JP3014803B2 - 流量兼圧力制御弁 - Google Patents

流量兼圧力制御弁

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JP3014803B2 JP3146515A JP14651591A JP3014803B2 JP 3014803 B2 JP3014803 B2 JP 3014803B2 JP 3146515 A JP3146515 A JP 3146515A JP 14651591 A JP14651591 A JP 14651591A JP 3014803 B2 JP3014803 B2 JP 3014803B2
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勇作 野沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプから吐出さ
れる圧油の流量を制御するとともに、この圧油の圧力が
所定圧力以上になるとこれをリリーフする流量兼圧力制
御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、流量兼圧力制御弁を図2により
説明する。図2は従来の流量兼圧力制御弁の断面図であ
る。図で、1は入力ポート、2はシート弁、3はフィー
ドバックスリット、4はフィードバックスリット3から
分岐する第1の油通路、5は弁室、6は弁室5に連絡す
る第2の油通路、7は中央で第1の油通路4に、下部で
第2の油通路6に連絡するピストン室、8はピストン室
7内に収容されたピストン、8aはピストン8の受圧
部、9はピストン室7内の上部に挿入された第1のロッ
ド、10はピストン室7の下端部を開閉するポペット
弁、11はポペット弁10をピストン室7へ付勢するば
ね、12はばね室13内の圧油を排出する排出口、14
は出力ポートである。15は弁室5と出力ポート14と
を連絡する通路に介在する制御弁であり、その開閉量を
制御することによりシート弁2の開閉量、すなわち入力
ポート1と出力ポート14間の流量を制御する。
【0003】入力ポート1に図示しない油圧ポンプから
の圧油が供給されたとき、この圧油はシート弁2のフィ
ードバックスリット3、第1の油通路4を経てピストン
室7に導入されるとともに弁室5内にも導入される。こ
の状態で制御弁15を開いた場合、弁室5内の圧油は制
御弁15を経て出力ポート14へと流出されるので弁室
5内の圧力低下に比例してシート弁2が上方へと移動す
る。これにより入口ポート1と出力ポート14とが連通
し、圧油は入力ポート1から出力ポート14へ流れる。
この場合の圧油の流量は制御弁15の開度により制御さ
れる。一方、制御弁15が閉じた状態(シート弁2が閉
じた状態)で入力ポート1の圧力Ps、したがってピス
トン8の受圧部8aの圧力が所定値以上の値になると、
ピストン8はばね13の圧力に抗してポペット弁10を
押し下げるので、弁室5内の圧油は第2の油通路6を介
してばね室13内に流出し、最終的に排出口12から出
力ポート14へと流出される。このため、弁室5の圧力
が低下し、シート弁2が上昇して入力ポート1と出力ポ
ート14とを連通し高圧となっている圧油をリリーフす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記流量兼
圧力制御弁においては、ばね11を収納するばね室13
の外径Dsを、シート弁2のシート径Doからシート弁
2の最大変位の2倍を差し引いた値に設定しなければな
らないという制約を受ける。例えばシート径Doを18
mm、シート弁2の最大変位を3mmとするとばね室1
3の外径Dsは12mmとなり、ばね11の設定にかな
りの制約が課せられることになる。
【0005】 表 1 コイルばね コイルばね コイルばね 許容最大 素線径(d) 中心径(D) 外径 圧油(Ps) 2、5mm 7、5mm 10、0mm 290kg/cm 2、6mm 7、8mm 10、4mm 310kg/cm 2、7mm 8、1mm 10、8mm 340kg/cm 2、8mm 8、4mm 11、2mm 360kg/cm 2、9mm 8、7mm 11、6mm 390kg/cm 3、0mm 9、0mm 12、0mm 415kg/cm
【0006】この表1はピストン8の外径dsoからピ
ストン8の下部にある弁押圧部の外径dsiを差し引い
た環状面積、当該弁押圧部の外径dsiの応力値、ポペ
ット弁10の弁開口面積を勘案して、ピストン8の外径
dsoを4mmとし、ばね11に生じる最大応力値を7
0kg/cm とし、さらに、ばね11の成形条件をD
/d=3(ここにD:ばね中心径、d:ばね素線径)と
した状態でばね11にかかる許容最大油圧を計算した結
果が示されている。この表1より、ばね室13内に収納
可能なばねを考えた場合、その寸法の限定から上記流量
