JP3020125B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents
車両用空調制御装置Info
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- JP3020125B2 JP3020125B2 JP3353718A JP35371891A JP3020125B2 JP 3020125 B2 JP3020125 B2 JP 3020125B2 JP 3353718 A JP3353718 A JP 3353718A JP 35371891 A JP35371891 A JP 35371891A JP 3020125 B2 JP3020125 B2 JP 3020125B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも車室内温
度、車室内設定温度から熱負荷信号としての総合信号を
演算し、この総合信号に基づいて空調装置を制御する車
両用空調制御装置に関する。
度、車室内設定温度から熱負荷信号としての総合信号を
演算し、この総合信号に基づいて空調装置を制御する車
両用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置において、車室内
温度を検出する温度センサは、例えば実公昭56−15
053号公報に示されるように、車室内のインストルメ
ントパネル(インパネ)に設けられ、円筒状で上端部は
開口し、下端部は閉鎖されて側部にポートが形成されて
おり、このポートは2次空気用ホースを介してアスピレ
ータと連通されている。また、アスピレータは車室内に
設けられ、その上部のポートが1次空気用ホースにより
空調装置のエアミックスチャンバーを兼ねた分配箱に設
けた1次空気吹出口と連通している。
温度を検出する温度センサは、例えば実公昭56−15
053号公報に示されるように、車室内のインストルメ
ントパネル(インパネ)に設けられ、円筒状で上端部は
開口し、下端部は閉鎖されて側部にポートが形成されて
おり、このポートは2次空気用ホースを介してアスピレ
ータと連通されている。また、アスピレータは車室内に
設けられ、その上部のポートが1次空気用ホースにより
空調装置のエアミックスチャンバーを兼ねた分配箱に設
けた1次空気吹出口と連通している。
【0003】これによって、1次空気吹出口より1次空
気用ホースを経てアスピレータ内に入った空調装置の吹
出空気は、アスピレータ内においてジェット気流とな
り、アスピレータ内の圧力が負圧となって、車室内空気
が温度センサを通って2次空気用ホースからアスピレー
タ内に吸入されるものである。
気用ホースを経てアスピレータ内に入った空調装置の吹
出空気は、アスピレータ内においてジェット気流とな
り、アスピレータ内の圧力が負圧となって、車室内空気
が温度センサを通って2次空気用ホースからアスピレー
タ内に吸入されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記引例にお
いては、送風機の駆動停止時においては、ヒータに溜ま
った熱気が、1次空気用ホース及び2次空気用ホースを
介して車室内温度センサに達し、車室内温度センサの検
出温度を上昇させる不具合が生じており、ファンをオフ
からオンにした直後に冷風吹き出しやモード跳び(ヒー
トモードであった吹出モードが、ベントモードでスター
トし、その直後にバイレベルモードを経てヒートモード
に戻ること)等の不具合が生じていた。
いては、送風機の駆動停止時においては、ヒータに溜ま
った熱気が、1次空気用ホース及び2次空気用ホースを
介して車室内温度センサに達し、車室内温度センサの検
出温度を上昇させる不具合が生じており、ファンをオフ
からオンにした直後に冷風吹き出しやモード跳び(ヒー
トモードであった吹出モードが、ベントモードでスター
トし、その直後にバイレベルモードを経てヒートモード
に戻ること)等の不具合が生じていた。
【0005】このために、この発明は、送風機のオンオ
フによる車室内温度の検出値の変化に対応して空調制御
を行う車両用空調制御装置を提供することにある。
フによる車室内温度の検出値の変化に対応して空調制御
を行う車両用空調制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明を図
1により説明すると、空調ダクト内に送風機と、この送
風機により吸入された空気を温調する温調手段を具備
し、少なくとも車室内温度、車室内設定温度から熱負荷
信号としての総合信号を演算してこの温調手段を制御す
るようにした車両用空調制御装置において、現在の車室
内温度を検出する車室内温度検出手段100と、前記送
風機が駆動状態にあるか否かの判定を行う送風機駆動状
態判定手段110と、前記送風機駆動状態判定手段11
0によって送風機が駆動していると判定された場合には
前記車室内温度検出手段100によって検出された車室
内温度の利得を第1の利得とし、送風機が停止している
