JP3014814U - 植木鉢の栗石収容篭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植木鉢の底に敷き詰める栗石（小石）を篭内
に収容して、花木を植替えするときに用土と栗石の分離
を容易にするものである。 【構成】 栗石を収容する篭において、その底面を細か
いメッシュとし、側面および蓋を栗石の大きさより細か
いメッシュとし、さらに蓋を篭本体とヒンジを介して一
体的に構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、植木鉢容器の底部に敷き並べられる栗石を収容するための容器（篭 ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

植木鉢に花木を植えるとき、先ず植木鉢Ｐの底部に開設された穴に用土の流出 を防止するためのメッシュを敷き、次いで栗石（小石）を数ｃｍの高さにまで積 層し、その上に粒子の細かい用土が盛られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

常に成長を続ける花木は適当な時期に植替えをする必要がある。この植替えに 際して植木鉢底部に積層されている多数の栗石は用土と共に植木鉢外に取り出さ れるが、再使用が可能であるためにその用土中より１個１個拾い集められている 。一時に多数の花木を植替える場合にこの栗石の拾い集め作業は非常に煩わしく 、長時間を要するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

植木鉢容器内の内側下方に装填する蓋付きの栗石収容篭であって、その底部に は０．０１〜０．１平方ｃｍのメッシュ（または小穴）を開設し、側面及び蓋に は該植木鉢容器内底部に敷き並べる栗石が通過することのない大きさのメッシュ を形成したことに特徴を有するものである。

【０００５】 また、その篭本体と蓋とがヒンジを介して一体的に硬質又は半硬質プラスチッ クで成形されたものであり、さらに、その蓋には容器本体の上縁に係合するフッ クが延設してあり、閉蓋状態の保持を容易にしたものである。

【０００６】

【作用】 以上の構造になる本考案の栗石収容篭は、植木鉢底部に積層する栗石がその中 に収容されて植木鉢底部に装填される。したがって花木の植替え時に植木鉢から 用土と共に取り出されたとき、栗石は当然篭の中に収容されているので従来のよ うに拾い集める手間が省かれ、また、この篭に振動を与えることによりその栗石 に付着した用土が容易に分離されて篭外に排出されて清浄になるので、次なる新 たな植木鉢に容易に装填されることになる。さらに、このカゴの底部には細かい メッシュが形成されているので用土が容易に流出することもなくなる。

【０００７】

【実施例】

本考案に係る栗石収納篭の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は植木鉢 内の底部に本考案篭を挿入した状態を示したもので、篭１は硬質または半硬質の プラスチックで成形されたものである。その篭の大きさは、その底２が植木鉢Ｐ の底に密着し、かつ、その胴部３の外周が植木鉢底部内周にほぼ沿った形状で、 その高さは植木鉢の深さの１／８〜１／２としたものである。図では円形の植木 鉢を示しているが角形、多角形、長方形であってよい。

【０００８】 篭の底２には０．０１〜０．１平方ｃｍのメッシュ２ａまたは細孔が開設され ている。また、その胴部３には該篭に収容される栗石（小石）が通過しない程度 の大きさのメッシュ３ａが形成されており、その胴部３の上端縁３ｂからヒンジ ４を介して蓋５が一体的に連設形成されている。その蓋５にも栗石が通過しない 大きさのメッシュ５ａが形成され、さらにその蓋の外周縁５ｂには蓋本体の上縁 に係合するフック５ｃ、５ｃが裏面側に突設形成されている。なお、これらのメ ッシュは正方形、長方形のいずれでも良く、また、円形でも良い。

【０００９】 以上の構造になる本考案栗石篭１の使用方法は次の通りである。すなわち、所 定の大きさの栗石Ｓを篭１内に詰め込んで蓋５を重ねて閉じる。このとき蓋５に 突設したフック５ｃ、５ｃの先端が胴部３の上端縁３ｂに当接し、次いで該上端 縁の内側に歪曲して降下し、蓋１下面が上端縁に重なり合うとフック５ｃ、５ｃ はその弾性により外側に復元し、さらに若干の圧力を加えてその復元を助けるこ とにより胴部上端縁３ｂに完全に係合される。このようにして一旦閉じられた蓋 ５は容易に開くことはない。この篭１を植木鉢Ｐの内部に挿入装填する。そして その上に用土を投入し花木を植えあるいは種を蒔くことができる。したがってこ の篭を使用すれば、従来のように別体のメッシュを植木鉢底面の排水穴に覆いか ぶせる必要はない。

【００１０】 このようにした植木鉢は、透水性が良くいために花木の根が腐食することなく 育ち、また、篭１の底面２に細かなメッシュ２ａを形成しているので用土の流出 が防がれる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案栗石篭の底２に細かいメッシュ２ａを形成しているために、この篭１を 使用すれば、別製のメッシュを植木鉢底部に敷き詰める必要はなくなる。また、 花木の植替え時、植木鉢より取り出された栗石は篭の中に収容されているので用 土との分離が簡単であり、直ちに植替え用の新たな鉢に装填することができ、作 業性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の栗石収容篭を植木鉢に挿入した状態を
示す正面からみた中央断面図である。

【図２】栗石収容篭の斜視図である。

【符号の説明】

１ 栗石収容篭 ２ 底部 ３ 胴部 ５ 蓋

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植木鉢の内側下方の内周壁に沿って装填
   される、ほぼその内周壁と同形の外周壁を有する蓋付き
   栗石収容篭であって、その底部には０．０１〜０．１平
   方ｃｍのメッシュまたは通孔を形成し、側面及び蓋には
   該植木鉢容器内底部に敷き並べる栗石の径より小さいメ
   ッシュを形成し、その篭の高さは植木鉢の高さの１／２
   以下であることに特徴を有する植木鉢用栗石収容篭。
2. 【請求項２】 篭本体とその蓋とがヒンジを介して硬質
   又は半硬質プラスチックで一体的に成形したことに特徴
   を有する請求項１記載の栗石篭。