JP3016478B2 - 耐熱性接着剤付きテ−プ - Google Patents
耐熱性接着剤付きテ−プInfo
- Publication number
- JP3016478B2 JP3016478B2 JP9354471A JP35447197A JP3016478B2 JP 3016478 B2 JP3016478 B2 JP 3016478B2 JP 9354471 A JP9354471 A JP 9354471A JP 35447197 A JP35447197 A JP 35447197A JP 3016478 B2 JP3016478 B2 JP 3016478B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- resistant adhesive
- tape
- polyimide
- resistant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
- H05K3/386—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
るポリイミドを主成分とする耐熱性接着剤層を有する耐
熱性フィルムをスリットしてなる耐熱性接着剤付きテ−
プに係わる。
は、銅箔などの金属箔と耐熱性フィルムとの張り合わせ
を比較的低温で行うことができると共に、前記耐熱性接
着剤で張り合わされた積層体は、接着剤層が充分な接着
力を示し、しかも、優れた耐熱性を示すので、高温の環
境下においても接着剤層のふくれやはがれがなく、接着
強度とともに適度の柔軟性もあるので、例えば核融合炉
や粒子加速器等で使用される被覆電気導電体用などに好
適に使用できる。
て、テ−プ状ポリイミドフィルムを周囲に巻き付けて被
覆する方法、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布して巻
き付けたりする方法等がとられており、接着剤としては
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが使用されることが多
かった。しかし、公知の接着剤を使用して製造された電
気導電体は、高温に曝されると、接着剤層においてふく
れや剥がれを生じたり、液体窒素や液体ヘリウムのよう
な低温に曝されると、ひび割れが生じたり脆くなるとい
う問題があり、その向上が望まれていた。
としてイミド樹脂系接着剤、例えばN,N’−(4,
4’−ジフェニルメタン)ビスマレイミドと4,4’−
ジアミノジフェニルメタンとからなる予備縮合物が提案
されている。しかし、この予備縮合物自体は脆いため、
柔軟性が要求されるような線状の電気導電体の絶縁被覆
としては適当でない。また例えば、特開昭62−232
475号公報及び特開昭62−235382号公報で
は、ベンゾフェノンテトラカルボン酸と芳香族ジアミン
とから得られる芳香族ポリイミドとビスマレイミドとを
混合した樹脂組成物から形成された熱硬化性接着フィル
ムが提案されているが、これらの接着性フィルムは実用
性という点で問題であった。
述の公知の接着剤における問題点が解消されていて、過
酷な環境下においても接着剤層のふくれやはがれ、ひび
割れ等がなく、柔軟性とともに絶縁性にすぐれている耐
熱性接着剤付きテ−プを提供することを目的とするもの
である。
トラカルボン酸成分とジアミン成分とを重合およびイミ
ド化して得られる対数粘度(N−メチル−2−ピロリド
ン中、30℃)が0.1〜3であり、成形したフィルム
が弾性率0.5〜200kg/mm2の可とう性を有す
るポリイミドを主成分とする耐熱性接着剤の薄膜を耐熱
性フィルムの片面または両面に有し、銅箔と表面処理さ
れていないポリイミドフィルムとを該耐熱性接着剤で接
着して形成した積層体について測定した180℃での接
着強度(180°剥離試験)が0.9kg/cm以上で
ある耐熱性接着剤層を有する耐熱性フィルムをスリット
してなる耐熱性接着剤付きテ−プに関する。
列記する。
部に対して0.2−5重量部の割合で微細な無機充填剤
を添加したものである上記耐熱性接着剤付きテ−プ。 2)耐熱性接着剤層の他の面に銅箔などの金属箔が積層
されている上記耐熱性接着剤付きテ−プ。 3)(a)耐熱性接着剤が、ポリイミドとしてビフェニ
ルテトラカルボン酸類を主成分とする芳香族テトラカル
