JPH11208A - 携帯品の落下防止具 - Google Patents

携帯品の落下防止具

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Publication number
JPH11208A
JPH11208A JP16969497A JP16969497A JPH11208A JP H11208 A JPH11208 A JP H11208A JP 16969497 A JP16969497 A JP 16969497A JP 16969497 A JP16969497 A JP 16969497A JP H11208 A JPH11208 A JP H11208A
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JP
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holding
strap
clip
piece
side wall
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Application number
JP16969497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Arisaka
洋 有坂
Seiji Sawatani
誠司 澤谷
Kazuhiro Mita
一博 三田
Oaki Ichioka
大明 市岡
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服のポケットからの落下を有効に防止でき
る携帯品の落下防止具の提供。 【解決手段】 携帯品41を接続するストラップ42
と、該ストラップに取り付けられて衣服43の一部に止
着されるクリップ1とから成る携帯品の落下防止具であ
って、クリップは、ストラップの取付部を兼用するヒン
ジ部4を介して開閉可能に連結された一対の挾持片2・
3を有し、一方の挾持片に凹部5を形成し、他方の挾持
片に凸部6を形成して、当該凸部と凹部の嵌合で、衣服
の一部を挾持することにより、上記凸部と凹部の嵌合を
得て、携帯品を接続したストラップに取り付けられたク
リップを衣服の一部に止着するだけで、例え、携帯品が
衣服のポケットから誤って滑り落ちたとしても、当該ク
リップで携帯品を確実に受け止めて、携帯品が床面や地
面に落下することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やPHS
と称される移動電話機等の携帯品の落下防止具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、通常の移動電話機は、特開平5
−219166号公報や特開平6−334557号公報
などに示す如く、その側部にストラップを接続して、当
該ストラップを用いて携帯できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、現今におい
ては、移動電話機自体の小型化と軽量化が大いに進んで
いるので、移動電話機を携帯する場合には、ワイシャツ
の胸ポケットや背広の内ポケット等に収めることが可能
となった。この為、その携帯性が一層良好となった訳で
あるが、例えば、移動電話機をワイシャツの胸ポケット
に収めたまま、何かの理由で、身体を屈めたような場合
には、移動電話機が胸ポケットから誤って床面や地面に
落下して、移動電話機が故障したり、破損することが屡
々見受けられた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る実情に鑑
み開発されたもので、請求項1記載の発明は、携帯品を
接続するストラップと、該ストラップに取り付けられて
衣服の一部に止着されるクリップとから成る携帯品の落
下防止具であって、クリップは、ストラップの取付部を
兼用するヒンジ部を介して開閉可能に連結された一対の
挾持片を備え、該一対の挾持片の内、一方の挾持片に凹
部を形成し、他方の挾持片に該凹部と脱着可能に嵌合す
る凸部を形成して、当該凸部と凹部の嵌合で、衣服の一
部を挾持する構成を採用した。
【0005】請求項2記載の発明は、携帯品を接続する
ストラップと、該ストラップに取り付けられて衣服の一
部に止着されるクリップとから成る携帯品の落下防止具
であって、クリップは、衣服の一部を挾持する挾持体
と、該挾持体をロックするロック体を備え、挾持体は、
