JP3015957B2 - ピロロ[2,3―d]ピリミジン誘導体およびその製造法 - Google Patents
ピロロ[2,3―d]ピリミジン誘導体およびその製造法Info
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- JP3015957B2 JP3015957B2 JP02136345A JP13634590A JP3015957B2 JP 3015957 B2 JP3015957 B2 JP 3015957B2 JP 02136345 A JP02136345 A JP 02136345A JP 13634590 A JP13634590 A JP 13634590A JP 3015957 B2 JP3015957 B2 JP 3015957B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D487/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D487/04—Ortho-condensed systems
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用 本発明は抗腫瘍剤として有用な新規ピロロ[2,3−
d]ピリミジン誘導体に関する。
d]ピリミジン誘導体に関する。
従来の技術 葉酸は、生体内におけるギ酸やホルムアルデヒドなど
に由来するC1単位の運搬体として、核酸生合成系、アミ
ノ酸・ペプチド代謝系およびメタン生成系などの各種酵
素反応の補酵素の役割を担っている。
に由来するC1単位の運搬体として、核酸生合成系、アミ
ノ酸・ペプチド代謝系およびメタン生成系などの各種酵
素反応の補酵素の役割を担っている。
特に、核酸生合成系においては、2つの経路すなわち
プリン合成系並びにチミジン合成系におけるホルミル化
反応に必須である。通常、葉酸がその生物活性を発揮す
るためには、2段階に還元を受け活性補酵素型に変換さ
れなくてはならない。
プリン合成系並びにチミジン合成系におけるホルミル化
反応に必須である。通常、葉酸がその生物活性を発揮す
るためには、2段階に還元を受け活性補酵素型に変換さ
れなくてはならない。
その第2段階を支配する酵素(ジヒドロ葉酸還元酵
素)と強く結合し、ジヒドロ葉酸からテトラヒドロ葉酸
への還元を抑制する薬物としてアメソプテリン(メソト
レキサート:MTX)およびその周辺化合物が知られてい
る。これら薬物はDNA合成に障害を与え、結果として細
胞死を招来するため、抗腫瘍剤として開発され現在臨床
的に重要な地位を占めている。
素)と強く結合し、ジヒドロ葉酸からテトラヒドロ葉酸
への還元を抑制する薬物としてアメソプテリン(メソト
レキサート:MTX)およびその周辺化合物が知られてい
る。これら薬物はDNA合成に障害を与え、結果として細
胞死を招来するため、抗腫瘍剤として開発され現在臨床
的に重要な地位を占めている。
一方、これら薬物と異なり、ジヒドロ葉酸還元酵素阻
害を示さず、プリン生合成機構の初期段階に関与するグ
リシンアミド・リボヌクレオチド・トランスホルミラー
ゼ阻害を主作用機序とする新規テトラヒドロアミノプテ
リン系抗腫瘍剤(5,10−ジデアザ−5,6,7,8−テトラヒ
ドロアミノプテリン:DDATHF)も報告されている。[ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリィ(Journa
l of Medicinal Chemistry)28,914(1985)] 発明が解決しようとする課題 現在、癌の治療に関して特に期待されていることは、
新しい作用機序にもとづくより効果の優れたかつ癌細胞
に高選択毒性を有する薬剤の開発である。葉酸に対する
拮抗を主作用機序とした抗腫瘍剤、MTXは、現在、臨床
で広く使用されているが、比較的毒性が強くかつ固形癌
に対してあまり効果がないなど、充分満足すべき治療結
果が得られていない。また、この種薬剤に対する獲得耐
性も大きな問題となってきている。
害を示さず、プリン生合成機構の初期段階に関与するグ
リシンアミド・リボヌクレオチド・トランスホルミラー
ゼ阻害を主作用機序とする新規テトラヒドロアミノプテ
リン系抗腫瘍剤(5,10−ジデアザ−5,6,7,8−テトラヒ
ドロアミノプテリン:DDATHF)も報告されている。[ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリィ(Journa
l of Medicinal Chemistry)28,914(1985)] 発明が解決しようとする課題 現在、癌の治療に関して特に期待されていることは、
新しい作用機序にもとづくより効果の優れたかつ癌細胞
に高選択毒性を有する薬剤の開発である。葉酸に対する
拮抗を主作用機序とした抗腫瘍剤、MTXは、現在、臨床
で広く使用されているが、比較的毒性が強くかつ固形癌
に対してあまり効果がないなど、充分満足すべき治療結
果が得られていない。また、この種薬剤に対する獲得耐
性も大きな問題となってきている。
課題を解決するための手段 本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意研究を積み重ね
た結果、非プテリジン系化合物であるピロロ[2,3−
d]ピリミジン誘導体が各種腫瘍細胞に対し高い選択毒
性を示すとともにMTX耐性株に対しても優れた抗腫瘍作
用を有することを見い出し、本発明を完成した。
た結果、非プテリジン系化合物であるピロロ[2,3−
d]ピリミジン誘導体が各種腫瘍細胞に対し高い選択毒
性を示すとともにMTX耐性株に対しても優れた抗腫瘍作
用を有することを見い出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、 (1)一般式(I) [式中、環は水素化されていてもよいピロール環を、
Xはアミノ基,ヒドロキシ基またはメルカプト基を、Y
は水素原子またはヒドロキシ基を、R1,R2,R4およびR5は
同一または異なって水素原子,低級炭化水素基または結
合手を、Zは−O−,式−S(O)n−[式中、nは0
ないし2の整数を示す。]または式 [式中、R3は水素原子,置換基を有していてもよい低級
炭化水素基,−CO−または−S(O)m−(mは1また
は2を示す)を介する基または結合手を示す。]を、−
−は置換基を有していてもよい2価の環状基または低
級アルキレン基を、−COOR6および−COOR7は同一または
異なってエステル化されていてもよいカルボキシ基を、
iおよびjはi+jが1ないし3の範囲内で0ないし3
の整数をそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩; (2)一般式(II) [式中、環,X,Y,R1,R2,R4,R5,Z,−−,iおよびjは
前記と同意義を有し、Qは水素原子またはアミノ基の保
護基を示す。]で表される化合物またはその塩あるいは
そのカルボキシル基における反応性誘導体と、一般式
(III) [式中、−COOR6および−COOR7は前記と同意義を有す
る。]で表わされる化合物またはその塩とを反応させ、
必要に応じて脱保護反応に付すことを特徴とする化合物
(I)の製造法; (3)一般式(IV) [式中、環,X,YおよびQは前記と同意義を有し、Dは
式 [式中、R1およびR2は前記と同意義を有し、Lは脱離基
を、m0は0ないし3の整数を示す。],式 [式中、R1,R2,Zおよびm0は前記と同意義を有す
る。], [式中、R1,R2およびm0は前記と同意義を有し、R8およ
びR9は同一または異なって水素原子または置換基を有し
ていてもよい炭化水素基あるいは隣接窒素と共に環状ア
ミノ基を示す。]または式 [式中、n0は0ないし2の整数を示し、R1およびR2は前
記と同意義を有する。]をそれぞれ示す。]で表される
化合物またはその塩と、一般式(V) [式中、−COOR6および−COOR7は前記と同意義を有し、
Eは、式 [式中、R4,R5およびLは前記と同意義を有し、m′は
0ないし3の整数を示す。],式 [式中、R4およびR5は前記と同意義を有し、n′は0な
いし2の整数を示す。]または式 [式中、R4,R5,Zおよびm′は前記と同意義を有す
る。]を示す。]で表される化合物またはその塩とを反
応させ、必要に応じて脱保護反応に付すことを特徴とす
る化合物(I)の製造法; (4)一般式(VI) [式中、環,X,Y,Q,R1,R2,R4,R5,Z,−−,iおよびj
は前記と同意義を有し、−COOR10はエステル化されてい
てもよいカルボキシ基を示す。]で表される化合物また
はその塩;および (5)化合物(I)またはその塩を含有してなる抗腫瘍
剤に関する。
Xはアミノ基,ヒドロキシ基またはメルカプト基を、Y
は水素原子またはヒドロキシ基を、R1,R2,R4およびR5は
同一または異なって水素原子,低級炭化水素基または結
合手を、Zは−O−,式−S(O)n−[式中、nは0
ないし2の整数を示す。]または式 [式中、R3は水素原子,置換基を有していてもよい低級
炭化水素基,−CO−または−S(O)m−(mは1また
は2を示す)を介する基または結合手を示す。]を、−
−は置換基を有していてもよい2価の環状基または低
級アルキレン基を、−COOR6および−COOR7は同一または
異なってエステル化されていてもよいカルボキシ基を、
iおよびjはi+jが1ないし3の範囲内で0ないし3
の整数をそれぞれ示す。]で表される化合物またはその
塩; (2)一般式(II) [式中、環,X,Y,R1,R2,R4,R5,Z,−−,iおよびjは
前記と同意義を有し、Qは水素原子またはアミノ基の保
護基を示す。]で表される化合物またはその塩あるいは
そのカルボキシル基における反応性誘導体と、一般式
(III) [式中、−COOR6および−COOR7は前記と同意義を有す
る。]で表わされる化合物またはその塩とを反応させ、
必要に応じて脱保護反応に付すことを特徴とする化合物
(I)の製造法; (3)一般式(IV) [式中、環,X,YおよびQは前記と同意義を有し、Dは
式 [式中、R1およびR2は前記と同意義を有し、Lは脱離基
を、m0は0ないし3の整数を示す。],式 [式中、R1,R2,Zおよびm0は前記と同意義を有す
る。], [式中、R1,R2およびm0は前記と同意義を有し、R8およ
びR9は同一または異なって水素原子または置換基を有し
ていてもよい炭化水素基あるいは隣接窒素と共に環状ア
ミノ基を示す。]または式 [式中、n0は0ないし2の整数を示し、R1およびR2は前
記と同意義を有する。]をそれぞれ示す。]で表される
化合物またはその塩と、一般式(V) [式中、−COOR6および−COOR7は前記と同意義を有し、
Eは、式 [式中、R4,R5およびLは前記と同意義を有し、m′は
0ないし3の整数を示す。],式 [式中、R4およびR5は前記と同意義を有し、n′は0な
いし2の整数を示す。]または式 [式中、R4,R5,Zおよびm′は前記と同意義を有す
る。]を示す。]で表される化合物またはその塩とを反
応させ、必要に応じて脱保護反応に付すことを特徴とす
る化合物(I)の製造法; (4)一般式(VI) [式中、環,X,Y,Q,R1,R2,R4,R5,Z,−−,iおよびj
は前記と同意義を有し、−COOR10はエステル化されてい
てもよいカルボキシ基を示す。]で表される化合物また
はその塩;および (5)化合物(I)またはその塩を含有してなる抗腫瘍
剤に関する。
上記式中、Xがヒドロキシ基またはメルカプト基の場
合およびYがヒドロキシ基の場合、化合物(I),(I
I),(IV)および(VI)はその互変異性体との平衡混
合物として存在することが出来る。下記に、互変異性可
能な部分構造式を掲げ、それらの間の平衡関係を示す。
合およびYがヒドロキシ基の場合、化合物(I),(I
I),(IV)および(VI)はその互変異性体との平衡混
合物として存在することが出来る。下記に、互変異性可
能な部分構造式を掲げ、それらの間の平衡関係を示す。
表示の便宜上、本明細書全般にわたって、ヒドロキシ
型およびメルカプト型が記載されそれに相当する命名法
が採用されているが、いずれの場合においても互変異性
体であるオキソ体およびチオキソ体をも含むものとす
る。
型およびメルカプト型が記載されそれに相当する命名法
が採用されているが、いずれの場合においても互変異性
体であるオキソ体およびチオキソ体をも含むものとす
る。
また、本発明化合物(I)には複数の不整中心の存在
が可能であるが、グルタミン酸に由来する側鎖の不整炭
素原子の絶対配置がS(L)である以外、その他の不整
中心の絶対配置はS、R、あるいはRSの混合物いずれで
あってもよい。この場合、複数のジアステレオアイソマ
ーが存在するが必要とあれば通常の分離精製手段により
容易に分離することが出来る。このようにして分離する
ことが出来る上記総てのジアステレオアイソマーは本発
明の範囲内に属する。
が可能であるが、グルタミン酸に由来する側鎖の不整炭
素原子の絶対配置がS(L)である以外、その他の不整
中心の絶対配置はS、R、あるいはRSの混合物いずれで
あってもよい。この場合、複数のジアステレオアイソマ
ーが存在するが必要とあれば通常の分離精製手段により
容易に分離することが出来る。このようにして分離する
ことが出来る上記総てのジアステレオアイソマーは本発
明の範囲内に属する。
上記式中、環で示される水素化されていてもよいピ
ロール環としては、たとえばピロール環およびピロリン
環があげられる。
ロール環としては、たとえばピロール環およびピロリン
環があげられる。
上記式中、R1,R2,R4およびR5で示される低級炭化水素
基としては、炭素数1ないし3のアルキル基(例、メチ
ル,エチル,プロピル,iso−プロピル基),炭素数2ま
たは3のアルケニル基(例、ビニル,1−メチルビニル,1
−プロペニル,アリール、アレニル基)、炭素数2また
は3のアルキニル基(エチニル,1−プロピニル,プロパ
ルギル基)、炭素数3ないし6のシクロアルキル基
(例、シクロプロピル基)などが挙げられ、これらの基
はiおよびjの繰り返しにおいてそれぞれ異なっていて
もよい。また、R1〜R5が結合手の場合、隣接する他の可
能なR1〜R5と不飽和結合を形成していてもよい。
基としては、炭素数1ないし3のアルキル基(例、メチ
ル,エチル,プロピル,iso−プロピル基),炭素数2ま
たは3のアルケニル基(例、ビニル,1−メチルビニル,1
−プロペニル,アリール、アレニル基)、炭素数2また
は3のアルキニル基(エチニル,1−プロピニル,プロパ
ルギル基)、炭素数3ないし6のシクロアルキル基
(例、シクロプロピル基)などが挙げられ、これらの基
はiおよびjの繰り返しにおいてそれぞれ異なっていて
もよい。また、R1〜R5が結合手の場合、隣接する他の可
能なR1〜R5と不飽和結合を形成していてもよい。
の好ましい例はたとえばC1-3アルキレン基(−CH2−、
−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、 であり、特に−CH2CH2−が繁用される。
−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、 であり、特に−CH2CH2−が繁用される。
の好ましい例は−CH2−,結合手などである。R3で表さ
れる低級炭化水素基としては、たとえばR1、R2、R4およ
びR5において詳述されている低級炭化水素基が挙げら
れ、−CO−あるいは−S(O)m−(mは1または2を
示す)を介する基としては、炭素数1ないし4程度のア
ルカノイル基(例、ホルミル,アセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、iso−ブチリル基)、ベンゾイル
基、炭素数2ないし5程度のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
プロポキシカルボニル、iso−プロポキシカルボニル
基、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニル)、カルバモイル基、N
−置換カルバモイル基(例、N−メチルカルバモイル、
N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、
N−イソプロピルカルバモイル、N−ブチルカルバモイ
ル基)、N,N−ジ置換カルバモイル基(例、N,N−ジメチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジ
プロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、
1−アチリジニルカルボニル、1−アゼチジニルカルボ
ニル、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニル
カルボニル、N−メチルピペラジニルカルボニル、モル
ホリノカルボニル基)、5ないし6員の複素環(例、ジ
オキソラニル、ピペリジノ、モルホリノ、N−メチルピ
ペラジニル、N−エチルピペラジニル、ジオキサニル、
あるいは、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、テニ
ル、フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリ
ル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピラニル、ピラチニ
ル、ピリミジニル、ピリダジニル、またはそれらの部分
還元型もしくは完全還元型複素環)カルボニル基、炭素
数1ないし4程度のアルキルスルフィニル基(例、メチ
ルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフ
ィニル、ブチルスルフィニル基)、フェニルスルフィニ
ル基、炭素数1ないし4程度のアルキルスルホニル基
(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピル
スルホニル、ブチルスルホニル基)、フェニルスルホニ
ル基などが挙げられる。該炭化水素基および−CO−ある
いは−S(O)m−(mは1または2を示す)を介する
基は、1ないし2個の置換基を有していてもよく、かか
る置換基としては、たとえばフッ素、ヒドロキシ、オキ
ソ、メトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、トリ
フルオロメチル等が挙げられる。Zの好ましい例は、た
とえば (R3′はメチル、エチル、プロピル等のC1-3アルキル
基,アリル基,プロパルギル基を示す)等である。
れる低級炭化水素基としては、たとえばR1、R2、R4およ
びR5において詳述されている低級炭化水素基が挙げら
れ、−CO−あるいは−S(O)m−(mは1または2を
示す)を介する基としては、炭素数1ないし4程度のア
ルカノイル基(例、ホルミル,アセチル、プロピオニ
ル、n−ブチリル、iso−ブチリル基)、ベンゾイル
基、炭素数2ないし5程度のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
プロポキシカルボニル、iso−プロポキシカルボニル
基、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニル)、カルバモイル基、N
−置換カルバモイル基(例、N−メチルカルバモイル、
N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、
N−イソプロピルカルバモイル、N−ブチルカルバモイ
ル基)、N,N−ジ置換カルバモイル基(例、N,N−ジメチ
ルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジ
プロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、
1−アチリジニルカルボニル、1−アゼチジニルカルボ
ニル、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニル
カルボニル、N−メチルピペラジニルカルボニル、モル
ホリノカルボニル基)、5ないし6員の複素環(例、ジ
オキソラニル、ピペリジノ、モルホリノ、N−メチルピ
ペラジニル、N−エチルピペラジニル、ジオキサニル、
あるいは、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、テニ
ル、フリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリ
ル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピラニル、ピラチニ
ル、ピリミジニル、ピリダジニル、またはそれらの部分
還元型もしくは完全還元型複素環)カルボニル基、炭素
数1ないし4程度のアルキルスルフィニル基(例、メチ
ルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフ
ィニル、ブチルスルフィニル基)、フェニルスルフィニ
ル基、炭素数1ないし4程度のアルキルスルホニル基
(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピル
スルホニル、ブチルスルホニル基)、フェニルスルホニ
ル基などが挙げられる。該炭化水素基および−CO−ある
いは−S(O)m−(mは1または2を示す)を介する
基は、1ないし2個の置換基を有していてもよく、かか
る置換基としては、たとえばフッ素、ヒドロキシ、オキ
ソ、メトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、トリ
フルオロメチル等が挙げられる。Zの好ましい例は、た
とえば (R3′はメチル、エチル、プロピル等のC1-3アルキル
基,アリル基,プロパルギル基を示す)等である。
−COOR6,−COOR7および−COOR10で示されるエステル
化されていてもよいカルボキシ基としては、炭素数1な
いし5の低級アルキル基,置換基を有していてもよいベ
ンジル基または置換基を有していてもよいフェニル基な
どによりエステル化されたカルボキシ基が挙げられる。
該低級アルキル基としては、たとえばメチル,エチル,
プロピル,iso−プロピル.n−ブチル,iso−ブチル,sec−
ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,iso−ペンチル,sec
−ペンチル,neo−ペンチル,tert−ペンチルなどがあげ
られる。該置換基を有していてもよいベンジル基または
置換基を有していてもよいフェニル基における置換基と
しては、たとえばニトロ,C1-3アルコキシ(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso−プロポキシ)があげら
れる。従って、該置換基を有していてもよいベンジルと
しては、たとえばベンジル,ニトロベンジル,メトキシ
ベンジルなどが、また該置換基を有していてもよいフェ
ニルとしては、たとえばフェニル,ニトロフェニル,メ
トキシフェニルなどが挙げられる。−COOR6及び−COOR7
の好ましい例は、たとえばカルボキシ基等であり、−CO
OR10の好ましい例はたとえば炭素数1ないし5の低級ア
ルキル基またはベンジル基でエステル化されていてもよ
いカルボキシ基等である。
化されていてもよいカルボキシ基としては、炭素数1な
いし5の低級アルキル基,置換基を有していてもよいベ
ンジル基または置換基を有していてもよいフェニル基な
どによりエステル化されたカルボキシ基が挙げられる。
該低級アルキル基としては、たとえばメチル,エチル,
プロピル,iso−プロピル.n−ブチル,iso−ブチル,sec−
ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,iso−ペンチル,sec
−ペンチル,neo−ペンチル,tert−ペンチルなどがあげ
られる。該置換基を有していてもよいベンジル基または
置換基を有していてもよいフェニル基における置換基と
しては、たとえばニトロ,C1-3アルコキシ(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso−プロポキシ)があげら
れる。従って、該置換基を有していてもよいベンジルと
しては、たとえばベンジル,ニトロベンジル,メトキシ
ベンジルなどが、また該置換基を有していてもよいフェ
ニルとしては、たとえばフェニル,ニトロフェニル,メ
トキシフェニルなどが挙げられる。−COOR6及び−COOR7
の好ましい例は、たとえばカルボキシ基等であり、−CO
OR10の好ましい例はたとえば炭素数1ないし5の低級ア
ルキル基またはベンジル基でエステル化されていてもよ
いカルボキシ基等である。
R8およびR9で示される置換基を有していてもよい炭化
水素基における炭化水素基としては、たとえば炭素数1
ないし18のアルキル基(例、メチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t
ert−ブチル,ペンチル,イソペンチル,ヘキシル,イ
ソヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウ
ンデシル,ドデシル,テトラデシル,ヘキサデシル,オ
クタデシル,1,2−ジメチルプロピル,1−エチルプロピ
ル,1,2,2−トリメチルプロピル,1−プロピルブチル,2−
エチルヘキシル基)、炭素数1ないし12のアルケニル基
(例、ビニル,アリル,1−メチルビニル,2−メチルビニ
ル,1−オクテニル,1−デゼニル基)、炭素数3ないし12
のシクロアルキル基(例、シクロプロピル,シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチ
ル,シクロオクチル,アンダマンチル基)、炭素数3な
いし8のシクロアルケニル基(例、シクロペンテニル,
シクロヘキセニル,シクロヘプテニル,シクロオクテニ
ル,シクロペンタジエニル,シクロヘキサジエニル,シ
クロヘプタジエニル,シクロオクタジエニル基),炭素
数7ないし13のアラルキル基(例、ベンジル,α−メチ
ルベンジル,フェネチル,ジフェニルメチル基),およ
び炭素数6ないし10のアリール基(例、フェニル,α−
ナフチル,β−ナフチル基)が挙げられる。
水素基における炭化水素基としては、たとえば炭素数1
ないし18のアルキル基(例、メチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t
ert−ブチル,ペンチル,イソペンチル,ヘキシル,イ
ソヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウ
ンデシル,ドデシル,テトラデシル,ヘキサデシル,オ
クタデシル,1,2−ジメチルプロピル,1−エチルプロピ
ル,1,2,2−トリメチルプロピル,1−プロピルブチル,2−
エチルヘキシル基)、炭素数1ないし12のアルケニル基
(例、ビニル,アリル,1−メチルビニル,2−メチルビニ
ル,1−オクテニル,1−デゼニル基)、炭素数3ないし12
のシクロアルキル基(例、シクロプロピル,シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチ
ル,シクロオクチル,アンダマンチル基)、炭素数3な
いし8のシクロアルケニル基(例、シクロペンテニル,
シクロヘキセニル,シクロヘプテニル,シクロオクテニ
ル,シクロペンタジエニル,シクロヘキサジエニル,シ
クロヘプタジエニル,シクロオクタジエニル基),炭素
数7ないし13のアラルキル基(例、ベンジル,α−メチ
ルベンジル,フェネチル,ジフェニルメチル基),およ
び炭素数6ないし10のアリール基(例、フェニル,α−
ナフチル,β−ナフチル基)が挙げられる。
またR8およびR9で示される置換基を有していてもよい
炭化水素基は、それらが隣接する窒素原子とともに環状
アミノ基を形成していてもよい。該R8とR9とが隣接する
窒素原子とともに形成する環状アミノ基としては、4な
いし10員環が好ましく、その例としては、アゼチジニ
ル,ピロリジニル,ピロリニル,ピロリル,イミダゾリ
ル,ピラゾリル,イミダゾリニル,ピペリジノ,モルホ
リノ,ジヒドロピリジル,テトラヒドロピリジル,N−メ
チルピペラジニル,N−エチルピペラジニル,アザシクロ
ヘプチル,アザシクロオクチル,イソインドリル,イン
ドリル,インドリニル,2−イソインドリニル,アザシク
ロノニル,アザシクロデシル基などが挙げられる。
炭化水素基は、それらが隣接する窒素原子とともに環状
アミノ基を形成していてもよい。該R8とR9とが隣接する
窒素原子とともに形成する環状アミノ基としては、4な
いし10員環が好ましく、その例としては、アゼチジニ
ル,ピロリジニル,ピロリニル,ピロリル,イミダゾリ
ル,ピラゾリル,イミダゾリニル,ピペリジノ,モルホ
リノ,ジヒドロピリジル,テトラヒドロピリジル,N−メ
チルピペラジニル,N−エチルピペラジニル,アザシクロ
ヘプチル,アザシクロオクチル,イソインドリル,イン
ドリル,インドリニル,2−イソインドリニル,アザシク
ロノニル,アザシクロデシル基などが挙げられる。
これらのR8およびR9で示される炭化水素基、あるいは
R8とR9とが隣接する窒素原子とともに形成した環状アミ
ノ基は、1ないし2個の置換基を有していてもよい。か
かる置換基としては、たとえば炭素数1ないし4のアル
キル基(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピ
ル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチル
基),炭素数1ないし4のアルコキシ基(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキ
シ,iso−ブトキシ,sec−ブトキシ,tert−ブトキシ
基)、炭素数1ないし4のアルカノイル基(例、ホルミ
ル,アセチル,プロピオニル,n−ブチリル,iso−ブチリ
ル基)、炭素数1ないし4のアルカノイルオキシ基
(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,プロピオニル
オキシ,n−ブチリルオキシ,iso−ブチリルオキシ基),
カルボキシ基,炭素数2ないし4のアルコキシカルボニ
ル基(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,n
−プロポキシカルボニル,iso−プロポキシカルボニル
基,n−ブトキシカルボニル,イソブトキシカルボニル,t
ert−ブトキシカルボニル),ハロゲン原子(例、フッ
素,塩素,臭素,沃素)、水酸基,ニトロ基,シアノ
基,トリフルオロメチル基,アミノ基,モノ置換アミノ
基(例、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミ
ノ,イソプロピルアミノ,ブチルアミノ基),ジ置換ア
ミノ基(例、ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジプロ
ピルアミノ,ジイソプロピルアミノ,ジブチルアミノ
基),アルカノイルアミド基(例、ホルムアミド,アセ
タミド,トリフルオロアセタミド,プロピオニルアミ
ド,ブチリルアミド,イソブチリルアミド基)、カルバ
モイル基,N−置換カルバモイル基(例、N−メチルカル
バモイル,N−エチルカルバモイル,N−プロピルカルバモ
イル,N−イソプロピルカルバモイル,N−ブチルカルバモ
イル基)、N,N−ジ置換カルバモイル基(例、N,N−ジメ
チルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N,N−ジ
プロピルカルバモイル,N,N−ジブチルカルバモイル,1−
アチリジニルカルボニル,1−アゼチジニルカルボニル,1
−ピロリジニルカルボニル,1−ピペリジニルカルボニ
ル,N−メチルピペラジニルカルボニル,モルホリノカル
ボニル基),カルバモイルアミノ基,N−置換カルバモイ
ルアミノ基(例、N−メチルカルバモイルアミノ,N−エ
チルカルバモイルアミノ,N−プロピルカルバモイルアミ
ノ、N−イソプロピルカルバモイルアミノ,N−ブチルカ
ルバモイルアミノ基),N,N−ジ置換カルバモイルアミノ
基(例、N,N−ジメチルカルバモイルアミノ,N,N−ジエ
チルカルバモイルアミノ,N,N−ジプロピルカルバモイル
アミノ,N,N−ジブチルカルバモイルアミノ,1−アチリジ
ニルカルボニルアミノ,1−アゼチジニルカルバニルアミ
ノ,1−ピロリジニルカルボニルアミノ,1−ピペリジニル
カルボニルアミノ,N−メチルピペラジニルカルボニルア
ミノ,モルホリノカルボニルアミノ基),メルカプト
基,スルホ基,スルフイノ基,ホスホノ基,スルファモ
イル基,N−置換スルファモイル基(例、N−メチルスル
ファモイル,N−エチルスルファモイル,N−プロピルスル
ファモイル,N−イソプロピルスルファモイル,N−ブチル
スルファモイル基)、N,N−ジ置換スルファモイル基
(例、N,N−ジメチルスルファモイル,N,N−ジエチルス
ルファモイル,N,N−ジプロピルスルファモイル,N,N−ジ
ブチルスルファモイル,1−ピロリジニルスルホニル,1−
ピペリジニルスルホニル,N−メチル−1−ピペラジニル
スルホニル,モルホリノスルホニル基),炭素数1ない
し4のアルキルチオ基(例、メチルチオ,エチルチオ,
プロピルチオ,イソプロピルチオ,n−ブチルチオ,sec−
ブチルチオ,tert−ブチルチオ基),炭素数1ないし4
のアルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル,
エチルスルフィニル,プロピルスルフィニル,ブチルス
ルフィニル基),炭素数1ないし4のアルキルスルホニ
ル基(例、メチルスルホニル,エチルスルホニル,プロ
ピルスルホニル,ブチルスルホニル基)などが挙げられ
る。
R8とR9とが隣接する窒素原子とともに形成した環状アミ
ノ基は、1ないし2個の置換基を有していてもよい。か
かる置換基としては、たとえば炭素数1ないし4のアル
キル基(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピ
ル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチル
基),炭素数1ないし4のアルコキシ基(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキ
シ,iso−ブトキシ,sec−ブトキシ,tert−ブトキシ
基)、炭素数1ないし4のアルカノイル基(例、ホルミ
ル,アセチル,プロピオニル,n−ブチリル,iso−ブチリ
ル基)、炭素数1ないし4のアルカノイルオキシ基
(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,プロピオニル
オキシ,n−ブチリルオキシ,iso−ブチリルオキシ基),
カルボキシ基,炭素数2ないし4のアルコキシカルボニ
ル基(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,n
−プロポキシカルボニル,iso−プロポキシカルボニル
基,n−ブトキシカルボニル,イソブトキシカルボニル,t
ert−ブトキシカルボニル),ハロゲン原子(例、フッ
素,塩素,臭素,沃素)、水酸基,ニトロ基,シアノ
基,トリフルオロメチル基,アミノ基,モノ置換アミノ
基(例、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミ
ノ,イソプロピルアミノ,ブチルアミノ基),ジ置換ア
ミノ基(例、ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジプロ
ピルアミノ,ジイソプロピルアミノ,ジブチルアミノ
基),アルカノイルアミド基(例、ホルムアミド,アセ
タミド,トリフルオロアセタミド,プロピオニルアミ
ド,ブチリルアミド,イソブチリルアミド基)、カルバ
モイル基,N−置換カルバモイル基(例、N−メチルカル
バモイル,N−エチルカルバモイル,N−プロピルカルバモ
イル,N−イソプロピルカルバモイル,N−ブチルカルバモ
イル基)、N,N−ジ置換カルバモイル基(例、N,N−ジメ
チルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N,N−ジ
プロピルカルバモイル,N,N−ジブチルカルバモイル,1−
アチリジニルカルボニル,1−アゼチジニルカルボニル,1
−ピロリジニルカルボニル,1−ピペリジニルカルボニ
ル,N−メチルピペラジニルカルボニル,モルホリノカル
ボニル基),カルバモイルアミノ基,N−置換カルバモイ
ルアミノ基(例、N−メチルカルバモイルアミノ,N−エ
チルカルバモイルアミノ,N−プロピルカルバモイルアミ
ノ、N−イソプロピルカルバモイルアミノ,N−ブチルカ
ルバモイルアミノ基),N,N−ジ置換カルバモイルアミノ
基(例、N,N−ジメチルカルバモイルアミノ,N,N−ジエ
チルカルバモイルアミノ,N,N−ジプロピルカルバモイル
アミノ,N,N−ジブチルカルバモイルアミノ,1−アチリジ
ニルカルボニルアミノ,1−アゼチジニルカルバニルアミ
ノ,1−ピロリジニルカルボニルアミノ,1−ピペリジニル
カルボニルアミノ,N−メチルピペラジニルカルボニルア
ミノ,モルホリノカルボニルアミノ基),メルカプト
基,スルホ基,スルフイノ基,ホスホノ基,スルファモ
イル基,N−置換スルファモイル基(例、N−メチルスル
ファモイル,N−エチルスルファモイル,N−プロピルスル
ファモイル,N−イソプロピルスルファモイル,N−ブチル
スルファモイル基)、N,N−ジ置換スルファモイル基
(例、N,N−ジメチルスルファモイル,N,N−ジエチルス
ルファモイル,N,N−ジプロピルスルファモイル,N,N−ジ
ブチルスルファモイル,1−ピロリジニルスルホニル,1−
ピペリジニルスルホニル,N−メチル−1−ピペラジニル
