JP3018944B2 - 編組み型シールドケーブルの端末処理方法および端末処理具 - Google Patents

編組み型シールドケーブルの端末処理方法および端末処理具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシールドケーブルを
加工するための編組み型シールドケーブルの端末処理方
法および端末処理具に関し、特に、いわゆる編組み型の
シールドケーブルの端末を処理するための編組み型シー
ルドケーブルの端末処理方法および端末処理具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にシールドケーブルは、芯線の外周
に導電性シースを被覆し、さらに、導電性シースの外周
に絶縁性シースを被覆したものであり、主として、電子
装置間の信号を伝送する等の目的で使用されるものであ
る。このようなシールドケーブルのうち、糸状の電線で
筒状に編まれた編組シースにより上記導電性シースを形
成している形式のシールドケーブルを編組み型と呼称し
ている。上記編組シースは、ノイズを除去するためのも
のであり、編み組み型シールドケーブルは、ノイズ抑制
が必要な電気配線システム内に広く使用されている。
【0003】上述のような編組み型シールドケーブルを
接続するためには、当該シールドケーブルの端末に所定
の処理を施し、芯線を特定の電気配線システムに接続す
るとともに、編組シースを他の電気配線システム(主に
接地電位)に接続する必要がある。しかし、シールドケ
ーブルの端末処理を手作業で行っていたのでは、効率が
悪く、しかも、仕上がりにばらつきが生じるため、歩留
りが悪くなるという問題があった。
【0004】そこで、従来より、シールドケーブルに端
末処理を施すための方法ないし装置が提案されており、
大きく分けて2通りの技術的手段が知られている。その
第1の技術的手段は、特開平5−146022号や特開
平6−22427号公報に開示されているように、シー
ルドケーブルの絶縁性シースに環状の切込みを入れて編
組シースを露出し、さらに、露出した編組シースを環状
に膨出させた後、その膨出部分の外周縁を裁断する方法
および装置である。
【0005】また、第2の技術的手段としては、特開平
2−273472号公報に開示されているように、皮剥
ぎ加工により露出した編組シースの一部に穿孔を施し、
そこから芯線を引き出す方法ないし装置である。特に、
特開平1−225083号や実開平2−8887号で
は、編組シースに穿孔を施すために、中空のニードルを
採用している。これらの先行技術では、編組シースが露
出しているシールドケーブルの端部に、当該編組シース
と芯線の間に挿入可能な中空のニードルを先端から挿入
し、露出した編組シースの一部に当該ニードルの先端で
穿孔した後、ニードル内に設けられた押出棒で芯線を編
組シースの穿孔部分から押し出して、芯線と編組シース
とを分離する処理を施していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法な
いし装置のうち、第1の方法ないし装置では、環状に膨
出した編組シースを裁断する必要があるので、加工工数
が増加するばかりでなく、廃材が多く出るため好ましく
ない。他方、第2の方法ないし装置では、上記不具合を
ある程度解決することができるものの、編組シースと芯
線の間にニードルを挿入する作業が依然、困難であると
いう不具合があった。即ち、編組シースは、芯線の外周
に略密着した状態で芯線を覆っているため、編組シース
と芯線との間にニードルを挿入するためには、ニードル
で編組シースをこじったり、押し広げたりしながらニー
ドルを圧入していく必要があった。このようなニードル
の挿入作業は、ニードルの比較的複雑な挙動を必要とす
るので、従来は専ら手作業で行われており、効率が上が
らないという問題があったのである。このため、シール
ドケーブルの端末処理を自動するために、さらなる改良
が求められていた。
【0007】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、自動処理により適合することのできる編組み型
シールドケーブルの端末処理方法および端末処理具を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、芯線を被覆する導
電性の編組シースが皮剥ぎ加工により端部に露出してい
るシールドケーブルの、当該芯線と編組シースとの間に
中空のニードルを挿入して、このニードルにより編組シ