ヒンジ部を介して開閉可能に連結された一対の挾持片
と、ストラップを取り付ける取付部を有して、上記一対
の挾持片の外面に係止部を設け、ロック体は、該各挾持
片の係止部にスライド可能に係止して挾持体の挾持片を
その閉状態にロックするロック片を有する構成を採用し
た。
【0006】請求項3記載の発明は、携帯品を接続する
ストラップと、該ストラップに取り付けられて衣服の一
部に止着されるクリップとから成る携帯品の落下防止具
であって、クリップは、衣服の一部を挾持する金属板製
の挾持体と、該挾持体に回動可能に軸支されるレバー体
を備え、挾持体は、基板部から連続してストラップを取
り付ける第1折返部と、該第1折返部から連続して衣服
の一部を基板部と共働して挾持する第2折返部を有し、
レバー体は、挾持体の第2折返部を基板部方向に押圧す
るカム部と、第2折返部の基板部方向への押圧を解除す
るカム部を有する構成を採用した。
【0007】請求項4記載の発明は、携帯品を接続する
ストラップと、該ストラップに取り付けられて衣服の一
部に止着されるクリップとから成る携帯品の落下防止具
であって、クリップは、U字形状を呈し、該U字形状を
呈するクリップの一方の側壁片にストラップ側に設けら
れた接続部材を回転可能に差し込む差込孔を設けると共
に、該一方の側壁片と他方の側壁片の間に他方の側壁片
と共働して衣服の一部を挾持する挾持片を設けて、上記
接続部材の差込孔内での回転で、当該挾持片を他方の側
壁片方向に押圧する構成を採用した。
【0008】依って、請求項1の発明によれば、携帯品
を接続したストラップに対するクリップの取付状態を得
て、一対の挾持片で衣服の一部を挾持しながら、該各挾
持片の凸部と凹部を嵌合すれば、クリップが衣服の一部
に止着されるので、斯る止着状態の下では、例え、携帯
品が衣服のポケットから誤って滑り落ちたとしても、当
該クリップで携帯品を確実に受け止めて、携帯品が床面
や地面に落下することを防止できる。
【0009】請求項2の発明によれば、ストラップに対
するクリップの取付状態を得て、挾持体の挾持片で衣服
の一部を挾持しながら、ロック体のロック片を挾持体の
挾持片に設けられている係止部に係止すれば、クリップ
が衣服の一部に止着されるので、やはり、携帯品が床面
や地面に落下することを防止できる。
【0010】請求項3の発明によれば、ストラップに対
するクリップの取付状態を得て、挾持体の基板部と第2
折返部とで衣服の一部を挾持しながら、レバー体のカム
部で第2折返部を基板部方向に押圧すれば、クリップが
衣服の一部に止着されるので、やはり、携帯品が床面や
地面に落下することを防止できる。
【0011】請求項4の発明によれば、挾持片と他方の
側壁片とで衣服の一部を挾持しながら、ストラップ側に
設けられている接続部材を一方の側壁片の差込孔内で所
定方向に回転して、当該挾持片を他方の側壁片方向に押
圧すれば、クリップが衣服の一部に止着されるので、や
はり、携帯品が床面や地面に落下することを防止でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する各好適な
実施の形態に基づいて詳述すれば、各実施の形態に係る
落下防止具は、いずれも、携帯品たる移動電話機を対象
として開発されたもので、当該移動電話機を接続するス
トラップと、該ストラップに取り付けられてワイシャツ
の胸ポケットの口部に止着されるクリップとから成って
いる。
【0013】そこで、まず、第一実施の形態に供される
クリップ1から説明すると、当該クリップ1は、合成樹
脂の一体成形品で、図1に示す如く、比較的大きめなヒ
ンジ部4を介して開閉可能に連結された巾狭な長短一対
の挾持片2・3を備え、長寸な挾持片2の対向面に凹溝
部5を連続して形成し、短寸な挾持片3の先端部側を除
く対向面に上記凹溝部5と脱着可能に嵌合する凸条部6
を形成して、当該凸条部6を凹溝部5に嵌合することに
より、一対の挾持片2・3をその閉状態にロックできる
構成となっている。
【0014】依って、第一実施の形態に係る落下防止具
の下では、上記ヒンジ部4の内側にストラップ42を取
り付けた状態を得て、長寸な挾持片2をワイシャツ43
の胸ポケット44の内側に差し込みながら、胸ポケット
44の外側から短寸な挾持片3を長寸な挾持片2方向に
閉じ合わせると、胸ポケット44の口部を挾持しなが
ら、当該短寸な挾持片3の凸条部6が長寸な挾持片2の
凹溝部5に嵌合するので、これにより、図2に示す如
