JP3015164B2 - 総合監視制御システム - Google Patents

総合監視制御システム

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JP3015164B2
JP3015164B2 JP3243921A JP24392191A JP3015164B2 JP 3015164 B2 JP3015164 B2 JP 3015164B2 JP 3243921 A JP3243921 A JP 3243921A JP 24392191 A JP24392191 A JP 24392191A JP 3015164 B2 JP3015164 B2 JP 3015164B2
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隆司 山本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体検知システムを少
なくとも含む複数のシステムからなる総合監視制御シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の監視制御システムとしては、固有
のアドレスが設定された複数の端末機を伝送線を介して
親機に接続し、親機が伝送信号のアドレスデータにアク
セスする端末機のアドレスを設定し、各端末機を個別に
アクセスして制御データを与え、端末器により負荷の動
作制御を行わせ、伝送信号に設けられた返送信号期間に
各端末機から負荷の動作状況を示す監視データを返送さ
せ、親機で各負荷の動作状況を集中監視するものがあ
る。
【0003】また、この種のシステムとは別に防犯シス
テムがある。この防犯システムでは、人体を検知する複
数のセンサを必要箇所に夫々配置して、いずれかのセン
サで人体が検知されたときに、侵入者が存在することを
示す警報を発するというようになっている。ところが、
従来の防犯システムは一般的には夜間のみに使用され、
昼間は使用されない。このため、昼間も上記防犯システ
ムを他のシステムの制御のために用いて有効利用を図
り、且つ他のシステムとの組み合わせで総合的なシステ
ムコストを低減することが要望されている。
【0004】そこで、この要望に答えるために、人体検
知を行い夫々固有のアドレスが設定された端末器として
の複数のセンサ、及びこれら複数のセンサが2線式の伝
送線で接続され各センサの人体検知状況を個別に判別す
る親機とからなる人体検知システムと、複数の照明器
具、及びこれら照明器具の点灯制御を行う親機とからな
る照明制御システムと、複数の空調機、及びこれら空調
機の運転制御を行う親機からなる空調制御システムとを
少なくとも備え、夜間は人体検知システムを防犯用とし
て用い、昼間は人体検知システムの親機から照明制御シ
ステムの親機に各センサの人体検知状況を示す情報の伝
達を行い、照明制御システムの親機が対応する照明器具
を点灯させると共に、人体検知システムの親機から空調
制御システムの親機に各センサの人体検知状態を示す情
報の伝達を行い、空調制御システムの親機が対応する空
調機を運転制御するようにした総合監視制御システムが
提供されている。
【0005】この総合監視制御システムでは、昼間も上
記防犯システムを他のシステムの制御のために用いて有
効利用を図ることができ、且つ他のシステムとの組み合
わせで総合的なシステムコストを低減することができる
利点が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な防犯システムを含むシステムでは、防犯システムの誤
報率が高いという問題があった。そこで、この点を改善
するために、従来より個々のセンサ1の機能を上げるこ
とにより誤報率を下げることが試みられていた。しか
し、このように個々のセンサ1の機能を上げることには
限界があり、しかもコストのアップとなる問題があっ
た。
【0007】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、防犯システムの誤報率
が低い総合監視制御システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、人体検知システムを防犯用として用い
る夜間において、監視領域を複数分割した領域における
人体検知を夫々個別のセンサを用いて行い、個別あるい
は複数のセンサの人体検知領域を警戒度合いに応じた警
戒領域とし、人体検知が行われたとき、各センサは自己
の属する警戒領域を示すデータを親機に送り、親機は複
数のセンサからの上記データを基にした総合的な人体検
知状況から侵入者であるか否かの判断を行っている。
た、昼間においては、人体検知システムの親機からサイ
