JP3016131B2 - 水性相変化インク組成物及びそのプリント方法 - Google Patents

水性相変化インク組成物及びそのプリント方法

Info

Publication number
JP3016131B2
JP3016131B2 JP8300930A JP30093096A JP3016131B2 JP 3016131 B2 JP3016131 B2 JP 3016131B2 JP 8300930 A JP8300930 A JP 8300930A JP 30093096 A JP30093096 A JP 30093096A JP 3016131 B2 JP3016131 B2 JP 3016131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
ink
polyester
hyperthermogelling
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8300930A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09137112A (ja
Inventor
ロック・ヴィー・ブイ
クリフォード・アール・キング
ドナルド・アール・チタリントン
バハールチャンドラ・エム・カランディカール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tektronix Inc
Original Assignee
Tektronix Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tektronix Inc filed Critical Tektronix Inc
Publication of JPH09137112A publication Critical patent/JPH09137112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3016131B2 publication Critical patent/JP3016131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良した相変化
(phase change)インク、特に、「ひげ」(フェザリン
グ)を低減し、耐水性を向上させ、光沢を高くするハイ
パーサーモゲリング(hyperthermogelling)成分を有す
るインクをプリントする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インク・ジェット・プリンタに使用され
る従来の相変化インクは、一般に室温(常温)では固相
であり、インク・ジェット・プリンタの作動時に適当な
温度まで加熱されると液相に変わる。その噴射動作温度
にて液相インクのインク滴は、プリンタから噴射され、
このインク滴が記録媒体の表面に接触すると、急速に固
化して固相のインク・ドットのパターンを形成する。
【0003】インパルス・ジェット又はバブルジェット
・プリンタ用の比較的新しいインクとして米国特許第
5,021,802号公報が開示しているインクは、着色
剤と共に水性のゾル−ゲル変化成分を含有する。このイ
ンクは熱によって可逆的なゾル−ゲル変化をし、従来の
相変化インクと同様に挙動して、常温ではゲル(固相)
であるが約摂氏40〜100度の温度でゾル(液相)に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オンデマンド型のカラ
ー・プリンタに水性インクを使用する場合に常に問題と
なることは、インク滴が紙等の記録媒体に付着した後に
「ひげ」が生じること(フェザリング:feathering)で
ある。「ひげ」は、インク滴が紙の繊維に沿って不規則
に拡散又は吸上する現象によるもので、もちろん好まし
くない現象である。「ひげ」は異なる色の境界でのにじ
み、解像度の不足等の原因になることがあり、印刷品質
に悪影響を及ぼす因子である。この問題を解決するた
め、溶剤を調節して乾燥時間を短縮したインクの使用、
ラテックスを基材とするインクの使用、両性イオン界面
活性剤を添加したインクの使用、着色剤を顔料にしたイ
ンクの使用、固体インクの使用などが試みられてきた。
固体インクを使用すれば、プリントの際に「ひげ」の発
生は抑制されるが、プリンタの機構が複雑になり、コス
トが著しく増大する。
【0005】しかし、水性基材インクには、それに固有
のいくつかの欠点がある。特に厄介な1つの問題は、紙
サブストレート内にインクが浸透することである。この
結果、粘り(粘度)及びインク滴の鮮明度が弱くなり、
紙の裏側に「ブルーム(かぶり)」又は「にじみ通し」
が鮮明となる。さらに、インクは、水にさらした際に、
流れたり(ラン)、汚れ(スメアー)が生じたりする。
インク、特に典型的には艶消し形式の仕上げ剤の光沢の
欠如が、水性インク使用の際の不足として見られ、特別
にコーティングした紙を用いるのみで、明るく光沢のあ
る画像が得られる。インクの耐水性は、他の重要な問題
である。
【0006】本発明は、上述の問題を解決するため、水
性インクは、スルホネート化ポリエステル及びそのコポ
リマー(共重合体)を用いて、良好な光沢、迅速な乾
燥、耐水性、及び優れた粘度のインクを得ることができ
る。
【0007】本発明の1つの観点によれば、水性インク
のプリントに関連して画像の劣化を防ぎ、光沢及び耐水
性の良好な水性基材インクを製造できる。本発明の他の
観点によれば、従来の相変化インクをプリントするプリ
ント技術のコスト及び複雑さを低減する。本発明の特徴
は、乾燥により、耐水性があり、光沢のよい仕上がりの
インクである。本発明の他の特徴は、インクがスルホネ
ート化ポリエステル及びそのコポリマーを光沢剤として
含有することである。本発明の別の特徴は、光沢剤が粘
結剤(バインダー)として作用し、水性インクでは通常
耐水性がない染料に耐水性を与える。
【0008】本発明の更に別の特徴は、光沢剤が溶液内
に残り、この溶液に沈殿しないことである。本発明の更
に他の特徴は、湿潤剤を調合物に添加して、詰まったイ
ンク・ジェットのクリーニングを可逆的に行えることで
ある。本発明の他の特徴は、水が吸上し、ゲル化が生じ
ると、プリントしたサブストレートの表面上に噴射した
インクの粘性を急速に変化させて、着色剤がサブストレ
ートの表面上に残る。本発明の利点は、インクが高速に
乾燥することである。本発明の他の利点は、インク調合
物が染料又は顔料(ピグメント)を着色剤として用い、
噴射可能で、永久的で、耐水性があり、高い光沢がある
ことである。
【0009】本発明の別の利点は、噴射したインクの高
速な粘度変化のために、インク調合物がフル・カラー展
開できることである。本発明の更に別の利点は、インク
調合物が、本質的に液体のポリマー着色剤を用い、この
着色剤がプリントした画像の表面に「ブルーム(かぶ
り)」又は移動せず、プリントしたサブストレートの裏
側に「しみ通し」しない。本発明の更に他の利点は、イ
ンク調合物が、透明シート(transparency)上に用いる
明るい色で耐水性のある噴射可能画像を与えると共に、
その画像がブロック、即ちオフセットしないことであ
る。本発明の他の利点は、インク調合物が安定してお
り、その成分が調合物内に残り、沈殿せず、有意酸を基
