JP3015169B2 - 微生物及びナフタレンカルボン酸化合物の製造方法 - Google Patents

微生物及びナフタレンカルボン酸化合物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物及び、この微生
物によりアルキルナフタレン化合物を酸化してナフタレ
ンカルボン酸化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ナフタ
レンカルボン酸化合物は、高機能性樹脂原料、農薬原料
あるいは合成中間体等として有用な化合物であり、中で
も2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフチル酢酸は特
に有用である。この2,6−ナフタレンジカルボン酸
は、現在、化学合成法により製造されている。ところ
で、2,6−ナフタレンジカルボン酸を高機能性樹脂原
料として用いる場合、同一芳香環上に官能基が複数個導
入されたものが混入していると重合度を低下させるた
め、純度の高い2,6−ナフタレンジカルボン酸を必要
とする。しかし、化学合成法では、他の異性体の副生を
伴うばかりでなく、高温高圧反応であるため、官能基の
転移が生起し易く、純度の高い2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸を得ることが極めて困難である。しかも、化学
合成法は、上記のように高温高圧反応であり、爆発の危
険性があることに加えて、大量のエネルギーを消費する
等の問題もある。また、ナフチル酢酸については、エチ
ルナフタレンを化学酸化させた場合、エチル基のα炭素
が酸化されてしまい、ナフチル酢酸は得られない。
【0003】これらの問題を解決する方法として、微生
物を用いたいわゆる微生物酸化法により、上記の2,6
−ナフタレンジカルボン酸あるいはナフチル酢酸を製造
する方法が考えられる。微生物酸化法は、常温常圧で反
応を生起させることができる上、官能基の転移が殆どな
いという優れた特長を有している。しかし、これまでに
報告されている微生物による2,6−ジメチルナフタレ
ンの酸化は、多くの場合、片方のメチル基が酸化されて
6−メチル−2−ナフトエ酸が生成された後、ナフタレ
ン環の開環反応が進んでしまい、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸は生成されていない(例えば、E.A.BA
RNSLEY APPLIED AND ENVIRO
NMENTAL MICROBIOLOGY,VOL.
54,No.2 Feb.1988年,428〜438
頁参照)。
【0004】また、微生物酸化反応により2,6−ナフ
タレンジカルボン酸を製造する方法として、2,6−ジ
メチルナフタレンを単一炭素源として生育するシュード
モナス エスピー(Pseudomonas sp.)
D−186株を用いる方法が提案されている(特願平1
−215580号公報参照)。しかし、この方法では、
微生物が2,6−ジメチルナフタレンを資化するため、
2,6−ナフタレンジカルボン酸への酸化反応の他に、
芳香環の開裂反応等の不要な反応を伴い、原料の損失が
生じ、生産性が低い。
【0005】また、上記のような不要な反応を伴わない
方法として、微生物による共酸化法が挙げられる。この
方法で2,6−ジメチルナフタレンを酸化する場合、微
生物は生育のために2,6−ジメチルナフタレンを消費
することはない。従って、2,6−ジメチルナフタレン
のメチル基を酸化する以外の反応は起こらないと考えら
れる。これまでに、ノカルデア・コラリナ(Nocar
dia corallina)A−6株を、n−ヘキサデ
カンを炭素源として培養し、2,6−ジメチルナフタレ
ンを共酸化法により酸化した報告(R.L.RAYMO
ND et al., APPLIED MICROB
IOLOGY,Vol.15,No.4,July,1
967年857〜865頁)がある。しかし、この場合
