JP3018883U - セルラー電話機用革ケースを手持ち物品に固定するための係止機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 セルラー電話機用革ケースをブリーフケース
や書類入れ等の手持ち物品に固定するための係止機構を
提供する。 【構成】 セルラー電話機用革ケース１０に結合された
リベット１４と、該リベットに係合するためのチャンネ
ル３２と凹部３４を有する係止ベース２０とから成り、
該リベットを係止ベースに係合させることによって革ケ
ースを手持ち物品６０に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、セルラー電話機用革ケースのための係止機構に関し、特に、セルラ ー電話機用革ケースをブリーフケースや書類入れ等の手持ち物品に固定するため の係止機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

セルラー電話機は、近代社会において一般的に使用されている通信装置である が、セルラー電話機のサイズは、簡便に持ち運びできるペンほどには小さくない ので、使用者は、常時セルラー電話機を手に持っているか、あるいは、ブリーフ ケースの中に入れて置かなければならない。そのために、使用者の移動又は運動 の自由が損なわれる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、この問題を解決するために、セルラー電話機用革ケースのための係 止機構を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、セルラー電話機用革ケースを手持ち物 品に固定するための係止機構であって、セルラー電話機に固定された取付手段と 、該取付手段から突出した軸部と横断軸及び共役軸を画定する楕円形頭部を有す るリベットと、前記手持ち物品の壁に装着されており、チャンネルと、該チャン ネルに連通した円形凹部と、該互いに連通したチャンネルと円形凹部の対称軸線 の下に形成されたスロットを有する係止ベースとから成り、前記リベットを前記 チャンネル及びスロットに挿入し、次いで前記円形凹部の方に押込み、該リベッ トを該円形凹部内で枢動させることによって前記ベースに堅く係合させることが できるように、該記チャンネルは、リベットの楕円形頭部の共役軸の長さより僅 かに大きい幅を有し、該円形凹部は、リベットの楕円形頭部の横断軸の長さより 僅かに大きい内径を有し、該スロットは、リベットの軸部の直径より僅かに大き い幅を有することを特徴とする係止機構を提供する。

【０００５】

【実施例】

以下に、添付図を参照して本考案の係止機構の実施例を説明する。各添付図を 通して同様の部品は同様の参照番号で示されている。 図７を参照すると、セルラー電話機用革ケース７２を装着した慣用のブリーフ ケース７０が示されている。革ケース７２は、実際に、セルラー電話機を設置す るための場所を提供してきたが、ブリーフケース７０の外面に固定的に縫い付け られているので、いろいろな異なるサイズのセルラー電話機に好適に適合させる ことができない。従って、セルラー電話機がこの革ケースより大きいものである 場合は、その革ケースを用いることはできない。反対に、セルラー電話機がこの 革ケースよりはるかに小さいものである場合は、ブリーフケースを持ち運ぶとき セルラー電話機が革ケースの中で揺れ動くことになる。

【０００６】 図１を参照すると、書類入れ６０と組み合わせて使用するための本考案の係止 機構を備えたセルラー電話機用革ケース１０が示されている。セルラー電話機用 革ケース１０は、該ケースの内壁に埋設された取付パッド１２（仮想線で示され ている）と、リベット１４を有している。リベット１４は、軸部１５（点線で示 されている）と、横断軸と共役軸を画定する楕円形の頭部１６から成っている。

【０００７】 書類入れ６０は、そのカバー６２に埋設された係留ディスク５０を有している 。カバー６２は、その強度を高めるために複数のシート層から成っている。係留 ディスク５０には、複数の涙滴形の穴５２が形成されている。本考案の係止機構 は、ディスク５０の各穴５２に１つづつ対応する複数の係合脚２２を備えた係止 ベース２０を有している。各係合脚２２は、該脚から突出した足部２４を有して いる。ベース２０の脚２２をカバー６２に穿設された穴（図示せず）を通してデ ィスク５０の涙滴形の穴５２に挿通し、ディスク５０を時計回り方向に回動する ことによってベース２０をディスク５０にしっかり係止させることができる。ベ ース２０を書類入れ６０のカバー６２にしっかり固定するためにディスク５０と カバー６２のシート層との間に接着剤を介設することができる。

