JP6566173B1 - フロントピラーアウタ - Google Patents

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Abstract

フロントピラーアウタ(1)は、第1部材(5)と、第2部材(6)と、を備える。第1部材(5)は、第1ガラス面側フランジ部(7)と、第1ドア側フランジ部(8)とを含む。第2部材(6)は、第1部材(5)よりも板厚が薄い。第2部材(6)は、第2ガラス面側フランジ部(12)と、第2ドア側フランジ部(13)とを含む。第1ドア側フランジ部(8)は、第1ガラス面側フランジ部(7)及び第1本体部(9)よりもフロントピラーアウタ(1)の後端に向けて突出し、第2ドア側フランジ部(13)と重なる。第2ガラス面側フランジ部(12)は、第1ガラス面側フランジ部(7)の後方領域(15)と重なる。第2本体部(14)は、第1本体部(9)の後方領域(16)と重なる。第1部材(5)が第2部材(6)と重なった領域において、第1部材(5)は第2部材(6)と接合されている。

Description

本発明は、フロントピラーを構成するフロントピラーアウタに関する。
自動車のフロントピラーは、フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタ等を組み合せて構成される。自動車の燃費向上の観点から、車体を構成するフロントピラーは軽量であるのが望ましい。一方で、車体の衝突安全性の向上の観点から、フロントピラーは高強度であるのが望ましい。すなわち、フロントピラーには、軽量化及び強度の向上の双方が求められている。
強度を向上させた車体部品はたとえば、特開2014−118009号公報(特許文献1)、特開平5−310147号公報(特許文献2)及び特開2016−2781号公報(特許文献3)に記載されている。
特許文献1には、補強部品を備えるフロントピラーロアが記載されている。特許文献1に記載の補強部品は、前輪と対向する縦面部と、高強度の横面部とを含む。車両が正面衝突すると、前輪が車両後方に移動する。縦面部は、前輪の車両後方への移動を規制する。横面部は、縦面部に負荷される衝突エネルギーを吸収する。これにより、衝突によるフロントピラーロアの変形を抑制できる、と特許文献1には記載されている。
特許文献2に開示された車体部品は、閉断面を有する第1構造体と、閉断面を有し、第1構造体に溶接された第2構造体と、を備える。そのため、車体部品は、第1構造体のみで構成される領域と、第1構造体及び第2構造体で構成される領域を含む。すなわち、車体部品は、2つの異なる板厚の領域を含む。これにより、車体部品の衝突エネルギーの吸収能が高まる、と特許文献2には記載されている。
特許文献3に開示された車体部品は、U字形状の第1部品と、U字形状の第2部品とを備える。第1部品の端部及び第2部品の端部にはそれぞれ、スリットが設けられる。第1部品のスリットは、第2部品のスリットと重なり、溶接される。したがって、車体部品の一部分において2つの部品が重なるため、強度が高まる。これにより、別部材の補強板等を備えなくても、車体部品の強度が高い、と特許文献3には記載されている。
特許文献1〜3の他に、車体の軽量化及び車体の強度の向上の双方を満足するには、フロントピラーの材料をテイラードウェルデッドブランク(以下、TWBという。)、テイラードロールドブランク(以下、TRBという。)にすることが考えられる。また、フロントピラーの一部分に補強板を取り付けることが考えられる。
TWBは、異なる材質又は板厚の金属板を組み合せて溶接された材料である。TWBにより製造された部品は、部分的に異なる板厚、異なる強度又はその両方を有する。
TRBは、連続的に板厚が変化する材料である。TRBにより製造された部品は、部分的に異なる板厚、異なる強度又はその両方を有する。
特開2014−118009号公報 特開平5−310147号公報 特開2016−2781号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフロントピラーロアは、別部材である補強部品を備える。特許文献2に記載の車体部品は、第1構造体の長手方向に沿って、第1構造体と溶接された第2構造体を備える。特許文献3に記載の車体部品では、第1部品と第2部品との溶接部の断面の全域にわたって第1部品が第2部品と溶接されている。したがって、特許文献1〜3の車体部品の重量は、いずれも重い。
また、一般的にTWBは2枚の異なる金属板からなる。したがって、TWBは2つの強度領域しか有さない。補強板により補強された部品も、同様である。TRBは、製造コストが高い。さらに、TWB、TRB又は補強板によってフロントピラーアウタのように長い部品を製造すると、長手方向と直交する方向(幅方向)に異なる強度領域を設けることは困難である。
本発明の目的は、軽量かつ高強度のフロントピラーアウタを提供することである。
本実施形態によるフロントピラーアウタは、ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部と、ガラス面側フランジ部及びドア側フランジ部をつなぐ本体部とを含む。フロントピラーアウタは、第1部材と、第2部材と、を備える。第1部材は、フロントピラーアウタの前端から後端に向けて伸びる。第1部材は、ガラス面側フランジ部の一部を構成する第1ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部の一部を構成する第1ドア側フランジ部と、第1ガラス面側フランジ部及び第1ドア側フランジ部をつなぐ第1本体部とを含む。第2部材は、フロントピラーアウタの後端から前端に向けて伸び、第1部材よりも板厚が薄い。第2部材は、ガラス面側フランジ部の一部を構成する第2ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部の一部を構成する第2ドア側フランジ部と、第2ガラス面側フランジ部及び第2ドア側フランジ部をつなぐ第2本体部とを含む。第1ドア側フランジ部は、第1ガラス面側フランジ部及び第1本体部よりもフロントピラーアウタの後端に向けて突出し、第2ドア側フランジ部と重なる。第2ガラス面側フランジ部は、第1ガラス面側フランジ部の後方領域と重なる。第2本体部は、第1本体部の後方領域と重なる。第1ドア側フランジ部が第2ドア側フランジ部と重なった領域、第2ガラス面側フランジ部が第1ガラス面側フランジ部と重なった領域、及び第2本体部が第1本体部と重なった領域において、第1部材は第2部材と接合されている。
本発明によるフロントピラーアウタは、軽量かつ高強度である。
