JP3015836B2 - 衝撃吸収特性に優れたドア補強部材 - Google Patents

衝撃吸収特性に優れたドア補強部材

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、衝撃吸収特性に優れたドア補強部材に係
り、より詳しくは、特定の形状を有し、引張強さ60kgf/
mm2以上の鋼板を使用し、衝撃吸収特性に優れると共に
軽量なドア補強部材に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 近年、自動車業界において、自動車への安全性の要求
の高まりにより、高強度鋼板を用い、衝突時に乗員を保
護するための補強部材の採用が進められている。この中
で、自動車側面への衝突に対する乗員の保護のために
は、ドア内部に第2図に示すような補強部材の装着が進
められている。
従来、ドア補強部材には、引張り強さ60〜100kgf/mm2
の高強度鋼板を用い、第3図に示すような断面形状の3
山タイプが使用されてきた。このタイプは、3山の形状
をプレス加工により成形し、その上下面に当板をスポッ
ト溶接により接合したものである。
しかし、このような高強度鋼板を用いた3山タイプの
ドア補強部材であっても、第4図に示すような圧壊試験
を行った場合、最高荷重に達した後、急激に荷重が低下
し、衝撃吸収特性が低下するという問題があり、更には
重量が大きいという問題がある。
一方、自動車の燃費規制により自動車車体の軽量化へ
の要求が高まっているが、このような補強部材に対して
も軽量化を進めることが強く求められている。
軽くて衝撃特性に優れた製品として、最近、例えば特
公昭63−37167号公報に提案されているように、成分調
整された鋼帯を電縫溶接後、管全体に焼入、焼戻しを行
った高強度パイプ材がある。しかし、このようなパイプ
材においては、造管後の高周波熱処理で反りが発生し易
い。また、全長にわたり同一形状であるため、強度があ
まり要求されない管端部で余肉があり、軽量化に限度が
ある。更に軽量化を図るため、管端部のみ径を小さくし
た場合には、熱処理時の反りが大きくなる問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決して、衝撃吸
収特性に優れると共に軽量なドア補強部材を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため、本発明者らは、剛性、強度
が高く、衝撃吸収特性に優れ、かつ軽量なドア補強部材
を得るべく鋭意研究した結果、第1図に示すような断面
形状の1山タイプのドア補強部材で、素材強度、板厚及
び形状(H/W)や寸法を調整することにより、衝撃時の
座屈部位を分散させることができ、従来品より軽量で、
かつ同等以上の衝撃吸収特性を有することを見い出し、
ここに本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、要するに、逆凸形状の凸部とそ
の両側のフランジ部とからなる横断面形状の本体と、該
本体のフランジ部に接合された当板を有し、本体底部の
幅Wと本体全長との関係が(1)式を満足し、本体
高さとの比が(2)式を満足し、 0.02×≦H ……(1) 0.5≦H/W≦3.0 ……(2) かつ、本体と当板の強度、板厚及び長さの関係が(3)
式及び(4)式を満足し、 1.1TS0×t0≦TSp×tp2 ≦2.0TS0×t0 ……(3) 0.25≦p≦0.80 ……(4) ここで、 TS0:本体の引張強度(kgf/mm2) t0:本体の板厚(mm) TSp:当板の引張強度(kgf/mm2) tp:当板の板厚(mm) 0:本体の長さ(mm) p:当板の長さ(mm) しかも、本体及び当板として引張強度60kgf/mm2以上で
降伏比0.65以上の鋼板が使用されていることを特徴とす
る衝撃吸収特性に優れたドア補強部材を要旨とするもの
である。
以下に本発明を更に詳述する。
(作用) まず、本発明においては、本体として引張強さ60kgf/
mm2以上の高強度鋼板を用い、これをプレス加工により
第1図に示す断面形状の本体を成形する。本体1の横断
面形状は、1山タイプで、逆凸状の凸部11とその両側の
フランジ部12とからなる形状である。
なお、本体及び当板の引張強さが60kgf/mm2未満で
は、ドア補強材として、乗員保護のために要求される強
度レベルを満足することができない結果となり、また降
伏比が0.65未満では、圧壊時に小さい変位で補強部材が
塑性領域に入るため、座屈開始が早まり、その結果、強
度・衝撃吸収特性が低下することとなるので、好ましく
ない。
その際、ドア補強部材の高さH、及びこの高さHと本
体凸部の幅Wの比、H/Wが次式を満足するように調整す
ることが必要である。
0.02×≦H ……(1) 0.5≦H/W≦3.0 ……(2) ここで、はドア補強部材の全長であり、この値は
装着されるドアの寸法によって規制されるものである。
そして、高さHが(1)式の左辺より小さいときには、
圧壊荷重が低くなり、ドア補強部材として要求される強
度を満足することができない。なお、高さHは特に上限
の規定はしないが、ドア内部に装着できる範囲で最も大
きな値を選択することが望ましい。
また、H/Wが(2)式の左辺より小さいときには、同
様に、要求される強度を満足することができず、他方、
右辺より大きいときにはプレス加工が困難になると共に
圧壊時にバー自体の横倒れが生じ、吸収エネルギーが不
足する。
また、本発明において、当板の引張強度TSp、板厚tp
及び長さpを、第1図に示すように、本体の引張強度
TS0、板厚t0及び長さとの関係で次式を満足するよ