も、6−メチル−2−ナフトエ酸にまでにしか酸化され
ておらず、2,6−ナフタレンジカルボン酸は生成され
ていない。また、ナフチル酢酸については、石油軽質留
分中に多量に含まれているエチルナフタレンを微生物共
酸化してナフチル酢酸を生成するという報告は、これま
で見当たらない。
【0006】本発明は、以上の実情下において、2,6
−ジメチルナフタレン、エチルナフタレンに限らず他の
アルキルナフタレン類のアルキル基の全てあるいは一部
を酸化する際に、芳香環の開裂反応等の不要な反応を伴
うことのない微生物と、この微生物を含む特定の微生物
により、このような不要な反応を伴うことなく、アルキ
ルナフタレン化合物を酸化してナフタレンカルボン酸化
合物を製造する方法とを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成するために研究を重ね、幾多の微生物をスクリ
ーニングした結果、或る種の微生物を、2,6−ジメチ
ルナフタレン、エチルナフタレン等のアルキルナフタレ
ン類と共に培養すれば、芳香環の開裂反応等の不要な反
応を全く生起することなく、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ナフチル酢酸、その他のアルキル基が酸化され
たナフタレンカルボン酸化合物を、高純度かつ高濃度で
製造することができるとの知見を得た。
【0008】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
もので、その1つは、脂肪族炭化水素,有機酸類,その
塩,アルコール類,ケトン類,糖類のうちの少なくとも
1つを炭素源として生育可能で、アルキルナフタレン類
に対し強い酸化力を示し、工業技術院微生物工業技術研
究所に微工研菌寄第11753号(FERM P−11
753)として寄託されたことを特徴とする微生物(以
下、本発明菌という)を要旨とする。他の1つは、本発
明菌をアルキルナフタレン化合物を含む培地で培養する
ことを特徴とするナフタレンカルボン酸化合物の製造方
法(以下、本発明第1方法という)を要旨とする。ま
た、本発明は、本発明菌の休止菌体又は菌体成分をアル
キルナフタレン化合物と接触させることを特徴とするナ
フタレンカルボン酸化合物の製造方法(以下、本発明第
2方法という)をも要旨とする。
【0009】以下、本発明菌及び本発明第1,第2方法
の詳細を説明する。先ず、本発明菌の詳細を説明する。
本発明菌は、2,6−ジメチルナフタレンの他に、1−
メチルナフタレン,2−メチルナフタレン等のモノメチ
ルナフタレン類、1,2−ジメチルナフタレン,1,4
−ジメチルナフタレン,1,5−ジメチルナフタレン,
2,3−ジメチルナフタレン,2,7−ジメチルナフタ
レン等のジメチルナフタレン類、1−エチルナフタレ
ン,2−エチルナフタレン等のモノエチルナフタレン類
等の各種のアルキルナフタレン類のアルキル基の全てあ
るいは一部をカルボキシル基まで酸化してナフタレンカ
ルボン酸類を生産する強い酸化酵素を持ち、かつ芳香環
の開裂反応等の不要な反応を生起しない、言い換えれ
ば、芳香環の開裂反応等に必要な酵素を持たない微生物
であって、上記した脂肪族炭化水素等を炭素源として生
育可能であり、工業技術院微生物工業技術研究所に微工
研菌寄第11753号(FERM P−11753)と
して寄託されている。
【0010】本発明菌のスクリーニングは、一般的な微
生物の生育に必要な栄養源を含む培地で微生物を培養
し、その中にアルキルナフタレン類を添加しておき、培
養液中にナフタレンカルボン酸類が生産さているか否か
を確認することによって行われる。この場合、アルキル
ナフタレン類のアルキル基に対して強い酸化力を有する
微生物を効率的に得るために、アルキル化合物の一例と
してn−パラフィンを炭素源として加えておき、その資
化性の強さをアルキル基に対する酸化力の指標とするこ
とができる。また、得られた微生物の中から効率的にア
