JP3020101U - 紙管製造装置 - Google Patents

紙管製造装置

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JP3020101U
JP3020101U JP1995007602U JP760295U JP3020101U JP 3020101 U JP3020101 U JP 3020101U JP 1995007602 U JP1995007602 U JP 1995007602U JP 760295 U JP760295 U JP 760295U JP 3020101 U JP3020101 U JP 3020101U
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富之 望月
政光 望月
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富士スパイラル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切芯軸とカッター台の前進速度を、静軸上に
斜めに巻付けられて生長する紙管の種々な軸方向生長速
度に完全に一致させ、生長中の紙管をカッターで切断
し、切口が変形しない紙管を得る。 【構成】 対のプーリ8間に張設され、静軸11に斜め
に交わって一回巻付いた無端の巻付け駆動ベルト12で
静軸上に斜めに供給される紙テープを静軸に斜めに巻付
けながら紙管に生長させる紙管製造装置において、静軸
を貫通した回転スピンドル13の前端に切芯軸26を延
長状に連結すると共に、回転スピンドルと平行で、前端
にカッター台28を連結した摺動ロッドの後端部と、回
転スピンドルの後端部を連結体15で連結し、エンコー
ダ付きサーボモータ24で駆動されるボールねじ軸23
を連結体にねじ係合し、サーボモータによるボールねじ
軸の回転で連結体と切芯軸、カッター台を、紙管の軸方
向生長速度と等速で前進させ、その前進中にカッター台
上のカッターで紙管を切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、対のプーリ間に張設されて静軸に斜めに1回巻付いた無端の巻付 け駆動ベルトにより静軸上に斜めに供給される紙テープを静軸上で前向きに螺進 させながら紙テープの重合部を接着して紙管とし、これを所定の長さに切断する 紙管製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような紙管製造装置は本出願人が提案した特公昭52−17568号公報 、特公昭53−529号公報、特公昭53−2208号公報、実開昭54−24 524号公報、実公昭61−3617号公報、実公昭61−41731号公報な どによって公知である。これらの紙管製造装置は、機体に後端部を片持ちで水平 に支持された中空な静軸と、機体に支持された対のプーリ間に張設されて静軸と 斜めに交わり、その外周に斜めに1回巻付いた無端の巻付け駆動ベルトと、静軸 を貫通して前後方向に摺動可能な回転スピンドルと、静軸の自由端から突出した 回転スピンドルの前端に延長状に連結されて該回転スピンドルと一体に回転、摺 動する切芯軸と、切芯軸を下から支えると共に該軸に接離するカッターを搭載し 、機体に前後方向に摺動可能に支持されたカッター台と、切芯軸、及び回転スピ ンドルと平行に機体に支持され、前端にカッター台を連結して前後方向に摺動可 能な摺動ロッドと、摺動ロッドと回転スピンドルの後端部同志を連結する連結体 を備え、紙テープの重合部を接着されて静軸上を螺進する紙管を静軸の自由端か ら切芯軸上を螺進させ、切芯軸上でカッター台が搭載したカッターにより紙管を 真上から所定の長さに切断するようにしてある。このため機体のベースには揺り 腕の下端を枢着し、クランクにより前後方向に揺動する揺り腕の上端をカッター 台に連結してカッター台を前進、後退させ、カッター台の進退の動きを摺動ロッ ド、連結体、回転スピンドルを経て切芯軸に伝え、切芯軸をカッター台に同期し て進退させる。
