JP3020775U

JP3020775U - 紙コッププリンター

Info

Publication number: JP3020775U
Application number: JP1995008420U
Authority: JP
Inventors: 淳夫森川
Original assignee: 淳夫森川
Priority date: 1995-07-19
Filing date: 1995-07-19
Publication date: 1996-02-06
Anticipated expiration: 2001-07-19

Abstract

(57)【要約】【目的】印字データを入力すると自動的に紙コップに
印字し、その文字は水に塗れても容易に消えず検出物に
も影響を与えない安価な印字装置を得る。【構成】本体（１３）内に在る紙コップホルダー
（２）よりインデックスチャック（８）によって引き下
ろされた紙コップ（１）に、インクリボンカートリッジ
（６）及びサーマルヘッド（７）の組み合わせによる熱
転写によって上位コンピュータより出力されるデータを
印字する事を特徴とする印字装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案である紙コッププリンターは、例えば病院などの尿検査に於いて患者の名前やカルテ番号等をコンピュータの出力により紙コップに印字する印字装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、病院等の尿検査の時、患者の尿を取る容器として市販の紙コップをよく使用していた。このとき看護婦が手書きでこの紙コップに患者の名前などを書いていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、手書きで紙コップに患者の名前を書と時間がかかる事から、多数の患者に対応しきれず、また間違いも発生しやすいのが現状である。

【０００４】また、工場などの生産現場では、印字される物に対し非接触で印字する装置としてインクを飛ばして印字するインクジェットプリンタやバブルジェットプリンタ等が使用されている。

【０００５】紙コップに印字する方法としてはこれらインクジェットやバブルジェットを利用しても達成できるが、製作上のコストが高くまた印字された文字は水が掛かった場合、流れて消えてしまったり、検尿の際このインクにより検出物の性質が変わり誤検診の可能性もある。

【０００６】本考案は、コンピュータが印字データを出力すると自動的に紙コップに印字し、その文字は水に塗れても容易に消えず検出物にも影響を与えない印字装置を安価に提供する事を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案では印字する方法として市販のワープロによく使用されているインクリボンカートリッジとサーマルヘッドの組み合わせによる熱転写方式を採用している。

【０００８】この方法では、テープに塗ってあるカーボンをサーマルヘッドにより加熱して紙コップに張り付けて行く動作を行う事で印字する為、水に対して消える事もなく、機構が簡単で安価に構成できる。

【０００９】また、装置内に設置したマイクロコンピュータにより上位コンピュータからの印字データを解析し、その中の制御コードにより紙コップの搬入、印字、改行、搬出の各動作を行う事で自動的に印字する事が出来る。

【００１０】

【作用】

上記の様に構成された本印字装置は図３で示される動作フローチャートの様に動作する。

【００１１】まず、コンピュータにより患者のカルテから必要なデータを本装置に出力すると、紙コップの搬入動作を開始し、紙コップが定位置にくると印字を開始する。

【００１２】印字動作では一般のプリンターは印字ヘッドは向かって左から右へ印字しながら移動するが本装置では印字ヘッドは固定されインデックスモータにより紙コップが回転する事によって印字動作を達成している。

【００１３】また、印字データ中に改行コードがあると一般のプリンタでは紙を一行分送る動作を行うが、本装置では上下モータにより紙コップを上昇させ且つインデックスモータを印字開始位置に戻すと云う動作によって行っている。

【００１４】同様に印字データ中に終了コード、或いは予め決められた文字数が印字されると本装置は搬出アームにより印字された紙コップを搬出台へ搬出し１人分の紙コップの印字を終了し次のデータの入力を待つ。

【００１５】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１に於いて、本装置の本体１３の上部に印字される紙コップをストックしておく紙コップホルダ２を設置する。

【００１６】上位コンピュータより出力されたデータはセントロニクス仕様の電気信号としてデータ入力コネクタ５より取り込まれ、内部マイクロコンピュータにより一端バッファ内にデータを順次蓄積する。蓄積を完了すると上下モータ１２によりインデックスチャック８は上記紙コップホルダ２へ紙コップ１を取りに行き印字定位置まで下降した後印字動作を行う。

【００１７】次に、サーマルヘッド７は図２に示すようにピンチローラ９がインデックスチャック８の側面に押しつけられた位置で紙コップ側面に当たるように設置し、インデックスチャック８の回転がピンチローラ９を経てインクリボンカートリッジ６を巻き取らせる。この巻き取り動作は、通常のワープロと同じように印字ヘッドの移動と回転が同期をとって行うものであり、紙コップの周速と巻き取りスピードは一致する必要がある。

【００１８】バッファ内の印字データ列の中に改行コードを読みとると、本装置は、まずサーマルヘッド７を取り付けたブラケットが後退し、インデックスチャック８は印字開始位置まで回転しながら戻り、且つ上下モータ１２により一行分上昇する。

【００１９】この時のインデックスモータ１１及び上下モータ１２は位置決めをする必要から本装置ではパルスモータを使用し、マイクロコンピュータからの出力パルス量に見合った位置決め制御を行っている。

【００２０】最後に印字終了コード（本装置ではＤＣ３コード、１６進では１３Ｈ）を読みとるか、予め決めてある最大印字数量を達成すると本装置は搬出動作を行う。

【００２１】搬出動作では、まず上記の改行動作と同じ様にサーマルヘッド７がその取付ブラケットと共に後退し、インデックスチャック８は印字面が正面を向くように回転し、搬出アーム４が搬出台１０の上に紙コップを置き１サイクルの印字動作が終了する。

【００２２】以上の様なシーケンス動作は全て本装置内部のマイクロコンピュータが上位コンピュータからの入力データを解析し、そのデータに基づいて実行している。

【００２３】

【考案の効果】

本考案による紙コッププリンターは以上の様に構成されており、上位コンピュータからのデータを入力する事により自動で紙コップに、入力されたデータを印字する事が出来る。

【００２４】この事は、例えば病院などの検尿の際、看護婦の手を煩わす事無く、正確且つ迅速に患者のデータを印字し、現在の看護婦の人手不足の折、省力化にも大きく貢献する。

【００２５】また、印字方法としてインクリボンカートリッジとサーマルヘッドの利用は前述の如く、製造コストの低減と印字の品質向上に貢献する。

【図面の簡単な説明】

【図１】紙コッププリンターを一部欠っして示す斜視図
である。

【図２】印字部とインデックス部を示す断面図である。

【図３】データの解析と全体動作を示すフローチャート
である。

【図４】本装置の制御回路図である。

【符号の説明】

１．紙コップ２．紙コップホルダ３．コントロールパネル４．搬出アーム５．データ入力コネクタ６．インクリボンカートリッジ７．サーマルヘッド８．インデックスチャック９．ピンチローラ１０．搬出台１１．インデックスモータ１２．上下モータ１３．本体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】本体（１３）内に在る紙コップホルダー
（２）よりインデックスチャック（８）によって引き下
ろされた紙コップ（１）に、インクリボンカートリッジ
（６）及びサーマルヘッド（７）の組み合わせによる熱
転写によって上位コンピュータより出力されるデータを
印字する事を特徴とする印字装置。