ルキルナフタレン類をナフタレンカルボン酸類に酸化で
きる微生物、すなわちアルキルナフタレン類のアルキル
基を酸化する能力は有するが、アルキルナフタレン類を
資化(消費)する能力は有しない微生物をスクリーニン
グすることが好ましい。
【0011】このスクリーニングの一例を以下に説明す
る。微生物の増殖に必要な培地成分に炭素源としてn−
パラフィンを添加して調製した培地を試験管に分注し、
滅菌した後、採取土壌を添加し、振盪培養する。この培
養液を、上記の培地を上記と同様に分注し滅菌した別の
試験管に加えて、上記と同様に振盪培養する。この後、
培養液を希釈又は無希釈で寒天培地等に撒き、培養す
る。出現したコロニーを拾い、上記の培地に移し、上記
のアルキルナフタレン類を加えて、更に振盪培養する。
この培養液の上清を、例えば高速液体クロマトグラフィ
(以下、HPLC)で分析し、アルキルナフタレン類を
ナフタレンカルボン酸類に変換する強い酸化力を持つ菌
株を選別する。また、得られた菌株の中から炭素源とし
てアルキルナフタレン類だけを含有する培地では生育し
ない菌株を選別することにより、アルキルナフタレン類
のアルキル基を酸化するが、資化する能力は有しない微
生物を得ることができる。この菌株は、上記のアルキル
ナフタレン類のみでも、またナフタレンカルボン酸類の
みでも生育せず、これらの物質よりも微生物が容易に資
化できる他の炭素源で生育可能で、かつアルキルナフタ
レン類をナフタレンカルボン酸に酸化する能力を有す
る。
【0012】このようなスクリーニング操作に用いる上
記の培地には、生育炭素源としてのn−パラフィンの外
に、一般的な培地成分が添加される。このn−パラフィ
ンとしては、少なくとも炭素数8〜20のものを1種又
は2種以上混合して使用される。炭素数が8未満である
と、その溶媒効果により阻害が強く生育が悪くなり、ま
た気化による損失も多く、20を越えると微生物の生育
時に固体であり培地に充分に混合せず、生育速度が低下
する等の問題がある。なお、炭素数が20を越えたもの
でも、微生物の生育は可能であるため、炭素数20〜3
0程度のものを併用してもよい。また、一般的な培地成
分としては、窒素源として、例えばアンモニア,塩化ア
ンモニウム,燐酸アンモニウム,硫酸アンモニウム,炭
酸アンモニウム,酢酸アンモニウム,硝酸アンモニウ
ム,硝酸ナトリウム,尿素等の無機窒素化合物や、酵母
エキス,乾燥酵母,ペプトン,肉エキス,コーンスティ
ープリカー,カザミノ酸等の有機窒素源を用いることが
できる。また無機塩類として、例えばカリウム,ナトリ
ウム,鉄,マグネシウム,マンガン,銅,カルシウム,
コバルト等の各塩類等を用いることができる。更に、培
養条件としては、培地のpH約3〜9,好ましくは約5
〜7,温度約5〜40℃,好ましくは約20〜36℃,
時間約3〜14日間,好気的条件下とすることが望まし
い。上記のスクリーニング操作によって得られた本発明
菌は、以下のような菌学的性質を有する。
【0013】(A)核染色 本菌株を核染色したが、核膜の存在は認められなかっ
た。本菌株は原核生物である。 (B)コロニーの観察 ISP2寒天培地上でのコロニー群にポック形成が見ら
れた。 (C)形態 ISP2寒天培地:太さ2〜3μmの糸状菌 無機寒天培地 :太さ1〜2μmの糸状菌 (*実施例1の表2に示す組成の無機寒天培地) (D)グラム染色 陽性 (E)イソプレノイドキノンの分析 メナキノンタイプ(MK)のイソプレノイドキノンが存
在する。
【0014】以上の菌学的性質により、本菌株は放線菌
であると判断される。更に、本菌株を同定するために、
菌学的性質を調べた。本発明菌は、以下のような菌学的
性質を有している。
【0015】(a)形態 胞子形成菌糸の分枝法及び形態 ・分枝法:単純分枝 ・形態:直状 胞子の数:4〜5胞子程度の連鎖 胞子の表面構造及び大きさ ・表面構造:楕円形 ・大きさ:0.5〜1.0μm×1.5〜2.0μm 鞭毛胞子の有無:観察されない 胞子嚢の有無:観察されない
