JP3015152B2 - 加圧内部循環型流動床ボイラ - Google Patents

加圧内部循環型流動床ボイラ

Info

Publication number
JP3015152B2
JP3015152B2 JP3183513A JP18351391A JP3015152B2 JP 3015152 B2 JP3015152 B2 JP 3015152B2 JP 3183513 A JP3183513 A JP 3183513A JP 18351391 A JP18351391 A JP 18351391A JP 3015152 B2 JP3015152 B2 JP 3015152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat recovery
air
recovery chamber
fluidized bed
fluidized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3183513A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05106807A (ja
Inventor
孝裕 大下
秀一 永東
敬久 三好
誠一郎 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP3183513A priority Critical patent/JP3015152B2/ja
Publication of JPH05106807A publication Critical patent/JPH05106807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3015152B2 publication Critical patent/JP3015152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B31/00Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus
    • F22B31/0007Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus with combustion in a fluidized bed
    • F22B31/0084Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus with combustion in a fluidized bed with recirculation of separated solids or with cooling of the bed particles outside the combustion bed
    • F22B31/0092Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus with combustion in a fluidized bed with recirculation of separated solids or with cooling of the bed particles outside the combustion bed with a fluidized heat exchange bed and a fluidized combustion bed separated by a partition, the bed particles circulating around or through that partition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加圧内部循環型流動床ボ
イラに係り、特に加圧流動層で石炭、オイルコークスな
どの燃料を燃焼せしめて、燃焼ガスをガスタービンに導
入するようにした加圧流動床式複合発電システムにおけ
る加圧内部循環型流動床ボイラに関する。
【0002】
【従来の技術】今後ますます深刻になってくる大気汚染
からくる地球環境破壊を考慮すると、CO2 削減対策が
重要になっている。また、エネルギ問題については原子
力と石油には大きく頼れない現状を鑑みると、石炭に頼
らざるを得なくなる時代がくると推測されている。この
ような観点から、CO2削減対策と石油代替エネルギと
して、高効率でコンパクト、クリーンな石炭火力が期待
できる発電システムが求められている。
【0003】さて、この場合、炭種に制限がある微粉炭
ボイラではエネルギ事情の安定化のためには問題がある
ため、常圧型流動床ボイラ(AFBC)等が多品種石炭
用として開発されてきた。
【0004】ところが、常圧型流動床ボイラ(AFB
C)自体期待された程の機能を発揮できていないこと、
又、常圧型流動床ボイラでは蒸気タービンしか設置する
ことができないため高効率化、大出力化に限界があるこ
とから、ガスタービンを利用した複合発電システムが可
能な加圧型流動床ボイラ(PFBC)へ移行してきてい
る。
【0005】次に、従来の加圧型流動床ボイラを利用し
た複合発電システムを図15を参照して説明する。
【0006】圧力容器30内には、コンバスタ31が配
設されており、このコンバスタ31の底部にはコンプレ
ッサ32から高圧空気が供給されるようになっている。