スルホニル,モルホリノスルホニル基),炭素数1ない
し4のアルキルチオ基(例、メチルチオ,エチルチオ,
プロピルチオ,イソプロピルチオ,n−ブチルチオ,sec−
ブチルチオ,tert−ブチルチオ基),炭素数1ないし4
のアルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル,
エチルスルフィニル,プロピルスルフィニル,ブチルス
ルフィニル基),炭素数1ないし4のアルキルスルホニ
ル基(例、メチルスルホニル,エチルスルホニル,プロ
ピルスルホニル,ブチルスルホニル基)などが挙げられ
る。
−−で示される置換基を有していてもよい2価の環
状基における環状基としては、たとえばヘテロ原子
(例、N,O,S)を環中に含んでもよい5ないし6員環状
基が好ましく、2個の結合手は環中の隣り合わない位置
から出ているのが好ましい。−−で示される置換基を
有していてもよい低級アルキレン基としては炭素数2な
いし4のアルキレン基が挙げられる。−−で示される
該5員環状基の例としては、1,3−または3,5−シクロペ
ンタジエン−1,3−イレン,シクロペンタン−1,3−イレ
ン,チオフェン−(2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレ
ン,フラン−(2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレン,ピ
ロール−(1,3−,2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレン,
チアゾール−(2,4−または2,5−)イレン,イミダゾー
ル−(1,4−,2,4−あるいは2,5−)イレン,チアジアゾ
ール−2,5−イレンあるいはそれらの部分還元型もしく
は完全還元型化合物等が挙げられ、該6員環状基の例と
しては、フェニル−(1,3−または1,4−)イレン,シク
ロヘキサン−(1,3−または1,4−)イレン,ピリジン−
(2,4−,2,5−,2,6−あるいは3,5−)イレン,ピラン−
(2,4−,2,5−,2,6−,3,5−,3,6−あるいは4,6−)イレ
ン,ピラチン−(2,5−または2,6−)イレン,ピリミジ
ン−(2,4または2,5−)イレン,ピリダチン−3,5−イ
レンおよびそれらの部分還元型もしくは完全還元型化合
物等が挙げられ、特にフェニル−1,4−イレン,チアゾ
ール−2,5−イレンおよびチオフェン−2,5−イレンなど
が好ましい。また−−で示される該低級アルキレンの
例としては、たとえばエチレン、トリメチレンあるいは
テトラメチレン等が挙げられる。
状基における環状基としては、たとえばヘテロ原子
(例、N,O,S)を環中に含んでもよい5ないし6員環状
基が好ましく、2個の結合手は環中の隣り合わない位置
から出ているのが好ましい。−−で示される置換基を
有していてもよい低級アルキレン基としては炭素数2な
いし4のアルキレン基が挙げられる。−−で示される
該5員環状基の例としては、1,3−または3,5−シクロペ
ンタジエン−1,3−イレン,シクロペンタン−1,3−イレ
ン,チオフェン−(2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレ
ン,フラン−(2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレン,ピ
ロール−(1,3−,2,4−,2,5−あるいは3,4−)イレン,
チアゾール−(2,4−または2,5−)イレン,イミダゾー
ル−(1,4−,2,4−あるいは2,5−)イレン,チアジアゾ
ール−2,5−イレンあるいはそれらの部分還元型もしく
は完全還元型化合物等が挙げられ、該6員環状基の例と
しては、フェニル−(1,3−または1,4−)イレン,シク
ロヘキサン−(1,3−または1,4−)イレン,ピリジン−
(2,4−,2,5−,2,6−あるいは3,5−)イレン,ピラン−
(2,4−,2,5−,2,6−,3,5−,3,6−あるいは4,6−)イレ
ン,ピラチン−(2,5−または2,6−)イレン,ピリミジ
ン−(2,4または2,5−)イレン,ピリダチン−3,5−イ
レンおよびそれらの部分還元型もしくは完全還元型化合
物等が挙げられ、特にフェニル−1,4−イレン,チアゾ
ール−2,5−イレンおよびチオフェン−2,5−イレンなど
が好ましい。また−−で示される該低級アルキレンの
例としては、たとえばエチレン、トリメチレンあるいは
テトラメチレン等が挙げられる。
−−で示されるそれぞれ置換基を有していてもよい
2価の環状基あるいは低級アルキレン基において、該置
換基としては、たとえばハロゲン(例、塩素,臭素,フ
ッ素,ヨウ素),メトキシ,ジメチルアミノ,メチル,
トリフルオロメチル等から選ばれた1ないし4個が用い
られる。−−の好ましい例は、フェニル−1,4−イレ
ン、チオフェン−2,5−イレン等である。
2価の環状基あるいは低級アルキレン基において、該置
換基としては、たとえばハロゲン(例、塩素,臭素,フ
ッ素,ヨウ素),メトキシ,ジメチルアミノ,メチル,
トリフルオロメチル等から選ばれた1ないし4個が用い
られる。−−の好ましい例は、フェニル−1,4−イレ
ン、チオフェン−2,5−イレン等である。
Qで示されるアミノ基の保護基としては、たとえば炭
素数1ないし18のアルカノイル基(例、ホルミル,アセ
チル,プロピオニル,ブチリル,イソブチリル,バレリ
ル,イソバレリル,ピバロイル,ヘキサノイル,ヘプタ
ノイル,オクタノイル,2−エチルヘキサノイル,ノナノ
イル,デカノイル,ウンデカノイル,トリデカノイル,
テトラデカノイル,ペンタデカノイル,ヘキサデカノイ
ル,ヘプタデカノイル,オクタデカノイル基)、炭素数
7ないし12のアロイル基(例、ベンゾイル,トルオイ
ル,ナフトイル,フェニルアセチル,シンナモイル基)
などが挙げられ、なかでも炭素数1ないし10のアルカノ
イル基またはベンゾイル基などが好ましい。
素数1ないし18のアルカノイル基(例、ホルミル,アセ
チル,プロピオニル,ブチリル,イソブチリル,バレリ
ル,イソバレリル,ピバロイル,ヘキサノイル,ヘプタ
ノイル,オクタノイル,2−エチルヘキサノイル,ノナノ
イル,デカノイル,ウンデカノイル,トリデカノイル,
テトラデカノイル,ペンタデカノイル,ヘキサデカノイ
ル,ヘプタデカノイル,オクタデカノイル基)、炭素数
7ないし12のアロイル基(例、ベンゾイル,トルオイ
ル,ナフトイル,フェニルアセチル,シンナモイル基)
などが挙げられ、なかでも炭素数1ないし10のアルカノ
イル基またはベンゾイル基などが好ましい。
Lで示される脱離基としては、たとえば、ハロゲン原
子(塩素,臭素,ヨウ素原子)、メタンスルホニルオキ
シ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスル
ホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基、低級(C1〜C6)アルカノイルオキシ基、N,N−ジ置
換アミノ基、N,N,N−トリ置換アンモニウム基などがあ
げられる。ここにおいて、N,N−ジ置換アミノ基として
は例えば、基R8およびR9について詳述されている基で置
換されているアミノ基が、またはN,N,N−トリ置換アン
モニウム基としては、例えば、上述のN,N−ジ置換アミ
ノ基の四級塩(例、臭化メチル、ヨウ化メチル、メタン
スルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸メチル、p−ト
ルエンスルホン酸メチルなどによる四級塩)があげられ
る。
子(塩素,臭素,ヨウ素原子)、メタンスルホニルオキ
シ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスル
ホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基、低級(C1〜C6)アルカノイルオキシ基、N,N−ジ置
換アミノ基、N,N,N−トリ置換アンモニウム基などがあ
げられる。ここにおいて、N,N−ジ置換アミノ基として
は例えば、基R8およびR9について詳述されている基で置
換されているアミノ基が、またはN,N,N−トリ置換アン
モニウム基としては、例えば、上述のN,N−ジ置換アミ
ノ基の四級塩(例、臭化メチル、ヨウ化メチル、メタン
スルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸メチル、p−ト
ルエンスルホン酸メチルなどによる四級塩)があげられ
る。
Xの好ましい例はアミノ基またはヒドロキシ基であ
る。
る。
本発明目的物(I)またはその塩の好ましい例は、た
とえば式 〔式中、X1はアミノ基またはヒドロキシ基を、R3′はC
1-3アルキル,アリル,プロパルギル基を、 はフェニル−1,4−イレン,チアゾール−2,5−イレンま
たはチオフェン−2,5−イレン基を、環は前記と同意
義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩等であ
る。
とえば式 〔式中、X1はアミノ基またはヒドロキシ基を、R3′はC
1-3アルキル,アリル,プロパルギル基を、 はフェニル−1,4−イレン,チアゾール−2,5−イレンま
たはチオフェン−2,5−イレン基を、環は前記と同意
義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩等であ
る。
次に、本発明化合物(I)の製造法について説明す
る。
る。
請求項(2)記載の製造法: 化合物(I)は、式(III)で表されるグルタミン酸
誘導体またはその塩と式(II)で表されるカルボン酸ま
たはその塩あるいはそのカルボキシ基における反応性誘
導体とをアシル化反応に付すことにより得られる。上記
アシル化の手段としては、たとえば化合物(III)また
はその塩を、カルボジイミド類、ジフェニルりん酸アジ
ドあるいはシアノりん酸ジエチルなどの存在下、化合物
(II)またはその塩でアシル化する方法が挙げられる。
化合物(III)またはその塩の化合物(II)またはその
塩に対する使用量は一般に約1−20モル当量であり、好
ましくは約1−5モル当量である。カルボジイミド類
は、化合物(II)またはその塩に対して、一般に約1−
25モル当量、好ましくは約1−5モル当量使用すればよ
い。
誘導体またはその塩と式(II)で表されるカルボン酸ま
たはその塩あるいはそのカルボキシ基における反応性誘
導体とをアシル化反応に付すことにより得られる。上記
アシル化の手段としては、たとえば化合物(III)また
はその塩を、カルボジイミド類、ジフェニルりん酸アジ
ドあるいはシアノりん酸ジエチルなどの存在下、化合物
(II)またはその塩でアシル化する方法が挙げられる。
化合物(III)またはその塩の化合物(II)またはその
塩に対する使用量は一般に約1−20モル当量であり、好
ましくは約1−5モル当量である。カルボジイミド類
は、化合物(II)またはその塩に対して、一般に約1−
25モル当量、好ましくは約1−5モル当量使用すればよ
い。
該カルボジイミド類としては、ジシクロヘキシルカル
ボジイミドが実用上好ましく、その他のカルボジイミド
類、たとえばジフェニルカルボジイミド、ジ−o−トリ
ルカルボジイミド、ジ−p−トリルカルボジイミド、ジ
−tert−ブチルカルボジイミド、1−シクロヘキシル−
3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド、1−シ
クロヘキシル−3−(4−ジエチルアミノシクロヘキシ
ル)カルボジイミド、1−エチル−3−(2−ジエチル
アミノプロピル)カルボジイミドおよび1−エチル−3
−(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミドなど
を用いてもよい。本アシル化反応は、適宜の溶媒の存在
下に実施するのが好ましく、該溶媒としては、たとえ
ば、水、アルコール類(例、メタノール、エタノー
ル)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリ
ム、ジグリム)、ニトリル類(例、アセトニトリル)、
エステル類(例、酢酸エチル)、ハロゲン化炭化水素
(例、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素)、
芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン)、アセトン、ニトロメタン、ピリジン、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホス
ホルアミド、スルホランまたはそれらの適宜の混合溶媒
などが使用される。本反応は、通常、pH約2ないし14、
好ましくはpH約6ないし9の範囲で、約−10℃からその
反応溶媒の沸点程度(約100℃まで)、好ましくは約0
ないし50℃の範囲の反応温度で、約1ないし100時間反
応させて実施し得る。反応液のpHは適宜、酸(例、塩
酸、硫酸、燐酸、硝酸、酢酸)、塩基(例、ナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ピリジ
ン)或は緩衝液(例、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、酢
酸緩衝液)などで必要に応じて調整する。なお、反応
は、アシル化を促進しうる触媒を用いることによりさら
に有利に進行させる事が出来る。このような触媒として
は、たとえば塩基触媒、酸触媒が挙げられる。かかる塩
基触媒としては、たとえば三級アミン(例、トリエチル
アミンの如き脂肪族三級アミン;ピリジン,α−,β−
またはγ−ピコリン、2,6−ルチジン、4−ジメチルア
ミノピリジン、4−(1−ピロリジニル)ピリジン、ジ
メチルアニリン、ジエチルアニリンの如き芳香族三級ア
ミン)などが挙げられ、酸触媒としては、たとえばルイ
ス酸[例、無水塩化亜鉛、無水塩化アルミニウム(AlCl
3)、無水塩化第二鉄、四塩化チタン(TiCl4)、四塩化
錫(SnCl4)、五塩化アンチモン、塩化コバルト、塩化
第二銅、三フッ化ホウ素エーテラート等]などが挙げら
れる。上記触媒の中でも、4−ジメチルアミノピリジン
または4−(1−ピロリジニル)ピリジンなどが好まし
い場合が多い。触媒の使用量は、アシル化を促進し得る
触媒量程度がよく、通常化合物(II)またはその塩に対
して約0.01−10モル当量、好ましくは約0.1−1モル当
量である。カルボン酸(II)のカルボキシ基における反
応性誘導体を用いるアシル化の手段としては、たとえ
ば、カルボン酸(II)の酸ハライド(例、フルオライ
ド、クロライド、ブロマイド、アイオダイド)、酸無水
物(例、無水ヨード酢酸、無水イソ酪酸)、低級モノア
ルキル炭酸エステル(例、モノメチル炭酸エステル、モ
ノエチル炭酸エステル、モノプロピル炭酸エステル、モ
ノiso−プロピル炭酸エステル、モノブチル炭酸エステ
ル、モノ iso−ブチル炭酸エステル、モノsec−ブチル
炭酸エステル、モノtert−ブチル炭酸エステル)との混
酸無水物、活性エステル(例、シアノメチルエステル、
カルボエトキシメチルエステル、メトキシメチルエステ
ル、フェニルエステル、o−ニトロフェニルエステル、
p−ニトロフェニルエステル、p−カルボメトキシフェ
ニルエステル、p−シアノフェニルエステル、チオフェ
ニルエステル)、酸アチド、リン酸ジエステル(例、ジ
メチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジベンジ
ルホスフェート、ジフェニルホスフェート)との混酸無
水物、亜リン酸ジエステル(例、ジメチルホスファイ
ト、ジエチルホスファイト、ジベンジルホスファイト、
ジフェニルホスファイト)との混酸無水物なども挙げら
れる。この反応性誘導体を用いたアシル化手段におい
て、溶媒、触媒、及び反応温度などは、前記カルボジイ
ミド類の存在下に行うアシル化の場合と同様である。
ボジイミドが実用上好ましく、その他のカルボジイミド
類、たとえばジフェニルカルボジイミド、ジ−o−トリ
ルカルボジイミド、ジ−p−トリルカルボジイミド、ジ
−tert−ブチルカルボジイミド、1−シクロヘキシル−
3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド、1−シ
クロヘキシル−3−(4−ジエチルアミノシクロヘキシ
ル)カルボジイミド、1−エチル−3−(2−ジエチル
アミノプロピル)カルボジイミドおよび1−エチル−3
−(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミドなど
を用いてもよい。本アシル化反応は、適宜の溶媒の存在
下に実施するのが好ましく、該溶媒としては、たとえ
ば、水、アルコール類(例、メタノール、エタノー
ル)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリ
ム、ジグリム)、ニトリル類(例、アセトニトリル)、
エステル類(例、酢酸エチル)、ハロゲン化炭化水素
(例、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素)、
芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン)、アセトン、ニトロメタン、ピリジン、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホス
ホルアミド、スルホランまたはそれらの適宜の混合溶媒
などが使用される。本反応は、通常、pH約2ないし14、
好ましくはpH約6ないし9の範囲で、約−10℃からその
反応溶媒の沸点程度(約100℃まで)、好ましくは約0
ないし50℃の範囲の反応温度で、約1ないし100時間反
応させて実施し得る。反応液のpHは適宜、酸(例、塩
酸、硫酸、燐酸、硝酸、酢酸)、塩基(例、ナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ピリジ
ン)或は緩衝液(例、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、酢
酸緩衝液)などで必要に応じて調整する。なお、反応
は、アシル化を促進しうる触媒を用いることによりさら
に有利に進行させる事が出来る。このような触媒として
は、たとえば塩基触媒、酸触媒が挙げられる。かかる塩
基触媒としては、たとえば三級アミン(例、トリエチル
アミンの如き脂肪族三級アミン;ピリジン,α−,β−
またはγ−ピコリン、2,6−ルチジン、4−ジメチルア
ミノピリジン、4−(1−ピロリジニル)ピリジン、ジ
メチルアニリン、ジエチルアニリンの如き芳香族三級ア
ミン)などが挙げられ、酸触媒としては、たとえばルイ
ス酸[例、無水塩化亜鉛、無水塩化アルミニウム(AlCl
3)、無水塩化第二鉄、四塩化チタン(TiCl4)、四塩化
錫(SnCl4)、五塩化アンチモン、塩化コバルト、塩化
第二銅、三フッ化ホウ素エーテラート等]などが挙げら
れる。上記触媒の中でも、4−ジメチルアミノピリジン
または4−(1−ピロリジニル)ピリジンなどが好まし
い場合が多い。触媒の使用量は、アシル化を促進し得る
触媒量程度がよく、通常化合物(II)またはその塩に対
して約0.01−10モル当量、好ましくは約0.1−1モル当
量である。カルボン酸(II)のカルボキシ基における反
応性誘導体を用いるアシル化の手段としては、たとえ
ば、カルボン酸(II)の酸ハライド(例、フルオライ
ド、クロライド、ブロマイド、アイオダイド)、酸無水
物(例、無水ヨード酢酸、無水イソ酪酸)、低級モノア
ルキル炭酸エステル(例、モノメチル炭酸エステル、モ
ノエチル炭酸エステル、モノプロピル炭酸エステル、モ
ノiso−プロピル炭酸エステル、モノブチル炭酸エステ
ル、モノ iso−ブチル炭酸エステル、モノsec−ブチル
炭酸エステル、モノtert−ブチル炭酸エステル)との混
酸無水物、活性エステル(例、シアノメチルエステル、
カルボエトキシメチルエステル、メトキシメチルエステ
ル、フェニルエステル、o−ニトロフェニルエステル、
p−ニトロフェニルエステル、p−カルボメトキシフェ
ニルエステル、p−シアノフェニルエステル、チオフェ
ニルエステル)、酸アチド、リン酸ジエステル(例、ジ
メチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジベンジ
ルホスフェート、ジフェニルホスフェート)との混酸無
水物、亜リン酸ジエステル(例、ジメチルホスファイ
ト、ジエチルホスファイト、ジベンジルホスファイト、
ジフェニルホスファイト)との混酸無水物なども挙げら
れる。この反応性誘導体を用いたアシル化手段におい
て、溶媒、触媒、及び反応温度などは、前記カルボジイ
ミド類の存在下に行うアシル化の場合と同様である。
請求項(3)記載の製造法: 化合物(I)は、式(IV)で表されるピロロ[2,3−
d]ピリミジン誘導体またはその塩と式(V)で表され
る化合物またはその塩とを反応させ共有結合を形成する
ことにより製造することが出来る。必要とあれば、式
(IV)においてQが水素である化合物のC2位アミノ基を
あらかじめ保護し、該化合物(IV)またはその塩と化合
物(V)またはその塩とを反応させ、次いで脱保護反応
に付して本発明化合物(I)を得てもよい。該保護基を
導入する方法および該保護基を脱離する方法は、自体公
知の方法[J.F.W.McOmie,プロテクティブ・グループス
・イン・オルガニツク・ケミストリー(Protective Gro
ups in Organic Chemistry),Plenum Press,London and
New York(1973)]に従って行なわれる。
d]ピリミジン誘導体またはその塩と式(V)で表され
る化合物またはその塩とを反応させ共有結合を形成する
ことにより製造することが出来る。必要とあれば、式
(IV)においてQが水素である化合物のC2位アミノ基を
あらかじめ保護し、該化合物(IV)またはその塩と化合
物(V)またはその塩とを反応させ、次いで脱保護反応
に付して本発明化合物(I)を得てもよい。該保護基を
導入する方法および該保護基を脱離する方法は、自体公
知の方法[J.F.W.McOmie,プロテクティブ・グループス
・イン・オルガニツク・ケミストリー(Protective Gro
ups in Organic Chemistry),Plenum Press,London and
New York(1973)]に従って行なわれる。
化合物(IV)またはその塩と化合物(V)またはその
塩との間に共有結合を形成させる合成法としては、例え
ば、化合物(IV)の で化合物(V)のEが の場合、または化合物(IV)のDが で化合物(V)のEが の場合、いわゆるアルキル化型反応が用いられる。化合
物(IV)のDが で化合物(V)のEが (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)の場合、いわゆるアミン交換型反応(グラミ
ン分解型反応)が有利に用いられる。化合物(IV)のD
が (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)で化合物(V)のEが または化合物(IV)のDが で化合物(V)のEが (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)の場合、シッフ塩基を形成させ必要とあれば
還元するか、あるいは還元的アルキル化反応に直接付す
方法が用いられる。上記アルキル化型反応あるいはアミ
ン交換型反応は、化合物(IV)またはその塩と化合物
(V)またはその塩とをそれ自体又は適当な反応溶媒を
用いて約−10℃からその反応溶媒の沸点、好ましくは約
10−80℃の範囲の温度で約10分間から48時間程度反応さ
せることにより行われる。化合物(V)またはその塩の
使用比率は、化合物(IV)またはその塩1モルに対し約
1−50モル、さらに好ましくは約1−10モルである。反
応溶媒としては、例えば、水、アルコール類(例、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパノー
ル、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキシエ
タノール、エトキシエタノール)、エーテル類(例、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モ
ノグリム、ジグリム)、ハロゲン化炭化水素(例、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素)、ニトリル類
(例、アセトニトリル)、脂肪族炭化水素(例、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化
水素(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族
炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ニト
ロメタン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、スルホラ
ンまたはそれらの適宜の混合溶媒が使用される。また、
必要ならば、塩基の存在下に反応を実施した方が良い場
合がある。使用される塩基としては、たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バ
リウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの
金属アルコキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム
などの金属水素化物、フェニルリチウム、ブチルリチウ
ムなどの有機金属化合物、トリエチルアミンなどの脂肪
族3級アミン、ピリジン、α−,β−またはγ−ピコリ
ン、2,6−ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン、4
−(1−ピロリジニル)ピリジン、ジメチルアニリン、
ジエチルアニリンなどの芳香族3級アミンがあげられ
る。さらに、化合物(IV)またはその塩あるいは化合物
(V)またはその塩に対して0.01〜0.2当量、好ましく
は0.02〜0.05当量程度の相間移動触媒(例、セチルトリ
メチルアンモニウムクロリドなど)を用いると反応を有
利に進行させる事が出来る。アミン交換型反応の場合に
は、化合物(IV)を四級塩、例えば臭化メチル、ヨウ化
メチル、メタンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸
メチル、p−トルエンスルホン酸メチルなどの塩にする
と更に緩和な条件で反応を進行させ得る場合がある。
塩との間に共有結合を形成させる合成法としては、例え
ば、化合物(IV)の で化合物(V)のEが の場合、または化合物(IV)のDが で化合物(V)のEが の場合、いわゆるアルキル化型反応が用いられる。化合
物(IV)のDが で化合物(V)のEが (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)の場合、いわゆるアミン交換型反応(グラミ
ン分解型反応)が有利に用いられる。化合物(IV)のD
が (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)で化合物(V)のEが または化合物(IV)のDが で化合物(V)のEが (R3=水素原子または置換基を有していてもよい低級炭
化水素基)の場合、シッフ塩基を形成させ必要とあれば
還元するか、あるいは還元的アルキル化反応に直接付す
方法が用いられる。上記アルキル化型反応あるいはアミ
ン交換型反応は、化合物(IV)またはその塩と化合物
(V)またはその塩とをそれ自体又は適当な反応溶媒を
用いて約−10℃からその反応溶媒の沸点、好ましくは約
10−80℃の範囲の温度で約10分間から48時間程度反応さ
せることにより行われる。化合物(V)またはその塩の
使用比率は、化合物(IV)またはその塩1モルに対し約
1−50モル、さらに好ましくは約1−10モルである。反
応溶媒としては、例えば、水、アルコール類(例、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパノー
ル、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキシエ
タノール、エトキシエタノール)、エーテル類(例、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モ
ノグリム、ジグリム)、ハロゲン化炭化水素(例、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素)、ニトリル類
(例、アセトニトリル)、脂肪族炭化水素(例、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化
水素(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族
炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ニト
ロメタン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、スルホラ
ンまたはそれらの適宜の混合溶媒が使用される。また、
必要ならば、塩基の存在下に反応を実施した方が良い場
合がある。使用される塩基としては、たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バ
リウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの
金属アルコキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム
などの金属水素化物、フェニルリチウム、ブチルリチウ
ムなどの有機金属化合物、トリエチルアミンなどの脂肪
族3級アミン、ピリジン、α−,β−またはγ−ピコリ
ン、2,6−ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン、4
−(1−ピロリジニル)ピリジン、ジメチルアニリン、
ジエチルアニリンなどの芳香族3級アミンがあげられ
る。さらに、化合物(IV)またはその塩あるいは化合物
(V)またはその塩に対して0.01〜0.2当量、好ましく
は0.02〜0.05当量程度の相間移動触媒(例、セチルトリ
メチルアンモニウムクロリドなど)を用いると反応を有
利に進行させる事が出来る。アミン交換型反応の場合に
は、化合物(IV)を四級塩、例えば臭化メチル、ヨウ化
メチル、メタンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸
メチル、p−トルエンスルホン酸メチルなどの塩にする
と更に緩和な条件で反応を進行させ得る場合がある。
上記シッフ塩基を形成させる反応は、化合物(IV)ま
たはその塩と化合物(V)またはその塩とをモル比0.1
〜10:1程度で、それ自体又は適当な反応溶媒を用いて−
10℃からその反応溶媒の沸点、好ましくは0−50℃の範
囲の温度で約10分間から48時間程度反応させることによ
り行われる。なお、本反応においては、化合物(IV)ま
たはその塩および(V)またはその塩のアルデヒドある
いはケトン部分がアセタールあるいはケタールの形で保
護された化合物を使用してもよい。反応溶媒としては非
水系の溶媒が好ましく、例えば、アルコール類(例、メ
タノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパノ
ール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキシ
エタノール、エトキシエタノール)、エーテル類(例、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、エステル
類(例、酢酸メチル、酢酸エチル)、ハロゲン化炭化水
素(例、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素)、ニトリル類(例、アセトニトリル)、脂肪族炭化
水素(例、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン)、環状脂肪族炭化水素(例、シクロペンタン、シク
ロヘキサン)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン)、アセトン、ニトロメタン、ピリジン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホルアミド、スルホランまたはそれらの適宜
の混合溶媒が使用される。脱水剤として、例えば、モレ
キュラーシーブス、塩化カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウムなどを添加した
り、あるいは、反応液のpHを、適宜、酸(例、塩酸、臭
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸)、塩基
(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化バリウムなどの金属水酸化物、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−
ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、
ピリジン)または緩衝液(例、リン酸緩衝液、ホウ酸緩
衝液、酢酸緩衝液)で調整することにより反応速度なら
びに収率を向上させることが出来る。シッフ塩基の還元
反応ならびに還元アルキル化反応は、適宜な溶媒を用い
て約−40℃からその溶媒の沸点、より好ましくは約0〜
50℃の範囲の反応温度でハイドライド還元または接触還
元により行われる。使用される溶媒としては、水、アル
コール類(例、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、iso−プロパノール、ブチルアルコール、sec−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、エチレングリ
コール、メトキシエタノール、エトキシエタノール)、
酢酸エステル類(例、酢酸メチル、酢酸エチル)、エー
テル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリ
ム)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシ
レン)、ピリジン、ジメチルホルムアミド、並びにそれ
らの適宜の混合溶媒が挙げられる。接触還元の触媒とし
ては、例えば、パラジウム、白金、ロジウム、ラネーニ
ッケルなどが用いられる。更に、微量の酢酸、トリフル
オロ酢酸、塩酸、硫酸などを添加することもある。ま
た、ハイドライド還元の試薬としては、例えば、リチウ
ムアルミニウムハイドライド、ナトリウムボロハイドラ
イド、リチウボロハイドライド、リチウムシアノボロハ
イドライドなどが挙げられ、使用される還元試薬の量
は、被還元体に対して、当モル−100倍モル程度、通常
2−20倍モルが用いられる。上記方法で使用される原料
化合物(IV)またはその塩および(V)またはその塩は
自体公知の方法により製造することが出来る。
たはその塩と化合物(V)またはその塩とをモル比0.1
〜10:1程度で、それ自体又は適当な反応溶媒を用いて−
10℃からその反応溶媒の沸点、好ましくは0−50℃の範
囲の温度で約10分間から48時間程度反応させることによ
り行われる。なお、本反応においては、化合物(IV)ま
たはその塩および(V)またはその塩のアルデヒドある
いはケトン部分がアセタールあるいはケタールの形で保
護された化合物を使用してもよい。反応溶媒としては非
水系の溶媒が好ましく、例えば、アルコール類(例、メ
タノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパノ
ール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキシ
エタノール、エトキシエタノール)、エーテル類(例、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、エステル
類(例、酢酸メチル、酢酸エチル)、ハロゲン化炭化水
素(例、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素)、ニトリル類(例、アセトニトリル)、脂肪族炭化
水素(例、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン)、環状脂肪族炭化水素(例、シクロペンタン、シク
ロヘキサン)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン)、アセトン、ニトロメタン、ピリジン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホルアミド、スルホランまたはそれらの適宜
の混合溶媒が使用される。脱水剤として、例えば、モレ
キュラーシーブス、塩化カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウムなどを添加した
り、あるいは、反応液のpHを、適宜、酸(例、塩酸、臭
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸)、塩基
(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化バリウムなどの金属水酸化物、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−
ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、
ピリジン)または緩衝液(例、リン酸緩衝液、ホウ酸緩
衝液、酢酸緩衝液)で調整することにより反応速度なら
びに収率を向上させることが出来る。シッフ塩基の還元
反応ならびに還元アルキル化反応は、適宜な溶媒を用い
て約−40℃からその溶媒の沸点、より好ましくは約0〜
50℃の範囲の反応温度でハイドライド還元または接触還
元により行われる。使用される溶媒としては、水、アル
コール類(例、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、iso−プロパノール、ブチルアルコール、sec−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、エチレングリ
コール、メトキシエタノール、エトキシエタノール)、
酢酸エステル類(例、酢酸メチル、酢酸エチル)、エー
テル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリ
ム)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシ
レン)、ピリジン、ジメチルホルムアミド、並びにそれ
らの適宜の混合溶媒が挙げられる。接触還元の触媒とし
ては、例えば、パラジウム、白金、ロジウム、ラネーニ
ッケルなどが用いられる。更に、微量の酢酸、トリフル
オロ酢酸、塩酸、硫酸などを添加することもある。ま
た、ハイドライド還元の試薬としては、例えば、リチウ
ムアルミニウムハイドライド、ナトリウムボロハイドラ
イド、リチウボロハイドライド、リチウムシアノボロハ
イドライドなどが挙げられ、使用される還元試薬の量
は、被還元体に対して、当モル−100倍モル程度、通常
2−20倍モルが用いられる。上記方法で使用される原料
化合物(IV)またはその塩および(V)またはその塩は
自体公知の方法により製造することが出来る。
かくのごとくして生成される化合物(I)またはその
塩は、通常の分離手段、たとえば濃縮、溶媒抽出、クロ
マトグラフィー、再結晶などにより、反応混合物から単
離することが出来る。
塩は、通常の分離手段、たとえば濃縮、溶媒抽出、クロ
マトグラフィー、再結晶などにより、反応混合物から単
離することが出来る。
なお、化合物(I)またはその塩のうち、−COOR6お
よび−COOR7がカルボキシ基である化合物(I−1)ま
たはその塩を製造する場合、化合物(III)またはその
塩あるいは化合物(V)またはその塩のうち−COOR6お
よび−COOR7がエステル化されたカルボキシ基である化
合物を化合物(II)またはその塩あるいは化合物(IV)
またはその塩と反応させた後、自体公知の分解反応ある
いは接触還元反応に付して脱エステルするのが好まし
い。該分解反応としては、たとえば、塩基性条件下にお
ける加水分解反応(A法)、酸性条件下おける加水分解
反応(B−1法)、酸性非水条件下における分解反応
(B−2法)などが挙げられる。A法において用いられ
る塩基としては、たとえば、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、ナトリウムブトキシド、カリウム
ブトキシドなどの金属アルコキシド、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム
などの金属水酸化物、アンモニア、トリエチルアミン、
ピリジンなどのアミン類が挙げられ、B−1法において
用いられる酸としては、たとえば、塩酸、臭化水素酸、
硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸、トリフルオロ酢酸、ト
リクロロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸な
どの有機酸が挙げられ、B−2法において用いられる触
媒としては、たとえば、塩化水素、臭化水素、過塩素
酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸、トリフルオロ酢
酸、トリクロロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸などの有機酸、無水塩化亜鉛、無水塩化アルミニウム
(AlCl3)、無水塩化第二鉄、四塩化チタン(TiCl4)、
四塩化錫(SnC4)、五塩化アンチモン、塩化コバルト、
塩化第二銅、三フッ化ホウ素エーテラートなどのルイス
酸が挙げられる。分解反応は、いずれの場合も、適宜な
溶媒中0℃からその溶媒の沸点、好ましくは10−80℃の
範囲で、30分間−2日間反応する事により行われる。反
応溶媒としては、A法およびB−1法の場合、たとえ
ば、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、エチレングリコール、メトキシエタノール、エ
トキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
モノグリム、ジグリム、ピリジン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、スルホランまたはそれらの
適宜な混合物が使用され、B−2法の場合には、たとえ
ば、酢酸エチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジ
グリム、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ニト
ロメタン、ピリジンまたはそれらの適宜の混合溶媒が使
用される。
よび−COOR7がカルボキシ基である化合物(I−1)ま
たはその塩を製造する場合、化合物(III)またはその
塩あるいは化合物(V)またはその塩のうち−COOR6お
よび−COOR7がエステル化されたカルボキシ基である化
合物を化合物(II)またはその塩あるいは化合物(IV)
またはその塩と反応させた後、自体公知の分解反応ある
いは接触還元反応に付して脱エステルするのが好まし
い。該分解反応としては、たとえば、塩基性条件下にお
ける加水分解反応(A法)、酸性条件下おける加水分解
反応(B−1法)、酸性非水条件下における分解反応
(B−2法)などが挙げられる。A法において用いられ
る塩基としては、たとえば、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、ナトリウムブトキシド、カリウム
ブトキシドなどの金属アルコキシド、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム
などの金属水酸化物、アンモニア、トリエチルアミン、
ピリジンなどのアミン類が挙げられ、B−1法において
用いられる酸としては、たとえば、塩酸、臭化水素酸、
硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸、トリフルオロ酢酸、ト
リクロロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸な
どの有機酸が挙げられ、B−2法において用いられる触
媒としては、たとえば、塩化水素、臭化水素、過塩素
酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸、トリフルオロ酢
酸、トリクロロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸などの有機酸、無水塩化亜鉛、無水塩化アルミニウム
(AlCl3)、無水塩化第二鉄、四塩化チタン(TiCl4)、
四塩化錫(SnC4)、五塩化アンチモン、塩化コバルト、
塩化第二銅、三フッ化ホウ素エーテラートなどのルイス
酸が挙げられる。分解反応は、いずれの場合も、適宜な
溶媒中0℃からその溶媒の沸点、好ましくは10−80℃の
範囲で、30分間−2日間反応する事により行われる。反
応溶媒としては、A法およびB−1法の場合、たとえ
ば、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、エチレングリコール、メトキシエタノール、エ
トキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
モノグリム、ジグリム、ピリジン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、スルホランまたはそれらの
適宜な混合物が使用され、B−2法の場合には、たとえ
ば、酢酸エチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジ
グリム、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ニト
ロメタン、ピリジンまたはそれらの適宜の混合溶媒が使
用される。
該接触還元反応(C法)としては、適宜な溶媒を用い
て約−40℃からその反応溶媒の沸点、より好ましくは約
0−50℃の範囲の範囲温度で実施される。使用される溶
媒としては、水、アルコール類(例、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、iso−プロパノール、ブチルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、エチレングリコール、メトキシエタノール、エ
トキシエタノール)、酢酸エステル類(例、酢酸メチ
ル、酢酸エチル)、エーテル類(例、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、モノグリム、ジグリム)、芳香族炭化水素(例、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン)、ピリジン、ジメチルホ
ルムアミド、並びにそれらの適宜の混合溶媒が挙げられ
る。接触還元の触媒としては、例えば、パラジウム、白
金、ロジウム、ラネーニッケルなどが用いられる。この
際、微量の酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸などを
添加すると反応を有利に進行させ得ることがある。
て約−40℃からその反応溶媒の沸点、より好ましくは約
0−50℃の範囲の範囲温度で実施される。使用される溶
媒としては、水、アルコール類(例、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、iso−プロパノール、ブチルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、エチレングリコール、メトキシエタノール、エ
トキシエタノール)、酢酸エステル類(例、酢酸メチ
ル、酢酸エチル)、エーテル類(例、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、モノグリム、ジグリム)、芳香族炭化水素(例、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン)、ピリジン、ジメチルホ
ルムアミド、並びにそれらの適宜の混合溶媒が挙げられ
る。接触還元の触媒としては、例えば、パラジウム、白
金、ロジウム、ラネーニッケルなどが用いられる。この
際、微量の酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸などを
添加すると反応を有利に進行させ得ることがある。
いずれの反応によって化合物(I−1)またはその塩
へ誘導するかは−COOR6および−COOR7の性質によっても
異なるが、通常、−COOR6および−COOR7がメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、フェニルあるい
は置換フェニル基によりエステル化されたカルボキシ基
のときはA法またはB−1法、−COOR6および−COOR7が
iso−プロピルあるいはtert−ブチル基によりエステル
化されたカルボキシ基のときはB−2法、また、ベンジ
ル基あるいは置換ベンジル基によりエステル化されたカ
ルボキシ基のときはB−1法またはC法が有利に適用さ
れる。なお、−COOR6および−COOR7が異なる場合、上記
A法、B−1法、B−2法およびC法を適宜組み合わせ
ればよい。
へ誘導するかは−COOR6および−COOR7の性質によっても
異なるが、通常、−COOR6および−COOR7がメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、フェニルあるい
は置換フェニル基によりエステル化されたカルボキシ基
のときはA法またはB−1法、−COOR6および−COOR7が
iso−プロピルあるいはtert−ブチル基によりエステル
化されたカルボキシ基のときはB−2法、また、ベンジ
ル基あるいは置換ベンジル基によりエステル化されたカ
ルボキシ基のときはB−1法またはC法が有利に適用さ
れる。なお、−COOR6および−COOR7が異なる場合、上記
A法、B−1法、B−2法およびC法を適宜組み合わせ
ればよい。
次に原料化合物(II)またはその塩および(VI)また
はその塩の製造法について説明する。
はその塩の製造法について説明する。
化合物(II)またはその塩および(VI)またはその塩
は、たとえば次に示す反応工程により製造し得る。
は、たとえば次に示す反応工程により製造し得る。
上記工程中、X、Y、Z、Q、R1、R2、R3、R4、R5、
R10、i、jおよび−−は前記と同意義を有する。−C
OOR11はエステル化されていてもよいカルボキシ基を示
し、−COOR11は−COOR6、−COOR7および−COOR10で詳述
されている基と同様のものがあげられる。R12はシアノ
基、あるいはCOOR13、CSOR13またはCSSR13で示される基
を、Lはハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子)またはヒドロキシ基から容易に誘導され得る脱
離可能な基(例、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼン
スルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ
基、トリフルオロメタンスルホニル基)を示す。COO
R13、CSOR13またはCSSR13基におけるR13は、水素,炭素
数1ないし5の低級アルキル基,置換基を有していても
よいベンジル基または置換基を有していてもよいフェニ
ル基を示す。
R10、i、jおよび−−は前記と同意義を有する。−C
OOR11はエステル化されていてもよいカルボキシ基を示
し、−COOR11は−COOR6、−COOR7および−COOR10で詳述
されている基と同様のものがあげられる。R12はシアノ
基、あるいはCOOR13、CSOR13またはCSSR13で示される基
を、Lはハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子)またはヒドロキシ基から容易に誘導され得る脱
離可能な基(例、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼン
スルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ
基、トリフルオロメタンスルホニル基)を示す。COO
R13、CSOR13またはCSSR13基におけるR13は、水素,炭素
数1ないし5の低級アルキル基,置換基を有していても
よいベンジル基または置換基を有していてもよいフェニ
ル基を示す。
該低級アルキル基としては、たとえばメチル,エチ
ル,プロピル,iso−プロピル,n−ブチル,iso−ブチル,s
ec−ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,iso−ペンチル,
sec−ペンチル,neo−ペンチル,tert−ペンチルなどがあ
げられる。該置換基としては、たとえばニトロ,C1-3ア
ルコキシ(例、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,iso−
プロポキシがあげられる。該置換基を有していてもよい
ベンジルとしては、たとえばベンジル,ニトロベンジ
ル,メトキシベンジルなどが、また該置換基を有してい
てもよいフェニルとしては、たとえばフェニル,ニトロ
フェニル,メトキシフェニルなどが挙げられる。
ル,プロピル,iso−プロピル,n−ブチル,iso−ブチル,s
ec−ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,iso−ペンチル,
sec−ペンチル,neo−ペンチル,tert−ペンチルなどがあ
げられる。該置換基としては、たとえばニトロ,C1-3ア
ルコキシ(例、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,iso−
プロポキシがあげられる。該置換基を有していてもよい
ベンジルとしては、たとえばベンジル,ニトロベンジ
ル,メトキシベンジルなどが、また該置換基を有してい
てもよいフェニルとしては、たとえばフェニル,ニトロ
フェニル,メトキシフェニルなどが挙げられる。
以下、上記反応工程について詳しく説明する。
第1工程 化合物(VII)の活性メチレン部分(カルボン酸エス
テルのα位)に脱離可能な官能基Bを導入する工程であ
り、これは自体公知の方法により公知の試薬を用い容易
に実施され得る。
テルのα位)に脱離可能な官能基Bを導入する工程であ
り、これは自体公知の方法により公知の試薬を用い容易
に実施され得る。
第2工程 第1工程で得られた化合物(VIII)は、塩基性の条件
下、マロノニトリル、シアノ酢酸エステル[NC−CH2COO
R13;R13は前記と同意義]あるいはそのチオアナログ体
[NC−CH2CSOR13、NC−CH2CCSR13;R13は前記と同意義]
との縮合反応により化合物(IX)が得られる。使用する
塩基、溶媒、反応条件などは自体公知の方法が採用出来
る。
下、マロノニトリル、シアノ酢酸エステル[NC−CH2COO
R13;R13は前記と同意義]あるいはそのチオアナログ体
[NC−CH2CSOR13、NC−CH2CCSR13;R13は前記と同意義]
との縮合反応により化合物(IX)が得られる。使用する
塩基、溶媒、反応条件などは自体公知の方法が採用出来
る。
第3工程 化合物(IX)を、グアニジンで処理するとシアノ基、
エステル残基あるいはチオエステル残基と反応し、つい
で閉環・環化を起こし、新たにピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン環が形成される。閉環の際、塩基性条件下で行う
と反応を有利に進行させる事も出来る。用いられる塩基
としては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アル
コキシドが挙げられる。反応溶媒としては、例えば、メ
タノール、エタノール、プロパノール、tert−ブチルア
ルコール、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホ
ルアミドなどがあり、反応温度は0−150℃、好ましく
は20−100℃、また、反応時間は1−48時間である。
エステル残基あるいはチオエステル残基と反応し、つい
で閉環・環化を起こし、新たにピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン環が形成される。閉環の際、塩基性条件下で行う
と反応を有利に進行させる事も出来る。用いられる塩基
としては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどの金属アル
コキシドが挙げられる。反応溶媒としては、例えば、メ
タノール、エタノール、プロパノール、tert−ブチルア
ルコール、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホ
ルアミドなどがあり、反応温度は0−150℃、好ましく
は20−100℃、また、反応時間は1−48時間である。
第4工程 第3工程で得られる化合物(VI−1:Y=OH)は、その
エステル残基[−COOR16]を化合物(I−1)の製造の
際に用いた脱エステル化反応に付し、化合物(II−1:Y
=OH)へと変換することが出来る。
エステル残基[−COOR16]を化合物(I−1)の製造の
際に用いた脱エステル化反応に付し、化合物(II−1:Y
=OH)へと変換することが出来る。
第5工程 第4工程で得られる化合物(II−1:Y=OH)を還元反
応に付すことにより化合物(II−2:Y=H)を製造する
ことができる。還元反応の条件としては、自体公知であ
るが、金属ヒドリド(例、ボラン、アラン、あるいはそ
れらの低級(C1〜C5)アルキル置換体またはアート錯
体)による還元反応などが適用され得る。また、第4工
程と第5工程はその適用順序を逆にして実施してもよ
い。すなわち、第6工程において、化合物(VI−1:Y=O
H)を第5工程と同様の還元反応で処理し化合物(VI−
2:Y=H)となし、ついで、第7工程で第4工程と同様
にして脱エステル反応に付すと化合物(II−2:Y=H)
が得られる。脱エステル反応と還元反応のいずれを先に
実施するかは化合物(VI−1:Y=OH)の置換基の性質に
応じて適宜選択され得る。上記第5および第6工程にお
いて、化合物(II−2)と(II−2′)あるいは化合物
(VI−2)と(VI−2′)が生成するが、各化合物を公
知の方法により分離してもよいし、また化合物(II−
2)と(II−2′)あるいは化合物(VI−2)と(VI−
2′)の各々を選択的に還元することにより優先的に合
成することも出来る。
応に付すことにより化合物(II−2:Y=H)を製造する
ことができる。還元反応の条件としては、自体公知であ
るが、金属ヒドリド(例、ボラン、アラン、あるいはそ
れらの低級(C1〜C5)アルキル置換体またはアート錯
体)による還元反応などが適用され得る。また、第4工
程と第5工程はその適用順序を逆にして実施してもよ
い。すなわち、第6工程において、化合物(VI−1:Y=O
H)を第5工程と同様の還元反応で処理し化合物(VI−
2:Y=H)となし、ついで、第7工程で第4工程と同様
にして脱エステル反応に付すと化合物(II−2:Y=H)
が得られる。脱エステル反応と還元反応のいずれを先に
実施するかは化合物(VI−1:Y=OH)の置換基の性質に
応じて適宜選択され得る。上記第5および第6工程にお
いて、化合物(II−2)と(II−2′)あるいは化合物
(VI−2)と(VI−2′)が生成するが、各化合物を公
知の方法により分離してもよいし、また化合物(II−
2)と(II−2′)あるいは化合物(VI−2)と(VI−
2′)の各々を選択的に還元することにより優先的に合
成することも出来る。
また、化合物(II−2)および(VI−2)のZが でR3が水素原子の場合、その−HN−基がピロール環のα
位と縮合閉環し三環性化合物(ピロロ[3′,2′:4,4]
ピロロ[2,3−d]ピリミジン体)を形成することがあ
るが、酸あるいは塩基で処理することにより容易に目的
とする二環性化合物(II−2)および(VI−2)へと変
換することが出来る。
位と縮合閉環し三環性化合物(ピロロ[3′,2′:4,4]
ピロロ[2,3−d]ピリミジン体)を形成することがあ
るが、酸あるいは塩基で処理することにより容易に目的
とする二環性化合物(II−2)および(VI−2)へと変
換することが出来る。
使用される塩基としては、金属水酸化物(例、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
バリウム)あるいは金属アルコキシド(例、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブ
トキシド)などが挙げられ、使用される酸としては、鉱
酸(例、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝
酸、リン酸、ホウ酸)あるいは有機酸(例、シュウ酸、
酒石酸、乳酸、クエン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トリエンスルホン酸、カンファースルホン酸)
などが挙げられる。
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
バリウム)あるいは金属アルコキシド(例、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブ
トキシド)などが挙げられ、使用される酸としては、鉱
酸(例、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝
酸、リン酸、ホウ酸)あるいは有機酸(例、シュウ酸、
酒石酸、乳酸、クエン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トリエンスルホン酸、カンファースルホン酸)
などが挙げられる。
また、本発明化合物(I)および原料化合物(VI)の
うちYが水素である化合物またはその塩はたとえば下記
に示す反応工程により製造することも出来る。
うちYが水素である化合物またはその塩はたとえば下記
に示す反応工程により製造することも出来る。
上記工程中、X、Z、i、j、R1、R2、R4、R5、R12
および−−は前記と同意義を有し、Wは式OR10または (式中R10、R6およびR7は前記と同意義を示す)で表わ
される基を、J1およびJ2は同一または異なって酸素ある
いは硫黄を、R14およびR15は同一または異なって置換基
を有していてもよい炭化水素残基をそれぞれ示す。
および−−は前記と同意義を有し、Wは式OR10または (式中R10、R6およびR7は前記と同意義を示す)で表わ
される基を、J1およびJ2は同一または異なって酸素ある
いは硫黄を、R14およびR15は同一または異なって置換基
を有していてもよい炭化水素残基をそれぞれ示す。
R14およびR15で示される炭化水素残基としては、炭素
数1ないし5の低級アルキル基(例、メチル、エチル、
プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、iso−ペン
チル、sec−ペンチル、neo−ペンチル、tert−ペンチ
ル)、ベンジル基またはフェニル基などが挙げられる。
これら低級アルキル基、ベンジル基またはフェニル基は
1ないし3個の置換基を有していてもよい。かかる置換
基としては、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
沃素)、ニトロ基、シアノ基、炭素数1ないし4程度の
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec
−ブトキシ、tert−ブトキシ基)、炭素数1ないし4の
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル基)、炭素数1ないし4程度のアルカノイル基(例、
ホルミル、アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、is
o−ブチリル基)、トリフルオロメチル基などが挙げら
れる。
数1ないし5の低級アルキル基(例、メチル、エチル、
プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、iso−ペン
チル、sec−ペンチル、neo−ペンチル、tert−ペンチ
ル)、ベンジル基またはフェニル基などが挙げられる。
これら低級アルキル基、ベンジル基またはフェニル基は
1ないし3個の置換基を有していてもよい。かかる置換
基としては、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
沃素)、ニトロ基、シアノ基、炭素数1ないし4程度の
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec
−ブトキシ、tert−ブトキシ基)、炭素数1ないし4の
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル基)、炭素数1ないし4程度のアルカノイル基(例、
ホルミル、アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、is
o−ブチリル基)、トリフルオロメチル基などが挙げら
れる。
以下、上記反応工程について詳しく説明する。
第8工程 第3工程と同様にして、化合物(X)をグアニジンで
処理するとピリミジン環が形成されて化合物(X I)が
生成する。
処理するとピリミジン環が形成されて化合物(X I)が
生成する。
第9工程 をカルボニル基(C=O)に復元し、自発的に分子内
閉環反応を惹起せしめ、化合物(X II)へと変換する反
応である。カルボニル基への復元反応は、たとえば、化
合物(X I)をそれ自体または適当な反応溶媒を用い
て、約−10℃からその反応溶媒の沸点程度(約100℃ま
で)、好ましくは約0〜50℃の範囲の反応温度で、約10
分ないし100時間程度分解反応に付すことにより実施し
得る。該分解反応としては、たとえば、酸性条件下にお
ける加水分解反応(B−1法)、酸性非水条件下におけ
る分解反応(B−2法)、接触還元反応(C法)、金属
塩を用いる分解反応(D法)あるいは酸化剤を用いる分
解反応(E法)などが挙げられる。B−1法、B−2法
およびC法は、式−COOR6および−COOR7の脱エステル反
応において詳述されている方法がそのまま準用出来る。
D法において用いられる金属塩としては、たとえば、塩
化第二銅、硝酸銀、酸化銀、塩化第二水銀、テルル塩
(例、硝酸テルル、トリフロロ酢酸テルル)などが挙げ
られ、E法において用いられる酸化剤としては、酸素一
光、過酸化水素、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、
過塩素酸塩(例、過塩素酸リチウム、過塩素酸銀、過塩
素酸第二水銀、過塩素酸テトラブチルアンモニウム)、
ニトロシル硫酸、アルキル亜硝酸(例、イソアミル亜硝
酸)、ヨウ素、臭素、塩素、N−ブロモコハク酸イミ
ド、塩化スルフリル、クロラミンTなどが挙げられる。
いずれの方法を適用してカルボニル基(C=O)に復
元するかは−J1−R14および−J2−R15の化学的性質など
によって適宜選択し得る。反応溶媒としては、D法およ
びE法の場合には、たとえば、水、アルコール類(例、
メタノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパ
ノール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t
ert−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキ
シエタノール、エトキシエタノール)、エーテル類
(例、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、芳
香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、
ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素)、アセトン、アセトニトリルまたはそ
れらの適宜の混合溶媒が使用される。化合物(X II)を
製造する工程における分子内閉環反応は、通常、カルボ
ニル基(C=O)へ復元する過程あるいは復元した
後、ピリミジン環上のアミノ基と自発的に縮合しピロロ
[2,3−d]ピリミジン環を形成する。この際、酸触媒
が存在すると閉環反応を速やかにかつ高収率に進行させ
ることも出来る。かかる酸触媒としては、B−1法およ
びB−2法で詳述されている鉱酸、有機酸あるいはルイ
ス酸などが挙げられる。
閉環反応を惹起せしめ、化合物(X II)へと変換する反
応である。カルボニル基への復元反応は、たとえば、化
合物(X I)をそれ自体または適当な反応溶媒を用い
て、約−10℃からその反応溶媒の沸点程度(約100℃ま
で)、好ましくは約0〜50℃の範囲の反応温度で、約10
分ないし100時間程度分解反応に付すことにより実施し
得る。該分解反応としては、たとえば、酸性条件下にお
ける加水分解反応(B−1法)、酸性非水条件下におけ
る分解反応(B−2法)、接触還元反応(C法)、金属
塩を用いる分解反応(D法)あるいは酸化剤を用いる分
解反応(E法)などが挙げられる。B−1法、B−2法
およびC法は、式−COOR6および−COOR7の脱エステル反
応において詳述されている方法がそのまま準用出来る。
D法において用いられる金属塩としては、たとえば、塩
化第二銅、硝酸銀、酸化銀、塩化第二水銀、テルル塩
(例、硝酸テルル、トリフロロ酢酸テルル)などが挙げ
られ、E法において用いられる酸化剤としては、酸素一
光、過酸化水素、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、
過塩素酸塩(例、過塩素酸リチウム、過塩素酸銀、過塩
素酸第二水銀、過塩素酸テトラブチルアンモニウム)、
ニトロシル硫酸、アルキル亜硝酸(例、イソアミル亜硝
酸)、ヨウ素、臭素、塩素、N−ブロモコハク酸イミ
ド、塩化スルフリル、クロラミンTなどが挙げられる。
いずれの方法を適用してカルボニル基(C=O)に復
元するかは−J1−R14および−J2−R15の化学的性質など
によって適宜選択し得る。反応溶媒としては、D法およ
びE法の場合には、たとえば、水、アルコール類(例、
メタノール、エタノール、プロパノール、iso−プロパ
ノール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t
ert−ブチルアルコール、エチレングリコール、メトキ
シエタノール、エトキシエタノール)、エーテル類
(例、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、芳
香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、
ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素)、アセトン、アセトニトリルまたはそ
れらの適宜の混合溶媒が使用される。化合物(X II)を
製造する工程における分子内閉環反応は、通常、カルボ
ニル基(C=O)へ復元する過程あるいは復元した
後、ピリミジン環上のアミノ基と自発的に縮合しピロロ
[2,3−d]ピリミジン環を形成する。この際、酸触媒
が存在すると閉環反応を速やかにかつ高収率に進行させ
ることも出来る。かかる酸触媒としては、B−1法およ
びB−2法で詳述されている鉱酸、有機酸あるいはルイ
ス酸などが挙げられる。
第10工程 第9工程で得られるA環がピロール環である化合物
(X II)は、必要とあれば、接触還元反応に付しA環が
ピロリン環である化合物(X III)へと容易に変換する
ことが出来る。該接触還元反応としては、前述のC法が
そのまま有利に適用される。
(X II)は、必要とあれば、接触還元反応に付しA環が
ピロリン環である化合物(X III)へと容易に変換する
ことが出来る。該接触還元反応としては、前述のC法が
そのまま有利に適用される。
また、化合物(X II)あるいは化合物(X III)は、
エステル体であれば、第4工程と同様にして脱エステル
化反応に付し、対応するカルボン酸化合物(I−1;Y=
H)あるいは(II;Q=Y=H)へと変換することも出来
る。
エステル体であれば、第4工程と同様にして脱エステル
化反応に付し、対応するカルボン酸化合物(I−1;Y=
H)あるいは(II;Q=Y=H)へと変換することも出来
る。
この様にして得られる化合物(I),(II)または
(VI)あるいはそれらの塩は、必要に応じて、文献公知
のピリミジン環上の置換基変換反応によりXを相互に変
換することも出来る。[別冊蛋白質核酸酵素、核酸の化
学合成、共立出版(1968)]また、上記、第1工程から
第10工程、あるいは原料化合物(III)、(IV)、
(V)、(VII)および(X)の製造などにおいて実施
または使用される反応、試薬、反応条件、および、必要
に応じて使用される各官能基に対する保護基の適用など
に関しては、文献において公知であり詳細に解説されて
いる[J.F.W.McOmine、プロテクティブ・グループス・
イン・オルガニック・ケミストリー(Protective Group
s in Organic Chemistry)、Plenum Press、London and
New York(1973)]、[パイン・ヘンドリクソン・ハ
モンド、有機化学(第4版)[I]−[II]、広川書店
(1982)],[M.Fieser and L.Fieser、リエージェン
ト・フォア・オルガニック・シンセシス 第1−13巻
(Reagents for Organic Synthesis vol.1−13)、Wile
y−Interscience、New York、London、Sydney and Toro
nto(1969−1988)]、[T.Kondo et al.,ケミストリー
・レターズ(Chemistry Letters),419(1983)]、お
よび[H.Akimoto et al.,ジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサエティー(J.Chem.Soc.),Perkin Trans.I,1637
(1988)]。
(VI)あるいはそれらの塩は、必要に応じて、文献公知
のピリミジン環上の置換基変換反応によりXを相互に変
換することも出来る。[別冊蛋白質核酸酵素、核酸の化