ンシステムの親機に各センサの人体検知状態を示す情報
の伝達を行い、サインシステムの親機が対応する表示器
に人体検知状況に応じた表示を行わせることにより、例
えば会議室や応接室などの利用状況を表示器で表示して
いる。
【0009】
【作用】本発明では、上述のように構成することによ
り、複数のセンサによる人体検知状況から総合的に侵入
者であるかどうかの判断を行えるようにし、これにより
各センサ単体での性能が高くなくても誤報率を低減でき
るようにしたものである。
【0010】
【実施例】図1乃至図9に本発明の一実施例を示す。本
実施例の総合監視制御システムは、図1に示すように、
少なくとも夜間では防犯システムとして機能する複数の
センサ1を備えた人体検知システムAと、複数の照明器
具2の点灯制御を行う照明制御システムBと、複数の空
調機3の運転制御を行う空調制御システムCなどの複数
のシステムを組み合わせて構築されている。そして、そ
の他のシステムとして、キーボックス4への鍵の格納状
況を管理する鍵管理システムDと、会議室や応接室など
の利用状況を複数の表示器5で夫々表示するサインシス
テムEを備えている。なお、図1のシステム構成はあく
までも一例を示すもので、その他のシステムを組み合わ
せてもよいことは言うまでもない。
【0011】上記システムA〜Eには夫々親機としての
CPUからなる制御装置6〜10を備え、夫々の制御装
置6〜10は夫々バス形式の伝送線L0 で各システムA
〜Eの総合的な監視制御あるいは信号伝送制御などを行
うCPUからなる中央制御装置11に接続してある。な
お、以下の説明で、上記各システムの制御装置6〜10
を総称する場合には親機と呼ぶことにする。
【0012】上記センサ1、照明器具2、空調機3、キ
ーボックス4及び表示器5は、いわゆる多重伝送システ
ムの端末機としての機能を備えており、夫々には固有の
アドレスが設定されている。なお、以下の説明で、これ
ら各装置を一括して呼び場合には端末機と呼ぶことにす
る。また、各固有アドレスの設定は端末機として機能す
る部分に備えるディップスイッチあるいはE2 PROM
などで設定できるようにしてあり、いつでも任意に設定
あるいは変更できるようになっている。
【0013】そして、上記夫々の端末機は夫々のシステ
ムの親機に2線式の伝送線L1 〜L 5 で接続し、親機で
各端末機を個別にアクセスして端末機の動作制御及び動
作状態の監視が行えるようになっている。ここで、各シ
ステムA〜Eの親機から各端末機に送られる伝送信号V
S は、図2に示すように、信号送出開始を示すスタート
パルスST、信号モードを示すモードデータMD、アク
セスする端末器のアドレス(8ビット)を示すアドレス
データAD、負荷(本実施例の場合には端末機自体が負
荷である)を制御する制御内容を示す制御データCD、
伝送誤りを検知するためのチェックサムデータCS及び
端末器からの返送待機期間を設定する返送信号期間WT
よりなるパルス幅変調された複極(±24V)の時分割
多重信号で伝送される。
【0014】通常は親機が上記伝送信号を各端末機に順
次送信して信号伝送を行う。つまり、親機が特定の端末
機の動作制御を行う場合には、該当する端末機のアドレ
スを伝送信号のアドレスデータADに設定し、各端末機
に伝送信号を送る。そして、各端末機では伝送信号のア
ドレスデータADに設定されたアドレスが自己のアドレ
スと一致する場合には、その伝送信号を取込み、アドレ
スデータADに続く制御データCDの内容を読み取る。
そして、制御データCDの内容に応じて動作する。例え
ば照明制御システムでは、照明器具2の点灯,消灯制御
(場合によっては調光制御も含む)が行われ、空調制御
システムでは、空調機3の運転,停止制御(本実施例で
は運転状態の強弱の可変制御を含む)が行われる。そし
て、上記制御データCDに続く返送信号期間WTに動作
状況を示す監視データを親機に返送する。例えば、人体
検知システムAの場合には、この監視データから各セン
サ1の人体検知状況を制御装置6が判断することがで
き、また鍵管理システムDではキーボックス4内の鍵の
収納状況などを制御装置が判別することができる。
【0015】なお、複数の端末機の動作制御を行う場合
には、親機はアドレスデータADを該当端末機に応じて
順次可変設定し、上述の場合と同様にして複数の端末機
の動作制御を順次行う。このようにすることにより、各
システムの親機A〜Eで端末機の動作を集中制御すると
共に、動作状況を集中監視することができる。ところ
で、この種の多重伝送システムでは、端末機が緊急に親
機に対して返送信号を送りたいときは、図2に示すよう
に、スタートパルスSTに同期して同図(b)に示す割