コンバスタ31に隣接してベッド材貯蔵容器33が配設
されており、このベッド材貯蔵容器33とコンバスタ3
1とは連通されていて、コンバスタ31とベッド材貯蔵
容器33との間で流動媒体が移動可能になっている。ま
た、コンバスタ31内の伝熱管34は蒸気タービン35
に連通されている。
【0007】一方、コンバスタ31の上部に隣接して集
塵装置36が配設されており、排ガスは集塵装置36に
よって除塵された後、ガスタービン37に導入されるよ
うになっている。次に、前述した構成の加圧流動床式複
合発電システムの動作を説明する。
【0008】石炭は粗粉砕され脱硫剤(石灰石など)と
ともにコンバスタ31内に供給される。コンバスタ31
内では流動媒体(ベッド材、石炭、脱硫剤、灰等の混合
物)により、コンプレッサ32からの高圧空気で高層高
(約4m)の流動層が形成される。石炭は流動層の中で
空気と撹拌され、加圧下で燃焼する。層内で発生した熱
は流動層内伝熱管34により蒸気として回収され、蒸気
タービン35を駆動し、発電機を駆動する。
【0009】排ガスはボイラから排出され、集塵装置3
6により集塵された後、ガスタービン37を駆動する。
ガスタービン37はコンプレッサ32を駆動するととも
に、余剰の動力で発電機を駆動する。
【0010】ガスタービン出口の排ガスは必要に応じN
Ox, 媒塵を低減し、節炭器38にて熱回収された後、
煙突39から排出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した図
15に示す従来の加圧流動床式発電システムにおいて
は、流動層高を変化させて負荷制御する方法が採用され
ている。即ち、コンバスタ31内から流動媒体を抜き出
してベッド材貯蔵容器33に送給し、流動層内伝熱面を
露出させることによって、負荷制御を行っている。しか
して、この負荷制御方法においては、伝熱面を露出させ
ることによる熱伝達率の低下のため回収熱量が低下す
る。一方、流動層から排出されるガスは露出した伝熱面
で冷やされるため、ボイラ出口即ちガスタービン入口ガ
ス温度が低下し、ガスタービン出力を低下させるように
なっている。しかしながら、該層高変化法は、高温の流
動媒体を火炉から出したり入れたりする設備(貯蔵容器
33)が必要であり、高温・高圧下でのその操作は並大
抵ではなく、発熱密度が高い層粒子を貯蔵容器内へ出し
入れする際にアグロメが発生するという問題点がある。
【0012】また、ボイラが加圧下にあるため、常圧流
動床ボイラ(AFBC)以上にスプラッシュゾーンにお
ける層内伝熱管の摩耗という問題点がある。さらに、流
動層を出たガスが層内管に冷却されること、及び層高が
浅くなってガスの層内滞留時間が短くなることによって
一酸化炭素(CO)の発生量が増大するという問題点が
ある。
【0013】さらに、上述した図15に示す従来の加圧
流動床式発電システムにおいては、脱硫を行うために石
灰石を流動媒体に混合させていたが、この石灰石は摩耗
が激しく、脱硫反応に十分寄与することなく集塵装置3
6から飛灰として飛散してしまっていた。そのため、火
力発電所が要求する高い脱硫率は望めず、脱硫率を上げ
ようとすると膨大な量の廃棄物(飛灰)を作ることにな
るという問題点がある。
【0014】本発明は、前述した点に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、流動層高を変化させること
なく負荷制御を行うことができ、アグロメの発生及び一
酸化炭素の発生を最小限に抑えることができるととも
に、石灰石の利用率の向上を図り、かつ脱硫率を上げる
ことができる複合発電システムにおける加圧内部循環型
流動床ボイラを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明の加圧内部循環型流動床ボイラは加圧容器
内にコンバスタを配設し、該コンバスタ内の加圧流動層
で、石炭、オイルコークス等の燃料を燃焼する加圧流動
床ボイラにおいて、コンバスタの底部には、上方に向け
て少なくとも一側が他側より大きい質量速度で流動化用
空気を噴出させる空気分散装置を備えるとともに、該空
気分散装置の上方に仕切壁を設けて流動床主燃焼室を構
成するとともに、該仕切壁によって前記主燃焼室と仕切
られた熱回収室を形成せしめ、該熱回収室内には受熱流
体を通じた伝熱面を配備するとともに該熱回収室の底部
に熱回収室散気装置を設け、前記主燃焼室においては前
記空気分散装置からの噴出空気量を制御して質量速度の
小さい空気噴出部上方には流動媒体が沈降拡散する移動
層を形成し、質量速度の大きい空気噴出部上方において
は流動媒体が活発に流動化し前記移動層上部に向かって
旋回せしめることにより旋回流動床を形成せしめるとと
もに、流動媒体の一部が前記仕切壁の上部を越えて前記
熱回収室に入り込むようにし、前記熱回収室散気装置か
ら噴出する散気量を制御して該熱回収室内の流動媒体
降循環させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、燃焼室
と熱回収室とを同一炉内にて機能的に分離したことによ
り、負荷制御は流動層高変化法によることなく、熱回収
室の風量調節による層内伝熱管の総括熱伝達係数の変化
により容易に行うことが出来るため、流動媒体の出し入
れなどに伴う複雑な操作や設備が不要であり、又、流動
媒体の出し入れの際に生ずるアグロメの発生を防止でき