と判定された場合には、前記車室内温度の利得を前記第
1の利得より小さい第2の利得とする車室内温度利得設
定手段120と、この車室内温度利得設定手段120に
より設定された利得及び前記車室内温度に基づき総合信
号の補正項を調整する補正項調整手段130と、前記車
室内温度と、前記車室内温度利得設定手段120によっ
て設定された車室内温度の利得及び前記補正項調整手段
130により調整された補正項により前記総合信号を演
算する総合信号演算手段140を具備したことにある。
1により説明すると、空調ダクト内に送風機と、この送
風機により吸入された空気を温調する温調手段を具備
し、少なくとも車室内温度、車室内設定温度から熱負荷
信号としての総合信号を演算してこの温調手段を制御す
るようにした車両用空調制御装置において、現在の車室
内温度を検出する車室内温度検出手段100と、前記送
風機が駆動状態にあるか否かの判定を行う送風機駆動状
態判定手段110と、前記送風機駆動状態判定手段11
0によって送風機が駆動していると判定された場合には
前記車室内温度検出手段100によって検出された車室
内温度の利得を第1の利得とし、送風機が停止している
と判定された場合には、前記車室内温度の利得を前記第
1の利得より小さい第2の利得とする車室内温度利得設
定手段120と、この車室内温度利得設定手段120に
より設定された利得及び前記車室内温度に基づき総合信
号の補正項を調整する補正項調整手段130と、前記車
室内温度と、前記車室内温度利得設定手段120によっ
て設定された車室内温度の利得及び前記補正項調整手段
130により調整された補正項により前記総合信号を演
算する総合信号演算手段140を具備したことにある。
【0007】
【作用】したがってこの発明においては、送風機駆動状
態判定手段110によって送風機の駆動が停止している
と判定された場合に、空調制御を行うための熱負荷信号
としての総合信号の車室内温度の項の利得を第1の利得
よりも小さい第2の利得により演算して車室内温度の影
響を小さくすると共に、補正項調整手段130におい
て、車室内温度の利得を小さくすることによって発生す
る総合信号の段差を補正項を増加させることで防止し、
また送風機が駆動していると判定された場合には、第1
利得によって総合信号を演算することによって車室内温
度の総合信号への影響を大きくすると共に、補正項調整
手段130において、車室内温度の利得を大きくするこ
とによって発生する総合信号の段差を補正項を減少させ
ることで防止し、上記課題が達成できるものである。
態判定手段110によって送風機の駆動が停止している
と判定された場合に、空調制御を行うための熱負荷信号
としての総合信号の車室内温度の項の利得を第1の利得
よりも小さい第2の利得により演算して車室内温度の影
響を小さくすると共に、補正項調整手段130におい
て、車室内温度の利得を小さくすることによって発生す
る総合信号の段差を補正項を増加させることで防止し、
また送風機が駆動していると判定された場合には、第1
利得によって総合信号を演算することによって車室内温
度の総合信号への影響を大きくすると共に、補正項調整
手段130において、車室内温度の利得を大きくするこ
とによって発生する総合信号の段差を補正項を減少させ
ることで防止し、上記課題が達成できるものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
説明する。
【0009】図2において示される車両用空調装置1に
は、空調ダクト2の最上流に内気導入口3と外気導入口
4が開口しており、これら内気導入口3と外気導入口4
を適宜選択する内外気切換ドア(インテークドア)5が
設けられ、この下流には送風機6が設けられている。
は、空調ダクト2の最上流に内気導入口3と外気導入口
4が開口しており、これら内気導入口3と外気導入口4
を適宜選択する内外気切換ドア(インテークドア)5が
設けられ、この下流には送風機6が設けられている。
【0010】送風機6の下流には、温調手段として、電
磁クラッチ18によって図示しない走行用エンジンと連
結されて駆動するコンプレッサ8、コンデンサ9、膨張
弁10と直列に配管結合されて冷房サイクルを構成する
エバポレータ7と、電磁弁12が開放することによって
走行用エンジンから冷却水が供給されるヒータコア11
と、このヒータコア11の上流側を開閉するエアミック
スドア13が設けられている。
磁クラッチ18によって図示しない走行用エンジンと連
結されて駆動するコンプレッサ8、コンデンサ9、膨張
弁10と直列に配管結合されて冷房サイクルを構成する
エバポレータ7と、電磁弁12が開放することによって
走行用エンジンから冷却水が供給されるヒータコア11
と、このヒータコア11の上流側を開閉するエアミック
スドア13が設けられている。
【0011】空調ダクト2の最下流には、デフ吹出口1
4、ベント吹出口15、フット吹出口16が開口してお
り、この吹出口14,15,16はモードドア17a.
