JP3014811B2 - 偏光子及び該偏光子を備えた変調器 - Google Patents

偏光子及び該偏光子を備えた変調器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の偏光面を有する
直線偏光を得るために使用される偏光子及び該偏光子を
備えた変調器に関する。
【0002】光通信装置等の光学装置の分野において
は、楕円偏光等の直線偏光以外の光から特定の偏光面を
有する直線偏光を得るために偏光子が使用されることが
ある。この種の偏光子を実用するに際しては、光学装置
の構成の自由度を増大させるために、小型化に適し、且
つ構成が簡単であることが望ましい。
【0003】
【従来の技術】従来の偏光子としては、(ア)グラント
ムソンプリズムやロションプリズム等のように、複屈折
性結晶においてその常光線に対する屈折率と異常光線に
対する屈折率が異なることを利用して、常光線と異常光
線を異なる光路に分離するようにしたもの、(イ)誘電
体多層膜等の薄膜を用いて、この薄膜に入射した光線
を、偏光面が互いに直交する2つの直線偏光成分に分離
して、その一方を透過させ他方を反射させるようにした
もの、(ウ)誘電体層と金属層を交互に多数積層し、積
層面と平行に光線を透過させることによって、一方の直
線偏光成分を吸収除去するようにしたもの、等が公知で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(ア)の偏光子は構成は簡単であるが、光路の分離角が
小さいので装置内に組み込んだときに大きなスペースを
占有するという問題がある。
【0005】(イ)及び(ウ)の偏光子は小型化に適し
ているものの、構成が複雑であるという問題がある。 本発明はこのような事情に鑑みて創作されたもので、小
型化に適し且つ構成が簡単な偏光子を提供することを目
的としている。
【0006】この偏光子を構成の主要部とする変調器を
提供することも本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光子の第1の
構成は、光学的等方性物質と光学的異方性物質とを界面
が微細な凹凸面になるように接合し、該界面を通過する
光の一方の偏光成分に対する上記光学的等方性物質及び
上記光学的異方性物質の屈折率が等しくなるようにし、
他方の偏光成分に対する上記光学的等方性物質及び上記
光学的異方性物質の屈折率が互いに異なるようにしたも
のである。
【0008】本発明の偏光子の第2の構成は、上記光学
的異方性物質の屈折率の異方性が一致するように第1の
構成の偏光子を複数積層したものである。本発明の偏光
子の第3の構成は、微細な粒状の光学的異方性物質を光
学的等方性物質の内部に多数散在させ、該光学的等方性
物質に入射する光の一方の偏光成分に対する上記光学的
等方性物質及び上記光学的異方性物質の屈折率が等しく
なるようにし、他方の偏光成分に対する上記光学的等方
性物質及び上記光学的異方性物質の屈折率が互いに異な
るようにしたものである。
【0009】本発明の偏光子の第4の構成は、微細な粒
状の光学的等方性物質を光学的異方性物質の内部に多数
散在させ、該光学的異方性物質に入射する光の一方の偏
光成分に対する上記光学的等方性物質及び上記光学的異
方性物質の屈折率が等しくなるようにし、他方の偏光成
分に対する上記光学的等方性物質及び上記光学的異方性
物質の屈折率が互いに異なるようにしたものである。
【0010】本発明の変調器は、第1乃至第4の構成の
いずれかに係る偏光子と、該偏光子における上記光学的
等方性物質及び上記光学的異方性物質のいずれか一方又
は両方の屈折率を変調信号に応じて変化させる手段とを
備えたものである。
【0011】
【作用】本発明の偏光子の第1、第3又は第4の構成に
よると、光学的等方性物質の屈折率と光学的異方性物質
の屈折率が等しくなる偏光成分はこの偏光子を透過し、
光学的等方性物質の屈折率と光学的異方性物質の屈折率
が異なる偏光成分は散乱される。従って、光学的等方性
物質の屈折率と光学的異方性物質の屈折率が等しくなる
偏光成分のみを取り出すことができ、偏光子としての機
能が達成される。
【0012】本発明の偏光子は、光路を分離するもので
はないので、装置の小型化に適し、しかも構成が簡単で
ある。本発明の偏光子の第2の構成は、第1の構成を光