込パルスViを送信して割込要求を行い、親機からの選
択がなくても監視データなどの返送を行うことができ
る。
【0016】なお、この際に上記割込パルスViを受信
した親機では、伝送信号のモード信号MDを割込アドレ
スポーリングモードに設定して送信して割込要求端末機
を特定する。そして、割込要求端末機が特定された場
合、親機は伝送信号のモード信号MDを監視モードに設
定すると共に、割込要求端末機のアドレスをアドレス信
号ADに設定し、割込要求端末機から返送信号を受け取
る。この返送信号を受け取ると、親機はモード信号を応
答モードに設定して割込要求端末機に送信し、割込要求
端末機からの割込パルスViの送信を停止させ、割込処
理を終了する。
【0017】以上は、各システムA〜E毎の信号伝送の
説明であったが、総合監視制御システム全体としては、
各システムA〜Eの親機を上述した信号伝送の場合の端
末機とし、中央制御装置11を親機とし、同様にして時
分割多重で信号伝送が行われる。つまり、本実施例の場
合にはシステム全体が多重伝送により情報を伝送を行う
構成としてある。但し、場合によっては一部システムが
多重伝送を行わないシステムであっても構わない。
【0018】そして、本実施例の総合監視制御システム
では、夫々のシステムA〜Eが有機的に結合される。例
えば、人体検知システムAによる各センサ1の人体検知
状況の監視結果は、照明制御システムB及び空調制御シ
ステムCに与えられる。また、人体検知センサAの監視
結果はサインシステムEに与えられる。例えば、上述の
ように人体検知システムAによる各センサ1の人体検知
状況の監視結果を、照明制御システムB及び空調制御シ
ステムCに与えると、夜間に防犯システムとして使用さ
れる人体検知システムAを特定空間の人体の存在検知用
に用いることができる。このようにすると、照明制御シ
ステムBでは、人体検知システムAの人体検知状況を示
す監視結果に応じて照明器具2の自動点灯制御を行うこ
とができる。また、空調制御システムCでは、人体検知
システムAの監視結果に応じて空調機3を自動運転させ
ることができる。
【0019】ところで、上記人体検知システムAの各セ
ンサ1は、特定空間、例えば部屋毎に複数設けてあり、
センサ1の人体検知状況に応じて照明器具2を点灯す
る、つまりは人体を検知しているセンサ1に該当する所
定領域の照明器具2を点灯するというようにすると、人
が居ないにもかかわらず無駄に照明器具2が点灯される
ということがなく(いわゆる間引き点灯を行うことがで
き)、このため省エネ効果を期待することができる。ま
た、空調機3に関しても同様にして間引き運転させるこ
とが可能である。
【0020】この点を図3を用いて説明する。ここで、
全体を囲む外枠がこの総合監視制御システムが適用され
る空間を示し、夫々仕切られた空間a〜fは部屋などの
特定空間を示す。そして、夫々の特定空間a〜fには、
丸印で示す複数のセンサ1を配置してある。いま、同図
中の空間cの斜線を施したセンサ1で人体が検知されて
いるとすると、このセンサ1に対応する照明器具2を点
灯させる。なお、この点灯に際しては、複数の任意の照
明器具を一括点灯制御するパターン制御を用いてもよ
い。例えば、いずれかのセンサ1の出力が得られたとき
には、特定空間の所定ブロックだけの複数の照明器具2
を点灯させたり、あるいは照明器具2を交互に点灯させ
るなどというパターン制御を行えばよい。また、この空
間に複数の空調機3がある場合には、上記センサ1で人
体が検知されている領域の空調を効率的に行うことがで
きる状態で、空調機3の運転を行わせるようにすること
も可能である。
【0021】さらに、特定空間に複数のセンサ1を配置
してあると、各センサ1の人体検知状況からその特定空
間にどの程度の人が存在するか、つまり人体検知頻度な
どから特定空間に存在する人数が多いか少ないかを判断
することが可能である。従って、特定空間に存在する人
数の多少に応じて、上記空調制御システムBで空調機3
の空調レベルを可変制御するというようにしてもよい。
このようにすれば、人数に応じた快適な空調を行うこと
ができる。
【0022】ここで、上記人数の多少を判断する機能を
制御装置6に設けた場合における人体検知システムAの
具体説明を以下に行う。センサ1は、図4に示すように
人体を感知する人体感知部1aと、感知信号を伝送信号
に変換して制御装置6との間で上述した時分割多重伝送
により信号伝送を行う端末機能部1bとからなる。な
お、人体検知部1aでは感知信号処理を行う機能も備え
ている。そして、上記端末機能部1bは、図5に示すよ
うに、感知信号を検出する検出部31と、この検出部3
1の出力に応じて制御装置との間での信号伝送を行う伝