く、クリップ1がワイシャツ43の胸ポケット44の口
部にワンタッチで止着される。
【0015】従って、斯るクリップ1の止着状態にあっ
ては、例え、何かの理由で、身体を屈めて、移動電話機
41がワイシャツ43の胸ポケット44から誤って滑り
落ちたとしても、胸ポケット44の口部に止着されてい
るクリップ1によって、移動電話機41を確実に受け止
められるので、今までのように、移動電話機41が床面
や地面に落下して、故障したり破損することを有効に防
止できる。
【0016】しかも、クリップ1は、図示する如く、一
対の挾持片2・3の凹凸嵌合で胸ポケット44の口部を
内外側から挾持して、その閉状態にロックされることと
なるので、胸ポケット44の口部から容易に抜け外れる
心配がない。又、クリップ1を取り外す場合には、前記
とは逆に、短寸な挾持片3の先端部側を摘んで、当該挾
持片3を開方向へ強制的に引き上げれば、凸条部6と凹
溝部5の嵌合が容易に解けるので、クリップ1を胸ポケ
ット44の口部から容易に取り外すことが可能となる。
【0017】第二実施の形態に供されるクリップ11
は、第一実施の形態とは異なり、図3に示す如く、巾広
なU字形状を呈する合成樹脂製の挾持体12と、巾狭な
U字状を呈する合成樹脂製のロック体13を備え、前者
の挾持体12は、ヒンジ部14を介して開閉可能に連結
された一対の挾持片12A・12Bを有し、該各挾持片
12A・12Bの対向面にゴム等の滑り止め部材又は凹
凸等の滑り止め形状15を付与して、該挾持片12A・
12Bの対向面でワイシャツ43の胸ポケット44の口
部を挾持できる構成となっている。
【0018】そして、胸ポケット44の外側に位置する
こととなる一方の挾持片12Aに対しては、その側部に
ストラップ42の挿通孔16aを有する取付片部16を
設けると共に、同挾持片12Aの外面に後述するロック
体13のロック片をスライド可能に係止する枠状の係止
部17を設け、内側に位置することとなる他方の挾持片
12Bに対しては、ヒンジ部14の中央部から一定範囲
に亘って開放窓部18を形成すると共に、その外面に後
述するロック体13のロック片をスライド可能に係止す
る凹状の係止部19を設ける構成となっている。
【0019】又、後者のロック体13は、図示する如
く、長短一対のロック片13A・13Bを有し、長寸な
ロック片13Aの先端部外面に上記枠状の係止部17に
係止する爪部20aを形成し、短寸なロック片13Bの
先端部内面に上記凹状の係止部19に係止する爪部20
bを形成すると共に、短寸なロック片13Bの付根部に
操作部13aを突設する構成となっている。
【0020】依って、第二実施の形態に係る落下防止具
の下では、具体的には図示しないが、上記取付片部16
の挿通孔16aにストラップ42を挿通した状態を得
て、図4のAに示す如く、挾持体12に対してロック体
13を被嵌して、ロック体13の長寸なロック片13A
の爪部20aを一方の挾持片12Aの係止部17に係止
し、短寸なロック片13Bの爪部20bを他方の挾持片
12Bの開放窓部18内に臨ましめれば、これにより、
挾持体12とロック体13とは抜け外れる恐れなく一体
化されることとなるが、この状態にあっては、挾持体1
2の各挾持片12A・12Bは未だ非ロック状態にあ
る。
【0021】そこで、非ロック状態にある各挾持片12
A・12B間に胸ポケット44の口部を差し込んで、今
度は、ロック体13を挾持体12に対して完全に被嵌す
ると、図4のBに示す如く、ロック体13の長寸なロッ
ク片13Aは枠状の係止部17内をそのままスライド
し、短寸なロック片13Bの爪部20bが開放窓部18
から抜け出て、挾持片12Bの凹状の係止部19にスラ
イド係止して、一対の挾持片12A・12Bがその閉状
態にロックされるので、これにより、クリップ11がワ
イシャツ43の胸ポケット44の口部にワンタッチで止
着される。
【0022】従って、斯るクリップ11の止着状態にあ
っても、例え、何かの理由で、身体を屈めて、移動電話
機41が胸ポケット44内から滑り落ちたとしても、胸
ポケット44の口部に止着されているクリップ11によ
って、移動電話機41が床面や地面に誤って落下するこ
とを防止できる。
【0023】しかも、クリップ11は、図示する如く、
ロック体13によるロック状態の下で、各挾持片12A
・12Bの対向面に設けられている滑り止め部材又は滑
り止め形状15で胸ポケット44の口部を内外側から挾
持することとなるので、胸ポケット44の口部から容易
に抜け外れることはない。又、クリップ11を取り外す
