チヤンネルのテレビジヨン信
号STVによる音声信号SADの場合には、音声信号SADをPSK
復調すると共にPCM復号化した後デイジタルアナログ変
換し、この結果得られるアナログ信号を第2の音声信号
SAD1として増幅回路14を通じてスピーカ15に送出し、か
くして第2の音声信号SAD1に応じた音声がスピーカ15か
ら送出される。
また音声信号SADがスクランブルチヤネルのテレビジ
ヨン信号STVの場合には必要に応じて音声信号SADをデス
クランブルし、PSK復調すると共にPCM復号化した後デイ
ジタルアナログ変換し、この結果得られるアナログ信号
を第2の音声信号SAD1として増幅回路14を通じてスピー
カ15に送出し、かくして第2の音声信号SAD1に応じた音
声がスピーカ15から送出される。
なお音声信号処理回路13は音声信号SVDをPSK復調/PCM
復号化等の信号処理すると共に、当該音声信号SADに含
まれるスクランブル制御情報を受信ダータDTRDとしてテ
レビジヨ制御回路4に送出する。
これによりテレビジヨン制御回路4は選局したテレビ
ジヨン信号STVがスクランブルチヤンネルか否かを判断
し、必要に応じて映像信号処理回路9及び音声信号処理
回路13にデスクランブルを指示する映像制御信号CNTVD
及び音声制御信号CNTADを送出する。
またこのテレビジヨン受信装置1の場合、増幅回路11
及び14から送出される第3の映像信号SVD2及び第2の音
声信号SAD1は、CRT12及びスピーカ15に加えてビデオ映
像入出力端16A及びビデオ音声入出力端16Bに接続されて
いる。
これによりビデオ映像入出力端16A及びビデオ音声入
出力端16Bにビデオテープレコーダ(VTR)17を接続すれ
ば、テレビジヨン受信装置1で受信したテレビジヨン信
号STV中の第3の映像信号SVD2及び第2の音声信号SAD1
を録画録音することができ、またVTR17から出力される
再生映像信号VDPB及び再生音声信号ADPBをCRT12及びス
ピーカ15で視聴し得るようになされている。
なおこの実施例の場合、テレビジヨン制御回路4のCP
Uはタイマ機能を内蔵しており、ユーザがリモコン操作
器5を操作してタイマ情報ITMとして電源投入時刻及び
チヤンネル番号を入力し、全体の電源をオフ状態にすれ
ば、テレビジヨン受信装置1がタイマ予約状態に制御さ
れる。
このタイマ予約状態でやがてユーザがタイマ情報ITM
として設定した電源投入時刻になると、テレビジヨン制
御回路4のCPUはテレビジヨン受信装置1の電源を投入
し、ユーザからタイマ情報ITMとして設定されたチヤン
ネル番号に基づいて、チヤンネル選局信号SCH発生しチ
ユーナ部3に供給する。
これと共にテレビジヨン制御回路4のCPUは、第2図
に示すタイマ起動処理手順RT0を実行し、ステツプSP1に
おいて音声信号処理回路13から受信データDTRDとして入
力されるスクランブル制御情報を参照して、選局したテ
レビジヨン信号STVがスクランブルチヤンネルか否かを
判断する。
このステツプSP1で肯定結果を得ると、CPUは映像信号
処理回路9及び音声信号処理回路13にデスクランブルを
指示する映像制御信号CNTVD及び音声制御信号CNTADを送
出し次のステツプSP2に移る。
このステツプSP2においてCPUは、映像信号処理回路9
におけるデスクランブルの終了を待ち、やがてデスクラ
ンブルが終了すると次のステツプSP3に移り、CRT12に対
して画面をオン制御する制御信号CNTCRTを送出し、次の
ステツプSP4で当該タイマ起動処理手順RT0を終了する。
なおステツプSP1で肯定結果を得ると、CPUはステツプ
SP3に移り、CRT12の画面をオン制御し、次のステツプSP
4で当該タイマ起動処理手順RT0を終了する。
このようにして、このテレビジヨン受信装置1の場
合、予約タイマに基づいて通常のテレビジヨン信号STV
の受信を開始した場合、直ちにCRT12をオン制御するよ
うにしたことにより、通常のテレビジヨン信号STVの映
像信号SVD2を直ちにCRT12に映出することができる。
また予約タイマに基づいてスクランブルされたテレビ
ジヨン信号STVの受信を開始した場合、デスクランブル
が終了した後、CRT12をオン制御してテレビジヨン信号S
TVの映像信号SVD2をCRT12に映出するようにしたことに
より、デスクランブル中にスクランブルされたままの乱
