JP3020924U

JP3020924U - 折り畳み式封筒

Info

Publication number: JP3020924U
Application number: JP1995008577U
Authority: JP
Inventors: 彰久廣町; 豊次藤本
Original assignee: 株式会社平和クリエーション
Priority date: 1995-07-25
Filing date: 1995-07-25
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2001-07-25

Abstract

(57)【要約】【目的】書状その他の郵便物等を封入するのにふさわ
しい重味と人間味をもった封筒の提供。【構成】封筒用紙１０は、最初に内容物Ｍを置くため
の第１面１１を有する。第１面１１に、その上の内容物
の上半分及び下半分を夫々ほぼ覆いかつ内容物を保持す
る一対の第１折り重ね片１４、１５を第１面１１の上下
に連設し、第１折り重ね片１４、１５が重なった面に重
ねて内容物の一面を２重に覆う第２面１２を第１面の左
右いずれかの側辺に連設し、内容物を置いた第１面１１
の他面に重なって内容物の他面を２重に覆う第３面１３
を第１面に続く第２面の他側辺に連設し、上記の折り畳
み形態を保って封をするための封緘部２０を第３面１３
の他側辺に連設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、封筒用紙を折り畳み部に沿って折り畳むことによって、書状その他の内容物を内部に封入する折り畳み式封筒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の封筒は予め定形に完成した状態で供給されており、使用者は便箋等を中へ納めて封をするだけである。しかし、用紙が薄いと内部が透けて見えることがあり、用途によっては重味に欠けることもある。使用時に折って要所を貼り合わせる郵便書簡の類もないわけではないが、これは封筒とはいえずしかも薄く弱いものである。このように従来の封筒は機能性のみを追及した人間味に乏しいものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題は大切な書状その他の郵送物類を封入するのにふさわしい重味を具有した人間味あふれる封筒を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、封筒用紙１０に、内容物が収まる大きさ形状を設け、かつ最初に内容物を置くための第１面１１を具備せしめ、第１面１１上の内容物の上半分及び下半分を夫々ほぼ覆うとともに、内容物を保持する大きさの一対の第１折り重ね片１４、１５を第１面１１の上下に連設し、第１折り重ね片１４、１５が重なった面に重ねて内容物の一面を２重に覆う第２面１２を第１面の左右いずれかの側辺に連設し、内容物を置いた第１面１１の他面に重なって内容物の他面を２重に覆う第３面１３を第１面に続く第２面の他側辺に連設し、上記の折り畳み形態を保って封をするための封緘部２０を第３面１３の他側辺に連設するという手段を講じたものである。

【０００５】封筒用紙１０は書状など内容物を最初に置く第１面１１を有し、その上下に一対第１折り重ね片１４、１５を連設しているため、これら両第１折り重ね片１４、１５を折り曲げると、内容物は第１面１１と第１折り重ね片１４、１５とによって表裏両面がまず（一重に）覆われ、かつ同時に折り重ね片１４、１５によって内容物の上下方向への抜け出しが止められる。

【０００６】第１面１１の左右いずれかの側辺には第２面１２が連設されているので、第２面１２を第１折り重ね片１４、１５上に折り重ねると内容物の一面は２重に覆われ、第２面１２の側辺には第３面１３が連設されているので、第３面１３を第１面１１上に折り重ねると内容物の他の一面も２重に覆われる。

【０００７】第２面１２、第３面１３の上下にも一対の第２折り重ね片１６、１７、第３折り重ね片１８、１９を夫々連設することができる。この場合、第２折り重ね片１６、１７を折り重ねると第２面１２が２重となり、第３折り重ね片１８、１９を折り重ねると第３面１３も２重となるので、内容物は、両面において３重に重なった状態となる（図１０）。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案に係る折り畳み式封筒は、１枚の封筒用紙１０からなるものであって、これを折り畳むことによって内容物を少なくとも２重の封筒構造で保護することができる。

【０００９】即ちこの封筒用紙１０は、内容物が収まる大きさ形状を有し、かつ封入すべき内容物を最初に置くための第１面１１を具備する。第１面１１は、この封筒の大きさを決定する部分であり、従って郵便用の場合には、予め定められているたて、よこ寸法の範囲内におさまるように外形を決める。

【００１０】第１面１１に置かれた内容部の上面を覆うための第１折り重ね片１４、１５が第１面１１の上下に、折り畳み部２２を境界にして連設される。第１折り重ね片１４、１５を上下一対設けるのは、内容物を覆うとともに、内容物が抜け出さないように保持するためである。なお、左右方向の保持は次に述べる第２面１２及び第３面、それに最終的には封緘部２０が担当する。

【００１１】第１面１１に置いた内容物の上に第１折り重ね片１４、１５を折り重ねたさらにその上に重ねて、内容物の上面を２重に覆うために第２面１２を第１面１１の左側辺又は右側辺のいずれかに折り畳み部２２を境界として連続して設ける。第２面の大きさは第１面１１のそれと同じで良い。

【００１２】また内容物を置いた第１面１１の下面に重なることにより、内容物の下面を２重に覆うために第３面１３が、第２面１２の、第１面側ではない他側辺に折り畳み部２２を境界として連続して設けられる。

【００１３】従ってここまでの構成により、まず第１面１１と第３面１３とが内容物の下面を２重に覆い、また第１折り重ね片１４、１５と第２面１２とが内容物の上面を２重に覆うので、内容物は２重構造の封筒の中に封入される。故に第３面１３の、第２面側ではない他側辺に封緘部２０を設け、それでもって、折り畳んだ本案封筒の封をすればこの段階において既に十分な封入効果を得ることができる。

【００１４】しかし、図１、図２に示す第１実施例の場合、第２面１２の上下に第２面１２の上半分及び下半分を夫々ほぼ覆う大きさの一対の第２折り重ね片１６、１７を連接し、第３面１３の上下に第３面１３の上半分及び下半分を夫々ほぼ覆う大きさの一対の第３折り重ね片１８、１９を連設した。第１実施例の場合、一対の第２折り重ね片１６、１７及び第２折り重ね片１８、１９は、上下共に折り畳み部２２を境界として左右に連続し、かつ第１折り重ね片１４、１５とも同様に連続している。

【００１５】故に、第１折り重ね辺１４、１５を第１面１１に置いた内容物上に折り重ねるとき、第２折り重ね片１６、１７は第２面１２に重なり、第３折り重ね片１８、１９は第３面に重なり、それらの部分は夫々２重となる（図７）。その結果、第１面１１に置いた内容物を第１折り重ね片１４、１５が覆っているその部分に、折り畳み部２２を折って第２面１２を重ね、さらにそこに同様に第３面１３を重ねると、内容物は表裏（上下）面共に３重になる訳である。

【００１６】図３、図４に示した第２実施例は、第１折り重ね片１４、１５と隣接する第２折り重ね部１６、１７との境界を切り離し可能にした点が第１実施例と相違しているのみで、他の構成は同じである。故に符号を援用し、説明の重複を避ける。

【００１７】折１折り重ね部１４、１５と第２折り重ね部１６、１７との境界はミシン目のような切り離し手段２３を設けても良いし、予め切り離された状態としても良い。折り畳み部２２は第１面１１、第２面１２、第３面１３その他各部分との間に「筋押し線」として加工されるが、その加工時に前記切り離し手段２３を設けることができる。

【００１８】図５、図６に示した第３実施例は封筒用紙１０の一部に窓孔２１を開口し、封筒用紙１０の内部を透視可能としたものである。図例では第１面１１の封筒表面側に印刷したマーク２４を透視するようになっているがこれはこの例示に限られない。なお、第３実施例の窓孔２１は第１実施例又は第２実施例のいずれの封筒用紙１０に設けても良い。

【００１９】封筒用紙１０の表面側には、郵便番号を記入するための区画２５や宛先の記載欄２６が印刷される。前記した封緘部２０については、第３面１３の外側辺に沿って設けられているが、第３折り重ね片１８、１９の外側辺に沿った耳２０′の部分は不要なので予め切除しておくか、使用時に切除するものとし、後者の場合にはその旨の注意書きをすると良い。同様の注意書き、或いは第１面１１に最初に内容物を置くべき指示等も同様に印刷等で記入しておくと良い。２７は発信人用の区画、２８は記載欄を示す。

【００２０】このように構成された本考案の折り畳み式封筒は一部触れたように図７の順序で折り畳むことができるが、最初に第１面１１に内容物Ｍを置き、かつ第１折り重ね片１４、１５をその上に折り重ねる手順さえ守られれば、その後の折り畳み方は任意である。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、内容物は２重乃至３重の封入構造によって奉書の如く保護されることとなり、従って大切な書状その他の郵便物を封入するのにふさわしい重味が備わった人間味あふれるものとなるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る折り畳み式封筒の第１実施例を示
す展開内面図。

【図２】同上の展開外面図。

【図３】同じく第２実施例を示す展開内面図。

【図４】同上の展開外面図。

【図５】同じく第３実施例を示す展開内面図。

【図６】同上の展開外面図。

【図７】（ａ）折り畳みを初めたときの斜視図。（ｂ）折り畳み中の斜視図。（ｃ）封をするときの斜視図。

【図８】完成した本案封筒の表裏を示す斜視図。

【図９】第３実施例の封筒の表を示す斜視図。

【図１０】（ａ）図８のＡ−Ａ線断面図。（ｂ）図８のＢ−Ｂ線断面図。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】封筒用紙を折り畳み部に沿って折り畳む
ことによって、書状その他の内容物を内部に封入する折
り畳み式封筒であって、封筒用紙１０は、内容物が収ま
る大きさ形状を有し、かつ最初に内容物を置くための第
１面１１を具備しており、第１面１１上の内容物の上半
分及び下半分を夫々ほぼ覆うとともに、内容物を保持す
る大きさの一対の第１折り重ね片１４、１５を第１面１
１の上下に連設し、第１折り重ね片１４、１５が重なっ
た面に重ねて内容物の一面を２重に覆う第２面１２を第
１面の左右いずれかの側辺に連設し、内容物を置いた第
１面１１の他面に重なって内容物の他面を２重に覆う第
３面１３を第１面に続く第２面の他側辺に連設し、上記
の折り畳み形態を保って封をするための封緘部２０を第
３面１３の他側辺に連設したことを特徴とする折り畳み
式封筒。
【請求項２】第２面１２の上下に第２面１２の上半分
及び下半分を夫々ほぼ覆う大きさの一対の第２折り重ね
片１６、１７を連設し、第３面１３の上下に第３面１３
の上半分及び下半分を夫々ほぼ覆う大きさの一対の第３
折り重ね片１８、１９を連設した請求項第１項記載の折
り畳み式封筒。
【請求項３】第１折り重ね片１４、１５と第２折り重
ね片１６、１７及び第３折り重ね片１８、１９が左右に
連続した状態にある請求項第２項記載の折り畳み式封
筒。
【請求項４】第１折り重ね片１４、１５と第２折り重
ね片１６、１７とが切り離されるか切り離し可能になっ
ており、第２折り重ね片１６、１７と第３折り重ね片１
８、１９とは連続している請求項第２項記載の折り畳み
式封筒。
【請求項５】封筒用紙１０の一部に窓孔２１を開口
し、封筒用紙１０の内部を透視可能とした請求項第１項
記載の折り畳み式封筒。