送部32と、伝送線L1 に重畳される伝送信号から定電
圧を作成して各部に電源として供給する電源部33と、
人体感知部1aに供給する電流を制限する電流制限回路
部34とで構成してある。
【0023】制御装置6は、図6に示すように、各セン
サ1からの監視データを読み込み、夫々のセンサ1の人
体検知状況の判断を行う。そして、各センサ1の人体検
知出力が得られた回数を計数する。つまり、この計数に
より特定空間に存在する人数の多少を判断する。そし
て、この計数結果を出力データとして空調制御システム
Cの制御装置8に送る。このようにすれば、特定空間に
存在する人数の多少に応じて、上記空調制御システムB
で空調機3の空調レベルを可変制御することができる。
【0024】ところで、上記人体検知センサAと照明制
御システムBとは夜間においても有機的に結合させてあ
る。つまり、照明制御システムBには、図1に示すよう
に、照明器具2の他に各種の威嚇装置13やビデオカメ
ラ14なども組み込んであり、例えば人体検知センサA
にて侵入者が検知されたとき、威嚇装置13を用いて侵
入者を威嚇し、且つ照明器具2を点灯させて侵入者をビ
デオカメラ14で撮影する。
【0025】このようにすれば、昼間も上記防犯システ
ムとしての人体検知システムAを他のシステムの制御の
ために用いて有効利用を図ることができる。しかも、人
体検知システムAを他のシステムと有機的に結合するこ
とにより、総合的なシステムコストを低減することがで
きる。さらに、昼間における人体検知センサ6の監視結
果はサインシステムEでも用いる。このサインシステム
Eでは、例えば会議室や応接室などの利用状況を表示す
るというように用いられるもので、人体検知センサ6の
会議室や応接室における人体検知状況を利用状況として
受け、会議室や応接室などの利用状況を表示する。
【0026】ところで、従来の防犯システムの場合に
は、個々のセンサ1の人体検知状況を識別して判断する
ためには、制御装置6と各センサ1との間の配線をスタ
ー配線とする必要があり、このため施工性が悪くなって
いた。しかし、本実施例の場合には、2線式の伝送線L
1 を用いた時分割伝送方式で人体検知システムを構築し
てあるので、スター配線としなくても個々のセンサ1の
人体検知状況を識別して判断でき、施工性が良くなる。
【0027】以下に、本実施例の人体検知システムAの
夜間における防犯システムとしての動作について説明す
る。上述したように従来の防犯システムでは誤報率が高
いので、個々のセンサ1の機能を上げることにより誤報
率を下げることが試みられていたが、個々のセンサ1の
機能を上げることには限界があり、しかもコストのアッ
プとなる問題があった。
【0028】この点を改善するために、本実施例の場合
には次の方法を用いて、防犯システムとしての誤報率を
低くしている。なお、この方法を採用する場合には、上
述したように特定空間、例えば部屋毎に複数のセンサ1
を配置しておく必要がある。ここで、夫々のセンサ1の
個々の人体検知領域を図7中に正方形の領域で示す。そ
して、さらに部屋内をさらに複数の領域に分割する。つ
まり、扉20や窓21に臨む領域(図中に左下がりの斜
線で示す)イを第1の警戒領域とし、その間の領域(図
中に右下がり斜線で示す)ロを第2の警戒領域とし、さ
らに扉20及び窓21から離れた領域(図中に左下がり
の一点鎖線からなる斜線で示す)ハを第3の警戒領域と
し、最も扉20及び窓21から離れた領域(図中に右下
がりの一点鎖線からなる斜線で示す)ニを第4の警戒領
域とする。
【0029】まず、領域イから領域ロを介して領域ハや
領域ニに到る経路で人体検知出力が得られると、この場
合の人体検知出力は侵入者によるものと判断する。ま
た、夫々の領域イ〜ニにおいて同一のセンサ1で複数回
連続して人体検知出力が得られると、それも侵入者によ
るものと判断する。ここで、例えば領域イから領域ロを
介することなく領域ハで人体検知出力が得られると、こ
の場合には直ぐに侵入者であるとは判断せずに、その後
の人体検知状況を監視する動作を継続する。このように
すれば、複数のセンサ1による人体検知状況から総合的
に侵入者であるかどうかの判断を行え、従って各センサ
1単体での性能が高くなくても誤報率を低減できる。
【0030】なお、図7中の領域ニが特に警戒を要する
領域であるというような場合には、この領域ニにおいて
1回でも人体検知出力が得られた場合には、侵入者が存
在すると判断するようにしておけば、特に重要な警戒領
域における失報を防止できて好ましい。ところで、上記
各警戒領域イ〜ニにおける人体検知状況を人体検知シス
テムAの制御装置6に送る方法としては次の方法を採用
してある。例えば、上述した伝送信号における返送信号