る。また、負荷変化時であっても流動層温度を一定に保
持できることから、常にNOx,SOx等の抑制に最適な
温度条件で運転することが出来る。しかも、層内伝熱管
は緩やかな流動状態にある熱回収室にのみ存在するた
め、激しい流動状態にある流動層内に配置された場合に
比べ摩耗が少ない。
【0017】また、流動層内部に旋回流が形成されるた
め、流動層内での流れの滞留が無く、石炭等の燃料が均
一に分散燃焼するため、アグロメの発生を防止できる。
そして、流動層を出たガスが層内管で冷却されることが
ないため、一酸化炭素(CO)の発生量を低く抑えるこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る加圧内部循環型流動床ボ
イラの実施例を図1乃至図13を参照して説明する。
【0019】図1は本発明に係る加圧内部循環型流動床
ボイラを備えた複合発電システムの基本構成図である。
同図において、符号1は圧力容器であり、この圧力容器
1内にはコンバスタ2が設置されている。圧力容器1は
コンプレッサ3に連通されており、圧力容器1内は所定
圧力に加圧されるようになっている。また、コンバスタ
2内の伝熱管4は蒸気タービン5の入口に連通されてい
る。そして、蒸気タービン5の出口はコンデンサ6、節
炭器7を介して伝熱管4に連通されており、蒸気サイク
ルが形成されている。
【0020】また、コンバスタ2の上部より排ガスが排
出されるようになっており、コンバスタ2より排出され
た排ガスは複数段の集塵装置8を介してガスタービン9
に導入されるようになっている。ガスタービン9の出口
の排ガスは、節炭器7で熱回収された際、煙突10から
排出される。1段目の集塵装置8により補集された飛
灰、チャー、石灰微粒子等は、コンバスタフリーボード
部に戻されて再循環されるようになっている。
【0021】次に、加圧内部循環型流動床ボイラの詳細
構造を図2及び図3を参照して説明する。
【0022】圧力容器1内に設置されたコンバスタ2内
には、図3に示されるように底部に流動化用の多数のノ
ズル12nが列設された流動化用空気分散装置12が設
けられており、これらノズル12nを有した空気分散装
置12は、両側縁部A,Cが中央部Bより低く,コンバ
スタ2の中心線に対してほぼ対称的な山形断面状(屋根
状)に列設されている。そして、コンプレッサ3から送
られる流動化用空気は、流動化用空気導入管13、圧力
容器1を経てノズル12nから上方に噴出せしめるよう
になっており、空気分散装置12の両側縁部A,Cから
噴出する流動化用空気の質量速度は、炉内の流動媒体の
流動層を形成するのに十分な速度とするが、空気分散装
置12の中央部Bから噴出する流動化用空気の質量速度
は両側縁部A,Cよりも小さく選ばれている。
【0023】前記空気分散装置12の両側端のやや上方
には、仕切壁18が設置されている。仕切壁18は垂直
仕切壁18aと傾斜仕切壁18bとからなり、この傾斜
仕切壁18bは流動化用空気の上向き流路をさえぎり、
両側縁部A、Cのノズル12nから噴出される流動化用
空気を炉内中央に向けて反射転向させる反射壁として機
能し、この傾斜仕切壁18bと噴出する流動化用空気の
質量速度の差により図3中矢印で示す方向の旋回流が生
ずる。一方、この仕切壁18の背面とコンバスタ壁間に
熱回収室19が形成され、運転中に流動媒体の一部が傾
斜仕切壁18bの上部を越えて熱回収室19に入り込む
ように構成されている。そして、熱回収室19内には前
記伝熱管4(図1にて既に説明)が配設されており、熱
回収室19を下方に移動する流動媒体と熱交換を行うこ
とにより流動媒体から熱を回収するようになっている。
【0024】本発明においては、傾斜仕切壁18bの傾
斜部分は、水平に対して10度ないし60度、好ましく
は25度ないし45度傾斜させて設けると共に、その炉
底に対する水平方向投影長さlを当該炉底部水平長さL
の1/6ないし1/2の長さ、好ましくは1/4ないし
1/2の長さに形成される。
【0025】この傾斜仕切壁の水平に対する角度及び水
平方向投影長さは、何れも流動床主燃焼室における流動
媒体の流動状態ならびに熱回収室に入り込む粒子の量に
影響を与える。なお、Lとlの意義、及び流動媒体の流
れの様子のみを記載した図面を図12に示す。
【0026】一方、傾斜部分の角度が水平に対し10度
より小さくてもあるいは60度より大きくても良好な旋
回流が形成されず燃料の燃焼状態が悪くなる。この角度
は25度ないし45度が好ましく、特に約35度の角度
で設置するのが好ましい。
【0027】また傾斜仕切壁の炉底に対する水平方向投
影長さlが当該炉底部の長さLの1/2より大きい場
合、図13に示すように傾斜仕切壁により反射転向させ
られた流動媒体が上部へ吹き上がり、石炭等の燃料も上
方へ吹き上げるため、燃焼室に投下される燃料の燃焼状
態が悪くなる。
【0028】一方、図14に示すように、傾斜仕切壁の
炉底に対する投影長さlが炉底部水平長さLの1/6よ
り小さい場合も燃焼室における流動媒体の旋回流の形
成、特に炉中心部における移動層の形成状態が悪化し、
前と同様燃料の呑み込み拡散効果が悪くなるとともに熱
回収室への流動媒体の反転流も不十分となる。
【0029】また、熱回収室19の下部にはコンプレッ
サ3から導入管21を経て空気等のガスを導入する熱回
収室散気装置22が設けられている。熱回収室散気装置