場合には、摘み部13aを利用して、図4のAに示す状
態まで、ロック体13を挾持体12から引き戻せば、ク
リップ11を胸ポケット44の口部から容易に取り外す
ことが可能となる。尚、この第二実施の形態にあって
は、短寸なロック片13Bの爪部20bを受け入れる部
位を完全に切欠された開放窓部18となしたものである
が、図3のCに示す如く、薄肉部が存在する凹段部18
´であっても良い。
【0024】第三実施の形態に供されるクリップ21
は、図5に示す如く、金属板製の挾持体22と合成樹脂
製のレバー体23を備え、前者の挾持体22は、胸ポケ
ット44の内側に差し込まれる基板部24と、該基板部
24から連続する第1折返部25と、該第1折返部25
から基板部24の自由端方向に連続する第2折返部26
と、基板部24の両側に設けられた一対の軸受部27を
有して、第2折返部26の先端側にゴム等の滑り止め部
材28を設ける構成となっている。尚、上記の第1折返
部25は、ストラップ42を取り付けるためのもの、第
2折返部26は、基板部24と共働して胸ポケット44
の口部を挾持するためのもので、いずれも、撓み可能な
湾曲形状となっている。
【0025】又、後者のレバー体23は、図示する如
く、膨出基端部の両側に偏心した一対の軸部29を突設
して、該膨出基端部の外周面に第1カム部30aと第2
カム部30bとを形成して、レバー体23の回動操作
で、高い第1カム部30aを第1・第2折返部25・2
6の中間に当接させると、第2折返部26が基板部24
方向に押圧され、逆に、低い第2カム部30bを当接さ
せると、第2折返部26の基板部24方向への押圧が解
除できる構成となっている。
【0026】依って、第三実施の形態に係る落下防止具
の下では、レバー体23を回動可能に軸支した挾持体2
2の第1折返部25の内側にストラップ42を取り付け
た状態を得て、レバー体23の低い第2カム部30bを
折返部25・26の中間に移動させて、図6のAに示す
如く、第2折返部26と基板部24間に胸ポケット44
の口部を差し込んだ後、レバー体23を回動操作して、
その高い第1カム部30aで両折返部25・26の中間
を押圧すれば、第2折返部26と基板部24間で胸ポケ
ット44の口部が挾持されるので、これにより、図6の
Bに示す如く、クリップ21がワイシャツ43の胸ポケ
ット44の口部にワンタッチで止着される。
【0027】従って、斯るクリップ21の止着状態にあ
っても、例え、何かの理由で、身体を屈めて、移動電話
機41が胸ポケット44内から滑り落ちたとしても、胸
ポケット44の口部に止着されているクリップ21によ
って、移動電話機41が床面や地面に誤って落下するこ
とを防止できる。
【0028】しかも、クリップ21は、図示する如く、
挾持体22の基板部24と第2折返部26の先端滑り止
め部材28とで、ワイシャツ43の胸ポケット44の口
部を内外側から挾持することとなるので、胸ポケット4
4の口部から容易に抜け外れることがないばかりか、挾
持体22が第1折返部25と第2折返部26を有するこ
とは、当該各部において、大きな撓み性が得られること
となるので、ワイシャツ43等の薄手の衣服のみなら
ず、厚手の衣服の一部に止着することも十分に可能とな
る。又、クリップ21を胸ポケット44の口部から取り
外す場合には、レバー体33を回動操作して、図6のA
に示す状態まで復帰させれば、クリップ21を胸ポケッ
ト44の口部から容易に取り外すことが可能となる。
【0029】第四実施の形態に供されるクリップ31
は、上記した各実施の形態のものとは異なり、図7に示
す如く、ストラップ42側に一体的に設けられる接続部
材37を利用して、ワイシャツ43の胸ポケット44の
口部に止着されるものであるが、当該クリップ31自体
は、図8にも示す如く、合成樹脂でU字形状に成形され
て、胸ポケット44の外側に位置することとなる一方の
側壁片32に対しては、その中央部に上記接続部材37
を回転可能に差し込む差込孔34を開設する一方、同側
壁片32の内面に一対の位置決め用凹部35と一対の挾
持片36とを上記差込孔34の両側に位置する状態に設
けて、特に、各挾持片36の背面に波形形状36aを付
与する構成となしている。
【0030】尚、一対の挾持片36は、図示する如く、
その基端部側のみが一方の側壁片32に連接されて、自
由端部側はフリー状態に置かれるものであるが、左右で
は、基端部と自由端部の位置が上下逆となるように設定
されている。更に、内側に位置することとなる他方の側