材とする形式の化学を可能とする。本発明の付加的な利
点は、インク調合物が、水分散性ポリマーである光沢剤
を用いている。この水分散性ポリマーは、pHに頼ら
ず、従来のアクリル・システムの通常ベースの中和の欠
点がない。なお、水の蒸発のために、pH変化を伴う粘
性のドリフトと、非可逆的な沈殿が生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可逆特性を
呈する水可溶性化合物を包含する水性相変化インクを用
いる。これは、溶解温度が上昇するにつれて、化合物の
水溶性が低下することを意味する。これら選択した化合
物のインク溶液を、その熱変換点まで加熱すると、これ
ら化合物はハイパーサーモゲリング特性を表す。なお、
これら選択した化合物は、相変遷を受け、離散し安定し
たゲルを形成する。本発明においては、これがインク・
ドット・ゲルにて生じる。
【0011】低い濃度にて、これらハイパーサーモゲリ
ング化合物の水性溶液は、適度な粘度を表す。しかし、
特定のハイパーサーモゲリング化合物の臨界濃度にて、
化合物の濃度又は溶液の温度がわずかに上昇することに
より、粘度が急速に上昇し、最終的には、溶液をゲル化
する。温度及び濃度のこれらの効果を活用して、比較的
加熱された又は吸収性サブストレートに接触して直ちに
ゲル化する新規な環境の相変化インクを作る。ハイパー
サーモゲリング化合物を制限するものではないが、この
化合物は、ホモポリマー(単独重合体)、コポリマー
(共重合体)、非ポリマー界面活性剤、及びこれらの誘
導体を包含している。常温以上でこのハイパーサーモゲ
リング現象を表す化合物が好ましい。かかる化合物のイ
ンク組成物を常温で噴射し、加熱されていないサブスト
レート上で直ちにゲル化して、ひげのないインク滴を形
成する。
【0012】上述及び他の観念、特徴及び利点は、イン
ク調合物内の光沢剤として、pHに頼らない水分散性ポ
リマー混合剤を用いて、インク・ジェット・プリンタに
おける噴射に適する耐水性、高光沢の水性インクにおい
て得られる。
【0013】本発明のこれらの概念、特徴及び利点は、
添付図を参照した以下の詳細な説明から明らかになろ
う。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のハイパーサーモゲリング
水性相変化インクは、非イオン界面活性剤を含んでい
る。テトロニック(TETRONIC:商標)1307の如き非
イオン界面活性剤は、良好な熱可逆性ゲル化特性を示
す。図1は、TETRONIC(商標)1307界面活
性剤の種々の濃度のゲル化温度、即ち、熱転換点(ther
mo-inversion point)のグラフを表す。例えば、分子量
が17,000のTETRONIC(商標)1307界
面活性剤は、その臨界濃度(約13重量%)において約
摂氏30度でゲル化する。
【0015】TETRONIC(商標)1307界面活
性剤は、中心のアルキルジアミン(エチレンジアミン、
W=2)と、yプロピレンオキシド(酸化プロピレン)
単位の疎水性コアと、xエチレンオキシド(酸化エチレ
ン)ユニットの親水性エンドを有する次の如きポリオキ
アミンである。(なお、一般的には、wは、2から6ま
での整数であり、x及びyは、重量パーセント及び分子
量の範囲を満足する任意の整数である。)
【化13】 TETRONIC(商標)1307は、米国ニュージャ
ージ州パーシパニーのBASFコーポレーションから市
販されているエチレンオキシド・ブロック・コポリマー
界面活性剤である。本発明において、溶液を加熱した
際、疎水性成分は、互いに密集して、液相である水に膨
れた連続マトリクスの骨格ネットワークを形成する。親
水性成分は、水素結合により水と相互作用をして、ゲル
を形成する。水の陽子を有するエーテル酸素原子を介し
て、水性システムにおける水素結合により、ブロック・
コポリマー・ゲルを水素化して形成する。
【0016】ハイパーサーモゲリング水性相変化インク
の好適な実施例は、水溶性又は水分散性ポリエステル、
若しくはホモポリマー(単独重合体)又はコポリマー
(共重合体)であり、高い光沢を与える光沢剤を含んで
いる。ポリエステルは、好適には、スルホネート化ポリ
エステルであり、これには、米国テネシー州キングスポ
ートのイーストマン・ケミカル・カンパニーが販売して
いる「イーステック(Eastek:商標)」ポリマー
1100、1200、1300及び2100であり、下
記に示す線形構造を生じるように選択されたジカルボン
酸(A)及びグリコール(G)のポリコンデンセイショ
ン(ポリ凝縮)反応により作ったサルフォポリエステル
がある。ポリエステルは、スルホン化グループを置換す
るカルボキシル化、ヒドロキシル化又はホスホネート化
グループにより水分散性にすることができるし、スルホ
ネート化グループと組み合わせて使用することもでき
る。ポリエステルのコポリマーは、親水性グループを用
いて、ポリエステルを水溶性にできる。ヒドロキシル化
ポリエステルは、これらに限定するものではないがメラ
ミン誘導材料又はフェノール・ベース(基材)の樹脂を
含む種々の機能的樹脂と交差結合(架橋)して、工業市
場のアプリケーションにおいて有用な耐溶剤性インクを
製造できる。スルホネート化ポリエステルは、次の化学
式で表せる。
【化14】
【0017】光沢剤として機能するポリエステル混合剤
は、pHに依存せず、従来のアクリル系(システム)の
ベース中和の欠点を被らない。好適なスルホネート化ポ
リエステルは、環境(ambient )インク調合剤において
は、ポリマー又は従来の酸性染料と互換性がある。水性
インク・ジェットのインクにおいて、低レベルの陽イオ
ンポリマーを使用できるので、イオン結合により、ポリ
マー染料がイオン的にポリマーと結合する。
【0018】通常は光沢のないが、艶消し仕上げの表示
用の水性インクに、光沢剤は、光沢性を付与する。ま
た、光沢剤は、結合剤としても作用し、水を基材とした
インクにおいては通常示さない特性である耐水性を染料
に与える。一過性塩の蒸発のために、pHの変動に対し
て、非可逆的沈殿及び粘度ドリフトに影響されやすい従
来のアクリル・ベース系の欠点を、瞬間光沢剤を用いる
インク調合剤がpHに依存しないことにより克服する。
本発明による光沢剤を使用して、インク調合剤における
沈殿及び粘度の変化を避ける。
【0019】3つの異なるイーステック(Eastek:商
標)ポリマーを用いた分散を3つのサンプルに利用し
て、インク・ベースの樹脂内のスルホネート化ポリエス
テルの希釈程度(dilutability)を決定する。分散を約
1重量%、約5重量%及び約10重量%に希釈化し、B
型(Brookfield)粘度計により各サンプルの粘度をセン
チポイズ(cPs)を測定すると、その結果は、表1の
ようになる。
【表1】 磁気拡散バーにより、室温で、約30分間、分散を混合
する。沈殿の兆候もなく、これら分散が良好に安定す
る。
【0020】水が吸上し、ゲル化が生じるにつれ、プリ
ント・サブストレートの表面上に噴射したインク粘度が
迅速に変化して、サブストレートの表面に着色剤が残る
ために、光沢剤を用いるインク調合剤は、インク・ジェ
ット・プリンタにおけるフル・カラー展開ができる。こ
の結果、カラー明度のこのレベルを達成するのに通常必
要な特にコーティングした紙を必要とすることなく、平