【0003】 このように、下端を支点とする揺り腕の上端の前後方向の揺動に基づく角速度 でカッター台と切芯軸は進退するため、前進中、及び後退中の速度は一定ではな い。そこで、切芯軸の長さを紙管の切断長さより少し長くすると共に、カッター 台の前端部と後端部とにカッターを設置し、カッター台と切芯軸の前進中、揺り 腕が上死点を後から前に通過するときの角速度を、螺進しながら生長する紙管の 軸方向の生長速度に近似的に一致させ、そのときにカッター台上の前端部のカッ ターと、後端部のカッターを同時に作動させ、紙管の前端部を僅かに切り捨てゝ 所定の長さの紙管とし、この紙管を後続の紙管の前端で切芯軸の前端から押し出 す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
静軸に斜めに巻付け、重合部を接着しながら螺進させて紙管にするための紙テ ープの幅を変えるときは、巻付け駆動ベルトが静軸と交わる斜めの角度を所要の 角度に変化させる必要がある。又、直径が異なる静軸を付け変え、異なる径の紙 管を製造する場合も、使用する紙テープの幅に応じ、巻付け駆動ベルトが静軸と 交わる斜めの角度を所要の角度に変化させる必要がある。そのいずれの場合も、 螺進しながら生長する紙管の軸方向の成長速度は変化する。従来装置ではカッタ ー台と切芯軸の前進中に、揺り腕が上死点を後から前に通過するときにカッター を作動し、生長中の紙管を切断しているが、前述したように、紙管の軸方向の生 長速度が種々に変化する場合、揺り腕が上死点を後から前に通過する角速度を、 紙管の軸方向の種々な生長速度に合わせることは困難であり、熟練した技術が必 要である。
【0005】 更に、揺り腕が上死点を後から前に通過する角速度を、紙管の軸方向の生長速 度に近似的に合わせてあるだけなので、そのときの切芯軸と、カッター台の前進 速度は紙管の軸方向生長速度と正確には一致しない。従って、カッター台のカッ ターが紙管を切断するために紙管に切込む際、その速度差の影響でカッターは紙 管の切口を僅かながら変形させるので紙管の切口は見苦しくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した先行提案の問題点を解消するために開発されたもので、機 体に後端部を片持ちで水平に支持された中空な静軸と、機体に支持された対のプ ーリ間に張設され、静軸と斜めに交わって1回巻付き、静軸の外周に斜めに供給 される紙テープを静軸に斜めに巻付けながら紙管に生長させる無端の巻付け駆動 ベルトと、静軸を貫通して前後方向に摺動可能な回転スピンドルと、静軸の前端 から突出した回転スピンドルの前端に延長状に連結され、静軸上で生長した紙管 がその外に嵌合して生長する切芯軸と、前記回転スピンドルと平行に機体に支持 されて前後方向に摺動可能な摺動ロッドと、摺動ロッドと回転スピンドルの後端 部同志を連結する連結体と、摺動ロッドの前端に連結され、前記切芯軸を下から 支えると共に、切芯軸に接離するカッターを搭載した前後方向に摺動可能なカッ ター台とを備えた紙管製造装置において、前記静軸と平行で、前記連結体とねじ 係合したボールねじ軸と、該ねじ軸を回転駆動する正逆転可能なエンコーダ付き サーボモータとを機体に設け、このエンコーダ付きサーボモータでボールねじ軸 を正逆に回転駆動して連結体を前進、後退させ、その前進の際に切芯軸と、カッ ター台とを紙管の軸方向生長速度と等速で前進させ、且つカッター台のカッター によって切芯軸上の紙管を切断するようにしたことを特徴とする。そして、切芯 軸を前端に連結した回転スピンドルの後端と、前端にカッター台を取付けた摺動 ロッドの後端を連結し、切芯軸とカッター台を一体に進退させる連結体を最後退 位置から前進を開始した途中の位置で停めて待機させることが好ましい。