ボン酸成分と、下記一般式(1)
を示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は低級アルキル基又
はフェニル基を示し、nは3〜60の整数を示す。)で
示されるジアミノポリシロキサン10〜80モル%及び
芳香族ジアミン20〜90モル%からなるジアミン成分
とから得られる可溶性のポリイミドシロキサン100重
量部、(b)エポキシ基を有するエポキシ化合物15−
80重量部、(c)エポキシ硬化剤が樹脂成分として含
有されてなる耐熱性接着剤である上記耐熱性接着剤付き
テ−プ。
ミドは、フィルムに形成した場合に弾性率が0.5〜2
00kg/mm2である可溶性ポリイミドシロキサンで
あることが好ましい。
る芳香族テトラカルボン酸成分としては、3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3,
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、又はこれら
の酸二無水物やエステル化物等のビフェニルテトラカル
ボン酸類を、60モル%以上、特に80−100モル%
含有する芳香族テトラカルボン酸成分が好適に使用され
る。これらのなかでも特に、2,3,3’,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物が好適である。
使用することができる芳香族テトラカルボン酸成分とと
しては、例えば、3,3’,4,4’−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエ
ーテルテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)メタン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)プロパン、ピロメリット酸、または、それ
らの酸二無水物やエステル化物などを好適に挙げること
ができる。
リシロキサンとしては、式中のRが炭素数2−6、特に
3−5個の複数のメチレン基、又はフェニレン基からな
る2価の炭化水素残基であり、R1 −R4 がメチル基、
エチル基、プロピル基等の炭素数1−5の低級アルキル
基又はフェニル基であることが好ましく、更に、nが3
〜60、特に5−20、更に5−15程度であることが
好ましい。R、R1 −R4 の炭素数が多すぎたり、nの
数が大きすぎると反応性が低下したり耐熱性が悪くなっ
たり、得られるポリイミドシロキサンの分子量が低くな
ったり有機溶媒に対する溶解性が低下したり、他の有機
化合物との相溶性がわるくなったりする傾向がある。
リシロキサンの具体例としては、ω,ω’−ビス(2−
アミノエチル)ポリジメチルシロキサン、ω,ω’−ビ
ス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン、
ω,ω’−ビス(4−アミノフェニル)ポリジメチルシ
ロキサン、ω,ω’−ビス(4−アミノ−3−メチルフ
ェニル)ポリジメチルシロキサン、ω,ω’−ビス(3
−アミノプロピル)ポリジフェニルシロキサン等を好適
に挙げることができる。
に好適に使用される芳香族ジアミンとしては、一般には
ベンゼン環等の芳香族環を2個以上、特に2−5個有す
る芳香族ジアミン化合物、例えばビフェニル系ジアミン
化合物、ジフェニルエーテル系ジアミン化合物、ベンゾ
フェノン系ジアミン化合物、ジフェニルスルホン系ジア
ミン化合物、ジフェニルメタン系ジアミン化合物、ジフ
ェニルプロパン系ジアミン化合物、ジフェニルチオエ−
テル系ジアミン化合物、ビス(フェノキシ)ベンゼン系
ジアミン化合物、ビス(フェノキシフェニル)スルホン
系ジアミン化合物、ビス(フェノキシ)ジフェニルスル
ホン系ジアミン化合物、ビス(フェノキシフェニル)プ
ロパン系ジアミン化合物、ビス(フェノキシフェニル)
プロパン系ジアミン化合物等を挙げることができ、それ
らを単独、或いは、混合物として使用することができ
る。
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,3’−ジ
アミノジフェニルエ−テル等のジフェニルエ−テル系ジ
アミン化合物、1,3−ビス(3−ジアミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン等のビス(フェノキシ)ベンゼン系ジアミン化