図1は、フロントピラーの断面図である。 図2は、フロントピラーアウタの斜視図である。 図3は、図2に示すフロントピラーアウタの分解図である。 図4は、衝突荷重が負荷されたフロントピラーアウタを示す斜視図である。 図5は、フロントピラーアウタを含む車体構造の一部を示す図である。 図6は、実施例1の解析条件を示す図である。 図7は、実施例2の結果より求められた荷重−変位線図である。 図8は、実施例2の結果より求められた最大荷重−軽量化率線図である。 図9は、図3に示すフロントピラーアウタよりも第1ドア側フランジ部が短いフロントピラーアウタの分解図である。 図10は、図3に示すフロントピラーアウタよりも第1ガラス面側フランジ部が長いフロントピラーアウタの分解図である。 図11は、実施例2での軽量化率の算出方法を説明するための図である。
本実施形態によるフロントピラーアウタは、ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部と、ガラス面側フランジ部及びドア側フランジ部をつなぐ本体部とを含む。フロントピラーアウタは、第1部材と、第2部材と、を備える。第1部材は、フロントピラーアウタの前端から後端に向けて伸びる。第1部材は、ガラス面側フランジ部の一部を構成する第1ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部の一部を構成する第1ドア側フランジ部と、第1ガラス面側フランジ部及び第1ドア側フランジ部をつなぐ第1本体部とを含む。第2部材は、フロントピラーアウタの後端から前端に向けて伸び、第1部材よりも板厚が薄い。第2部材は、ガラス面側フランジ部の一部を構成する第2ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部の一部を構成する第2ドア側フランジ部と、第2ガラス面側フランジ部及び第2ドア側フランジ部をつなぐ第2本体部とを含む。第1ドア側フランジ部は、第1ガラス面側フランジ部及び第1本体部よりもフロントピラーアウタの後端に向けて突出し、第2ドア側フランジ部と重なる。第2ガラス面側フランジ部は、第1ガラス面側フランジ部の後方領域と重なる。第2本体部は、第1本体部の後方領域と重なる。第1ドア側フランジ部が第2ドア側フランジ部と重なった領域、第2ガラス面側フランジ部が第1ガラス面側フランジ部と重なった領域、及び第2本体部が第1本体部と重なった領域において、第1部材は第2部材と接合されている。
フロントピラーアウタに衝突荷重が負荷されると、フロントピラーアウタは湾曲する。フロントピラーアウタが湾曲すると、ドア側フランジ部に圧縮応力が負荷され、ガラス面側フランジ部に引張応力が負荷される。本実施形態のフロントピラーアウタでは、圧縮応力が負荷される領域において第1部材が第2部材と重なり、接合される。これにより、フロントピラーアウタの強度が高まる。これは圧縮応力が負荷される部位の耐座屈強度は材料強度の一乗と板厚の三乗との積に影響されるため、材料を重ね合わせることで板厚が厚くなり、耐座屈強度が大きく向上するためである。引張応力が負荷される領域において、第1部材よりも板厚が薄い第2部材のみによってフロントピラーアウタが構成される。これにより、フロントピラーアウタの重量が軽くなる。これは引張応力が負荷される部位の強度は材料強度の一乗と板厚の一乗の積に影響されるためである。すなわち、圧縮部位の耐座屈強度は材料強度を向上させるよりも板厚(重ね合わせ部のトータル板厚)を厚くすることで大きく向上する。一方で、引張応力が負荷される部位では材料強度と板厚の影響度合いがほぼ等しいため軽量化の観点から板厚を厚くするよりも材料強度を高くした方がよい。フロントピラーアウタの前部では、第2部材よりも板厚が厚い第1部材が存在し、フロントピラーアウタを構成する。これにより、フロントピラーアウタの前部の強度は高い。要するに、本実施形態のフロントピラーアウタは3つの強度領域を含む。3つの強度領域それぞれが、フロントピラーアウタの長手方向及び幅方向において適切な領域に設けられる。これにより、フロントピラーアウタの重量が軽減され、かつ、フロントピラーアウタの強度が高まる。
上記のフロントピラーアウタにおいて、ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、第1ドア側フランジ部が第2ドア側フランジ部と重なった領域は、ドア側フランジ部においてガラス面側フランジ部の後端に相当する位置からL×2/3の範囲の少なくとも一部又は全域に設けられるのが好ましい。
多くの場合、フロントピラーアウタに衝突荷重が負荷されたとき、フロントピラーアウタの後端近傍の湾曲した領域のドア側フランジ部に圧縮応力が負荷されやすい。したがって、この領域において、第1部材が第2部材と重なって接合されていれば、フロントピラーアウタの座屈を抑制でき、フロントピラーアウタの強度が高まる。
上記のフロントピラーアウタにおいて、ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、第2ガラス面側フランジ部が第1ガラス面側フランジ部と重なった領域は、ガラス面側フランジ部の前端からL×1/4からL×2/3の範囲の少なくとも一部又は全域に設けられるのが好ましい。
後述するように、フロントピラーアウタに衝突荷重が負荷されたとき、ガラス面側フランジ部に圧縮応力が負荷される場合がある。したがって、この領域において、第1部材が第2部材と重なって接合されていれば、フロントピラーアウタの座屈を抑制でき、フロントピラーアウタの強度が高まる。
上記のフロントピラーアウタにおいて、第2部材の板厚は、0.60mm以上、1.60mm以下であるのが好ましい。さらに好ましくは、第2部材の板厚の下限は、0.85mm以上である。さらに好ましくは、第2部材の板厚の上限は、1.05mm以下である。また、第1部材及び第2部材の引張強度は、800MPa以上であるのが好ましい。さらに好ましくは、第1部材及び第2部材の引張強度は、1200MPa以上である。また、第2部材の引張強度は、第1部材の引張強度よりも高いのが好ましい。
第1部材は、レーザ溶接、スポット溶接、機械締結、接着剤又はこれらの接合方法の併用により第2部材と接合されるのが好ましい。また第1部材と第2部材はそれぞれ個別に成形した後に接合してもよいし、成形前の板の状態で接合しておいて成形してもよい。
この場合、フロントピラーアウタは自動車用のフロントピラーアウタに適する。
