JPH0664698U - 組立パズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２０〜３０の少ない駒でも十分楽しめ、本来
の頭脳的なおもしろさを味わえる新規の組立パズルを提
供する。 【構成】 外周に多数の孔を有する円筒状心棒と略扇形
をなし内側面に前記孔と嵌合する突起を有する多数の駒
とからなり、前記心棒の孔に前記駒の突起を嵌合させて
心棒の周囲に駒を取り付けることにより円筒体を完成さ
せ、前記駒の外側面の集合である前記円筒体外周面に所
定の文字や模様を完成させることを特徴とする組立パズ
ルにより、少ない駒でも十分楽しむことができ、頭脳的
な面白さを味わうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ばらばらな多数の駒を組み立てて所定の形状を完成させる頭脳的な ゲームの１種である新規の組立パズルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のパズルでは、いわゆるジグゾーパズルが知られている。ジグゾ ーパズルは、平面的な絵、写真等を多数の小片にばらばらに分割し、これら多数 の小片を組み合わせて元の絵や写真を完成させるものである。従来のジグゾーパ ズルは平面的なものであるから、例えば２０〜３０程度の少ない小片に分割した のでは易しすぎ、いきおい数百〜数千といったおびただしい数の小片に分割して いるのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

数百〜数千の小片を組み合わせるジグゾーパズルは、頭脳を必要とするパズル というよりはむしろ忍耐力を必要とするゲームに変化してしまっている。本考案 は、新規な組立パズルを提案し、２０〜３０の少ない駒でも十分楽しめ、本来の 頭脳的なおもしろさを味わえることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、外周に多数の孔を有する円筒状心棒と略扇形をなし内側面に前記孔 と嵌合する突起を有する多数の駒とからなり、前記心棒の孔に前記駒の突起を嵌 合させて心棒の周囲に駒を取り付けることにより円筒体を完成させ、前記駒の外 側面の集合である前記円筒体外周面に所定の文字や模様を完成させることを特徴 とする組立パズルである。

【０００５】

【作用】

本考案で使用する駒は立体的なものであるから、机上で簡単に並べ変えて模様 等を確認することができず、したがって、頭で組み立てた状態を連想しながら、 先を読んで取り組まなければならない。よって、わずか２０〜３０の少ない駒で も十分楽しめ、むしろ少ないからこそ本来の頭脳的パズルとしてのおもしろさが あるといえる。

【０００６】 なお、本願考案は、心棒外周の孔に外側から突起を嵌合させることにより駒を 取り付けるものであるから、心棒外周の多数の孔は全て半径方向、すなわち放射 状に外側を向いていなければならない。このような心棒をプラスチックで成形し ようとすると、外側の金型を縦割りに多数に分割し、各々を放射状に半径方向に 脱型しなければならず、たいへんに高価な製造装置が必要となってしまう。そこ で、心棒を上下両端外周に切欠段部を形成した薄肉筒体を縦割りにし波板状に展 開した波板部材と、切欠段部に嵌着する２個のリング部材に分けて製造する。こ のようにすると、波板部材に形成する孔は、板面とほぼ直角方向を向くようにす れば、筒状に組み立てた状態で放射状に半径方向を向くことになる。したがって 、金型は波板部材の板面と直角方向に脱型すればよいこととなり、容易かつ安価 に製造できるのである。

【０００７】

【実施例】

図１〜４は本考案の１実施例たる組立パズル１に関し、図１は組立パズル１の 斜視図、図２は心棒２の斜視図、図３は心棒上部の組立斜視図、図４は波板部材 の斜視図である。

【０００８】 組立パズル１は、心棒２と略扇形の２５個の駒３とからなる。心棒２及び駒３ ともプラスチック製である。心棒２には駒の数と同数の２５個の孔４が設けられ ている。孔４は全て放射状に心棒の半径方向を向いて穿設されている。駒３は、 図１に示すように、略扇形をなし、その内側面５には突起６が形成されている。 突起６を心棒２の孔４に嵌合することにより、駒３を心棒２の周囲に取り付ける 。２５個の駒全てを取り付けると、円筒体が完成する。駒３の外側面には文字、 模様等の一部が描かれており、完成した円筒体の外周面は、駒の外側面の文字、 模様等の一部の集合として現れるので、完成した円筒体の外周面が所定の文字や 模様となるように駒を取り付けるわけである。なお、図面においては駒の外側面 ７の模様等は省略している。

【０００９】 心棒２は、図４に示す波板部材８と２個のリング部材９とからなる。波板部材 ８は、上下両端外周に切欠段部１０を形成した薄肉筒体を縦割りにし波板状に展 開した形状をなし、図３に示すごとく、筒状にまるめ、上下両端の切欠段部１０ にリング部材９を嵌着し、心棒として固定する。

【００１０】 波板部材８には、図４に示すごとく、２５個の孔４が形成されている。これら 孔は心棒を組み立てた状態で心棒の半径方向を向くようになっている。孔が波板 部材の波の頂上に有るときは孔の向きは波板面に対し丁度直角方向を向くが、本 実施例の場合は波の頂上からややずれているので、直角方向からややずれた方向 を向いている。しかし、プラスチックは弾性を有するので、少しくらい方向がず れていても金型を波板面と直角方向に脱型することができるのである。

【００１１】 なお、リング部材は、切欠段部に嵌着して心棒として固定できればよいのであ るから、本実施例の形状に限るものではなく、例えば、心棒の端面を閉塞するよ うなキャップ状としてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案組立パズルは、少ない数の駒でも十分楽しめ、本来の頭脳的なおもしろ さを味わうことができる。実施例のように心棒を構成するとプラスチックで安価 に製造できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】組立パズル１の斜視図である。

【図２】心棒２の斜視図である。

【図３】心棒２上部の組み立て斜視図である。

【図４】波板部材の斜視図である。

【符号の説明】

１ 組立パズル ２ 心棒 ３ 駒 ４ 孔 ５ 内側面 ６ 突起 ７ 外側面 ８ 波板部材 ９ リング部材 １０ 切欠段部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周に多数の孔を有する円筒状心棒と略
   扇形をなし内側面に前記孔と嵌合する突起を有する多数
   の駒とからなり、前記心棒の孔に前記駒の突起を嵌合さ
   せて心棒の周囲に駒を取り付けることにより円筒体を完
   成させ、前記駒の外側面の集合である前記円筒体外周面
   に所定の文字や模様を完成させることを特徴とする組立
   パズル
2. 【請求項２】 上下両端外周に切欠段部を形成した薄肉
   筒体を縦割りにし波板状に展開した波板部材と、前記上
   下両端の切欠段部に嵌着するリング部材を用い、前記波
   板部材を円筒状に丸め上下端に形成される切欠段部にリ
   ング部材を嵌着して心棒を形成した請求項１の組立パズ
   ル