合物、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン等のビス(フェノキシフ
ェニル)プロパン系ジアミン化合物、ビス〔4−(3−
アミノフェノキシ)フェニル〕スルフォン等のビス(フ
ェノキシフェニル)スルフォン系ジアミン化合物等の芳
香族環を2−5個有する芳香族ジアミン化合物を好適に
挙げることができる。
アミン化合物とは、前者が10−80モル%、特に15
−70モル%、更に20−65モル%、後者が20−9
0モル%、特に30−85モル%、更に35−80モル
%の割合で使用することが好ましい。どちらかの成分が
多すぎたり、少なすぎたりしてこれらの範囲をはずれる
とポリイミドシロキサンの弾性率が高くなり、また有機
溶剤に対する溶解性が低下するので好ましくない。
の方法で製造される。 (a1)芳香族テトラカルボン酸成分とジアミノポリシロキ
サン及び芳香族ジアミンのジアミン成分とを、略等モル
使用して有機極性溶媒中で連続的に温度15−250℃
で重合及びイミド化させてポリイミドシロキサンを得る
方法。
トラカルボン酸成分の過剰量とジアミノポリシロキサン
とを有機極性溶媒中で温度15−250℃で重合及びイ
ミド化させて、平均重合度1−10程度の末端に酸又は
酸無水物基を有するイミドシロキサンオリゴマ−を調製
し、別に芳香族テトラカルボン酸成分と過剰量の芳香族
ジアミンとを有機極性溶媒中で温度15−250℃で重
合及びイミド化させて平均重合度1−10程度の末端に
アミノ基を有するイミドオリゴマ−を調製し、次いでこ
の両者を酸成分とジアミン成分とが略等モルになるよう
に混合して温度15−60℃で反応させて、更に温度を
130−250℃に昇温してブロックタイプのポリイミ
ドシロキサンを得る方法。
ノポリシロキサン及び芳香族ジアミン成分とを略等モル
使用して、有機極性溶媒中でまず温度20−80℃で重
合させて一度ポリアミック酸を得た後に、イミド化して
ポリイミドシロキサンを得る方法等がある。
れる有機極性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド系溶媒、
ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチ
ルスルホン、ジエチルスルホン、ヘキサメチルスルホル
アミドなどの硫黄原子を含有する溶媒、クレゾール、フ
ェノール、キシレノールなどのフェノール系溶媒、アセ
トン、メタノール、エタノール、エチレングリコール、
ジオキサン、テトラヒドロフランなどの酸素原子を分子
内に有する溶媒、ピリジン、テトラメチル尿素などのそ
の他の溶媒を挙げることができ、さらに、必要に応じ
て、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素系の溶媒、ソルベントナフサ、ベンゾニトリルのよう
な他の種類の有機溶媒を併用することも可能である。
(a3)等のいずれの方法で得られたものであってもよい
が、できるだけ高分子量でイミド化率が高く、有機極性
溶媒に少なくとも3重量%以上、特に5−40重量%程
度の高濃度で溶解させることができるものが、接着操作
や接着性能のよい接着剤が得られるので好適である。
収スペクトル分析法で測定したイミド化率が90%以
上、特に95%以上が好ましく、赤外線吸収スペクトル
分析においてポリマーのアミド−酸結合に係わる吸収ピ
ークが実質的に見出されず、イミド環結合に係わる吸収
ピークのみが見られるような高いイミド化率であること
が好ましい。
粘度(測定濃度:0.5g/100ミリリットル溶媒、
溶媒:N−メチル−2−ピロリドン、測定温度:30
℃、粘度計:キャノンフェンスケ型粘度計)が、0.1
〜3であるものが好ましい。
ィルムに成形した場合に、その弾性率が250kg/m
m2 以下、さらに好ましくは0.5〜200kg/mm
2 であることが必要であり、そしてさらに熱分解開始温
度が250℃以上、特に300℃以上であり、二次転位
温度が−10℃以上、特に10〜250℃程度であるこ
とが好ましい。
ポキシ化合物は、その使用割合が、ポリイミドシロキサ
ン100重量部に対して15−80重量部、特に20−
80重量部であることが好ましく、多すぎたり少なすぎ
たりすると、未硬化状態の接着剤がべたついて加熱して