【０００８】 ベース２０には、更に、互いに連通した長方形のチャンネル３２と円形の凹部 ３４が形成されており、それらの連通した長方形のチャンネル３２及び円形の凹 部３４の対称軸線の下にスロット３６が形成されている。長方形のチャンネル３ ２は、リベット１４の楕円形頭部１６の共役軸の長さより僅かに大きい幅Ｗを有 し、円形の凹部３４は、リベット１４の楕円形頭部１６の横断軸の長さより僅か に大きい内径Ｄを有し、スロット３６は、リベット１４の軸部１５の直径より僅 かに大きい幅を有する。かくして、リベット１４をチャンネル３２及びスロット ３６に挿入し、次いで円形凹部３４の方に押込み、革ケース１０を回してリベッ ト１４を円形凹部３４内で枢動させることによってリベット１４をベース２０に 堅く係合させることができる。チャンネル３２は、リベット１４を挿入し易くす るために図示のように拡大された開口を有するものとすることができる。

【０００９】 書類入れ６０に固定されたセルラー電話機用革ケース１０の安定性を高めるた めに、書類入れ６０のカバー６２内の係留ディスク５０の下の部位に磁気プレー ト５４が固着されており、それに吸着される鉄製プレート１８が革ケース１０内 に埋設されている。

【００１０】 図２は、セルラー電話機を収納したセルラー電話機用革ケース１０を書類入れ ６０に係合させた状態を示す。革ケース１０を書類入れ６０に錠止するためには 、使用者は、革ケース１０を矢印Ａの方向に押し、次いで、革ケース１０を矢印 Ｂの方向に好ましくは９０°枢動させればよい。それによって、鉄製プレート１ ８（点線で示されている）が磁気プレート５４（点線で示されている）に対面す る位置へ動かされ、上述したようにセルラー電話機用革ケース１０の安定性を高 めることができる。 図３に示されるように、ベース２０の脚２２は、ディスク５０に係止され、リ ベット１４はベース２０に係止されており、磁気プレート５４は、革ケースの鉄 製プレート１８に対面している。

【００１１】 図４を参照すると、本考案の係止機構をブリーフケース８０（仮想線で示され ている）に適用した場合が示されている。図４の係止機構の構造は、図１に示さ れた係止機構と同様のものであり、ディスク５０に掛止させたベース２０がブリ ーフケース８０の外面に固定されている。

【００１２】 図１に示されたリベット１４を有する取付パッド１２は、革ケースにではなく 、図５に示されるようにセルラー電話機の裏面に直接接合してもよい。

【００１３】 図６を参照すると、セルラー電話機に直接取り付けることができる本考案の変 型実施例の取付クリップ９０が示されている。図６は、セルラー電話機の頂部か らみた図である。図１に示されたのと同様のベース２０に係止するためのリベッ ト１４がクリップ９０に固定されている。クリップ９０の両端は、セルラー電話 機両側壁に形成されたスリットに係合させる。セルラー電話機とクリップ９０と の結合を強固にするためにセルラー電話機の背面とクリップ９０の内壁面との間 にベルクロファスナー帯片（マジックテープ）を介設することができる。

【００１４】 以上、本考案を実施例に関連して説明したが、本考案は、ここに例示した実施 例の構造及び形態に限定されるものではなく、本考案の精神及び範囲から逸脱す ることなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を加え ることができることを理解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の係止機構の分解透視図であ
り、セルラー電話機を書類入れに係止する場合を示す。