本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」は、それぞれ車両の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」と一致する。図面中の符号「F」、「Re」、「Le」、「R」、「U」及び「D」は、それぞれ車両の前、後、左、右、上及び下を意味する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[フロントピラー4]
図1は、本実施形態の(開発構造の)フロントピラー4の断面図である。本明細書において、「フロントピラー4」とは、フロントガラスを支持し、車体の骨格を構成するフロントピラーアッパを意味する。したがって、「フロントピラーアウタ1」はフロントピラーアッパを構成する部材である。また、本明細書における「断面」とは、フロントピラーアウタ1の長手方向に垂直な断面を意味し、「長手方向」とは、フロントピラーアウタ1の前端から後端に向かう方向を意味する。
図1では、車両の左フロントピラーの断面を示す。また、図1は後述する図2中のI−I切断線における断面図である。ただし、図2では説明の便宜上、フロントピラーアウタ1のみを示している。図1を参照して、フロントピラー4は、サイドパネル2と、フロントピラーインナ3と、フロントピラーアウタ1と、を含む。サイドパネル2は、フロントピラーインナ3及びフロントピラーアウタ1よりも車両の外側に配置される。サイドパネル2及びフロントピラーインナ3は、閉断面を形成する。フロントピラーアウタ1は、サイドパネル2及びフロントピラーインナ3が形成する閉断面内に配置される。フロントピラーアウタ1は、フロントピラー4を補強する役割を担う。
フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19は、サイドパネル2及びフロントピラーインナ3と溶接等により接合される。本明細書において、「ガラス面側フランジ部19 」とは、フロントピラーアウタ1において車両のフロントガラス10を直接的又は間接的に支持する領域を意味する。ガラス面側フランジ部19は、サイドパネル2及びフロントピラーインナ3とともに車両のフロントガラス10を支持する。ドア側フランジ部20は、サイドパネル2及びフロントピラーインナ3と溶接等により接合される。本明細書において、「ドア側フランジ部20」とは、フロントピラーアウタ1において、車両のドア11と直接的又は間接的に対向する領域を意味する。ドア側フランジ部20は、サイドパネル2及びフロントピラーインナ3とともに車両のドア11と対向する。フロントピラーアウタ1の断面形状は、ハット形である。
[フロントピラーアウタ1]
図2は、フロントピラーアウタ1の斜視図である。図2に示すように、フロントピラーアウタ1は、ガラス面側フランジ部19と、ドア側フランジ部20と、本体部22とを含む。本体部22は、フロントピラーアウタ1の幅方向において、ガラス面側フランジ部19とドア側フランジ部20との間に配置され、ガラス面側フランジ部19及びドア側フランジ部20をつなぐ。
図3は、図2に示すフロントピラーアウタ1の分解図である。図3に示すように、本実施形態のフロントピラーアウタ1は、第1部材5と、第2部材6とを含む。
[第1部材5]
第1部材5は、フロントピラーアウタ1の前端から後端に向けて伸びる。第1部材5の材料はたとえば、鋼板である。第1部材5は、第1ガラス面側フランジ部7と、第1ドア側フランジ部8と、第1本体部9とを含む。
第1ガラス面側フランジ部7は、第1部材5のうち、図1に示したフロントガラス10を直接的又は間接的に支持する領域である。第1ガラス面側フランジ部7は長手方向に沿ってフロントピラーアウタ1の前端31から所定の距離の範囲まで伸びる。第1ガラス面側フランジ部7は、フロントピラーアウタ1の後端32までは伸びておらず、第1ガラス面側フランジ部7の後端35はフロントピラーアウタ1の後端32よりも前方に位置する。すなわち、第1ガラス面側フランジ部7は、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19の一部を構成する。本明細書において、「ガラス面側フランジ部19の一部を構成する」とは、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19の長手方向の一部を構成することを意味する。後述するドア側フランジ部20及び本体部22についても同様である。
第1ドア側フランジ部8は、第1部材5のうち、図1に示したドア11と直接的又は間接的に対向する領域である。第1ドア側フランジ部8の前方領域は、フロントピラーアウタ1の下端33から上方かつ後方に向かって伸びる。第1ドア側フランジ部8の後方領域は後述する第2部材6の第2ドア側フランジ部13と接合される領域であり、第1ドア側フランジ部8の後端34は長手方向に沿ってフロントピラーアウタ1の後端32まで伸びる。
第1本体部9は、フロントピラーアウタ1の幅方向において、第1ガラス面側フランジ部7と第1ドア側フランジ部8との間に位置する。第1本体部9は、第1ガラス面側フランジ部7及び第1ドア側フランジ部8をつなぐ。第1本体部9は、フロントピラーアウタ1の前端31及び下端33から第1ガラス面側フランジ部7と同じ所定の距離の範囲まで伸びる。第1本体部9は、フロントピラーアウタ1の後端32までは伸びていない。すなわち、第1本体部9は、フロントピラーアウタ1の本体部22の一部を構成する。
[第2部材6]
第2部材6は、フロントピラーアウタ1の後端32から前方に向けて伸びる。第2部材6の材料はたとえば、鋼板である。第2部材6は、第1部材5よりも板厚が薄い。第2部材6は、第2ガラス面側フランジ部12と、第2ドア側フランジ部13と、第2本体部14とを含む。
第2ガラス面側フランジ部12は、第2部材6のうち、図1に示したフロントガラス10を直接的又は間接的に支持する領域である。第2ガラス面側フランジ部12は長手方向に沿ってフロントピラーアウタ1の後端32から前方に向けて所定の距離の範囲まで伸びる。第2ガラス面側フランジ部12は、フロントピラーアウタ1の前端31までは伸びておらず、第2ガラス面側フランジ部12の前端42はフロントピラーアウタ1の後端32と前端31との間に位置する。なお、図3に示す第2ガラス面側フランジ部12の前端42は、フロントピラーアウタ1の前端31からL×1/4後方に位置している。すなわち、第2ガラス面側フランジ部12は、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19の一部を構成する。