坦な紙上に明るく光沢のある画像が形成される。平坦な
紙、光沢のある紙、コピー紙又は透明シートなどの種々
のサブストレート上に均一で良好なプリントを行うの
に、この調合剤を使用できる。
【0021】異なる濃度のインク調合剤に用いる上述の
TETRONIC(商標)1307界面活性剤の水性溶
液の粘度及び表面張力を表2に示し、そのグラフを図2
に示す。
【表2】
【0022】溶液A〜Gを、留出した水及びTETRO
NIC(商標)1307界面活性剤の重みつき量(weig
hted amount )で調整し、摂氏15〜16度で一晩中攪
拌して、澄んだ溶液を得る。表面張力の測定は、チャン
(Cahn)ダイナミック接触角測定器で行う。粘度(セン
チポイズ(cPs))の測定は、約60rpmのスピン
ドル速度にて、ブルックフィールド・サーモセル粘度計
により測定する。
【0023】上述のTETRONIC(商標)界面活性
剤の構造式に関して、当業者は、界面活性剤の多数の同
族体を用いてもよいことが理解できよう。好ましい同族
体には、約10重量%から約80重量%のポリ(オキシ
エチレン)及び約20重量%から約60重量%のポリ
(オキシプロピレン)を含んでいる。なお、wは、2か
ら6までの整数であり、x及びyは、重量%及び分子量
の範囲を満足する任意の整数であり、約1,000から
約50,000の分子量を有する。次の化学式の同族体
が、同じ重量%及び分子量の範囲に好ましいことも、当
業者には理解できよう。
【化15】
【0024】
【実施例】分子量が約17,000で、TETRONI
C(商標)1307界面活性剤により作ったハイパーサ
ーモゲリング水性相変化インクを、参考例1として説明
する。
【0025】[参考例1] 以下の手順で、試験用インク溶液を調整した。留出した
水内の約9重量%のTETRONIC(商標)1307
界面活性剤の溶液を、摂氏約15〜16度にて調剤し、
約12時間混合して、完全な溶解とし、0.2マイクロ
メータ(ミクロン)のフィルタでろ過した。2つの湿潤
剤、即ち、約3重量%で分子量が200のポリエチレン
グリコールであるPEG200と、米国ニューヨーク州
ニューヨークのクロダ社(Croda Inc.)から市販されて
いる約5重量%のモノエタノールアセトアミドとを溶液
に添加した。約100mgから約1mlのアセド・ブル
ー(Acid Blue )9(共通染料)溶液を界面活性剤溶液
に添加し、均一に混合して、TETRONIC(商標)
1307界面活性剤の量の約9重量%のシアン・インク
組成物を生成した。
【0026】このシアン・インクを、約摂氏30度で、
PZT駆動単一ジェットから噴射する。この噴射は、平
坦な紙の上にいくつかの点線をプリントした。
【0027】シアン及び黒インクについて、実験的イン
ク組成物からのドット・パターンと、ヒューレット・パ
ッカード(HP)1200C型インク・ジェット・プリ
ンタからのドット・パターンとを比較した。このシアン
・インクは、染料を用いて作り、固形分が高く、ドット
のエッジ(縁)が輪郭の明瞭な黒顔料(ピグメント)を
用いて、黒インクを作った。すべてのインク・ドット
は、約90ナノグラムのドロップ素材であり、噴射速度
は、毎秒約3〜4メートルである。しかしながら、水性
溶液の分散問題及びノズルの詰まりのために、黒顔料を
インク・ジェット・アプリケーションに用いるのは、一
層困難である。実験的インクのドットの分離性(discre
tness )は、HP1200C型のシアン又は黒インク・
ドットよりも良好であった。試験又は実験的インク組成
物のドット・エッジは、HP製シアン染料よりもシャー
プであり、「ひげ」は、HPのシアン及び黒のインクよ
りも大幅に少ない。
【0028】[参考例2] 表3に示すように、ザ・ダウ・ケミカルカンパニーから
商標メソセル(METHOCEL)セルロースエーテル(MEC
A−15)として市販されている他のハイパーサーモゲ
リング物質であるメチルセルロースの試験インク溶液A
〜Fを、実施例1で説明したのと同様な方法で調整し
た。
【表3】 メチルセルロースの構造式は、次のようになる。
【化16】 好適なMEC同族体の分子量は、約1,000から約1
00,000である。なお、nは、環(リング)の総数
であり、分子量の範囲を満足する任意の整数である。
【0029】表3内のアセド・ブルー9及びアセド・レ
ッド52は、普通の染料を表し、PEG−200は、湿
潤剤及び粘度調節剤として作用する分子量200のポリ
エチレングリセリンを表す。これら水性溶液の粘度を表
3に表すと共に、図3にグラフとして表す。正確な表面
張力を溶液の各に対して測定できなかった。各表面張力
は、着色剤を添加していないベース溶液の分析から、約
48及び約55ダイン/cmの間であると予想された。
【0030】インク溶液を、常温にて、テクトロニクス
社製カラークイック(商標)水性インク・ジェット・プ
リントの64のノズル・プリント・ヘッドから約4KH
zで噴射して、一般的な分離したインク・ドットを形成
できた。
【0031】[参考例3] 表4に示し、上述のように、TETRONIC(商標)
1307界面活性剤、PEG−200及びアセド・ブル
ー9の試験インク溶液A〜Eを調整して、噴射した。各
溶液の正確な表面張力を測定しなかった。しかし、各表
面張力は、着色剤を添加していないベース溶液の分析か
ら、約38及び約39ダイン/cmの間であると予想さ
れた。これらインク溶液は、分離したインク・ドットを
形成した。
【表4】
【0032】[参考例4] 表5に示すように、PLURONIC(商標)F127
界面活性剤、PEG−200及びアセド・ブルー9を用
いた試験インク溶液A〜Cを、上述のように調整し、噴
射した。PLURONIC(商標)F界面活性剤は、米
国ニュージャージ州パーシッパニーのBASFコーポレ
ーションから市販されているエチレンオキサイドプロピ
レンオキサイド・ブロック共重合体であり、TETRO
NIC(商標)界面活性剤と同様のハイパーサーモゲリ
ング特性を有する。PURONIC(商標)界面活性剤
用のポリ(エチレンオキサイド−コ−プロピレンオキサ
イド)及びポリ(プロピレンオキサイド−コ−エチレン
オキサイド)構造式の各々を以下に示す。
【化17】
【化18】 好適なPLURONIC(商標)界面活性剤同族体の分
子量は、約1,000から約50,000であり、約1
0重量%から約80重量%のポリ(オキシエチレン)及
び約20重量%から約60重量%のポリ(オキシプロピ
レン)を含有しており、x及びyは、上述の重量%及び
分子量の範囲を満足する整数である。各溶液の正確な表
面張力を測定しなかった。しかし、各表面張力は、着色
剤を添加していないベース溶液の分析から、約38及び
約39ダイン/cmの間であると予想された。これらイ
ンク溶液は、分離したインク・ドットを形成した。
【表5】
【0033】[参考例5] 表6に示すように、TETRONIC(商標)1307
界面活性剤、PEG−200、SAG−47及び異なる
着色剤の試験インク溶液A〜Gを、上述と類似の方法で
調整した。SAG−47は、OSIスペシャリティーズ
・インクから市販されている脱泡剤であり、アセド・イ
エロー23は、普通の着色剤である。フード・ブラック
2は、黒インク用の普通の着色剤である。これらインク
溶液を、352のノズルの完全配列のプロトタイプのプ
リント・ヘッドにより11KHzで噴射した。溶液は、