【0007】
【実施例】
図示の各実施例において、11は機体1に後端部を片持ちで水平に支持された 中空な静軸、12は機体に支持された対のプーリ間に張設されて静軸と斜めに交 わり、その外周に駆動帯域を1回巻付けた無端の巻付け駆動ベルト、13は静軸 を貫通して前後方向に摺動可能な回転スピンドル、14は回転スピンドルと平行 に機体に支持された前後方向に摺動可能な摺動ロッド、15は摺動ロッドと回転 スピンドルの後端部同志を連結する連結体をを示し、これらは前述した先行提案 にも記載された公知の部材である。
【0008】 機体1は床上に固定されるベースと、ベースの後端部上に立設された主軸台2 と、主軸台よりも高さが低く、その前に設置された固定のテーブル3とからなる 。主軸台の前面上部には静軸11を着脱可能に支持する短い着脱筒16が設けて あり、静軸は後端を着脱筒に固定された片持ちで水平に支持されている。着脱筒 16は、製造すべき紙管の直径毎に対応した直径の静軸を固定して使用するため のものである。
【0009】 テーブル3上には、静軸の下方を斜めに横切る2本のアーム5,7を静軸の中 心線の垂線からそれた支点0でX状に枢着し、アーム5の両端部には一対のプー リ6,6´、アーム7の両端部には一対プーリ8,8´を夫々回転自在に立設し 、対のプーリ6と6´、及び8と8´の間に駆動帯域の途中を静軸の外周に斜め に一回巻付けた無端の巻付け駆動ベルト12−Iと12−IIを張設する。対の プーリの一方6,8は支点0を経て回転が伝えられるモータM1 、減速機、プー リで回転駆動され、これにより巻付け駆動ベルト12−I,12−IIは循環し 、静軸の外周に斜めに一回巻付いた駆動帯域の巻回部17−I,17−IIは静 軸の外周上で斜めにスリップ回転する。巻回部17−Iと、巻回部17−IIの 静軸に対する巻付方向は互いに逆方向であり、プーリ8,8´間に張設された巻 付け駆動ベルト12−IIの後側の巻回部17−IIに、例えば接着剤を塗布し た幅の等しい2枚のテープを幅の一半部宛を重ねて供給すると、両テープは該巻 回部17−IIにより静軸の外周に引き込まれて螺旋状に巻付き、幅の他半部同 志を重ねて接着されながら静軸の自由端に向かって螺旋状に回転しながら進み( 螺進し)、次にプーリ6,6´間に張設された巻付け駆動ベルト12−Iの前側 の巻回部17−Iにより再び静軸の回りに巻締められながら螺進して該巻回部1 7−Iを通過し、こうして静軸の自由端に向かって螺旋状に回転しながら紙管に なって生長する。
【0010】 テープの幅の変更や、直径が異なる紙管を製造するためその直径に対応した静 軸の付け換えなどに応じて巻付け駆動ベルト12−I,12−IIが静軸に斜め に巻付く巻付け角度を調整するため、テーブル3にはハンドルで回することがで きる前後方向のターンバックル軸4の中間部を回転自在に保持すると共に、アー ム5、及び7の、遊転するプーリ6´,8´を有する端部にナット5´,7´を アームの長手方向に移動可能に、且つ首振り可能に取付け、ターンバックル軸の 前部をナット5´、後部をナット7´に螺通する。従って、ハンドル4´でター ンバックル軸を正逆に回してアーム5,7を支点0で回動し、巻付け駆動ベルト の巻回部17−Iと、17−IIが静軸に巻付く角度を大小に調整することがで きる。尚、各アームの遊転するプーリ6´,8´はアームの長手方向に摺動可能 な摺動台上に立設し、この各摺動台を端部に向かって押圧し、巻付け駆動ベルト 12−I,12−IIに所要の張力を付与可能にしてある。
【0011】 主軸台の後壁には、前面の着脱筒16と対向して軸受筒18を設け、その筒内 に回転スピンドル13に回転を伝える内歯の回転筒19を回転自在に保持する。 回転筒19は軸受筒18の前端から突出した前端部をモータM2 、減速機、プー リで駆動されて回転する。