学合成、共立出版(1968)]また、上記、第1工程から
第10工程、あるいは原料化合物(III)、(IV)、
(V)、(VII)および(X)の製造などにおいて実施
または使用される反応、試薬、反応条件、および、必要
に応じて使用される各官能基に対する保護基の適用など
に関しては、文献において公知であり詳細に解説されて
いる[J.F.W.McOmine、プロテクティブ・グループス・
イン・オルガニック・ケミストリー(Protective Group
s in Organic Chemistry)、Plenum Press、London and
New York(1973)]、[パイン・ヘンドリクソン・ハ
モンド、有機化学(第4版)[I]−[II]、広川書店
(1982)],[M.Fieser and L.Fieser、リエージェン
ト・フォア・オルガニック・シンセシス 第1−13巻
(Reagents for Organic Synthesis vol.1−13)、Wile
y−Interscience、New York、London、Sydney and Toro
nto(1969−1988)]、[T.Kondo et al.,ケミストリー
・レターズ(Chemistry Letters),419(1983)]、お
よび[H.Akimoto et al.,ジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサエティー(J.Chem.Soc.),Perkin Trans.I,1637
(1988)]。
前記式(I)においてZがS(硫黄原子)の場合、本
発明化合物(I)またはその塩を直接酸化反応に付すか
あるいは第1工程ないし第10工程のうちいずれかの工程
で酸化反応に付すことにより、ZがS(O)n[n=1
ないし2]である化合物を製造することが出来る。本酸
化反応は化合物(I)、(II)、(VI)、(VII)、(V
III)、(IX)、(X)あるいは(X I)またはそれらの
塩とそれらの化合物に対して0.3〜3.0当量、好ましくは
0.5〜2.5当量の酸化剤の存在下、適当な溶媒中、−10℃
〜+100℃、好ましくは0℃〜+50℃で、10分間〜48時
間、好ましくは30分間から24時間反応させることにより
製造することができる。反応に使用される酸化剤として
は、過酸化類(例、過酸化水素、過酢酸、過安息香酸、
m−クロロ過安息香酸)が好ましい。反応溶媒として
は、水、酢酸、ケトン類(例、アセトン、エチルメチル
ケトン)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、ハ
ロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素)、脂肪族炭化水素(例、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化水素
(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族炭化
水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)またはそれ
らの適宜の混合溶媒が使用される。
発明化合物(I)またはその塩を直接酸化反応に付すか
あるいは第1工程ないし第10工程のうちいずれかの工程
で酸化反応に付すことにより、ZがS(O)n[n=1
ないし2]である化合物を製造することが出来る。本酸
化反応は化合物(I)、(II)、(VI)、(VII)、(V
III)、(IX)、(X)あるいは(X I)またはそれらの
塩とそれらの化合物に対して0.3〜3.0当量、好ましくは
0.5〜2.5当量の酸化剤の存在下、適当な溶媒中、−10℃
〜+100℃、好ましくは0℃〜+50℃で、10分間〜48時
間、好ましくは30分間から24時間反応させることにより
製造することができる。反応に使用される酸化剤として
は、過酸化類(例、過酸化水素、過酢酸、過安息香酸、
m−クロロ過安息香酸)が好ましい。反応溶媒として
は、水、酢酸、ケトン類(例、アセトン、エチルメチル
ケトン)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン、モノグリム、ジグリム)、ハ
ロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素)、脂肪族炭化水素(例、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化水素
(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族炭化
水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)またはそれ
らの適宜の混合溶媒が使用される。
なお、これらの工程により製造される本発明化合物の
中間体(II)−(X I)および本発明化合物自体(I)
は通常の分離精製手段、例えば濃縮、溶媒抽出、クロマ
トグラフィー、再結晶などにより、反応混合物から単離
することが出来る。
中間体(II)−(X I)および本発明化合物自体(I)
は通常の分離精製手段、例えば濃縮、溶媒抽出、クロマ
トグラフィー、再結晶などにより、反応混合物から単離
することが出来る。
本発明化合物(I)は塩を形成していてもよく、かか
る塩としては、薬学的に許容され得る塩基あるいは酸と
の塩および四級塩が挙げられる。塩基の塩としては、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、非毒性金属、アンモニ
ウムおよび置換アンモニウム、例えば、ナトリウム、カ
リウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミ
ニウム、亜鉛、アンモニウム、トリメチルアンモニウ
ム、トリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニ
ウム、ピリジニウム、置換ピリジニウムなどの塩があげ
られる。酸の塩としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、
リン酸、ホウ酸などとの鉱酸塩、シウ酸、酒石酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホ
ン酸のどとの有機酸塩が挙げられる。四級塩としては、
臭化メチル、ヨウ化メチル、メタンスルホン酸メチルエ
ステル、ベンゼンスルホン酸メチルエステル、p−トル
エンスルホン酸メチルエステルなどとの塩が挙げられ
る。これらの塩は、原料化合物(II),(III),(I
V),(V)の塩として用いられてもよい。
る塩としては、薬学的に許容され得る塩基あるいは酸と
の塩および四級塩が挙げられる。塩基の塩としては、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、非毒性金属、アンモニ
ウムおよび置換アンモニウム、例えば、ナトリウム、カ
リウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミ
ニウム、亜鉛、アンモニウム、トリメチルアンモニウ
ム、トリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニ
ウム、ピリジニウム、置換ピリジニウムなどの塩があげ
られる。酸の塩としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、
リン酸、ホウ酸などとの鉱酸塩、シウ酸、酒石酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホ
ン酸のどとの有機酸塩が挙げられる。四級塩としては、
臭化メチル、ヨウ化メチル、メタンスルホン酸メチルエ
ステル、ベンゼンスルホン酸メチルエステル、p−トル
エンスルホン酸メチルエステルなどとの塩が挙げられ
る。これらの塩は、原料化合物(II),(III),(I
V),(V)の塩として用いられてもよい。
本発明化合物(I)の塩あるいは四級塩は、たとえ
ば、化合物(I)と化合物(I)に対して1〜10モル当
量、好ましくは1〜4当量の薬学的に許容され得る塩
基、酸あるいは四級化試薬とを、それら自体あるいは適
当な溶媒中、−20℃からその溶媒の沸点、より好ましく
は0〜100℃の範囲の温度で5分から24時間、混和ある
いは反応することにより容易に製造し得る。反応溶媒と
しては、例えば、水、アルコール類(例、メタノール、
エタノール、プロパノール、iso−プロパノール、ブチ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、エチレングリコール、メトキシエタノー
ル、エトキシエタノール)、エステル類(例、酢酸エチ
ル)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリ
ム、ジグリム)、ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素)、ニトリル類(例、
アセトニトリル)、脂肪族炭化水素(例、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化水素
(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族炭化
水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ニトロメ
タン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホルアミド、スルホランまたはそれら
の適宜の混合溶媒が使用される。
ば、化合物(I)と化合物(I)に対して1〜10モル当
量、好ましくは1〜4当量の薬学的に許容され得る塩
基、酸あるいは四級化試薬とを、それら自体あるいは適
当な溶媒中、−20℃からその溶媒の沸点、より好ましく
は0〜100℃の範囲の温度で5分から24時間、混和ある
いは反応することにより容易に製造し得る。反応溶媒と
しては、例えば、水、アルコール類(例、メタノール、
エタノール、プロパノール、iso−プロパノール、ブチ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、エチレングリコール、メトキシエタノー
ル、エトキシエタノール)、エステル類(例、酢酸エチ
ル)、エーテル類(例、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグリ
ム、ジグリム)、ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素)、ニトリル類(例、
アセトニトリル)、脂肪族炭化水素(例、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン)、環状脂肪族炭化水素
(例、シクロペンタン、シクロヘキサン)、芳香族炭化
水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ニトロメ
タン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホルアミド、スルホランまたはそれら
の適宜の混合溶媒が使用される。
また、化合物(I)を自体公知の方法により分子内塩
とすることもできる。
とすることもできる。
作 用 本発明における化合物(I)またはその塩は、マウス
腫瘍細胞株系(P388、L1210、L5178Y、B16 melanoma、M
ethA、Lwis Lung Carcinoma、S180 sarcoma、Erhlich C
arcinoma、Colon38)、およびヒト腫瘍細胞株系(HL6
0、KB)に対して優れた抗腫瘍効果を示すとともに、温
血動物が保有する腫瘍[例、黒色腫(melanoma)、肉腫
(sarcoma)、肥満細胞腫(mastocytoma)、癌腫(carc
inoma)、新生物(neoplasia)など]を減少させる作
用、並びに腫瘍を保有する温血動物の生存期間を延長す
る作用を有する。
腫瘍細胞株系(P388、L1210、L5178Y、B16 melanoma、M
ethA、Lwis Lung Carcinoma、S180 sarcoma、Erhlich C
arcinoma、Colon38)、およびヒト腫瘍細胞株系(HL6
0、KB)に対して優れた抗腫瘍効果を示すとともに、温
血動物が保有する腫瘍[例、黒色腫(melanoma)、肉腫
(sarcoma)、肥満細胞腫(mastocytoma)、癌腫(carc
inoma)、新生物(neoplasia)など]を減少させる作
用、並びに腫瘍を保有する温血動物の生存期間を延長す
る作用を有する。
以下に、本発明における化合物(I)またはその塩の
薬理効果を示す実験結果について記載する。
薬理効果を示す実験結果について記載する。
後述する実施例で得られる化合物のKB細胞に対する細
胞増殖抑制効果(IC50)を下記の方法により測定した。
胞増殖抑制効果(IC50)を下記の方法により測定した。
常法により調製したヒト鼻咽喉癌KB細胞(1×104個/
m)を96穴マイクロウェルプレートに各穴0.1mづつ
接種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間静置培養し
た。これに実施例化合物の10%MEM(日水製薬)溶液を
添加し、再び、37℃、5%CO2の条件下で72時間静置培
養した。ついで、培養液をマイクロピペットで除去し、
新たにMTT(同仁化学)の10%MEM溶液(10mg/m)0.1m
を加え、37℃で4時間培養、さらに10%SDS(和光純
薬)溶液0.1mを加えて、37℃で24時間培養を続けた。
590nmの波長で吸光度を測定し、無処理対照群の細胞数
を50%に減少させるのに要した薬物の濃度をその化合物
のIC50値とした。得られた結果を第1表に示す。
m)を96穴マイクロウェルプレートに各穴0.1mづつ
接種し、37℃、5%CO2の条件下で24時間静置培養し
た。これに実施例化合物の10%MEM(日水製薬)溶液を
添加し、再び、37℃、5%CO2の条件下で72時間静置培
養した。ついで、培養液をマイクロピペットで除去し、
新たにMTT(同仁化学)の10%MEM溶液(10mg/m)0.1m
を加え、37℃で4時間培養、さらに10%SDS(和光純
薬)溶液0.1mを加えて、37℃で24時間培養を続けた。
590nmの波長で吸光度を測定し、無処理対照群の細胞数
を50%に減少させるのに要した薬物の濃度をその化合物
のIC50値とした。得られた結果を第1表に示す。
上記実験結果から明らかなごとく、化合物(I)およ
びその塩は、ヒト鼻咽喉癌KB細胞に対して優れた細胞増
殖抑制効果を示す。また、本発明化合物(I)或はそれ
らの塩は低毒性でかつ顕著な抗腫瘍作用を有する。従っ
て、化合物(I)またはそれらの塩を含有する製剤は、
温血動物とりわけ哺乳動物(例、マウス、ラット、ネ
コ、イヌ、ウサギなど)の腫瘍の治療を目的とした抗腫
瘍剤として用いることが出来る。
びその塩は、ヒト鼻咽喉癌KB細胞に対して優れた細胞増
殖抑制効果を示す。また、本発明化合物(I)或はそれ
らの塩は低毒性でかつ顕著な抗腫瘍作用を有する。従っ
て、化合物(I)またはそれらの塩を含有する製剤は、
温血動物とりわけ哺乳動物(例、マウス、ラット、ネ
コ、イヌ、ウサギなど)の腫瘍の治療を目的とした抗腫
瘍剤として用いることが出来る。
抗腫瘍剤として用いる場合、化合物(I)またはそれ
らの塩を、それ自体あるいは通常用いられる方法により
薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、希釈剤などを使
用して、例えば、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、坐
剤、注射剤などの形態として、経口的または非経口的に
投与し得る。投与量は、対象動物、疾患、症状、化合物
の種類、投与経路などにより異なるが、例えば、経口投
与の場合は本発明化合物として上記温血動物に1日当た
り約2.0−150mg/kg体重より好ましくは5〜100mg/kg体
重であり、非経口投与の場合は1日当たり約1.0−100mg
/kg体重より好ましくは2.5〜50mg/kg体重である。注射
剤としての投与方法としては、筋肉内注射、腹腔内注
射、皮下注射、静脈注射などが挙げられる。
らの塩を、それ自体あるいは通常用いられる方法により
薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、希釈剤などを使
用して、例えば、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、坐
剤、注射剤などの形態として、経口的または非経口的に
投与し得る。投与量は、対象動物、疾患、症状、化合物
の種類、投与経路などにより異なるが、例えば、経口投
与の場合は本発明化合物として上記温血動物に1日当た
り約2.0−150mg/kg体重より好ましくは5〜100mg/kg体
重であり、非経口投与の場合は1日当たり約1.0−100mg
/kg体重より好ましくは2.5〜50mg/kg体重である。注射
剤としての投与方法としては、筋肉内注射、腹腔内注
射、皮下注射、静脈注射などが挙げられる。
上記製剤化は、自体公知の方法に従って行われる。上
記経口製剤、例えば、錠剤を製造する際には、結合剤
(例、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、マクロゴールなど)、崩壊剤
(例、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ムなど)、滑沢剤(例、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルクなど)などを適宜配合することが出来る。
記経口製剤、例えば、錠剤を製造する際には、結合剤
(例、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、マクロゴールなど)、崩壊剤
(例、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ムなど)、滑沢剤(例、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルクなど)などを適宜配合することが出来る。
また、非経口製剤、例えば、注射剤を製造する際に
は、等張化剤(例、ブドウ糖、D−ソルビトール、D−
マンニトール、塩化ナトリウムなど)、防腐剤(例、ベ
ンジルアルコール、クロロブタノール、パラオキシ安息
香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなど)、緩衝
液(例、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液など)
などを適宜配合することが出来る。
は、等張化剤(例、ブドウ糖、D−ソルビトール、D−
マンニトール、塩化ナトリウムなど)、防腐剤(例、ベ
ンジルアルコール、クロロブタノール、パラオキシ安息
香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなど)、緩衝
液(例、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液など)
などを適宜配合することが出来る。
錠剤の製造の具体例としては、例えば1錠当たりの使
用量として本発明化合物約1.0−25mg、乳糖100−500m
g、コーンスターチ約50−100mg、ヒドロキシプロピルセ
ルロース約5−20mgを常法により混合し、顆粒化し、コ
ーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混和
後、打錠して、1錠約100−500mg、直径約3−10mmの錠
剤とする。また、この錠剤を1錠当たりの使用量とし
て、ヒドロキシプロピルメチルメチルセルロースフタレ
ート(約10−20mg)とヒマシ油(約0.5−2mg)とを濃度
約5−10%となるように溶解したアセトン−エタノール
混液を用いて、コーティングすることにより腸溶性の被
覆錠とすることも出来る。
用量として本発明化合物約1.0−25mg、乳糖100−500m
g、コーンスターチ約50−100mg、ヒドロキシプロピルセ
ルロース約5−20mgを常法により混合し、顆粒化し、コ
ーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混和
後、打錠して、1錠約100−500mg、直径約3−10mmの錠
剤とする。また、この錠剤を1錠当たりの使用量とし
て、ヒドロキシプロピルメチルメチルセルロースフタレ
ート(約10−20mg)とヒマシ油(約0.5−2mg)とを濃度
約5−10%となるように溶解したアセトン−エタノール
混液を用いて、コーティングすることにより腸溶性の被
覆錠とすることも出来る。
注射剤の調整の具体例としては、例えば、1アンプル
当たりの使用量として、本発明化合物のナトリウム塩約
2.0−50mgを約2mの生理食塩水に溶解したものをアン
プルに注入した後密封をし、これを約110℃で約30分間
熱滅菌するか、あるいは本発明化合物のナトリウム塩約
2.0−50mgを約10−40mgのマンニトールまたはソルビト
ールを約2mの滅菌した蒸留水にとかしたものをアンプ
ルに注入し、これを凍結乾燥して封をすることによって
も調整することが出来る。凍結乾燥した化合物の使用量
に際しては、該アンプルを開封し、例えば生理食塩水に
化合物の濃度が約1.0−25mg/mとなるように溶解した
溶液とし、皮下、静脈または筋肉内に投与する注射剤と
することが出来る。
当たりの使用量として、本発明化合物のナトリウム塩約
2.0−50mgを約2mの生理食塩水に溶解したものをアン
プルに注入した後密封をし、これを約110℃で約30分間
熱滅菌するか、あるいは本発明化合物のナトリウム塩約
2.0−50mgを約10−40mgのマンニトールまたはソルビト
ールを約2mの滅菌した蒸留水にとかしたものをアンプ
ルに注入し、これを凍結乾燥して封をすることによって
も調整することが出来る。凍結乾燥した化合物の使用量
に際しては、該アンプルを開封し、例えば生理食塩水に
化合物の濃度が約1.0−25mg/mとなるように溶解した
溶液とし、皮下、静脈または筋肉内に投与する注射剤と
することが出来る。
実 施 例 以下に参考例および実施例をあげて本発明を具体的に
説明する。なお、室温は10〜30℃を、%は特に明記しな
い限り%(w/w)を示す。
説明する。なお、室温は10〜30℃を、%は特に明記しな
い限り%(w/w)を示す。
参考例1 メチル 4−[N−(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)−N−メチル]アミノ−2−ヨードブチレートの製
造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(3.86g)
のテトラヒドロフラン溶液(35m)に0℃でブチルリ
チウム(38.16mmol)のヘキサン溶液(24.62m)を加
え10分間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却後、メチ
ル 4−[N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−
N−メチル]アミノブチレート(8.9g)のテトラヒドロ
フラン溶液(35m)を15分間かけて滴下し、さらに30
分間撹拌したのちヨウ素(8.08g)のテトラヒドロフラ
ン溶液(47.7m)を加え20分間撹拌した。約30分間か
けて0℃に昇温した後、1規定硫酸水素カリウム水溶液
を滴下してpH7に調整し、エーテルで抽出した。エーテ
ル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:19]で精製すると表題化合物(4.78
g)が得られた。
ル)−N−メチル]アミノ−2−ヨードブチレートの製
造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(3.86g)
のテトラヒドロフラン溶液(35m)に0℃でブチルリ
チウム(38.16mmol)のヘキサン溶液(24.62m)を加
え10分間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却後、メチ
ル 4−[N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−
N−メチル]アミノブチレート(8.9g)のテトラヒドロ
フラン溶液(35m)を15分間かけて滴下し、さらに30
分間撹拌したのちヨウ素(8.08g)のテトラヒドロフラ
ン溶液(47.7m)を加え20分間撹拌した。約30分間か
けて0℃に昇温した後、1規定硫酸水素カリウム水溶液
を滴下してpH7に調整し、エーテルで抽出した。エーテ
ル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下に溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:19]で精製すると表題化合物(4.78
g)が得られた。
IR(KBr):2990,2910,1720,1695,1600,1520,1430,1370,
1275,1180,1140,1020,950,835cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),2.13−2.43
(2H,m),3.0(3H,s),3.37−3.57(2H,m),3.73(3H,
s),4.31(2H,q,J=7Hz),4.33(1H,t,J=7Hz),6.63
(2H,d,J=9Hz),7.88(2H,d,J=9Hz) 参考例2 メチル 4−[N−(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)−N−メチル]アミノ−2−ジシアノメチルブチレ
ートの製造 水素化ナトリウム(822mg)のジメチルスルホキシド
懸濁液(13.7m)を70℃で1時間撹拌後、水冷撹拌下
マロノニトリル(2.26g)のジメチルスルホキシド溶液
(5m)を加え5分間撹拌した。この溶液に、参考例1
の化合物(5.58g)のジメチスルホキシド溶液(50m)
を滴下し室温で1.5時間撹拌後、0℃で氷水(400m)
に注加、1規定塩酸を加えてpH8に調整した。エーテル
で抽出し、エーテル層を水洗、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下に溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:8]で精製すると表題化合物
(3.68g)が得られた。
1275,1180,1140,1020,950,835cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),2.13−2.43
(2H,m),3.0(3H,s),3.37−3.57(2H,m),3.73(3H,
s),4.31(2H,q,J=7Hz),4.33(1H,t,J=7Hz),6.63
(2H,d,J=9Hz),7.88(2H,d,J=9Hz) 参考例2 メチル 4−[N−(4−エトキシカルボニルフェニ
ル)−N−メチル]アミノ−2−ジシアノメチルブチレ
ートの製造 水素化ナトリウム(822mg)のジメチルスルホキシド
懸濁液(13.7m)を70℃で1時間撹拌後、水冷撹拌下
マロノニトリル(2.26g)のジメチルスルホキシド溶液
(5m)を加え5分間撹拌した。この溶液に、参考例1
の化合物(5.58g)のジメチスルホキシド溶液(50m)
を滴下し室温で1.5時間撹拌後、0℃で氷水(400m)
に注加、1規定塩酸を加えてpH8に調整した。エーテル
で抽出し、エーテル層を水洗、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下に溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:8]で精製すると表題化合物
(3.68g)が得られた。
IR(KBr):2980,2920,2250,1745,1730,1690,1525,1435,
1380,1280,1240,1180,1120,1020,950cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7Hz),2.10−2.34
(2H,m),2.95−3.17(1H,m),3.03(3H,s),3.60(2H,
t,J=7Hz),3.85(3H,s),4.17(1H,d,J=7Hz),4.33
(2H,q,J=7Hz),6.67(2H,d,J=9Hz),7.93(2H,d,J=
9Hz) 参考例3 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−エトキシカルボニルフェニル)]アミノ−2−
ヨードブチレートの製造 参考例1と同様にして、エチル 4−[N−(tert−
ブトキシカルボニル)−N−(4−エトキシカルボニル
フェニル)]アミノブチレート(1.14g)から表題化合
物(0.58g)が得られた。
1380,1280,1240,1180,1120,1020,950cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7Hz),2.10−2.34
(2H,m),2.95−3.17(1H,m),3.03(3H,s),3.60(2H,
t,J=7Hz),3.85(3H,s),4.17(1H,d,J=7Hz),4.33
(2H,q,J=7Hz),6.67(2H,d,J=9Hz),7.93(2H,d,J=
9Hz) 参考例3 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−エトキシカルボニルフェニル)]アミノ−2−
ヨードブチレートの製造 参考例1と同様にして、エチル 4−[N−(tert−
ブトキシカルボニル)−N−(4−エトキシカルボニル
フェニル)]アミノブチレート(1.14g)から表題化合
物(0.58g)が得られた。
IR(Neat):2980,2930,1725,1710,1602,1510,1445,136
5,1270,1170,1100,1010 860cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7Hz),1.40(3H,t,
J=7Hz),1.45(9H,s),2.13−2.37(2H,m),3.60−3.9
3(2H,m),4.17(2H,q,J=7Hz),4.31(1H,t,J=7.6H
z),4.38(2H,q,J=7Hz),7.28(2H,d,J=8.8Hz),8.03
(2H,d,J=8.8Hz) 参考例4 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−エトキシカルボニルフェニル)]アミノ−2−
ジシアノメチルブチレートの製造 参考例2と同様にして、参考例3の化合物(4.84g)
から表題化合物(3.47g)が得られた。
5,1270,1170,1100,1010 860cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7Hz),1.40(3H,t,
J=7Hz),1.45(9H,s),2.13−2.37(2H,m),3.60−3.9
3(2H,m),4.17(2H,q,J=7Hz),4.31(1H,t,J=7.6H
z),4.38(2H,q,J=7Hz),7.28(2H,d,J=8.8Hz),8.03
(2H,d,J=8.8Hz) 参考例4 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−エトキシカルボニルフェニル)]アミノ−2−
ジシアノメチルブチレートの製造 参考例2と同様にして、参考例3の化合物(4.84g)
から表題化合物(3.47g)が得られた。
IR(Neat):2980,2930,2250,1740,1710,1602,1515,145
0,1365,1270,1160,1100,1015,860cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7.2Hz),1.40(3H,
t,J=7.2Hz),1.43(9H,s),1.95−2.29(2H,m),3.07
(1H,q,J=5.6Hz),3.69−4.05(2H,m),4.28(2H,q,J
=7.2Hz),4.39(2H,q,J=7.2Hz),4.58(1H,d,J=5.6H
z),7.26(2H,d,J=8.8Hz),8.06(2H,d,J=8.8Hz) 参考例5 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ−7H−ピロ
ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチル]アミ
ノベンゾエートの製造 実施例1と同様にして、参考例4の化合物(3.45g)
とグアニジン塩酸塩(0.892g)とから表題化合物(3.0
g)が得られた。
0,1365,1270,1160,1100,1015,860cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7.2Hz),1.40(3H,
t,J=7.2Hz),1.43(9H,s),1.95−2.29(2H,m),3.07
(1H,q,J=5.6Hz),3.69−4.05(2H,m),4.28(2H,q,J
=7.2Hz),4.39(2H,q,J=7.2Hz),4.58(1H,d,J=5.6H
z),7.26(2H,d,J=8.8Hz),8.06(2H,d,J=8.8Hz) 参考例5 エチル 4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ−7H−ピロ
ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチル]アミ
ノベンゾエートの製造 実施例1と同様にして、参考例4の化合物(3.45g)
とグアニジン塩酸塩(0.892g)とから表題化合物(3.0
g)が得られた。
IR(KBr):3360,3230,2980,1715,1690,1635,1605,1585,
1440,1370,1275,1160,1105,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.32(3H,t,J=7Hz),1.39(9
H,s),1.90−2.30(2H,m),3.30(1H,t,J=6.2Hz),3.3
9−3.70(2H,m),4.31(2H,q,J=7Hz),5.68(2H,s),
6.03(2H,s),7.39(2H,d,J=8.6Hz),7.90(2H,d,J=
8.6Hz) 参考例6 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]ブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(6.69g)
をヘキサンで洗浄後、ジメチルホルムアミド(100m)
に懸濁した。この懸濁液にp−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル(25.3g)のジメチルホルムアミド(200m)溶液を
滴下し、0℃で1時間撹拌後、ヨウ化カリウム(2.52
g)とエチル 4−ブロモブチレート(32.6m)を加え
た。反応温度を室温に戻して15時間撹拌後、反応混合物
を氷水に注加し、エーテルで抽出した。抽出液を飽和重
曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を減
圧蒸留に付して精製すると表題化合物(37.6g)が得ら
れた。
1440,1370,1275,1160,1105,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.32(3H,t,J=7Hz),1.39(9
H,s),1.90−2.30(2H,m),3.30(1H,t,J=6.2Hz),3.3
9−3.70(2H,m),4.31(2H,q,J=7Hz),5.68(2H,s),
6.03(2H,s),7.39(2H,d,J=8.6Hz),7.90(2H,d,J=
8.6Hz) 参考例6 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]ブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(6.69g)
をヘキサンで洗浄後、ジメチルホルムアミド(100m)
に懸濁した。この懸濁液にp−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル(25.3g)のジメチルホルムアミド(200m)溶液を
滴下し、0℃で1時間撹拌後、ヨウ化カリウム(2.52
g)とエチル 4−ブロモブチレート(32.6m)を加え
た。反応温度を室温に戻して15時間撹拌後、反応混合物
を氷水に注加し、エーテルで抽出した。抽出液を飽和重
曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を減
圧蒸留に付して精製すると表題化合物(37.6g)が得ら
れた。
IR(Neat):2950,1740,1710,1605,1515,770cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7Hz),1.38(3H,t,
J=7Hz),2.12−2.20(2H,m),2.52(2H,t,J=7Hz),4.