22は、図3に示されるように列設された多数のノズル
23nを備えた傾斜板23から構成されており、傾斜板
23は燃焼室側からコンバスタ壁側に向かうにつれて高
くなるように傾斜して配設されている。熱回収室19の
散気装置22を設置した近傍には開口部24が設けら
れ、熱回収室19に入り込んだ流動媒体は、運転状態に
よって連続的又は断続的に移動層を形成しつつ沈降し、
開口部24から燃焼部へ循環する。
【0030】一方、熱回収室19の上部で傾斜仕切壁1
8bの背面側に散気装置29が設けられている。この散
気装置29は熱回収室19に入ってきた石炭を噴き飛ば
し燃焼させるとともに撹拌・拡散させるようになってい
る。なお、散気装置29の近傍には、伝熱管4は配置さ
れていない。
【0031】熱回収室19における流動媒体の沈降循環
量は、熱回収室散気風量、燃焼部の流動化用空気量によ
って制御される。すなわち、流動媒体が熱回収室19に
入り込む量G1 は図4に示すように燃焼部を流動させる
ために空気分散装置12から噴出する流動化用空気、特
に両側縁部A,Cにあるノズル12nから噴出する流動
化用空気の量を増やすと、増加する。また、図5に示す
ように熱回収室散気風量を0〜1Gmfの範囲で変化させ
ると、熱回収室内を沈降する流動媒体量は、ほぼ比例し
て変化し、熱回収室散気風量が1Gmf以上の場合にほぼ
一定となる。この一定となる流動媒体量は熱回収室に入
り込む流動媒体量G1 にほぼ等しく、熱回収室内を沈降
する流動媒体量はG1 に応じた量となる。この両風量を
調節することにより、熱回収室19内を沈降する流動媒
体の沈降量は制御される。
【0032】0〜1Gmfの固定層の範囲において流動媒
体が沈降するのは、熱回収室と流動床主燃焼室との流動
媒体の重量差(流動層高差)によるものであり、1Gmf
以上では流動媒体層高は移動層部が若干高いか、ほぼ同
一となる。そして、この循環流を補佐するものが傾斜仕
切壁による十分な流動媒体量の熱回収室への反転流であ
る。
【0033】ここで、流動層高と流動媒体循環量(該反
転流)の関係について詳しく説明する。
【0034】流動層表面が傾斜仕切壁上端より低い位置
にある場合、傾斜仕切壁に沿って下より上昇する空気流
は、傾斜仕切壁によって方向性を与えられ、傾斜仕切壁
に沿って流動層より噴出し、それに伴い流動媒体も方向
性を与えられて噴出する。噴出した空気流は、流動層内
と異なり流路内に充填されていた流動媒体が無くなり流
路断面が急激に広がるところから噴流も拡散し数m/秒
以下の流速のゆるやかな流れとなって上方に排気され、
従って同伴されていた流動媒体は、その流速によって運
ばれるには粒径が1mm前後と大きいため、重力や排ガス
との摩擦により運動エネルギを失い落下する。
【0035】ところで、流動層表面が、傾斜仕切壁の上
端より上にある場合には、仕切壁によって寄せ集められ
た流動化空気の一部は、旋回流型流動床炉同様に方向性
を持って反射仕切壁に沿って吹き出すが、もう一部は気
泡の破裂による突沸現象により花火のように反射仕切壁
上端よりほぼ直上に沸出し全周囲に落下する。そのため
流動媒体の一部は、傾斜仕切壁の背面、即ち熱回収室へ
大量に入り込むことになる。
【0036】即ち、傾斜仕切壁の上端より上にある程、
傾斜仕切壁による噴出流動媒体の方向性は真上方向に近
くなる。そのため傾斜仕切壁の上端を少し越えた程度の
場合が流動媒体の熱回収室へ入り込む量が大となる。
【0037】図4に、流動床主燃焼室における傾斜仕切
壁下部の流動空気量と熱回収室に循環される流動媒体循
環量との関係を示す。
【0038】例えばL1 の状態で運転していて、流動媒
体の摩耗等により飛散して流動層高が下がると、流動媒
体循環量は一気に、例えば1/10以下に少なくなり、
必要な熱回収が行えないという状態に陥る。そこで重要
になってくるのが該流動空気量であり、4Gmf以上好ま
しくは6Gmf以上であれば流動層高が変化しても、G1
/G0は1以上となり、必要十分量の流動媒体循環量が
得られるわけである。
【0039】また、熱回収室底部の散気装置から噴出さ
れる空気の質量速度が0〜3Gmf、好ましくは0〜2G
mfとし、傾斜仕切壁下方の空気分散装置12から噴出す
る流動化用空気の質量速度が4〜20Gmf、好ましくは
6〜12Gmfとすることにより、つまり、燃焼室側を熱
回収室側より常に大きな値とすることにより、流動媒体
の熱回収室から流動床主燃焼室への戻り量を制御するこ
とができる。
【0040】また、熱回収室の移動層について補足する
と、学術的な表現では0〜1Gmfが固定層であり、1G
mf以上を流動層というが、安定な流動層を形成するため
には最低2Gmf以上必要なことは一般に知られている。
一方、本発明による常時沈降移動している移動層(movi
ng bed)の場合には、1.5〜2Gmf程度まではバブリ
ングによる移動層の破壊を生じることなく、良好な沈降
移動層を形成する。これは流動媒体粒子が振動するよう
に沈降・移動しながら細かく動いているため、流動用空
気が小さな気泡となって層上部へ均一に流れるからであ
ると考えられる。
【0041】一方、熱回収部での伝熱係数は熱回収室散
気風量を0〜2Gmfまで変化させると図7に示すように
大きく変化する。
【0042】ここで、熱回収室における移動層の形成に
よる負荷応答特性等の特性を説明する。
【0043】一般的な総括熱伝達係数と流動化速度の関