第2ドア側フランジ部13は、第2部材6のうち、図1に示したドア11と直接的又は間接的に対向する領域である。第2ドア側フランジ部13は長手方向に沿ってフロントピラーアウタ1の後端32から前方に向けて所定の距離の範囲まで伸びる。第2ドア側フランジ部13の長手方向の長さは第2ガラス面側フランジ部12よりも短く、第2ドア側フランジ部13の前端43は、第2ガラス面側フランジ部12の前端42よりも後方に位置する。すなわち、第2ドア側フランジ部13は、フロントピラーアウタ1のドア側フランジ部20の一部を構成する。
第2本体部14は、フロントピラーアウタ1の幅方向において、第2ガラス面側フランジ部12と第2ドア側フランジ部13との間に位置する。第2本体部14は、第2ガラス面側フランジ部12及び第2ドア側フランジ部13をつなぐ。第2本体部14は、長手方向に沿ってフロントピラーアウタ1の後端32から第2ドア側フランジ部13と同じ所定の距離の範囲まで伸びる。第2本体部14は、フロントピラーアウタ1の前端31までは伸びていない。すなわち、第2本体部14は、フロントピラーアウタ1の本体部22の一部を構成する。
要するに、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19は、第1ガラス面側フランジ部7及び第2ガラス面側フランジ部12から構成される。フロントピラーアウタ1のドア側フランジ部20は、第1ドア側フランジ部8及び第2ドア側フランジ部13から構成される。フロントピラーアウタ1の本体部22は、第1本体部9及び第2本体部14から構成される。
このような構成のフロントピラーアウタ1は、強度(板厚)の異なる3つの強度領域(第1の強度領域A、第2の強度領域B及び第3の強度領域C)を含む。
[第1の強度領域A]
本明細書において「第1の強度領域A」とは、第1部材5が第2部材6と重なって接合される領域を意味する。第1の強度領域Aが設けられる位置について説明する。
図3に示すように、第1ドア側フランジ部8の一部は、第1ガラス面側フランジ部7及び第1本体部9よりもフロントピラーアウタ1の後端32に向けて突出する。この突出した第1ドア側フランジ部8の部分は、第2ドア側フランジ部13と重なって接合される。すなわち、第1の強度領域Aは、フロントピラーアウタ1のドア側フランジ部20の一部に設けられる。
第1の強度領域Aの板厚は、第1部材5の板厚と第2部材6の板厚の合計となるため、その他の領域よりも厚い。したがって、第1の強度領域Aの強度は、その他の領域よりも高い。
図4は、衝突荷重が負荷されたフロントピラーアウタ1を示す斜視図である。図4を参照して、組み立てられた車両において、フロントピラーアウタ1の前端は後端よりも低い位置に配置される。車両が正面衝突したとき、衝突荷重Pはフロントピラーアウタ1の前端に負荷される。図2にも示した通り、フロントピラーアウタ1は前端から後端にかけて上方向に湾曲する形状となっている。フロントピラーアウタ1の前方から衝突荷重Pがかかると、フロントピラーアウタ1の湾曲する部分に応力が集中し、湾曲する部分が上方に折れ曲がろうとする。このためフロントピラーアウタ1に衝突荷重Pが負荷されると、ドア側フランジ部20には圧縮応力が負荷され、ガラス面側フランジ部19には引張応力が負荷される。
そして圧縮応力が過剰に大きくなると、フロントピラーアウタ1は座屈し、上方に向けて折れ曲がる。フロントピラーアウタ1が座屈すると、フロントピラーアウタ1の衝突エネルギー吸収能は著しく低下する。したがって、フロントピラーアウタ1の強度を高めるには、フロントピラーアウタ1の座屈を抑制する必要がある。
フロントピラーアウタ1の座屈を抑制するには、圧縮応力が負荷される領域の強度を高めるのが効果的である。フロントピラーアウタ1の場合、断面図で見ると図1中の領域S、斜視図で見ると図2中の領域Sで示すドア側フランジ部20の曲率が大きい領域に最も圧縮応力が負荷される。そこで、3つの強度領域のうち最も強度の高い第1の強度領域Aは圧縮応力が負荷される部分、すなわちドア側フランジ部20に設けられる。これにより、フロントピラーアウタ1が座屈しにくくなり、フロントピラーアウタ1の強度が高まる。
第1の強度領域Aは、ドア側フランジ部20の一部だけではなく、ガラス面側フランジ部19の一部にも設けられる。図3に示すように、第1ガラス面側フランジ部7の後端35から所定の距離の部分(後方領域15)は、第2ガラス面側フランジ部12の前端42から所定の距離の部分と重なって接合される。別の観点では次のようにも言える。第2ガラス面側フランジ部12の前方領域は、第2ドア側フランジ部13及び第2本体部14よりもフロントピラーアウタ1の前端31に向けて突出する。この突出した第2ガラス面側フランジ部12の部分は、第1ガラス面側フランジ部7と重なって接合される。また、この突出した第2ガラス面側フランジ部12の部分よりも所定の距離後方の第2ガラス面側フランジ部12の部分も第1ガラス面側フランジ部7と重なって接合される。すなわち、第1の強度領域Aは、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19の一部にも設けられる。
第1の強度領域Aは、ドア側フランジ部20の一部及びガラス面側フランジ部19の一部だけでなく、本体部22の一部にも設けられる。第1本体部9の後端36から所定の距離の部分(後方領域16)は、第2本体部14の前端44から所定の距離の部分と重なって接合される。すなわち、第1の強度領域Aは、フロントピラーアウタ1の本体部22の一部にも設けられる。
第2ガラス面側フランジ部12の前方領域は、第1ガラス面側フランジ部7の後方領域15と重なって接合される。第2本体部14の前方領域は、第1本体部9の後方領域16と重なって接合される。すなわち、ドア側フランジ部20に加えてガラス面側フランジ部19及び本体部22においても、第1部材5は第2部材6と重なって接合される。これにより、第1部材5は、第2部材6に強固に固定される。また、これにより、ガラス面側フランジ部19及び本体部22にも第1の強度領域Aを設けることができる。なお、第2ガラス面側フランジ部12は、第1ガラス面側フランジ部7の前端まで接合されていなくてもよい。第2本体部14と第1本体部9との接合においても同様である。
後述するように、フロントピラーアウタ1の形状によってはガラス面側フランジ部19に圧縮応力が負荷される場合がある。この場合、ガラス面側フランジ部19の圧縮応力が負荷される領域にも第1の強度領域が設けられれば、フロントピラーアウタ1の強度がさらに高まる。
[第2の強度領域B]
本明細書において「第2の強度領域B」とは、第2部材6のみによってフロントピラーアウタ1が構成される領域を意味する。第2ガラス面側フランジ部12の後方領域は、第1部材5と重ならない。第2本体部14の後方領域は、第1部材5と重ならない。すなわち、第2の強度領域Bが、ガラス面側フランジ部19の一部(後方領域)及び本体部22の一部(後方領域)に設けられる。上述したように、第2部材6の板厚は第1部材5よりも薄い。したがって、第2の強度領域Bを含むフロントピラーアウタ1は、第2部材6の全域が第1部材5に重なり接合されるフロントピラーアウタと比べて、重量が軽くなる。