れた映像をCRT12に映出することなく、デスクランブル
された正しい映像からCRT12に映出することができる。
以上の構成によれば、予約タイマに基づいて通常のテ
レビジヨン信号STVの受信を開始した場合、直ちにCRT12
をオン制御して映像信号SVD2を映出し、予約タイマに基
づいてスクランブルされたテレビジヨン信号STVの受信
を開始した場合、デスクランブルが終了した後、CRT12
をオン制御して映像信号SVD2を映出するようにしたこと
により、予約タイマに基づいてスクランブルされたテレ
ビジヨン信号STVの受信を開始した場合も、デスクラン
ブル中にスクランブルされたままの乱れた映像をCRT12
に映出することなく、デスクランブルされた正しい映像
からCRT12に映出することができ、かくしてユーザの使
い勝手を格段的に向上し得るテレビジヨン受信装置を実
現できる。
なお上述の実施例においては、予約タイマに基づいて
スクランブルされたテレビジヨン信号の受信を開始した
場合、デスクランブルが終了した後CRTをオン制御して
映像信号を映出するようにした場合について述べたが、
これに加えてデスクランブルが終了した後、VTRをオン
制御するようにしても良く、このようにすればデスクラ
ンブルされた正しい映像からVTRで録画することができ
る。
なお上述の実施例においては、予約タイマに基づいて
スクランブルされたテレビジヨン信号の受信を開始した
場合、デスクランブルが終了した後CRTをオン制御して
映像信号を映出するようにした場合について述べたが、
これに加えて映像信号処理回路を制御して映像信号の出
力をデスクランブルが終了するまで抑圧するようにして
も良い。
また上述の実施例においては、デスクランブルが終了
した後、CRTをオン制御して映像信号を映出するように
した場合について述べたが、これに加えて音声信号もデ
スクランブルが終了するまで抑圧するようにしても良
い。
さらに上述の実施例においては、本発明を通信衛星を
用いたテレビジヨン信号を受信するものに適用した場合
について述べたが、これに限らず衛星テレビジヨン放
送、地上テレビジヨン放送やケーブルテレビジヨン放送
(CATV)等、要は通常のテレビジヨン信号とスクランブ
ルされたテレビジヨン信号が混在するものを受信するテ
レビジヨン受信装置に広く適用して好適なものである。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、予約タイマに基づいて
スクランブルされたテレビジヨン信号の受信を開始した
場合、デスクランブルが終了するまでの間、映像信号及
び又は音声信号を出力しないするようにしたことによ
り、デスクランブル中スクランブルされたままの乱れた
映像や音声が出力されることを未然に防止し得、かくし
てユーザの使い勝手を格段的に向上し得るテレビジヨン
受信装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるテレビジヨン受信装置の一実施例
を示すブロツク図、第2図はタイマ起動処理手順を示す
フローチヤートである。 1……テレビジヨン受信装置、2……アンテナ、3……
チユーナ部、4……テレビジヨン制御回路、5……リモ
コン操作器、7……LPF、8……BPF、9……映像信号処
理回路、10……加算回路、12……CRT、13……音声信号
処理回路、15……スピーカ、17……VTR。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の第1のテレビジヨン信号に加えて、
    スクランブルされて伝送される第2のテレビジヨン信号
    を受信し得るようになされたテレビジヨン受信装置にお
    いて、 予約タイマに基づいて上記第1のテレビジヨン信号の受
    信を開始した場合、上記第1のテレビジヨン信号中の映
    像信号及び音声信号をそのまま出力し、 上記予約タイマに基づいて上記第2のテレビジヨン信号
    の受信を開始した場合、上記第2のテレビジヨン信号の
    デスクランブルが終了するまでの間、上記第2のテレビ
    ジヨン信号中の上記映像信号及び又は上記音声信号を出
    力しないようにした ことを特徴とするテレビジヨン受信装置。
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