17b,17cによって適宜選択されて開口されるもの
である。
4、ベント吹出口15、フット吹出口16が開口してお
り、この吹出口14,15,16はモードドア17a.
17b,17cによって適宜選択されて開口されるもの
である。
【0012】以上の構成の空調装置1において、インテ
ークドア5によって選択された内気、外気又は内気と外
気の混合気は、送風機6の駆動によって空調ダクト2の
下流側に送られ、エバポレータ7を通過することによっ
て冷却される。この冷却された空気は、エアミックスド
ア13の開度によってヒータコア11を通過する空気
と、ヒータコア11を迂回する空気に選択される。
ークドア5によって選択された内気、外気又は内気と外
気の混合気は、送風機6の駆動によって空調ダクト2の
下流側に送られ、エバポレータ7を通過することによっ
て冷却される。この冷却された空気は、エアミックスド
ア13の開度によってヒータコア11を通過する空気
と、ヒータコア11を迂回する空気に選択される。
【0013】このヒータコア11を通過して加熱された
空気と、ヒータコア11を迂回した冷却されたままの空
気は、ヒータコア11の下流側において混合され、所望
の温度に温調された空気になり、モードドア17a,1
7b,17cによって選択された吹出口14,15,1
6から図示しない車室内に吹き出して、車室内を温調す
るものである。
空気と、ヒータコア11を迂回した冷却されたままの空
気は、ヒータコア11の下流側において混合され、所望
の温度に温調された空気になり、モードドア17a,1
7b,17cによって選択された吹出口14,15,1
6から図示しない車室内に吹き出して、車室内を温調す
るものである。
【0014】この空調装置1を制御するための空調制御
機器100は、少なくともインテークドア5を駆動する
アクチュエータ38a、送風機6、電磁クラッチ18、
エアミックスドア13を駆動するアクチュエータ38
b、電磁弁12、モードドア17a,17b,17cを
駆動するアクチュエータ38cからなり、出力回路37
a〜37fを介して、マイクロコンピュータ19によっ
て制御されるものである。
機器100は、少なくともインテークドア5を駆動する
アクチュエータ38a、送風機6、電磁クラッチ18、
エアミックスドア13を駆動するアクチュエータ38
b、電磁弁12、モードドア17a,17b,17cを
駆動するアクチュエータ38cからなり、出力回路37
a〜37fを介して、マイクロコンピュータ19によっ
て制御されるものである。
【0015】このマイクロコンピュータ19は、中央演
算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/
O)等からなるそれ自体公知のもので、マルチプレクサ
(MPX)20及びA/D変換器21を介して車室内温
度を検出する下記する温度センサ22、外気温度センサ
23、日射センサ24、エバポレータ温度センサ25が
入力され、また下記する操作パネル27からの設定信号
が入力されるものである。
算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/
O)等からなるそれ自体公知のもので、マルチプレクサ
(MPX)20及びA/D変換器21を介して車室内温
度を検出する下記する温度センサ22、外気温度センサ
23、日射センサ24、エバポレータ温度センサ25が
入力され、また下記する操作パネル27からの設定信号
が入力されるものである。
【0016】尚、車室内温度センサ22は、空調ダクト
2に設けられたアスピレータ39とホース40を介して
インスツルメントパネル41に取付られたケース42内
の設けられており、送風機6の稼動によってアスピレー
タ39内を通過する空気のベンチュリー効果によりアス
ピレータ39内が負圧になることによってホース40を
介して吸い出される車室内空気を検出するものである。
2に設けられたアスピレータ39とホース40を介して
インスツルメントパネル41に取付られたケース42内
の設けられており、送風機6の稼動によってアスピレー
タ39内を通過する空気のベンチュリー効果によりアス
ピレータ39内が負圧になることによってホース40を
介して吸い出される車室内空気を検出するものである。
【0017】操作パネル27は、空調装置1の制御を自
動で行うAUTOスイッチ28、冷房サイクルの駆動を
手動によりオンオフするA/Cスイッチ29、吹出モー
ドを手動により設定するDEFスイッチ30、吸入空気
モードを手動により切り換えるRECスイッチ31、空
調装置1を停止させるOFFスイッチ32、車室内の設
定温度を上昇させるアップスイッチ33a及び下降させ
るダウンスイッチ33bと、この設定値を表示する温度