【0012】 20は、静軸11を貫通して後向きに延びる回転スピンドル13の後部に一体 に回転するよう着脱可能に連結して後向きに延長するスプライン軸を示す。この スプライン軸20は外周のスプラインを上記回転筒19の内歯と係合して該筒1 9の後端から後に突出する。主軸台の後壁には後向きの棚21が、スプライン軸 20より下方に位置して設けてあり、その棚上には前後方向のガイド22に沿っ て摺動可能に連結体15を取付け、スプライン軸20の後端を連結体に回転自在 に連結する。又、この連結体には、回転スピンドルの直下で主軸台を前後方向に 貫通して摺動可能に支持された摺動ロッド14の後端を連結する。従って、連結 体15の前後方向の摺動により回転スピンドル13及びスプライン軸20と、摺 動ロッド14とは一体に前後に摺動する。
【0013】 23は静軸と平行で、前記連結体15を前後方向に貫通してねじ係合したボー ルねじ軸、24はこのボールねじ軸を回転駆動する正逆転可能なエンコーダ付き サーボモータであり、ボールねじ軸の後端部とサーボモータとは棚21の後端に 立設した後部支持片25に支持され、ボールねじ軸の前端部は主軸台の後壁に支 持されている。サーボモータ24が正転してボールねじ軸23を回転駆動すると 、該ねじ軸とねじ係合した連結体15は、静軸上で静軸の自由端に向かって螺旋 状に回転しながら生長する紙管の生長速度と同じ速度で前進し、又、サーボモー タが逆転してボールねじ軸を回転駆動すると、連結体は前進速度と同じ速度で後 退する。この連結体の進退に伴い回転スピンドル13及びスプライン軸20と、 摺動ロッド14は一体に進退する。連結体15が棚板上で最後退位置にあっても 回転スピンドル13の前端は静軸11の前端から前に僅かに突出している。
【0014】 回転スピンドルの前端には短い切芯軸26が延長状に連結してある。従来の紙 管製造機では長さ2mの紙管を製造するときは長さ2.3mの切芯軸、長さ1. 5mの紙管を製造するときは長さ1.8mの切芯軸を連結する必要があったが、 この実施例では製造する紙管の長さに関係なく、切芯軸の長さは一定で、正逆転 するサーボモータ24、ボールねじ軸23によって前後に進退する連結体15の ストローク量が300mmであるときはそれより少し長い500mm程度でよい 。
【0015】 摺動ロッド14の前端にはテーブル3の前端部上にガイド27で前後方向に摺 動可能に支持されたカッター台28を連結する。カッター台28は切芯軸に下か ら外接して切芯軸を支持する一対の回転自在な支持コロ29,29と支持コロ2 9,29が支えている位置で切芯軸に上から接触して紙管を輪切りに切断するカ ッター30と、カッター作動装置34を備えている。
【0016】 従来の紙管製造機では切芯軸と同様に長さ2mの紙管を製造するときはカッタ ー台は前後方向に2.3mの長さのものを必要としたが、この実施例では製造す る紙管の長さに関係なく、150mm程度あればよい。
【0017】 カッター30は、図6〜8に示すように、この実施例ではX状に枢着、固定さ れた2つのアームからなるホルダー32と、ホルダーの両アームの下端に回転自 在に取付けられ、紙管の両側部に上から切込む2枚の丸刃31,31と、両方の アームの上端間を連結したターンバックル33からなる。丸刃は切れ味が悪くな る都度、研磨して切れ味を良くする。これによって丸刃の直径は次第に小さくな るので、この場合、ターンバックルを回してホルダーの両方のアームの上端間の 間隔を拡げることによりホルダーの両方のアームの下端間の距離をせばめて丸刃 31,31を近付け、丸刃はホルダーが所定距離下降したときに切芯軸に外接し て紙管を切断するようにする(図6B参照)。