ースの露出部分に孔を形成した後、ニードル内にて当該
ニードルと相対変位可能な押出棒によってニードル内の
芯線を上記孔から押し出すことにより、芯線と編組シー
スとを分離する編組み型シールドケーブルの端末処理方
法において、上記ニードルを挿入するのに先立って、加
圧空気により編組シースの開口端縁を拡開した後、拡開
された開口端縁からニードルの先端を芯線と編組シース
との間に挿入した後、上記ニードルと編組シースとの間
に加圧空気を供給しながら、ニードルの挿入を行うこと
を特徴とする編組み型シールドケーブルの端末処理方法
である。
【0009】上記構成では、加圧空気によって、編組シ
ースの開口端縁が捲れ上がるので、ニードルの挿入が容
易になる。この状態でニードルを芯線と編組シースとの
間に挿入した後、編組シースの露出部分に孔を形成し、
押出棒で芯線を上記孔から押し出すことにより、芯線と
編組シースとを容易に分離することが可能になる
【0010】また、ニードルを挿入している間に編組シ
ースとニードルとの間に加圧空気が供給され、編組シー
スがニードルから、その径方向外方へ浮揚した状態で空
隙を形成する。また、請求項記載の構成は、筒状に編
組みされた導電性の編組シースとこの編組シースに被覆
される芯線との間に挿入可能に構成され、皮剥ぎ加工に
より露出している上記編組シースの開口端縁から挿入さ
れた状態で、当該編組シースの露出部分に穿孔可能な中
空のニードルと、ニードル内に当該ニードルと相対変位
可能に配置され、芯線と編組シースとの間にニードルが
挿入された後、上記ニードルによって穿設された孔から
ニードルの内周にある芯線を押出可能な押出棒とを備え
た編組み型シールドケーブルの端末処理具において、上
記ニードルは、当該ニードルの先端から加圧空気を噴出
させる加圧空気供給手段と接続可能に構成されており、
さらに、 上記ニードルの外周に設けられ、上記ニードル
が芯線と編組シースとの間に挿入された後、上記ニード
ルと編組シースとの間に加圧空気を供給する環状のノズ
ルを備えていることを特徴とする編組み型シールドケー
ブルの端末処理具である。
【0011】上記構成では、加圧空気供給手段をニード
ルに接続することにより、当該ニードルの先端から加圧
空気を噴出し、ニードルを編組シースと芯線との間に挿
入するのに先立って、編組シースの開口端縁を捲り上げ
ることができる。
【0012】また、ニードルを挿入している間に編組シ
ースとニードルとの間に加圧空気が供給され、編組シー
スがニードルから、その径方向外方へ浮揚した状態で空
隙を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は、本
発明の実施の一形態における端末処理具の外観斜視図で
あり、図2は、図1の端末処理具の縦断面図である。図
1および図2を参照して、本実施形態の端末処理具10
は、金属製のニードル11を備えている。ニードル11
は、同一径の本体部11Aと、本体部11Aの一端に延
設されたテーパ部11Bとを一体に有する中空部材であ
る。
【0014】上記ニードル11の内部には、本体部11
Aの他端側に開く大径孔11Cと、テーパ部11Bの先
端に開く小径孔11Dとが、互いにニードル11の軸線
に沿って同心に形成されている。上記小径孔11Dは、
後述するシールドケーブル1の芯線2を内部に導入する
のに必要充分な径に設定されている。上記大径孔11C
には、当該ニードル11の本体部11Aの他端側から挿
入されたピストン12が摺動変位可能に挿入されてい
る。上記ピストン12の一端部には、当該ピストン12
よりも小径の押出棒13が同心に一体形成されており、
その先端部が小径孔11D内に隙間を隔てて入り込んで
いる。このピストン12は、図示しない駆動装置によっ
て図2の実線で示す退避位置と、二点鎖線12Aで示す
押出位置とに変位可能に構成されており、これによって
後述するように、押出棒13がニードル11のテーパ部
11B内に導入されたシールドケーブル1の芯線2を押
し出すことができるようになっている。なお、本実施形
態では、退避位置から押出位置への位置規制を上記大径
孔11Cと小径孔11Dとの段差部分11Eにより、押
出位置から退避位置への位置規制を上記図示しない駆動
装置によりそれぞれ行っている。
【0015】次に、本実施形態のニードル11の本体部
11Aには、退避位置にあるピストン12と上記段差部
分11Eとの間に開口する空気接続口11Gが接続して
おり、この空気接続口11Gを介して図示しない加圧空