設定表示部33cからなる温度設定器33、吹出モード
を手動により上吹出モード(ベントモード)又は下吹出
モード(ヒートモード)に設定するMODEスイッチ3
4aとこのモードを表示する吹出モード表示部34bか
らなる吹出モード設定器34、送風機の風量を設定する
FANスイッチ35aとこの風量を表示する風量表示部
35bからなる風量設定器35によって構成され、表示
部33c、34b、35bは、表示回路36を介して前
記マイクロコンピュータ19によって制御されるもので
ある。
動で行うAUTOスイッチ28、冷房サイクルの駆動を
手動によりオンオフするA/Cスイッチ29、吹出モー
ドを手動により設定するDEFスイッチ30、吸入空気
モードを手動により切り換えるRECスイッチ31、空
調装置1を停止させるOFFスイッチ32、車室内の設
定温度を上昇させるアップスイッチ33a及び下降させ
るダウンスイッチ33bと、この設定値を表示する温度
設定表示部33cからなる温度設定器33、吹出モード
を手動により上吹出モード(ベントモード)又は下吹出
モード(ヒートモード)に設定するMODEスイッチ3
4aとこのモードを表示する吹出モード表示部34bか
らなる吹出モード設定器34、送風機の風量を設定する
FANスイッチ35aとこの風量を表示する風量表示部
35bからなる風量設定器35によって構成され、表示
部33c、34b、35bは、表示回路36を介して前
記マイクロコンピュータ19によって制御されるもので
ある。
【0018】このマイクロコンピュータ19は、前記各
入力信号を所定のプログラムに従って処理することによ
って、空調制御機器を制御するための制御信号に変換す
るもので、以下、このマイクロコンピュータ19によっ
て実行されるプログラムを示したフローチャートに従っ
て説明する。
入力信号を所定のプログラムに従って処理することによ
って、空調制御機器を制御するための制御信号に変換す
るもので、以下、このマイクロコンピュータ19によっ
て実行されるプログラムを示したフローチャートに従っ
て説明する。
【0019】図3で示される空調制御のメインルーチン
において、図示しないイグニッションスイッチが投入さ
れると、空調装置1を制御するプログラムがステップ2
00より開始され、ステップ210において操作パネル
27の各スイッチ28〜35の信号が読み込まれ、さら
にステップ220において各センサ22〜25の信号が
読み込まれる。
において、図示しないイグニッションスイッチが投入さ
れると、空調装置1を制御するプログラムがステップ2
00より開始され、ステップ210において操作パネル
27の各スイッチ28〜35の信号が読み込まれ、さら
にステップ220において各センサ22〜25の信号が
読み込まれる。
【0020】ステップ230においては、下記する車室
内温度補正、総合信号を演算する場合に用いられる車室
内温度利得及び補正項の演算が行われ、この補正により
決定された利得A及び補正項Fによる車室内温度Tr、
エバポレータ温度Te、日射量TSD、車室内設定温度T
SET 、及び外気温度TADによって、ステップ240にお
いて下記する数式1により熱負荷信号としての総合信号
Tが演算されるものである。
内温度補正、総合信号を演算する場合に用いられる車室
内温度利得及び補正項の演算が行われ、この補正により
決定された利得A及び補正項Fによる車室内温度Tr、
エバポレータ温度Te、日射量TSD、車室内設定温度T
SET 、及び外気温度TADによって、ステップ240にお
いて下記する数式1により熱負荷信号としての総合信号
Tが演算されるものである。
【0021】
【数1】 T=ATr+BTe+CTSD+DTa−ETd+F
【0022】尚、B,C,D,Eは、最適な空調状態を
得るために、実験によって求めらる利得である。
得るために、実験によって求めらる利得である。
【0023】この総合信号Tによって、ステップ250
においては、図4(a)に示される特性線に基づいて送
風機6の制御が行われ、ステップ260においては、図
4(b)に示される特性線に基づいてエアミックスドア
13の制御が行われ、ステップ270においては図4
(c)に示される特性線に基づいてインテークドア5の
制御が行われ、ステップ280においては図4(d)で
示す特性線に基づいてモードドア17a,17b,17
cの制御が行われる。尚、図4中(a)のMAXHIは
送風機6の最高回転数を、HIは高回転数を、LOWは
低回転数を示し、(b)においてはF/Cはエアミック
スドア13がヒータコア11を全閉した状態(フルクー
ル)を示し、F/Hはエアミックスドア13がヒータコ
ア11を全開した状態(フルホット)を示している。ま
た、(c)においてRECは内気循環モードを、FRE
は外気導入モードを、MIXは内気と外気の混合モード