【0018】 カッター作動装置34は、この実施例ではカッター台から立つ支柱部28´の 上端に中間部を支点35´で枢着され一端部が対のコロ29,29の上方に位置 し、他端部がカッター台の側部から水平に外に突出したく字形の揺動アーム35 と、カッター台の側部から外に突出したブラケット36の先端にシリンダ端を枢 着され、ピストン端を前記揺動アームの他端部に枢着されたエアシリンダ37と 、揺動アームの他端上に軸着されたコロ38と、機体のベッド3の前部に立設し た支柱39に前後方向に取付けられ、上記コロ38が下から接触するカムフォロ ア40と、テーブル3の前端に前向きに連結した延長テーブル9に設けられ、切 芯軸の前端を越えて螺進しながら生長する紙管の前端を検出する光電センサー4 1とからなる。延長テーブル9上には切芯軸の前端を越えて螺進しながら生長す る紙管に下から外接して紙管を支持する前後方向に長い一対のローラ10,10 が設けてあり、前記光電センサー41は上記ローラの傍に設置してある。
【0019】 カッター30のホルダー32を揺動アーム35に取付けるため、図7に示すよ うに該アーム35の一端部に軸受筒部42を設け、鍔44を有し、前端にホルダ ーの2つのアームのX状枢着部をナット45で締付けて固定したホルダー取付軸 43の後半部を前記軸受筒部42に貫通して回動可能に保持すると共に、該軸受 部の前と鍔44との間でホルダー取付軸に中立状態のコイルバネ46を嵌め、バ ネの前後両端を軸方向に曲げ、バネの前部折曲部46aは鍔44に、後部折曲部 46bは軸受筒部42に夫々差込んで固定し、ホルダーの2つのアームの下端の 円刃取付軸31´,31´を同一水平線上に保つ。前述したようにターンバック ル33でホルダーの両方のアームの下端間の距離を調整するときはナット45を 弛めて行う。
【0020】 この様にホルダーを揺動アームに中立のコイルバネ46を介して回動可能に取 付けると、両方の丸刃31,31を下降して紙管の両側部を上から切断する際に 、一方の丸刃の直径が、研磨などによって他方の丸刃よりも小さくなっている場 合、図6(C)に示すように直径の大きい方の丸刃が先に紙管に接触して突き上 げられ、これに伴いホルダーはコイルバネ46に抗して時計方向、又は反時計方 向に回動し、直径の小さい方の丸刃も紙管に接触し、両方の丸刃で紙管を切断す る。切断を終って両方の丸刃を引上げると、コイルバネは中立状態に戻ることに よりホルダーは逆方向に回動して復元する。
【0021】 連結体15が棚21上で後退位置にあるとき、カッター作動装置34の揺動ア ーム35の一端部上に設けられたコロ38はカムフォロア40の後端部に下から 接触し、エアシリンダ37は伸長力でコロ38をカムフォロアに押付ける。
【0022】 サーボモータ24が正転してボールねじ軸23を回転駆動し、これにより連結 体15、回転スピンドル13と切芯軸26、摺動ロッド14とカッター台28が 一体に前進を開始し、ストローク量のほゞ半分程前進すると、コロ38はカムフ ォロアの下面前端部に設けられた前上りの斜面40´の下を通ってカムフォロア の下を潜り抜ける。これによってエアシリンダ37はピストンを伸長し、揺動ア ーム35を支点35´を中心に図6で時計方向に揺動し、これに伴いカッターの 2つの丸刃を取付けたホルダ32は下降し、切芯軸26の支持コロ29,29で 下から支えられた部分の上で丸刃31,31は紙管の両側部に上から接触して紙 管を切断する。このように両方の丸刃が紙管の両側部に上から接触して紙管を切 断するため、紙管を1つの丸刃で真上から切断する場合に較べ、切芯軸が僅かに 振れ回っても安定して紙管の切断が行えると共に、2枚の丸刃が協同して切断を 行うので丸刃の使用寿命、取替時期が延長する。
【0023】 カッター台28が前進端に到達すると、サーボモータの回転は逆転に変り、同 時にエアシリンダ37への空気の給排が切り変ってピストンは短縮し、揺動アー ム35は図6で反時計方向に揺動してカッターは上昇すると共に、コロ38はカ ムフォロアの下面より下に位置し、こうしてカッター台は連結体15と一体に後 退する。
