JP3017091U - 振動感知式ブレーカ作動装置 - Google Patents

振動感知式ブレーカ作動装置

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JP3017091U
JP3017091U JP1995004575U JP457595U JP3017091U JP 3017091 U JP3017091 U JP 3017091U JP 1995004575 U JP1995004575 U JP 1995004575U JP 457595 U JP457595 U JP 457595U JP 3017091 U JP3017091 U JP 3017091U
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彌 佐藤
大八 青木
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ケル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のブレーカへの取り付けが可能で、所定
震度以上の地震が発生したときにブレーカを作動させて
屋内配線への通電を遮断する振動感知式ブレーカ作動装
置を得る。 【構成】 振動検出手段20と、ソレノイド12により
作動するスイッチレバー揺動機構10とから構成され、
スイッチレバー31を遮断位置に揺動作動させることに
より屋内配線OUTと屋外配線INの導通・遮断を行う
既存のブレーカ30に取り付けられる。そして、振動検
出手段20が所定震度以上の地震を検出したときにソレ
ノイド12への通電を行うことにより、ブレーカ30を
作動させて屋内配線OUTへの通電を遮断させることが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地震の発生を検出してブレーカを作動させることにより、屋内配線 への通電を遮断する振動感知式ブレーカ作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の家庭における電気(いわゆる100V電源)の供給は、電柱の変圧器か ら延びる引き込み線等の屋外配線を通して送られ、この屋外配線は電力量計を介 してアンペアブレーカに繋がれる。 アンペアブレーカは、家屋内の配線(屋内配線)に流れる電流値が電力会社と の契約電流値を越えたとき(家屋内での消費電力が大きくなったとき)に作動し て屋外配線と屋内配線とを遮断し、家屋内に配設されたコンセント、ソケット等 への通電を遮断するものである。
【0003】 また、近時においては、アンペアブレーカの後に漏電ブレーカも設けることが 多い。この漏電ブレーカは、家屋内において漏電が発生したときに作動し、前記 アンペアブレーカと同様に家屋内への通電を遮断するものである。
【0004】 ここで、電気器具(特に電気ストーブ等の発熱器具)を使用しているときに地 震が発生した場合、そのまま電気器具を使用し続けることは火災等の二次災害の 発生に繋がるおそれがあるため、地震発生時には電気器具の電源スイッチを切る ことが望ましい。しかし、特に大きな地震の場合、即座に電源スイッチを切るこ とが困難であることが多く、複数の電気器具を使用している場合は全ての電源ス イッチを切ることはより困難である。 また、大きな地震が発生した場合には、屋内配線に断線、ショート等の被害を 受けることも考えられ、このような場合も二次災害の発生原因となるおそれがあ る。
【0005】 このため、大きな地震が発生した場合には、屋内配線への通電を遮断すること が好ましく、屋内配線の通電を遮断する方法としては、アンペアブレーカ若しく は漏電ブレーカを作動させることにより、屋内配線への通電を遮断する方法が考 えられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般の家庭に設けられているアンペアブレーカ若しくは漏電ブ レーカにおいては、人手によって、アンペアブレーカのオン・オフスイッチをオ フ作動させたり漏電ブレーカのテストスイッチを押したりして遮断作動を行う必 要があるが、これらのブレーカは、家屋内の目立たない高所に配設されているこ とが多いため、地震発生時に遮断操作を行うことは困難であった。
【0007】 本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、家屋内に配設されて いる既存のブレーカへの取り付けが可能で、所定震度以上の地震が発生したとき にブレーカを作動させて屋内配線への通電を遮断することのできる振動感知式ブ レーカ作動装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