期間に複数ビットの返送信号を送るとすると、上記返送
信号の上位の数ビットを各センサ1の種別を示すビット
として用い、且つ下位の数ビットで自己が所属する領域
イ〜ニを示すようにする。例えば、領域イは「00」、
領域ロは「01」、領域ハは「10」、領域ニは「1
1」としておき、夫々のセンサ1で人体が検知される
と、制御装置6からアクセスされた際に上記監視データ
を制御装置6に返送する。なお、人体が検知されていな
い場合には、監視データは返送しないか、あるいは人体
が検知されていないことを示す監視データを返送する。
なお、上述の場合には制御装置6が夜間においては各セ
ンサ1を順次サイクリックにアクセスして常時警戒を行
うようにしてあるが、人体検知出力が得られたセンサ1
が制御装置6に対して割込要求を行って上記監視データ
を返送するようにしてもよい。
【0031】このようにしておけば、制御装置6に各セ
ンサ1がどのような領域に設置されたものであるかとい
うことを記憶させておく必要がなく、制御装置6の構成
及び処理を簡単にでき、しかも各センサ1の属する警戒
領域の変更やセンサ1の種別の変更なども任意に行える
利点がある。ところで、上記センサ1としては、例えば
焦電素子(PIR)を用いた焦電センサを用いると、自
己の人体検知領域における人体検知を良好に行うことが
できて好ましい。なお、この焦電センサ以外に、光、超
音波を用いたセンサを用いてもよい。
【0032】ここで、光センサとしては、例えば特定領
域における人体検知を行うためには、投光器と受光器か
らなり、投光器からの光が遮断された場合に人体検知出
力を発生するものを用い、また扉20や窓21あるいは
壁際の領域を検知するものでは、壁などに対して光を投
受光し、受光レベルあるいはその変化分を検知して人体
検知出力を発生するものを用いればよい。
【0033】なお、上記光センサの場合には、言わば直
線的な人体検知が行われるが、例えば超音波センサを用
いた場合には、ほぼ焦電センサの場合と同様に立体的な
人体検知が可能である。また、さらに誤報率を低減する
場合には、上記各種のセンサを複合した複合センサを用
いてもよい。さらに、扉20や窓21にマグネットセン
サを設置し、扉20や窓の開閉状況を警戒するセンサ1
を上記防犯システムに組み込んでもよい。
【0034】ところで、この夜間における人体検知シス
テムAの人体検知状況は、リアルタイムで中央制御装置
11に送られる。そして、中央制御装置11では、人体
検知システムAで侵入者が検知された場合に、その出力
を制御装置6を介して受け、その結果を出力装置12を
介して外部に移報出力する。この場合、例えば出力装置
12では、専用電話回線あるいは公衆電話回線を介して
外部移報を行ったり、あるいは警備保障会社に緊急通報
を行ったりする。なお、このように警備保障会社に通報
できるようにいておけば、警備のために要する人員を削
減することができて好ましい。
【0035】また、上述の場合には侵入者を侵入状態か
ら検知する場合について説明したが、これを逆に用い
(場合によっては監視領域を広げる)、最終退出者が退
出するルートを判別することも可能である。なお、上述
の場合には例えばビル全体を集中監視制御するといった
総合監視制御システムの場合の説明であったが、例えば
テナントビルのように各テナント毎に総合監視制御する
という場合に用いる総合監視制御システムの場合には、
図8に示すように、各テナントが入居した領域毎に制御
装置19を設け、この制御装置19で端末機を一括的に
監視制御するようにすればよい。
【0036】さらに、上記昼間にセンサ1の出力に応じ
て動作制御される照明器具2や空調機3は、図9に示す
ように人体検知システムA内に組み込むようにしてもよ
い。なお、この総合監視制御システムにおける人体検知
システムでは、夜間において威嚇を行うための威嚇装置
13としての発光器13aやスピーカ13b及びビデオ
カメラ14も一体に組み込んであり、さらに昼夜の切換
を行うための計時用のタイマ18及び、このタイマ18
の出力で鍵の取り出しをできなくする必要のある特定の
キーボックス4も一体に組み込んである。さらに、この
総合監視制御システムでは、移報出力システムFを中央
制御装置11とは別個に設けてあり、移報出力は中央監
視室にも送ることができるようにしてある。
【0037】
【発明の効果】本発明では上述のように、人体検知シス
テムを防犯用として用いる夜間において、監視領域を複
数分割した領域における人体検知を夫々個別のセンサを
用いて行い、個別あるいは複数のセンサの人体検知領域
を警戒度合いに応じた警戒領域とし、人体検知が行われ
たとき、各センサは自己の属する警戒領域を示すデータ
を親機に送り、親機は複数のセンサからの上記データを