うに調整することが必要である。
1.1TS0×t0≦TSp×tp2 ≦2.0TS0×t0 ……(3) 0.25≦p≦0.80 ……(4) すなわち、当板のTSp×tp2の値が(3)式の左辺より
小さいときは、当板の強さが低いため、負荷点直下のR1
で局所的な座屈が生じ、所定の吸収エネルギーが得られ
ない。また、TSp×tp2の値が(3)式の右辺より高いと
きは、当板の強さが高すぎるため、負荷点下の本体底部
側aで破断が生じ、吸収エネルギーが低くなる。TSp×t
p2が本発明の範囲内であれば、当板の剛性が適正である
ため、負荷点直下のR1での変形領域が広くなり、座屈開
始時の変位が大きくなって、高い吸収エネルギーが得ら
れる。
また、当板の長さpが(4)式の左辺より小さいと
きは、座屈が当板の接合されていない領域で発生するた
め、吸収エネルギーは低くなる。また、右辺よりも長い
場合には、座屈点が負荷直下のみとなって吸収エネルギ
ーが低い。しかし、(4)式を満足する範囲であれば、
負荷時の座屈が負荷点及び当板の両端部の3個所に分散
されるために高い吸収エネルギーを得ることができる。
なお、本発明による1山タイプのドア補強部材を成形
する場合、第1図に示すA−A断面の横断面形状が部材
長手方向に一様に延在する形状でも何ら問題はないが、
軽量化を行う場合、第1図に示すように部材の長さ方向
の両端を絞った形状にすることが望ましい。この絞りの
長さについては特に制限されるものではない。
また、本体と当板を接合する方法は、スポット溶接、
TIG溶接、レーザー溶接等、どのような溶接方法を用い
ても問題はないが、工業的に最も利用されるスポット溶
接を用いる場合は、圧壊時の本体と当板の口開きによる
強度低下を防止するために、その溶接ピッチを50mm以下
とすることが望ましい。
以下に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に種々の寸法緒元を有するドア補強部材を示
す。
これらのドア補強部材についての機械的性質及び重
量、並びに第4図の試験方法で圧壊した場合の吸収エネ
ルギーを第1表に併記する。
第1表より以下の如く考察される。
従来例1はH/Wの値が小さく、また従来例2はH/Wの値
が高いため、圧壊時、横にねじれ、いずれもH/Wの値が
適正な本発明例3よりも吸収エネルギーが低い。
従来例4は、当板の長さが短かく、p/の値が小
さいために、座屈が負荷点近傍に集中し、本発明例5よ
りも吸収エネルギーが低い。
従来例9、13はいずれも、当板の板厚tp又は強度TSp
が本発明で規定された値よりも低いため、負荷点直下で
局所的な座屈が発生し、本発明例11よりも吸収エネルギ
ーが低い。
従来例10、12はいずれも当板の板厚tp又は強度TSpが
本発明で規定された値よりも大きいために、圧壊途中に
本体底部(第1図中のa部)で破断し、吸収エネルギー
が低い。
本発明例5〜8は、いずれも適正な形状を有し、高い
吸収エネルギーが得られている。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、逆凸形状の1
山タイプのドア補強部材において、本体の形状を調整す
ると共に、当板を適正な強度、板厚とする等により、衝
撃吸収特性に優れると共に軽量なドア補強部材を得るこ
とができる。したがって、自動車の安全性、軽量化に寄
与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による1山タイプのドア補強部材の形状
を説明する図で、(a)は縦断面図、(b)は(a)の
A−A断面図であり、 第2図はドア補強部材を自動車ドアに装着した状態を示
す説明図、 第3図は従来の3山タイプのドア補強部材の横断面を示
す図、 第4図はドア補強部材の圧壊試験の要領を示す説明図で
ある。 1……本体、11……本体凸部、12……本体フランジ部、
2……当板、3……パッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−42216(JP,A) 特開 昭56−17719(JP,A) 特開 昭56−60725(JP,A) 特開 平4−183635(JP,A) 実開 昭63−37417(JP,U) 特公 昭63−37167(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B21D 53/86

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のドア補強部材において、逆凸形状
    の凸部とその両側のフランジ部とからなる横断面形状の
    本体と、該本体のフランジ部に接合された当板を有し、
    本体底部の幅Wと本体全長との関係が(1)式を満
    足し、本体高さとの比が(2)式を満足し、 0.02×≦H ……(1) 0.5≦H/W≦3.0 ……(2) かつ、本体と当板の強度、板厚及び長さの関係が(3)
    式及び(4)式を満足し、 1.1TS0×t0≦TSp×tp2 ≦2.0TS0×t0 ……(3) 0.25≦p≦0.80 ……(4) ここで、 TS0:本体の引張強度(kgf/mm2) t0:本体の板厚(mm) TSp:当板の引張強度(kgf/mm2) tp:当板の板厚(mm)0 :本体の長さ(mm) p:当板の長さ(mm) しかも、本体及び当板として引張強度60kgf/mm2以上で
    降伏比0.65以上の鋼板が使用されていることを特徴とす
    る衝撃吸収特性に優れたドア補強部材。
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