JPH0418014Y2 - - Google Patents

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JPH0418014Y2
JPH0418014Y2 JP17693085U JP17693085U JPH0418014Y2 JP H0418014 Y2 JPH0418014 Y2 JP H0418014Y2 JP 17693085 U JP17693085 U JP 17693085U JP 17693085 U JP17693085 U JP 17693085U JP H0418014 Y2 JPH0418014 Y2 JP H0418014Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は比例電磁式リリーフ付き減圧弁に関す
る。
〔従来の技術〕
比例電磁式リリーフ付き減圧弁は、比例電磁
式パイロツトリリーフ弁とリリーフ付き減圧弁と
を一体に組合せて、油圧システム内の圧力を入力
電流に対して比例的に制御するようにした複合弁
装置であり、通常はリリーフ付き減圧弁を構成す
る単一のスプールによつて一次側からの圧油を減
圧して二次側へ伝えると共に、二次側からサージ
圧や負荷圧変動で異常圧力が到来したときに二次
側をタンクポート側へ開くように構成されてい
る。ところが、このような一般的な比例電磁式リ
リーフ付き減圧弁では、二次側をタンクポート側
へ開くリリーフ動作の際の開放流路をスプール内
を経て形成しなければならないためその開口面積
の上限に限界があり、このため、特に圧力降下時
の応答性に限界を生じて用途によつては無視でき
ない圧力変動の発生原因となつたり、設定圧にな
るまでの時間が長くなつたりし、逆に応答を速め
るために前記開口面積を大きくすると本来の特性
上の整定性の劣化を招いてしまうことがある。即
ち、例えば圧延機やロールベンデイング装置など
の圧下制御に用いられる減圧弁では、前記応答性
と整定性の良いことが要件であり、従つて、この
ような用途には一般的な構造の比例電磁式リリー
フ付き減圧弁は不向きであるとされていた。
そこで従来では、例えば圧延機やロールベンデ
イング装置向けの比例電磁式リリーフ付き減圧弁
として第3図に示すように減圧弁スプールとリリ
ーフ弁スプールとを別にしたものが使用されてい
た。この第3図に示す比例電磁式リリーフ付き減
圧弁は豊産マシナリー株式会社(千葉県千葉市)
から入手可能である。
すなわち第3図において、1は減圧弁ボデイで
あつて減圧弁用メインスプール5とそのシート7
およびメインスプリング13を含み、ボデイ1の
下部にはリリーフ弁ボデイ2が配置されると共に
上部にはパイロツト弁3が装着されている。リリ
ーフ弁ボデイ2は、リリーフ弁ばね11によつて
タンクへの通路14に通じたシート8に着座され
たリリーフ弁体6を含み、また、パイロツト弁3
は、比例電磁ソレノイドプランジヤ装置4によつ
てパイロツトスプリング12を介してシート9に
押し付けられるパイロツトポペツト10を含んで
いる。
今、一次側圧力ポート15から流入した圧油は
通路16を通つて一次室17に到達する。メイン
スプール5は、通常はスプリング13によつて下
方に押し下げられており、圧油流れはシート7と
スプール5の間を通つて二次室18から通路19
へ流れ、リリーフ弁体6の周囲を通過して二次側
圧力ポート20へ至り、アクチユエータに導入さ
れる。以上はメインラインであり、パイロツトラ
インについては、二次側通路19からパイロツト
ライン21が導かれている。このパイロツトライ
ン21はメインスプール5の下部に直接通じると
共に絞り22を介してリリーフ弁体6のばね室側
に通じ、更に絞り23,24を介してパイロツト
弁3に通じ、さらにまた絞り25を介してメイン
スプール5の上部ばね室26に通じている。ソレ
ノイドプランジヤ装置4を設定電流で励磁すると
パイロツトポペツト10はパイロツトシート9に
所望の力で押し付けられる。このとき二次側通路
19からパイロツトライン21に導かれたパイロ
ツト圧力はメインスプールの上下端とリリーフ弁
体6のヘツド側にかかり、通路27を介してパイ
ロツト弁3のシート9に達している。このパイロ
ツト圧力はポペツト10を押し上げ、通路28を
通つてドレンポート29に至る。今、仮に二次側
圧力ポート20側がデツドエンドの場合、一次圧
はメインスプール5のシート7の開口を通つて二
次側圧力ポート20に流れようとするが、パイロ