兼圧力制御弁の取扱える最大圧油は250kg/cm
程度が限度となることが判る。このことは現在省エネル
ギー化等の目的で例えば油圧ショベル等では400kg
/cm程度の圧油が商用されているが、このような要求
に応じられないという問題を有する。
【0007】そこで、このような問題を解決するため、
図3に示すような流量兼圧力制御弁が考えられている。
図3は他の流量兼圧力制御弁の断面図である。図で、図
2に示す部分と同一または等価な部分には同一符号が付
してある。この流量兼圧力制御弁は、シート弁2の上方
にある弁室5の上方にばね室13が設けられ、このばね
室13内にポペット弁10およびバネ11が収納されて
いる。シート弁2のピストン室7には、フィードバック
スリット3およびこのフィードバックスリット3から分
岐する油通路4を介しての圧油が供給される。この圧油
が所定圧以上になるとピストン8は上方に移動してポペ
ット弁10を押し上げる。これにより弁室5内の圧油は
管路21を介して出力ポート14に流れ、弁室5の圧力
が低下し、シート弁2が上方へ移動し、入力ポート1の
圧油は出力ポート14へリリーフされる。この構成によ
れば、ばね室13、ポペット弁10、およびばね11か
らなるリリーフ弁要素は寸法的制約を受けないからばね
11の設計にも寸法的制約を受けない。しかし、この構
成によれば、ばね室13からの戻り油を排出する管路2
1を新たに付け加えなければならず、機器の構成が複雑
になるという欠点を有する。
【0008】また、図4に示すような流量兼圧力制御弁
も考えられている。図4はさらに他の流量兼圧力制御弁
の断面図である。図で、図2に示す部分と同一または等
価な部分には同一符号が付してある。制御弁15の前後
差圧を一定に保つ弁22を図示のように配置し、この弁
22の機能動作用としてピストン8を利用した場合、図
2に示す構成でリリーフ弁機能を持たせることができな
くなる。したがって、図4に示す如くリリーフ弁要素1
0、11、13、23をシート弁2とは別体として設置
しなければならず、弁入口部の圧を誘導する油通路2
4、弁室5の圧を誘導する油通路25が新たに必要とな
り、やはり機器の構成が非常に複雑になるという欠点を
有する。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、コンパクトで簡易な構成でありながら取扱う許容
最大圧を大きくすることができる流量兼圧力制御弁を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力ポートと、出力ポートと、これら入
力ポートと出力ポートとの間を開閉するシート弁と、こ
のシート弁のシート部と対向する側に形成され前記入力
ポートからの圧油が導入される弁室と、この弁室と前記
出力ポートとの間に設けられ圧油の流量を制御する制御
弁と、前記シート弁内に形成され前記弁室と前記出力ポ
ートとを連絡する通路と、この通路をばね圧で遮断する
ポペット弁と、前記シート弁内に配置され前記入力ポー
トの圧力を受けこの圧力が所定値以上になったとき前記
ポペット弁をばね圧に抗して開くピストンとを備えた流
量兼圧力制御弁において、前記ポペット弁と前記ピスト
ンとを一体構造に形成し、この一体構造内に設けられ前
記ピストンおよび前記ポペット弁間を貫通する貫通細孔
と、この貫通細孔に連通し、前記ピストンと対抗する側
に形成された前記ポペット弁の延長部内およびにこの延
長部内に設けられたロッドの上端面によって形成される
ポペット弁内室と、前記延長部外側に形成され前記出力
ポートに連絡する前記通路の一部を形成するとともに、
前記ポペット弁内室の油圧から隔離されたポペット弁外
室とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】入力ポートからピストン側に誘導される圧油は
貫通細孔を介してピストン側の圧力と対抗する圧力をポ
ペット弁側に発生させる。したがって、ポペット弁を閉
じるばね力はポペット弁側に発生した圧力分だけ減少せ
しめることができ、逆に従来と同一のばねを用いれば、
より一層大きな圧力に対抗することができ、このため、
ばねの設計に裕度ができるとともに、弁の大きさを従来
と同一としたままで許容最大圧を大きくすることがで
き、しかもリリーフ弁特性を損なうことはない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る流量兼圧力制御弁の
断面図である。図中、図2と同一部材には同一符号を付
して説明を省略する。30はピストン部分とポペット部
分とを一体化した弁体であり、ピストン部分の受圧部8
aには凹部31が形成されている。32はばね支持部3
3に支持されたロッドであり、弁体30の下方の延長部
34内を案内する。ロッド32の上端面、弁体30のポ
ペット弁部分、および弁体30の延長部34によりポペ
ット弁内室35が形成され、その外側に弁室5から出力