【0016】(b)各培地における生育状態 シュクロース・硝酸塩寒天培地 ・生育状態:中程度の生育、黄色、平面状 ・コロニー裏面の色:淡褐色 ・気菌糸の形成:僅かに形成、クリーム色 ・拡散性色素:生産しない グルコース・アスパラギン寒天培地 ・生育状態:中程度の生育、クリーム色、盛り上がった
生育 ・コロニー裏面の色:淡褐色 ・気菌糸の形成:不良 ・拡散性色素:生産しない グリセリン・アスパラギン寒天培地 ・生育状態:弱い生育、白色、平面状 ・コロニー裏面の色:白色 ・気菌糸の形成:僅かに形成、白色 ・拡散性色素:生産しない スターチ寒天培地 ・生育状態:弱い生育、クリーム色、へそ状 ・コロニー裏面の色:淡褐色 ・気菌糸の形成:不良 ・拡散性色素:生産しない チロシン寒天培地 ・生育状態:中程度の生育、白色、平面状 ・コロニー裏面の色:白色 ・気菌糸の形成:良好、白色 ・拡散性色素:生産しない 栄養寒天培地 ・生育状態:良好な生育、クリーム色、盛り上がった生
育 ・コロニー裏面の色:白色 ・気菌糸の形成:僅かに形成、白色 ・拡散性色素:生産しない イースト・麦芽寒天培地 ・生育状態:中程度の生育、クリーム色、平面状 ・コロニー裏面の色:淡褐色 ・気菌糸の形成:不良 ・拡散性色素:生産しない オートミール寒天培地 ・生育状態:中程度の成育 ・コロニー裏面の色:白色 ・気菌糸の形成:不良 ・拡散性色素:生産しない
【0017】(c)生理学的性質 生育温度範囲:15〜36℃ ゼラチンの液化(グルコース・ペプトンゼラチン培地
上):液化する スターチの加水分解(スターチ寒天培地上):陽性 脱脂牛乳の凝固、ペプトン化:凝固しない、ペプトン
化する メラニン様色素の生成(チロシン寒天培地及びペプト
ン・イースト鉄寒天培地上):生成しない
【0018】(d)各炭素源の同化性(プリドハム・ゴ
ドリーブ寒天培地上) L−アラビノース:利用するが、生育弱い D−キシロース :同上 D−グルコース :同上 D−フラクトース:同上 シュクロース :同上 イノシトール :同上 L−ラムノース :同上 ラフィノース :同上 D−マンニット :同上
【0019】(e)糖の分析 グルコース :存在する マンノース :存在する リボース :存在しない ラムノース :存在しない ガラクトース:存在する アラビノース:存在する キシロース :存在しない マジュロース:存在しない
【0020】(f)ジアミノピメリン酸(DAP)の分
析 LL−DAP :存在しない meso−DAP:存在する (g)ミコール酸の分析 ミコール酸:存在しない (h)GC(グアニン・シトシン)コンテント GCコンテント:60%
【0021】以上の菌学的性質からバージェイズ マニ
ュアル オブ システマティックバクテリオロジー(B
ergey’s manual of Systema
tic Bacteriology)に基づき検索を行
ったところ、本菌株に類似の属としてノカルディア(
ocardia)とアクチノシネマ(Actinosy
nnema)が見出された。これらの性質を表1に比較
して示す。なお、表1中、本菌株の一例をH−503と
して示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より判るように、本菌株は、類似の属
であるノカルディア及びアクチノシネマとは明らかに異
なる属である。また、形態的にも、ISP2寒天培地上
で2〜3μmの太さの糸状菌は今まで報告されておら
ず、本菌株は新菌であり、現在知られているどの属にも
属さないと判断される。以上の菌学的性質から、本発明
菌は、新規な微生物であると認められ、工業技術院微生
物工業技術研究所に微工研菌寄第11753号(FER
M P−11753)として寄託されている。
【0024】次に、本発明の第1,第2方法の詳細を説
明する。本発明第1方法では、上記の生育炭素源と、ア
ルキルナフタレン化合物、好ましくは炭素数1〜10の
低級アルキル基、より好ましくはメチル基,エチル基,
プロピル基を少なくとも1つもつナフタレン化合物とを