伝搬方向に複数並べた形態をとっているので、第1の構
成に比べて消光比を高めることができる。
【0013】本発明の変調器によると、光学的等方性物
質及び光学的異方性物質のいずれか一方又は両方の屈折
率を変調信号に応じて変化させるようにしているので、
偏光子の上述の動作原理に従った散乱が生じるか否かに
よる強度変調、或いは上記散乱の程度に応じた強度変調
が可能になる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例を示す偏光子の斜視図で
あり、この偏光子は第1の構成に対応している。
【0015】1は屈折率に異方性がない光学的等方性物
質であり、この実施例では石英ガラスが使用される。2
は屈折率に異方性がある光学的異方性物質であり、この
例では複屈折性物質が用いられている。これら光学的等
方性物質1と光学的異方性物質2は、界面3が微細な凹
凸面になるように接合されている。
【0016】いま、光学的等方性物質1の外側からこの
偏光子に入射角0°で光が入射するとし、その互いに直
交する偏光成分を便宜上P偏光及びS偏光とする。ま
た、光学的等方性物質1のP偏光に対する屈折率とS偏
光に対する屈折率は等しいから、これをnとする。
【0017】光学的異方性物質2を構成している複屈折
性物質の光学軸は、P偏光がこの複屈折性物質の常光線
となり、且つS偏光がこの複屈折性物質の異常光線とな
るように設定されている。そして、光学的異方性物質2
の常光線に対する屈折率no が光学的等方性物質1の屈
折率nと等しくなるように、光学的等方性物質1の屈折
率が調整されている。
【0018】このようにしておくと、伝搬媒体となる光
学的等方性物質1及び光学的異方性物質2のP偏光に対
する屈折率は等しいから、P偏光は界面3で散乱されず
にこの偏光子を透過する。一方、伝搬媒体となる光学的
等方性物質1及び光学的異方性物質2のS偏光に対する
屈折率は異なるから、S偏光は界面3で散乱されて著し
く減衰する。従って、P偏光成分及びS偏光成分を有す
る入射光から、P偏光成分のみからなる偏光成分を取り
出すことができ、偏光子としての機能が達成される。
【0019】光学的等方性物質1の表面における反射帰
還光の発生を防止するために、光学的等方性物質1に対
する入射角を10°〜20°程度に設定してもよい。本
実施例によると、偏光子の大きさは入射光のビーム径に
応じた大きさで足りるので、偏光子の小型化が可能であ
る。
【0020】この偏光子の製造方法は例えば次のステッ
プを含む。 (ア)板状の光学的異方性物質の一方の面を鏡面研磨
し、他方の面を微細な凹凸状に形成するステップ。
【0021】(イ)光学的異方性物質の微細な凹凸面上
に、CVD法によって所定の屈折率に調整されたスート
状ガラスを堆積させるステップ。 (ウ)光学的異方性物質上に堆積したスート状ガラスを
溶融させた後冷却してガラス化させるステップ。
【0022】(エ)このガラス化した光学的等方性物質
を鏡面研磨するステップ。 CVD法によらず、溶融したガラス剤を光学的異方性物
質の凹凸面上に充填するようにしてもよい。
【0023】光学的等方性物質1の屈折率nが光学的異
方性物質2の異常光線に対する屈折率ne と等しくなる
ように設定してもよい。この場合には、S偏光のみがこ
の偏光子を透過する。
【0024】光の入射方向を本実施例とは逆にして、光
学的異方性物質2の側から光を入射するようにしてもよ
い。図2は本発明の第2実施例を示す偏光子の斜視図で
あり、この実施例は第2の構成に対応している。
【0025】図1に示された偏光子を3つ用い、光学的
異方性物質2の屈折率の異方性が一致するようにこれら
3つの偏光子が重ねられている。偏光子同士の接合は光
学接着剤により行うことができる。
【0026】この実施例によると、S偏光の散乱が3回
行われることになるので、高い消光比を有する偏光子の
実現が可能になる。光学的異方性物質2の屈折率の異方
性が一致するようにするためには、光学的異方性物質2
として複屈折性結晶が用いられている場合には、各結晶
の光学軸が互いに平行になるようにする。
【0027】各偏光子の接合面が微細な凹凸面になるよ
うにすることによって、消光比をさらに高めることがで
きる。積層する偏光子の数を増やすことにより、全体と
しての消光比を高めることができる。
