JP3015684U - 鉄道模型玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する所
謂ナインゲージ（Ｎゲージ）の鉄道模型玩具に於いて、
一本の単三タイプの電池でレール体上を自走でき、鉄道
模型玩具自体の構成及びシステム全体の構成の簡素化、
低廉化が図れ、取扱いも容易で、幼児等でも手軽に遊べ
る鉄道模型玩具を提供する。 【構成】 軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する鉄
道模型玩具に於いて、一本の単三タイプの電池が収納可
能で、且つ、シャーシ１全幅より僅かに幅狭となる電池
収納室３をシャーシ１の略前がわ半分に配し、この電池
収納室３の前方にスイッチ１５を配し、電池収納室３の
後方にモーター５を配し、モーター５の後方に、シャー
シ１後方下部に回転自在に軸支される駆動車輪１０を適
宜減速回転せしめる減速歯車列７を配する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する所謂ナインゲージ（Ｎゲ ージ）の鉄道模型玩具に係り、一本の単三タイプの電池を内蔵できるようにして 、レール体上を自走できるようにした鉄道模型玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する所謂ナインゲージ（Ｎゲージ ）の鉄道模型玩具にあっては、その殆どのものが寸法的な制約から鉄道模型玩具 内に適宜モーターを内蔵し、レール体を利用してモーターへの電流の供給を行っ ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、鉄道模型玩具への電流の供給を含めたシステム全体の構成が、大掛 かりで、複雑となると共に、システム全体がかなり高価となり、幼児等が手軽に 遊べるようなものではなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、鉄道模型玩具自体の構成が比較的簡素で、鉄道模型玩具の システム全体の構成も簡素となり、鉄道模型玩具及びシステム全体を低廉に提供 でき、取扱いも容易で、幼児等でも手軽に所謂ナインゲージ（Ｎゲージ）の鉄道 模型玩具で遊べるようにすべく案出されたもので、請求項１記載の鉄道模型玩具 にあっては、軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する鉄道模型玩具に於いて、 一本の単三タイプの電池が収納可能で、且つ、シャーシ１全幅より僅かに幅狭と なる電池収納室３をシャーシ１の略前がわ半分に配し、この電池収納室３の前方 にスイッチ１５を配し、電池収納室３の後方にモーター５を配し、モーター５の 後方に、シャーシ１後方下部に回転自在に軸支される駆動車輪１０を適宜減速回 転せしめる減速歯車列７を配して構成する手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の鉄道模型玩具にあっては、シャーシ１、或いは、ボディ ー２の後部に、適宜重り２５を配する手段を採用した。

【０００６】 更に、請求項３記載の鉄道模型玩具にあっては、シャーシ１及びボディー２の 後端部分に、ボディー２全幅より僅かに幅狭で、且つ、左右側板と天板と後板と を備えた略ボックス状の揺動体２０を水平方向に揺動自在に装着し、揺動体２０ の後板に磁着片２１を固定する手段を採用した。

【０００７】

【作用】

しかして、請求項１記載の鉄道模型玩具にあっては、電池収納室３は、一本の 単三タイプの電池が収納可能で、シャーシ１全幅より僅かに幅狭となり、シャー シ１の略前がわ半分に配される。そして、スイッチ１５は、電池収納室３の前方 に配され、モーター５は、電池収納室３の後方に配され、減速歯車列７は、モー ター５の後方に配されて、シャーシ１後方下部に回転自在に軸支される駆動車輪 １０に、モーター５の回転力を適宜減速して伝達する。

【０００８】 また、請求項２記載の鉄道模型玩具にあっては、重り２５は、シャーシ１、或 いは、ボディー２の後部に配され、シャーシ１後方下部の駆動車輪１０の回転力 がスリップすることなくレール体に確実に伝わるようになる。