上述したように、フロントピラーアウタの耐座屈強度は圧縮応力に大きく依存する。したがって、引張応力が負荷される領域の強度は、圧縮応力が負荷される領域よりも低くできる。フロントピラーアウタ1の場合、引張応力はガラス面側フランジ部19に負荷される。すなわち、ガラス面側フランジ部19の強度は、ドア側フランジ部20の強度よりも低くできる。そこで、第2の強度領域Bはガラス面側フランジ部19の一部に設けられる。さらに、ガラス面側フランジ部19及びドア側フランジ部20よりも低い応力が負荷される本体部22の一部にも第2の強度領域Bが設けられる。
[第3の強度領域C]
本明細書において「第3の強度領域C」とは、第1部材5のみによってフロントピラーアウタ1が構成される領域を意味する。車両が正面衝突したとき、フロントピラーアウタ1の前端31には衝突荷重が負荷される。そのため、フロントピラーアウタ1の前端31から第1の強度領域Aまでの間、すなわち第3の強度領域Cの強度は高い方が望ましく、その板厚は厚い方が望ましい。したがって、フロントピラーアウタ1の前部となる第3の強度領域Cには、第2部材6よりも高強度かつ板厚が厚い第1部材5が存在する。
以上、説明したように、本実施形態のフロントピラーアウタ1は、第1部材5及び第2部材6の2つの部材を備える。圧縮応力が負荷される領域においては、第1部材5が第2部材6と重なって接合される(第1の強度領域A)。これにより、フロントピラーアウタ1の強度が高まる。引張応力が負荷される領域においては、第1部材5よりも板厚が薄い第2部材6のみによってフロントピラーアウタ1が構成される(第2の強度領域B)。これにより、フロントピラーアウタ1の重量が軽くなる。フロントピラーアウタ1の前部では、第2部材6よりも板厚が厚い第1部材5が存在し、フロントピラーアウタ1を構成する(第3の強度領域C)。これにより、フロントピラーアウタ1の前部の強度は高い。要するに、本実施形態のフロントピラーアウタ1は、3つの強度領域を含む。3つの強度領域それぞれが、フロントピラーアウタ1の長手方向及び幅方向において適切な領域に設けられる。なお、本実施形態における「幅方向」 とは、長手方向と直交し、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19からドア側フランジ部20に向かう方向を意味する。これにより、フロントピラーアウタ1の重量が軽減され、かつ、フロントピラーアウタ1の強度が高まる。また、この開発構造は部材に対して、用いた材料以上の強度領域を付与することができる。
また、本実施形態のフロントピラーアウタ1は、車両のフロントサイドメンバよりも左方又は右方の領域での局所的な衝突(スモールオーバーラップ)において特に有効である。
続いて、本実施形態のフロントピラーアウタ1の好ましい態様について説明する。
[ドア側フランジ部20の第1の強度領域Aの範囲]
図5は、フロントピラーアウタ1を含む車体構造の一部を示す図である。図5では、フロントピラーのサイドパネルは省略する。図5を参照して、フロントピラーの後端は、車両のルーフ17に接合される。車両のルーフ17は、おおよそ地面に対して水平に設けられる。一方、車両のフロントガラス10は、地面に対して斜めに配置される。したがって、フロントピラーは、後端近傍で湾曲する。これに伴って、フロントピラーアウタ1も、後端近傍で湾曲する。
フロントピラーに負荷される荷重と第1の強度領域Aについて図面を用いて説明する。フロントピラーアウタ1に衝突荷重が負荷されたとき、図4に示すように、フロントピラーアウタ1の後端近傍の湾曲した領域Sのドア側フランジ部20に圧縮応力が負荷されやすい。車種によりフロントピラーアウタ1の形状は異なる。しかしながら、多くの場合、図5に示すように、ドア側フランジ部20においてガラス面側フランジ部19の後端21に相当する位置R1からL×2/3の範囲の一部又は全域で圧縮応力が負荷される。ここで、Lは、フロントピラーアウタ1のガラス面側フランジ部19のドア側の縁に沿った弧長(長手方向の長さ)を意味する。
したがって、第1の強度領域Aは、フロントピラーアウタ1のドア側フランジ部20においてガラス面側フランジ部19の後端21に相当する位置R1からL×2/3の範囲の少なくとも一部に設けられるのが好ましい。
より好ましくは、第1の強度領域Aは、図3に示すようにフロントピラーアウタ1のドア側フランジ部20においてガラス面側フランジ部19の後端21に相当する位置R1からL×2/3の範囲の全域に設けられる。この場合、第1ドア側フランジ部8の後端34はフロントピラーアウタ1の後端32まで伸びている。換言すれば、上方から見て、第1ドア側フランジ部8の後端34はフロントピラーアウタ1の後端32と重なっている。
ドア側フランジ部20の第1の強度領域Aの範囲はこれに限定されず、次のような範囲に設けてもよい。
図9は、図3に示すフロントピラーアウタ1よりも第1ドア側フランジ部8が短いフロントピラーアウタ1の分解図である。図9に示すフロントピラーアウタ1では、第1ドア側フランジ部8の後端34が、フロントピラーアウタ1の後端32からL×1/3だけ前方に位置している。換言すれば、図9に示すフロントピラーアウタ1では、第1ドア側フランジ部8の後端34が、フロントピラーアウタ1の前端31からL×2/3だけ後方に位置している。また、第2ガラス面側フランジ部12の前端42が、フロントピラーアウタ1の前端31からL×1/4後方に位置している。
このような図9のフロントピラーアウタ1では、図3に示すフロントピラーアウタ1と比べて第1ドア側フランジ部8が短い。その分、ドア側フランジ部20における第1の強度領域Aの範囲は、図3に示すフロントピラーアウタ1と比べて狭くなる。しかしながら、図9のフロントピラーアウタ1であっても、圧縮応力が負荷される領域に第1の強度領域Aが設けられているため、フロントピラーアウタ1の高い強度を保ったまま重量を軽減することができる。
[ガラス面側フランジ部19の第1の強度領域Aの範囲]
図10は、図3に示すフロントピラーアウタ1よりも第1ガラス面側フランジ部7が長いフロントピラーアウタ1の分解図である。図10に示すフロントピラーアウタ1では、第1ガラス面側フランジ部7の後端35が、フロントピラーアウタ1の前端31からL×2/3以上後方に位置している。また、第2ガラス面側フランジ部12の前端42が、フロントピラーアウタ1の前端31からL×1/4後方に位置している。すなわち、図10に示すフロントピラーアウタ1では、ガラス面側フランジ部19において第1の強度領域Aがフロントピラーアウタ1の前端31からL×1/4の位置からL×2/3の位置までの範囲の全域に設けられている。