ツト弁で設定した圧力を越える流体はポペツト1
0の力に打勝つて通路28からドレンポート29
へ流出するので、設定圧力以上の圧力上昇が防止
される。一方、メインスプール5はその上下端で
パイロツト流れにオリフイス22〜25による圧
力差を生じているから、パイロツト流れが多いほ
どメインスプール5上部の圧力が下部圧力に対し
て低くなり、これによりメインスプール5が上方
へ押し上げられ、メインラインが絞られる結果、
二次側の圧力上昇が抑えられると同時に二次側の
圧力変化が一次側に伝わらないようになるもので
ある。二次側圧力ポート20の負荷圧が低くなる
とパイロツト圧が降下してパイロツトポペツト1
0が閉じ、従つてパイロツトラインに流れがなく
なるため、メインスプール5の上下には圧力差が
なくなり、スプリング13の力でメインスプール
5が下降してメインラインの開度を広げ、流体を
より多く二次側圧力ポート20側に流して所定圧
力に近づけようとする。
この第3図の従来例では、以上のようにして減
圧弁が一次側に圧力変動を与えないで二次側の圧
力をコントロールし、リリーフ弁が二次側からの
サージ圧をタンクポート14へ逃がす役目をして
いる。つまりリリーフ弁体6のヘツド側はパイロ
ツト圧とスプリング11のばね力とで付勢されて
おり、常に制御された二次側圧力の10〜20%アツ
プの力でリリーフ弁体がシート8に押し付けられ
ていて、二次側からの急激な圧力が働いた場合だ
けサージ圧をタンクライン14へ逃がして急激な
圧力上昇を防止する働きをしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、第3図の比例電磁式リリーフ付
き減圧弁では、例えば圧延機やロールベンデイン
グ装置などの圧下制御の用途において、パイロツ
トラインへの圧油導入を二次側通路から行つてい
るため、負荷変動等による二次側異常圧力がリリ
ーフ弁ばね室にも伝達されてしまい、これがリリ
ーフ弁体6をシート8に押し付ける方向に作用す
るのでリリーフ弁の作動遅れや作動不全を招き、
二次側の異常圧力を除去できない事態が生じると
いう欠点がある。また、設定圧力を降下させる場
合、減圧弁用メインスプール5にリリーフ機能が
なく、そしてリリーフ弁設定圧力と減圧弁設定圧
力との中間の圧力範囲での圧力降下時間はパイロ
ツト弁3から逃げる圧油流量によつて決定される
ことから、応答時間が極めて長くなり、応答性に
劣る欠点がある。さらにパイロツト流量が一次側
圧力と減圧弁通過流量とによつて変化するので圧
力オーバーライド特性も良くなく、さらにまたリ
リーフ弁の作動圧力が減圧弁設定圧力の10〜20%
増しと高いため、二次側圧力がこの値以上になら
ないとリリーフ弁が作動せず、二次側圧力を短時
間で設定圧力に整定することが極めて困難である
という欠点も有している。
従つて本考案で課題とするところは、前記従来
の比例電磁式リリーフ付き減圧弁のもつ欠点を除
去して、例えば圧延機やロールベンデイング装置
などの圧下制御の用途のために、二次側のサージ
圧や負荷変動による異常圧力が生じてもこれを小
さく抑制すると共に短時間でタンクラインに開放
して急激な圧力上昇を防止し、また圧力降下時に
ついても応答性および整定性を高速化した比例電
磁式リリーフ付き減圧弁を提供することである。
〔問題点の解決手段〕
前述の課題を達成するために本考案の比例電磁
式リリーフ付き減圧弁では、一次側圧力ポートと
二次側圧力ポートとの間に設けられ、一端面側に
受ける二次側圧力が他端面側に作用する主減圧弁
ばねのばね力とパイロツト圧力との和と平衡する
ように一次側から二次側への圧油流れを絞つて減
圧すると共に二次側に前記の和を超える異常圧力
が生じたときにそれをタンクポートへ逃がす機能
を有した主減圧弁と;二次側圧力ポートとタンク
ポートとの間に設けられ、一端面側に受ける二次
側圧力が他端面側に作用するリリーフ弁ばねのば
ね力とパイロツト圧力との和を超えたときに二次
側をタンクラインへ開放するリリーフ弁と;前記
主減圧弁のパイロツトラインと前記リリーフ弁の
パイロツトラインとを連通する共通パイロツト通
路と;前記共通パイロツト通路に主減圧弁の絞り
制御部から二次側圧力ポートへ流れる圧油の一部
を固定絞りを介して導入するパイロツト圧油導入
通路と;二次側圧力ポートに異常高圧が生じたと
きに前記固定絞り前後に生じる差圧の上昇に基づ
いて前記パイロツト圧油導入通路を遮断する通路
開閉機構と;前記共通パイロツト通路の圧力を励
磁電流に比例して制御する比例電磁式パイロツト