分離したインク・ドットを形成した。
【表6】
【0034】TETRONIC(商標)1307界面活
性剤と類似の熱転換(thermo-inversion)作用を示すい
くつかの化合物を表7に示す。
【表7】
【0035】[実施例] インク調合剤は、全調合剤の約5重量%に等価な約20
%のTETRONIC(商標)1307界面活性剤の約
25.32グラムと、米国ニューヨーク州ニューヨーク
のクロダ・インクからAMEA−100として市販され
ており全調合剤の約3重量%となる湿潤剤アセトアミド
モノエタノールアミンの約3.08グラムと、米国ウイ
スコンシン州ミルウォキーのアルドリッチ(Aldrich )
ケミカルからPEG−200として市販されており全調
合剤の約2重量%となる湿潤剤ポリエチレングリセリン
の約2.06グラムと、アルドリッチ・ケミカルから市
販されており全調合剤の約5重量%であるメチルジエタ
ノールアミンの約3.03グラムと、米国デラウエア州
ウイルミングトンのアイ・シー・アイ・バイオサイズ
(ICI Biocides)から市販されている工業用マイクロ制
生剤(microbiostat)であるProxel GXLの約
1滴と、米国テネシー州キングスポートのイーストマン
・ケミカル・カンパニーから市販されており全調合剤の
約3重量%である約30%のイーステック(Eastek)ポ
リマー1300光沢剤の約10.62グラムと、米国サ
ウスカロライナ州スパータンバーグのミリケン・アンド
・カンパニー(Milliken and Company)からMY−18
69として市販されており全調合剤の約5重量%である
ポリマーのイエロー染料の約5.07グラムと、調合剤
の約79重量%の脱イオン水の約52.27グラムとを
混合して含有している。この混合物は、室温にて約30
分間、電磁攪拌器により攪拌する。この分散の粘度をB
型(Brookfield)粘度計で測定したところ、約9.24
センチポイズ(cPs)であった。表面張力は、米国カ
リフォルニア州セッリトスのチャン・インスツルメンツ
・インク(Cahn Instruments, Inc.)がモデルDCA−
312として市販しているダイナミック接触角分析器に
より測定したところ、約38.27ダイン/センチメー
トルであった。この調合剤のpHは、約10.12であ
った。
【0036】このインク調合剤をエプソン・スタイラス
・カラー・プリンタにより噴射して、完全に埋まった画
像(solid fill image)を作成した。このプリントした
完全に埋まった画像は、光学的密度の程度が高く、いく
つかの耐水性試験を行った。1つの試験では、サンプル
を湿った指で擦ったが、完全に埋まった画像に目立った
汚れがなかった。第2の試験では、サンプルを蛇口から
流れる水にさらしたが、目立った色落ちがなく、見かけ
上100%の耐水性を示した。第3試験では、完全に埋
まった画像のサンプルを回転輪にくくり、この輪を回転
させて、10秒間に約1回転の速度で、このサンプルを
水の中に通した。試験の前後の色の比較における元の完
全に埋まった画像の色偏差を表すΔEを、1及び10回
転後に測定した。イエロー・インクにおけるΔE試験の
結果を表8に示す。なお、この色偏差ΔEは、色の明
度、暗さ及び陰を反映するACSスペクトロフォトメー
タで測定した。
【表8】
【0037】表8において、ヒューレット・パッカード
(HP)1200Cカラー・プリンタから噴射した市販
のHPイエロー・インクとの比較結果も示す。表8の値
に反映している如く、実施例のインク調合剤の色偏差
は、市販のHPイエロー・インクよりも際だって良好で
あり、水車上で水にさらして1回転及び10回転の後の
色変化は、HPイエロー・インクよりも大幅に少なかっ
た。実施例6のインク調合剤は、明度及び色固着に関し
て、平坦の紙の上に大幅に改良された色を示した。
【0038】[参考例6] インクは、全調合剤の約5重量%に等価なTETRON
IC(商標)1307界面活性剤の約250.6グラ
ム、米国ニューヨーク州ニューヨークのクロダ・インク
からAMEA−100として市販されており全調合剤の
約3重量%である湿潤剤アセトアミドモノエタノールア
ミンの約3.02グラムと、米国ウイスコンシン州ミル
イォーキのアルダリッチ・ケミカルからPEG−200
として市販されており全調合剤の約2%である湿潤剤ポ
リエチレングリセリンの約2.06グラムと、アルドリ
ッチ・ケミカルから市販されており全調合剤の約5重量
%のメチルジエタノールアミンの約5.01グラムと、
米国デラウエア州ウイルミングトンのアイ・シー・アイ
・バイオサイズから市販されている工業マイクロバイオ
スタットであるProxel GXLの約1滴と、米国
サウスカロライナ州スパタンバーグのミリケン・アンド
・カンパニーからMY−1869として市販され全調合
剤の約5重量%のポリマーのイエロー染料の約5.06
グラムと、約80重量%の調合剤内の全含有水分のとな
る脱イオン水の約62.17グラムとを含む。この混合
物を磁気攪拌器で、室温にて約30分間攪拌した。次に
B型粘度計で、分散の粘度を測定したところ、約7.7
2センチポイズ(cPs)であった。米国カリフォルニ
ア州セリトスのチャン・インストールメント・インクか
らモデルDCA−312型として市販されているダイナ
ミック接触角分析器による測定では、表面張力が約3
8.29ダイン/センチメートルであった。この調合剤
のpHは、約9.3であった。このインク調合剤をエプ
ソン・スタイラス・カラー・プリンタから噴射して、完
全に埋まった画像を作成した。この完全に埋まった画像
は、実施例の完全に埋まった画像よりも、光学密度が
低かった。このプリントした完全に埋まった画像に対し
て数回の耐水性試験を行った。1つの試験では、このサ
ンプルを塗れた指で擦ったが、目立った汚れがなかっ
た。第2試験では、サンプルを蛇口から流れる水にさら
したところ、わずかな色の損失があったが、耐水性は優
れていた。第3試験では、サンプルを輪にくくり、この
輪を回転させて、10秒間に約1回転の速度で、このサ
ンプルを水の中に通し、1及び10回転後にΔE色偏差
を測定した。イエロー・インクにおけるこの試験結果を
以下に示す。なお、このΔEは、明度、暗さ及び陰の色
の変化を測定するACSスペクトロフォトメータにより
測定した色偏差である。 1回転: 3.26 10回転:26.60
【0039】これらハイパーサーモゲリング成分及び光
沢剤の多くの濃度及び組み合わせを用いてもよいことに
留意されたい。当業者には、ハイパーサーモゲリング性
質を示す他の種々の成分を本発明のインク組成物に用い
てもよいことが理解されよう。かかる成分は、ホモポリ
マー、コポリマー、非ポリマーの又は非イオン界面活性
剤、天然高分子及びそれらの誘導体に限定するものでは
ないが、これらを含有してもよい。
【0040】例えば、以下に示すヒドロキシプロピルメ
チルエーテルセルロース(HPMEC)の如きセルロー
ス誘導体を用いてもよい。
【化19】 好適なHPMEC同族体の分子量は、約1,000から
100,000であり、nは、リングの総数で、分子量
範囲を満足する任意の整数である。
【0041】当業者には、光沢剤を有するハイパーサー
モゲリング成分が、この調合剤に添加可能な適切な染料
及び殺生剤(biocides)を含む種々の着色剤及びインバ
ータ混合剤と両立性があることが理解できよう。また、