【図２】図２は、図１の係止機構によってセルラー電話
機を書類入れに係止したところを示す概略図である。

【図３】図３は、本考案の係止機構の部分断面図であ
り、セルラー電話機を書類入れに係止したところを示
す。

【図４】図４は、本考案の係止機構をブリーフケースに
組み合わせて使用する場合の透視図である。

【図５】図５は、本考案の取付手段の別の実施例の概略
図である。

【図６】図６は、本考案の取付手段の更に別の実施例の
概略図である。

【図７】図７は、セルラー電話機用革ケースを装着した
慣用のブリーフケースの概略図である。

【符号の説明】

１０：セルラー電話機用革ケース １２：取付パッド １４：リベット １５：軸部 １６：楕円形の頭部 １８：鉄製プレート ２０：係止ベース ２２：係止脚 ２４：側部 ３２：長方形のチャンネル ３４：円形の凹部 ３６：スロット ５０：係留ディスク ５２：涙滴形の穴 ５４：磁気プレート ６０：書類入れ ６２：カバー ８０：ブリーフケース ９０：取付クリップ ９２：ベルクロファスナー帯片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｍ 1/11 Ｚ

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 セルラー電話機用革ケースを手持ち物品
   に固定するための係止機構であって、 セルラー電話機に固定された取付手段と、 該取付手段から突出した軸部と横断軸及び共役軸を画定
   する楕円形頭部を有するリベットと、 前記手持ち物品の壁に装着されており、チャンネルと、
   該チャンネルに連通した円形凹部と、該互いに連通した
   チャンネルと円形凹部の対称軸線の下に形成されたスロ
   ットを有する係止ベースとから成り、 前記リベットを前記チャンネル及びスロットに挿入し、
   次いで前記円形凹部の方に押込み、該リベットを該円形
   凹部内で枢動させることによって前記ベースに堅く係合
   させることができるように、該記チャンネルは、リベッ
   トの楕円形頭部の共役軸の長さより僅かに大きい幅を有
   し、該円形凹部は、リベットの楕円形頭部の横断軸の長
   さより僅かに大きい内径を有し、該スロットは、リベッ
   トの軸部の直径より僅かに大きい幅を有することを特徴
   とする係止機構。
2. 【請求項２】 前記手持ち物品の、前記セルラー電話機
   を固定するための表面に磁気プレートが埋設されてお
   り、該手持ち物品の該磁気プレートに対応する、前記取
   付手段の表面に鉄製プレートが埋設されていることを特
   徴とする請求項１に記載の係止機構。
3. 【請求項３】 前記取付手段は、革ケースであることを
   特徴とする請求項１に記載の係止機構。
4. 【請求項４】 前記取付手段は、前記セルラー電話機の
   背面に接合されたパッドであることを特徴とする請求項
   １に記載の係止機構。
5. 【請求項５】 前記取付手段は、前記セルラー電話機の
   背面を保持するクランプであることを特徴とする請求項
   １に記載の係止機構。
6. 【請求項６】 前記セルラー電話機とクリップとの結合
   を強固にするために該セルラー電話機の背面とクリップ
   の内壁面との間にベルクロファスナー帯片が接合されて
   いることを特徴とする請求項５に記載の係止機構。
7. 【請求項７】 前記係止ベースと手持ち物品との結合を
   強固にするために該手持ち物品の前記壁に係留手段が埋
   設されていることを特徴とする請求項１に記載の係止機
   構。
8. 【請求項８】 前記係止ベースは、各々突出した足部を
   有する複数の脚を有し、前記係留手段は、該係止ベース
   の各脚に１つづつ対応する複数の涙滴形の穴を有してお
   り、係止ベースの各脚を該係留手段の涙滴形の穴に挿通
   し、係止ベースを回動することによって係止ベースを該
   係留手段にしっかり係止させることができるようになさ
   れていることを特徴とする請求項７に記載の係止機構。
9. 【請求項９】 前記手持ち物品は、ブリーフケースであ
   ることを特徴とする請求項１に記載の係止機構。
10. 【請求項１０】 前記手持ち物品は、書類入れであるこ
    とを特徴とする請求項１に記載の係止機構。
11. 【請求項１１】 前記チャンネルは、前記リベットを該
    チャンネルに挿入するのを容易にするために拡大開口を
    有していることを特徴とする請求項１に記載の係止機
    構。