フロントピラーアウタ1に衝突荷重が負荷されたとき、ガラス面側フランジ部19に圧縮応力が負荷される場合がある。より具体的には、ガラス面側フランジ部19の前端(フロントピラーアウタ1の前端31)からL×2/3の範囲の一部又は全域で圧縮荷重が負荷される場合がある。
図10に示すフロントピラーアウタ1によれば、図3に示すフロントピラーアウタ1と比べて第1ガラス面側フランジ部7が長い。その分、ガラス面側フランジ部19における第1の強度領域Aの範囲は、図3に示すフロントピラーアウタ1と比べて広くなる。そのため、ガラス面側フランジ部19の強度がさらに高くなり、ガラス面側フランジ部19に圧縮応力が負荷された場合であっても、高い耐座屈強度を発揮できる。
[板厚]
第2部材6の板厚は、0.60mm以上、1.60mm以下であるのが好ましい。第2部材6の板厚が0.60mm未満であれば、第2部材6の強度が低くなりすぎる。そのため、第2の強度領域Bの強度を十分に確保することが難しい。したがって、第2部材6の板厚の下限は、0.60mm以上であるのが好ましい。第2部材6の板厚が1.60mmよりも厚ければ、第2部材6の重量が重くなりすぎる。したがって、第2部材6の板厚の上限は、1.60mmであるのが好ましい。また、さらに好ましくは、後述する実施例2に基づき第2部材6の板厚の下限は、0.85mm以上である。さらに好ましくは、後述する実施例2に基づき第2部材6の板厚の上限は、1.05mm以下である。しかしながら、上述の板厚の範囲は、好適な範囲を示すものである。そのため、上述の板厚の範囲を超えても、フロントピラーアウタ1の重量の軽減及び強度の向上は可能である。
第1部材5の板厚は、第2部材6の板厚よりも厚ければよく、特に限定されない。たとえば、自動車用のフロントピラーの場合、第1部材5の板厚は、1.2mm以上、1.5mm以下であるのが好ましい。第1部材5の板厚に対する第2部材6の板厚の比(第2部材6の板厚/第1部材5の板厚)は、1未満となる。その下限を特に定める必要はないが、0.5、0.6又は0.7としてもよい。その上限についても、0.9、0.8又は0.75としてもよい。
また、軽量かつ高強度のフロントピラーアウタ1を提供するという本発明の目的が達成されると、後述する軽量化率は0%より大きくなる。つまり、本発明の目的が達成されると、第2部材6の前端(第2ガラス面側フランジ部12の前端42)からフロントピラーアウタ1の後端32までの領域を評価領域とすると、評価領域の全面積に対する第2の強度領域Bの面積比率をb、第3の強度領域Cの面積比率をc、第1部材5の板厚をt1、第2部材6の板厚をt2とすると、下記式が満たされることになる。
c−(t2/t1)×(1−b)>0
ただし、0<b<1、0<c<1、0<t2/t1<1
[引張強度]
第1部材5及び第2部材6の引張強度は、800MPa以上であるのが好ましい。第1部材5の引張強度が800MPa未満であれば、第3の強度領域の強度を十分に確保することが難しい。したがって、第1部材5の引張強度の下限は、800MPa以上であるのが好ましい。第2部材6の引張強度が800MPa未満であれば、第2の強度領域の強度を十分に確保することが難しい。したがって、第2部材6の引張強度の下限は、800MPa以上であるのが好ましい。さらに好ましくは、第1部材5及び第2部材6の引張強度は1200MPa以上である。さらに好ましくは、第1部材5及び第2部材6の引張強度は1500MPa以上である。しかしながら、上述の引張強度の範囲は、好適な範囲を示すものである。そのため、上述の引張強度の範囲を超えても、フロントピラーアウタの重量の軽減及び強度の向上は可能である。
上述したように、第2の強度領域には、引張応力が負荷される。第2の強度領域は第2部材6のみによって構成される。また、第2部材6は第1部材5よりも薄い。すなわち、第2部材6に求められる強度は、第1部材5に求められる強度よりも高い。したがって、第2部材6の引張強度は、第1部材5の引張強度よりも高いのが好ましい。
[接合]
第1部材5は、レーザ溶接、スポット溶接、機械締結、接着剤又はこれらの接合方法の併用により第2部材6と接合されるのが好ましい。特にレーザ溶接又はスポット溶接であれば、容易に第1部材5を第2部材6に接合できる。これにより、フロントピラーアウタ1の生産性が高まる。さらに、レーザ溶接又はスポット溶接による接合の場合、接着剤を併用するとさらに第1の強度領域の強度をより高めることができる。スポット溶接の場合、溶接個所の間隔は5〜30mmであることが好ましい。この場合の「間隔」とは、平面視で、隣接する各溶接個所の中点同士の距離を意味する。溶接個所の間隔が30mmを超えると、フロントピラーアウタ1に衝突荷重が負荷された際に複数の溶接個所のうちの一部の溶接個所に荷重が集中するおそれがある。そのため、溶接個所の間隔の上限は30mmであることが好ましく、より好ましくは10mmである。つまり、溶接個所の間隔は小さいほど好ましい。しかしながら、溶接個所の間隔が5mm未満となると溶接時に分流が発生するおそれがある。そのため、溶接個所の間隔の下限は5mmであることが好ましい。なお、第1部材5と第2部材6はそれぞれ個別に成形した後に接合してもよいし、成形前の板の状態で接合しておいて成形してもよい。
本実施形態のフロントピラーアウタの効果を確認するために、CAE(Computer Aided Engineering)解析によりフロントピラーアウタの衝突荷重負荷試験を模擬した。本発明例1のモデルは、図2および図3に示すフロントピラーアウタ1であった。比較例のモデルは、板厚が一定の1つの部材のみから構成されたフロントピラーアウタであった。得られた解析結果より、本発明例及び比較例の相当塑性ひずみを比較した。
[解析条件]
図6は、実施例1の解析条件を示す図である。図6を参照して、第2ガラス面側フランジ部12の前端42においてフロントピラーアウタ1の長手方向断面に変位Dを付与し、第2ガラス面側フランジ部12の後端(ガラス面側フランジ部19の後端21)において長手方向の変位を固定した。変位Dによって曲げモーメントM1が生じた。この曲げモーメントM1は車両の左方から見て時計回りであった。変位Dは、フロントピラーアウタ1の前端から後端に向かう方向を正とした。変位Dによってガラス面側フランジ部19の後端21に曲げモーメントM2が生じた。この曲げモーメントM2は車両の左方から見て、時計回りであった。比較例は、本発明例と異なりフロントピラーアウタが1つの部材のみから構成されるものとした。
