JP3017462U - ４枚刃鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属板のように腰のある切断材を、その平面
状態を保ったまま、容易に切断する鋏を提供する。 【構成】 片刃の切断左下刃（１）切断右下刃（２）２
枚を、その刃側を外側に背を合わせて下刃とし、片刃の
切断左上刃（３）切断右上刃（４）２枚を、その刃側を
内側に下刃を挟むようにして、支点締めつけネジ（５）
で適当に締めつけて、４枚刃で構成した、４枚刃鋏。

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軟鋼板、ステンレス板、アルミ板等の腰のある金属板を切断する鋏 である。

従来、金属板を鋏で切断するのに、紙や布などを切断する上下２枚の切断刃か ら成る鋏を使用、金属板を切断刃で上下に切断するのであるが、切断する長さが 切断刃の刃渡りを越えると、切断材に腰のある金属板は、上下に切断した金属板 が、切断刃の支点部分や、鋏の握り柄の部分や握り柄を握っている手に当るので 、金属板を切断した部分で上下に彎曲させながらの作業であった、その為に作業 は容易ではなく、又、金属板も平面のままでの切断は不可能であった。

本考案は、金属板にかぎらず、腰のある平面切断材を平面状態を保ったまま、 容易に切断できる鋏を提供しようとしたものである。

本考案を図面によって説明すれば、片刃の切断左下刃（１）切断右下刃（２） ２枚を、刃側を外側に背を合わせて下刃とし、片刃の切断左上刃（３）切断右上 刃（４）２枚を、その刃側を内側に下刃を挟むようにして、支点締めつけネジ（ ５）で適当に締めつけた、従来の上下２枚の切断刃から成る鋏の、左手用鋏と右 手用鋏２組のそれぞれの支点締めつけネジをはずして、１本の支点締めつけネジ （５）で支点を同一にして、それぞれの鋏の握り柄の部分、下刃用２本、上刃用 ２本を、おのおの締めつけネジ（６）で固定したような構造にした、下刃２枚上 刃２枚の鋏である。

本考案で腰のある切断材を切断すると、図２のごとく、切断刃は切断方向に、 下刃の左下刃（１）と下刃の右下刃（２）が同時に、上刃（３）（４）との接触 部で切断、下刃（１）（２）の両刃幅で切断材（８）を切りとり、切り上げなが ら切り進む事になるので、切断材は、切りとった切断材（９）も、切断した切断 材（１０）（１１）も共に、支点締めつけネジ（５）、握り柄（７）部分に当る 事もなく、切断材は平面状態を保ったまま切断する事になる。

又、２枚の下刃（１）（２）、２枚の上刃（３）（４）を支点締めつけネジ（ ５）、そして締めつけネジ（６）で構成した構造は、その４枚の切断刃が簡単に 分解組立ができる為に、切断刃の切断材えの食いつき、切り込み角度の研摩、左 刃及び右刃同士の密着具合の調整も容易にできる事にもなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の作用、効果を説明する、要部斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 切断左下刃 ２ 切断右下刃 ３ 切断左上刃 ４ 切断右上刃 ５ 支点締めつけネジ ６ 締めつけネジ ７ 握り柄 ８ 切断材 ９ 切りとった切断材 １０、１１ 切断した切断材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片刃の切断左下刃（１）切断右下刃
   （２）２枚を、その刃側を外側に背を合わせて下刃と
   し、片刃の切断左上刃（３）切断右上刃（４）２枚を、
   その刃側を内側に下刃を挟むようにして、支点締めつけ
   ネジ（５）で適当に締めつけて、４枚刃で構成した、４
   枚刃鋏。