を示し、また(d)においてVENTはベントモード
(上吹出モード)、HEATはヒートモード(下吹出モ
ード)、BI/Lはバイレベルモードで、前記ベントモ
ードとヒートモードをリニアに変化させるモードを示す
ものである。
においては、図4(a)に示される特性線に基づいて送
風機6の制御が行われ、ステップ260においては、図
4(b)に示される特性線に基づいてエアミックスドア
13の制御が行われ、ステップ270においては図4
(c)に示される特性線に基づいてインテークドア5の
制御が行われ、ステップ280においては図4(d)で
示す特性線に基づいてモードドア17a,17b,17
cの制御が行われる。尚、図4中(a)のMAXHIは
送風機6の最高回転数を、HIは高回転数を、LOWは
低回転数を示し、(b)においてはF/Cはエアミック
スドア13がヒータコア11を全閉した状態(フルクー
ル)を示し、F/Hはエアミックスドア13がヒータコ
ア11を全開した状態(フルホット)を示している。ま
た、(c)においてRECは内気循環モードを、FRE
は外気導入モードを、MIXは内気と外気の混合モード
を示し、また(d)においてVENTはベントモード
(上吹出モード)、HEATはヒートモード(下吹出モ
ード)、BI/Lはバイレベルモードで、前記ベントモ
ードとヒートモードをリニアに変化させるモードを示す
ものである。
【0024】ステップ290においては、電磁クラッチ
18、表示部33c,34b,35b等の制御が実行さ
れ、再びステップ210に回帰するものである。
18、表示部33c,34b,35b等の制御が実行さ
れ、再びステップ210に回帰するものである。
【0025】ステップ230で実行される本発明に係る
車室内温度に係る利得及び補正項の演算は、図5のフロ
ーチャートで示すように、ステップ300において先ず
送風機6の稼動がオンからオフに変化した直後か否かの
判定がなされる。
車室内温度に係る利得及び補正項の演算は、図5のフロ
ーチャートで示すように、ステップ300において先ず
送風機6の稼動がオンからオフに変化した直後か否かの
判定がなされる。
【0026】この判定において、送風機6の稼動がオン
からオフに変化した直後である場合には、ステップ31
0において検出された車室内温度TrをTrfとし、ステ
ップ320において補正値F’の演算が下記する数式2
により演算され、ステップ410からメイン制御ルーチ
ンに復帰するものである。
からオフに変化した直後である場合には、ステップ31
0において検出された車室内温度TrをTrfとし、ステ
ップ320において補正値F’の演算が下記する数式2
により演算され、ステップ410からメイン制御ルーチ
ンに復帰するものである。
【0027】
【数2】F’=(A1 −A2 )Trf
【0028】尚、A1 は送風機6の稼動時に用いられる
第1の利得であり、,A2 は送風機6の停止時に用いら
れる前記第1の利得よりも小さい第2の利得である。
第1の利得であり、,A2 は送風機6の停止時に用いら
れる前記第1の利得よりも小さい第2の利得である。
【0029】また、ステップ300において、送風機6
の稼動がオンからオフに変化した直後でない場合には、
ステップ330に進んで、送風機6の稼動が停止してい
るか否かの判定が行われる。この判定において、送風機
6の稼動が停止している場合には、ステップ340に進
んで、車室内温度の演算利得Aに小さい利得A1 を代入
し、ステップ350において前回の演算(送風機6の稼
動時)に使用した補正項の値F2 にステップ320で求
めた補正値F’を加えて送風機6の停止時の補正項F1
とするものである(F2 =F1 +F’)。
の稼動がオンからオフに変化した直後でない場合には、
ステップ330に進んで、送風機6の稼動が停止してい
るか否かの判定が行われる。この判定において、送風機
6の稼動が停止している場合には、ステップ340に進
んで、車室内温度の演算利得Aに小さい利得A1 を代入
し、ステップ350において前回の演算(送風機6の稼
動時)に使用した補正項の値F2 にステップ320で求
めた補正値F’を加えて送風機6の停止時の補正項F1
とするものである(F2 =F1 +F’)。
【0030】これによって、送風機6の停止時において
ヒータコア11からの熱がアスピレータ39、ホース4
0を介して車室内温度センサ22に至って検出値Trが
上昇することに対して、前記第2の利得A2 及び補正項
F2 によってステップ240において演算される総合信
号Tを、図6で示すように送風機6の稼動時において用
いられる第1の利得A1 による実線で示される特性線
(M)から第2の利得A2 による一点鎖線で示される特
性線(N)へ変換することによって、検出値が上昇した