表1は、実施例1の解析条件を示す。本発明例1及び比較例のモデルの板厚は1.25(mm)であり、引張強度は1500(MPa)であった。本発明例1のその他の寸法及び形状は、比較例と同じであった。
Figure 0006566173
[結果]
比較例の結果では、ガラス面側フランジ部19の後端21からL×2/3の範囲に相当するドア側フランジ部20において、圧縮ひずみによって相当塑性ひずみが生じた。すなわち、圧縮応力が生じた。座屈直前のドア側フランジ部20に生じた相当塑性ひずみの最大値は、0.00176であった。また、ガラス面側フランジ部19の前端(フロントピラーアウタ1の前端31)からL×1/3の範囲において、圧縮ひずみによって相当塑性ひずみが生じた。座屈直前のガラス面側フランジ部19に生じた相当塑性ひずみの最大値は、0.00135であった。
本発明例1の結果では、相当塑性ひずみが生じたドア側フランジ部20及びガラス面側フランジ部19の範囲は、比較例よりも狭かった。ドア側フランジ部20に生じた相当塑性ひずみの最大値は、0.000079であった。また、ガラス面側フランジ部19に生じた相当塑性ひずみの最大値は、0.0012であった。
要するに、本発明例1のフロントピラーアウタでは、圧縮応力が生じた範囲は比較例よりも狭く、圧縮応力の大きさは比較例よりも小さかった。
実施例2では、第2部材6の板厚及び第1の強度領域の範囲を種々変更し、フロントピラーアウタの強度及び重量についてCAE解析により調査した。
[解析条件]
Figure 0006566173
本発明例1〜6では、実施例1と同様の図3に示すフロントピラーアウタ1を解析モデルとして用いた。本発明例1〜3では第1部材と第2部材との接合方法はレーザ溶接であり、第2部材6の板厚をそれぞれ変更した。本発明例4〜6では第1部材と第2部材との接合方法はスポット溶接であり、第2部材6の板厚をそれぞれ変更した。
本発明例7〜9では、図9に示すフロントピラーアウタ1を解析モデルとして用いた。本発明例7〜9では第2部材6の板厚をそれぞれ変更した。
本発明例10〜12では、図10に示すフロントピラーアウタ1を解析モデルとして用いた。本発明例10〜12では第2部材6の板厚をそれぞれ変更した。
本発明例13〜15では、実施例1と同様の図3に示すフロントピラーアウタ1を解析モデルとして用いた。本発明例13〜15では第1部材と第2部材との接合方法はレーザ溶接及び接着剤であった。接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤を想定した。本発明例13〜15では第2部材6の板厚をそれぞれ変更した。
比較例のモデルは、実施例1の比較例と同じモデルを用いた。
本発明例1〜15及び比較例において、曲げモーメントM1及びM2の発生位置及び大きさは実施例1と同じであり、変位Dの付与位置も実施例1と同じであった。実施例2では、変位Dを0〜3.0(mm)まで0.1mm刻みで変化させた。本発明例1〜15及び比較例では、第2部材の板厚及び接合方法がそれぞれ異なるが、解析モデルであるフロントピラーアウタの外形寸法は同じであった。
[結果]
図7は、実施例2の結果より求められた荷重−変位線図である。図7を参照して、縦軸は変位Dによって生じる荷重(kN)を示し、横軸は変位D(mm)を示す。図7では、本発明例1、本発明例2及び比較例の結果を示す。図7中の一点鎖線は本発明例1の結果を示し、破線は本発明例2の結果を示し、実線は比較例の結果を示す。
本発明例1及び2では、いずれも比較例よりも変位Dによって生じる最大荷重(座屈荷重)が高かった。すなわち、本発明例1及び2のフロントピラーアウタの強度は、比較例のフロントピラーアウタの強度よりも高かった。
本発明例3〜15のフロントピラーアウタの最大荷重も、表2に示すとおり、比較例のフロントピラーアウタの最大荷重よりも高かった。すなわち、本発明例3〜15のフロントピラーアウタの強度は、比較例のフロントピラーアウタよりも高かった。
図8は、実施例2の結果より求められた最大荷重−軽量化率線図である。すなわち、図8は、表2中の最大荷重及び軽量化率の欄をグラフとしてまとめたものである。図8を参照して、縦軸は最大荷重を示し、横軸は軽量化率を示す。図8中の三角印は本発明例1〜3の結果を示し、丸印は本発明例4〜6の結果を示し、正方形印は本発明例7〜9の結果を示し、菱形印は本発明例10〜12の結果を示し、クロス印は本発明例13〜15の結果を示す。ここで、最大荷重とは、各フロントピラーアウタにおける座屈荷重を意味する。軽量化率は以下のように算出した。
まず、軽量化率の算出における前提を図11を用いて説明する。軽量化率は、図11に示す評価領域において算出した。評価領域は、第2部材6の前端(第2ガラス面側フランジ部の前端42)からフロントピラーアウタ1の後端32までの領域とした。
図11に示す面積Aは、第1の強度領域の面積を表している。面積Bは、第2の強度領域の面積を表している。面積Cは、第3の強度領域の面積を表している。ここで、面積とは、フロントピラーアウタの表面又は裏面の表面積を意味する。
評価領域の全面積に対する面積Aの面積比率をa、面積Bの面積比率をb、面積Cの面積比率をcとする。また、第1部材5の板厚をt1、第2部材6の板厚をt2とする。
続いて、軽量化率の算出方法について説明する。まず、比較例のフロントピラーアウタ(すなわち1つの部材で構成されるフロントピラーアウタ)の板厚をt1よりもα(>1)倍厚い板厚とすると、軽量化率は以下の式によって求められる。
軽量化率(%)=(比較例−本発明例)/比較例
=100×(α×t1×1−(t2×b+(t1+t2)×a+t1×c))/(α×t1×1)
ここで、a+b+c=1(ただし、0<a<1、0<b<1、0<c<1)であるため、上記式から軽量化率(%)は下記式となる。
軽量化率(%)=100×(c−(t2/t1)×(1−b))
各発明例と同じ最大荷重となる1つの部材で構成されるフロントピラーアウタとなるものを比較例として、その板厚からαを求めて軽量化率を算出する方法もある。しかし、ここでは、簡便にα=1、つまり比較例の板厚は第1部材5の板厚をt1と同じとして、軽量化率を計算した。
本発明例2〜15のいずれのフロントピラーアウタも比較例のフロントピラーアウタと比べて軽量で、強度が高かった。一方、本発明例1のフロントピラーアウタでは、比較例のフロントピラーアウタと比べて強度は同等であったが、軽量化は十分に図ることができた。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
