JP3020763U - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大でメダルを３枚まで投入可能な従来のス
ロットマシンを改良すること。 【解決手段】 スロットマシンに投入可能なメダルの枚
数を最大で２枚とすることによって、ＣＰＵ１２が所定
の絵柄の配列を検出する際に、従来の３枚投入の場合と
は異なる有効ラインの設定を行い、更なる興趣が得られ
るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスロットマシンに関し、更に詳しくは、投入するメダル枚数を減少さ せたスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

スロットマシンは、一般に、基本的な構成要素として、３つの回胴と、スター タと、各回胴に対応した停止ボタンと、を備えた遊技装置である。遊技者は、メ ダルをスロットマシンに投入した後にスタータを有効化して付勢することにより 回胴を一斉に回転させ、各回胴に対応する停止ボタンを押下して回胴の回転を順 に停止させ、３つの回胴の周囲にそれぞれ配列された絵柄がスロットマシン前部 に設けられた絵柄表示窓の停止ライン上に所定の組み合わせで停止することを目 指す。回胴の停止によって停止ライン上に所定の絵柄の組み合わせが生じた場合 には、その組み合わせに応じた枚数のメダルが放出される。

【０００３】 停止ラインは、中段ライン（後述の図２のＬ_１）、上段ライン（Ｌ_２）、下段 ライン（Ｌ_３）の３つに加えて、右上がり及び左上がりの斜めのライン（Ｌ_４及 びＬ_５）があり、合計で５つである。従来のスロットマシンでは、１回の遊技に 最大で３枚までのメダルを投入でき、その際に、投入したメダルの数によって有 効となるラインが決定されるのが通常である。有効となるラインとは、どのライ ンに並んだ絵柄を検出するか、の意味である。たとえば、１枚投入した場合には 中段のラインのみが有効であり、２枚投入した場合には上段、中段、下段の３つ のラインが有効であり、３枚投入した場合には斜めの２つのラインを加えたすべ ての５つのラインが有効となる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のスロットマシンでは、最大で３枚までのメダル投入を許容することによ って、有効ラインが多様化され、スロットマシンの遊技としての興趣を増すこと が試みられている。しかし、遊技者側から見れば、最大枚数を減少させることに より、なお改良が可能であるとも考え得る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、メダルの最大投入枚数を２枚に設定することにより、３枚の場合 とは別の興趣を有するスロットマシンを提供することを目的とする。具体的には 、メダルの最大枚数を２枚にすることで、（１）従来よりも少ない枚数で５つの ラインすべてが有効化され、（２）１回の遊技に消費される時間を短縮し、同時 に次の遊技に移行するための待ち時間を短縮し、（３）有効化されるラインの組 み合わせを多様化し、（４）現在ホールで多く見られるメダル１枚投入でプレイ しメダルの節約をしている遊技者の需要に答える、ことを目的とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１に、本考案による装置の概略図を示した。各回胴２０₁〜２０_kは、それぞ れが回胴回転用のモータであるステッピング・モータ１８₁〜１８_kによって回転 を与えられ、ステッピング・モータ１８₁〜１８_kは、ステッピング・モータ駆動 回路１６を介して励磁パルス信号によって駆動される。

【０００７】 本考案による実施例では、遊技者は、最初に、それによって設定される有効ラ インを考慮して、１枚又は２枚のメダルを投入する。次に、スロットマシンのス タータＳを操作し、ステッピング・モータ駆動回路１６内のパルス発生器（図示 せず）に励磁パルス信号を発生させる。停止ボタン１０₁〜１０_kの押下によって その発生を停止させるまでは、励磁パルス信号は連続的にステッピング・モータ １８₁〜１８_kに供給され続け、したがって各回胴２０₁〜２０_kは回転を続ける。 遊技者は、停止させようとする回胴に対応する停止ボタンを順に押下する。この 停止ボタンの押下に応答してステッピング・モータ１８₁〜１８_kへの励磁パルス が遮断され、回胴２０₁〜２０_kの回転が停止する。回胴が停止すると、ＣＰＵ１ ２が、設定された有効ライン上において、入賞に相当する所定の絵柄の配列が生 じているかを判断し、各配列に対応するメモリ１４に記憶された入賞のデータに 基づいて、入賞の場合には、所定の枚数のメダルを放出させる。