当業者には、ハイパーサーモゲリング・インク組成物
が、種々のドロップ・オン・デマンド・インク・ジェッ
ト・プリンタ技術及び既存の装置と両立性があることも
理解できよう。
【0042】光沢剤を有するハイパーサーモゲリング成
分を含有するインク組成物を、従来のドロップ・オン・
デマンド・インク・ジェット・プリンタから紙の如き吸
収サブストレートに噴射して、ハイパーサーモゲリング
成分の濃度に関連したゲル化特性を利用する。インク滴
は、紙への浸透及び蒸発により水分を失う。水のわずか
な損失は、ゲル化化合物の濃度を増加させて、粘度を急
増させる。この粘度の増加により、インク滴の広がりが
縮小され、サブストレートの望ましくない過度の浸透が
困難になる。瞬間的な粘度の増加は、「ひげ」を少なく
し、ドットを鋭くするので、プリント品質が改善する。
代わりに、インク滴をわずかに疎水性の表面に噴射し
て、吸収サブストレートに転写してもよい。
【0043】別の実施例においては、光沢剤を有するイ
ンク滴を、インク組成物の熱転換点よりも暖かいサブス
トレートに噴射してもよい。暖かなサブストレートに接
触すると、直ちにインク滴がゲル化する。代わりに、イ
ンク滴を、インク組成物の熱転換点より低い温度の表面
に噴射して、暖かなサブストレートに転写してもよい。
【0044】同様に、ハイパーサーモゲリング・インク
組成物を調合して、その熱変換点が常温、例えば、摂氏
25度になるようにしてもよい。かかるインク組成物
を、常温未満の液体として噴射し、サブストレートに接
触直後にゲル化させることもできる。
【0045】本発明の光沢剤を有するゲル・インク調合
剤は、「固体」要素としての連続マトリクスを含有する
多孔質固体である点に留意されたい。この連続マトリク
ス又はスケレタル(骨格)ネットワークは、必要な機械
的安定性及び凝集のゲル・システムを与える。
【0046】ゲル・ネットワークを互いに保持する化学
結合の特定のゲルインク調合剤は、「開閉(make-and-b
reak)」できる。これら可逆ゲルインク調合剤は、プロ
ピレンオキシドの如き疎水基のクラスタの間に形成され
る。これらクラスタは、エチレンオキシド・プロピレン
オキシド・コポリマーの如きコポリマーでよく、また、
単に、メチルエーテルセルロースの如きホモポリマーで
もよい。
【0047】本発明の要旨を逸脱することなく、上述の
本発明の特定実施例の細部において多くの変更が可能な
ことが当業者には理解できよう。例えば、本発明の調合
剤を、バブル・ジェット又は連続インク・ジェット・プ
リンタ並びに圧電駆動プリンタに用いることもできる。
全体的なインク性質及び特性は、計量装置の形式に限定
されないが、フレキソ印刷インク調合剤を含む種々のア
プリケーション、及び凹版プリント・プレスにて動作す
るものである。また、このインク調合剤は、オフセット
・プリント・アーキテクチャに用いるにも適切であり、
ここでは、画像を中間転送表面に先ずプリントし、次に
最終受け表面に転送する。よって、本発明の要旨は、特
許請求の範囲により特定される。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、本発明の水性相変化インク
は、着色剤と、水分散性ポリエステル光沢剤と、インク
組成物を第1温度で液体状態とし、上記第1温度よりも
高い第2温度で固体状態とする濃度のハイパーサーモゲ
リング成分とを含んでいる。よって、本発明の水性イン
クは、良好な光沢、迅速な乾燥、耐水性、及び優れた粘
度の特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる好適なハイパーサーモゲリング
成分の濃度に対するゲル化温度の関係を示すグラフであ
る。
【図2】本発明に用いるエチレンオキシド(酸化エチレ
ン)及びプロピレンオキシド(酸化プロピレン)のブロ
ック・コポリマーである2つのハイパーサーモゲリング
成分の濃度に対する粘度の関係を表すグラフである。
【図3】本発明に用いる他のハイパーサーモゲリング成
分であるメチルセルロースの濃度に対する粘度の関係を
表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリフォード・アール・キング アメリカ合衆国 オレゴン州 97301セ イラム マハロ・コート 3011 (72)発明者 ドナルド・アール・チタリントン アメリカ合衆国 オレゴン州 97062ツ アランチン サウス・ウエスト サイレ ツ・ドライブ 10185 (72)発明者 バハールチャンドラ・エム・カランディ カール アメリカ合衆国 オレゴン州 97035レ イク・オスウェーゴ サウス・ウエスト ボニータ 6125アパートメント ジェイ 301 (56)参考文献 特開 平8−73794(JP,A) 特開 平7−304250(JP,A) 特開 平7−258590(JP,A) 特開 平8−333532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤と、カルボキシル化ポリエステル、ヒドロキシル化ポリエス
    テル、ホスホネート化ポリエステル、スルホネート化ポ
    リエステル、これらのホモポリマー又はコポリマー、若
    しくはこれらの組み合わせから成るグループから選択さ
    れた1つである 水分散性ポリエステル光沢剤と、熱転換点が摂氏マイナス20度及び摂氏140度の間で
    あり、 インク組成物を上記熱転換点より低い温度で液体
    状態とし、上記熱転換点よりも高い温度で固体状態とす
    る濃度のハイパーサーモゲリング成分とを含有する水性
    相変化インク組成物。
  2. 【請求項2】 着色剤と、 スルホネート化ポリエステル、又は、スルホネート化ポ
    リエステルのコポリマーである水分散性ポリエステル光
    沢剤と、 熱転換点が摂氏マイナス20度及び摂氏140度の間で
    あり、 インク組成物を上記熱転換点より低い温度で液体
    状態とし、上記熱転換点よりも高い温度で固体状態とす
    る濃度のハイパーサーモゲリング成分とを 含有する水性
    相変化インク組成物。
  3. 【請求項3】 上記ハイパーサーモゲリング成分は、 【化1】 を含有すると共に、10重量%から80重量%のポリ
    (オキシエチレン)及び20重量%から60重量%のポ
    リ(オキシプロピレン)を含み(なお、wは、2から6
    までの整数であり、x及びyは、重量パーセント及び分
    子量の範囲を満足する任意の整数である)、上記ハイパ
    ーサーモゲリング成分の分子量の範囲が1,000から
    50,000であることを特徴とする請求項1のインク
    組成物。
  4. 【請求項4】 上記ハイパーサーモゲリング成分は、 【化2】 を含有すると共に、10重量%から80重量%のポリ
    (オキシエチレン)及び20重量%から60重量%のポ
    リ(オキシプロピレン)を含み(なお、wは、2から6
    までの整数であり、x及びyは、重量パーセント及び分
    子量の範囲を満足する任意の整数である)、上記ハイパ
    ーサーモゲリング成分の分子量の範囲が1,000から
    50,000であることを特徴とする請求項1のインク
    組成物。
  5. 【請求項5】 ハイパーサーモゲリング水性相変化イン
    ク組成物をプリント表面に高い光沢でプリントする方法