【０００９】 更に、請求項３記載の鉄道模型玩具にあっては、揺動体２０は、左右側板と天 板と後板とを備えた略ボックス状を呈し、ボディー２全幅より僅かに幅狭となり 、水平方向に揺動自在となるようシャーシ１及びボディー２の後端部分に装着さ れる。そして、磁着片２１は、揺動体２０の後板に固定され、これが鉄道模型玩 具相互の連結手段となる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図示例に基づいて説明する。 本考案は、軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する鉄道模型玩具であって、 この鉄道模型玩具は、適宜合成樹脂製のシャーシ１と、このシャーシ１の上に固 定される適宜形態（例えば、図示例のような新幹線タイプのものや、各種電車タ イプのものや、各種汽車タイプのものや、その他の適宜形態を採用できる。）を 呈する適宜合成樹脂製のボディー２とを有し、一本の単三タイプの乾電池（充電 式のものでも良い）が収納可能で、且つ、シャーシ１全幅より僅かに幅狭となる 下方が開放された略箱状の電池収納室３をシャーシ１の略前がわ半分に配し、こ の電池収納室３の前方にスイッチ１５を配し、電池収納室３の後方にモーター５ を配し、モーター５の後方に、シャーシ１後方下部に回転自在に軸支される駆動 車輪１０を適宜減速回転せしめる減速歯車列７を配して構成され、電池収納室３ に収納される電池からの電流が、スイッチ１５を介してモーター５に供給され、 モーター５の回転力が減速歯車列７を介して駆動車輪１０に伝達され、駆動車輪 １０の回転によってレール体上を鉄道模型玩具が自走するよう構成されたもので ある。

【００１１】 電池収納室３は、その開放された下方が着脱自在に装着される蓋板４によって 閉塞できるよう構成され、電池収納室３の両端壁部分には、電池に接触される一 対の端子板１６，１７が固定されている。

【００１２】 モーター５は、その回転軸がシャーシ１の長手方向に沿うように配置されると 共に、そのモーターケースがシャーシ１の幅内に収まるように、モーターケース の上下平坦面部分が鉛直方向に対して平行となるように配置されている。

【００１３】 減速歯車列７は、例えば、モーター５の回転軸に固着されているピニオン６に 噛合する小歯車と、この小歯車が固着されている軸に固着されるウォームギヤと 、このウォームギヤに噛合する歯車と、この歯車に噛合されると共に、駆動車輪 １０の車軸９に固着されているピニオン８とからなり、モーター５の回転力がか なり減速されて駆動車輪１０に伝達されるよう構成してある。

【００１４】 駆動車輪１０は、この外周部分にゴム（或いは、合成樹脂）リング等が外装さ れ、駆動車輪１０の回転力がスリップすることなくレール体に伝達されるよう形 成しても良い。また、図中１１は、シャーシ１前部に回転自在に軸支される車輪 で、この車輪１１は、左右方向に若干向きを変更できるように支持されており、 鉄道模型玩具がレール体に沿ってスムーズに走行できるよう構成されている。

【００１５】 スイッチ１５は、例えば、その上端部分を下方に押し込む動作を繰り返すこと によってＯＮ、ＯＦＦの切替えが行われるようにした比較的小さなものが利用さ れ、しかも、スイッチ１５の上端部分は、ボディー２の前端上部に開口した小孔 より上方に突出するように形成されると共に、アンテナの如く見えるように形成 して、外観上の体裁が損なわれないように配慮してある。

【００１６】 図中２５は、シャーシ１、或いは、ボディー２の後部に配される重りを示し、 この重り２５は、鉄道模型玩具の後部を重くして、シャーシ１後方下部の駆動車 輪１０の回転力がレール体に確実に伝わるようにするために設けられたもので、 図示例のように矩形板状のものをボディー２内後方上部に固着したものでも良い し、その他の形状のものを追加して固定するようにしても良い。

【００１７】 更に、シャーシ１及びボディー２の後端部分には、鉄道模型玩具相互の連結手 段となる揺動体２０が水平方向に揺動自在となるよう装着されており、この揺動 体２０は、左右側板と天板と後板とを備えた略ボックス状を呈し、ボディー２全 幅より僅かに幅狭に形成されている。そして、揺動体２０の後板には、矩形板状 の磁着片２１が固定され、この磁着片２１による磁着手段を利用して鉄道模型玩 具相互が分離自在に連結できるよう構成してある。すなわち、この磁着片２１は 、連結される一方の鉄道模型玩具の揺動体２０の磁性片２１を磁石で構成し、他 方の鉄道模型玩具の揺動体２０の磁性片２１を磁着力のある適宜金属片で構成し たり、或いは、両方の磁性片２１を磁石で構成したり、適宜設定できるものであ る。尚、揺動体２０は、電車等の連結部分にある幌部分をイメージして構成され たもので、連結状態にある鉄道模型玩具相互間に、大きな隙間ができず、外観上 の体裁が良好となるように構成されたものである。