【0028】図3は本発明の第3実施例を示す偏光子の
斜視図であり、この実施例は第3の構成に対応してい
る。11は光学的等方性物質であり、その内部には、微
細な粒状の光学的異方性物質12が多数散在している。
光学的異方性物質12の形状は例えば球状である。そし
て、各物質の屈折率の関係については第1実施例と同様
に設定されている。光学的異方性物質12としては、液
晶分子からなるものを用いることもできる。
【0029】この実施例においても、P偏光については
偏光子内における伝搬媒体の屈折率が均一であるから、
偏光子内において散乱されることなく透過し、S偏光に
ついては、光学的等方性物質11の屈折率と光学的異方
性物質12の屈折率が異なるから、S偏光は偏光子内で
散乱して大きく減衰する。
【0030】図4は本発明の第4実施例を示す偏光子の
斜視図であり、この実施例は第4の構成に対応してい
る。この実施例では、第3実施例におけるのとは逆に、
微細な粒状の光学的等方性物質21を光学的異方性物質
22の内部に多数散在させている。
【0031】この構成によると、前実施例におけるのと
同様にして、P偏光のみがこの偏光子を透過するように
なる。本発明の変調器を実施する場合、屈折率を変調信
号に応じて変化させる手段としては、電界、磁界、圧力
等を印加して屈折率を変化させるようにしたものを用い
ることができる。
【0032】電界を印加する場合には、偏光子における
互いに対向する側面上に電極を形成し、この電極対間に
電位差を与えるようにすればよい。例えば、電界が印加
されたときにP偏光が大きく散乱され、電界が印加され
ないときにP偏光が良好に偏光子を透過するようにして
おくと、特定の偏光面の光に対する強度変調が可能にな
り、簡単な構成の変調器を提供することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
小型化に適し且つ構成が簡単な偏光子の提供が可能にな
るという効果を奏する。
【0034】また、この変調器を構成の主要部とする小
型化に適し且つ簡単な構成の変調器の提供が可能になる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す偏光子の斜視図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例を示す偏光子の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例を示す偏光子の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第4実施例を示す偏光子の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,11,21 光学的等方性物質 2,12,22 光学的異方性物質

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細な粒状の光学的異方性物質を光学的
    等方性物質の内部に多数散在させ、 該光学的等方性物質に入射する光の一方の偏光成分に対
    する上記光学的等方性物質及び上記光学的異方性物質の
    屈折率が等しくなるようにし、他方の偏光成分に対する
    上記光学的等方性物質及び上記光学的異方性物質の屈折
    率が互いに異なるようにしたことを特徴とする偏光子。
  2. 【請求項2】 微細な粒状の光学的等方性物質を光学的
    異方性物質の内部に多数散在させ、 該光学的異方性物質に入射する光の一方の偏光成分に対
    する上記光学的等方性物質及び上記光学的異方性物質の
    屈折率が等しくなるようにし、他方の偏光成分に対する
    上記光学的等方性物質及び上記光学的異方性物質の屈折
    率が互いに異なるようにしたことを特徴とする偏光子。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれかに記載の偏光
    子と、 該偏光子における上記光学的等方性物質及び上記光学的
    異方性物質のいずれか一方又は両方の屈折率を変調信号
    に応じて変化させる手段とを備えたことを特徴とする変
    調器。
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