壁片33に対しては、その内面にも上記挾持片36の波
形形状36aと共働する滑り止め用の波形形状33aを
付与するものとする。
【0031】又、ストラップ42側に設けられる接続部
材37は、ストラップ42に外嵌される筒部37aと、
該筒部37aに首部37bを介して横設される横長な頭
部37cとから成り、横長な頭部37cは、断面略半円
形状を呈し、その下面側に上記位置決め用凹部35と係
合する一対の位置決め用凸部38を形成すると共に、両
端部を漸次断面積が減少する先細り形状となしている。
【0032】依って、第四実施の形態に係る落下防止具
の下では、まず、胸ポケット44の口部を一対の挾持片
36と他方の側壁片33間に差し込んだ状態を得て、ス
トラップ42側に予め設けられている接続部材37の頭
部37cを一方の側壁片32の差込孔34内に差し込ん
で、図9のAに示す如く、接続部材37自体を時計方向
に回転すると、頭部37cは、その両端部の先細り形状
で、各挾持片36の自由端部側を他方の側壁片33方向
に徐々に押圧しながら、上記凹部35と凸部38が係合
するまで、各挾持片36と一方の側壁片32の間に進入
する。
【0033】すると、この接続部材37の頭部37cの
回転進入により、その肉厚分だけ、両側壁片32・33
間に位置する各挾持片36が、他方の側壁片33方向に
押圧されて、当該他方の側壁片33と共働して、胸ポケ
ット44の口部を挾持するので、これにより、図9のB
に示す如く、クリップ31がワイシャツ43の胸ポケッ
ト44の口部にワンタッチで止着される。又、この状態
では、接続部材37がクリップ31から抜け外れること
がない。
【0034】従って、斯るクリップ31の止着状態にあ
っても、例え、何かの理由で、身体を屈めて、移動電話
機41が胸ポケット44内から滑り落ちたとしても、ス
トラップ42を接続して胸ポケット44の口部に止着さ
れているクリップ31によって、移動電話機41が床面
や地面に誤って落下することを防止できる。
【0035】しかも、クリップ31は、図示する如く、
接続部材37の押圧力を受けて、各挾持片36の波形形
状36aと他方の側壁片33の波形形状33aとで胸ポ
ケット44の口部を内外側から挾持することとなるの
で、胸ポケット44の口部から容易に抜け外れることは
ないし、又、クリップ31を取り外す場合には、逆に、
接続部材37を反時計方向に回転して、頭部37aを差
込孔34から引き抜けば、クリップ31とストラップ4
2を分離して、クリップ31を胸ポケット44の口部か
ら容易に取り外すことが可能となる。
【0036】尚、第四実施の形態にあっては、他方の側
壁片33と共働して胸ポケット44の口部を挾持する挾
持片36を一方の側壁片32側に湾曲して設けたもので
あるが、例えば、図10に示す如く、1個の広巾な挾持
片36を各側壁片32・33の中間にその連結部から直
線状に垂設して、当該挾持片36の一方の側壁片32と
対向する面に凹弧状を呈する受け部39を設け、他方の
側壁片33と対向する面に波形形状36aを付与し、且
つ、接続部材37の頭部37cに対しては、図11に示
す如く、その両端部に上記凹弧状の受け部39に位置決
めされて弾性的に係合する円筒形状を積極的に付与する
ように構成することも可能である。
【0037】従って、この場合においても、胸ポケット
44の口部を挾持片36と他方の側壁片33間に差し込
んだ状態を得て、ストラップ42側に設けられている接
続部材37の頭部37cを一方の側壁片32の差込孔3
4内に差し込んで、接続部材37自体をいずれか一方に
回転すると、頭部37cは、その両端部の円筒形状で、
挾持片36を他方の側壁片33方向に徐々に押圧しなが
ら、上記受け部39に係合するまで、挾持片36と一方
の側壁片32の間に進入して、その肉厚分だけ、当該挾
持片36を他方の側壁片33方向に押圧するので、これ
により、図12に示す如く、クリップ31がワイシャツ
43の胸ポケット44の口部にワンタッチで止着される
こととなる。
【0038】尚、上記の各実施の形態にあっては、クリ
ップ1・11・21・31を胸ポケット44の口部に止
着して、移動電話機41がワイシャツ43の胸ポケット
44から落下することを防止したものであるが、クリッ
プの止着個所は、これに限定されるものではなく、ボタ
ン孔が形成されているワイシャツ44の前立て部45
(図2のA参照)であっても良いし、且つ、クリップを
背広の内ポケットの口部に止着すれば、移動電話機41
が当該背広の内ポケットから落下することをも有効に防