係を図6に示す。流動化速度0〜1Gmfの間での総括熱
伝達係数の増加はわずかであり、1Gmfを超えた時点で
急激に増加する。本現象を利用した流動床ボイラのター
ンダウン法として、Wing Panel Type が紹介されて
いるが DOE Report ,6021(2),655〜6
63(1985))、流動化速度の変化による熱伝達係
数は insensitive(固定層) or too sensitivie(流動
層)と紹介されている。
【0044】なお、外国での特許明細書によると、本技
術と同じように燃焼室と熱回収室とを区分したものがい
くつか見られるが、仕切の構成はほとんど垂直であり、
熱回収室の流動媒体は固定層と流動層への変化であり、
熱回収量小の時は固定層、熱回収量大の時は流動層とな
って下から上へ噴き上げる方法が主である。これは、垂
直仕切りでは、傾斜仕切りのような反転流が生じにくい
ため、燃焼室と熱回収室を共に流動状態(水のような状
態)にして両者の流動媒体を交流せざるを得ないことに
よる。仕切を傾斜した構成のものもあるが、スクリュー
で循環する方法であり、散気空気によるものではない。
【0045】熱回収室移動層における総括熱伝達係数と
熱回収室散気風量の関係を図7に示す。総括熱伝達係数
は図7に示すようにほぼリニヤに変化するため、熱回収
量、流動層主燃焼室温度が任意に制御可能となる。しか
もその制御は熱回収室散気風量の変化だけで容易に行え
る。
【0046】また、層内伝熱管の摩耗速度は流動化速度
の3乗に比例すると言われており、その関係を図示した
ものが図8である。すなわち、熱回収室の移動層に吹き
込まれる散気風量を0〜3Gmf、好ましくは0〜2Gmf
にすることにより、伝熱管の摩耗の問題も解消できる。
【0047】熱回収量を制御するためには、前述のよう
に、流動媒体循環量を制御すると同時に熱伝達係数を制
御する。すなわち、熱回収室の散気風量を増加させる
と、流動媒体循環量が増加すると同時に熱伝達係数が増
加し、相乗効果として熱回収量は大幅に増加する。この
ことは、流動層中の流動媒体の温度の面から考えれば、
流動媒体の温度が所定の温度以上に上昇するのを防ぐ効
果にあたる。
【0048】熱回収室19に散気ガスを導入する手段と
しては種々の装置が考えられるが、一般的には熱回収室
19内のスペースを有効に利用するため熱回収室19の
底部に設置される。
【0049】また散気装置22において、散気空気を噴
出するノズル23nは、流動媒体を熱回収室19より燃
焼室へ導き易くするため、燃焼室側へ向かって噴き出す
ようにしている。
【0050】また、ノズルの口径は、散気風量2Gmfで
散気装置22の全長にわたってほぼ均一な散気風量を出
すように口径を決めるのが好ましい。すなわち、この時
が、熱回収室の全ての伝熱面が最高の熱回収量を得るこ
とができ、しかも伝熱面の摩耗も全ての伝熱面におい
て、摩耗速度を小さくすることができるからである。
【0051】図3において、符号26は炉上部に設けら
れた燃料投入口であり、石炭、オイルコークス等の燃料
はニューマチックコンベア(図示せず)によってコンバ
スタ2内に投入されるようになっている。
【0052】次に、前述のように構成された加圧内部循
環型流動床ボイラの作用を説明する。
【0053】燃料投入口26より炉内に投入された燃料
Fは、流動化用空気により旋回流動している流動媒体と
共に流動しながら燃焼する。この時、空気分散装置12
の上方中央部B付近の上方にある流動媒体は激しい上下
動は伴わず、弱い流動状態にある下降移動層を形成して
いる。この移動層の幅は、上方は狭いが裾の方は左右に
拡散していき、裾の一部は空気分散装置12の両側縁部
A,Cの上方に達しているので、この両側縁部A,Cか
らの大きな質量速度の流動化用空気の噴射を受けて吹き
上げられる。すると、裾の一部の流動媒体が除かれるの
で、分散板12の中央部Bの真上の層は自重で下降す
る。この層の上方には、後述のように流動層からの流動
媒体が補給されて堆積し、これを繰り返して空気分散装
置12の中央部Bの上方の流動媒体は徐々に連続的に下
降する移動層を形成する。
【0054】空気分散装置12の両側縁部A,C上に移
動した流動媒体は上方に吹き上げられるが、傾斜仕切壁
18bに当たって反射転向して炉の中央に向かって旋回
せしめられ、中央部の移動層の頂部に落下し、再び前述
のように循環されると共に、流動媒体の一部は傾斜仕切
壁18bの上部を越えて熱回収室19内に入り込む。そ
して熱回収室19に堆積した流動媒体の沈降速度が遅い
場合には、熱回収室の上部には安息角を形成し、余剰の
流動媒体は傾斜仕切壁上部から流動床主燃焼室に落下す
る。
【0055】熱回収室19内に入り込んだ流動媒体は、
散気装置22から吹き込まれるガスによって緩やかな流
動が行われつつ徐々に下降する沈降循環層が形成され、
伝熱管4との熱交換が行われたのち、開口部24から流
動床主燃焼室へ還流される。
【0056】熱回収室19内では散気装置22から導入
される散気空気の質量速度は0〜3Gmf、好ましくは0
〜2Gmfの範囲内の値から選ばれる。
【0057】その理由は、図7に示される如く2Gmf以
下で熱伝達係数は最小から最大まで変化し、且つ、図8
に示される如く摩耗速度が小さい範囲で制御できるから
である。
【0058】また、熱回収室は炉内の主燃焼領域外であ
り、還元性雰囲気のような強い腐食性領域ではないため
に、従来のものと比べて伝熱管4が腐食を受けにくく、