上記の目的を達成するために、本考案の振動感知式ブレーカ作動装置は、レバ ー式ブレーカに取り付けられるもので、予め定められた大きさ以上の振動を検出 したときに検出信号を出力する振動検出手段と、ブレーカに取り付けられてスイ ッチレバーを導通位置から遮断位置へ揺動させるスイッチレバー揺動機構と、振 動検出手段からの検出信号を受信したときに通電してスイッチレバー揺動機構を 作動させる電動駆動手段とから構成されている。
【0009】 このように構成された振動感知式ブレーカ作動装置によれば、地震等が発生し て振動検出手段によって予め定められた大きさ以上の振動が検出されたときには 、電動駆動手段に通電されることによりスイッチレバー揺動機構がスイッチレバ ーを遮断位置へ揺動させ、屋内配線と屋外配線とを遮断することにより、屋内配 線への通電を遮断する。
【0010】 また、本考案に係る他の振動感知式ブレーカ作動装置は、押しボタンスイッチ を有したブレーカに取り付けられるもので、予め定められた大きさ以上の振動を 検出したときに検出信号を出力する振動検出手段と、押しボタンスイッチを遮断 位置へ押動させるためにブレーカに取り付けられたスイッチ押動機構と、振動検 出手段からの検出信号を受信したときに通電してスイッチ押動機構を作動させる 電動駆動手段とから構成されている。
【0011】 このように構成された振動感知式ブレーカ作動装置によっても、地震等により 振動検出手段によって予め定められた大きさ以上の振動が検出されたときには、 電動駆動手段に通電されることによりスイッチ押動機構が押しボタンスイッチを 遮断位置へ押動させ、前記振動感知式ブレーカ作動装置と同様に屋内配線と屋外 配線とを遮断する。
【0012】 なお、導通位置と遮断位置との間で揺動自在なスイッチレバーを有したブレー カとしてはアンペアブレーカが多く用いられており、押しボタンスイッチを遮断 位置へ押動するように構成されたブレーカとしては押しボタン式の試験スイッチ を設けた漏電ブレーカが多く用いられている。
【0013】
【実施例】
以下、図1および図2を参照しながら本考案の好ましい実施例である振動感知 式ブレーカ作動装置1について説明する。 この振動感知式ブレーカ作動装置1は、ブレーカ作動手段10と振動検出装置 (振動検出手段)20とから構成されており、図1には、本考案に係る振動感知 式ブレーカ作動装置1の正面が表され、図2には、振動感知式ブレーカ作動装置 1におけるブレーカ作動手段10の側面が表されている。
【0014】 まず、ブレーカ30について説明する。ブレーカ30は、いわゆるアンペアブ レーカであり、前面中央部には上下方向に揺動自在なオン・オフレバー31が設 けられている。 このオン・オフレバー31は、図1および図2に示すように上動した導通位置 において、アンペアブレーカ30の上方から接続される入力側配線INと出力側 配線OUTとを導通させる。なお、入力側配線は、電力量計を介して引き込み線 に繋がる屋外配線であり、出力側配線OUTは、屋内に設けられたコンセント、 ソケット等に繋がれたいわゆる屋内配線である。
【0015】 そして、屋内配線の末端であるコンセント等に繋がれた電気機器の使用電力量 が多くなることにより出力側配線OUTに流れる電流値が多くなり、アンペアブ レーカ30の許容電流値(電力会社との契約電流値)を越えると、オン・オフレ バー31が下動して入力側配線INと出力側配線OUTとを遮断する。 なお、オン・オフレバー31を上動させれば入力側配線INと出力側配線OU Tとが再度導通し、出力側配線OUTに通電される。
【0016】 次いでブレーカ作動手段10について説明する。ブレーカ作動手段10は、支 持フレーム11と、この支持フレーム11の上板11aに取り付けられたソレノ イド12と、支持フレーム11の側板11bから水平方向に延びて配設された支 持軸13と、この支持軸13に上下方向の揺動作動が自在に配設された揺動アー ム14と、この揺動アーム14の先端部14aに水平方向に延びて固着された押 し棒15と、揺動アーム14の後端部14bとソレノイド12における伸縮ピン 12bの先端部とを繋ぐ連結部材16と、揺動アーム14の後端部14bと支持 フレーム11における下板11cとの間に設けられた引っ張りスプリング17と から構成されている。
【0017】 なお、ここでソレノイド12が請求の範囲に記載の電動駆動手段を構成し、支 持軸13、揺動アーム14、押し棒15等がスイッチレバー揺動機構を構成する 。
【0018】 ソレノイド12が励磁していない状態においては、伸縮ピン12bは、ソレノ イド本体12aに対して下方に伸長した状態となる。また、引っ張りスプリング 17は、連結部材16を介して伸縮ピン12bを下方に引っ張るとともに揺動ア ーム14の後端部14bを下方に引っ張る。 なお、支持軸13は、後端部14bよりも上方において側板11bに取り付け られているため、先端部14aは支持軸13のさらに上方に位置することとなり 、揺動アーム14は押し棒15側が上方に位置した状態を維持する。
【0019】 次に、振動検出装置20について説明する。振動検出装置20は、絶縁材料に よって上面が開口して形成されたケース部21と、このケース部21の開口部を 覆って導電性の材料によって形成された上板22と、ケース部21内に載置され るとともに導電性の材料によって上方が開口して形成された内側部材23と、上 板22から垂設された振子部材24とから構成されている。 振子部材24は、上部球部材24aと、下部球部材24bと、これら上部球部 材24aと下部球部材24bとを繋ぐ連結棒24cとから構成されている。なお 、振子部材24は導電性の材料によって形成されている。
【0020】 上板22の中心部は、上面が落ち込んだ形状に凹部22aが形成され、この凹 部22aの中心部には連結棒24cが貫通可能であるとともに、貫通した状態で 連結棒24cが全周方向に揺動自在な径を有する貫通孔22bが形成されている 。 そして、凹部22aに上部球部材24aを載置し、この上部球部材24aに貫 通孔22bを貫通した連結棒24cを取り付け、その後、連結棒24cの下端部 に下部球部材24bを取り付ける。
【0021】 連結棒24cは、下部球部材24bが内側部材23の内周空間23a内に位置 する長さに形成されている。また、無振動状態において内周部材21の内周面2 3bにおけるいずれの面にも下部球部材24bが当接接触しないように、下部球 部材24bの直径および内周空間23aの各寸法が定められている。
【0022】 このように構成された振動検出装置20においては、出力側配線OUTの一方 に繋がれた第一配線25が上板22に繋がれている。また、内側部材23には他 端がソレノイド12の一方の端子には本体部12aに繋がる第二配線26の一端 が繋がれ、ソレノイド12の他方の端子には出力側配線OUTの他方に繋がる第 三配線27が繋がれている。 これにより、ソレノイド12は、振動検出装置20をオン・オフスイッチとし てアンペアブレーカ30から出力された電力の供給を受けて励磁作動を行うよう に構成されている。
【0023】 ブレーカ作動手段10は、アンペアブレーカー30が取り付けられた分電盤7 0におけるアンペアブレーカ30の右若しくは左側方に取り付けられている(図 1においては向かって右側方に取り付けられた状態を表している)。このとき、 水平に延びて配設されている押し棒の先端部15aが、オン状態にあるオン・オ フレバー31の上面にほぼ当接する状態で取り付けられる。 また、振動検出装置20は、家屋の床、壁等、地震が発生したときに振動する 箇所に取り付けられ、ブレーカ作動手段10とともに分電盤50に取り付けても もちろんよい。
【0024】 このように構成された振動感知式ブレーカ作動装置1の作動について説明する 。地震が発生すると、振動検出装置20が振動することにより、振子部材24に おける下部球部材24bが振動する。 そして、振動が大きい(地震が大きい)ときには、下部球部材24bの振幅も 大きくなり、図1において鎖線で示すように下部球部材24bと内側部材23の 内周面23bとが当接接触する。
【0025】 ここで、下部球部材24bが振動したときでも、上部球部材24aは凹部22 aに載置されているため常時上板22と接触しており、下部球部材24bと内周 面23bとの当接接触によって、第一配線25と第二配線26とが導通する。こ れにより、ソレノイド12にアンペアブレーカ30からの電力が供給されること となり、ソレノイド12が励磁する。
【0026】 ソレノイド12が励磁すると、引っ張りスプリング17の引っ張り力に抗した 引き上げ力(吸着力)が作用して図2において矢印Uで示すように伸縮ピン12 bが上方に引き上げられ、揺動アーム14が支持軸13を揺動中心として先端部 14aが矢印Dで示すように下方へ揺動作動を行う。 これにより、図3に示すように、押し棒15がオン・オフレバー31を下方( 遮断位置)に押し下げ、アンペアブレーカ30を遮断状態とする。
【0027】 遮断状態となったアンペアブレーカ30においては、出力側配線OUTに通電 されなくなるため、ソレノイド12も非励磁状態となる。そして、引っ張りスプ リング17の引っ張り力によって、図4に示すように、揺動アーム14の先端部 14aが上方に揺動作動を行い、押し棒15が元の位置に戻る。
【0028】 したがって、地震が治まってアンペアブレーカ30をオン状態に戻しても支障 がないことが確認されたときには、矢印Hで示すように、オン・オフレバー31 を上動させて導通位置とすれば、遮断した通電を簡単に復帰させることができる 。
【0029】 なお、上記のように構成された振動感知式ブレーカ作動装置1によるアンペア ブレーカ30の遮断作動は、概ね震度5以上の地震が発生したときに行うように することが好ましい。 このため、振動検出装置20においては、下部球部材24bの外周から内周面 23bまでの距離を調節することにより、振動検出装置20が振動を検出してソ レノイド12を励磁させる振動の大きさ(作動する地震の大きさ)を調節するこ とができる。 また、オン・オフレバー31の下方には、ブレーカ作動手段10の構成部材は 位置しないため、任意にオン・オフレバー31を遮断位置に揺動させる作動を阻 害することもない。
【0030】 次に、図5および図6を参照しながら本考案の別の実施例に係る振動感知式ブ レーカ作動装置2について説明する。この振動感知式ブレーカ作動装置2も、前 記の振動感知式ブレーカ作動装置1と同様に、ブレーカ作動手段40と振動検出 装置50とブレーカ60とから構成されている。このブレーカ60は、前記アン ペアブレーカ30と異なり出力側配線OUT(屋内配線)に漏電が生じたときに 遮断作動を行う漏電ブレーカである。
【0031】 なお、図5においては、図1においてアンペアブレーカ30を漏電ブレーカ6 0とした場合に矢印Vで示すようにブレーカの下方から見た状態を表している。 この漏電ブレーカ60は、漏電が生じた場合にオン・オフレバー61が下方に 揺動したオフ状態となって入力側配線INと出力側配線OUTとを遮断する。 そして、屋内配線の漏電が解消した状態においてオン・オフレバー61を上方 に押し上げ、導通位置に位置させることによって再度屋内配線に通電させること ができる。
【0032】 上記のように構成された漏電ブレーカ60においては、オン・オフレバー61 と並んで試験スイッチ(押しボタンスイッチ)62が設けられている。この試験 スイッチ62は、押作動することにより出力側配線OUTに漏電が生じた状態と 同一の状態となるようにするものである。したがって、試験スイッチ62の押作 動を行うことにより、オン・オフレバー61が遮断位置に揺動し、入力側配線I Nと出力側配線OUTとを遮断する。
【0033】 次に、振動検出装置50について説明する。この振動検出装置50は、水平に 配設された基板80に取り付けられたフレーム部材51と、このフレーム部材5 1の側面に取り付けられたマイクロスイッチ53と、このマイクロスイッチ53 のアクチュエータ53aに取り付けられたアーム部材52と、このアーム部材5 2に取り付けられたウエイト部材54とから構成されている。
【0034】 ウエイト部材54は、下方が細い丸棒状に形成されており、この丸棒部54a がフレーム部材51の上板部に丸棒部54aの外径寸法よりも若干大きな内径を 有して形成された貫通孔51a内を通ってフレーム部材51の上方に突出して配 設されている。 貫通孔51aには、丸棒部54aを水平方向に貫通した支持軸51bが設けら れており、丸棒部54aはこの支持軸51bを中心として揺動自在に構成されて いる。
【0035】 マイクロスイッチ53は、アクチュエータ53aが本体から突出して設けられ ており、内蔵されたスプリングの付勢力によって所定の反発力を有してオフ状態 を維持している。そして、この反発力に抗した力でアクチュエータ53aの押動 (図5においては上方への押し上げ作動)を行うことによりオン作動(導通)す るように構成されている。
【0036】 この振動検出装置50においては、アーム部材52の一端にアクチュエータ5 3aを接触させて丸棒部54aが支持軸51bに揺動自在に支持された状態にお いて、マイクロスイッチ53がオフ状態を維持するように、アクチュエータ53 aの反発力と、ウエイト部材54によりアーム部材52がアクチュエータ53a の押作動を行う押し付け力とをバランスさせている。 そして、地震の発生によって基板80が振動すると、ウエイト部材54が矢印 Sで示すように揺動する。このウエイト部材54の揺動によってアーム部材52 も揺動し、アクチュエータ53aの反発力よりもアクチュエータ53aを押作動 するモーメントが大きくなってマイクロスイッチ53をオン作動させる。
【0037】 なお、上記のように構成された振動検出装置においては、大きい地震を受けて ウエイト部材54が大きく揺動した場合であっても、丸棒部54aの外周が貫通 孔51aの内周面に当接するため、アーム部材52の揺動量が極端に大きくなる ことがなく、マイクロスイッチ53を損傷させてしまうことがない。
【0038】 次いで、ブレーカ作動手段40について説明する。なお便宜上、図5の上下方 向をブレーカ作動手段40および漏電ブレーカ60の上下方向として説明する。 このブレーカ作動手段40は、支持フレーム41と、この支持フレーム41の 下板41aに取り付けられたソレノイド42と、支持フレーム41の側板41b から水平方向に延びて配設された支持軸43と、この支持軸43に上下方向の揺 動作動が自在に配設された揺動アーム44と、この揺動アーム44の先端部44 aにさらに水平方向に延びて固着された押し棒45と、揺動アーム44の後端部 44bと支持フレーム41における下板41aとを繋ぐ引っ張りスプリング47 とから構成されている。
【0039】 揺動アーム44における先端部44aと支持軸43による支持位置との間には 、下端部が伸縮ピン42aの先端部に繋がれた連結部材46の先端部が繋がれて いる。このように構成されたブレーカ作動手段40においては、ソレノイド42 が非励磁状態にある場合には、引っ張りスプリング47の引っ張り力により揺動 アーム44および押し棒45はほぼ水平状態を維持し、試験スイッチ62と押し 棒45との間に所定の間隔を形成する。
【0040】 そして、地震の発生によりマイクロスイッチ53がオン作動してソレノイド4 2に通電されて励磁されると、図7に示すように伸縮ピン42aが縮小作動を行 い、押し棒45の先端部に設けられた突起部によって押しボタンスイッチ62の 押作動を行い、漏電ブレーカ60をオフ状態とする。
【0041】 オフ状態となった漏電ブレーカ60においては、出力側配線OUTに通電され なくなるため、ソレノイド42も非励磁状態となる。そして、引っ張りスプリン グ47の引っ張り力によって、図6に示すように、揺動アーム44の先端部が上 方に揺動作動を行い、押し棒45が元の位置に戻る。 なお、この状態においては押しボタンスイッチ62は押作動されていないが、 オン・オフレバー61は下動した状態となっている。
【0042】 したがって、地震が治まってアンペアブレーカ30をオン状態に戻しても支障 がないことが確認されたときには、矢印Hで示すように、オン・オフレバー31 を上動させてオン状態とすれば、遮断した通電を簡単に復帰させることができる 。
【0043】 なお、上記のように構成されたブレーカ作動手段40においては、ウエイト部 材54の重量を変えたり、アクチュエータ53aから丸棒部54aまでの水平方 向の距離を変えたりすることにより、漏電ブレーカ60をオフ作動させる振動の 大きさの調節を行うことができる。
【0044】 なお、上記の各実施例においては、所定震度以上の振動を検出したときに簡単 な構成で確実にソレノイド12,42への通電を行うことができるため、振動検 出装置20,50を振動検出手段として用いることとしているが、振動検出手段 としては、必ずしも振動検出装置20,50のような構成に限られるものではな く、ガスメータに取り付けられている検出手段等、他の検出手段を用いた振動検 出装置でももちろんよい。
【0045】 また、振動検出装置20は必ずしも振動感知式ブレーカ作動装置1にのみ用い られるものではなく、振動感知式ブレーカ作動装置2に用いてもよい。そして、 これとは逆に振動検出装置50を振動感知式ブレーカ作動装置1に用いることと してももちろんよい。
【0046】 また、ブレーカ作動手段10におけるスイッチレバー揺動機構や、ブレーカ作 動手段40におけるスイッチ押動機構における電動駆動手段は、上記各実施例に おいて用いられた直動式のソレノイド12,42に限られるものではなく、回転 式のソレノイドや、直線若しくは回転運動を行うモータ等を用いるように構成し てもよい。
【0047】 さらに、上記の各実施例においては、オン・オフレバー31の揺動作動および 押しボタンスイッチ62の押動作動を、押し棒15,45を介して行うこととし ているが、ソレノイド12,42における伸縮ピン12b,42bによって直接 オン・オフレバー31を押し下げ(若しくは引き下げ)たり、押しボタンスイッ チを押し込んだりするように構成してもよい。
【0048】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る振動感知式ブレーカ作動装置は、振動検出手段と 、スイッチレバー揺動機構若しくはスイッチ押動機構と、スイッチレバー揺動機 構もしくはスイッチ押動機構を作動させる電動駆動手段とから構成され、スイッ チレバーを遮断位置に揺動作動させたり押しボタンスイッチを押作動させること により屋内配線と屋外配線の導通・遮断を行う既存のブレーカに取り付けられる 。
【0049】 そして、振動検出手段が所定震度以上の地震を検出して電動駆動手段への通電 を行うことにより、ブレーカを作動させて屋内配線への通電を遮断させることが できるため、地震発生時に家屋内のコンセントに接続された電気機器への通電を 遮断させることができるのはもとより、屋内配線自体への通電も遮断することが できるため、二次災害の発生を効果的に防止することができる。 また、本考案に係る振動感知式ブレーカ作動装置は、既存のブレーカをそのま ま用いることができるため安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る振動感知式ブレーカ作動装置の正
面図である。
【図2】この振動感知式ブレーカ作動装置の図1のII
−IIにおける断面図である。
【図3】前記振動感知式ブレーカ作動装置の図1のII
−IIにおける断面図である。
【図4】前記振動感知式ブレーカ作動装置の図1のII
−IIにおける断面図である。
【図5】他の本考案に係る振動感知式ブレーカ作動装置
のブレーカ部を底面から示すとともに、振動検出手段部
を正面から示す。
【図6】この振動感知式ブレーカ作動装置のブレーカ部
の底面図である。
【図7】前記振動感知式ブレーカ作動装置のブレーカ部
の底面図である。
【符号の説明】
1,2 振動感知式ブレーカ作動装置 10,40 ブレーカ作動手段 20,50 振動検出装置 30 アンペアブレーカ 31 オン・オフレバー 60 漏電ブレーカ 62 試験スイッチ(押しボタンスイッチ)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導通位置と遮断位置との間で揺動自在な
    スイッチレバーを有し、屋内配線と屋外配線の導通・遮
    断を行うブレーカに取り付けられる振動感知式ブレーカ
    作動装置において、 予め定められた大きさ以上の振動を検出したときに検出
    信号を出力する振動検出手段と、 前記ブレーカに取り付けられて前記スイッチレバーを前
    記導通位置から前記遮断位置へ揺動させるスイッチレバ
    ー揺動機構と、 前記振動検出手段からの検出信号を受信したときに通電
    されて前記スイッチレバー揺動機構を作動させる電動駆
    動手段とからなることを特徴とする振動感知式ブレーカ
    作動装置。
  2. 【請求項2】 押しボタンスイッチを遮断位置へ押動す
    ることにより屋内配線と屋外配線の遮断を行うブレーカ
    に取り付けられる振動感知式ブレーカ作動装置におい
    て、 予め定められた大きさ以上の振動を検出したときに検出
    信号を出力する振動検出手段と、 前記ブレーカに取り付けられて前記押しボタンスイッチ
    を前記遮断位置へ押動させるスイッチ押動機構と、 前記振動検出手段からの検出信号を受信したときに通電
    されて前記スイッチ押動機構を作動させる電動駆動手段
    とからなることを特徴とする振動感知式ブレーカ作動装
    置。
JP1995004575U 1995-04-18 1995-04-18 振動感知式ブレーカ作動装置 Expired - Lifetime JP3017091U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015207387A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 日東工業株式会社 開閉器の自動操作装置
JP5898363B1 (ja) * 2015-08-03 2016-04-06 重吉 浅沼 ベル付きブレーカー遮断器
JP2016225229A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 株式会社リンテック21 遠隔操作型感震ブレーカアダプタ
KR20200035624A (ko) * 2018-09-27 2020-04-06 한국전력공사 배전용차단기의 보조개폐장치
JP2020072027A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 回路遮断器駆動システム、及び分電盤

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