【0024】 この実施例では、連結体15は図4,5に示すように後退位置から所定距離、 例えば10mm前進した位置で常時停止し、待機する。連結体のストローク量を 例えば300mmとすると、図9に示すようにサーボモータの正転で連結体は2 90mm前進したのちサーボモータの逆転で300mm後退し、次いでサー ボモータの正転で10mm前進して停止位置で停止し、待機する。連結体の 進退の距離と、サーボモータの正転、逆転はサーボモータの回転数のパルスを内 蔵したエンコーダが割り出して制御する。こうして、連結体15と切芯軸26や カッター台28が紙管を切断するために前進する際、連結体は後退したのち所定 距離、前進した位置で停止し、待機しているため、ボールねじ軸23と、上記ボ ールねじ軸とねじ係合した連結体が内蔵するナットとの間のバックラッシュ(許 容噛合いギャップ)なしでカッター台と切芯軸は前進を開始するため切断した紙 管の長さのバラツキを無くすることができる。
【0025】 連結体15と、切芯軸26やカッター台28の前進速度と後退速度は、ボール ねじ軸23、及び該軸とねじ係合した連結体が内蔵するナットのねじのピッチと 、ボールねじ軸を回転駆動するサーボモータの回転数(RPM)によって定まる 。この場合、ねじのピッチは一定であるため、サーボモータの回転数を制御する ことにより連結体と、切芯軸26やカッター台の前進速度を静軸や切芯軸上での 紙管の軸方向の種々な生長速度に容易に一致させることができる。
【0026】 従って、回転スピンドル13と切芯軸26が回転し、巻付け駆動ベルト12が 循環運動して静軸11上に、紙テープを螺旋状に巻付けながら静軸の自由端に向 かって紙管として生長させ、その紙管の前端が静軸の自由端を越えて切芯軸26 上に達し、更に延長テーブル9の対のローラ10,10上に進み、光電センサー 41で検出されると、光電センサーはサーボモータ24に運転を指令する。これ によりサーボモータは正転し、ボールねじ軸23を回転駆動して連結体15を紙 管の軸方向生長速度と同じ速度で前進させ、連結体にスプライン軸20で連結し た回転スピンドルと切芯軸は回転しながら一体に前進し、又、連結体に摺動ロッ ド14で連結したカッター台28も一体に前進する。そして、カッター台が前進 し、その揺動アーム35の他端部上に軸着されたコロ38がカムフォロア40の 下を前進して通り過ぎるとエアシリンダ37の伸長力で揺動アームは揺動してカ ッター30を下降し、切芯軸上で紙管の後端を切断する。
【0027】 例えば連結体と、カッター台が停止位置から120mm前進してカッターが紙 管を切断するときは、図10に示すように、長さ2mの紙管を製造する場合、停 止位置のカッターの前方2mの延長テーブル上に光電センサー41を設置すれば よい。
【0028】 従って図11に示すように延長テーブル上のローラ10,10の傍に複数個の 光電センサー41a,41b,41cを、例えば停止位置のカッターの前方1. 5m、2.0m、2.5mの距離に設置し、切換スイッチ47によってサーボモ ータ24に指令する光電センサーを選択できるようにすることにより長さが1. 5m、2.0m、2.5mの紙管を製造できる。
【0029】 又、図12に示すように延長テーブル上のローラ10,10の傍に前後方向の ガイド48を設け、このガイドに沿って光電センサー41を移動調節可能に取付 け、光電センサーの取付け位置を、停止位置のカッターの前方1.5m、2.0 m、2.5mに調節して固定することにより1個の光電センサーで長さが1.5 m、2.0m、2.5mなど任意の長さの紙管を製造することができる。
【0030】 更に、図13に示すように停止位置のカッターの前方、所定の位置、例えば1 .5mの延長テーブル上のローラ10,10の傍に光電センサー41を設置し、 光電センサーとサーボモータ24の間に調節可能なタイマー49を接続し、例え ば紙管が50cm生長する所要時間が3秒であるとすると、タイマーを0秒に設 定し、光電センサーは0秒でサーボモータに指令して1.5mの紙管を製造し、 タイマーを3秒に設定して光電センサーが指令後、タイマーが3秒遅れてその指 令をサーボモータに指令を伝えて、長さ2.0mの紙管を製造したり、タイマー を6秒に設定し、光電センサーの指令を6秒遅れてサーボモータに伝え、長さ2 .5mの紙管を製造したりすることもできる。