積層後の柔軟性に欠けたり、積層前の状態の接着剤の軟
化点が高すぎたりして加熱・積層後の接着特性が悪くな
ったりするので前記範囲にすることが望ましい。
以上のエポキシ基を有する化合物、例えば、ビスフェノ
ールA又はビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂(油化シェ
ル株式会社製、商品名:エピコ−ト807、828
等)、フェノ−ルノボラック型エポキシ樹脂、アルキル
多価フェノール型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、
RE701、RE550S等)、多官能型エポキシ樹脂
(住友化学工業株式会社製、ELM−100など)、グ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル
型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂〔例
えば、三菱瓦斯化学株式会社製、商品名:テトラッドX
等〕等が単独で又は複数併用することもできる。エポキ
シ化合物の融点が高すぎると加熱・積層前の接着剤の軟
化点が高くなるので、融点が90℃以下、特に0−80
℃程度であるもの、あるいは、30℃以下の温度で液状
であるものが好適である。
いてはエポキシ硬化剤を(c) 成分として使用してもよ
い。例えば、イミダゾ−ル類、第3級アミン類、トリフ
ェニルフォスフィン類等の硬化剤、ジシアンジアミド
類、ホドラジン類、芳香族ジアミン類、水酸基を有する
フェノ−ルノボラック型硬化剤等の重付加型硬化剤、有
機過酸化物等を挙げることができる。硬化剤は適宜公知
の硬化促進剤と共に使用される。
シ化合物100重量部に対して、0.01〜約60重量
部程度の使用割合であることが好ましい。
ポリイミドシロキサン(a) と、エポキシ化合物(b) と、
エポキシ硬化剤(c) の所定量を均一に、攪拌・混合して
容易に得ることができる。有機極性溶媒と共に混合する
と耐熱性接着剤の溶液組成物が得られる。有機極性溶媒
としては、前記ポリイミドシロキサンを得る際に使用で
きる有機極性溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の酸素原子を分子内に有する溶媒やN−メチル−
2−ピロリドン等のアミド系溶剤が好適に使用される。
3−50重量%、特に5−40重量%が好ましく、溶液
粘度(30℃)が、0.1〜10000ポイズ、特に
0.2〜5000ポイズ、さらに0.3〜1000ポイ
ズ程度であることが好ましい。
素、酸化アルミニウム、酸化チタン等の微細な無機充填
剤が配合されていてもよい。添加量は、ポリイミドシロ
キサン100重量部に対して0.2−5重量部が適当で
ある。
未硬化の樹脂成分のみの組成物の軟化点(熱板上で軟化
が開始する温度)が、150℃以下、特に140℃以
下、さらに好ましくは0〜130℃程度であることが好
ましい。
熱性フィルムは、前述の樹脂成分が有機極性溶媒に溶解
されている耐熱性接着剤の溶液組成物を、芳香族ポリイ
ミドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエ−テルエ−
テルケトン、ポリエ−テルスルフォンなどの耐熱性フィ
ルムの片面または両面に塗布し、その塗布層を80〜2
00℃の温度で20秒〜100分間乾燥することによっ
て、溶媒が1重量%以下にまで除去された(好ましくは
溶媒残存割合が0.5重量%以下である)未硬化状態の
耐熱性接着剤の薄膜(厚さが約1〜200μmであるド
ライフィルムまたはシート)を形成させる方法や、この
薄膜を別の耐熱性フィルムに転写する方法で好適に得る
ことができる。
記のようにして得られた耐熱性樹脂接着剤を有する耐熱
性フィルムをスリットしてテ−プ状物として得られる。
えば、電気導電体に被覆絶縁するために使用することが
できる。この導電体としては、例えば、鉄、アルミニウ
ム、銅、真鍮などの金属や合金、さらにはニオブ−チタ
ンのような超電導材などが挙げられる。導電体の形状に
は特に制限されないが、箔や線材が好適に使用され、線
材は丸棒状でも多角棒状でもよい。
えば、線材を1本又は複数本束ね、これを前記テ−プで
1回又は複数回、テ−プの一部をオ−バ−ラップさせな
がら巻き付けた後、加熱して接着剤層を硬化させて使用