含む培養液に、本発明菌を接種するか、あるいは上記の
生育炭素源を含む培養液に本発明菌を接種後、所定の期
間経過後に上記のアルキルナフタレン化合物を添加す
る。但し、アルキルナフタレン化合物のナフタレンカル
ボン酸化合物への変換反応は、菌体が充分生育した後に
生じる反応であり、一方アルキルナフタレン化合物の多
くは昇華性を有するため、培養初期からアルキルナフタ
レン化合物を添加しておくと、アルキルナフタレン化合
物の若干量が昇華し、原料の損失となることがある。ア
ルキルナフタレン化合物の添加量は、培地に対し、約
0.01〜10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%
が適している。
【0025】このときの培地としては、上記した有機酸
(例えば、酢酸等)、該有機酸のナトリウム塩やカルシ
ウム塩等、アルコール類(例えば、1−,2−,3−ペ
ンタノールや1−,2−,3−ヘキサノール等)、ケト
ン類(例えば、ジエチルケトン,メチル−n−プロピル
ケトン,t−ブチルメチルケトン,メチルエチルケトン
等)、糖類(例えば、グルコース,D−アラビノース,
D−キシロース,D−グルコース,D−フラクトース,
シュクロース,イノシトール,L−ラムノース,ラフィ
ノース,D−マンニット,ガラクトース等)を生育炭素
源とし、これに前述のアルキルナフタレン化合物、及び
前述のスクリーニングで使用したものと同様の一般的な
培地成分を添加したものが使用される。また、このとき
の培養条件は、上記した本発明菌の培養条件と同様とす
ればよい。
【0026】本発明第2方法では、本発明菌の休止菌体
又は菌体由来の酵素や他の菌体成分を、アルキルナフタ
レン化合物、好ましくは炭素数1〜10の低級アルキル
基、より好ましくはメチル基,エチル基,プロピル基を
少なくとも1つもつナフタレン化合物と接触させる。上
記の休止菌体は、本発明第1方法と同様の培地を使用
し、同様の培養条件で培養したものをそのまま用いる
か、あるいは遠心分離等で固液分離して用いる。なお、
固液分離した菌体は、更に、燐酸緩衝液等の溶液で洗浄
し、該溶液に懸濁させて使用することもできる。また、
菌体由来の酵素や他の菌体成分は、常法により精製した
ものを使用することが望ましい。例えば、上記した菌体
の懸濁液を、超音波破砕機,フレンチプレス,高圧ホモ
ジナイザ等により破砕処理して得られた菌体破砕物を、
遠心分離等により固液分離した後、カラム精製,電気泳
動等の一般的精製手段により精製酵素としたものを使用
する。
【0027】更に、これらの休止菌体や菌体成分は、固
定化したものを使用することもでき、固定化したものを
使用することによって、効率良く反応を行うことができ
る。この固定化は、アルギン酸カルシウム法,ポリアク
リルアミドゲル法,ポリウレタン樹脂法,光架橋樹脂法
等の常法により行うことができる。これらの休止菌体や
菌体成分に、上記のアルキルナフタレン化合物を、燐酸
緩衝液中で接触させると、酸化反応が生じてナフタレン
カルボン酸化合物が製造される。このときの反応条件
は、本発明第1方法の場合の条件と同様とすればよい。
また、休止菌体又は菌体成分の添加量は、いずれも少な
過ぎると上記の酸化反応が生じず、逆に多過ぎると不経
済となるため、いずれも培地に対し、約0.01〜20
重量%とすることが好ましい。この反応において、エネ
ルギ−源として、メタノール,エタノール,水素,ニコ
チン酸アミドアデニンジヌクレオチド(NAD),ホル
ムアルデヒド,蟻酸等の電子供与体を適宜添加するのが
好ましい。
【0028】以上のようにして得られる本発明第1方法
の培養液あるいは本発明第2方法の反応液中のナフタレ
ンカルボン酸化合物は、常法により精製することができ
る。例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸は、培養
液又は反応液を濾過,遠心分離等により固液分離し、得
られた溶液に塩酸,硫酸等の酸溶液を加えて酸性とする