【0031】 図示の実施例では、カッター作動装置34は、一端部にカッターを取付けた揺 動アーム35と、その他端のコロ38と、このコロが摺接するカムフォロア40 、及びエアーシリンダ37で構成してあるが、これに限定されず例えば揺動アー ムをバネで非切断位置に付勢しておき、電磁石で切断位置に作動するようにして もよい。
【0032】 又、延長テーブル9のローラ10,10の一側に、前後方向に所定の間隔を保 ってローラ10,10上の紙管に向かって空気を噴出するエアノズル50を設置 し、カッター台が前進しながらカッターで紙管を切断したのち、カッター台が後 退を開始するときに連動して各エアノズル50から空気を噴出させ、ローラ10 ,10上に横たわっている紙管を空気によりローラ、及び延長テーブルから転落 させ、次に生長して来る紙管をローラ10,10上に支持できるようにするとよ い。
【0033】 図示の実施例では巻付け駆動ベルトを2本使用し、両ベルトを張設するプーリ を各端部に取付けた2枚のアームを支点0でX状に枢着したが、必ずしもその必 要はなく、前述の特公昭52−17568号の第1図、第2図に示したように2 枚のアームをハの字に配置して別々の支点で枢着しても、V字形にして1つの支 点で枢着してもよい。又、アームは2枚である必要はなく従来の2プーリ式の様 に1枚とし、巻付け駆動ベルトを1本にしてもよい。
【0034】 更に、前述した実公昭61−41731号に示したようにカッター台と主軸台 の間のベースの中間部上に、静軸の背後に位置させて支柱を立設し、この支柱の 前面に静軸と直交する方向の水平な支点で巻付け駆動ベルトを張設したアームを 枢着してもよい。
【0035】 又、この実施例では切芯軸、及びカッター台の長さを短くし、カッター台上の 1つのカッターにより生長中の紙管の後端を切断したが、従来例と同様に、切断 して得る紙管の長さより少し長い切芯軸とカッター台を使用し、カッター台の前 端部上に設置した前部カッターと、後端部上に設置した後部カッターの両方を同 時に作動して切断を行うようにしてもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上で明らかなように、本考案では正逆転可能なエンコーダ付きサーボモータ で回転駆動されるボールねじ軸を、切芯軸とカッター台とを一体に進退させる連 結体に貫通してねじ係合させ、サーボモータでボールねじ軸を正逆に回転して連 結体と切芯軸、及びカッター台を進退させるので、サーボモータの回転数を調整 することにより、連結体、切芯軸、カッター台の前進速度を、静軸、切芯軸上で 螺進しながら生長する紙管の軸方向生長速度に容易に一致させることができる。 従って、同じ静軸上で幅の違ったテープにより同一直径の紙管を製造したり、直 径の異なる静軸を付け換えて直径が違う紙管を製造したりすることが容易に行え る。又、切芯軸、カッター台の前進速度は紙管の軸方向の生長速度に一致してい るので、カッターによる紙管の切口は変形せず、見苦しくならない。
【0037】 そして、請求項2に記載のように、回転スピンドルの後端と、摺動ロッドの後 端を連結する連結体を最後退位置から前進を開始した途中の位置で停めて待機さ せるようにすると、次に紙管を切断する際は、ボールねじ軸と、上記ボールねじ 軸とねじ係合した連結体が内蔵するナットとの間のバックラッシュ(許容噛合い ギャップ)なしでカッター台と切芯軸は前進を開始するため切断した紙管の長さ のバラツキを無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の紙管製造装置の一実施例の平面図で
