JP3021086U

JP3021086U - 手掛け紐

Info

Publication number: JP3021086U
Application number: JP1995008713U
Authority: JP
Inventors: 敏樹石田
Original assignee: KANEKO SEISAKUSHO CO., LTD.
Current assignee: KANEKO SEISAKUSHO CO., LTD.
Priority date: 1995-07-28
Filing date: 1995-07-28
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2001-07-28

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯電話機等の小型の携帯機器に取り付けて
使用するのに適した手掛け紐（ハンドストラップ）を提
供する。【解決手段】紐で輪状に形成した手掛け部と、この手
掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付
け部と、合成樹脂製のキャップとから成り、このキャッ
プの開口端から前記取り付け部を挿入し、キャップの頂
部に形成した小孔から引き出すと共に、前記手掛け部と
取り付け部の結合部をキャップ内に引き込んでキャップ
を嵌装する。キャップの外部に引き出された取り付け部
を、携帯電話機等の携帯機器の取り付け部に巻き付けて
取り付ける。手掛け部は芯入りの紐で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話機、ポータブルラジオ、カセットテープレコーダ等小型の携帯機器に取り付ける手掛け紐（ハンドストラップ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、小型のポータブルラジオやカメラに手掛け紐が付いているものがあり、これは１本の紐の端部を結び付け、或は端部同士を突き合わせて薄い金属板を巻き締めることにより輪状に形成し、この輪状の紐の端部をポータブルラジオ等に形成した取り付け部の孔に挿通し、その端部のループ部に紐の他端部を通して手掛け紐を巻き付けるようにしたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

最近、携帯電話機が急速に広まり、町中で歩きながら通話し或は電車内等場所を問わずに使用している姿を見掛けることが多くなった。ところで、従来の携帯電話機には手掛け紐が付いておらず、手に持って運ぶか又は鞄やバック等に入れて運ばねばならず不便であった。前記のように従来ポータブルラジオ等に使用されている手掛け紐を携帯電話機に使用することも考えられるが、丈夫な紐にするには太くするか又は幅広に形成しなければならず、そのため携帯電話機に取り付け難くなったり、取り付け部が大きくなって体裁が悪くなる等の欠点がある。そこで、本考案は、携帯電話機等の小型の携帯機器に取り付けて使用するのに適した手掛け紐を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を技術的に解決するための手段として、本考案は、紐で輪状に形成した手掛け部と、この手掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付け部と、合成樹脂製のキャップとから成り、このキャップの開口端から前記取り付け部を挿入し、キャップの頂部に形成した小孔から引き出すと共に、前記手掛け部と取り付け部の結合部をキャップ内に引き込んでキャップを嵌装した手掛け紐を要旨とする。又、紐で輪状に形成した手掛け部と、この手掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付け部と、前記手掛け部と取り付け部の結合部に嵌装した合成樹脂製のキャップとから成り、このキャップの外部に引き出された前記取り付け部を、携帯電話機、ポータブルラジオ、カセットテープレコーダ等の携帯機器の取り付け部に巻き付けるようにした手掛け紐を要旨とする。更に、紐で輪状に形成した手掛け部と、この手掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付け部と、前記手掛け部と取り付け部の結合部に嵌装した合成樹脂製のキャップとから成り、前記手掛け部は芯入りの紐で形成したことを要旨とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施の形態を添付図面に基づいて詳説する。図１(イ) において、１は輪状に形成された手掛け部であり、比較的幅広に形成された１本の紐を所定の大きさの輪状にすると共にその端部同士を突き合わせて接着することで形成してある。

【０００６】２は前記手掛け部１に輪状に取り付けた取り付け部であり、手掛け部１の紐より細い紐を通してその端部同士を結び合わせてある。この取り付け部２の紐は、補強及びある程度の緊張状態が得られるように中芯が入れられている。

【０００７】３は合成樹脂製のキャップであり、このキャップ３の開口端３ａから前記取り付け部２の先端をすぼめるようにして挿入し、図１(ロ) のようにキャップ３の頂部に形成された小孔３ｂから取り付け部２を引き出すと共に、前記手掛け部１と取り付け部２との結合部４をキャップ３内に引き込み、キャップ３を嵌装することにより手掛け紐５を形成する。

【０００８】この場合、キャップ３内に手掛け部１と取り付け部２との結合部４が引き込まれ、この結合部４と図１(イ) に示す手掛け部１の接着部１ａと取り付け部２の結び目２ａが全て隠蔽されるため体裁が良い。更に、結合部４はキャップ３の小孔３ｂの内側に当接して抜け止め作用をしており、キャップ３は手掛け部１に圧接状態で嵌装しているため動かずに位置が安定する。

【０００９】上記のように構成された手掛け紐５は、図２に示すように小型の携帯機器６例えば携帯電話機、ポータブルラジオ、カセットテープレコーダ等に取り付けて使用される。

【００１０】手掛け紐５の取り付け方は、図３(イ) に示すように携帯機器６の取り付け軸６ａに取り付け部２を引っ掛け、その先端のループ部に手掛け部１の後端部を矢印のように挿入して手前に反転させながら引けば、図３(ロ) のように取り付け部２を取り付け軸６ａに巻き付けることが出来る。