    であって、 上記ハイパーサーモゲリング水性相変化インク組成物内
    に、カルボキシル化ポリエステル、ヒドロキシル化ポリ
    エステル、ホスホネート化ポリエステル、スルホネート
    化ポリエステル、これらのホモポリマー又はコポリマ
    ー、若しくはこれらの組み合わせから成るグループから
    選択された1つを水分散性ポリエステル光沢剤として用
    い、 上記ハイパーサーモゲリング水性相変化インク組成物が
    液体状態となる濃度で、熱転換点が摂氏マイナス20度
    及び摂氏140度の間であるハイパーサーモゲリング成
    分を有する上記ハイパーサーモゲリング水性相変化イン
    ク組成物をドロップ・オン・デマンド・インク・ジェッ
    ト・プリンタから上記プリント表面に噴射し、 上記インク組成物が安定したゲルを形成するように上記
    インク組成物内の上記ハイパーサーモゲリング成分の濃
    度を高くしたことを特徴とするプリント方法。
  6. 【請求項6】 上記プリント表面は吸収表面であり、上
    記インク組成物からの水が上記吸収表面に浸透して、上
    記ハイパーサーモゲリング成分の濃度を高めることを特
    徴とする請求項5の方法
  7. 【請求項7】 上記表面は疎水性サブストレートであ
    り、上記インク組成物が吸収性サブストレートに移行さ
    れて、上記インク組成物からの水が上記吸収性サブスト
    レートに浸透して、上記ハイパーサーモゲリング成分の
    濃度を高くすることを特徴とする請求項5の方法
JP8300930A 1995-10-30 1996-10-25 水性相変化インク組成物及びそのプリント方法 Expired - Fee Related JP3016131B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/550,062 1995-10-30
US08/550,062 US5554212A (en) 1994-05-06 1995-10-30 Waterfast high gloss hyperthermogelling aqueous phase change ink and method for use

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09137112A JPH09137112A (ja) 1997-05-27
JP3016131B2 true JP3016131B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=24195581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8300930A Expired - Fee Related JP3016131B2 (ja) 1995-10-30 1996-10-25 水性相変化インク組成物及びそのプリント方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5554212A (ja)
EP (1) EP0771861B1 (ja)
JP (1) JP3016131B2 (ja)
DE (1) DE69631323T2 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5643357A (en) * 1995-12-08 1997-07-01 Xerox Corporation Liquid crystalline ink compositions
US6433039B1 (en) * 1996-05-20 2002-08-13 Xerox Corporation Ink jet printing with inks containing comb polymer dispersants
US5989325A (en) * 1998-03-05 1999-11-23 Xerox Corporation Ink compositions
US6255383B1 (en) * 1998-11-19 2001-07-03 Xerox Corporation Ink jet printing compositions
US6309453B1 (en) 1999-09-20 2001-10-30 Xerox Corporation Colorless compounds, solid inks, and printing methods
US6789887B2 (en) * 2002-02-20 2004-09-14 Eastman Kodak Company Inkjet printing method
US6811595B2 (en) 2002-09-04 2004-11-02 Xerox Corporation Guanidinopyrimidinone compounds and phase change inks containing same
US6872243B2 (en) * 2002-09-04 2005-03-29 Xerox Corporation Phase change inks containing gelator additives
US6860928B2 (en) * 2002-09-04 2005-03-01 Xerox Corporation Alkylated urea and triaminotriazine compounds and phase change inks containing same
US6761758B2 (en) 2002-09-04 2004-07-13 Xerox Corporation Alkylated tetrakis(triaminotriazine) compounds and phase change inks containing same
JP4442797B2 (ja) * 2003-02-27 2010-03-31 三菱鉛筆株式会社 筆記具用水性インキ組成物
US20050143487A1 (en) * 2003-12-31 2005-06-30 Anjing Lou Aqueous flexographic printing inks
JP2006131730A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Seiko Epson Corp 水性インク
US7202883B2 (en) * 2004-12-10 2007-04-10 Xerox Corporation Heterogeneous reactive ink composition
US7293868B2 (en) * 2004-12-22 2007-11-13 Xerox Corporation Curable phase change ink composition
US8846154B2 (en) * 2005-06-07 2014-09-30 S.C. Johnson & Son, Inc. Carpet décor and setting solution compositions
CA2610962C (en) * 2005-06-07 2012-08-28 S. C. Johnson & Son, Inc. Method of applying a design to a surface
