JP3020013B2 - 酸素センサ用セラミックヒータ - Google Patents

酸素センサ用セラミックヒータ

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JP3020013B2
JP3020013B2 JP3217942A JP21794291A JP3020013B2 JP 3020013 B2 JP3020013 B2 JP 3020013B2 JP 3217942 A JP3217942 A JP 3217942A JP 21794291 A JP21794291 A JP 21794291A JP 3020013 B2 JP3020013 B2 JP 3020013B2
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ceramic heater
oxygen sensor
heating element
temperature
solid electrolyte
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親礼 安部
庄次 前田
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解質を用いた酸素
センサに用いられるセラミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】ジルコニア等の固体電解質を用いた酸素
センサでは、素子を活性化するため数百度の温度に加熱
しておく必要がある。このため、酸素センサでは素子を
ヒータで加熱することが行われる。従来のこの種のセラ
ミックヒータは、アルミナ基板等にタングステン等から
なる発熱体を埋設したものであり、発熱体は全長に渡っ
て一様なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置はヒータに電圧を印加してから固体電解質が所
定温度に到達して活性化し、ヒータの温度が飽和するま
でに30秒以上の時間を要するという問題点があった。
このため、内燃機関の空燃比センサとして使用した場
合、内燃機関の始動後30秒以上の間、空燃比制御がで
きなかった。これを解決するため、通電開始時に大電流
を供給し、固体電解質が所定温度に到達して活性化した
後、電流値を制限し温度を制御する電気回路を用いる方
法が考えられるが、回路が複雑化しコストが上昇すると
いう問題点があった。本発明は上記の問題点を解決する
ためなされたものであり、その目的とするところは、余
分の電気回路を付加することなく、通電開始から酸素セ
ンサが活性化するまでの時間を短縮することができる酸
素センサ用セラミックヒータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、内外面に多孔質電極面を有する酸素イ
オン伝導性の固体電解質部材と、その固体電解質部材に
近接して配設され厚膜技術で形成された発熱体を有する
セラミックヒータとを備える酸素センサ用セラミックヒ
ータにおいて、前記セラミックヒータの先端部にはニッ
ケルクロム合金のごとく抵抗温度係数の小さな材料から
なる第1の発熱体が形成され、前記セラミックヒータの
後端部にはモリブデンのごとく抵抗温度係数の大きな材
料からなる第2の発熱体が形成され、前記2つの発熱体
が直列に接続されてなることを特徴とする酸素センサ用
セラミックヒータが提供される。
【0005】
【作用】上記のように構成された酸素センサ用セラミッ
クヒータでは、通電開始直後でセラミックヒータが未だ
冷えている間は、第2の発熱体の抵抗が小さく、大電流
が流れて第1の発熱体を素早く発熱させる。第1の発熱
体が発熱してもその抵抗温度係数(TCR)が小さいの
で抵抗値が余り増加せず、電流値及び発熱量は減少しな
い。やがて、第1の発熱体の熱が第2の発熱体に伝導
し、また、第2の発熱体自体も発熱して第2の発熱体の
温度が上昇する。すると、第2の発熱体の抵抗温度係数
(TCR)が大きいのでその抵抗値が上昇し、電流値が
減少して第1の発熱体の発熱量が減少し、セラミックヒ
ータの温度が平衡温度に到達する。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照し説明す
る。図1は第1の実施例の製造過程を示す斜視図であ
る。比表面積が12m2 /gの微粒子を原料として使用
したアルミナシート2にニッケルクロム合金の金属粉末
を主成分とするペーストを印刷して第1の発熱体3とな
る部分を形成し、次いで、タングステンの金属粉末を主
成分とするペーストを印刷して第2の発熱体4、4′と
なる部分を形成する。そして、第2のアルミナシート2
0を被せて、真空炉またはアンモニア分解ガス等の還元
雰囲気炉で焼成して焼き付けを行い、セラミックヒータ
素子1を形成する。第1の発熱体3は比較的密なパター
ンを構成し、第2の発熱体4、4′は端子部5、5′と
第1の発熱体3とを結ぶ電流通路を構成する。第2の発
熱体4、4′の端子部5、5′にはリード線がろう付け
される。
【0007】図2は本発明の第1の実施例の酸素センサ
6を内燃機関の排気管7中に配設した状態を示す縦断面
図、図3は酸素センサ部分6の平面図である。略円板状
の台座8に前記セラミックヒータ素子1が立設され、僅
かの間隙部9を隔ててジルコニア固溶体からなる固体電
解質板10が立設されている。固体電解質板10には両
面に多孔質白金電極11、12が形成され、裏面にはア
ルミナからなる遮蔽板13が密着して一体に焼成されて
いる。酸素センサ6はその台座8により排気管7に取り
付けられる。セラミックヒータ素子1に電源15から電
流を流すことにより第1の発熱体3が早急に発熱し、固
体電解質板10を活性化温度に加熱する。活性化温度に
加熱された後は、第2の発熱体4、4′の温度が上昇
し、その抵抗値が上昇するため電流値が制限され、活性
化温度以上に保温する。この状態で第2の電源16から
所定電流を固体電解質板10に流した時の電圧から排気
管7中の酸素濃度が検出される。
【0008】図4は第2の実施例の製造過程を示す斜視
図である。比表面積が12m2 /gの微粒子を原料とし
て使用した厚さ0.5mmのアルミナシート22にニッ
ケルクロム合金の金属粉末を主成分とするペーストを印