止できる。又、対象物に関しても、移動電話機41に限
定されるものではなく、ワイシャツ43の胸ポケット4
4や背広の内ポケット等に収められる小型の携帯用カメ
ラ等をも対象とできることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、移動電話機等の携帯品を接続したストラップに
取り付けられたクリップを衣服の一部に止着するだけ
で、例え、移動電話機が衣服のポケットから誤って滑り
落ちたとしても、当該クリップで携帯品を確実に受け止
めて、携帯品が床面や地面に落下することを防止できる
こととなった。
【0040】この場合において、請求項1の下では、一
対の挾持片で衣服の一部を挾持しながら、該各挾持片の
凸部と凹部を嵌合すれば、クリップが衣服の一部に止着
される。請求項2の下では、挾持体の挾持片で衣服の一
部を挾持しながら、ロック体のロック片を挾持体の挾持
片に設けられている係止部に係止すれば、クリップが衣
服の一部に止着される。
【0041】請求項3の下では、挾持体の基板部と第2
折返部とで衣服の一部を挾持しながら、レバー体のカム
部で第2折返部を基板部方向に押圧すれば、クリップが
衣服の一部に止着される。請求項4の下では、挾持片と
他方の側壁片とで衣服の一部を挾持しながら、ストラッ
プ側に設けられている接続部材を一方の側壁片の差込孔
内で所定方向に回転して、当該挾持片を他方の側壁片方
向に押圧すれば、クリップが衣服の一部に止着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係る落下防止具に供
されるクリップを示す斜視図である。
【図2】(A)はクリップを移動電話機のストラップと
一緒にワイシャツの胸ポケットに止着した状態を示す要
部正面図で、(B)は同断面図である。
【図3】(A)は第二実施の形態に係る落下防止具に供
されるクリップを分解して示す斜視図、(B)は図3A
のA−A線断面図、(C)は挾持体の他例を示す断面図
である。
【図4】(A)はクリップをワイシャツの胸ポケットに
止着する前の状態を示す要部断面図、(B)はクリップ
をワイシャツの胸ポケットに止着した状態を示す要部断
面図である。
【図5】第三実施の形態に係る落下防止具に供されるク
リップを分解して示す斜視図である。
【図6】(A)はクリップをワイシャツの胸ポケットに
止着する前の状態を示す要部断面図、(B)はクリップ
をワイシャツの胸ポケットに止着した状態を示す要部断
面図である。
【図7】第四実施の形態に係る落下防止具に供されるク
リップをストラップに設けられた接続部材と一緒に示す
斜視図である。
【図8】(A)は図7のB−B線断面図、(B)は図7
のC−C線断面図、(C)は図7のD−D線断面図であ
る。
【図9】(A)はクリップを接続部材を利用してワイシ
ャツの胸ポケットに止着した状態を正面側から示す要部
断面図、(B)は同側面側から示す要部断面図である。
【図10】(A)は第四実施の形態におけるクリップの変
形例を一部切欠して示す側面図、(B)は同底面図であ
る。
【図11】(A)は第四実施の形態における接続部材の変
形例を示す側面図、(B)は同底面図である。
【図12】同変形クリップと変形接続部材を利用して、ワ
イシャツの胸ポケットに止着した状態を側面側から示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ 2 長寸な挾持片 3 短寸な挾持片 4 ヒンジ部 5 凹溝部(凹部) 6 凸条部(凸部) 11 クリップ 12 挾持体 12A 一方の挾持片 12B 他方の挾持片 13 ロック体 13A 長寸なロック片 13B 短寸なロック片 14 ヒンジ部 16 取付片部(取付部) 17 枠状の係止部 18 開放窓部 19 凹状の係止部 20a 長寸なロック片の爪部 20b 短寸なロック片の爪部 21 クリップ 22 挾持体 23 レバー体 24 基板部 25 第1折返部 26 第2折返部 30a 第1カム部 30b 第2カム部 31 クリップ 32 一方の側壁片 33 他方の側壁片 33a 他方の側壁片の波形形状 34 差込孔 35 凹部 36 挾持片 36a 挾持片の波形形状 37 接続部材 37a 接続部材の筒部 37c 接続部材の頭部 38 凸部 39 受け部 41 移動電話機(携帯品) 42 ストラップ 43 ワイシャツ 44 胸ポケット 45 前立て部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市岡 大明 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯品を接続するストラップと、該スト