ことにより、2,6−ナフタレンジカルボン酸を回収す
ることができる。また、溶剤抽出等の方法によっても回
収することができ、この場合は、カラムクロマトグラフ
ィ等の公知の精製方法を適宜併用することができる。
【0029】
【作用】本発明菌は、2,6−ジメチルナフタレン,2
−メチルナフタレン,2−エチルナフタレン,その他各
種のアルキルナフタレン類のアルキル基の全てあるいは
一部をカルボキシル基まで酸化する強い酸化酵素を持
ち、かつ芳香環の開裂反応等に必要な酵素を持たない微
生物である。このため、本発明菌は、従来の化学酸化法
や微生物酸化法に比して、高効率でアルキルナフタレン
類を酸化する作用を有し、微生物酸化法に広く応用され
る。
【0030】また、本発明第1方法では、上記した本発
明菌が、脂肪族炭化水素,有機酸,有機酸の塩,アルコ
ール類,ケトン類,糖類のうちの少なくとも1つを生育
炭素源として増殖する際に、本発明菌が生成する酵素や
他の菌体成分の作用により、アルキルナフタレン化合物
のアルキル基の全て又はその一部のみを酸化して、ナフ
タレンカルボン酸化合物を製造する。このとき、本発明
菌は、アルキルナフタレン化合物を資化することがない
ため、アルキルナフタレン化合物を酸化して製造したナ
フタレンカルボン酸化合物を、これ以上酸化したり、分
解したりすることはない。よって、本発明第1方法によ
れば、高収率でナフタレンカルボン酸化合物を製造する
ことができる。また、本発明第2方法では、本発明菌の
休止菌体又は菌体成分を、アルキルナフタレン化合物に
接触させる。すると、酸化反応が生じて、ナフタレンカ
ルボン酸化合物が生成される。このとき、アルキルナフ
タレン化合物が資化されたり、生成されたナフタレンカ
ルボン酸化合物がこれ以上酸化されたり、分解される等
の不要な反応は生じない。よって、本発明第2方法によ
っても、高収率でナフタレンカルボン酸化合物を製造す
ることができる。
【0031】
【実施例】
実施例1 表2に示す培地成分を、蒸留水1リットルに溶かして培
地1を調製した。この培地1のpHは7.0であった。
【0032】
【表2】
【0033】上記のpH7.0の培地1を、内径21m
mの試験管に10ml入れ、121℃で15分間滅菌し
た後、室温に冷却した。これに、石油精製施設にて採集
した1000種類の土壌を夫々0.5gと、生育炭素源
としてn−ヘキサデカンを0.1ml加え、試験管振盪
培養装置により、30℃,250rpmにて7日間往復
振盪培養した。この培養液の夫々を、上記と同様に培地
1を分注、滅菌した別の試験管に、3白金耳植え継ぎ、
上記と同様に7日間振盪培養した。この培養液の夫々を
滅菌水により10〜10倍の範囲で希釈した後、培
地1に更に寒天を1リットル当たり15g加えて調製し
た寒天平面培地2に塗布し、n−ヘキサデカンを0.1
ml加え、30℃で7日間培養した。出現したコロニー
を白金耳で拾い、上記の培地1に移し、n−ヘキサデカ
ン0.1mlとアルキルナフタレン類として2,6−ジ
メチルナフタレン5mgを加え、30℃,250rpm
にて7日間振盪培養した。この培養液の上清を、HPL
Cにて分析し、2,6−ジメチルナフタレンを6−メチ
ル−2−ナフトエ酸や2,6−ナフタレンジカルボン酸
に酸化する強い酸化力を持つ菌株を選別した。更に、選
別した菌株は、上記の培地1に白金耳で植え継ぎ、炭素
源として2,6−ジメチルナフタレン5mgを加え、上
記と同様に7日間培養した。その結果、炭素源として
2,6−ジメチルナフタレンのみを加えた場合には生育
しない菌の中で最も2,6−ナフタレンジカルボン酸の
生成量の高いものとして、微生物FERM P−117
53を得た。
【0034】実施例2 実施例1の培地1を内径21mmの試験管に10ml入
れ、微生物FERMP−11753を接種し、同時にア
ルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフタ
レン5mgと、生育炭素源としてn−ヘキサデカン0.