刷して第1の発熱体23となる部分を形成し、次いで、
タングステンの金属粉末を主成分とするペーストを印刷
して第2の発熱体24、24′となる部分を形成する。
そして、第2のアルミナシート25を被せて、直径2.
5mmの円筒状に成形し、真空炉またはアンモニア分解
ガス等の還元雰囲気炉で焼成して焼き付けを行い、セラ
ミックヒータ素子21を形成する。セラミックヒータ素
子21は焼成収縮により直径2.0mmの素子となる。
第1の発熱体23は比較的密なパターンを構成し、第2
の発熱体24、24′は端子部と第1の発熱体23とを
結ぶ電流通路を構成する。第2の発熱体24、24′の
端子部26、26′はスルーホール27を介して周面の
端子部28、29に連絡され、周面の端子部28、29
にはリード線がろう付けされる。
【0009】図5は第2の実施例のセラミックヒータ素
子21を用いた試験管形の酸素センサ30を示す一部破
断図、図6は底面図である。図5の破断面は図6のA−
A線断面に相当する。略ナットのような6角形の形状を
し、上部外周部にねじ32が刻設されたハウジング31
の内周部に試験管形のジルコニア固溶体からなる酸素セ
ンサ素子33が嵌着されている。酸素センサ素子33は
滑石34、かしめリング35を介してハウジング31に
かしめられている。試験管形の酸素センサ素子33の内
外面には多孔質の白金電極36、37が設けられ、外面
の白金電極36とハウジング31とは電気的に接続され
ている。
【0010】試験管形の酸素センサ素子33の内部には
前述した円筒状のセラミックヒータ素子21が挿入され
ている。セラミックヒータ素子21の端子部28、29
には内部リード線38、39がろう付けされ外部リード
線45、46に接続されている。内部リード線38、3
9は保護外筒40、スペーサ41及びシール材42によ
り保護され、水や油が酸素センサ50の内部に浸透しな
いようにされている。また、ジルコニア固溶体からなる
酸素センサ素子33はその外周部をプロテクタ43によ
り保護されている。プロテクタ43には排気ガスが酸素
センサ素子33に接触するように複数の穴44が設けら
れている。
【0011】セラミックヒータ素子21に電源から電流
を流すことにより第1の発熱体23が早急に発熱し、ジ
ルコニア固溶体からなる酸素センサ素子33を活性化温
度に加熱する。活性化温度に加熱された後は、第2の発
熱体24、24′の温度が上昇し、その抵抗値が上昇す
るため電流値が制限され、活性化温度以上に保温する。
図7はセラミックヒータ素子21に電圧を印加してから
の温度変化を示す特性図である。破線Bで示す従来のセ
ラミックヒータ素子では、活性化温度に到達するまでに
36秒(t2 )かかっていたのが、本実施例では実線A
で示す様に15秒(t1 )に短縮されており、また、活
性化温度に到達した後の温度上昇も少なかった。
【0012】以上説明した実施例では、セラミックヒー
タ素子の先端部のヒータ材としてニッケルクロム合金N
i−Crを用いたがその他の抵抗温度係数の小さな金属
材料を用いてもよい。また、ヒータ素子の後端部のヒー
タ材として抵抗温度係数の大きな金属材料としてタング
ステンWを用いたが、その他、白金Pt、ニッケルN
i、鉄Fe、ロジュウムRh、タンタルTa、モリブデ
ンMo等々を用いてもよいことは明らかである。
【発明の効果】本発明は、上記の構成を有し抵抗温度係
数の小さな材料からなる第1の発熱体と、抵抗温度係数
の大きな材料からなる第2の発熱体とが直列に接続され
てなるものであるから、特別の制御回路を用いることな
く、酸素センサ素子を素早くその活性化温度に加熱し、
その温度を自動的に維持することができるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の製造過程を示す斜視図
【図2】 第1の実施例の酸素センサを内燃機関の排気
管中に配設した状態を示す縦断面図
【図3】 酸素センサ部分の平面図
【図4】 第2の実施例の製造過程を示す斜視図
【図5】 第2の実施例のセラミックヒータ素子を用い
た試験管形の酸素センサを示す一部破断図
【図6】 底面図
【図7】 セラミックヒータ素子に電圧を印加してから
の温度変化を示す特性図
【符号の説明】
1 セラミックヒータ素子 3 第1の発熱体 4 第2の発熱体 6 酸素センサ 10 固体電解質板 11 多孔性白金電極 12 多孔性白金電極 23 第1の発熱体 24 第2の発熱体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外面に多孔質電極面を有する酸素イオ
    ン伝導性の固体電解質部材と、その固体電解質部材に近
    接して配設され厚膜技術で形成された発熱体を有するセ
    ラミックヒータとを備える酸素センサ用セラミックヒー
    タにおいて、 前記セラミックヒータの先端部には抵抗温度係数の小さ
    な材料からなる第1の発熱体が形成され、 前記セラミックヒータの後端部には抵抗温度係数の大き
    な材料からなる第2の発熱体が形成され、 前記2つの発熱体が直列に接続されてなることを特徴と
    する酸素センサ用セラミックヒータ。
JP3217942A 1991-08-02 1991-08-02 酸素センサ用セラミックヒータ Expired - Lifetime JP3020013B2 (ja)

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JP3546590B2 (ja) * 1996-04-12 2004-07-28 株式会社デンソー 空燃比センサー
EP0853239A3 (en) * 1997-01-13 2001-01-17 Kabushiki Kaisha Riken Gas sensor and heater unit
JP2000058237A (ja) 1998-06-05 2000-02-25 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒ―タ及びそれを用いた酸素センサ
JP3921327B2 (ja) 2000-04-14 2007-05-30 京セラ株式会社 セラミックヒータ及びその製造方法

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