また、前述のようにこの部分では流動速度も低いため、
伝熱管4の摩耗も極めて少ない。流動化用空気の質量速
度0〜2Gmfの範囲において、実際には流動媒体温度及
び粒径にもよるが、例えば800℃において空気速度は
0〜0.4m/秒(空塔速度)と極めて低速度である。
【0059】また、熱回収室19内の伝熱は、流動媒体
と伝熱管4との直接接触による伝熱に加えて、流動媒体
の移動により不規則に振動しながら上昇するガスを媒体
とした伝熱がある。後者は、通常のガス−固体間の接触
伝熱に対し、伝熱の妨げとなる固体表面の境界層がほと
んど存在せず、また流動媒体同志が移動によってよく撹
拌されるために、静止媒体と異なり粉体の中での伝熱が
無視できるようになり、極めて大きな伝熱特性を示す。
したがって、本発明の熱回収室においては、通常の燃焼
ガスボイラに比較して5倍以上の熱伝達係数をとること
ができる。
【0060】このように、流動媒体と伝熱面との伝熱現
象は流動の強弱に大きく依存しており、散気装置22か
ら導入するガス量の調節による流動媒体循環量も調節で
き、且つ、移動層による熱回収室19を炉内において主
燃焼室から独立させることで、コンパクトでかつターン
ダウン比が大きくて制御容易な流動層による熱回収装置
とすることができる。
【0061】このようにして、層内で発生した熱は熱回
収室19内の伝熱管4により蒸気として回収され、蒸気
タービン5を駆動して、発電機を駆動し、発電する(図
1参照)。
【0062】一方、排ガスはボイラの上部から排出さ
れ、複数段の集塵装置8により集塵された後、ガスター
ビン9を駆動する。ガスタービン9はコンプレッサ3を
駆動するとともに、発電機を駆動し発電する。また、1
段目の集塵装置8により補集された飛灰、チャー、石灰
微粒子等はコンバスタフリーボード部に戻されて炉内に
供給され再循環される。
【0063】ガスタービン出口の排ガスは、必要に応じ
NOx, 媒塵を低減し、節炭器7で熱回収された後、煙
突10から排出される。
【0064】石炭や石油コークスのように燃焼速度の遅
い燃料を用いたボイラにおいては、蒸発量を急に変化さ
せたくとも燃焼速度に見合った速度でしか変化できない
場合が多く、バブリング式ボイラにおいては流動層温度
を介して熱回収を行うためにそれより更に劣る。
【0065】しかしながら、本発明においては熱回収室
における伝熱量を、熱回収室散気量を変化させることに
より、瞬時に数倍ないし数分の一に変化させることがで
きる。従って、燃料供給量変化による流動層への入熱量
変化は燃焼速度に左右されるため、時間遅れを生じるけ
れども、本発明の熱回収室における流動媒体からの熱回
収量は熱回収室散気量で急速に変化させることができ、
入熱量と熱回収量の応答速度の差を流動媒体の温度の一
時的な温度変化として、流動層を形成する流動媒体の顕
熱蓄熱能により吸収できる。このため熱を無駄なく利用
することができ、従来の石炭だきボイラの類にはなかっ
た追従性の良い蒸発量制御が可能となる。
【0066】図3においては、空気分散装置12を山形
構造としたが、両側縁部A,Cのノズル12nから噴出
する流動化用空気量を4Gmf以上とすれば、傾斜仕切壁
の作用により流動層主燃焼室に旋回流を形成することが
できるため、石炭のような不燃物含有量の少ない燃焼物
を燃焼させる場合には空気分散装置12は水平でも良
い。
【0067】以上述べたように本発明の流動床ボイラの
熱回収性能は極めて優れたものであるが、次に本発明の
ボイラの制御方法について説明する。
【0068】即ち、本発明においては、熱回収室からの
熱回収量は負荷に応じて熱回収室散気装置から噴出する
ガス量を制御することにより制御し、かつ、流動床主燃
焼室の温度は該燃焼室の温度又は蒸気圧力に基づいて燃
料投入量を制御することにより行うものであるが、本発
明のボイラは熱伝達係数が任意に調整でき、かつ熱回収
量の変化は流動媒体の顕熱の変化として吸収しうるので
負荷変動に直ちに応答できるとともに安定した状態でボ
イラを運転できる。
【0069】図3に基づいて説明すると、例えば伝熱管
4から引き出される蒸気の温度が不足した場合には、蒸
気引出し管40上の温度検出機41で検知された温度に
基づいて熱回収室散気装置22への散気用空気調整用バ
ルブ43の開度制御器42によりバルブ43を開の方向
に制御し、散気用空気の吹込み量を大とすることにより
熱回収量を増加し、蒸気の温度を負荷に対応した温度ま
で引上げる。
【0070】また、流動層の温度を温度検出器44によ
り検知し、該温度に基づいて流動床主燃焼室への燃料供
給量及び/又はノズル12nへの空気供給量を制御する
ことにより流動層主燃焼室の温度が一定範囲内でコント
ロールされる。
【0071】また、別の方法では、例えば負荷変動で必
要蒸気量が変化した場合、蒸気圧力が最も速く追従して
変化するため、この圧力信号によって流動床主燃焼室へ
の燃料供給量を制御するという方法もとられる。
【0072】実際に蒸気流量を100%から65%にス
テップ変化をした場合の応答特性を図9及び図10に示
す。
【0073】図9は、蒸気量及び蒸気圧力の変化を示
し、図10は流動層温度の変化を示したものであるが、
図9に見られるように蒸発量の変化速度がはやく、10
0%負荷から75%負荷までは約1分で到達し、全体と
しては3分40秒で安定した。
【0074】一方、その間の圧力変動は+0.1〜−0.