    ラップに取り付けられて衣服の一部に止着されるクリッ
    プとから成る携帯品の落下防止具であって、クリップ
    は、ストラップの取付部を兼用するヒンジ部を介して開
    閉可能に連結された一対の挾持片を備え、該一対の挾持
    片の内、一方の挾持片に凹部を形成し、他方の挾持片に
    該凹部と脱着可能に嵌合する凸部を形成して、当該凸部
    と凹部の嵌合で、衣服の一部を挾持することを特徴とす
    る携帯品の落下防止具。
  2. 【請求項2】 携帯品を接続するストラップと、該スト
    ラップに取り付けられて衣服の一部に止着されるクリッ
    プとから成る携帯品の落下防止具であって、クリップ
    は、衣服の一部を挾持する挾持体と、該挾持体をロック
    するロック体を備え、挾持体は、ヒンジ部を介して開閉
    可能に連結された一対の挾持片と、ストラップを取り付
    ける取付部を有して、上記一対の挾持片の外面に係止部
    を設け、ロック体は、該各挾持片の係止部にスライド可
    能に係止して挾持体の挾持片をその閉状態にロックする
    ロック片を有することを特徴とする携帯品の落下防止
    具。
  3. 【請求項3】 携帯品を接続するストラップと、該スト
    ラップに取り付けられて衣服の一部に止着されるクリッ
    プとから成る携帯品の落下防止具であって、クリップ
    は、衣服の一部を挾持する金属板製の挾持体と、該挾持
    体に回動可能に軸支されるレバー体を備え、挾持体は、
    基板部から連続してストラップを取り付ける第1折返部
    と、該第1折返部から連続して衣服の一部を基板部と共
    働して挾持する第2折返部を有し、レバー体は、挾持体
    の第2折返部を基板部方向に押圧するカム部と、第2折
    返部の基板部方向への押圧を解除するカム部を有するこ
    とを特徴とする携帯品の落下防止具。
  4. 【請求項4】 携帯品を接続するストラップと、該スト
    ラップに取り付けられて衣服の一部に止着されるクリッ
    プとから成る携帯品の落下防止具であって、クリップ
    は、U字形状を呈し、該U字形状を呈するクリップの一
    方の側壁片にストラップ側に設けられた接続部材を回転
    可能に差し込む差込孔を設けると共に、該一方の側壁片
    と他方の側壁片の間に他方の側壁片と共働して衣服の一
    部を挾持する挾持片を設けて、上記接続部材の差込孔内
    での回転で、当該挾持片を他方の側壁片方向に押圧する
    ことを特徴とする携帯品の落下防止具。
JP16969497A 1997-06-12 1997-06-12 携帯品の落下防止具 Pending JPH11208A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4890595A (en) * 1987-09-05 1990-01-02 Andreas Stihl Motor-driven chain saw having an arrangement for preheating fresh intake air
US4891867A (en) * 1981-10-28 1990-01-09 Yoshida Kogyo K. K. Slide fastener
JP2002227808A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Fumakilla Ltd 携帯型器具のクリップ装置
JP2005537874A (ja) * 2002-09-11 2005-12-15 バメト アクチエンゲゼルシャフト おしゃぶりバンドのためのクランプ
JP2007075416A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Advanex Inc 連結具
JP2018100456A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 三代治 高松 サスペンサー付きスマートフォン、およびサスペンサー付き携帯電話

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