1mlとを添加し、試験管振盪培養装置により、30
℃,250rpmにて7日間培養した。この培養液の上
清を、HPLCにて分析したところ、150mg/lの
2,6−ナフタレンジカルボン酸と、100mg/lの
6−メチル−2−ナフトエ酸とが生成されていた。
【0035】実施例3 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、1−メチルナフタレンを5mg添加
する以外は、実施例2と同様にして培養したところ、培
地中に0.3mg/lの1−ナフトエ酸が生成されてい
た。
【0036】実施例4 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、2−メチルナフタレンを5mg添加
する以外は、実施例2と同様にして培養したところ、培
地中に120mg/lの2−ナフトエ酸が生成されてい
た。
【0037】実施例5 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、1−エチルナフタレンを5mg添加
する以外は、実施例2と同様にして培養したところ、培
地中に1.8mg/lのα−ナフチル酢酸が生成されて
いた。
【0038】実施例6 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、2−エチルナフタレンを5mg添加
する以外は、実施例2と同様にして培養したところ、培
地中に89mg/lのβ−ナフチル酢酸が生成されてい
た。
【0039】実施例7 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、2,3−ジメチルナフタレンを5m
g添加する以外は、実施例2と同様にして培養したとこ
ろ、培地中に0.5mg/lの2,3−ナフタレンジカ
ルボン酸が生成されていた。
【0040】実施例8 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、1,2−ジメチルナフタレン、1,
3−ジメチルナフタレン、1,4−ジメチルナフタレ
ン、1,5−ジメチルナフタレン、1,6−ジメチルナ
フタレン、1,8−ジメチルナフタレン、2,3−ジメ
チルナフタレン、2,7−ジメチルナフタレンを各々5
mg添加する以外は、実施例2と同様にして培養を行っ
た後、培養液を遠心分離し、上清をC18カラム(ウォ
ーターズ社製商品名“セップパック”使用)にて吸着処
理し、メタノールにて溶出した成分を常法に従いジアゾ
メタンにてメチル化し、GC/MS(ガスクロマトグラ
フィ/マススペクトル)(ヒューレット・パッカード社
製商品名“HP5890シリーズII”と“HP597
1”四重極質量分析計)にて分析した。このときの分析
条件は、表3の通りとした。
【0041】
【表3】
【0042】上記の分析の結果、全ての基質に対して、
モノカルボン酸のメチル化物及びジカルボン酸のメチル
化物に対応するピークが得られた。得られた分析結果の
代表例として、2,3−ジメチルナフタレンを基質とし
た場合の結果を、参考のためにオーセンティク(標品)
のピークと併せて、図1及び図2に示す。なお、図1が
本発明の製造方法により生産されたモノカルボン酸のメ
チル化物に対応するマススペクトルで、図2が本発明の
製造方法により生産されたジカルボン酸のメチル化物に
対応するマススペクトルである。
【0043】比較例1 アルキルナフタレン類に対し強い酸化力を持つ微生物と
してロドコッカス属に属する微生物であるロドコッカス
・エスピー(Rhodococcus sp.)ATC
C19070株を用いる以外は、実施例2と同様にして
培養して2,6−ナフタレンジカルボン酸の生産を試み
たが、2,6−ナフタレンジカルボン酸の生成は認めら
れなかった。
【0044】実施例9 生育炭素源として表4に示す組成からなるパラフィン混
合物を0.1ml使用した以外は、実施例2と同様の操
作を行った。この結果、130mg/lの2,6−ナフ
タレンジカルボン酸を製造することができた。
【0045】
【表4】
【0046】実施例10 生育炭素源としてエタノールを0.1ml使用した以外
は、実施例2と同様の操作を行った。この結果、90m
g/lの2,6−ナフタレンジカルボン酸を製造するこ
とができた。
【0047】実施例11 生育炭素源として酢酸ナトリウムを0.1g使用した以
外は、実施例2と同様の操作を行った。この結果、75
mg/lの2,6−ナフタレンジカルボン酸を製造する
ことができた。
【0048】実施例12 生育炭素源としてグルコースを0.1g使用した以外
は、実施例2と同様の操作を行った。この結果、100
mg/lの2,6−ナフタレンジカルボン酸を製造する
ことができた。
【0049】実施例13 実施例1と同様にして調製した培地8リットルを、内容
量10リットルの醗酵槽に入れ、121℃で15分間滅