3kg/cm2 の範囲に収まっており流動層温度についても
図10に示すごとく、+11℃〜−3℃の幅で変化をす
るにとどまっており、約20分後には+4℃で安定し
た。即ち、本発明による制御方式における応答の早さ、
及び安定した制御性を実証するものである。
【0075】更に図11には蒸発量を100%→55%
→30%→55%と連続ステップ変化を行った場合の応
答特性を示すが、この場合でも応答が早くかつ安定した
制御性が得られることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明の効果を以下に列挙する。 (1)燃焼室と熱回収室とを同一炉内にて機能的に分離
したことにより、負荷制御は流動層高変化法によること
なく、熱回収室の風量調節による層内伝熱管の総括熱伝
達係数の変化により容易に行うことが出来るため、流動
媒体の出し入れなどに伴う複雑な操作や設備(ベッド材
貯蔵容器等)が不要であり、又、流動媒体の出し入れの
際に生ずるアグロメの発生を防止できる。また、負荷変
化時であっても、流動層温度を一定に保持できることか
ら、常にNOx, SOx等の抑制に最適な温度条件で運転
することが出来る。しかも、層内伝熱管は緩やかな流動
状態にある熱回収室にのみ存在するため、激しい流動状
態にある流動層内に配置された場合に比べ摩耗が少な
い。 (2)流動層内部に旋回流が形成されるため、流動層内
での流れの滞留が無く、石炭等の燃料が均一に分散燃焼
するため、アグロメの発生を防止できる。また、流動層
を出たガスが層内管で冷却されることがないため、一酸
化炭素(CO)の発生量を低く抑えることができ、又、
燃料比の高い石炭についても高い燃焼効率を期待できる
ため幅広い炭種に適応が可能である。そして、投入され
た石炭等の燃料の分散が速やかに行われるため石炭の供
給方法を簡素化出来る。 (3)コンバスタ出口の排ガスから回収された飛灰、チ
ャー、石灰微粒子をコンバスタフリーボード部へ戻すこ
とにより、脱硝装置を省略出来る可能性があり、又、炉
内脱硫において石灰石利用率の向上が期待できるととも
に脱硫率を上げることができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加圧内部循環型流動床ボイラを備
えた複合給電システムの基本構成図。
【図2】本発明に係る加圧内部循環型流動床ボイラの断
面図。
【図3】本発明に係る加圧内部循環型流動床ボイラの詳
細構造を示す断面図。
【図4】流動床主燃焼室における傾斜仕切壁下部の流動
空気量(Gmf)と流動媒体循環量の関係を示す図。
【図5】熱回収室散気風量(Gmf)と熱回収室の下降移
動層沈降速度の関係を示す図。
【図6】従来のバブリング式ボイラにおける流動化質量
速度(Gmf)と総括熱伝達係数の関係を示す図。
【図7】加圧内部循環型流動床ボイラにおける熱回収室
散気風量(Gmf)と総括熱伝達係数の関係を示す図。
【図8】流動化質量速度と伝熱管の摩耗速度の関係を示
す図。
【図9】蒸気流量がステップ変化した場合の蒸気量及び
蒸気圧力の経時変化を示す図。
【図10】蒸気流量がステップ変化した場合の流動層温
度の経時変化を示す図。
【図11】蒸気流量を連続ステップ変化した場合の応答
図。
【図12】炉底部水平長さLと傾斜仕切壁の水平方向投
影長さlの関係による流動床主燃焼室の流動パターンを
示した図。
【図13】炉底部水平長さLと傾斜仕切壁の水平方向投
影長さlの関係による流動床主燃焼室の流動パターンを
示した図。
【図14】炉底部水平長さLと傾斜仕切壁の水平方向投
影長さlの関係による流動床主燃焼室の流動パターンを
示した図。
【図15】従来の加圧流動床ボイラを備えた複合発電シ
ステムの基本構成図。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 コンバスタ 3 コンプレッサ 4 伝熱管 5 蒸気タービン 7 節炭器 8 集塵装置 9 ガスタービン 12 流動化用空気分散装置 18 仕切壁 18b 傾斜仕切壁 19 熱回収室 22 熱回収室散気装置 23 傾斜板 24 開口部 26 燃料投入口 29 散気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 誠一郎 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会 社 荏原製作所内 (56)参考文献 特開 平2−290402(JP,A) 特開 平2−282601(JP,A) 特開 昭62−196522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23C 10/16 F23C 10/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧容器内にコンバスタを配設し、該コ
    ンバスタ内の加圧流動層で、石炭、オイルコークス等の
    燃料を燃焼する加圧流動床ボイラにおいて、コンバスタ
    の底部には、上方に向けて少なくとも一側が他側より大
    きい質量速度で流動化用空気を噴出させる空気分散装置
    を備えるとともに、該空気分散装置の上方に仕切壁を設
    けて流動床主燃焼室を構成するとともに、該仕切壁によ
    って前記主燃焼室と仕切られた熱回収室を形成せしめ、
    該熱回収室内には受熱流体を通じた伝熱面を配備すると
    ともに該熱回収室の底部に熱回収室散気装置を設け、前
    記主燃焼室においては前記空気分散装置からの噴出空気
    量を制御して質量速度の小さい空気噴出部上方には流動
    媒体が沈降拡散する移動層を形成し、質量速度の大きい
    空気噴出部上方においては流動媒体が活発に流動化し前
    記移動層上部に向かって旋回せしめることにより旋回流
    動床を形成せしめるとともに、流動媒体の一部が前記仕
    切壁の上部を越えて前記熱回収室に入り込むようにし、
    前記熱回収室散気装置から噴出する散気量を制御して該
    熱回収室内の流動媒体を沈降循環させるようにしたこと
    を特徴とする加圧内部循環型流動床ボイラ。
  2. 【請求項2】 前記仕切壁の上部背面側に散気装置を設
    け、該散気装置近傍には層内伝熱管を配置せず、該散気
    装置の散気により熱回収室に入ってきた燃料を燃焼させ
    るとともに攪拌・拡散させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の加圧内部循環型流動床ボイラ。
  3. 【請求項3】 前記熱回収室散気装置は、前記主燃焼室
    側に向かって低くなるように傾斜しており、熱回収室の
    流動媒体を主燃焼室に向かって導くようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の加圧内部循環型流動床ボイラ。