ある。
【図2】図1の立面図である。
【図3】図1の機体の後部の斜視図である。
【図4】図4の平面図である。
【図5】図4の一部を破断した立面図である。
【図6】(A)は図1のカッター、カッター作動装置の
正面図、(B)はカッターが紙管を切断したときの正面
図、(C)は直径が大小に異なる2つの丸刃が切断を行
う状態を示す拡大断面図である。
【図7】図6(A)の立面図と、その一部の拡大断面図
である。
【図8】図6(A)の平面図である。
【図9】サーボモータが内蔵するエンコーダによって連
結体が進退を制御されることを示す説明図である。
【図10】紙管の前端を1つのセンサーで検出して紙管
の後端を切断することを示す説明図である。
【図11】紙管の前端を取付け位置が異なる複数のセン
サーで検出するようにし、そのセンサーを選択して紙管
の後端を切断し、複数の長さが異なる紙管を得ることを
示す説明図である。
【図12】紙管の前端を検出するセンサーを前後方向に
移動調節可能に取付け、複数の長さが異なる紙管を得る
ことを示す説明図である。
【図13】紙管の前端を検出するセンサーからの信号を
タイマーに入力し、タイマーによって複数の長さが異な
る紙管を得ることを示す説明図である。
【符号の説明】
1 機体 2 主軸台 3 テーブル 4 ターンバックル 5 アーム 6 プーリ 7 アーム 8 プーリ 9 延長テーブル 10 ローラ 11 静軸 12 巻付け駆動ベルト 13 回転スピンドル 14 摺動ロッド 15 連結体 17 巻付け駆動ベルトの静軸巻回部 18 軸受筒 19 回転筒 20 スプライン軸 21 棚 22 ガイド 23 ボールねじ軸 24 エンコーダ付きサーボモータ 26 切芯軸 28 カッター台 30 カッター 34 カッター作動装置 41 光電センサー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に後端部を片持ちで水平に支持され
    た中空な静軸と、機体に支持された対のプーリ間に張設
    され、静軸と斜めに交わって1回巻付き、静軸の外周に
    斜めに供給される紙テープを静軸に斜めに巻付けながら
    紙管に生長させる無端の巻付け駆動ベルトと、静軸を貫
    通して前後方向に摺動可能な回転スピンドルと、静軸の
    前端から突出した回転スピンドルの前端に延長状に連結
    され、静軸上で生長した紙管がその外に嵌合して生長す
    る切芯軸と、前記回転スピンドルと平行に機体に支持さ
    れて前後方向に摺動可能な摺動ロッドと、摺動ロッドと
    回転スピンドルの後端部同志を連結する連結体と、摺動
    ロッドの前端に連結され、前記切芯軸を下から支えると
    共に、切芯軸に接離するカッターを搭載した前後方向に
    摺動可能なカッター台とを備えた紙管製造装置におい
    て、前記静軸と平行で、前記連結体とねじ係合したボー
    ルねじ軸と、該ねじ軸を回転駆動する正逆転可能なエン
    コーダ付きサーボモータとを機体に設け、このエンコー
    ダ付きサーボモータでボールねじ軸を正逆に回転駆動し
    て連結体を前進、後退させ、その前進の際に切芯軸と、
    カッター台とを紙管の軸方向生長速度と等速で前進さ
    せ、且つカッター台のカッターによって切芯軸上の紙管
    を切断するようにしたことを特徴とする紙管製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙管製造装置におい
    て、前記連結体を最後退位置から前進を開始した途中の
    位置で停めて待機させるようにしたことを特徴とする紙
    管製造装置。
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