06(2H,t,J=6Hz),4.15(2H,q,7Hz),4.34(2H,q,7H
z),6.89(2H,d,J=9Hz),7.98(2H,d,J=9Hz) 参考例7 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]−2−ヨードブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(2.6m)
のテトラヒドロフラン溶液(15m)に0℃でn−ブチ
ルリチウムの1.5モル−ヘキサン溶液(12.5m)を加え
て10分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却した後、参考
例6の化合物(5.54g)のテトラヒドロフラン(50m)
溶液を10分間で滴下した。30分間撹拌した後、ヨウ素
(5.52g)のテトラヒドロフラン溶液(50m)を加え、
さらに20分間撹拌した。反応温度を30分間かけて0℃に
昇温し、1規定硫酸水素カリウム水溶液を滴下してpH7
に調整後、エーテルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下に留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー[担体:250g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=7:1]で精製すると表題化合物(1.76g)が得られ
た。
J=7Hz),2.12−2.20(2H,m),2.52(2H,t,J=7Hz),4.
06(2H,t,J=6Hz),4.15(2H,q,7Hz),4.34(2H,q,7H
z),6.89(2H,d,J=9Hz),7.98(2H,d,J=9Hz) 参考例7 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]−2−ヨードブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(2.6m)
のテトラヒドロフラン溶液(15m)に0℃でn−ブチ
ルリチウムの1.5モル−ヘキサン溶液(12.5m)を加え
て10分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却した後、参考
例6の化合物(5.54g)のテトラヒドロフラン(50m)
溶液を10分間で滴下した。30分間撹拌した後、ヨウ素
(5.52g)のテトラヒドロフラン溶液(50m)を加え、
さらに20分間撹拌した。反応温度を30分間かけて0℃に
昇温し、1規定硫酸水素カリウム水溶液を滴下してpH7
に調整後、エーテルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下に留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー[担体:250g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=7:1]で精製すると表題化合物(1.76g)が得られ
た。
IR(Neat):2975,1730,1710,1600,1525,765cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=7Hz),1.38(3H,t,
J=7Hz),2.32−2.59(2H,m),4.00−4.14(2H,m),4.2
4(2H,q,J=7Hz),4.35(2H,t,J=7Hz),4.66(1H,t,J
=7Hz),6.91(2H,d,J=9Hz),8.00(2H,d,J=9Hz) 参考例8 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]−2−ジシアノメチルブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(305mg)
をヘキサンで洗浄後、ジメチルスルホキシド(10m)
に懸濁した。懸濁液を70℃で1時間撹拌後、室温に戻し
てマロノニトリル(915mg)のジメチルスルホキシド溶
液(5m)を加え、さらに5分間撹拌した。この溶液に
参考例7の化合物(2.81g)のジメチルスルホキシド溶
液(20m)を滴下し、室温で1.5時間撹拌後、氷水(15
0m)に注加した。水層のpHを1規定塩酸でpH7に調整
し、次いでエーテルで抽出した。抽出層を水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[担体:120g,展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1]
で精製すると表題化合物(2.15g)が得られた。
J=7Hz),2.32−2.59(2H,m),4.00−4.14(2H,m),4.2
4(2H,q,J=7Hz),4.35(2H,t,J=7Hz),4.66(1H,t,J
=7Hz),6.91(2H,d,J=9Hz),8.00(2H,d,J=9Hz) 参考例8 エチル 4−[(4−エトキシカルボニルフェニル)オ
キシ]−2−ジシアノメチルブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(305mg)
をヘキサンで洗浄後、ジメチルスルホキシド(10m)
に懸濁した。懸濁液を70℃で1時間撹拌後、室温に戻し
てマロノニトリル(915mg)のジメチルスルホキシド溶
液(5m)を加え、さらに5分間撹拌した。この溶液に
参考例7の化合物(2.81g)のジメチルスルホキシド溶
液(20m)を滴下し、室温で1.5時間撹拌後、氷水(15
0m)に注加した。水層のpHを1規定塩酸でpH7に調整
し、次いでエーテルで抽出した。抽出層を水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[担体:120g,展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1]
で精製すると表題化合物(2.15g)が得られた。
IR(Neat):2995,2900,2200,1740,1700,1600,1510,770c
m-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),1.39(3H,t,
J=7Hz),2.30−2.58(2H,m),3.36(1H,q,J=7Hz),4.
19(2H,t,J=6Hz),4.27−4.43(5H,m),6.91(2H,d,J
=9Hz),8.02(2H,d,J=9Hz) 参考例9 エチル 4−(4−エトキシカルボニルフェニル)チオ
ブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジエチル 4,4′−ジチオベンゾ
エート(3.41g)の無水エタノール(100m)溶液を0
℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(712mg)を加え
て室温で1時間撹拌、ついでエチル 4−ブロモブチレ
ート(5.51g)を加えて室温で17時間撹拌した。減圧下
に溶媒を留去し、残渣にエーテルを加えて飽和塩化アン
モニウム水および飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を分
取して、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[担体:150g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=7:1]で精製すると表題化合物(6.00g)が得られた。
m-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),1.39(3H,t,
J=7Hz),2.30−2.58(2H,m),3.36(1H,q,J=7Hz),4.
19(2H,t,J=6Hz),4.27−4.43(5H,m),6.91(2H,d,J
=9Hz),8.02(2H,d,J=9Hz) 参考例9 エチル 4−(4−エトキシカルボニルフェニル)チオ
ブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジエチル 4,4′−ジチオベンゾ
エート(3.41g)の無水エタノール(100m)溶液を0
℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(712mg)を加え
て室温で1時間撹拌、ついでエチル 4−ブロモブチレ
ート(5.51g)を加えて室温で17時間撹拌した。減圧下
に溶媒を留去し、残渣にエーテルを加えて飽和塩化アン
モニウム水および飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を分
取して、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[担体:150g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=7:1]で精製すると表題化合物(6.00g)が得られた。
IR(Neat):2970,1740,1720,1600,760cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7Hz),1.38(3H,t,
J=7Hz),1.92−2.08(2H,m),2.48(2H,t,J=7Hz),3.
04(2H,t,J=7Hz),4.14(2H,q,7Hz),4.36(2H,q,7H
z),7.31(2H,d,J=9Hz),7.94(2H,d,J=9Hz) 参考例10 エチル 4−(4−エトキシカルボニルフェニル)チオ
−2−ジシアノメチルブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(4,1m)
のテトラヒドロフラン溶液(40m)に、0℃で、n−
ブチルリチウムの1.6モル−ヘキサン溶液(18m)を加
えて10分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却後、参考例
9の化合物(7.79g)のテトラヒドロフラン(80m)溶
液を10分間かけて滴下した。同温度で30分間撹拌後、ヨ
ウ素(6.66g)のテトラヒドロフラン溶液(70m)を加
えてさらに20分間撹拌した。反応液を30分間かけて0℃
に昇温し、1規定硫酸水素カリウム水溶液を加えてpH7
に調整、エーテルで抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムグロマトグラフ
ィー[担体:150g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
7:1]で分離すると粗エチル 4−(4−エトキシカル
ボニルフェニル)チオ−2−ヨードブチレート(2.69
g)が得られた、このもの全量をジメチルスルホキシド
(30m)に溶解し、アルゴン雰囲気下、マロノニトリ
ルソディオ体のジメチルスルホキシド溶液[参考例10の
場合と同様にして、60%水素化ナトリウム(141mg)と
マロノニトリル(422mg)から調製した。]に滴下し
た。反応混合物を室温で1.5時間撹拌後、氷水(150m
)に注加し、1規定塩酸でpH7に調整した。エーテル
で抽出し、エーテル層分取、水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[担体:120g,展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1]で精製すると表
題化合物(670mg)が得られた。
J=7Hz),1.92−2.08(2H,m),2.48(2H,t,J=7Hz),3.
04(2H,t,J=7Hz),4.14(2H,q,7Hz),4.36(2H,q,7H
z),7.31(2H,d,J=9Hz),7.94(2H,d,J=9Hz) 参考例10 エチル 4−(4−エトキシカルボニルフェニル)チオ
−2−ジシアノメチルブチレートの製造 アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(4,1m)
のテトラヒドロフラン溶液(40m)に、0℃で、n−
ブチルリチウムの1.6モル−ヘキサン溶液(18m)を加
えて10分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却後、参考例
9の化合物(7.79g)のテトラヒドロフラン(80m)溶
液を10分間かけて滴下した。同温度で30分間撹拌後、ヨ
ウ素(6.66g)のテトラヒドロフラン溶液(70m)を加
えてさらに20分間撹拌した。反応液を30分間かけて0℃
に昇温し、1規定硫酸水素カリウム水溶液を加えてpH7
に調整、エーテルで抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムグロマトグラフ
ィー[担体:150g、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
7:1]で分離すると粗エチル 4−(4−エトキシカル
ボニルフェニル)チオ−2−ヨードブチレート(2.69
g)が得られた、このもの全量をジメチルスルホキシド
(30m)に溶解し、アルゴン雰囲気下、マロノニトリ
ルソディオ体のジメチルスルホキシド溶液[参考例10の
場合と同様にして、60%水素化ナトリウム(141mg)と
マロノニトリル(422mg)から調製した。]に滴下し
た。反応混合物を室温で1.5時間撹拌後、氷水(150m
)に注加し、1規定塩酸でpH7に調整した。エーテル
で抽出し、エーテル層分取、水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[担体:120g,展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1]で精製すると表
題化合物(670mg)が得られた。
IR(Neat):2990,2920,2260,1740,1710,1600,760cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,t,J=7Hz),1.39(3H,t,
J=7Hz),2.05−2.40(2H,m),3.02−3.33(3H,m),4.1
7(1H,d,J=6Hz),4.30(2H,q,J=7Hz),4.37(2H,q,J
=7Hz),7.34(2H,d,J=9Hz),7.97(2H,d,J=9Hz) 参考例11 エチル 5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2
−チオフェンカルボキシレートの製造: 二炭酸ジ−tert−ブチル(20.91g)とエチル 5−ア
ミノ−2−チオフェンカルボキシレート(14.87g)とを
乾燥テトラヒドロフラン(130.5m)に溶解し、28時間
還流した。減圧下に溶媒を留去し、残渣をエタノールか
ら再結晶すると表題化合物(15.87g)が得られた。
J=7Hz),2.05−2.40(2H,m),3.02−3.33(3H,m),4.1
7(1H,d,J=6Hz),4.30(2H,q,J=7Hz),4.37(2H,q,J
=7Hz),7.34(2H,d,J=9Hz),7.97(2H,d,J=9Hz) 参考例11 エチル 5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2
−チオフェンカルボキシレートの製造: 二炭酸ジ−tert−ブチル(20.91g)とエチル 5−ア
ミノ−2−チオフェンカルボキシレート(14.87g)とを
乾燥テトラヒドロフラン(130.5m)に溶解し、28時間
還流した。減圧下に溶媒を留去し、残渣をエタノールか
ら再結晶すると表題化合物(15.87g)が得られた。
IR(KBr):3260,2970,1720,1710,1660,1560,1505,1450,
1365,1260,1150,1090,870cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7Hz),1.53(9H,
s),4.30(2H,q,J=7Hz),6.44(1H,d,J=4.2Hz),7.57
(1H,d,J=4.2Hz) 参考例12 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−チオフェ
ンカルボキシレートの製造: 参考例11の化合物(14.38g)を乾燥1,3−ジメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)ピリミジノン(79.5m
)に溶解し、アルゴン雰囲気中30℃以下で、60%油性
水素化ナトリウム(2.55g)を3回に分けて加えた。反
応混合物を室温で1時間撹拌、これにヨウ化ナトリウム
(9.53g)を添加し10分間撹拌後、3−ブロモプロパノ
ール(8.84g)の乾燥1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2(1H)ピリミジノン(14m)溶液を滴下し
た。さらに室温で14時間撹拌後、水(500m)を加えて
エチルエーテル(500m×2)で抽出した。抽出液を合
して水、ついで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢
酸エチル−n−ヘキサン=15:85→25:75]で精製すると
表題化合物(10.57g)が得られた。
1365,1260,1150,1090,870cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7Hz),1.53(9H,
s),4.30(2H,q,J=7Hz),6.44(1H,d,J=4.2Hz),7.57
(1H,d,J=4.2Hz) 参考例12 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−チオフェ
ンカルボキシレートの製造: 参考例11の化合物(14.38g)を乾燥1,3−ジメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)ピリミジノン(79.5m
)に溶解し、アルゴン雰囲気中30℃以下で、60%油性
水素化ナトリウム(2.55g)を3回に分けて加えた。反
応混合物を室温で1時間撹拌、これにヨウ化ナトリウム
(9.53g)を添加し10分間撹拌後、3−ブロモプロパノ
ール(8.84g)の乾燥1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2(1H)ピリミジノン(14m)溶液を滴下し
た。さらに室温で14時間撹拌後、水(500m)を加えて
エチルエーテル(500m×2)で抽出した。抽出液を合
して水、ついで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;酢
酸エチル−n−ヘキサン=15:85→25:75]で精製すると
表題化合物(10.57g)が得られた。
IR(Neat):3470,2980,1710,1680,1540,1450,1400,136
5,1330,1280,1250,1150,1095,840cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.57(9H,
s),1.90(2H,m),3.68(2H,dt,J=5.8Hz,J=5.8Hz),
3.97(2H,t,J=6.4Hz),4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.59
(1H,d,J=4.2Hz),7.59(1H,d,J=4.2Hz) 参考例13 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(3−オキソプロピル)アミノ]−2−チオフェンカ
ルボキシレートの製造: オキザリル クロリド(3.09g)のジクロロメタン溶
液(30.9m)に−60℃でジメチルスルホキシド(3.81
g)のジクロロメタン溶液(10m)を加えて2分間撹拌
した。反応溶液に同温度で参考例12の化合物(6.68g)
のジクロロメタン溶液(20m)を5分以内で加え、15
分間撹拌後、トリエチルアミン(10.27g)を滴下しさら
に5分間撹拌した。反応液の温度を30分間で0℃に昇温
し、水(250m)に注加、ジクロロメタンで抽出した。
溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー[シリカゲル100g、展開溶媒;酢
酸エチル−n−ヘキサン=5:95→10:90]で精製すると
表題化合物(4.90g)が得られた。
5,1330,1280,1250,1150,1095,840cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.57(9H,
s),1.90(2H,m),3.68(2H,dt,J=5.8Hz,J=5.8Hz),
3.97(2H,t,J=6.4Hz),4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.59
(1H,d,J=4.2Hz),7.59(1H,d,J=4.2Hz) 参考例13 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(3−オキソプロピル)アミノ]−2−チオフェンカ
ルボキシレートの製造: オキザリル クロリド(3.09g)のジクロロメタン溶
液(30.9m)に−60℃でジメチルスルホキシド(3.81
g)のジクロロメタン溶液(10m)を加えて2分間撹拌
した。反応溶液に同温度で参考例12の化合物(6.68g)
のジクロロメタン溶液(20m)を5分以内で加え、15
分間撹拌後、トリエチルアミン(10.27g)を滴下しさら
に5分間撹拌した。反応液の温度を30分間で0℃に昇温
し、水(250m)に注加、ジクロロメタンで抽出した。
溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー[シリカゲル100g、展開溶媒;酢
酸エチル−n−ヘキサン=5:95→10:90]で精製すると
表題化合物(4.90g)が得られた。
IR(Neat):2980,1705,1540,1455,1370,1280,1250,115
5,1130,1095,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.55(9H,
s),2.86(2H,dt,J=7Hz,J=1.2Hz),4.15(2H,t,J=7H
z),4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.49(1H,d,J=4.4Hz),7.
59(1H,d,J=4.4Hz),9.84(1H,s) 参考例14 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−メトキシ−3−ブテニル)アミノ]−2−チオ
フェンカルボキシレートの製造: (メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリ
ド(7.56g)のトルエン溶液(22m)に0℃でカリウム
tert−ブトキシドの1モル−テトラヒドロフラン溶液
(14.7m)を加えて30分間撹拌した。これに同温度で
参考例13の化合物(4.80g)のトルエン溶液(14.7m)
を滴下して1.5時間撹拌した。反応液にエーテル(150m
)を加えて水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して得ら
れた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;酢酸エチル−n−ヘキサン=7:93]で精製すると
表題化合物(2.62g)が得られた。
5,1130,1095,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.55(9H,
s),2.86(2H,dt,J=7Hz,J=1.2Hz),4.15(2H,t,J=7H
z),4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.49(1H,d,J=4.4Hz),7.
59(1H,d,J=4.4Hz),9.84(1H,s) 参考例14 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4−メトキシ−3−ブテニル)アミノ]−2−チオ
フェンカルボキシレートの製造: (メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリ
ド(7.56g)のトルエン溶液(22m)に0℃でカリウム
tert−ブトキシドの1モル−テトラヒドロフラン溶液
(14.7m)を加えて30分間撹拌した。これに同温度で
参考例13の化合物(4.80g)のトルエン溶液(14.7m)
を滴下して1.5時間撹拌した。反応液にエーテル(150m
)を加えて水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して得ら
れた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[展開
溶媒;酢酸エチル−n−ヘキサン=7:93]で精製すると
表題化合物(2.62g)が得られた。
IR(Neat):2990,1710,1655,1540,1450,1405,1370,128
5,1255,1100,855cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7.2Hz),1.56(9H,
s),2.23−2.48(2H,m),3.50(2H,s),3.59(1H,s),
3.79(2H,t,J=7.4Hz),4.31(2H,q,J=7.2Hz),4.35
(0.33H,t,J=6.4Hz),4.67(0.67H,dt,J=12.6Hz,J=
7.6Hz),5.97(0.33H,d,J=6.4Hz),6.31(0.67H,d,J=
12.6Hz),6.50(0.67H,d,J=4.4Hz),6.58(0.33H,d,J
=4.4Hz),7.60(1H,d,J=4.4Hz) 参考例15 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4,4−ジシアノ−3−ジメトキシメチルブチル)ア
ミノ]−2−チオフェンカルボキシレートの製造: アルゴン雰囲気下、参考例14の化合物(1.08g)とブ
ロモマロノニトリル(0.53g)とをジクロロメタン(28m
)に溶解し、これにモレキュラーシーブズ3A(0.56
g)と無水炭酸カリウム(0.252g)を添加後、フィルタ
ーをはずした分析用紫外線ランプで紫外線を2.5時間照
射した。この反応液にメタノール(1.05m)を加えて1
5分間撹拌後、2規定炭酸カリウム水溶液(4.2m)を
含む氷水に注加しジクロロメタンで抽出、抽出層は水洗
後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー[展開溶媒;酢酸エチル−n−ヘキサン=1:9→15:8
5]で精製すると表題化合物(0.654g)が得られた。
5,1255,1100,855cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7.2Hz),1.56(9H,
s),2.23−2.48(2H,m),3.50(2H,s),3.59(1H,s),
3.79(2H,t,J=7.4Hz),4.31(2H,q,J=7.2Hz),4.35
(0.33H,t,J=6.4Hz),4.67(0.67H,dt,J=12.6Hz,J=
7.6Hz),5.97(0.33H,d,J=6.4Hz),6.31(0.67H,d,J=
12.6Hz),6.50(0.67H,d,J=4.4Hz),6.58(0.33H,d,J
=4.4Hz),7.60(1H,d,J=4.4Hz) 参考例15 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−(4,4−ジシアノ−3−ジメトキシメチルブチル)ア
ミノ]−2−チオフェンカルボキシレートの製造: アルゴン雰囲気下、参考例14の化合物(1.08g)とブ
ロモマロノニトリル(0.53g)とをジクロロメタン(28m
)に溶解し、これにモレキュラーシーブズ3A(0.56
g)と無水炭酸カリウム(0.252g)を添加後、フィルタ
ーをはずした分析用紫外線ランプで紫外線を2.5時間照
射した。この反応液にメタノール(1.05m)を加えて1
5分間撹拌後、2規定炭酸カリウム水溶液(4.2m)を
含む氷水に注加しジクロロメタンで抽出、抽出層は水洗
後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー[展開溶媒;酢酸エチル−n−ヘキサン=1:9→15:8
5]で精製すると表題化合物(0.654g)が得られた。
IR(Neat):2980,2940,2250,1700,1545,1450,1400,137
0,1250,1150,1095,855cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),1.58(9H,
s),1.90−2.22(2H,m),2.26−2.40(1H,m),3.46(3
H,s),3.49(3H,s),4.0(2H,t,J=7.8Hz),4.17(1H,
d,J=3.6Hz),4.31(2H,q,J=7Hz),4.44(1H,d,J=5.6
Hz),6.58(1H,d,J=4.2Hz),7.61(1H,d,J=4.2Hz) 参考例16 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−[3−(2,4,6−トリアミノピリミジン−5−イル)
−4,4−ジメトキシブチル]アミノ]−2−チオフェン
カルボキシレートの製造: アルゴン雰囲気下、グアニジン塩酸塩(78.9mg)のエ
チルアルコール溶液(2.0m)に1モル−カリウム te
rt−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.825m)
を加えて10分間撹拌した。この溶液に参考例15の化合物
(340mg)のエチルアルコール溶液(3.0m)を加えて1
2時間加熱還流した。反応液を氷水(15m)に注加し、
ジクロロメタンで抽出、抽出層は無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル15g,展開
溶媒;ジクロロメタン−エチルアルコール=30:1→19:
1]で精製すると表題化合物(289mg)が得られた。
0,1250,1150,1095,855cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7Hz),1.58(9H,
s),1.90−2.22(2H,m),2.26−2.40(1H,m),3.46(3
H,s),3.49(3H,s),4.0(2H,t,J=7.8Hz),4.17(1H,
d,J=3.6Hz),4.31(2H,q,J=7Hz),4.44(1H,d,J=5.6
Hz),6.58(1H,d,J=4.2Hz),7.61(1H,d,J=4.2Hz) 参考例16 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−[3−(2,4,6−トリアミノピリミジン−5−イル)
−4,4−ジメトキシブチル]アミノ]−2−チオフェン
カルボキシレートの製造: アルゴン雰囲気下、グアニジン塩酸塩(78.9mg)のエ
チルアルコール溶液(2.0m)に1モル−カリウム te
rt−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(0.825m)
を加えて10分間撹拌した。この溶液に参考例15の化合物
(340mg)のエチルアルコール溶液(3.0m)を加えて1
2時間加熱還流した。反応液を氷水(15m)に注加し、
ジクロロメタンで抽出、抽出層は無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー[シリカゲル15g,展開
溶媒;ジクロロメタン−エチルアルコール=30:1→19:
1]で精製すると表題化合物(289mg)が得られた。
IR(KBr):3350,3200,2980,2940,1710,1610,1570,1445,
1400,1365,1280,1250,1140,1095,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7Hz),1.54(9H,
s),1.91−2.13(1H,m),2.27−2.48(1H,m),2.82−2.