  4. 【請求項4】 前記熱回収室散気装置の散気空気の方向
    を主燃焼室側へ向け、熱回収室の流動媒体を主燃焼室に
    向かって導くようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の加圧内部循環型流動床ボイラ。
  5. 【請求項5】 前記コンバスタ出口の排ガスから飛灰、
    チャー、石灰微粒子等を補集する集塵装置を設け、該集
    塵装置によって補集された補集粒子をコンバスタフリー
    ボード部へ戻すことを特徴とする請求項1記載の加圧内
    部循環型流動床ボイラ。
JP3183513A 1991-06-28 1991-06-28 加圧内部循環型流動床ボイラ Expired - Fee Related JP3015152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3183513A JP3015152B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 加圧内部循環型流動床ボイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3183513A JP3015152B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 加圧内部循環型流動床ボイラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05106807A JPH05106807A (ja) 1993-04-27
JP3015152B2 true JP3015152B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=16137160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3183513A Expired - Fee Related JP3015152B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 加圧内部循環型流動床ボイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3015152B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2116745C (en) * 1993-03-03 2007-05-15 Shuichi Nagato Pressurized internal circulating fluidized-bed boiler
JP2775586B2 (ja) * 1994-03-30 1998-07-16 川崎重工業株式会社 流動物質の混合促進方法及び装置
WO1998046863A1 (en) * 1997-04-14 1998-10-22 Ebara Corporation Pressurized fluidized-bed combined-cycle electric generating system
US7285144B2 (en) 1997-11-04 2007-10-23 Ebara Corporation Fluidized-bed gasification and combustion furnace
CA2314986C (en) 1997-12-18 2008-03-25 Ebara Corporation Fuel gasification system
KR100763775B1 (ko) * 2001-12-31 2007-10-05 삼성엔지니어링 주식회사 Rdf를 위한 내부순환 유동층 연소로
CN101943402B (zh) * 2010-06-18 2011-10-19 中国神华能源股份有限公司 循环流化床锅炉
JP7079627B2 (ja) * 2018-03-13 2022-06-02 荏原環境プラント株式会社 流動層熱回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05106807A (ja) 1993-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE37300E1 (en) Pressurized internal circulating fluidized-bed boiler
US5156099A (en) Composite recycling type fluidized bed boiler
US5313913A (en) Pressurized internal circulating fluidized-bed boiler
JPH0371601B2 (ja)
US4809625A (en) Method of operating a fluidized bed reactor
JP3015152B2 (ja) 加圧内部循環型流動床ボイラ
EP0431163B1 (en) Composite circulation fluidized bed boiler
US4809623A (en) Fluidized bed reactor and method of operating same
JP2725133B2 (ja) 流動床反応器の操作方法
JP3504324B2 (ja) 加圧内部循環型流動床ボイラ
JPS6237608A (ja) 流動床式反応器を操作する方法
JP3625817B2 (ja) 複合流動層炉および複合流動層炉の運転方法
CN208365523U (zh) 一种水煤浆循环流化床燃烧装置
JP4208817B2 (ja) 燃料のガス化による発電方法
JP3625818B2 (ja) 加圧流動層炉
JPH0756361B2 (ja) 流動層熱回収装置およびその制御方法
JPH0399106A (ja) 流動層燃焼装置の燃料供給方法
JPH076609B2 (ja) 循環流動床燃焼法
JPH0756362B2 (ja) 流動層ボイラの蒸気温度昇温装置
JPH0756363B2 (ja) 複床式流動床ボイラ
CA1240888A (en) Fast fluidized bed boiler and a method of controlling such a boiler
JPH04283304A (ja) 循環流動層ボイラおよびその運転方法
WO1997039282A1 (en) A fluidized bed combustion plant, equipped with means for distributing recirculated material in the bed
JPH0743114B2 (ja) 未燃灰回収装置
JPH0544564B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees