JP3021043U

JP3021043U - ストレッチ運動用補助具

Info

Publication number: JP3021043U
Application number: JP1994017181U
Authority: JP
Inventors: 宣明高村
Original assignee: 宣明高村
Priority date: 1994-12-27
Filing date: 1994-12-27
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2000-12-27

Abstract

(57)【要約】【目的】踏台２の角度がつま先上がりのみならず、逆
のつま先下がりも可能とし、且つ踏台２がスイングで
き、更に使用中に転倒することがなく安全である。【構成】踏台２は、その中央を支点とし、支持台１に
揺動自在に設ける。該支持台１と、前記踏台２との間に
は、歯車機構の角度調整手段５を設ける。又、踏台２の
前後部にストッパ−2aを垂直に突設させる。更に支持台
１から立設した握り杆７を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はストレッチ運動用補助具に関し、特には身体各部の筋肉及び腱に適度な力を加え、伸展させることにより、筋肉及び腱の緊張を除去し、柔軟にする、通称ストレッチ体操と呼ばれているものに使用する運動用補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ストレッチ運動用補助具としては、実公昭６１−３０６８８号、実開昭５９−６８５６１号及び特公昭６２−１４３００号のものが開示されている。この実公昭６１−３０６８８号の伸展柔軟運動補助具は、図８に示すように、支持台（１）と、支持台（１）にヒンジ連結された支持台（１）との間の角度を自在に変えられる踏台（２）と、支持台（１）と踏台（２）との間に挿入し、両者間の角度を所定の角度に保つ角度調整部材（８）と、踏台（２）又は支持台（１）の後方部に突設されたストッパー（４）とを備えたものである。

【０００３】又、実開昭５７−１６２６０２号のものは、図９に示すように、支持台（１）と、この支持台（１）に、一端にて揺動可能に組付けた踏台（２）と、これらの支持台（１）及び踏台（２）間に挿入されて踏台（２）を所定角度に保つ角度調整部材（８）と、前記支持台（１）又は踏台（２）の後端部に設けたストッパー（４）とを備えた伸展柔軟運動用補助具において、前記踏台（２）の上面に人の土踏まずに対応する程度の曲面を有する半円柱形部材（９）を取付けたものである。

【０００４】更に特公昭６２−１４３００号のものは、図１０に示すように支持台（１）と、この支持台（１）へ仰開自在に一端をヒンジ連結した踏台（２）と、この支持台（１）と踏台（２）との間に介在して両者間の開閉角度を所定の角度に保つ角度調整部材（８）と、支持台（１）の後方部に突設されたストッパー（４）とを備えた伸展柔軟運動用補助具において、踏台（２）のヒンジ連結部（11）とストッパー（４）の立設部分との間を踵幅分離隔して踵空間部（10）を支持台に設けるとともに、前記踵空間部（10）における支持台（１）は前記踏台（２）の端部と同じ高さとしたものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の伸展柔軟運動用補助具は、いずれも踏台（２）が、一端側にて支持台（１）に仰開自在にヒンジ連結されている関係上、踏台（２）は一方のみの角度、つまりつま先上りの斜面しか得られず、このためアキレス腱やふくらはぎの伸展運動をするだけであって、運動性に乏しく、又、踏台（２）の角度調整においても、支持台（１）と踏台（２）との間に角度調整部材（８）を挿入させる形式のものであるから、使用中に角度調整部材（８）の位置のずれを防止するためには、どうしても支持台（１）に段階的な嵌合が必要となり、このため角度調整が連続的にできないという問題点を有し、この対策として実公昭６１−３０６８８号では角度調整部材（８）の凸部と嵌合する支持台（１）に長く延びる凹部を長く延して設けているが、この場合には連続的な角度調整が可能としても、使用中に角度調整部材（８）の位置がずれる心配があり、使用者にとって危険を伴うものである。更に従来のものは、人が傾斜させた伸展柔軟運動用補助具の上に立ったままの状態では、つかまる所が無いため、急傾斜にしたり使用中に疲れたりすると踏台（２）の上でバランスを失い転倒し易くなって危険性がある等の問題点を有していた。

【０００６】本考案は、前記の点に鑑み、踏台（２）の角度がつま先上りのみならず、逆のつま先下りも可能とし、且つ踏台（２）がスイングも可能とするストレッチ運動用補助具を提供するにある。更に他の目的は、使用者が使用中に転倒したりしない安全なストレッチ運動用補助具を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

少なくとも、支持台（１）に踏台（２）を揺動自在に設け、該踏台（２）を所定角度に保つ角度調整手段（５）を有するストレッチ運動用補助具において、前記踏台（２）は、その中央を支点とし、前記支持台（１）に揺動自在に設ける。前記支持台（１）と、前記踏台（２）との間には、歯車機構の前記角度調整手段（５）を設け、更に前記踏台（２）の前後部にストッパー（2a）を垂直に突設させる。又、前記支持台（１）から立設した握り杆（７）を具備させている。

【０００８】

【作用】

先ず、使用者は踏台（２）の角度調整に当り、角度調整手段（５）の回転手段（54）,（58）としてのハンドル又はモ−タ−を回すと、ウォームギヤ−式ではウォーム軸（53）が回され、それと連結したウォーム（52）も回動され、ウォーム（52）と歯合するウォームホィール（51）が回されることにより、踏台（２）を自分に合った角度にセットできる。他方ラック式の場合には、ネジ棒（57）が回され、それと螺合するラック（56）が移動し、ラック（56）と歯合する歯車（ 55）を回すことにより、踏台（２）の角度をセットできるのである。そして自分に合った角度にセットされた踏台（２）の上に、使用者が垂直に立つことにより、ストレッチ体操を行うことができる。この際に、踏台（２）の角度は、踏台（２）の中央を支点としているため、回動手段（54）,（58）の回転方向によって、つま先上がりやつま先下がりとすることが可能であり、又、回動手段（54）, （58）がモ−タ−の場合には、一々手で踏台（２）の角度調整を行うことなくスイッチボタンで自動的に行える。しかも踏台（２）をスイングすることも可能となり、単に静止状態で立つのに比べ動的なストレッチ体操ができる。又、踏台（２）の前後部に設けたストッパ−（2a）は、足のすべり止めの役目を成し、踏台（２）がつま先上がりやつま先下がりでも対応できる。更に、握り杆（７）は、図７のように使用者が手でつかまることより、すべったり、バランスを失ったりしたとしても、転倒することなく安全であり、特に踏台（２）をスイングさせた際に有効となる。

【０００９】

【実施例】

以下、添付図面に基ずき本考案のストレッチ運動用補助具を詳細に説明する。

【００１０】図１は本考案の全体斜視図、図２は本考案の側面の断面図、図３は本考案の他の角度調整手段を示す側面の断面図、図４は本考案のモーターを用いた説明図、図５は本考案の他の握り杆を示す斜視図、図６は本考案の踏台に足型を形成した説明図、図７は本考案の使用状態における斜視図である。

【００１１】図１〜図７において、（１）は支持台、（２）は踏台であり、該踏台（２）には、前後部にストッパー（2a）を垂直に突設させている。（３）は踏台（２）の裏面中央にネジ又は溶接等で固着させた支持軸である。（４）は支持台（１）の両側から立設させた２本の支持板であり、該支持板（４）の上部に支持軸（３）の両端側が回動自在に嵌入され、これによって踏台（２）は揺動自在に支持台に設けている。

【００１２】（５）は踏台（２）の角度を調整する歯車機構の角度調整手段であり、該角度調整手段（５）は踏台（２）の裏面中央に、支持軸（３）を同心として固着させた略半円状のウォームホィール（51）と、該ウォームホィール（51）と歯合するウォーム（52）と、ウォーム（52）に挿入固定したウォーム軸（53）と、該ウォーム軸（53）の一端に設けた回動手段（54）とから成り、該回動手段（54）として、手動用ではハンドル（図１〜２参照）が、自動用では正逆両用のモーター（図４参照）が用いられる。（６）は支持台（１）より立設させ、ウォーム軸（53 ）を回動自在に軸支する複数の軸受板である。前記モ−タ−のスイッチ及び制御装置等は一般的であるため省略する。

【００１３】又、角度調整手段（５）の他の例としては、図３に示すように、踏台（２）の裏側中央に、支持軸（３）を同心として固着させた略半円状の歯車（55）と、該歯車（55）と歯合するラック（56）と、該ラック（56）と螺合するネジ棒（57）と、該ネジ棒（57）の一端に設けた回動手段（58）とから成り、（59）は軸受である。回動手段（58）は上記ウォ−ムギヤ−式と同様なハンドル又はモ−タ−が使用される。

【００１４】尚、角度調整手段（５）としては、上記以外に、歯車を用いた歯車機構、例えば図示しないが、踏台（２）又は支持軸（３）に設けた歯車を回動する他の手段でもよい。又、回動手段（54）としてモ−タ−の使用に際して、正逆回転，角度設定，スイング速度等のコントロ−ルは、図示しない制御盤にて行う。

【００１５】（７）はパイプ材の握り杆で、図１のごとく、踏台（２）に乗った人と対面する側の支持台（１）の一端側に立設する場合には、支持台（１）から立上る２本の直立杆（7a）と、その上端に水平に設けた横杆（7b）とから成る略Ｔ形ハンドル状に形成する。この際に直立杆（7a）を２本としたのは、回動手段（54）がハンドルの場合、中央に１本ではウォーム軸（53）と当接してしまうため、この２本の間をウォーム軸（53）が通るようにしていることと、１本よりも２本の方が安定性があるためであるが、逆Ｕ字形に曲折したパイプ材を用いてもよく、又、回動手段（54）がモーターの場合には、これ以外に１本でもよい。又、図５のごとく、支持台（１）の両横側に立設する場合には、逆Ｕ字形に曲折させたパイプ材を用いればよい。

【００１６】図６に示したものは、踏台（２）の表面に足形に凹ませた足形部（2b）を形成したものであって、使用中に足のすべりを防止する役目を成す。

【００１７】

【考案の効果】

このように構成した本考案は、以下の効果を奏する。踏台（２）の中央を揺動支点とし、歯車機構の角度調整手段（５）としたことにより、踏台（２）の傾斜が、つま先上り及び逆のつま先下りの両方を可能と成し、又この両方を連続的にスイングすること及び固定した傾斜状態とスイングの組合せ等が可能となり、より一層のストレッチ運動の効果が発揮できると共にスイングでは従来の静的運動に比べ動的運動ができるので飽きが来ず、楽しいものとなる。更に踏台（２）の角度調整が無段階にでき、使用者各自の体力、体調等に合わせて微調整ができ便利である。握り杆（７）を設けたことにより、使用者は、握り杆（７）につかまっていれば、傾斜した踏台（２）に立ったり、あるいは踏台（２）をスイングさせても、使用中に転倒したりすることがなく安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体斜視図である。

【図２】本考案の側面の断面図である。

【図３】本考案の他の角度調整手段を示す側面の断面図
である。

【図４】本考案のモーターを用いた説明図である。

【図５】本考案の他の握り杆を示す斜視図である。

【図６】本考案の踏台に足形を形成した状態の説明図で
ある。

【図７】本考案の使用状態図である。

【図８】〜

【図１０】従来のストレッチ運動用補助具を示す全体斜
視図である。

【符号の説明】

１支持台２踏台 2a ストッパー５角度調整手段 51 ウォ−ムホイ−ル 52 ウォ−ム 53 ウォ−ム軸 54 回動手段 55 歯車 56 ラック 57 ネジ棒 58 回動手段７握り杆

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【手続補正書】

【提出日】平成７年６月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項４】前記握り杆（７）が、前記支持台（１）
の前方から立設させた略Ｔ形ハンドル状である請求項１
記載のストレッチ運動用補助具。

【請求項５】前記握り杆（７）が、前記支持台（１）
の両横側から立設させた逆Ｕ形である請求項１記載のス
トレッチ運動用補助具。

【請求項６】前記踏台（２）の表面には、両足形を成
形した請求項１記載のストレッチ運動用補助具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも、支持台（１）に踏台（２）
を揺動自在に設け、該踏台（２）を所定角度に保つ角度
調整手段（５）を有するストレッチ運動用補助具におい
て、前記踏台（２）は、その中央を支点とし、前記支持
台（１）に揺動自在に設け、且つ前記支持台（１）と、
前記踏台（２）との間には、歯車機構の前記角度調整手
段（５）を設け、更に前記踏台（２）の前後部にストッ
パー（2a）を垂直に突設させると共に、前記支持台
（１）から立設した握り杆（７）を具備したことを特徴
とするストレッチ運動用補助具。
【請求項２】前記角度調整手段（５）が、前記踏台
（２）の裏側中央に固着した略半円状のウォームホィー
ル（51）と、該ウォームホィール（51）と直角に歯合す
るウォーム（52）と、該ウォーム（52）を回動させるウ
ォーム軸（53）と、該ウォーム軸（53）の一端に設けた
回動手段（54）とから成る請求項１記載のストレッチ運
動用補助具。
【請求項３】前記角度調整手段（５）が、前記踏台
（２）の裏側中央に固着した略半円状の歯車（55）と、
該歯車（55）と歯合するラック（56）と、該ラック（5
6）と螺合するネジ棒（57）と、該ネジ棒（57）の一端
に設けた回動手段（58）とから成る請求項１記載のスト
レッチ運動用補助具。
【請求項４】前記回動手段（54）が、ハンドルである
請求項１記載のストレッチ運動用補助具。
【請求項５】前記回動手段（54）がモーターである請
求項１記載のストレッチ運動用補助具。
【請求項６】前記握り杆（７）が、前記支持台（１）
の前方から立設させた略Ｔ形ハンドル状である請求項１
記載のストレッチ運動用補助具。
【請求項７】前記握り杆（７）が、前記支持台（１）
の両横側から立設させた逆Ｕ形である請求項１記載のス
トレッチ運動用補助具。
【請求項８】前記踏台（２）の表面には、両足形を成
形した請求項１記載のストレッチ運動用補助具。