ポート14に連絡する通路の一部を形成するポペット弁
外室37が形成されている。36は弁体30の中心軸上
に形成された第3の油通路(細孔)であり、受圧部8a
ポペット弁内室35とを連絡している。
【0013】入口圧Ps、したがって受圧室8aの圧力
が所定圧力以上に上昇すると、弁体30はバネ11のば
ね力に抗して下方へ移動し、ポペット弁部分が開いて弁
室5内の圧油を第2の油通路6を介して排出口12から
出力ポート14に排出する。このため、弁室5の圧力が
低下し、シート弁2が上昇して入力ポート1の圧油を出
力ポート14にリリーフする。入力ポート1の圧力が所
定圧力未満に低下すると、弁体30はばね11により押
し上げられ、ポペット弁部分が閉じ、図示の状態に復旧
する。
【0014】入力ポート1の圧力が所定圧より低い場
合、ピストン室7に導入された圧油は第3の油通路36
を通ってポペット弁内室35に供給される。この状態に
おけるピストン室7の圧力W7はピストン室7の径をD
S7、係数をKとすると、W7=K・DS7 2 となり、ま
た、ポペット弁内室35の圧力W35ポペット弁内室3
5の径をDS35、係数をK(上記と同一係数)とする
と、W35=K・DS35 2 となる。したがって、弁体30
にかかる圧力W30は図2に示す構造に比べて値W35だけ
減少し、圧力W7に対抗するばね11のばね力もその分
減少する。このため、外径構造およびピストン7の圧力
を図2に示すものと同一とすると、ばね11の材質や径
の選定に裕度ができてばね11の設計が容易となる。ま
た、従来と同一のばねを用いた場合には、ピストン室7
の圧力、すなわち入力ポート1の圧力をより大きな圧力
とすることができ、ばねおよびばね室の寸法を大きくし
なくとも取扱う許容最大圧を大きくすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ポペット弁とピストン
とを一体構造とした弁体を構成するとともに、この弁体
内にポペット弁側にピストン側の圧力と対向する圧力を
発生させるための貫通細孔およびポペット弁内室を設け
たことにより、この弁体を押し下げる力をポペット弁側
にかかる圧力分だけ減少させることができるから、この
弁体に復帰力を与えるばねのばね力をその分減少させる
ことができ、ばねの寸法を大きくしなくとも取扱う許容
最大圧を大きくすることができる。また、ポペット弁内
室の外側にポペット弁外室を設け、弁室からポペット弁
の下部に位置する出力ポートへの通路の一部を形成した
ので、既存の流量兼圧力制御弁の基本構成を変えること
なく、流量兼圧力制御弁をコンパクトに構成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る流量兼圧力制御弁の断面
図である。
【図2】従来の流量兼圧力制御弁の断面図である。
【図3】従来の他の流量兼圧力制御弁の断面図である。
【図4】従来のさらに他の流量兼圧力制御弁の断面図で
ある。
【符号の説明】
30 弁体 36 第3の油通路(細孔)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−93175(JP,A) 実開 平2−105673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/04 F16K 31/122

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと、出力ポートと、これら入
    力ポートと出力ポートとの間を開閉するシート弁と、こ
    のシート弁のシート部と対向する側に形成され前記入力
    ポートからの圧油が導入される弁室と、この弁室と前記
    出力ポートとの間に設けられ圧油の流量を制御する制御
    弁と、前記シート弁内に形成され前記弁室と前記出力ポ
    ートとを連絡する通路と、この通路をばね圧で遮断する
    ポペット弁と、前記シート弁内に配置され前記入力ポー
    トの圧力を受けこの圧力が所定値以上になったとき前記
    ポペット弁をばね圧に抗して開くピストンとを備えた流
    量兼圧力制御弁において、 前記ポペット弁と前記ピストンとを一体構造に形成し
    この一体構造内に設けられ前記ピストンおよび前記ポペ
    ット弁間を貫通する貫通細孔と、この貫通細孔に連通
    し、前記ピストンと対抗する側に形成された前記ポペッ
    ト弁の延長部内およびにこの延長部内に設けられたロッ
    ドの上端面によって形成されるポペット弁内室と、前記
    延長部外側に形成され前記出力ポートに連絡する前記通
    路の一部を形成するとともに、前記ポペット弁内室の油
    圧から隔離されたポペット弁外室とを設けたことを特徴
    とする流量兼圧力制御弁。
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