基にした総合的な人体検知状況から侵入者であるか否か
の判断を行っているので、複数のセンサによる人体検知
状況から総合的に侵入者であるかどうかの判断を行え、
このため各センサ単体での性能が高くなくても誤報率を
低減できる。しかも、人体検知が行われたとき、各セン
サは自己の属する警戒領域を示すデータを親機に送り、
親機に総合的な判断を行わせるので、親機に各センサが
どのような領域に設置されたものであるかということを
記憶させる必要がなく、親機の構成及び処理を簡単にで
き、しかも各センサの属する警戒領域の変更なども任意
に行える利点が得られる。さらに、昼間においては人体
検知システムの親機からサインシステムの親機に各セン
サの人体検知状況を示す情報の伝達を行い、サインシス
テムの親機が対応する表示器に人体検知状況に応じた表
示を行わせているため、例えば会議室や応接室などの利
用状況を表示器で表示して利用状況が容易に把握できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】同上のシステムの信号伝送方法の一例を示す説
明図である。
【図3】昼間に人体検知システムを人体検知用として用
いて、照明制御あるいは空調制御を行う方法の説明図で
ある。
【図4】人体検知システムの具体構成を示す構成図であ
る。
【図5】センサの端末機能部の具体構成を示す構成図で
ある。
【図6】人体検知システムの制御装置において人数が多
いか少ないかの判断を行う場合の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】人体検知システムの侵入者の警戒方法の説明図
である。
【図8】小規模システムに本発明を適用した場合のシス
テム構成図である。
【図9】人体検知システムの構成を異ならせた場合のシ
ステム構成図である。
【符号の説明】
A 人体検知システム B 照明制御システム C 空調制御システム L1 〜L3 伝送線 1 センサ 2 照明器具 3 空調機 6〜8 制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−294197(JP,A) 実開 昭59−151386(JP,U) 実願 平1−57211号(実開 平2− 148489号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 23/00 - 31/00 G08B 13/00 - 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体検知を行い夫々固有のアドレスが設
    定された端末器としての複数のセンサ、及びこれら複数
    のセンサが2線式の伝送線で接続され各センサの人体検
    知状況を個別に判別する親機とからなる人体検知システ
    ムと、複数の照明器具、及びこれら照明器具の点灯制御
    を行う親機とからなる照明制御システムと、複数の空調
    機、及びこれら空調機の運転制御を行う親機からなる空
    調制御システムと、1乃至複数のキーボックス、及びこ
    れらキーボックスへの鍵の収納状況を判別する親機から
    なる鍵管理システムと、複数の表示器、及びこれら複数
    の表示器に人体検知システムにおける人体検知状況に応
    じた表示を行わせる親機からなるサインシステムとを少
    なくとも備え、夜間は人体検知システムを防犯用として
    用い、昼間は人体検知システムの親機から照明制御シス
    テム並びにサインシステムの各々の親機に各センサの人
    体検知状況を示す情報の伝達を行い、照明制御システム
    の親機が対応する照明器具を点灯させ且つサインシステ
    ムの親機が対応する表示器に人体検知状況に応じた表示
    を行わせると共に、人体検知システムの親機から空調制
    御システムの親機に各センサの人体検知状態を示す情報
    の伝達を行い、空調制御システムの親機が対応する空調
    機を運転制御し、さらに人体検知システムを防犯用とし
    て用いる夜間において、監視領域を複数分割した領域に
    おける人体検知を夫々個別のセンサを用いて行い、個別
    あるいは複数のセンサの人体検知領域を警戒度合いに応
    じた警戒領域とし、人体検知が行われたとき、各センサ
    は自己の属する警戒領域を示すデータを親機に送り、親
    機は複数のセンサからの上記データを基にした総合的な
    人体検知状況から侵入者であるか否かの判断を行って成
    ることを特徴とする総合監視制御システム
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