気供給源から加圧空気が供給され、テーパ部11Bの先
端から噴出できるようになっている。これとともに、上
記本体部11Aの外周には、環状のノズル14が配置さ
れており、当該ノズル14に螺合するボルト15によっ
て止定されている。このノズル14は、上記本体部11
Aの外周面に嵌入する取付け部14Aと、取付け部14
Aからニードル11のテーパ部11Bに延びて、本体部
11Aとともに、環状の空気吹出路14Cを区画するテ
ーパ部14Bとを一体に有している。具体的には図示し
ていないが、本体部11Aの外周面には、段差が形成さ
れており、この段差によって上記取付け部14Aを位置
決めしているとともに、本体部11Aと取付け部14A
との間の気密性を保持している。そして、上記取付け部
14Aには、上記空気吹出路14Cに加圧空気を供給す
るための空気接続口14Eが設けられている。そして、
上述した加圧空気供給源からこの空気接続口14Eを介
して、所定のタイミングで加圧空気が上記空気吹出路1
4Cに供給され、加圧空気がニードル11のテーパ部1
1Bの外周から吹き出されるようになっている。
【0016】なお、本実施形態において、上記ニードル
11のテーパ部11Bの先端には、軸線方向に延びて開
くとともに小径孔11Dと連続するスリット11Fが形
成されている。スリット11Fは、端末処理されるシー
ルドケーブル1の芯線2を挿通するのに必要充分な幅に
設定されている。次に、図3以下を参照して、上述した
端末処理具10を用いたシールドケーブル1の端末処理
工程について説明する。
【0017】先ず、図3を参照して、本実施形態に係る
シールドケーブル1は、いわゆる編組み型のものであ
り、芯線2を編組シース3で被覆し、さらに編組シース
3を絶縁材料からなる絶縁性シース4で被覆しているも
のである。上記シールドケーブル1の端末処理として
は、周知の方法で絶縁性シース4の端部に皮剥ぎ加工を
施し、シールドケーブル1の端部に編組シース3を露出
させた状態で、2組のクランプ部材20、21によって
端部を保持することにより、行われる。
【0018】一方の組のクランプ部材20は、皮剥ぎ加
工が施されたシールドケーブル1の絶縁性シース4の端
部を定位置にてクランプする固定クランプであり、図示
しない作業台の上に固定されている。他方の組のクラン
プ部材21は、皮剥ぎされて露出している編組シース3
の端部近傍部分をクランプするために、固定側のクラン
プ部材20に対して相対的に変位可能な可動クランプで
あり、固定側のクランプ部材20に接近する方向、或い
は離反する方向に移動可能に構成されている。この可動
側のクランプ部材21は、例えば、固定側のクランプ部
材20とともに自動処理装置を構成するアクチュエータ
の他、ペンチ等の手工具で代用することができる。
【0019】本実施形態では、固定側のクランプ部材2
0の裁断側の端面から皮剥ぎされた絶縁性シース4の端
面までの寸法L1を5mmに、皮剥ぎ加工によって露出
している編組シース3の露出長さL2を製品に応じて5
0mm〜100mmの間に、編組シース4の先端からそ
れに向かって臨んでいる可動側のクランプ部材21の端
面21Aまでの寸法L3を10mmにそれぞれ設定して
いる。
【0020】この図3の状態に皮剥ぎ加工が施されたシ
ールドケーブル1の端部を保持した後、図4に示すよう
に、端末処理具10のニードル11の先端を、シールド
ケーブル1に対して同心に配置し、編組シース3の開口
端縁3Aに対向させる。この状態で上記加圧空気供給源
から空気接続口11Gを介して上記ニードル11内に加
圧空気を供給すると、図5および図6に示すように、可
動側のクランプ部材21の上記端面21Aから先端に至
る編組シース3が捲れ上がり、編組シース3の開口端縁
3Aが拡開する。
【0021】この状態で、ニードル11を芯線2と編組
シース3との間に挿入し、さらに可動側のクランプ部材
21によるクランプを解除して、挿入し続けることによ
り、ニードル11のテーパ部11Bを滑らかに芯線2と
編組シース3との間に挿入することができる。本実施形
態においては、図6に示すように、ニードル11のテー
パ部11Bに形成したスリット11Fが、上向きになる
姿勢でニードル11を挿入している。さらにこの挿入時
において、本実施形態においては、上述した加圧空気供
給源から空気接続口14Eを介して、環状のノズル14
の空気吹出路14Cに加圧空気が供給され、ニードル1
1のテーパ部11Bの外周から吹き出されるようになっ
ている。このため、ニードル11を芯線2と編組シース