制御弁とを備えてなる。
本考案の一つの実施態様によれば、前記通路開
閉機構は、二次側圧力ポートと連通し且つ主減圧
弁の周面に開口するように主減圧弁に穿たれた通
路と、前記固定絞り前後の差圧が設定を超えて大
きくなつたときに前記主減圧弁がばねに抗して変
位することにより前記通路を閉じるように弁ボデ
イ側に形成された開閉制御部とを含んでおり、ま
た別の一つの実施態様によれば、通路開閉機構が
前記パイロツト圧油導入通路内に介装されたポペ
ツト弁を含み、該ポペツト弁が前記固定絞り前後
の差圧の上昇に基づいてポペツトばねに抗してパ
イロツト圧油導入通路を遮断するようになつてい
る。
本考案のリリーフ弁は、リリーフ弁ばねとして
ばね力の調整が可能な可変調整ばねを備えていて
もよく、更にはリリーフ弁の二次側圧力ポートと
タンクポートとの間の弁シートにリリーフ弁ばね
で着座するリリーフ弁ポペツトの径とシート径と
の面積比を1:1として、設定圧力の変更に対し
て主減圧弁とリリーフ弁との圧力差が常に一定に
保たれるようにしてもよい。
〔作用〕
本考案の比例電磁式リリーフ付き減圧弁におい
ては、主減圧弁と別にリリーフ弁を配置してそれ
らのパイロツト圧油を二次側圧力ポートから導入
すると共に共通のパイロツト制御弁で制御し、し
かも負荷圧力変動等により二次側に異常高圧が生
じたときにパイロツト圧力制御ラインをパイロツ
ト圧油導入通路から遮断するようにしているの
で、二次側のサージ圧や異常圧力をリリーフ弁を
介して確実迅速にタンクラインへ大流量で逃がす
ことができ、従つていかなる場合でもその応答性
と整定性を高速に保ことができるものである。
本考案において、前記リリーフ弁ばねとして、
そのばね力を外部から調整可能な可変調整ばねを
用いた場合は、前記主減圧弁とリリーフ弁との圧
力差を所望値に設定できるようになる。またリリ
ーフ弁にポペツトタイプのものを用いた場合、そ
のシート径とポペツト径との面積比を1:1にす
れば、設定圧力が変わつてもリリーフ弁と主減圧
弁との圧力差が変化しないようにすることも可能
である。
本考案の一層の理解のためにその実施例を示せ
ば以下の通りである。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例に係る比例電磁式リ
リーフ付き減圧弁を示す模式断面図、第2図は別
の実施例を示す同様の模式断面図である。
先ず、第1図において、全体を符号100で示
す本考案に係わる比例電磁式リリーフ付き減圧弁
は、主要構成として三つの弁要素、すなわち主減
圧弁120、リリーフ弁140、および比例電磁
式パイロツト圧力制御弁160を備えている。
弁ボデイ102は、一次側圧力ポート104
と、二次側圧力ポート106と、タンクポート1
08とを備え、一次側圧力ポート104は弁ボデ
イ102内の環状弁室110に連通し、二次側圧
力ポート106は前記弁室110の下方に位置す
る同様の環状弁室112に連通し、タンクポート
108は前記弁室110の上方に位置する同様の
環状弁室114に連通している。この弁室114
の上方には更に独立した別の環状弁室116が同
軸配置され、これら各弁室112,110,11
4,116を貫いて上下に貫通する弁孔118が
弁ボデイ102に配設されている。弁孔118内
には、上部近傍に隔壁122を有する筒状の主減
圧弁用スプール124が摺動可能に挿嵌され、上
部の蓋部材103との間に形成されたばね室12
6内のばね128によつて図中下方に付勢されて
いる。スプール124の隔壁122の下部は下端
が開放された筒部となつており、この筒部内は下
端において二次側圧力ポート106に連通してい
る。スプール124には、それがばね128で下
方に押し下げられた位置で一次側圧力ポート10
4と二次側圧力ポート106とを初期開度で連通
する制御穴130が設けられている。ばね室12
6は絞り132を介装した通路134を介して比
例電磁式パイロツト圧力制御弁160のパイロツ
ト絞り162に連通され、このパイロツト絞り1
62は、パイロツトポペツト164を介して通路
166から図示しないドレンポートに至つてい
る。前記スプール124はまたその下部筒部内と
弁室116内とを連通する通路136を有し、該
通路136はスプール124の周面に開口してい
る。前記制御穴130は、スプール124がばね
128に抗して図中上方へ移動するに従い開度を
小さくし、遂には弁室110と二次側ポート10
6間の連通を断つと共に、さらに上方へ移動した