車室内温度Trの総合信号Tへの影響力を緩やかにする
ことができるものである。
ヒータコア11からの熱がアスピレータ39、ホース4
0を介して車室内温度センサ22に至って検出値Trが
上昇することに対して、前記第2の利得A2 及び補正項
F2 によってステップ240において演算される総合信
号Tを、図6で示すように送風機6の稼動時において用
いられる第1の利得A1 による実線で示される特性線
(M)から第2の利得A2 による一点鎖線で示される特
性線(N)へ変換することによって、検出値が上昇した
車室内温度Trの総合信号Tへの影響力を緩やかにする
ことができるものである。
【0031】また、車室内温度検出値Trf点において前
記利得の変化によって総合信号Tの値がP1 からP2 に
急激に下降することによって発生する空調状況の変化を
抑制するために、送風機稼動時の演算に使用された補正
項F1 に補正値F’を加えることによって特性線(N)
をP1 の地点まで上昇させるものである。
記利得の変化によって総合信号Tの値がP1 からP2 に
急激に下降することによって発生する空調状況の変化を
抑制するために、送風機稼動時の演算に使用された補正
項F1 に補正値F’を加えることによって特性線(N)
をP1 の地点まで上昇させるものである。
【0032】また、ステップ330において送風機6が
稼動している場合には、ステップ360に進み、このス
テップ360において送風機6の稼動がオフからオンに
変化した直後であるか否かの判定を行う。この判定にお
いて送風機6の稼動がオフからオンへ変化した直後であ
る場合には、ステップ370においてその時の車室内温
度検出値Trを車室内温度検出値Troとし、ステップ3
80において補正値F”の演算を下記する数式3によっ
て演算するものである。
稼動している場合には、ステップ360に進み、このス
テップ360において送風機6の稼動がオフからオンに
変化した直後であるか否かの判定を行う。この判定にお
いて送風機6の稼動がオフからオンへ変化した直後であ
る場合には、ステップ370においてその時の車室内温
度検出値Trを車室内温度検出値Troとし、ステップ3
80において補正値F”の演算を下記する数式3によっ
て演算するものである。
【0033】
【数3】F”=(A1 −A2 )Tro
【0034】前記ステップ360における判定におい
て、送風機6の稼動がオフからオンに変化した直後でな
い場合、言い換えればステップ300、330、360
の判定において送風機6が稼動中であると判定された場
合には、ステップ390に進んで利得Aを第1の利得A
1 (A1 >A2 )とし、ステップ400において送風機
停止時の補正項F2 に前記ステップ380で求められた
補正値F”を加えて稼動時の補正項F1 とするものであ
る。
て、送風機6の稼動がオフからオンに変化した直後でな
い場合、言い換えればステップ300、330、360
の判定において送風機6が稼動中であると判定された場
合には、ステップ390に進んで利得Aを第1の利得A
1 (A1 >A2 )とし、ステップ400において送風機
停止時の補正項F2 に前記ステップ380で求められた
補正値F”を加えて稼動時の補正項F1 とするものであ
る。
【0035】これによって総合信号Tは、図7に示すよ
うに、第2の利得A2 による特性線(N)から第1の利
得A1 による特性線(M)に切り替わるために、車室内
温度の影響力を大きくして適切な車室内の温調を可能に
すると共に、車室内温度値Troにおける総合信号Tの値
がP3 からP4 に急激に上昇することを、停止時補正項
F2 から補正値F”を引くことによって(F1 =F2 −
F”)防止できるものである。
うに、第2の利得A2 による特性線(N)から第1の利
得A1 による特性線(M)に切り替わるために、車室内
温度の影響力を大きくして適切な車室内の温調を可能に
すると共に、車室内温度値Troにおける総合信号Tの値
がP3 からP4 に急激に上昇することを、停止時補正項
F2 から補正値F”を引くことによって(F1 =F2 −
F”)防止できるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明において
は、送風機の停止時においては総合信号を演算するため
の車室内温度の項の利得を小さくし、送風機の稼動時に
は車室内温度の項の利得を大きくすることによって、送
風機の停止時においてヒータからの熱による車室内温度
検出値の上昇による不具合を抑制できると共に、利得を
変化させることによって発生する熱負荷信号としての総
合信号の急激な変化を補正項を変化させることによって
防止するために、前記利得の切り換えを円滑に行えるも
のである。
は、送風機の停止時においては総合信号を演算するため