3との間に挿入する過程において、編組シース3は、ノ
ズル14からの加圧空気によって径方向に膨出し、編組
シース3がニードル11から、その径方向外方に浮揚し
た状態で空隙を形成することになる。このため、ニード
ル11は、編組シース3の摩擦抵抗を受けることなく容
易に芯線2と編組シース3との間に導入される。
【0022】次に、図8を参照して、ニードル11の先
端が被覆シース4の先端に突き当たる程度にニードル1
1が挿入されると、いまやニードル11の外周を覆って
いる編組シース3を再び可動側のクランプ部材21で把
持し、把持した編組シース3を固定側のクランプ部材2
0の方へ接近させる。これにより、編組シース3は、絶
縁性シース4の先端面のところに寄せ集められ、屈曲さ
れやすくなる。なおこの工程は、編組シース3の剛性に
よっては省略してもよい。
【0023】次に、図9を参照して、編組シース3の寄
せ集め工程が終了すると、再び可動側のクランプ部材2
1によるクランプを解除し、シールドケーブル1に対
し、ニードル11を上向きに約90°に変位させる。こ
れにより、上述したスリット11Fが上向きに配置され
ている関係上、図10に拡大して示すように、芯線2
は、絶縁性シース4側がスリット11F内に入り込んだ
状態で屈曲される一方、ニードル11のテーパ部11B
の先端が、編組シース3を突き破って穿孔する。
【0024】さらに、図11に示すように、ニードル1
1内に配置されたピストン12を退避位置から押出位置
に変位させることにより(図2参照)、ニードル11の
小径孔11D内に入り込んでいる芯線2を、穿設された
編組シース3の孔3Bから押し出すことができる。この
とき、好ましくは、二点鎖線30で示すノズルを採用し
て、加圧空気を送給し、芯線2の押出作業を補助しても
よい。この芯線2の押出工程により、芯線2は、その途
中部がループ2Aを形成した状態で外部に露出する。
【0025】次に図12を参照して、外部に露出した芯
線2のループ2A内に治具23を挿入し、矢印Aで示す
ように、ニードル11と反対側に引っ張ることにより、
図13に示すように、芯線2は、完全にニードル11か
ら引き出される。そして、図14に示すように、芯線2
と分離された編組シース3を撚って糸状に整形し、図1
5に示すように調尺して裁断することにより、シールド
ケーブル1の端末は、電気配線システムと接続可能な状
態に処理される。
【0026】以上説明したように、本実施形態の構成で
は、図4および図5において詳述したように、加圧空気
によって、ニードル11の挿入が容易になるので、最も
作業性の悪いニードル11の挿入工程を容易ならしめ、
もって、シールドケーブル1に端末処理を施すに当た
り、自動処理により適合することができるという顕著な
効果を奏する。
【0027】特に、本実施形態の構成では、加圧空気が
ニードル11の先端から噴出されるので、加圧空気によ
る編組シース3の拡開工程からニードル11の挿入工程
への移行を可及的に速やかに行うことができる結果、よ
り作業効率を高めることができるという利点がある。ま
た、本実施形態では、図7において詳述したように、ニ
ードル11を挿入するに当たり、編組シース3をニード
ル11から、その径方向外方へ浮揚することができるの
で、編組シース3のニードル11に対する摩擦抵抗を可
及的に低減若しくは皆無にし、一層ニードル11の挿入
を容易ならしめることができるという利点がある。
【0028】特に、環状のノズル14によってニードル
11の外周に均一な加圧空気を吹き付けることができる
ので、編組シース3とニードル11の間に形成される空
隙も均一になり、一層ニードル11挿入が容易になると
いう利点がある。上述した実施の形態は本発明の好まし
い具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上記実施の
形態に限定されない。上記実施の形態では、シールドケ
ーブル1の端末処理の自動化を主眼においてなされてい
るものであるが、図1および図2に示すような端末処理
具10を採用して、手作業ないしは半自動処理を行うこ
とができることは勿論である。その他、種々の設計変更
が可能であることは云うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
または記載の構成では、加圧空気によって、ニードル
の挿入が容易になるので、最も作業性の悪いニードルの
挿入工程を容易ならしめ、もって、シールドケーブルに
端末処理を施すに当たり、自動処理により適合すること
ができるという顕著な効果を奏する。