93(1H,m),3.49(3H,s),3.51(3H,s),3.63−3.77(2
H,m),4.30(2H,q,J=7Hz),4.39(1H,d,J=3Hz),4.44
(2H,s),4.51(2H,s),5.18(2H,s),6.57(1H,d,J=
4.2Hz),7.58(1H,d,J=4.2Hz) 実施例1 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾエートの製造 アルゴン気流下、無水エタノール(30m)に金属ナ
トリウム(0.32g)を加え溶解した。この溶液に、グア
ニジン塩酸塩(1.23g)及び参考例2の化合物(3.68g)
のエタノール−テトラヒドロフラン(2:1)溶液(45m
)を加え、3時間加熱還流した。反応液を冷却し、氷
水に注加して1規定硫酸水素カリウム水溶液でpH7.5に
調整した。析出した結晶をろ取し、メタノールついでエ
ーテルで洗浄すると表題化合物(2.91g)が得られた。
1400,1365,1280,1250,1140,1095,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7Hz),1.54(9H,
s),1.91−2.13(1H,m),2.27−2.48(1H,m),2.82−2.
93(1H,m),3.49(3H,s),3.51(3H,s),3.63−3.77(2
H,m),4.30(2H,q,J=7Hz),4.39(1H,d,J=3Hz),4.44
(2H,s),4.51(2H,s),5.18(2H,s),6.57(1H,d,J=
4.2Hz),7.58(1H,d,J=4.2Hz) 実施例1 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾエートの製造 アルゴン気流下、無水エタノール(30m)に金属ナ
トリウム(0.32g)を加え溶解した。この溶液に、グア
ニジン塩酸塩(1.23g)及び参考例2の化合物(3.68g)
のエタノール−テトラヒドロフラン(2:1)溶液(45m
)を加え、3時間加熱還流した。反応液を冷却し、氷
水に注加して1規定硫酸水素カリウム水溶液でpH7.5に
調整した。析出した結晶をろ取し、メタノールついでエ
ーテルで洗浄すると表題化合物(2.91g)が得られた。
IR(KBr):3420,3350,3200,1685,1630,1600,1580,1520,
1440,1360,1275,1180,1105cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),1.90−
2.23(2H,m),2.89(3H,s),3.10−3.47(3H,m),4.20
(2H,q,J=7Hz),5.87(2H,s),6.08(2H,s),6.63(2
H,d,J=9Hz),7.72(2H,d,J=9Hz),10.5(1H,s), 実施例2 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)
エチル]−N−エチル]アミノベンゾエート(A)およ
びエチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]−N
−メチル]アミノベンゾエート(B)の製造 実施例1の化合物(2.75g)のテトラヒドロフラン懸
濁液(40.7m)に0℃でボロン−テトラヒドロフラン
コンプレックス(59.36mmol)のテトラヒドロフラン
溶液(59.36m)を加えて10分間撹拌後、10−15℃で6.
5時間撹拌した。冷却後、反応液に酢酸−エタノール
(1:2 90m)を加え室温で18時間撹拌した。溶媒を減
圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精製す
ると表題化合物(A;1.02g)および表題化合物(B;0.663
g)が得られた。
1440,1360,1275,1180,1105cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),1.90−
2.23(2H,m),2.89(3H,s),3.10−3.47(3H,m),4.20
(2H,q,J=7Hz),5.87(2H,s),6.08(2H,s),6.63(2
H,d,J=9Hz),7.72(2H,d,J=9Hz),10.5(1H,s), 実施例2 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)
エチル]−N−エチル]アミノベンゾエート(A)およ
びエチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]−N
−メチル]アミノベンゾエート(B)の製造 実施例1の化合物(2.75g)のテトラヒドロフラン懸
濁液(40.7m)に0℃でボロン−テトラヒドロフラン
コンプレックス(59.36mmol)のテトラヒドロフラン
溶液(59.36m)を加えて10分間撹拌後、10−15℃で6.
5時間撹拌した。冷却後、反応液に酢酸−エタノール
(1:2 90m)を加え室温で18時間撹拌した。溶媒を減
圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精製す
ると表題化合物(A;1.02g)および表題化合物(B;0.663
g)が得られた。
表題化合物(A): IR(KBr):3350,3150,2980,1675,1620,1590,1520,1480,
1440,1360,1275,1180,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.28(3H,t,J=7Hz),1.45−
1.68(1H,m),1.71−1.92(1H,m),2.95(3H,s),3.05
−3.22(2H,m),3.32−3.54(3H,m),4.22(2H,q,J=7H
z),5.38(2H,s),5.56(2H,s),6.0(1H,s),6.72(2
H,d,J=9Hz),7.74(2H,d,J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3400,3150,1695,1640,1605,1570,1530,1435,
1365,1280,1180,1110,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.28(3H,t,J=7Hz),2.90(2
H,t,J=7Hz),2.93(3H,s),3.61(2H,t,J=7Hz),4.22
(2H,q,J=7Hz),5.40(2H,s),6.02(2H,s),6.45(1
H,d,J=1.4Hz),6.70(2H,d,J=9Hz),7.74(2H,d,J=9
Hz),10.46(1H,s) 実施例3 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−
6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5
−イル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタメートの製造 アルゴン雰囲気下、実施例2の化合物(A;891mg)を
メタノール−水(1:1,30m)に溶解し、1規定水酸化
ナトリウム(10m)を加えた後、60℃で12時間撹拌し
た。これに1規定塩酸(10m)を加えて減圧下に溶媒
を留去し、ついで80℃で減圧乾燥した。得られた残渣と
ジエチル L−グルタメート塩酸塩(899mg)をジメチ
ルホルムアミド(15m)溶解し、0℃でジフェニル
ホスホリルアジド(826mg)ジメチルホルムアミド溶液
(5m)を加えて15分撹拌、ついで同温度でトリエチル
アミン(759mg)のジメチルホルムアミド溶液(5m)
を滴下した。反応混合物を0℃で30分間、室温で24時
間、35℃で72時間撹拌した後、不溶物をろ去した。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタ
ン:アンモニア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精
製すると表題化合物(737mg)が得られた。
1440,1360,1275,1180,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.28(3H,t,J=7Hz),1.45−
1.68(1H,m),1.71−1.92(1H,m),2.95(3H,s),3.05
−3.22(2H,m),3.32−3.54(3H,m),4.22(2H,q,J=7H
z),5.38(2H,s),5.56(2H,s),6.0(1H,s),6.72(2
H,d,J=9Hz),7.74(2H,d,J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3400,3150,1695,1640,1605,1570,1530,1435,
1365,1280,1180,1110,1020cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.28(3H,t,J=7Hz),2.90(2
H,t,J=7Hz),2.93(3H,s),3.61(2H,t,J=7Hz),4.22
(2H,q,J=7Hz),5.40(2H,s),6.02(2H,s),6.45(1
H,d,J=1.4Hz),6.70(2H,d,J=9Hz),7.74(2H,d,J=9
Hz),10.46(1H,s) 実施例3 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−
6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5
−イル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタメートの製造 アルゴン雰囲気下、実施例2の化合物(A;891mg)を
メタノール−水(1:1,30m)に溶解し、1規定水酸化
ナトリウム(10m)を加えた後、60℃で12時間撹拌し
た。これに1規定塩酸(10m)を加えて減圧下に溶媒
を留去し、ついで80℃で減圧乾燥した。得られた残渣と
ジエチル L−グルタメート塩酸塩(899mg)をジメチ
ルホルムアミド(15m)溶解し、0℃でジフェニル
ホスホリルアジド(826mg)ジメチルホルムアミド溶液
(5m)を加えて15分撹拌、ついで同温度でトリエチル
アミン(759mg)のジメチルホルムアミド溶液(5m)
を滴下した。反応混合物を0℃で30分間、室温で24時
間、35℃で72時間撹拌した後、不溶物をろ去した。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタ
ン:アンモニア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精
製すると表題化合物(737mg)が得られた。
IR(KBr):3370,3200,2980,2930,1730,1630,1600,1510,
1430,1375,1290,1190,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:1.23(3H,t,J=7Hz),1.31
(3H,t,J=7Hz),1.75−1.97(2H,m),2.06−2.39(2H,
m),2.43−2.54(2H,m),2.99(3H,s),3.03−3.15(2
H,m),3.20−3.48(2H,m),3.64−3.80(1H,m),4.12
(2H,q,J=7Hz),4.23(2H,q,J=7Hz),4.71−4.78(1
H,m),6.67(2H,d,J=9Hz),7.71(2H,d,J=9Hz), 実施例4 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エ
チル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸の製造 実施例3の化合物(463mg)のテトラヒドロフラン−
水(3:2,15m)溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液
(2.7m)を加えて室温で3時間撹拌した。減圧下に溶
媒を5mまでに留去し、ミリポアフィルターでろ過、ろ
液に酢酸(0.5m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、エタノール、エーテルの順で洗浄
した。結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合物(373m
g)が得られた。
1430,1375,1290,1190,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:1.23(3H,t,J=7Hz),1.31
(3H,t,J=7Hz),1.75−1.97(2H,m),2.06−2.39(2H,
m),2.43−2.54(2H,m),2.99(3H,s),3.03−3.15(2
H,m),3.20−3.48(2H,m),3.64−3.80(1H,m),4.12
(2H,q,J=7Hz),4.23(2H,q,J=7Hz),4.71−4.78(1
H,m),6.67(2H,d,J=9Hz),7.71(2H,d,J=9Hz), 実施例4 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エ
チル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸の製造 実施例3の化合物(463mg)のテトラヒドロフラン−
水(3:2,15m)溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液
(2.7m)を加えて室温で3時間撹拌した。減圧下に溶
媒を5mまでに留去し、ミリポアフィルターでろ過、ろ
液に酢酸(0.5m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、エタノール、エーテルの順で洗浄
した。結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合物(373m
g)が得られた。
IR(KBr):3350,3200,2930,1690,1675,1630,1600,1510,
1450,1385,1300,1195,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6−D2O)δ:1.42−1.66(1H,m),1.7
5−2.09(3H,m),2.29(2H,t,J=7Hz),2.93(3H,s),
3.13−3.46(4H,m),3.52−3.65(1H,m),4.24−4.37
(1H,m),6.69,6.70(2H,dd,J=9Hz),7.69(2H,d,J=9
Hz) 実施例5 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメート
の製造 実施例2の化合物(B;621mg)をメタノール−水(1:
1,30m)に溶解し、これに1規定水酸化ナトリウム水
溶液(8.75m)を加え、60℃で12時間撹拌した。つい
で、1規定塩酸(8.75m)を加え減圧下に溶媒を留去
し、さらに70℃で減圧乾燥、得られる残渣とジエチル
L−グルタメート塩酸塩(630mg)ジメチルホルムアミ
ド(10m)に溶解し、0℃でジフェニル ホスホリル
アジド(578mg)ジメチルホルムアミド溶液(5m)を
加えて15分撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(53
2mg)ジメチルホルムアミド溶液(5m)を滴下した。
反応混合物を0℃で30分間、室温で24時間、さらに35℃
で72時間撹拌後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧下に留去
した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:アンモニ
ア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精製すると表題
化合物(485mg)が得られた。
1450,1385,1300,1195,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6−D2O)δ:1.42−1.66(1H,m),1.7
5−2.09(3H,m),2.29(2H,t,J=7Hz),2.93(3H,s),
3.13−3.46(4H,m),3.52−3.65(1H,m),4.24−4.37
(1H,m),6.69,6.70(2H,dd,J=9Hz),7.69(2H,d,J=9
Hz) 実施例5 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメート
の製造 実施例2の化合物(B;621mg)をメタノール−水(1:
1,30m)に溶解し、これに1規定水酸化ナトリウム水
溶液(8.75m)を加え、60℃で12時間撹拌した。つい
で、1規定塩酸(8.75m)を加え減圧下に溶媒を留去
し、さらに70℃で減圧乾燥、得られる残渣とジエチル
L−グルタメート塩酸塩(630mg)ジメチルホルムアミ
ド(10m)に溶解し、0℃でジフェニル ホスホリル
アジド(578mg)ジメチルホルムアミド溶液(5m)を
加えて15分撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(53
2mg)ジメチルホルムアミド溶液(5m)を滴下した。
反応混合物を0℃で30分間、室温で24時間、さらに35℃
で72時間撹拌後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧下に留去
した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:アンモニ
ア8%含有エタノール=33:1→25:1]で精製すると表題
化合物(485mg)が得られた。
IR(KBr):3380,2930,1735,1635,1600,1575,1510,1425,
1375,1190,1095,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:1.24(3H,t,J=7Hz),1.31
(3H,t,J=7Hz),2.05−2.41(2H,m),2.43−2.58(2H,
m),2.92(3H,s),2.95(2H,t,J=7Hz),3.71(2H,t,J
=7Hz),4.13(2H,q,J=7Hz),4.24(2H,t,J=7Hz),4.
71−4.80(1H,m),6.53(1H,s),6.70(2H,d,J=9Hz),
7.73(2H,d,J=9Hz) 実施例6 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]−N−メ
チル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例5の化合物(389mg)をテトラヒドロフラン−
水(3:2,15m)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(2.28m)を加えて室温で3時間撹拌した。減圧
下に溶媒を5mまで留去し、ミリポアフィルターでろ
過、酢酸(0.5m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、メタノール、エーテルの順で洗浄
した。結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合物(311m
g)が得られた。
1375,1190,1095,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3−CD3OD)δ:1.24(3H,t,J=7Hz),1.31
(3H,t,J=7Hz),2.05−2.41(2H,m),2.43−2.58(2H,
m),2.92(3H,s),2.95(2H,t,J=7Hz),3.71(2H,t,J
=7Hz),4.13(2H,q,J=7Hz),4.24(2H,t,J=7Hz),4.
71−4.80(1H,m),6.53(1H,s),6.70(2H,d,J=9Hz),
7.73(2H,d,J=9Hz) 実施例6 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]−N−メ
チル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例5の化合物(389mg)をテトラヒドロフラン−
水(3:2,15m)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(2.28m)を加えて室温で3時間撹拌した。減圧
下に溶媒を5mまで留去し、ミリポアフィルターでろ
過、酢酸(0.5m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、メタノール、エーテルの順で洗浄
した。結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合物(311m
g)が得られた。
IR(KBr):3330,3200,2930,1690,1670,1630,1600,1540,
1500,1380,1200,1090,950,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.17(2H,m),2.34(2
H,t,J=7Hz),2.89(2H,t,J=7Hz),2.92(3H,s),3.60
(2H,t,J=7Hz),4.31−4.44(1H,m),5.51(2H,bs),
6.13(2H,s),6.47(1H,s),6.68(2H,d,J=9Hz),7.74
(2H,d,J=9Hz),8.17(1H,d,J=7Hz),10.53(1H,s) 実施例7 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピミミジン−5−イ
ル)]エチル]アミノベンゾエートの製造 参考例5の化合物(2.93g)をトリフルオロ酢酸(30m
)に溶解し、室温で1時間撹拌した。減圧下に溶媒を
留去し、得られた残渣に水(60m)を加えた後、0.1規
定水酸化ナトリウム水溶液でpH7.5に調整した。生じた
沈澱物を濾取し、水、エタノールついでエーテルの順で
洗浄後乾燥すると表題化合物(2.0g)が得られた。
1500,1380,1200,1090,950,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.17(2H,m),2.34(2
H,t,J=7Hz),2.89(2H,t,J=7Hz),2.92(3H,s),3.60
(2H,t,J=7Hz),4.31−4.44(1H,m),5.51(2H,bs),
6.13(2H,s),6.47(1H,s),6.68(2H,d,J=9Hz),7.74
(2H,d,J=9Hz),8.17(1H,d,J=7Hz),10.53(1H,s) 実施例7 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピミミジン−5−イ
ル)]エチル]アミノベンゾエートの製造 参考例5の化合物(2.93g)をトリフルオロ酢酸(30m
)に溶解し、室温で1時間撹拌した。減圧下に溶媒を
留去し、得られた残渣に水(60m)を加えた後、0.1規
定水酸化ナトリウム水溶液でpH7.5に調整した。生じた
沈澱物を濾取し、水、エタノールついでエーテルの順で
洗浄後乾燥すると表題化合物(2.0g)が得られた。
IR(KBr):3470,3380,3170,2980,1690,1650,1600,1580,
1530,1440,1360,1280,1175,1120,770cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),2.
02−2.18(2H,m),2.92−3.13(2H,m),3.40(1H,t),
4.21(2H,q,J=7Hz),6.54(2H,d,J=8.8Hz),7.68(2
H,d,J=8.8Hz) 実施例8 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)]エチル]アミノベンゾエート(A)およびエチル
4−[2,4−ジアミノ−4b,5,6,7,7a,8−ヘキサヒドロ
ピロロ[3′,2′:4′,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジ
ン−7−イル]ベンゾエート(B)の製造 実施例2と同様にして、実施例7の化合物(1.0g)か
ら表題化合物(A;0.23g)および表題化合物(B;0.536
g)が得られた。
1530,1440,1360,1280,1175,1120,770cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),2.
02−2.18(2H,m),2.92−3.13(2H,m),3.40(1H,t),
4.21(2H,q,J=7Hz),6.54(2H,d,J=8.8Hz),7.68(2
H,d,J=8.8Hz) 実施例8 エチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)]エチル]アミノベンゾエート(A)およびエチル
4−[2,4−ジアミノ−4b,5,6,7,7a,8−ヘキサヒドロ
ピロロ[3′,2′:4′,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジ
ン−7−イル]ベンゾエート(B)の製造 実施例2と同様にして、実施例7の化合物(1.0g)か
ら表題化合物(A;0.23g)および表題化合物(B;0.536
g)が得られた。
表題化合物(A): IR(KBr):3390,3200,2940,1680,1600,1585,1535,1450,
1370,1345,1290,1175,1125,1030cm- 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),1.47−
1.68(1H,m),1.77−1.97(1H,m),3.0−3.23(4H,m),
3.44(1H,t,J=9.8Hz),4.20(2H,q,J=7Hz),5.36(2
H,s),5.5(2H,s),5.97(1H,s),6.48(1H,t,J=4.8H
z),6.58(2H,d,J=8.8Hz),7.69(2H,d,J=8.8Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3400,3200,1695,1630,1610,1520,1430,1385,
1370,1285,1265,1180,1110,1020,770cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.30(3H,t,J=7.2Hz),1.89
−2.06(1H,m),2.14−2.35(1H,m),3.08−3.27(1H,
m),3.42−3.57(1H,m),3.76−3.89(1H,m),4.24(2
H,q,J=7.2Hz),5.45(2H,s),5.62(1H,d,J=8Hz),5.
69(2H,s),6.79(2H,d,J=8.8Hz),7.14(1H,s),7.75
(2H,d,J=8.8Hz) 実施例9 エチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)]エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメー
トの製造 アルゴン雰囲気下、実施例8の化合物(A;100mg)を
メタノール−テトラヒドロフラン−水(6:5:3,14m)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(0.87m)を加え
た後、60℃で40時間撹拌した。これに1規定塩酸(0.87
m)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで80℃で減
圧乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメー
ト塩酸塩(105mg)をジメチルホルムアミド(2m)に
溶解し、0℃でジエチル ホスホロシアニデート(57m
g)のジメチルホルムアミド溶液(0.5m)を加えて15
分撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(88mg)のジ
メチルホルムアミド溶液(0.5m)を滴下した。反応混
合物を0℃で30分間、室温で5時間後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア10%含有エタノール=33:1→1
9:1]で精製すると表題化合物(61mg)が得られた。
1370,1345,1290,1175,1125,1030cm- 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.27(3H,t,J=7Hz),1.47−
1.68(1H,m),1.77−1.97(1H,m),3.0−3.23(4H,m),
3.44(1H,t,J=9.8Hz),4.20(2H,q,J=7Hz),5.36(2
H,s),5.5(2H,s),5.97(1H,s),6.48(1H,t,J=4.8H
z),6.58(2H,d,J=8.8Hz),7.69(2H,d,J=8.8Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3400,3200,1695,1630,1610,1520,1430,1385,
1370,1285,1265,1180,1110,1020,770cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.30(3H,t,J=7.2Hz),1.89
−2.06(1H,m),2.14−2.35(1H,m),3.08−3.27(1H,
m),3.42−3.57(1H,m),3.76−3.89(1H,m),4.24(2
H,q,J=7.2Hz),5.45(2H,s),5.62(1H,d,J=8Hz),5.
69(2H,s),6.79(2H,d,J=8.8Hz),7.14(1H,s),7.75
(2H,d,J=8.8Hz) 実施例9 エチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)]エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメー
トの製造 アルゴン雰囲気下、実施例8の化合物(A;100mg)を
メタノール−テトラヒドロフラン−水(6:5:3,14m)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(0.87m)を加え
た後、60℃で40時間撹拌した。これに1規定塩酸(0.87
m)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで80℃で減
圧乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメー
ト塩酸塩(105mg)をジメチルホルムアミド(2m)に
溶解し、0℃でジエチル ホスホロシアニデート(57m
g)のジメチルホルムアミド溶液(0.5m)を加えて15
分撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(88mg)のジ
メチルホルムアミド溶液(0.5m)を滴下した。反応混
合物を0℃で30分間、室温で5時間後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア10%含有エタノール=33:1→1
9:1]で精製すると表題化合物(61mg)が得られた。
IR(KBr):3380,2980,1740,1735,1605,1510,1430,1270,
1190,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.23(3H,t,J=7.2Hz),1.
30(3H,t,J=7.2Hz),1.71−2.05(2H,m),2.06−2.34
(2H,m),2.35−2.55(2H,m),3.06−3.46(4H,m),3.7
2(1H,t,J=8.6Hz),4.11(2H,q,J=7.2Hz),4.23(2H,
q,J=7.2Hz),4.72−4.83(1H,m),6.59(2H,dd,J=8.8
Hz,2Hz),7.66(2H,dd,J=8.8Hz,2Hz) 実施例10 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]
エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例4と同様にして、実施例9の化合物(57mg)か
ら表題化合物(23mg)が得られた。
1190,1020cm-1 1 H−NMR(CDCl3+CD3OD)δ:1.23(3H,t,J=7.2Hz),1.
30(3H,t,J=7.2Hz),1.71−2.05(2H,m),2.06−2.34
(2H,m),2.35−2.55(2H,m),3.06−3.46(4H,m),3.7
2(1H,t,J=8.6Hz),4.11(2H,q,J=7.2Hz),4.23(2H,
q,J=7.2Hz),4.72−4.83(1H,m),6.59(2H,dd,J=8.8
Hz,2Hz),7.66(2H,dd,J=8.8Hz,2Hz) 実施例10 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]
エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例4と同様にして、実施例9の化合物(57mg)か
ら表題化合物(23mg)が得られた。
IR(KBr):3360,3150,1675,1605,1575,1510,1455,1305,
1265,1185,770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.50−1.72(1H,m),1.7
8−2.12(1H,m),2.30(2H,t,J=7Hz),3.0−3.15(2H,
m),3.17−3.33(2H,m),3.48−3.61(1H,m),4.23−4.
34(1H,m),6.58(2H,d,J=8.8Hz),7.65(2H,d,J=8.8
Hz) 実施例11 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチ
ル]アミノベンゾイル]−L−グルタメートの製造 アルゴン雰囲気下、実施例8の化合物(B;200mg)を
メタノール−テトラヒドロフラン−水(4:4:3,22m)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(1.76m)を加え
た後、60℃で20時間撹拌した。これに1規定塩酸(1.76
m)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで70℃で減
圧乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメー
ト塩酸塩(211mg)をジメチルホルムアミド(5m)溶
解し、0℃でジエチル ホスホロシアニデート(115m
g)ジメチルホルムアミド溶液(1.0m)を加えて15分
撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(178mg)のジ
メチルホルムアミド溶液(1.0m)を滴下した。反応混
合物を0℃で30分間、室温で14時間後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア10%含有エタノール=33:1→1
9:1]で精製すると表題化合物(253mg)が得られた。
1265,1185,770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.50−1.72(1H,m),1.7
8−2.12(1H,m),2.30(2H,t,J=7Hz),3.0−3.15(2H,
m),3.17−3.33(2H,m),3.48−3.61(1H,m),4.23−4.
34(1H,m),6.58(2H,d,J=8.8Hz),7.65(2H,d,J=8.8
Hz) 実施例11 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチ
ル]アミノベンゾイル]−L−グルタメートの製造 アルゴン雰囲気下、実施例8の化合物(B;200mg)を
メタノール−テトラヒドロフラン−水(4:4:3,22m)
に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(1.76m)を加え
た後、60℃で20時間撹拌した。これに1規定塩酸(1.76
m)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで70℃で減
圧乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメー
ト塩酸塩(211mg)をジメチルホルムアミド(5m)溶
解し、0℃でジエチル ホスホロシアニデート(115m
g)ジメチルホルムアミド溶液(1.0m)を加えて15分
撹拌、ついで同温度でトリエチルアミン(178mg)のジ
メチルホルムアミド溶液(1.0m)を滴下した。反応混
合物を0℃で30分間、室温で14時間後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア10%含有エタノール=33:1→1
9:1]で精製すると表題化合物(253mg)が得られた。
IR(KBr):3400,1740,1605,1575,1545,1515,1425,1270,
1190,1100,1020cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.17(3H,t,J=7.2Hz),1.18
(3H,t,J=7.2Hz),1.87−2.20(2H,m),2.41(2H,t,J
=7.6Hz),2.92(2H,t,J=7.6Hz),3.29(2H,t,J=7.6H
z),4.05(2H,q,J=7.2Hz),4.09(2H,q,J=7.2Hz),4.
32−4.46(1H,m),5.36(2H,s),5.97(2H,s),6.12−
6.22(1H,bs),6.51(1H,d,J=1.2Hz),6.58(2H,d,J=
8.6Hz),7.67(2H,d,J=8.6Hz),8.23(1H,d,J=7.2H
z),10.45(1H,d,J=1.2Hz) 実施例12 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチル]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例4と同様にして、実施例11の化合物(286mg)
から表題化合物(220mg)が得られた。
1190,1100,1020cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.17(3H,t,J=7.2Hz),1.18
(3H,t,J=7.2Hz),1.87−2.20(2H,m),2.41(2H,t,J
=7.6Hz),2.92(2H,t,J=7.6Hz),3.29(2H,t,J=7.6H
z),4.05(2H,q,J=7.2Hz),4.09(2H,q,J=7.2Hz),4.