する。加熱の際あえて加圧する必要はないが、加圧する
ことによって密着性をより高めることができる。また、
この発明の耐熱性接着剤付きテ−プは、銅箔と積層する
ために好適に使用することができる。
く説明する。以下の実施例においては、対数粘度(ηi
nh)は、濃度が0.5g/100ml溶媒となるよう
に、ポリイミドシロキサンを、N−メチル−2−ピロリ
ドンに均一に溶解して溶液を調製し、キャノンフェンス
ケ型粘度計を用いてその溶液の溶液粘度および溶媒の粘
度を30℃で測定して下記の計算式で算出された値であ
る。 対数粘度(ηinh)=〔ln(溶液粘度/溶媒粘
度)〕/溶液の濃度
は、粘弾性試験における粘弾性ピ−クのTanδ(高温
側)をレオメリック社製のメカニカルスペクトロメ−タ
−RDS−2を用いて求めた値である。
スコ社製の引張試験機を用いて、引張速度5mm/分の
条件で測定した結果である。
り試験機を用いて、剥離速度50mm/分で、測定温度
25℃では90°、そして測定温度180℃では180
°剥離試験を行い、測定温度−195℃では180°剪
断試験を行って測定した結果である。
リリットルのガラス製フラスコに、2,3,3’,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPD
A)0.054モル、ω,ω’−ビス(3−アミノプロ
ピル)ポリジメチルシロキサン(信越シリコン株式会社
製、X−22−161AS、n:9)0.027モル、
および、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)160
gを仕込み、窒素気流中、50℃の温度に高めこの温度
で2時間攪拌して、アミック酸オリゴマーを生成させ、
次いで、その反応液を約200℃に昇温し、その温度で
3時間攪拌して末端に無水基を有するイミドシロキサン
オリゴマー(A−1成分、平均重合度:1)を生成させ
た。
ン(前記X−22−161AS)およびNMPをそれぞ
れ使用したほかは、参考例1と同様にして末端に無水基
を有するイミドシロキサンオリゴマ−(A−2、平均重
合度:2、A−3、平均重合度:6)をそれぞれ製造し
た。
造〕 参考例4 第1表に示す量のa−BPDA、2,2−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン(BAP
P)およびNMPをそれぞれ参考例1と同様に仕込み、
窒素気流中50℃で2時間攪拌してアミック酸オリゴマ
ーを生成させ、次いで、その反応液を約200℃に昇温
して、その温度で3時間攪拌して末端にアミノ基を有す
る芳香族ジアミン系イミドオリゴマー(B−1成分、平
均重合度:1)を生成させた。
をそれぞれ使用したほかは、参考例4と同様にして、末
端にアミノ基を有する芳香族ジアミン系オリゴマ−B−
2(平均重合度:2)、およびB−3(平均重合度:1
0)をそれぞれ製造した。
3成分)0.0025モルの20重量%NMP溶液、及
び、参考例7で製造した芳香族ジアミン系イミドオリゴ
マー(B−3成分)0.0025モルの20重量%のN
MP溶液を容量500ミリリットルのガラス製フラスコ
に仕込み、参考例1と同様にして窒素気流中、昇温して
50℃で1時間攪拌して、ポリアミック酸ブロックポリ
マーを生成させ、次いで、昇温して200℃で3時間攪
拌して、ポリイミドシロキサン(ブロックポリマー)を
生成させた。このポリイミドシロキサンは、イミド化率
が95%以上であり、対数粘度が0.45であった。製
造された各ポリイミドシロキサンの対数粘度、および、
このポリイミドシロキサンからなるフィルムの弾性率及
び軟化温度を第2表に示す。
に示すような量および反応条件で使用したほかは、参考
例7と同様にして、ポリイミドシロキサン(ブロックポ
リマ−)をそれぞれ製造した。製造された各ポリイミド
シロキサンの対数粘度、および、このポリイミドシロキ
サンからなるフィルムの弾性率及び軟化温度を第2表に
示す。
ットルのガラス製フラスコに、前述の参考例7で製造さ
れたポリイミドシロキサン(ブロックポリマー、A−3
−B−3)50g、エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
株式会社製、商品名:エピコート807)30g、フェ
ノ−ルノボラック型硬化剤(明和化成株式会社製、H−
1)20gと硬化促進剤2−フェニルイミダゾ−ル0.