US7776108B2 (en) * 2005-06-07 2010-08-17 S.C. Johnson & Son, Inc. Composition for application to a surface
US8557758B2 (en) 2005-06-07 2013-10-15 S.C. Johnson & Son, Inc. Devices for applying a colorant to a surface
EP1986858B1 (en) 2006-02-21 2010-04-28 Moore Wallace North America, Inc. Systems and methods for high speed variable printing
US8967044B2 (en) 2006-02-21 2015-03-03 R.R. Donnelley & Sons, Inc. Apparatus for applying gating agents to a substrate and image generation kit
US9463643B2 (en) 2006-02-21 2016-10-11 R.R. Donnelley & Sons Company Apparatus and methods for controlling application of a substance to a substrate
US8869698B2 (en) 2007-02-21 2014-10-28 R.R. Donnelley & Sons Company Method and apparatus for transferring a principal substance
US8881651B2 (en) 2006-02-21 2014-11-11 R.R. Donnelley & Sons Company Printing system, production system and method, and production apparatus
US7681966B2 (en) * 2006-03-09 2010-03-23 Xerox Corporation Printing process
US7683102B2 (en) * 2006-04-28 2010-03-23 Xerox Corporation Vehicles for ink compositions
US7531582B2 (en) * 2006-08-23 2009-05-12 Xerox Corporation Radiation curable phase change inks containing curable epoxy-polyamide composite gellants
ATE520536T1 (de) 2007-08-20 2011-09-15 Moore Wallace North America Verfahren und vorrichtung für tintenstrahldruck
US9701120B2 (en) 2007-08-20 2017-07-11 R.R. Donnelley & Sons Company Compositions compatible with jet printing and methods therefor
US8152290B2 (en) 2008-11-26 2012-04-10 Xerox Corporation Customization of curable ink prints by molding
KR101906425B1 (ko) 2011-12-02 2018-10-11 엘지디스플레이 주식회사 전기영동 입자, 이를 포함하는 전기영동 소자 및 전기영동 표시장치
KR101901250B1 (ko) * 2011-12-27 2018-09-27 엘지디스플레이 주식회사 컬러 전기영동 입자와, 이를 이용한 전기영동 표시소자 및 그 제조 방법
US9821584B2 (en) * 2013-06-14 2017-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Image recording method

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4072644A (en) * 1976-05-17 1978-02-07 Monsanto Company Water based printing ink
US4321870A (en) * 1979-02-08 1982-03-30 Zasloff Barbara S Controlling ink diffusion in watercolor copying
US4222740A (en) * 1979-03-05 1980-09-16 Armstrong Cork Company Coloration method for textiles
JPS5682859A (en) * 1979-12-11 1981-07-06 Sakura Color Prod Corp Ink composition
DE3119711A1 (de) * 1981-05-18 1982-12-02 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verdickungsmischungen, verfahren zur herstellung von transferdruckpapieren unter verwendung dieser mischungen und die so erhaltenen papiere
US4508570A (en) * 1981-10-21 1985-04-02 Ricoh Company, Ltd. Aqueous ink for ink-jet printing
US4474751A (en) * 1983-05-16 1984-10-02 Merck & Co., Inc. Ophthalmic drug delivery system utilizing thermosetting gels
US4671691A (en) * 1985-01-23 1987-06-09 The Gillette Company Ball-point writing instrument containing an aqueous ink composition
GB2180252B (en) * 1985-08-06 1989-08-23 Canon Kk Recording liquid and recording method by use thereof
US4851393A (en) * 1986-07-28 1989-07-25 Massachusetts Institute Of Technology Method for utilizing an exocellular polysaccharide isolated from zoogloea ramigera
US5008108A (en) * 1986-07-28 1991-04-16 Massachusetts Institute Of Technology Compositions utilizing an exocellular polysaccharide isolated from Zoogloea ramigera