32−4.46(1H,m),5.36(2H,s),5.97(2H,s),6.12−
6.22(1H,bs),6.51(1H,d,J=1.2Hz),6.58(2H,d,J=
8.6Hz),7.67(2H,d,J=8.6Hz),8.23(1H,d,J=7.2H
z),10.45(1H,d,J=1.2Hz) 実施例12 N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)]エチル]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例4と同様にして、実施例11の化合物(286mg)
から表題化合物(220mg)が得られた。
IR(KBr):3360,3210,1690,1640,1605,1545,1510,1400,
1340,1240,1190,830cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.86−2.14(2H,m),2.3
4(2H,t,J=7.6Hz),2.93(2H,t,J=7Hz),3.28(2H,t,
J=7Hz),4.30−4.38(1H,m),6.55(1H,s),6.58(2H,
d,J=8.8Hz),7.67(2H,d,J=8.8Hz) 実施例13 ジエチル N−[4−[N−(4−メルカプト−2−オ
クタノイルアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イルメチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−
グルタメートの製造 5−ジベンジルアミノメチル−4−メルカプト−2−
オクタノイルアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミ
ジン(1.5g)とジエチル N−(4−アミノメチルベン
ゾイル)−L−グルタメート(4.04g)とをエタノール
(150m)に溶解し、60℃で22時間撹拌した。減圧下に
溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア10%含有エタノール=19:1→17:3]で精製す
ると表題化合物(1.3g)が得られた。
1340,1240,1190,830cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6+D2O)δ:1.86−2.14(2H,m),2.3
4(2H,t,J=7.6Hz),2.93(2H,t,J=7Hz),3.28(2H,t,
J=7Hz),4.30−4.38(1H,m),6.55(1H,s),6.58(2H,
d,J=8.8Hz),7.67(2H,d,J=8.8Hz) 実施例13 ジエチル N−[4−[N−(4−メルカプト−2−オ
クタノイルアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イルメチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−
グルタメートの製造 5−ジベンジルアミノメチル−4−メルカプト−2−
オクタノイルアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミ
ジン(1.5g)とジエチル N−(4−アミノメチルベン
ゾイル)−L−グルタメート(4.04g)とをエタノール
(150m)に溶解し、60℃で22時間撹拌した。減圧下に
溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア10%含有エタノール=19:1→17:3]で精製す
ると表題化合物(1.3g)が得られた。
IR(KBr):3200,2930,2860,1730,1640,1610,1550,1500,
1440,1375,1220,1195,1090,1010,970cm1 1 H−NMR(CDCl3/CD3OD)δ:0.89(3H,t,J=6.4Hz),1.2
4(3H,t,J=7.2Hz),1.38(8H,s),1.31(3H,t,J=7.2H
z),1.63−1.80(2H,m),2.04−2.38(2H,m),2.40−2.
57(4H,m),3.87(2H,s),3.93(2H,s),4.13(2H,q,J
=7.2Hz),4.24(2H,q,J=7.2Hz),4.72−4.78(1H,
m),6.79(1H,s),7.47(2H,d,J=8.2Hz),7.80(2H,d,
J=8.2Hz) 実施例14 N−[4−[N−(2−アミノ−4−メルカプト−7H−
ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルメチル)アミ
ノメチル]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例13の化合物(1.15g)をテトラヒドロフラン−
水(2:1)の混合液(135m)に懸濁し、1規定水酸化
ナトリウム水溶液(12.53m)を加えた後室温で5日間
撹拌放置した。減圧下に約20mまでに濃縮し、不溶物
をミリポアフィルターで濾去した。濾液に酢酸(1.5m
)を加えて生じた結晶を濾取し、水、メタノールつい
でエーテルで順次洗浄後乾燥すると表題化合物(0.5g)
が得られた。
1440,1375,1220,1195,1090,1010,970cm1 1 H−NMR(CDCl3/CD3OD)δ:0.89(3H,t,J=6.4Hz),1.2
4(3H,t,J=7.2Hz),1.38(8H,s),1.31(3H,t,J=7.2H
z),1.63−1.80(2H,m),2.04−2.38(2H,m),2.40−2.
57(4H,m),3.87(2H,s),3.93(2H,s),4.13(2H,q,J
=7.2Hz),4.24(2H,q,J=7.2Hz),4.72−4.78(1H,
m),6.79(1H,s),7.47(2H,d,J=8.2Hz),7.80(2H,d,
J=8.2Hz) 実施例14 N−[4−[N−(2−アミノ−4−メルカプト−7H−
ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルメチル)アミ
ノメチル]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例13の化合物(1.15g)をテトラヒドロフラン−
水(2:1)の混合液(135m)に懸濁し、1規定水酸化
ナトリウム水溶液(12.53m)を加えた後室温で5日間
撹拌放置した。減圧下に約20mまでに濃縮し、不溶物
をミリポアフィルターで濾去した。濾液に酢酸(1.5m
)を加えて生じた結晶を濾取し、水、メタノールつい
でエーテルで順次洗浄後乾燥すると表題化合物(0.5g)
が得られた。
IR(KBr):3400,1665,1640,1570,1440,1400,1250,1210,
1030,960cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.81−2.06(2H,m),2.14−2.
43(2H,m),3.71(2H,s),3.81(2H,s),4.22−4.37(1
H,m),6.53(2H,s),6.74(1H,s),7.40(2H,d,J=8H
z),7.78(2H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=6.4Hz),11.1
5(1H,s) 実施例15 ジエチル N−[4−[N−(2−オクタノイルアミノ
−4−ヒドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イルメチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−
グルタメートの製造 実施例13と同様にして、5−ジベンジルアミノメチル
−2−オクタノイルアミノ−4−ヒドロキシ−7H−ピロ
ロ[2,3−d]ピリミジン(2.43g)とジエチル N−
(4−アミノメチルベンゾイル)−L−グルタメート
(5.04g)とをエタノール−テトラヒドロフラン(2:1)
の混合液(180m)に懸濁し、80℃で66時間撹拌した。
減圧下に溶媒を留去し、残 をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア7%含有エタノール=19:1→9:1]で精製す
ると表題化合物(1.78g)が得られた。
1030,960cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.81−2.06(2H,m),2.14−2.
43(2H,m),3.71(2H,s),3.81(2H,s),4.22−4.37(1
H,m),6.53(2H,s),6.74(1H,s),7.40(2H,d,J=8H
z),7.78(2H,d,J=8Hz),8.13(1H,d,J=6.4Hz),11.1
5(1H,s) 実施例15 ジエチル N−[4−[N−(2−オクタノイルアミノ
−4−ヒドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イルメチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−
グルタメートの製造 実施例13と同様にして、5−ジベンジルアミノメチル
−2−オクタノイルアミノ−4−ヒドロキシ−7H−ピロ
ロ[2,3−d]ピリミジン(2.43g)とジエチル N−
(4−アミノメチルベンゾイル)−L−グルタメート
(5.04g)とをエタノール−テトラヒドロフラン(2:1)
の混合液(180m)に懸濁し、80℃で66時間撹拌した。
減圧下に溶媒を留去し、残 をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒;ジクロロメタン:
アンモニア7%含有エタノール=19:1→9:1]で精製す
ると表題化合物(1.78g)が得られた。
IR(KBr):3220,2930,1740,1660,1610,1585,1535,1430,
1380,1250,1195,1095,1020cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:0.86(3H,t,J=7Hz),1.17(3
H,t,J=7Hz),1.19(3H,t,J=7Hz),1.26(8H,s),1.49
−1.67(2H,m),1.93−2.20(2H,m),2.36−2.53(4H,
m),3.74(4H,s),4.05(2H,q,J=7Hz),4.11(2H,q,J
=7Hz),4.36−4.54(1H,m),6.84(1H,s),7.43(2H,
d,J=8Hz),7.83(2H,d,J=8Hz),8.68(1H,d,J=7.6H
z),11.49(1H,s) 実施例16 N−[4−[N−(2−オクタノイルアミノ−4−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル
メチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−グルタミン
酸の製造 実施例14と同様にして、実施例15の化合物(1.56g)
から表題化合物(0.49g)が得られた。
1380,1250,1195,1095,1020cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:0.86(3H,t,J=7Hz),1.17(3
H,t,J=7Hz),1.19(3H,t,J=7Hz),1.26(8H,s),1.49
−1.67(2H,m),1.93−2.20(2H,m),2.36−2.53(4H,
m),3.74(4H,s),4.05(2H,q,J=7Hz),4.11(2H,q,J
=7Hz),4.36−4.54(1H,m),6.84(1H,s),7.43(2H,
d,J=8Hz),7.83(2H,d,J=8Hz),8.68(1H,d,J=7.6H
z),11.49(1H,s) 実施例16 N−[4−[N−(2−オクタノイルアミノ−4−ヒド
ロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル
メチル)アミノメチル]ベンゾイル]−L−グルタミン
酸の製造 実施例14と同様にして、実施例15の化合物(1.56g)
から表題化合物(0.49g)が得られた。
IR(KBr):3350,1665,1655,1635,1540,1400,1300,1245,
1090,980cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.06(2H,m),2.22−2.
41(2H,m),3.94(2H,s),4.0(2H,s),4.26−4.40(1
H,m),6.40(2H,s),6.69(1H,s),7.49(2H,d,J=8H
z),7.85(2H,d,J=8Hz),8.37(1H,d,J=6.6Hz),11.0
5(1H,s) 実施例17 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ
−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルオキシ]ベンゾエートの製造 アルゴン気流下、無水エタノール(50m)に金属ナ
トリウム(263mg)を加え溶解した。この溶液に、グア
ニジン塩酸塩(1.00g)および参考例8の化合物(3.03
g)の無水エタノール溶液(50m)を加え、3時間加熱
還流した。反応液を冷却し、氷水に注加して1規定硫酸
水素カリウム水溶液でpH7に調整した。析出した結晶を
ろ取し、メタノールついでエーテルで洗浄すると表題化
合物(1.96g)が得られた。
1090,980cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.06(2H,m),2.22−2.
41(2H,m),3.94(2H,s),4.0(2H,s),4.26−4.40(1
H,m),6.40(2H,s),6.69(1H,s),7.49(2H,d,J=8H
z),7.85(2H,d,J=8Hz),8.37(1H,d,J=6.6Hz),11.0
5(1H,s) 実施例17 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ
−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルオキシ]ベンゾエートの製造 アルゴン気流下、無水エタノール(50m)に金属ナ
トリウム(263mg)を加え溶解した。この溶液に、グア
ニジン塩酸塩(1.00g)および参考例8の化合物(3.03
g)の無水エタノール溶液(50m)を加え、3時間加熱
還流した。反応液を冷却し、氷水に注加して1規定硫酸
水素カリウム水溶液でpH7に調整した。析出した結晶を
ろ取し、メタノールついでエーテルで洗浄すると表題化
合物(1.96g)が得られた。
IR(KBr):3470,3350,3150,3000,2950,2700,1720,1660,
770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),2.25−
2.50(2H,m),3.33−3.43(1H,m),3.78−3.98(1H,
m),4.02−4.19(1H,m),4.26(2H,q,J=7Hz),5.84(2
H,s),6.02(2H,s),6.93(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,
J=9Hz),10.5(1H,s) 実施例18 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エ
チルオキシ]ベンゾエート(A)およびエチル 4−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチルオキシ]ベンゾエート(B)の
製造 実施例17の化合物(1.90g)のテトラヒドロフラン懸
濁液(35m)に0℃でボロン−テトラヒドロフラン
コンプレックスのテトラヒドロフラン溶液(1モル溶
液、51m)を加えて10分間撹拌後、10−15℃で19時間
撹拌した。冷却後、反応液に酢酸−エタノール(1:2、9
0m)を加え40℃で8時間撹拌した。溶液を減圧下に留
去して得られた残 をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[担体:80g,展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=9:1]で精製すると表題化合物(A:530mg)および表題
化合物(B:501mg)が得られた。
770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.30(3H,t,J=7Hz),2.25−
2.50(2H,m),3.33−3.43(1H,m),3.78−3.98(1H,
m),4.02−4.19(1H,m),4.26(2H,q,J=7Hz),5.84(2
H,s),6.02(2H,s),6.93(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,
J=9Hz),10.5(1H,s) 実施例18 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒド
ロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エ
チルオキシ]ベンゾエート(A)およびエチル 4−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチルオキシ]ベンゾエート(B)の
製造 実施例17の化合物(1.90g)のテトラヒドロフラン懸
濁液(35m)に0℃でボロン−テトラヒドロフラン
コンプレックスのテトラヒドロフラン溶液(1モル溶
液、51m)を加えて10分間撹拌後、10−15℃で19時間
撹拌した。冷却後、反応液に酢酸−エタノール(1:2、9
0m)を加え40℃で8時間撹拌した。溶液を減圧下に留
去して得られた残 をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[担体:80g,展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=9:1]で精製すると表題化合物(A:530mg)および表題
化合物(B:501mg)が得られた。
表題化合物(A): IR(KBr):3400,3180,1710,1660,1620,1590,760cm1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,t,J=7Hz),2.08(2H,
m),3.39(1H,dd,J=10.2Hz),3.40−3.54(1H,m),3.8
1(1H,d,J=10Hz),4.12(2H,t,J=5Hz),4.35(2H,q,J
=7Hz),5.41(3H,m),5.91(2H,m),6.92(2H,d,9H
z),7.98(2H,d,J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3390,3140,1700,1620,1605,1580,760cm1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7Hz),3.16(2H,t,
J=6Hz),4.25(2H,t,J=6Hz),4.34(2H,q,J=7Hz),
4.90(2H,m),5.91(2H,m),6.64(1H,s),6.77(1H,
m),6.89(2H,d,J=9Hz),7.98(2H,d,J=9Hz) 実施例19 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチルオキシ]ベンゾイル]−L−グルタメート
の製造 実施例18の化合物(A;475mg)をメタノール−水(1:
1、70m)に溶解し、テトラヒドロフラン(10m)お
よび1規定水酸化ナトリウム水溶液(4.2m)を加えた
後、60℃で12時間撹拌した。これに1規定塩酸(4.2m
)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで80℃で減圧
乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメート
塩酸塩(497mg)とをジメチルホルムアミド(15m)に
溶解し、0℃でシアノリン酸ジエチル(0.25m)のジ
メチルホルムアミド溶液(3m)を加えて15分撹拌、つ
いで同温度でトリエチルアミン(0.58m)のジメチル
ホルムアミド溶液(3m)を滴下した。反応混合物を0
℃で30分間、室温で5時間撹拌した後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[担体:20g、展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア8%含有エタノール=25:1)で
精製すると表題化合物(522mg)が得られた。
m),3.39(1H,dd,J=10.2Hz),3.40−3.54(1H,m),3.8
1(1H,d,J=10Hz),4.12(2H,t,J=5Hz),4.35(2H,q,J
=7Hz),5.41(3H,m),5.91(2H,m),6.92(2H,d,9H
z),7.98(2H,d,J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3390,3140,1700,1620,1605,1580,760cm1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7Hz),3.16(2H,t,
J=6Hz),4.25(2H,t,J=6Hz),4.34(2H,q,J=7Hz),
4.90(2H,m),5.91(2H,m),6.64(1H,s),6.77(1H,
m),6.89(2H,d,J=9Hz),7.98(2H,d,J=9Hz) 実施例19 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチルオキシ]ベンゾイル]−L−グルタメート
の製造 実施例18の化合物(A;475mg)をメタノール−水(1:
1、70m)に溶解し、テトラヒドロフラン(10m)お
よび1規定水酸化ナトリウム水溶液(4.2m)を加えた
後、60℃で12時間撹拌した。これに1規定塩酸(4.2m
)を加えて減圧下に溶媒を留去し、ついで80℃で減圧
乾燥した。得られた残 とジエチル L−グルタメート
塩酸塩(497mg)とをジメチルホルムアミド(15m)に
溶解し、0℃でシアノリン酸ジエチル(0.25m)のジ
メチルホルムアミド溶液(3m)を加えて15分撹拌、つ
いで同温度でトリエチルアミン(0.58m)のジメチル
ホルムアミド溶液(3m)を滴下した。反応混合物を0
℃で30分間、室温で5時間撹拌した後、不溶物をろ去し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残 をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[担体:20g、展開溶媒;ジク
ロロメタン:アンモニア8%含有エタノール=25:1)で
精製すると表題化合物(522mg)が得られた。
IR(KBr):3450,3370,3180,2975,2920,1730,1600,1440,
1250,1170cm1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,
J=7Hz),2.00−2.41(4H,m),2.42−2.58(2H,m),3.3
1(1H,dd,J=9.2Hz),3.72(1H,dm,J=9Hz),3.74(1H,
tm,J=7Hz),4.10(2H,t,J=7Hz),4.11(2H,q,J=7H
z),4.24(2H,q,J=7H),4.41−4.68(5H,m),4.75−4.
86(1H,m),6.88(0.5Hx2,d,J=9Hz),6.92(0.5Hx2,d,
J=9Hz),7.12(0.5H,d,J=9Hz),7.50(0.5H,d,J=9H
z),7.74(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.77(0.5Hx2,d,J=9H
z) 実施例20 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルオキシ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例19の化合物(254mg)のテトラヒドロフラン−
水(3:2,10m)溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液
(1.52m)を加えて室温で2時間撹拌した。減圧下に
溶媒を5mまで留去し、ミリポアフィルターでろ過、ろ
液に酢酸(0.1m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、メタノール、エーテルの順で洗浄
した。得られた結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合
物(163mg)が無色結晶として得られた。
1250,1170cm1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,
J=7Hz),2.00−2.41(4H,m),2.42−2.58(2H,m),3.3
1(1H,dd,J=9.2Hz),3.72(1H,dm,J=9Hz),3.74(1H,
tm,J=7Hz),4.10(2H,t,J=7Hz),4.11(2H,q,J=7H
z),4.24(2H,q,J=7H),4.41−4.68(5H,m),4.75−4.
86(1H,m),6.88(0.5Hx2,d,J=9Hz),6.92(0.5Hx2,d,
J=9Hz),7.12(0.5H,d,J=9Hz),7.50(0.5H,d,J=9H
z),7.74(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.77(0.5Hx2,d,J=9H
z) 実施例20 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルオキシ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例19の化合物(254mg)のテトラヒドロフラン−
水(3:2,10m)溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液
(1.52m)を加えて室温で2時間撹拌した。減圧下に
溶媒を5mまで留去し、ミリポアフィルターでろ過、ろ
液に酢酸(0.1m)を加えて生じた結晶を超音波で微細
化後、ろ取し、氷水、メタノール、エーテルの順で洗浄
した。得られた結晶を減圧下60℃で乾燥すると表題化合
物(163mg)が無色結晶として得られた。
IR(KBr):3350,3200,2950,1700−1600,1250,770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.72−2.18(4H,m),2.20−2.
35(2H,m),3.20−3.60(3H,m),4.07(2H,t,J=7Hz),
4.33(1H,dm,J=8Hz),5.92(2H,m),6.01(2H,m),6.5
4(1H,bs),6.98(2H,d,9Hz),7.83(2H,d,J=9Hz),8.
31(1H,d,J=8Hz) 実施例21 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチルオキ
シ]ベンゾイル]−L−グルタメートの製造 実施例19と同様にして、実施例18の化合物(B;476m
g)から表題化合物(43mg)が得られた。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7Hz),1.28(3H,t,
J=7Hz),2.07−2.39(2H,m),2.40−2.52(2H,m),3.1
3(2H,t,J=6Hz),4.10(2H,q,J=7Hz),4.18(2H,t,J
=6Hz),4.23(2H,q,J=7Hz),4.70−4.86(3H,m),5.6
0(2H,bs),6.59(1H,s),6.82(2H,d,J=9Hz),7.20
(1H,d,J=8Hz),7.69(2H,d,J=9Hz),9.00(1H,bs) 実施例22 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチルオキシ]ベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸の製造 実施例20と同様にして、実施例21の化合物(43mg)か
ら表題化合物(13mg)が無色結晶として得られた。
35(2H,m),3.20−3.60(3H,m),4.07(2H,t,J=7Hz),
4.33(1H,dm,J=8Hz),5.92(2H,m),6.01(2H,m),6.5
4(1H,bs),6.98(2H,d,9Hz),7.83(2H,d,J=9Hz),8.
31(1H,d,J=8Hz) 実施例21 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチルオキ
シ]ベンゾイル]−L−グルタメートの製造 実施例19と同様にして、実施例18の化合物(B;476m
g)から表題化合物(43mg)が得られた。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7Hz),1.28(3H,t,
J=7Hz),2.07−2.39(2H,m),2.40−2.52(2H,m),3.1
3(2H,t,J=6Hz),4.10(2H,q,J=7Hz),4.18(2H,t,J
=6Hz),4.23(2H,q,J=7Hz),4.70−4.86(3H,m),5.6
0(2H,bs),6.59(1H,s),6.82(2H,d,J=9Hz),7.20
(1H,d,J=8Hz),7.69(2H,d,J=9Hz),9.00(1H,bs) 実施例22 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチルオキシ]ベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸の製造 実施例20と同様にして、実施例21の化合物(43mg)か
ら表題化合物(13mg)が無色結晶として得られた。
IR(KBr):3340,3200,2930,1670,1640,1600,1500,1250,
765cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.15(2H,m),2.28−2.
42(2H,m),3.06−3.20(2H,m),4.20(2H,t,J=7Hz),
4.30−4.45(1H,m),5.45(2H,m),6.14(2H,m),6.57
(1H,d,J=2Hz),7.01(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,J=
9Hz),8.44(1H,d,J=8Hz),10.54(1H,d,J=2Hz) 実施例23 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ
−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルチオ]ベンゾエートの製造 実施例17と同様にして、参考例10の化合物(744mg)
とグアニジン塩酸塩(237mg)とから表題化合物(361m
g)が得られた。
765cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.87−2.15(2H,m),2.28−2.
42(2H,m),3.06−3.20(2H,m),4.20(2H,t,J=7Hz),
4.30−4.45(1H,m),5.45(2H,m),6.14(2H,m),6.57
(1H,d,J=2Hz),7.01(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,J=
9Hz),8.44(1H,d,J=8Hz),10.54(1H,d,J=2Hz) 実施例23 エチル 4−[2−(2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ
−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルチオ]ベンゾエートの製造 実施例17と同様にして、参考例10の化合物(744mg)
とグアニジン塩酸塩(237mg)とから表題化合物(361m
g)が得られた。
IR(KBr):3500,3450,3340,3200,2950,2680,1720,1655,
1630,770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.31(3H,t,J=7Hz),2.06−
2.15(2H,m),2.31−2.42(1H,m),2.43−2.57(1H,
m),3.34−3.75(1H,m),4.29(2H,q,J=7Hz),5.91(2
H,s),6.08(2H,s),7.34(2H,d,J=9Hz),7.85(2H,d,
J=9Hz),10.55(1H,s) 実施例24 エチル −4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)
エチルチオ]ベンゾエート(A)およびエチル 4−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチルチオ]ベンゾエート(B)の製
造 実施例18と同様にして、実施例23の化合物(613mg)
から表題化合物(A;120mg)および表題化合物(B;351m
g)が得られた。
1630,770cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.31(3H,t,J=7Hz),2.06−
2.15(2H,m),2.31−2.42(1H,m),2.43−2.57(1H,
m),3.34−3.75(1H,m),4.29(2H,q,J=7Hz),5.91(2
H,s),6.08(2H,s),7.34(2H,d,J=9Hz),7.85(2H,d,
J=9Hz),10.55(1H,s) 実施例24 エチル −4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒ
ドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)
エチルチオ]ベンゾエート(A)およびエチル 4−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチルチオ]ベンゾエート(B)の製
造 実施例18と同様にして、実施例23の化合物(613mg)
から表題化合物(A;120mg)および表題化合物(B;351m
g)が得られた。
表題化合物(A): IR(KBr):3400,3350,3170,2940,1710,1660,1620,1580,
1280,1100,760cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.39(3H,t,J=7Hz),1.90−
2.07(2H,m),3.00−3.18(2H,m),3.26−3.48(2H,
m),3.67−3.80(1H,m),4.37(2H,q,J=7Hz),4.66(2
H,m),4.91(2H,m),7.29(2H,d,J=9Hz),7.95(2H,d,
J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3460,3380,3130,2930,1700,1620,1580,1280,
1100,760cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.31(3H,t,J=7Hz),3.03(2
H,t,J=7Hz),3.26(2H,t,J=7Hz),4.29(2H,q,J=7H
z),5.39(2H,bs),6.00(1H,s),6.55(2H,d,J=1H
z),7.38(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,J=9Hz) 実施例25 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチルチオ]ベンゾイル]−L−グルタメートの
製造 実施例19と同様にして、実施例24の化合物(97mg)と
ジエチル L−グルタメート塩酸塩(97mg)とから表題
化合物(81mg)が得られた。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,
J=7Hz),1.80−2.00(2H,m),2.05−2.38(2H,m),2.4
4−2.56(2H,m),2.92−3.09(2H,m),3.20−3.41(2H,
m),3.60−3.72(1H,m),4.11(2H,q,J=7Hz),4.24(2
H,q,J=7Hz),4.53−4.69(2H,m),4.70−4.90(3H,
m),7.26(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.27(0.5Hx2,d,J=9H
z),7.47(0.5H,d,J=8Hz),7.55(0.5H,d,J=8Hz),7.
85(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.91(0.5x2H,d,J=9Hz) 実施例26 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルチオ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例20と同様にして、実施例25の化合物(28mg)か
ら表題化合物(13mg)が無色結晶として得られた。
1280,1100,760cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.39(3H,t,J=7Hz),1.90−
2.07(2H,m),3.00−3.18(2H,m),3.26−3.48(2H,
m),3.67−3.80(1H,m),4.37(2H,q,J=7Hz),4.66(2
H,m),4.91(2H,m),7.29(2H,d,J=9Hz),7.95(2H,d,
J=9Hz) 表題化合物(B): IR(KBr):3460,3380,3130,2930,1700,1620,1580,1280,
1100,760cm1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.31(3H,t,J=7Hz),3.03(2
H,t,J=7Hz),3.26(2H,t,J=7Hz),4.29(2H,q,J=7H
z),5.39(2H,bs),6.00(1H,s),6.55(2H,d,J=1H
z),7.38(2H,d,J=9Hz),7.86(2H,d,J=9Hz) 実施例25 ジエチル N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチルチオ]ベンゾイル]−L−グルタメートの
製造 実施例19と同様にして、実施例24の化合物(97mg)と
ジエチル L−グルタメート塩酸塩(97mg)とから表題
化合物(81mg)が得られた。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,
J=7Hz),1.80−2.00(2H,m),2.05−2.38(2H,m),2.4
4−2.56(2H,m),2.92−3.09(2H,m),3.20−3.41(2H,
m),3.60−3.72(1H,m),4.11(2H,q,J=7Hz),4.24(2
H,q,J=7Hz),4.53−4.69(2H,m),4.70−4.90(3H,
m),7.26(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.27(0.5Hx2,d,J=9H
z),7.47(0.5H,d,J=8Hz),7.55(0.5H,d,J=8Hz),7.
85(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.91(0.5x2H,d,J=9Hz) 実施例26 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−6、7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ルチオ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸の製造 実施例20と同様にして、実施例25の化合物(28mg)か
ら表題化合物(13mg)が無色結晶として得られた。
IR(KBr):3340,3180,2920,1700−1580,1400,1300,750c
m1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.60−1.78(1H,m),1.80−2.