【００１１】手掛け紐５の取り付けの際、前記のように取り付け部２は細紐で形成されしかも中芯により緊張状態となるため、携帯機器６の取り付け軸６ａ付近が狭くても巻き付け作業が簡単にでき、且つ細くても中芯により補強されているので安心して使用することが出来る。又、金属製の金具等を一切用いていないので、手掛け紐の使用中に携帯機器を傷つけることがない。

【００１２】図４は本考案に係る手掛け紐の他の実施の形態を示すもので、手掛け部１１はある程度の伸縮性を有する丸紐で形成され、手掛けとして必要な大きさの輪状にすると共にその端部同士を突き合わせて接着することで形成してある。

【００１３】取り付け部１２は、手掛け部１１の紐より細くて中芯の入った紐で輪状に形成され、この輪状の取り付け部１２を手掛け部１１に巻き付けて連結する。

【００１４】１３は合成樹脂製のキャップであり、このキャップ１３の開口端１３ａから前記取り付け部１２の先端をすぼめるようにして挿入し、キャップ１３の頂部に形成された小孔（図示せず）から取り付け部１２を引き出すと共に、前記手掛け部１１と取り付け部１２との結合部１４をキャップ１３内に引き込み、キャップ１３を嵌装することにより手掛け紐１５を形成する。

【００１５】この場合も、キャップ１３内に結合部１４が引き込まれ、この結合部１４と手掛け部１１の接着部１１ａと取り付け部１２の巻き付け部１２ａが全て隠蔽されるため体裁が良い。更に、結合部１４はキャップ１３の小孔の内側に当接して抜け止めとなり、キャップ１３は手掛け部１１に圧接状態で嵌装して動かず位置が安定する。

【００１６】この手掛け紐１５の使用方法は、前記の手掛け紐５と全く同じであるから説明を省略する。尚、携帯機器６への取り付けは、前記のように取り付け軸６ａに巻き付けるだけでなく、携帯機器の取り付け部に形成した孔（図示せず）に取り付け部を巻き付けることも可能である。又、手掛け部の紐の形態や強度及び取り付け部の紐の太さや強度等は、手掛け紐を取り付ける携帯機器の大きさや重量等によって適宜設計変更することが可能である。

【００１７】取り付け部を構成する中芯入りの細紐は、例えばφ１．５（ｍｍ）、φ１（ｍｍ）、φ０．８（ｍｍ）とし、図１の例ではφ１又はφ０．８を用いて両端部を結んで輪状に形成し、図４の例ではφ１．５を用いて両端部を突き合わせて接着により輪状に形成したものを使用する。φ１又はφ０．８の場合は、両端部を突き合わせて接着により輪状にすると、接着面積が少なくて引っ張り強度が弱くなるため前記のように結び目により輪状に形成する方が好ましい。更に、前記実施の態様ではキャップはいずれも単に嵌めただけであるが、接着剤を介してキャップを接着することで強度を一層強めるようにしても良い。

【００１８】

【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、手掛け紐を手掛け部と取り付け部と、これらの結合部に嵌装するキャップとで構成し、取り付け部は手掛け部より細くてしかも中芯入りの紐で形成したので、携帯機器の取り付け部に対して取り付け易く且つ強度が強くて安心して使用できる効果を奏する。又、手掛け部と取り付け部の結合部がキャップ内に引き込まれて外から見えないので体裁が良く、更にその結合部がキャップの小孔の内側に当接して手掛け部の抜け止めになると共に、キャップを手掛け部に圧接することでキャップの位置を保持する等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示すもので、(イ) はキ
ャップ嵌装前の状態図、(ロ) はキャップ嵌装後の状態図
である。

【図２】手掛け紐を携帯機器に取り付ける前の状態図
である。

【図３】 (イ) は手掛け紐の取り付け部を携帯機器の取
り付け軸に巻き付ける要領を示す説明図、(ロ) は巻き付
け後の状態図である。

【図４】本考案の他の実施の形態を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１…手掛け部１ａ…接着部２…取り付け部
２ａ…結び目３…キャップ３ａ…開口端３
ｂ…小孔４…結合部５…手掛け紐６…携帯機器６ａ…取り付け軸１１…手掛け部１１ａ…接着部１２…取り付け
部１２ａ…巻き付け部１３…キャップ１３
ａ…開口端１４…結合部１５…手掛け紐

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】紐で輪状に形成した手掛け部と、この手
掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付
け部と、合成樹脂製のキャップとから成り、このキャッ
プの開口端から前記取り付け部を挿入し、キャップの頂
部に形成した小孔から引き出すと共に、前記手掛け部と
取り付け部の結合部をキャップ内に引き込んでキャップ
を嵌装したことを特徴とする手掛け紐。
【請求項２】紐で輪状に形成した手掛け部と、この手
掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付
け部と、前記手掛け部と取り付け部の結合部に嵌装した
合成樹脂製のキャップとから成り、このキャップの外部
に引き出された前記取り付け部を、携帯電話機、ポータ
ブルラジオ、カセットテープレコーダ等の携帯機器の取
り付け部に巻き付けるようにした手掛け紐。
【請求項３】紐で輪状に形成した手掛け部と、この手
掛け部より細い紐で手掛け部に輪状に取り付けた取り付
け部と、前記手掛け部と取り付け部の結合部に嵌装した
合成樹脂製のキャップとから成り、前記手掛け部は芯入
りの紐で形成した手掛け紐。