US4853036A (en) * 1986-11-25 1989-08-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink for ink-jet recording and ink-jet recording process using the same
JPH064799B2 (ja) * 1987-03-31 1994-01-19 谷口インキ製造株式会社 印刷インキ
CA1328942C (en) * 1987-05-18 1994-04-26 Eastman Kodak Company Ink compositions and preparation
DE3882179T3 (de) * 1987-08-03 1997-07-10 Mitsubishi Paper Mills Ltd Zusatzmittel für lithographische Drucktinte.
US5021802A (en) * 1988-02-19 1991-06-04 Dataproducts Corporation Thermally reversible sol-gel phase change ink or bubble jet ink
US4963188A (en) * 1988-09-30 1990-10-16 Union Camp Corporation Novel water-based ink composition
US4908063A (en) * 1988-11-04 1990-03-13 Petrolite Corporation Additive composition for water-based inks
JPH02299878A (ja) * 1989-05-15 1990-12-12 Canon Inc 画像記録用インク
JP3064318B2 (ja) * 1990-02-20 2000-07-12 セイコーエプソン株式会社 印写方法
JP3060319B2 (ja) * 1990-03-09 2000-07-10 キヤノン株式会社 インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
US5238783A (en) * 1990-04-16 1993-08-24 Toray Industries, Inc. Photosensitive polymer composition for water developable flexographic printing plate
US5156675A (en) * 1991-05-16 1992-10-20 Xerox Corporation Ink for ink jet printing
US5395434A (en) * 1992-07-10 1995-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Ink, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
JP3453399B2 (ja) * 1992-07-30 2003-10-06 キヤノン株式会社 サーマルインクジェット記録方法
JP2602404B2 (ja) * 1992-09-08 1997-04-23 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 水性インク組成物
US5462591A (en) * 1994-05-06 1995-10-31 Tektronix, Inc. Hyperthermogelling aqueous phase change inks and methods for using them in an ink jet printer

Also Published As

Publication number Publication date
US5554212A (en) 1996-09-10
EP0771861A3 (en) 1997-10-01
EP0771861B1 (en) 2004-01-14
JPH09137112A (ja) 1997-05-27
DE69631323D1 (de) 2004-02-19
DE69631323T2 (de) 2004-06-09
EP0771861A2 (en) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3016131B2 (ja) 水性相変化インク組成物及びそのプリント方法
US5382283A (en) Ink containing propylene oxide/ethylene oxide block copolymers for ink jet recording
CA2100523C (en) Ink, and ink-jet recording method and instrument using the same
JP3180619B2 (ja) 相変化型水性インク組成物
JP4756293B2 (ja) 高級印刷方法
US5606356A (en) Ink, and ink-jet recording method and apparatus employing the same
JP2920112B2 (ja) 印刷物でのにじみを軽減するためのインクセットおよび方法
JP3124619B2 (ja) インクジェットプリンティング用インク
EP0735120A2 (en) A jet ink composition
US5897695A (en) Ink compositions
JP4039953B2 (ja) 市販のオフセットコート媒体に印刷するための水性インクジェットインク組成物
CN102652158A (zh)
JP3952348B2 (ja) 低吸液性印刷用紙に用いられるブラックインク組成物
JP4206782B2 (ja) 水溶性界面活性剤組成物
JP2000313830A (ja) インクセット及びインクジェット記録方法
JPH1017801A (ja) インク組成物及び画像記録方法
JP4543295B2 (ja) 印刷方法
JP2004010870A (ja) インク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP3120347B2 (ja) 水性記録用インク組成物を用いた記録方法
WO2012166702A1 (en) Pigmented inkjet ink comprising hydrophilic polymer as a bleed control agent
JPH11236523A (ja) 画像形成用インク及びこれを用いた画像形成方法
US6544321B1 (en) Nanoscopic pigments
JP3262568B2 (ja) 水性記録用インク組成物を用いた記録方法
JP4232364B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JPH05140496A (ja) インクジエツト記録用インク

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees