JP3019838U - 自動車用補助ミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の前輪両側の死角を縮小可能な自動車
用補助ミラーを提供する。 【構成】 直方体形状のミラースタンド１の内部右側面
には嵌合孔１５１を有する斜面１５が突出し、内部左側
面には嵌合孔１６１を有する斜面１６が突出している。
嵌合孔１５１、１６１には、二枚の超広角ミラー２、
２′が互いにほぼ平行に、かつ半分づつ重なるように取
付けられる。超広角ミラー２、２′の向きは上下左右に
調節可能である。この補助ミラーは、ミラースタンド１
の後側面から延びる二本の鉤状のフック１９を自動車の
サイドミラーに引っ掛け、上面に設けられた両面テープ
１９１を前記サイドミラーの底面に貼付けることにより
前記サイドミラーに固定される。自動車の前輪側面の影
像はミラー２′に反射してミラー２に映し出される。運
転者は、このミラー２に映し出された影像により従来は
死角であった前輪側面を視野に入れることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用補助ミラーに関し、詳しくは自動車の前輪両側を視野に入 れることが可能な自動車用補助ミラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自家用自動車の台数は大幅に増加している。一般に、自動車の運転者は 運転にあたって安全を第一に考慮している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、自動車の運転時、自動車の前輪両側面は運転者にとって死角となるた め、この死角が追い越しやカーブにおいて交通事故を起こすの原因の一つとなっ ている。特に運転席が左にある自動車においては、この自動車の右前側面の視界 に多くの死角が存在する。このため、右側通行の道路において右車線を走行して いる自動車が、右側のオートバイ用道路またはオートバイと自動車兼用道路に接 近していることがよくある。このようなとき、自動車の運転者はオートバイを素 早く避けなくてはならず、僅かな不注意で接触事故を引起こすおそれがある。ま た、自動車がカーブするとき、右前側面の死角のため前輪の右側面を障害物に接 触させ、自動車を損傷することがある。

【０００４】 このように、自動車運転時における前端両側面の視界の死角を縮小することは 交通事故を防止するために重要である。 本考案の目的は、自動車の前輪両側面の死角を縮小することが可能な自動車用 補助ミラーを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために本考案の請求項１記載の自動車用補助ミラーは、 自動車の前輪両側位置を映す補助ミラーであって、 前後方向に開口する空洞が形成された直方体形状のミラースタンドと、 前記ミラースタンドの前端左半分を遮断する第一遮断板および前記ミラースタ ンドの後端右半分を遮断する第二遮断板と、 前記ミラースタンドの前端底部に設けられた第一レールを滑動可能な第一透明 板および前記ミラースタンドの後端底部に設けられた第二レールを滑動可能な第 二透明板と、 前記第二透明板の上部に斜め左向きに設けられた第一ライトスタンドおよび前 記ミラースタンドの右下端に設けられた第二ライトスタンドと、 前記第二透明板から前記第一ライトスタンドの右側に突出する囲み板と、 前記第一ライトスタンドおよび前記第二ライトスタンドにそれぞれ取付けられ るライトと、 前記ミラースタンドの内部右側面に設けられ第一嵌合孔が形成された第一斜面 および前記ミラースタンドの内部左側面に設けられ第二嵌合孔が形成された第二 斜面と、 先端が球状の差込部が後側面から突出した二枚の超広角ミラーであって、前記 第一嵌合孔および前記第二嵌合孔に前記差込部をそれぞれ嵌合することにより互 いにほぼ平行にかつ半分づつ重なるように取付けられ、上下左右に向きを調節可 能な第一ミラーおよび第二ミラーと、 前記ミラースタンドの底部に設けられた交差排水溝および前記交差排水溝の長 さ方向の中央部に設けられた排水口と、 前記ミラースタンドの後側面から延びており、前記自動車のサイドミラーの前 面に引っ掛けることにより前記補助ミラーを前記自動車に係止する鉤状フックと 、 一方の面が前記ミラースタンドの上側面に貼付けられ、他方の面を前記サイド ミラーの底部に貼付けることにより前記補助ミラーを前記サイドミラーに固定す る両面テープと、 を備えることを特徴とする。

【０００６】 また、本考案の請求項２記載の自動車用補助ミラーは、請求項１記載の自動車 用補助ミラーであって、前記鉤状フックの形状は、前記サイドミラーの後側面の 形状に合わせて可変であることを特徴とする。

【０００７】

【作用および考案の効果】

本考案の自動車用補助ミラーによると、従来は死角であった自動車の前輪側面 の影像が第二ミラーに反射して第一ミラーに映し出される。したがって、運転者 は、第一ミラーの影像を見ることにより前輪側面を視野に入れることができる。 このように、本考案による自動車用補助ミラーを取付けた自動車は従来に比べて 死角が縮小されるため、追い越しやカーブ時の安全性が向上する。第一透明板お よび第二透明板は滑動可能であるので、車高に応じてミラーの角度を調節するこ とができる。

【０００８】 また、本考案の自動車用補助ミラーは第二透明板に設けられた第一ライトスタ ンドに第二ミラーに向けて照射するライトが設置されているので、このライトの 光を第二ミラーに反射させることにより自動車の前方を照らすことができる。第 一ライトスタンドの右側に設けられた囲み板により、第一ミラーが光を反射する ことを低減している。ミラースタンドの右下端に設けられた第二ライトスタンド のライトは警告用ライトであり、車体幅を警告する効果がある。

【０００９】 さらに、ミラースタンドの底部に設けられた交差排水溝および排水口によりミ ラースタンド内に侵入した雨水を排水することができる。この排水口は通風効果 があるため、ミラースタンド内の湿度を下げることにより第一ミラーおよび第二 ミラーの曇りを防止する効果がある。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 本考案の一実施例を図１〜図５に示す。 図１および図２に示すように、本考案の一実施例による自動車用補助ミラーは 、一つのミラースタンド１と、二枚の超広角ミラー２、２′と、数個のライト３ とを備える。

【００１１】 直方体形状のミラースタンド１の内部には、前後方向に開口する空洞が形成さ れている。ミラースタンド１の前端左半分には一枚の遮断板１１が一体に成形さ れており、前端の底部には透明板１２１を滑動可能なレール１２が形成されてい る。また、ミラースタンド１の後端右半分には一枚の遮断板１３が一体に成形さ れており、後端の底部には透明板１４１を滑動可能なレール１４が形成されてい る。ミラースタンド１の内部右側面から後側面にかけて斜面１５が突出し、この 斜面１５には嵌合孔１５１が形成されている。また、ミラースタンド１の内部左 側面から前側面にかけて斜面１６が突出し、この斜面１６には嵌合孔１６１が形 成されている。透明板１４１の上部にはライトスタンド１７が斜め左向きに設け られており、ライトスタンド１７の右側には囲み板１７１が設置されている。ま た、図３に示すように、ミラースタンド１の右下端にもライトスタンド１７Ａが 設けられている。ミラースタンド１の底部には、交差排水溝１８および排水口１ ８１が形成されている。ミラースタンド１の後側面からは二本の鉤状のフック１ ９が延びており、上側面には二枚の両面テープ１９１が貼付られている。

【００１２】 図２に示すように、二枚の超広角ミラー２、２′の後ろ側からは、それぞれ先 端が球状の差込部２１、２１′が突出している。斜面１５の嵌合孔１５１にミラ ー２の差込部２１を嵌合し、斜面１６の嵌合孔１６１にミラー２′の差込部２１ ′を嵌合する。これにより、ミラースタンド１の内部に超広角ミラー２、２′が 互いにほぼ平行に、かつ半分づつ対象に重なるように設置される。また、超広角 ミラー２、２′は上下左右に向きを調節することができる。