上述の説明では、フロントピラーアウタに衝突荷重が負荷されたとき、ドア側フランジ部及びガラス面側フランジ部の双方に圧縮応力が負荷される場合について説明した。しかしながら、フロントピラーアウタの形状によっては、ドア側フランジ部のみに圧縮応力が負荷される場合もある。
上述の説明では、第2部材が第1部材の上に重なる場合について説明した。しかしながら、第1部材が第2部材の上に重なっていてもよい。
上述の説明では、フロントピラーアウタの断面において、本体部を挟んで第1の強度領域と第2の強度領域が対となる場合について説明した。しかしながら、本実施形態のフロントピラーアウタはこの場合に限定されない。たとえば、ドア側フランジ部に第1の強度領域が設けられた場合、本体部を挟んでその第1の強度領域の反対側にさらに第1の強度領域が設けられていてもよい。要するに、圧縮応力が負荷されない領域の少なくとも一部に第2の強度領域が設けられていればよい。
上述の説明では、第1部材がレーザ溶接又はスポット溶接によって第2部材と接合される場合について説明した。しかしながら、第1部材と第2部材の接合はこの場合に限定されない。第1部材と第2部材の接合は、レーザ溶接、スポット溶接、接着剤、リベット等による機械締結又はこれらの組み合せ等であってもよい。接着剤はたとえば、エポキシ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、シリコンゴム系接着剤等である。要するに、第1部材と第2部材の接合は、特に限定されない。
上述の説明では、フロントピラーアウタの材料が鋼板である場合について説明した。しかしながら、フロントピラーアウタの材料はこの場合に限定されない。フロントピラーアウタの材料は、金属板であればよい。金属板はたとえば、アルミニウム板、アルミニウム合金板、複層鋼板、チタン板、マグネシウム板等である。
1:フロントピラーアウタ
2:サイドパネル
3:フロントピラーインナ
4:フロントピラー
5:第1部材
6:第2部材
7:第1ガラス面側フランジ部
8:第1ドア側フランジ部
9:第1本体部
10:フロントガラス
11:ドア
12:第2ガラス面側フランジ部
13:第2ドア側フランジ部
14:第2本体部
15:第1ガラス面側フランジ部の後方領域
16:第1本体部の後方領域
17:ルーフ
19:ガラス面側フランジ部
20:ドア側フランジ部
21:ガラス面側フランジ部の後端
22:本体部
31:フロントピラーアウタの前端
32:フロントピラーアウタの後端

Claims (9)

  1. ガラス面側フランジ部と、ドア側フランジ部と、前記ガラス面側フランジ部及び前記ドア側フランジ部をつなぐ本体部とを含むフロントピラーアウタであって、
    前記フロントピラーアウタの前端から後端に向けて伸びる第1部材であって、前記ガラス面側フランジ部の一部を構成する第1ガラス面側フランジ部と、前記ドア側フランジ部の一部を構成する第1ドア側フランジ部と、前記第1ガラス面側フランジ部及び前記第1ドア側フランジ部をつなぐ第1本体部とを含む第1部材と、
    前記フロントピラーアウタの後端から前端に向けて伸び、前記第1部材よりも板厚が薄い第2部材であって、前記ガラス面側フランジ部の一部を構成する第2ガラス面側フランジ部と、前記ドア側フランジ部の一部を構成する第2ドア側フランジ部と、前記第2ガラス面側フランジ部及び前記第2ドア側フランジ部をつなぐ第2本体部とを含む第2部材と、を備え、
    前記第1ドア側フランジ部は、前記第1ガラス面側フランジ部及び前記第1本体部よりも前記フロントピラーアウタの後端に向けて突出し、前記第2ドア側フランジ部と重なり、
    前記第2ガラス面側フランジ部は、前記第1ガラス面側フランジ部の後方領域と重なり、
    前記第2本体部は、前記第1本体部の後方領域と重なり、
    前記第1ドア側フランジ部が前記第2ドア側フランジ部と重なった領域、前記第2ガラス面側フランジ部が前記第1ガラス面側フランジ部と重なった領域、及び前記第2本体部が前記第1本体部と重なった領域において、前記第1部材は前記第2部材と接合されている、フロントピラーアウタ。
  2. 請求項1に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、
    前記第1ドア側フランジ部が前記第2ドア側フランジ部と重なった領域は、前記ドア側フランジ部において前記ガラス面側フランジ部の後端に相当する位置からL×2/3の範囲の少なくとも一部に設けられる、フロントピラーアウタ。
  3. 請求項1に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、
    前記第1ドア側フランジ部が前記第2ドア側フランジ部と重なった領域は、前記ドア側フランジ部において前記ガラス面側フランジ部の後端に相当する位置からL×2/3の範囲の全域に設けられる、フロントピラーアウタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、
    前記第2ガラス面側フランジ部が前記第1ガラス面側フランジ部と重なった領域は、前記ガラス面側フランジ部の前端からL×1/4からL×2/3の範囲の少なくとも一部に設けられる、フロントピラーアウタ。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記ガラス面側フランジ部の長さをLとしたとき、
    前記第2ガラス面側フランジ部が前記第1ガラス面側フランジ部と重なった領域は、前記ガラス面側フランジ部の前端からL×1/4からL×2/3の範囲の全域に設けられる、フロントピラーアウタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記第2部材の板厚は、0.60mm以上、1.60mm以下である、フロントピラーアウタ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記第1部材及び前記第2部材の引張強度は、800MPa以上である、フロントピラーアウタ。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記第2部材の引張強度は、前記第1部材の引張強度よりも高い、フロントピラーアウタ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のフロントピラーアウタであって、
    前記第1部材は、レーザ溶接、スポット溶接、機械締結、接着剤又はこれらの接合方法の併用により前記第2部材と接合される、フロントピラーアウタ。
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