JP3015812U - 地震時自動点灯式常備灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電が考えられるような強い地震時、自動
点灯し、非常灯・常備灯として使用できるように、市販
の懐中電灯の後キヤップを改良したものである。 【構成】 保持磁石２と、可動磁石３の相互が吸引保
持で電気接点が開放され消灯する。逆に地震力、叉は人
力で、吸引が解かれると、通電板押しつけスプリング７
により接点が閉じ、点灯する構成を特長とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は地震発生時、地震の振動力により自動点灯し、被災者に明かりの所在 を知らせ。入手後は、そのまま懐中電灯として使用、暗闇からの脱出を安全かつ 、容易にするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の常備灯の類は、手で取付台より取り外すと、点灯するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには、停電時、次のような欠点があった。 （イ） 慣れない場所では、常備灯の所在が明確でない。 （ロ） 建物が損壊した場合、これを探す事は困難である。 本考案は、これらの欠点を除くために、なされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は地震発生時、その震度が４程度以上であれば、停電を想定し、地震の振 動力を利用して、考案の常備灯を自動点灯させるものである。 その仕組みは、通常、保持磁石２と、可動磁石３の吸引力によって電灯本体は保 持されているが、地震時の振動力により、保持が外れると、保持磁石２と、可動 磁石３は、離れる。 離れると可動磁石３は、吸引対象が無くなるることにより、通電板４に取り付け てある、接点押しつけスプリング５により、２ミリ逆に押し戻され、背面に接着 された通電板４に、プラス及びマイナスの接点が接触、通電板４を通して、乾電 池より電流が流れ、電灯が点灯する。

【０００５】

【作用】

使用方法は、保持磁石２に、本考案の主体である常備灯の後キャップを近づける と、可動磁石３は相互吸引力で、通電板押しつけスプリング５の力に打ち勝って ２ミリ引き戻す。 この時、電気接点は開放され電灯が消える。同時に、樹脂板 をはさんで保持磁石２と、可動磁石３は吸引され、その力によって常備灯本体は 保持される。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （イ） しっかりした柱・壁に、固定保持台１を固定取り付けする。 （ロ） 固定支持台１に、保持磁石２と、落下防止紐を取り付ける。 （ハ） 常備灯本体は、市販の一般的懐中電灯であり、本考案は、その、後キャ ップを、地震発生時、自動点灯する構成に、替えたものである。 （ニ） 外キャップ１０は樹脂製で、銅製内キャップ９に、かぶせ接着取り付け する、その中に、半固定式の可動磁石３（磁石２、３は共に外径３５ミリ、内径 ２０ミリ、厚さ８ミリ程度）を、内蔵する。 可動磁石３には、通電板４（銅製）を固定。通電板４には、通電板押しつけス プリング５（ステンレス製、０．５ミリ、Ｌ＝２０ミリ）、を取り付ける。 （ホ） 接点の取り出しは、マイナス側は、従来通り電池押さえスプリング７と するが、プラス側との絶縁の為、接点取り出し部に穴明けした樹脂製絶縁キャッ プ８を設け、マイナス接点として、スプリング７の最端を曲げて使用する。 プラス側となる、内キャップ９は、最下部に接点となる突起と、マイナス接点取 り出し穴を設ける。 この構成により、地震振動により、保持磁石２と可動磁石３が、離れた瞬間、通 電板を通して接点間にに電流が流れ、以後、点灯スイッチを切るまで、連続点灯 する。 （ヘ） 本考案の常備灯を、階段口、廊下に設置し、被災時の安全を確保する。

【０００７】

【考案の効果】

令回の阪神大震災の様に、暗闇の中の脱出、救出は、手間取り被害を大きくする 。 本考案は、地震発生時、自動点灯する常備灯、即ち、常備灯でありながら 、非常灯を兼ねるものである。被災者は、その明かりに誘導され、さらにその電 灯を手に入れることができ、暗闇からの脱出、救出を、大きく改善するものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を表す説明図である。

【図２】本考案の動作説明である。左側は、通常の保持
された消灯状態を示す。右側は、地震力等により、磁石
間の保持が解かれた、点灯状態を示す。

【図３】本考案である、自動点灯式後キャップの構成を
示す。

【符号の説明】

１ 固定支持台 ２ 保持磁石 ３ 可動磁石 ４ 通電板 ５ 通電板押しつけスプリング ６ 本考案後キャップ ７ 電池押さえスプリング ８ 絶縁キャップ ９ 内キャップ １０ 外キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定保持台１に保持磁石２と、電灯側に
   可動磁石３を持ち、可動磁石３は、通電板４と、通電板
   押しつけスプリング５を有する、地震時自動点灯式常備
   灯。