【０００８】 図２には、スロットマシン前面にある絵柄表示窓から見える停止した３つの回 胴を示してある。Ｌ_１〜Ｌ_５は、５つの有効ラインである。本考案では、上述し たように、１回のゲームで投入できるメダルの数を最大で２枚とした。その際に 、投入メダル数と有効ラインとの関係は、次の（ａ）から（ｃ）のいずれかとす る。すなわち、（ａ）メダル１枚で、上段（Ｌ_２）、中段（Ｌ_１）、下段（Ｌ_３ ）の３つのラインを有効（ａ−１）にし、２枚ですべての５つのライン（Ｌ_１〜 Ｌ_５）を有効（ａ−２）とする。（ｂ）メダル１枚で、上段と中段（ｂ−１）、 中段と下段（ｂ−２）、又は上段と下段（ｂ−３）の２つのラインを有効にし、 メダル２枚ですべての５つのラインを有効（ｂ−４）とする。（ｃ）メダル１枚 で、中段だけの１つのラインだけを有効（ｃ−１）にし、２枚ですべての５つの ラインを有効（ｃ−２）とする。

【０００９】 ただし、特定の入賞の効果として、これらの（ａ）から（ｃ）の設定の相互間 で移行を行うことも可能である。１枚投入の際の有効ライン数から明らかなよう に、（ｃ）よりも（ｂ）、（ｂ）よりも（ａ）の方が遊技者には有利であるから 、特定の入賞の際には、（ｃ）から（ｂ）、（ｂ）から（ａ）のような移行を許 容する設定もできる。

【００１０】 この複数の設定の中のどれを選択するのか、すなわち、（ａ）〜（ｃ）のどれ を選択するのか、また、（ｂ）を選択した場合には、（ｂ−１）〜（ｂ−３）の どれに設定するのか等のためのデータは、メモリ１４に記憶されており、検出の 際にＣＰＵ１２によって読み出される。

【００１１】

【考案の効果】

メダルの投入枚数を２枚とすることにより、スロットマシンにおいて、３枚の 場合とは別の設定を有する遊技が提供される。具体的には、少ない枚数で５つの ラインすべてが有効化されるので遊技者にとって有利であり、１回の遊技に消費 される時間が短縮され、また、同時に次の遊技に移行するための待ち時間が短縮 されるのでスピード感が増し、有効化されるラインの組み合わせが多様化され、 現在ホールで多く見られるメダル１枚投入でプレイしメダルの節約をしている遊 技者の需要にも答えることができる。有効ラインの多様化とは、従来は、１ライ ン、３ライン、５ラインの３種類であったものに、２ラインが加わるという意味 である。

【００１２】 このように、本考案のスロットマシンによれば、従来のスロットマシンに新た な興趣が加えられ、遊技者に対する魅力が増加する。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【００１４】

【図１】本考案によるスロットマシンの概略図である。

【００１５】

【図２】スロットマシンの前面の絵柄表示窓から見える
５つの有効ラインである。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の回胴とスタータと前記複数の回胴
   のそれぞれに対応する停止ボタンとを備え、メダルの投
   入枚数に応じて有効ラインが設定されるスロットマシン
   において、 投入可能なメダルの数が最大で２枚であることを特徴と
   するスロットマシン。
2. 【請求項２】 請求項１記載のスロットマシンにおい
   て、投入されるメダルと有効ラインとの関係が、 （ａ）メダルの投入が１枚の場合には、上段、中段、下
   段の３つのラインが有効化され、２枚の場合には、すべ
   ての５つのラインが有効化される、 （ｂ）メダルの投入が１枚の場合には、上段と中段、中
   段と下段、又は、上段と下段のいずれかの２つのライン
   が有効化され、２枚の場合には、すべての５つのライン
   が有効化される、 （ｃ）メダルの投入が１枚の場合には、中段だけの１つ
   のラインだけが有効化され、２枚の場合には、すべての
   ５つのラインが有効化される、 のいずれかに設定されることを特徴とするスロットマシ
   ン。
3. 【請求項３】 請求項２記載のスロットマシンにおい
   て、特定の入賞の効果として、前記（ａ）から（ｃ）の
   設定の相互間で移行を行うことが可能であることを特徴
   とするスロットマシン。