の車室内温度の項の利得を小さくし、送風機の稼動時に
は車室内温度の項の利得を大きくすることによって、送
風機の停止時においてヒータからの熱による車室内温度
検出値の上昇による不具合を抑制できると共に、利得を
変化させることによって発生する熱負荷信号としての総
合信号の急激な変化を補正項を変化させることによって
防止するために、前記利得の切り換えを円滑に行えるも
のである。
【図1】この発明の構成を示した機能ブロック図であ
る。
る。
【図2】この発明の実施例に係る空調装置の概略説明図
である。
である。
【図3】マイクロコンピュータで実行される空調制御の
メインルーチンのフローチャート図である。
メインルーチンのフローチャート図である。
【図4】総合信号に基づく送風機(a)、エアミックス
ドア(b)、インテークドア(c)、モードドア(d)
の制御を示した特性線図である。
ドア(b)、インテークドア(c)、モードドア(d)
の制御を示した特性線図である。
【図5】車室内温度補正のための利得及び補正項の演算
プログラムを示したフローチャート図である。
プログラムを示したフローチャート図である。
【図6】送風機が停止した場合の総合信号の変化を示し
た特性線図である。
た特性線図である。
【図7】送風機が稼動した場合の総合信号の変化を示し
た特性線図である。
た特性線図である。
2 空調ダクト 6 送風機 7 エバポレータ 11 ヒータコア 13 エアミックスドア 100 車室内温度検出手段 110 送風機駆動状態判定手段 120 車室内温度利得設定手段 130 補正項調整手段 140 総合信号演算手段
Claims (1)
- 【請求項1】 空調ダクト内に送風機と、この送風機に
より吸入された空気を温調する温調手段を具備し、少な
くとも車室内温度、車室内設定温度から熱負荷信号とし
ての総合信号を演算してこの温調手段を制御するように
した車両用空調制御装置において、 現在の車室内温度を検出する車室内温度検出手段と、 前記送風機が駆動状態にあるか否かの判定を行う送風機
駆動状態判定手段と、 前記送風機駆動状態判定手段によって送風機が駆動して
いると判定された場合には前記車室内温度検出手段によ
って検出された車室内温度の利得を第1の利得とし、送
風機が停止していると判定された場合には、前記車室内
温度の利得を前記第1の利得より小さい第2の利得とす
る車室内温度利得設定手段と、 この車室内温度利得設定手段により設定された利得及び
前記車室内温度に基づき総合信号の補正項を調整する補
正項調整手段と、 前記車室内温度と、前記車室内温度利得設定手段によっ
て設定された利得及び前記補正項調整手段により調整さ
れた補正項により前記総合信号を演算する総合信号演算
手段を具備したことを特徴とする車両用空調制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353718A JP3020125B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 車両用空調制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353718A JP3020125B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 車両用空調制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169960A JPH05169960A (ja) | 1993-07-09 |
JP3020125B2 true JP3020125B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=18432755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353718A Expired - Lifetime JP3020125B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 車両用空調制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020125B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP3353718A patent/JP3020125B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169960A (ja) | 1993-07-09 |
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