菌した後、室温に冷却した。これに、微生物FERM
P−11753を接種し、同時に2,6−ジメチルナフ
タレン8gと、生育炭素源としてn−ヘキサデカン80
mlとを添加し、30℃,500rpmで7日間培養し
た。培養中、菌の生育と共に培養液のpHの低下が認め
られたので、2Nの水酸化ナトリウムをチュービングポ
ンプにて供給し、pHを6.0に保持した。7日間経過
後、培地中の2,6−ナフタレンジカルボン酸をHPL
Cで分析したところ、950mg/lの2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が製造されていた。
【0050】実施例14 培養中のpH6.0への保持を、15%アンモニア水と
6NのHClの添加により行った以外は、実施例13と
同様にして、培養時間による2,6−ナフタレンジカル
ボン酸の製造状況を調べた。この結果は、表5に示す通
りであった。なお、表5の結果をグラフ化して図3に示
した。
【0051】
【表5】
【0052】実施例15 アルキルナフタレン化合物として2,6−ジメチルナフ
タレンの代わりに、2−エチルナフタレンを16g添加
し、培地のpHを6.5とする以外は、実施例13と同
様にして培養し、処理し、分析したところ、1820m
g/lのβ−ナフチル酢酸が生成されていた。
【0053】実施例16 表6に示す培地200mlを、500ml容の坂口フラ
スコに入れ、121℃で15分間滅菌した後、室温に冷
却した。これに、微生物FERM P−11753を接
種し、30℃,110rpmで3日間振盪培養した。こ
の後、遠心分離機にて菌体を集菌し、pH7.0の酢酸
緩衝液で2回洗浄した。洗浄した菌体を、上記の緩衝液
200mlに、660nmにおける吸光度が4.0とな
るように懸濁させ、2,6−ジメチルナフタレンを10
0mg添加した後、電子供与体として1Mエタノール水
溶液を0.1ml加え、30℃,250rpmにて24
時間反応させた。この結果、反応液中に、250mg/
lの2,6−ナフタレンジカルボン酸が製造されてい
た。
【0054】
【表6】
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明菌は、アル
キルナフタレン類のアルキル基に対して強い酸化力を有
するため、従来の化学的酸化法や微生物学的酸化法に代
えて、アルキルナフタレン類のアルキル基のみを微生物
学的に酸化する技術において広く適用することができ
る。また、本発明第1,第2方法は、本発明菌を使用す
るため、ナフタレン環の開環反応が生起したり、本発明
菌によってアルキルナフタレン化合物が資化されること
がなく、従って原料の損失のない高効率でのアルキルナ
フタレン化合物からのナフタレンカルボン酸化合物の製
造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2,3−ジメチルナフタレンを基質と
して得た生成物(モノカルボン酸のメチル化物)のマス
スペクトルの一例を示すグラフである。
【図2】本発明の2,3−ジメチルナフタレンを基質と
して得た生成物(ジカルボン酸のメチル化物)のマスス
ペクトルの一例を示すグラフである。
【図3】本発明の2,6−ナフタレンジカルボン酸の製
造状況の一例を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:01) (72)発明者 堀田 康司 埼玉県大宮市櫛引町2丁目598番1号 (56)参考文献 特開 昭63−219385(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 1/00 - 1/38 C12P 1/00 - 41/00 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族炭化水素,有機酸類,その塩,ア
    ルコール類,ケトン類,糖類のうちの少なくとも1つを
    炭素源として生育可能で、アルキルナフタレン類に対し
    強い酸化力を示し、工業技術院微生物工業技術研究所に
    微工研菌寄第11753号(FERM P−1175
    3)として寄託されたことを特徴とする微生物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の微生物をアルキルナフタ
    レン化合物を含む培地で培養することを特徴とするナフ
    タレンカルボン酸化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の微生物の休止菌体又は菌
    体成分をアルキルナフタレン化合物と接触させることを
    特徴とするナフタレンカルボン酸化合物の製造方法。
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