【００１８】 ところで、シャーシ１の具体的構成、形状、寸法、材質、ボディー２の具体的 構成、形状、寸法、材質、電池収納室３の具体的形状、寸法、配設位置、蓋板４ の具体的構成、形状、寸法、材質、モーター５の具体的形状、寸法、配設位置、 減速歯車列７の具体的構成、駆動車輪１０の具体的構成、形状、寸法、材質、ス イッチ１５の具体的構成、形状、寸法、配設位置、揺動体２０の具体的構成、形 状、寸法、材質、配設位置、磁着片２１の具体的構成、形状、寸法、材質、重り ２５の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置等は、図示例のもの等に限定され ることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１９】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の鉄道模型玩具にあっては、軌道の幅が９ｍｍのレール 体上を走行する鉄道模型玩具に於いて、一本の単三タイプの電池が収納可能で、 且つ、シャーシ１全幅より僅かに幅狭となる電池収納室３をシャーシ１の略前が わ半分に配し、この電池収納室３の前方にスイッチ１５を配し、電池収納室３の 後方にモーター５を配し、モーター５の後方に、シャーシ１後方下部に回転自在 に軸支される駆動車輪１０を適宜減速回転せしめる減速歯車列７を配して構成し たので、鉄道模型玩具内に、電池収納室３と、スイッチ１５と、モーター５と、 減速歯車列７とをバランス良く、且つコンパクトに内装できるようになり、モー ター５の回転力が適宜減速して伝達される駆動車輪１０によってレール体上を確 実に自走できる鉄道模型玩具となる。

【００２０】 特に、軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行する所謂ナインゲージ（Ｎゲージ ）の鉄道模型玩具に、一本の単三タイプの電池を内蔵できて、レール体上を自走 でき、鉄道模型玩具自体の構成及びシステム全体の構成が、簡素化されると共に 、鉄道模型玩具自体及びシステム全体が低廉となり、取扱いも容易で、幼児等で も手軽に所謂ナインゲージ（Ｎゲージ）の鉄道模型玩具で遊べるようになる。

【００２１】 また、請求項２記載の鉄道模型玩具にあっては、シャーシ１、或いは、ボディ ー２の後部に、適宜重り２５を配したので、シャーシ１後方下部の駆動車輪１０ の回転力がスリップすることなくレール体に確実に伝えられるようになり、鉄道 模型玩具の安定した走行が期待できるようになる。

【００２２】 更に、請求項３記載の鉄道模型玩具にあっては、シャーシ１及びボディー２の 後端部分に、ボディー２全幅より僅かに幅狭で、且つ、左右側板と天板と後板と を備えた略ボックス状の揺動体２０を水平方向に揺動自在に装着し、揺動体２０ の後板に磁着片２１を固定したので、鉄道模型玩具相互の連結手段となる揺動体 ２０をシャーシ１及びボディー２の後端部分に配置でき、この揺動体２０に固定 した磁着片２１による磁着手段を利用して鉄道模型玩具相互を確実に連結できる ようになる。しかも、揺動体２０は、電車等の連結部分にある幌部分のように視 認され、連結状態にある鉄道模型玩具相互の外観上の体裁が良好となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の鉄道模型玩具を例示する分解斜視図で
ある。

【図２】本考案の鉄道模型玩具を例示する一部切欠正面
図である。

【図３】本考案の鉄道模型玩具の連結手段を例示する一
部切欠正面図である。

【符号の説明】

１ シャーシ ２ ボデ
ィー ３ 電池収納室 ４ 蓋板 ５ モーター ６ ピニ
オン ７ 減速歯車列 ８ ピニ
オン ９ 車軸 １０ 駆動
車輪 １１ 車輪 １５ スイッチ １６ 端子
板 １７ 端子板 ２０ 揺動体 ２１ 磁着
片 ２５ 重り

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軌道の幅が９ｍｍのレール体上を走行す
   る鉄道模型玩具に於いて、一本の単三タイプの電池が収
   納可能で、且つ、シャーシ全幅より僅かに幅狭となる電
   池収納室をシャーシの略前がわ半分に配し、この電池収
   納室の前方にスイッチを配し、電池収納室の後方にモー
   ターを配し、モーターの後方に、シャーシ後方下部に回
   転自在に軸支される駆動車輪を適宜減速回転せしめる減
   速歯車列を配して構成したことを特徴とする鉄道模型玩
   具。
2. 【請求項２】 シャーシ、或いは、ボディーの後部に、
   適宜重りを配したことを特徴とする請求項１記載の鉄道
   模型玩具。
3. 【請求項３】 シャーシ及びボディーの後端部分に、ボ
   ディー全幅より僅かに幅狭で、且つ、左右側板と天板と
   後板とを備えた略ボックス状の揺動体を水平方向に揺動
   自在に装着し、揺動体の後板に磁着片を固定したことを
   特徴とする請求項１記載の鉄道模型玩具。