18(3H,m),2.20−2.37(2H,m),2.90−3.03(2H,m),
3.20−3.36(2H,m),3.44−3.60(1H,m),4.20−4.35
(1H,m),6.21(0.5Hx2,bs),6.29(0.5Hx2,bs),6.44
(0.5Hx2,bs),6.52(0.5Hx2,bs),6.88(1H,m),7.29
(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.30(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.76
(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.78(0.5Hx2,d,J=9Hz),8.60
(0.5H,d,J=8Hz),8.68(0.5H,d,J=8Hz) 実施例27 ジエチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチルチオ]
ベンゾイル]−L−グルタメートの製造 実施例21と同様にして、実施例24の化合物(B;238m
g)とジエチル L−グルタメート塩酸塩(239mg)とか
ら表題化合物(164mg)が得られた。1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.17(3H,t,J=7Hz),1.19(3
H,t,J=7Hz),1.97−2.20(2H,m),2.38−2.46(2H,
m),2.96−3.09(2H,m),3.19−3.27(2H,m),4.05(2
H,q,J=7Hz),4.11(2H,q,J=7Hz),4.32−4.45(1H,
m),5.37(2H,bs),5.96(2H,bs),6.54(1H,bs),7.37
(2H,d,J=9Hz),7.82(2H,d,J=9Hz),8.76(1H,d,J=
8Hz) 実施例28 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチルチオ]ベンゾイル]
−L−グルタミン酸の製造 実施例22と同様にして、実施例27の化合物(157mg)
から表題化合物(101mg)が無色結晶として得られた。1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.84(2H,m),2.20−2.40(2
H,m),3.01(2H,t,J=8Hz),3.29(2H,t,J=7Hz),4.34
−4.39(1H,m),5.44(2H,m),6.04(2H,bs),6.55(1
H,d,J=2Hz),7.36(2H,d,J=9Hz),7.81(2H,d,J=9H
z),8.52(1H,d,J=8Hz),10.52(1H,d,J=2Hz) 実施例29 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメート
の製造: アルゴン雰囲気下、無水エタノール(50m)に金属
ナトリウム(263mg)を加えて溶解した。この溶液に、
塩酸グアニジン(1.0g)およびエチル 4−[N−[4,
4−ジシアノ−3−(ジメトキシメチル)ブチル]−N
−メチル]アミノベンゾエート(3.0g)の無水エタノー
ル溶液(50m)を加え、3時間加熱還流した。反応液
を冷却し、氷水に注加して1規定硫酸水素カリウムでpH
7に調整、水層を酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去すると粗
エチル 4−[N−[3−(2,4,6−トリアミノピリミ
ジン−5−イル)−4,4−ジメトキシブチル]−N−メ
チル]アミノベンゾエートが得られた。このもの全量を
トリフルオロ酢酸(15m)および水(300mg)に溶解
し、室温で2時撹拌した。減圧下にトリフルオロ酢酸を
留去し、さらに70℃で真空乾燥、得られた残 にグルタ
ミン酸ジエチル塩酸塩(2.58g)を加えてジメチルホル
ムアミド(30m)に懸濁し、0℃でシアノリン酸ジエ
チル(1.23g)のジメチルホルムアミド溶液(30m)を
加え15分間撹拌した。次いで、同温度でトリエチルアミ
ン(3.27g)のジメチルホルムアミド溶液(30m)を滴
下し、0℃で30分間、室温で2時間撹拌後、減圧下に溶
媒を留去、得られた残 をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル225g,濃アンモニア水と分液したジクロロ
メタン→ジクロロメタン−10%アンモニア含有エタノー
ル=40:1→30:1)で精製すると表題化合物(2.25g)が
得られた。本化合物の理学的データは実施例5の化合物
のデータと完全に一致した。
m1 1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.60−1.78(1H,m),1.80−2.
18(3H,m),2.20−2.37(2H,m),2.90−3.03(2H,m),
3.20−3.36(2H,m),3.44−3.60(1H,m),4.20−4.35
(1H,m),6.21(0.5Hx2,bs),6.29(0.5Hx2,bs),6.44
(0.5Hx2,bs),6.52(0.5Hx2,bs),6.88(1H,m),7.29
(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.30(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.76
(0.5Hx2,d,J=9Hz),7.78(0.5Hx2,d,J=9Hz),8.60
(0.5H,d,J=8Hz),8.68(0.5H,d,J=8Hz) 実施例27 ジエチル 4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチルチオ]
ベンゾイル]−L−グルタメートの製造 実施例21と同様にして、実施例24の化合物(B;238m
g)とジエチル L−グルタメート塩酸塩(239mg)とか
ら表題化合物(164mg)が得られた。1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.17(3H,t,J=7Hz),1.19(3
H,t,J=7Hz),1.97−2.20(2H,m),2.38−2.46(2H,
m),2.96−3.09(2H,m),3.19−3.27(2H,m),4.05(2
H,q,J=7Hz),4.11(2H,q,J=7Hz),4.32−4.45(1H,
m),5.37(2H,bs),5.96(2H,bs),6.54(1H,bs),7.37
(2H,d,J=9Hz),7.82(2H,d,J=9Hz),8.76(1H,d,J=
8Hz) 実施例28 N−[4−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチルチオ]ベンゾイル]
−L−グルタミン酸の製造 実施例22と同様にして、実施例27の化合物(157mg)
から表題化合物(101mg)が無色結晶として得られた。1 H−NMR(Me2SO−d6)δ:1.84(2H,m),2.20−2.40(2
H,m),3.01(2H,t,J=8Hz),3.29(2H,t,J=7Hz),4.34
−4.39(1H,m),5.44(2H,m),6.04(2H,bs),6.55(1
H,d,J=2Hz),7.36(2H,d,J=9Hz),7.81(2H,d,J=9H
z),8.52(1H,d,J=8Hz),10.52(1H,d,J=2Hz) 実施例29 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタメート
の製造: アルゴン雰囲気下、無水エタノール(50m)に金属
ナトリウム(263mg)を加えて溶解した。この溶液に、
塩酸グアニジン(1.0g)およびエチル 4−[N−[4,
4−ジシアノ−3−(ジメトキシメチル)ブチル]−N
−メチル]アミノベンゾエート(3.0g)の無水エタノー
ル溶液(50m)を加え、3時間加熱還流した。反応液
を冷却し、氷水に注加して1規定硫酸水素カリウムでpH
7に調整、水層を酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去すると粗
エチル 4−[N−[3−(2,4,6−トリアミノピリミ
ジン−5−イル)−4,4−ジメトキシブチル]−N−メ
チル]アミノベンゾエートが得られた。このもの全量を
トリフルオロ酢酸(15m)および水(300mg)に溶解
し、室温で2時撹拌した。減圧下にトリフルオロ酢酸を
留去し、さらに70℃で真空乾燥、得られた残 にグルタ
ミン酸ジエチル塩酸塩(2.58g)を加えてジメチルホル
ムアミド(30m)に懸濁し、0℃でシアノリン酸ジエ
チル(1.23g)のジメチルホルムアミド溶液(30m)を
加え15分間撹拌した。次いで、同温度でトリエチルアミ
ン(3.27g)のジメチルホルムアミド溶液(30m)を滴
下し、0℃で30分間、室温で2時間撹拌後、減圧下に溶
媒を留去、得られた残 をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル225g,濃アンモニア水と分液したジクロロ
メタン→ジクロロメタン−10%アンモニア含有エタノー
ル=40:1→30:1)で精製すると表題化合物(2.25g)が
得られた。本化合物の理学的データは実施例5の化合物
のデータと完全に一致した。
実施例30 ジエチル N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−
6、7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタメートの製造: 実施例29の化合物(200mg)を2%塩酸含有エタノー
ル(200m)に溶解し、酸化白金(30mg)を添加した
後、水素雰囲気下12時間接触還元反応を行った。触媒を
濾去し、濾液を濃縮乾固、得られた残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル20g、濃アンモニア水と分
液したジクロロメタン→濃アンモニア水と分液したジク
ロロメタン−エタノール=40:1→30:1)で精製すると表
題化合物(52mg)が得られた。本化合物の理学的データ
は実施例3の化合物のデータと完全に一致した。
6、7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタメートの製造: 実施例29の化合物(200mg)を2%塩酸含有エタノー
ル(200m)に溶解し、酸化白金(30mg)を添加した
後、水素雰囲気下12時間接触還元反応を行った。触媒を
濾去し、濾液を濃縮乾固、得られた残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル20g、濃アンモニア水と分
液したジクロロメタン→濃アンモニア水と分液したジク
ロロメタン−エタノール=40:1→30:1)で精製すると表
題化合物(52mg)が得られた。本化合物の理学的データ
は実施例3の化合物のデータと完全に一致した。
実施例31 エチル 5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N
−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−チオフェン
カルボキシレートの製造: 参考例16の化合物(204.5mg)をエチルアルコール−
水の混液(10:1、2.2m)に溶解し、20%塩化水素−エ
チルアルコール(2.0m)を加えて室温で24時間撹拌し
た。反応液に氷水(10m)を加えた後、濃アンモニア
水で中和した。大部分のエチルアルコールを留去し、水
層をクロロホルムで抽出、抽出層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残 にテトラヒドロフランを加えて固化
すると表題化合物(146mg)が得られた。
−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−チオフェン
カルボキシレートの製造: 参考例16の化合物(204.5mg)をエチルアルコール−
水の混液(10:1、2.2m)に溶解し、20%塩化水素−エ
チルアルコール(2.0m)を加えて室温で24時間撹拌し
た。反応液に氷水(10m)を加えた後、濃アンモニア
水で中和した。大部分のエチルアルコールを留去し、水
層をクロロホルムで抽出、抽出層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残 にテトラヒドロフランを加えて固化
すると表題化合物(146mg)が得られた。
IR(KBr):3360,2930,1700,1610,1575,1450,1400,1370,
1290,1260,1150,1100,1055,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7.2Hz),1.51(9H,
s),3.03(2H,t,J=7.8Hz),3.85−4.02(2H,broad),
4.33(2H,q,J=7.2Hz),6.54(1H,s),6.62(1H,d,J=
4.4Hz),7.61(1H,d,J=4.4Hz) 実施例32 ジエチル N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−テ
ノイル]−L−グルタメートの製造: 実施例31の化合物(126mg)をテトラヒドロフラン−
メチルアルコールの混液(1:1、4.0m)に溶解し、つ
いで1規定水酸化ナトリウム水溶液(1.12m)を加え
て室温で25時間撹拌した。1規定塩酸(1.12m)を加
えて中和し溶媒を減圧下に留去、残 にメチルアルコー
ルとトルエンを加えて固化し90℃で乾燥すると粗5−
[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(2,
4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]アミノ]−2−チオフェンカルボキシレ
ートの粉末が得られた。このもの全量とジエチル L−
グルタメート塩酸塩(88mg)とのジメチルホルムアミド
溶液(2.6m)に0℃でジエチル ホスホロシアニデー
ト(47.9mg)のジメチルホルムアミド溶液(0.5m)を
加えて、トリエチルアミン(99.2mg)のジメチルホルム
アミド溶液(0.5m)を滴下した。0℃で30分間、つい
で室温で4時間撹拌後、溶媒を減圧下に留去した。得ら
れた残 をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリ
カゲル20g,展開溶媒;濃アンモニア水と分液したジクロ
ロメタン→10%アンモニア含有エタノール−ジクロロメ
タン=1:29→1:19]で精製すると表題化合物(110mg)
が得られた。
1290,1260,1150,1100,1055,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7.2Hz),1.51(9H,
s),3.03(2H,t,J=7.8Hz),3.85−4.02(2H,broad),
4.33(2H,q,J=7.2Hz),6.54(1H,s),6.62(1H,d,J=
4.4Hz),7.61(1H,d,J=4.4Hz) 実施例32 ジエチル N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−
d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−テ
ノイル]−L−グルタメートの製造: 実施例31の化合物(126mg)をテトラヒドロフラン−
メチルアルコールの混液(1:1、4.0m)に溶解し、つ
いで1規定水酸化ナトリウム水溶液(1.12m)を加え
て室温で25時間撹拌した。1規定塩酸(1.12m)を加
えて中和し溶媒を減圧下に留去、残 にメチルアルコー
ルとトルエンを加えて固化し90℃で乾燥すると粗5−
[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(2,
4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]アミノ]−2−チオフェンカルボキシレ
ートの粉末が得られた。このもの全量とジエチル L−
グルタメート塩酸塩(88mg)とのジメチルホルムアミド
溶液(2.6m)に0℃でジエチル ホスホロシアニデー
ト(47.9mg)のジメチルホルムアミド溶液(0.5m)を
加えて、トリエチルアミン(99.2mg)のジメチルホルム
アミド溶液(0.5m)を滴下した。0℃で30分間、つい
で室温で4時間撹拌後、溶媒を減圧下に留去した。得ら
れた残 をフラッシュカラムクロマトグラフィー[シリ
カゲル20g,展開溶媒;濃アンモニア水と分液したジクロ
ロメタン→10%アンモニア含有エタノール−ジクロロメ
タン=1:29→1:19]で精製すると表題化合物(110mg)
が得られた。
IR(KBr):3370,2980,1730,1700,1610,1580,1550,1460,
1395,1305,1250,1155,1020,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3/CD3OD)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz),1.3
1(3H,t,J=7.2Hz),1.51(9H,s),2.05−2.30(2H,
m),2.35−2.53(2H,m),3.02(2H,t,J=7.8Hz),3.76
−3.97(2H,broad),4.13(2H,q,J=7.2Hz),4.24(2H,
q,J=7.2Hz),4.69−4.76(1H,m),6.54(1H,s),6.63
(1H,d,J=4.2Hz),7.39(1H,d,J=4.2Hz) 実施例33 N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−テイノル]−
L−グルタミン酸 ジナトリウム塩の製造: 実施例32の化合物(24.15mg)をテトラヒドロフラン
(0.8m)に溶解し、0.1規定水酸化ナトリウム水溶液
(0.8m)を加えた後、室温で15時間撹拌した。大部分
のテトラヒドロフランを留去し、残った水溶液を凍結乾
燥すると表題化合物(28mg)が得られた。
1395,1305,1250,1155,1020,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3/CD3OD)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz),1.3
1(3H,t,J=7.2Hz),1.51(9H,s),2.05−2.30(2H,
m),2.35−2.53(2H,m),3.02(2H,t,J=7.8Hz),3.76
−3.97(2H,broad),4.13(2H,q,J=7.2Hz),4.24(2H,
q,J=7.2Hz),4.69−4.76(1H,m),6.54(1H,s),6.63
(1H,d,J=4.2Hz),7.39(1H,d,J=4.2Hz) 実施例33 N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−
[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
ジン−5−イル)エチル]アミノ]−2−テイノル]−
L−グルタミン酸 ジナトリウム塩の製造: 実施例32の化合物(24.15mg)をテトラヒドロフラン
(0.8m)に溶解し、0.1規定水酸化ナトリウム水溶液
(0.8m)を加えた後、室温で15時間撹拌した。大部分
のテトラヒドロフランを留去し、残った水溶液を凍結乾
燥すると表題化合物(28mg)が得られた。
IR(KBr):3370,2970,1695,1605,1580,1455,1400,1310,
1245,1150,840cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.04(9H,s),1.83−2.12(2H,m),
2.15−2.32(2H,m),2.90−3.04(2H,broad,s),4.04−
4.16(2H,broad,s),4.21−4.27(1H,m),6.40(1H,
s),6.72(1H,d,J=4.2Hz),7.53(1H,d,J=4.2Hz) 実施例34 N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]
−2−テノイル]−L−グルタミン酸の製造: アルゴン雰囲気下、実施例32の化合物(45mg)のジク
ロロメタン溶液(2.0m)にトリフルオロ酢酸(0.2m
)を加えて室温で14時間撹拌した。反応混合物にトル
エンを加えて留去し、得られた残 をテトラヒドロフラ
ンと水の混液(1:1、2.8m)に溶解、1規定水酸化ナ
トリウム水溶液(0.375m)を加えて室温で3.5時間撹
拌した。減圧下に1.5mまで溶媒を濃縮し、少量の不溶
物をミリポアーフィルターで別後、液に酢酸(0.4m
)を加えて中和した。生じた沈澱物を取し、氷水、
メタノールおよびエーテルで順次洗浄後、減圧下に70℃
で乾燥すると表題化合物(24mg)が得られた。
1245,1150,840cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.04(9H,s),1.83−2.12(2H,m),
2.15−2.32(2H,m),2.90−3.04(2H,broad,s),4.04−
4.16(2H,broad,s),4.21−4.27(1H,m),6.40(1H,
s),6.72(1H,d,J=4.2Hz),7.53(1H,d,J=4.2Hz) 実施例34 N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]
−2−テノイル]−L−グルタミン酸の製造: アルゴン雰囲気下、実施例32の化合物(45mg)のジク
ロロメタン溶液(2.0m)にトリフルオロ酢酸(0.2m
)を加えて室温で14時間撹拌した。反応混合物にトル
エンを加えて留去し、得られた残 をテトラヒドロフラ
ンと水の混液(1:1、2.8m)に溶解、1規定水酸化ナ
トリウム水溶液(0.375m)を加えて室温で3.5時間撹
拌した。減圧下に1.5mまで溶媒を濃縮し、少量の不溶
物をミリポアーフィルターで別後、液に酢酸(0.4m
)を加えて中和した。生じた沈澱物を取し、氷水、
メタノールおよびエーテルで順次洗浄後、減圧下に70℃
で乾燥すると表題化合物(24mg)が得られた。
IR(KBr):3340,2940,1660,1550,1520,1460,1400,1340,
1300,1150,1090,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6/D2O)δ:1.76−2.07(2H,m),2.32
(2H,t,J=7.2Hz),2.93(2H,t,J=6.6Hz),3.24(2H,
t,J=6.6Hz),4.24−4.31(1H,m),5.85(1H,d,J=4H
z),6.53(1H,s),7.49(1H,d,J=4Hz) 上記の参考例、実施例と同様にして、次の化合物を合
成することができる。
1300,1150,1090,820cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6/D2O)δ:1.76−2.07(2H,m),2.32
(2H,t,J=7.2Hz),2.93(2H,t,J=6.6Hz),3.24(2H,
t,J=6.6Hz),4.24−4.31(1H,m),5.85(1H,d,J=4H
z),6.53(1H,s),7.49(1H,d,J=4Hz) 上記の参考例、実施例と同様にして、次の化合物を合
成することができる。
(1) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (2) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミ
ノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (3) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−アリル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (4) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (5) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (6) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (7) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−アリル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (8) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (9) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノ−3−フルオロベ
ンゾイル]−L−グルタミン酸 (10) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノ−3−フルオロベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (11) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノシクロヘキサンカ
ルボニル]−L−グルタミン酸 (12) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノシクロヘキサンカルボニル]−L
−グルタミン酸 (13) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノブチリル]−L−
グルタミン酸 (14) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−エチル]アミノブチリル]−L−グルタミン酸 (15) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノチアゾール−2−
カルボニル]−L−グルタミン酸 (16) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノチアゾール
−2−カルボニル]−L−グルタミン酸 (17) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノチアゾール−2−カルボニル]−
L−グルタミン酸 (18) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノチアゾール−2−カルボニ
ル]−L−グルタミン酸 (19) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノ−2−テノイル]
−L−グルタミン酸 (20) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノ−2−テノ
イル]−L−グルタミン酸 (21) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノ−2−テノイル]−L−グルタミ
ン酸 (22) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノ−2−テノイル]−L−グ
ルタミン酸 (23) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (24) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−プロパルギル]アミ
ノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (25) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (26) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−プロパルギル]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (27) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノチア
ゾール−2−カルボニル]−L−グルタミン酸 (28) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノチアゾール−2−カ
ルボニル]−L−グルタミン酸 (29) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノ−2
−テノイル]−L−グルタミン酸 (30) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−プロパルギル]アミ
ノ−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (31) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノ−2−テノイル]−
L−グルタミン酸 (32) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−プロパルギル]アミノ−2−テノイ
ル]−L−グルタミン酸 (33) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (34) N−[4−[N−[1−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (35) N−[4−[N−[(2,4−ジアミノ−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)メチル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−
グルタミン酸 (36) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)プロピル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (37) N−[4−[N−[(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メチル]−N
−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (38) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (39) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノメチルベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (40) N−[4−[2−[N−[(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メチル]
−N−エチル]アミノエチル]ベンゾイル]−L−グル
タミン酸 (41) N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−5H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
アミノ]−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (42) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]アミノ]−2−テノイル]−L−グルタ
ミン酸 (43) N−[5−[N−(iso−プロピルオキシカル
ボニル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ル]アミノ]−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (44) N−[5−[N−(iso−プロピルオキシカル
ボニル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]
−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (45) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(エトキシカルボニル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (46) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(メトキシカルボニル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (47) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(エトキシカルボニル)]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (48) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(メトキシカルボニル)]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (49) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メタンスルホニル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (50) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−(p−トルエンスルホニル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (51) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−ホルミル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (52) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−アセチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (53) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−ホルミル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (54) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−アセチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (55) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−ベンゾイル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (56) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−
(m−クロロベンゾイル)]アミノベンゾイル]−L−
グルタミン酸 (57) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(o−メトキシベンゾイル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (58) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−カルバモイル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (59) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N−エチルカルバモイル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (60) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N,N−ジメチルカルバモイル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (61) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N−ピロリジニルカルボニル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (62) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(モリホリノカルボニル)]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (63) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−テノイル)]アミノベンゾイル]−L−グ
ルタミン酸 (64) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−テトラゾリルカルボニル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (65) N−[4−[N−[2−(2.4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロリル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (66) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−ピリジンカルボニル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 発明の効果 本発明の化合物(I)およびその塩はすぐれた抗腫瘍
作用を有するので哺乳動物に対する抗腫瘍剤として有用
である。
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (2) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミ
ノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (3) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−アリル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (4) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (5) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−エチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (6) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (7) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−アリル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (8) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (9) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノ−3−フルオロベ
ンゾイル]−L−グルタミン酸 (10) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノ−3−フルオロベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (11) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノシクロヘキサンカ
ルボニル]−L−グルタミン酸 (12) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノシクロヘキサンカルボニル]−L
−グルタミン酸 (13) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノブチリル]−L−
グルタミン酸 (14) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−エチル]アミノブチリル]−L−グルタミン酸 (15) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−エチル]アミノチアゾール−2−
カルボニル]−L−グルタミン酸 (16) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノチアゾール
−2−カルボニル]−L−グルタミン酸 (17) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノチアゾール−2−カルボニル]−
L−グルタミン酸 (18) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノチアゾール−2−カルボニ
ル]−L−グルタミン酸 (19) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−メチル]アミノ−2−テノイル]
−L−グルタミン酸 (20) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−プロパルギル]アミノ−2−テノ
イル]−L−グルタミン酸 (21) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノ−2−テノイル]−L−グルタミ
ン酸 (22) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロパルギル]アミノ−2−テノイル]−L−グ
ルタミン酸 (23) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエ
チル)]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (24) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−プロパルギル]アミ
ノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (25) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−(2−ヒドロキシエチル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (26) N−[4−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−プロパルギル]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (27) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノチア
ゾール−2−カルボニル]−L−グルタミン酸 (28) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノチアゾール−2−カ
ルボニル]−L−グルタミン酸 (29) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−メチル]アミノ−2
−テノイル]−L−グルタミン酸 (30) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリ
ミジン−5−イル)エチル]−N−プロパルギル]アミ
ノ−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (31) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−メチル]アミノ−2−テノイル]−
L−グルタミン酸 (32) N−[5−[N−[2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)エチル]−N−プロパルギル]アミノ−2−テノイ
ル]−L−グルタミン酸 (33) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (34) N−[4−[N−[1−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (35) N−[4−[N−[(2,4−ジアミノ−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)メチル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−
グルタミン酸 (36) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)プロピル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (37) N−[4−[N−[(2,4−ジアミノ−7H−ピ
ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メチル]−N
−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン酸 (38) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (39) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−メチル]アミノメチルベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (40) N−[4−[2−[N−[(2,4−ジアミノ−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メチル]
−N−エチル]アミノエチル]ベンゾイル]−L−グル
タミン酸 (41) N−[5−[N−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−5H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
アミノ]−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (42) N−[5−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]アミノ]−2−テノイル]−L−グルタ
ミン酸 (43) N−[5−[N−(iso−プロピルオキシカル
ボニル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7−ジヒドロ
−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチ
ル]アミノ]−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (44) N−[5−[N−(iso−プロピルオキシカル
ボニル)−N−[2−(2,4−ジアミノ−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]アミノ]
−2−テノイル]−L−グルタミン酸 (45) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(エトキシカルボニル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (46) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−(メトキシカルボニル)]アミノ
ベンゾイル]−L−グルタミン酸 (47) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(エトキシカルボニル)]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (48) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(メトキシカルボニル)]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (49) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−メタンスルホニル]アミノベンゾイル]−L
−グルタミン酸 (50) N−[4−[N−[3−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)プロピ
ル]−N−(p−トルエンスルホニル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (51) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−ホルミル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (52) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−6,7
−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
イル)エチル]−N−アセチル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (53) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−ホルミル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (54) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−アセチル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (55) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−ベンゾイル]アミノベンゾイル]−L−グルタミ
ン酸 (56) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−
(m−クロロベンゾイル)]アミノベンゾイル]−L−
グルタミン酸 (57) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(o−メトキシベンゾイル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (58) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−カルバモイル]アミノベンゾイル]−L−グルタ
ミン酸 (59) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N−エチルカルバモイル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 (60) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N,N−ジメチルカルバモイル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (61) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(N−ピロリジニルカルボニル)]アミノベンゾ
イル]−L−グルタミン酸 (62) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(モリホリノカルボニル)]アミノベンゾイル]
−L−グルタミン酸 (63) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−テノイル)]アミノベンゾイル]−L−グ
ルタミン酸 (64) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−テトラゾリルカルボニル]アミノベンゾイル]−
L−グルタミン酸 (65) N−[4−[N−[2−(2.4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−プロリル]アミノベンゾイル]−L−グルタミン
酸 (66) N−[4−[N−[2−(2,4−ジアミノ−7H
−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]
−N−(2−ピリジンカルボニル)]アミノベンゾイ
ル]−L−グルタミン酸 発明の効果 本発明の化合物(I)およびその塩はすぐれた抗腫瘍
作用を有するので哺乳動物に対する抗腫瘍剤として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/04 A61K 31/505 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 [式中、環は水素化されていてもよいピロール環を、
Xはアミノ基,ヒドロキシ基またはメルカプト基を、Y
は水素原子またはヒドロキシ基を、R1,R2,R4およびR5は
同一または異なって水素原子,C1-3アルキル基,C2-3アル
ケニル基またはC2-3アルキニル基を、Zは−O−,式−
S(O)n−[式中、nは0ないし2の整数を示す。]
または式 [式中、R3は(1)水素原子,(2)C1-3アルキル基,
(3)C2-3アルケニル基,(4)C2-3アルキニル基また
は(5)置換基としてフッ素,ヒドロキシ,オキソ,メ
トキシ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノおよびトリフ
ルオロメチルから選ばれた1または2個をそれぞれ有し
てもよいC1-4アルカノイル基,ベンゾイル基,C
2-5アルコキシカルボニル基,カルバモイル基,N
−C1-4アルキル置換カルバモイル基,N,N−ジC1-4ア
ルキル置換カルバモイル基,C1-4アルキルスルフィニ
ル基,フェニルスルフィニル基,C1-4アルキルスル
ホニル基またはフェニルスルホニル基を示す。]を、
−−はハロゲン,メトキシ,ジメチルアミノ,メチル
およびトリフルオロメチルから選ばれた1ないし4個で
それぞれ置換されていてもよく、窒素原子,酸素原子お
よびイオウ原子から選ばれたヘテロ原子を環中に含んで
いてもよい5ないし6員環状基を、−COOR6および−COO
R7は同一または異なってエステル化されていてもよいカ
ルボキシル基を、iおよびjはi+jが1ないし3の範
囲内で0ないし3の整数をそれぞれ示し、R1〜R5は他の
可能なR1〜R5と不飽和結合を形成していてもよい。]で
表される化合物またはその塩。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101795729B1 (ko) | 2017-02-09 | 2017-11-09 | 주식회사 해피콜 | 진공 가능한 냄비 뚜껑용 체크밸브 및 이를 이용한 진공 가능한 냄비용 뚜껑 |
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