005g、およびジオキサン185gを仕込み、室温
(25℃)で、約2時間攪拌して均一な耐熱性樹脂接着
剤の溶液組成物(25℃の粘度:7ポイズ)を調製し
た。この溶液組成物は、室温に1週間放置しても均一な
溶液の状態(粘度)を保持していた。
製造〕前述の耐熱性樹脂接着剤の溶液組成物をポリイミ
ドフィルム〔宇部興産株式会社製、商品名:UPILE
X−Sタイプ(3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物−パラフェニレンジアミン系の芳香
族ポリイミドフィルム)、厚さ75μm〕上に125μ
mの厚さで塗布し、次いで、その塗布層を50℃で30
分間、100℃で30分間加熱して乾燥し、ポリイミド
フィルム上に厚さ約25μmの耐熱性接着剤層(未硬化
の乾燥された層、軟化点:60℃)を形成した。
を有するポリイミドフィルムと銅箔(35μm)の処理
面とを重ね合わせて、130℃に加熱したラミネートロ
ール間で圧力をかけながら通過させることにより圧着
し、この圧着した積層体を100℃で1時間、120℃
で1時間、そして160℃で10時間加熱処理して、耐
熱性樹脂接着剤層を硬化させ、積層体を製造した。得ら
れた積層体について、接着強度を測定し、その結果を第
3表に示す。
接着面の強度の測定〕前記の耐熱性接着剤を有するポリ
イミドフィルムを10mm幅にスリットし、耐熱性接着
剤付きテ−プを得た。このテ−オウの接着剤を塗布した
面同士を長さ5mmで重ね合わせ(重ね合わせの部分の
面積0.5cm2 )、130℃に加熱したラミネートロ
ール間で圧力をかけながら通過させることにより圧着
し、100℃で1時間、120℃で1時間、そして16
0℃で10時間加熱処理した。このサンプルで引張剪断
強度を測定した。その結果を第3表に示す。
ムで被覆絶縁された電気導電体の製造〕ニオブ−チタン
からなる超電導の線材を束ねた平角線〔2mm×10m
m〕の周囲に、前述の10mm幅にスリットしたテ−プ
を、接着剤層を有する面を外にして1/2オ−バ−ラッ
プで巻き付けた。このように巻き付けた平角線を10個
重ね、圧力10kg/mm、温度160℃、1時間硬化
させ、耐熱性接着剤層を有するポリイミドフィルムで被
覆絶縁された電気導電体のブロックを製造した。このブ
ロックを室温から液体窒素に入れ、30分保持、そして
室温に戻すサイクルを2回繰り返し、耐低温特性をテス
トした。テスト後のブロックにはヒビ割れ等の欠陥は全
く認められなかった。 実施例2〜4 第3表に示すように参考例8及び9で製造されたポリイ
ミドシロキサンを使用し、各成分の組成を第3表に示す
ようにしたほかは、実施例1と同様にして、耐熱性接着
剤の溶液組成物をそれぞれ調製し、耐熱性接着剤を有す
るポリイミドフィルムを製造した。以下実施例1と同様
にして、銅箔との剥離強度、ポリイミドフィルム同士を
接着したときの引張剪断強度を測定した。その結果を第
3表に示す。また、実施例1と同様にして電気導電体の
ブロックを製造し、同様に耐低温特性のテストを行った
が、ブロックには全く欠陥は認められなかった。
会社製、エピコ−ト152)50g、フェノ−ルノボラ
ック(明和化成株式会社製、H−1)30g、イミダゾ
−ル硬化触媒0.01g、及びジオキサン200gを用
いた他は、実施例1と同様にして耐熱性接着剤の溶液組
成物を調製した。この溶液組成物を用いた他は実施例1
と同様にしてテ−プを形成し、更にブロックを形成し
た。このブロックを室温、液体窒素のサイクリテストを
2回繰り返したところ、ブロックの接着剤層にヒビ割れ
が発生していた。
プは、銅箔と耐熱性フィルムとの張り合わせを比較的低
温で行うことができると共に、前記耐熱性接着剤で張り
合わされた積層体が、接着剤層が充分な接着力を示し、
しかも、優れた耐熱性を示すので、高温の環境下におい
ても接着剤層のふくれやはがれがなく、接着強度ととも
に適度の柔軟性も有している。
Claims (4)
- 【請求項1】 芳香族テトラカルボン酸成分とジアミン
成分とを重合およびイミド化して得られる対数粘度(N
−メチル−2−ピロリドン中、30℃)が0.1〜3で
あり、成形したフィルムが弾性率0.5〜200kg/
mm2の可とう性を有するポリイミドを主成分とする耐
熱性接着剤の薄膜を耐熱性フィルムの片面または両面に
有し、銅箔と表面処理されていないポリイミドフィルム
とを該耐熱性接着剤で接着して形成した積層体について
測定した180℃での接着強度(180°剥離試験)が
0.9kg/cm以上である耐熱性接着剤層を有する耐
熱性フィルムをスリットしてなる耐熱性接着剤付きテ−
プ。 - 【請求項2】 耐熱性接着剤がポリイミド100重量部
に対して0.2〜5重量部の割合で微細な無機充填剤を
添加したものである請求項1記載の耐熱性接着剤付きテ
−プ。 - 【請求項3】 耐熱性接着剤層の他の面に銅箔などの金
属箔が積層されている請求項1記載の耐熱性接着剤付き
テ−プ。 - 【請求項4】 耐熱性接着剤が、(a)ポリイミドとして
ビフェニルテトラカルボン酸類を主成分とする芳香族テ
トラカルボン酸成分と、下記一般式1 H2N−R−[Si(R1)(R2)−O−]n−Si(R3)(R4)−R−NH2 (I) (ただし、式中のRは2価の炭化水素残基を示し、
R1、R2、R3及びR4は炭素低級アルキル基又はフェニ
ル基を示し、nは3〜60の整数を示す。)で示される
ジアミノポリシロキサン10〜80モル%及び芳香族ジ
アミン10〜90モル%からなるジアミン成分とから得
られる可溶性のポリイミドシロキサン100重量部、 (b)エポキシ基を有するエポキシ化合物15〜80重量
部、および (c)エポキシ硬化剤が樹脂成分として含有されてなる耐
熱性接着剤である請求項1記載の耐熱性接着剤付きテ−
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9354471A JP3016478B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 耐熱性接着剤付きテ−プ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9354471A JP3016478B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 耐熱性接着剤付きテ−プ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4194464A Division JP3011302B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 被覆電気導電体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212464A JPH10212464A (ja) | 1998-08-11 |
JP3016478B2 true JP3016478B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=18437792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9354471A Expired - Lifetime JP3016478B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 耐熱性接着剤付きテ−プ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016478B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047472A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-12 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリイミド系接着剤溶液およびそれを用いて得られるフィルム状接着部材、フィルム状積層部材 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP9354471A patent/JP3016478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10212464A (ja) | 1998-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4743732B2 (ja) | 線材被覆用接着性積層フィルム | |
JP3063935B2 (ja) | 接着性、耐熱性および耐カ−ル性を兼ね備えたポリイミドシロキサン組成物 | |
JP3689518B2 (ja) | 電子材料用樹脂溶液組成物 | |
JPH08253677A (ja) | ポリイミドシロキサン組成物 | |
JP2998858B2 (ja) | 耐熱性樹脂接着剤 | |
JP2943953B2 (ja) | 耐熱性接着剤 | |
JP2805741B2 (ja) | 耐熱性接着剤組成物 | |
JP4250792B2 (ja) | 接着剤付き芳香族ポリイミドフィルム、金属張積層体および回路板 | |
JP2952868B2 (ja) | 耐熱性の接着剤 | |
JP4491852B2 (ja) | 層間絶縁接着シ−トおよび多層回路基板 | |
JP2001262116A (ja) | 電子部品用接着性ポリイミド樹脂 | |
JP3031322B2 (ja) | 耐熱性樹脂接着剤シ−トおよび基板 | |
JP3356096B2 (ja) | 接着剤の必須成分として使用されるポリイミドシロキサン | |
JP3011302B2 (ja) | 被覆電気導電体 | |
JP3016478B2 (ja) | 耐熱性接着剤付きテ−プ | |
JP3031020B2 (ja) | 耐熱性樹脂接着剤 | |
JP3031064B2 (ja) | 耐熱性接着剤 | |
JP3577986B2 (ja) | カバ−レイ用接着シ−トおよび回路基板 | |
JPH0423879A (ja) | 耐熱性イミド接着剤 | |
JP3050456B2 (ja) | 耐熱性樹脂接着剤 | |
JP3161601B2 (ja) | Tab用銅張基板および接着剤シ−ト | |
JP3031027B2 (ja) | 耐熱性接着剤組成物 | |
JP3039854B2 (ja) | 耐熱性樹脂接着剤シ−トおよび基板 | |
JP2998865B2 (ja) | 耐熱性接着剤 | |
JPH07224259A (ja) | Tab用キャリアテープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224 Year of fee payment: 13 |