【0030】 また、ニードルを挿入するに当たり、編組
シースをニードルから、その径方向外方へ浮揚すること
ができるので、編組シースのニードルに対する摩擦抵抗
を可及的に低減若しくは皆無にし、一層ニードルの挿入
を容易ならしめることができるという利点がある。
【0031】特に、請求項記載の構成では、環状のノ
ズルによってニードルの外周に均一な加圧空気を吹き付
けることができるので、編組シースとニードルの間に形
成される空隙も均一になり、一層ニードル挿入が容易に
なるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における端末処理具の外
観斜視図である。
【図2】図1の端末処理具の縦断面図である。
【図3】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図4】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図5】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図6】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す平面略図である。
【図7】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図8】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図9】本発明の実施の一形態における端末処理工程手
順を示す正面略図である。
【図10】図9の要部を拡大して示す正面略図である。
【図11】本発明の実施の一形態における端末処理工程
手順を示す正面略図である。
【図12】本発明の実施の一形態における端末処理工程
手順を示す正面略図である。
【図13】本発明の実施の一形態における端末処理工程
手順を示す正面略図である。
【図14】本発明の実施の一形態における端末処理工程
手順を示す正面略図である。
【図15】本発明の実施の一形態における端末処理工程
手順を示す正面略図である。
【符号の説明】
1 シールドケーブル 2 芯線 3 編組シース 4 絶縁性シース 10 端末処理具 11 ニードル 13 押出棒 14 ノズル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯線を被覆する導電性の編組シースが皮剥
    ぎ加工により端部に露出しているシールドケーブルの、
    当該芯線と編組シースとの間に中空のニードルを挿入
    し、このニードルにより編組シースの露出部分に孔を形
    成した後、ニードル内にて当該ニードルと相対変位可能
    な押出棒によってニードル内の芯線を上記孔から押し出
    すことにより、芯線と編組シースとを分離する編組み型
    シールドケーブルの端末処理方法において、 上記ニードルを挿入するのに先立って、加圧空気により
    編組シースの開口端縁を拡開した後、拡開された開口端
    縁からニードルの先端を芯線と編組シースとの間に挿入
    した後、上記ニードルと編組シースとの間に加圧空気を
    供給しながら、ニードルの挿入を行うことを特徴とする
    編組み型シールドケーブルの端末処理方法。
  2. 【請求項2】筒状に編組みされた導電性の編組シースと
    この編組シースに被覆される芯線との間に挿入可能に構
    成され、皮剥ぎ加工により露出している上記編組シース
    の開口端縁から挿入された状態で、当該編組シースの露
    出部分に穿孔可能な中空のニードルと、 ニードル内に当該ニードルと相対変位可能に配置され、
    芯線と編組シースとの間にニードルが挿入された後、上
    記ニードルによって穿設された孔からニードルの内周に
    ある芯線を押出可能な押出棒とを備えた編組み型シール
    ドケーブルの端末処理具において、 上記ニードルは、当該ニードルの先端から加圧空気を噴
    出させる加圧空気供給手段と接続可能に構成されて
    り、さらに、 上記ニードルの外周に設けられ、上記ニードルが芯線と
    編組シースとの間に挿入された後、上記ニードルと編組
    シースとの間に加圧空気を供給する環状のノズルを備
    ていることを特徴とする編組み型シールドケーブルの端
    末処理具
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