【００１３】 数個のライト３のうち一つはライトスタンド１７に取付けられる。また、図３ に示すように、ミラースタンド１の右下端にもライトスタンド１７Ａが設けられ ており、このライトスタンド１７Ａにもライト３が取付けられる。 この自動車用補助ミラーは、図３に示すように、自動車のサイドミラーＡにフ ック１９の先端を引っ掛け、さらに両面テープ１９１をサイドミラーＡの底面に 貼付けることによりサイドミラーＡに固定される。

【００１４】 本考案の一実施例による自動車用補助ミラーによると、図５に示すように、従 来は死角であった前輪側面Ｂの影像はまずミラー２′に映り、次にこのミラー２ ′に反射してミラー２に映し出される。運転者は、このミラー２に映し出された 影像により従来は死角であった前輪側面Ｂを視野に入れることができる。このよ うに、本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを取付けた自動車は従来に比 べて死角が縮小されるため、追い越しやカーブ時の安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを
示す分解斜視図である。

【図２】本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを
示す横断面図である。

【図３】本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを
示す側面図である。

【図４】本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを
示す斜視図である。

【図５】本考案の一実施例による自動車用補助ミラーを
取付けた自動車を示す平面図である。

【符号の説明】

１ ミラースタンド ２、 超広角ミラー（第一ミラー） ２′ 超広角ミラー（第二ミラー） ３ ライト １１ 遮断板（第一遮断板） １３ 遮断板（第二遮断板） １２ レール（第一レール） １４ レール（第二レール） １５ 斜面（第一斜面） １６ 斜面（第二斜面） １７ ライトスタンド（第一ライトスタンド） １７Ａ ライトスタンド（第二ライトスタンド） １８ 交差排水溝 １９ 鉤状フック ２１、２１′ 差込部 １２１ 透明板（第一透明板） １４１ 透明板（第二透明板） １５１ 嵌合孔（第一嵌合孔） １６１ 嵌合孔（第二嵌合孔） １７１ 囲み板 １８１ 排水口 １９１ 両面テープ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の前輪両側位置を映す補助ミラー
   であって、 前後方向に開口する空洞が形成された直方体形状のミラ
   ースタンドと、 前記ミラースタンドの前端左半分を遮断する第一遮断板
   および前記ミラースタンドの後端右半分を遮断する第二
   遮断板と、 前記ミラースタンドの前端底部に設けられた第一レール
   を滑動可能な第一透明板および前記ミラースタンドの後
   端底部に設けられた第二レールを滑動可能な第二透明板
   と、 前記第二透明板の上部に斜め左向きに設けられた第一ラ
   イトスタンドおよび前記ミラースタンドの右下端に設け
   られた第二ライトスタンドと、 前記第二透明板から前記第一ライトスタンドの右側に突
   出する囲み板と、 前記第一ライトスタンドおよび前記第二ライトスタンド
   にそれぞれ取付けられるライトと、 前記ミラースタンドの内部右側面に設けられ第一嵌合孔
   が形成された第一斜面および前記ミラースタンドの内部
   左側面に設けられ第二嵌合孔が形成された第二斜面と、 先端が球状の差込部が後側面から突出した二枚の超広角
   ミラーであって、前記第一嵌合孔および前記第二嵌合孔
   に前記差込部をそれぞれ嵌合することにより互いにほぼ
   平行にかつ半分づつ重なるように取付けられ、上下左右
   に向きを調節可能な第一ミラーおよび第二ミラーと、 前記ミラースタンドの底部に設けられた交差排水溝およ
   び前記交差排水溝の長さ方向の中央部に設けられた排水
   口と、 前記ミラースタンドの後側面から延びており、前記自動
   車のサイドミラーの前面に引っ掛けることにより前記補
   助ミラーを前記自動車に係止する鉤状フックと、 一方の面が前記ミラースタンドの上側面に貼付けられ、
   他方の面を前記サイドミラーの底部に貼付けることによ
   り前記補助ミラーを前記サイドミラーに固定する両面テ
   ープと、 を備えることを特徴とする自動車用補助ミラー。
2. 【請求項２】 前記鉤状フックの形状は、前記サイドミ
   ラーの後側面の形状に合わせて可変であることを特徴と
   する請求項１記載の自動車用補助ミラー。