時には弁室120に開いて二次側をタンクポート
に連通させる。
弁室114からタンクポート108への通路の
途中に形成された環状弁室142を貫通して弁室
112から弁ボデイの側面に達する弁孔144内
には、先端にシート孔146とテーパ状シート面
148を有し、その後方に弁室142に開口する
穴150を備えたスリーブ152が挿入固定され
ており、このスリーブ内には、シート面148に
先端エツジで着座するリリーフ弁用ポペツト15
4がばね156により弾設されている。170は
蓋部材であり、この蓋部材170によつて閉じら
れたリリーフ弁ばね室158内は、蓋部材170
内の通路172、弁ボデイ102内の通路17
4,176、そしてもうひとつの蓋部材103内
の通路178を介してパイロツト通路134から
比例電磁式パイロツト圧力制御弁160のパイロ
ツト絞り162に接続されている。なお、リリー
フ弁ばね156は、例えば蓋部材170に配設し
た調圧ねじによりその初期たわみ量、従つてばね
力を可変調整できるようにしてもよい。
前記通路134,178,176は、主減圧弁
120とリリーフ弁140とにひとつの比例電磁
式パイロツト圧力制御弁160のパイロツト制御
圧油を伝える共通パイロツト通路を形成し、固定
絞り180を介して前記弁室116にも通じてい
る。パイロツトポペツト164を、パイロツトポ
ペツトばね168を介してシート163に押し付
けるのはソレノイドプランジヤ装置169であ
り、このソレノイドプランジヤ装置169は図示
しない制御装置から与えられる励磁電流の大きさ
に比例した力でパイロツトポペツト168をシー
ト163に押し付ける。
共通パイロツト通路176に固定絞り180を
介して接続された前記弁室116の上部肩部18
2は、制御孔130がタンクポートに連通した環
状弁室114に開かれるほどスプール124が上
昇したときに、スプール124に設けられた圧油
導入通路136のスプール周面での開口を閉鎖す
る開閉機構を構成している。すなわち一次側から
制御孔130を介して二次側に流れる圧油の一部
を、圧油導入通路136から弁室116を通し固
定絞り180を介して共通パイロツト通路176
にパイロツト圧油として導入するようになつてお
り、スプール124はその下端面側から二次側圧
力を受け、通常の減圧弁動作では、パイロツト圧
力とばね128のばね力の和に二次側圧力を対向
させて、これらの平衡で制御穴130の開度を制
御する。尚、このばね128は可変調整できるも
のであつてもよい。
この実施例の作動を以下に述べる。
一次側圧力ポート104より流入した圧油は弁
室110に入る。スプール124は、当初、ばね
128によつて図中下方に押し付けられており、
弁室110の圧油は、スプール124の制御穴1
30からスプール下部筒部内を経て弁室112及
び二次側圧力ポート106に至り、弁室112か
らリリーフ弁140のポペツト154先端に作用
すると共に、二次側圧力ポート106から圧力制
御すべきシリンダ等のアクチユエータに導入され
る。一方、スプール下部筒内よりパイロツト圧油
が通路136から弁室116を通り固定絞り18
0を介して共通パイロツト通路176に導かれて
おり、一方で通路178と134を通つて絞り1
32を介し主減圧弁ばね室126に流入し、他方
で通路174から絞り184及び通路172を介
してリリーフ弁ばね室158に流入している。さ
らに共通パイロツト通路134にはパイロツト圧
力制御弁160が分岐接続されており、パイロツ
ト圧油はパイロツトシート163の前室に達して
いる。パイロツトシート前室のパイロツト圧油
は、絞り162とシート孔を通り、パイロツトポ
ペツト164を押し上げ、通路166を通つて図
示しないドレンポートからタンクに還流する。
通常の減圧弁制御動作においては、スプール1
24の下端面側から作用する二次側圧力に対し
て、ばね128のばね力と比例電磁式パイロツト
制御弁160で制御されるパイロツト圧力との和
を上端面側から作用させ、圧油が弁の設定圧力に
達したときにパイロツトポペツト164を押し開
いてドレンへ流出するパイロツト流れによつて固
定絞り180の前後に生じる差圧により、スプー
ル124をばね128に抗して変位させ、これら
の平衡が得られるように制御孔130の開度制御
が行われる。
同時に同じパイロツト圧力がリリーフ弁140
のばね室158にも与えられており、リリーフ弁
140はそのばね156で定まる圧力値以上の圧
力上昇が弁室112側に生じない限り開くことは
ない。
今、仮に二次側圧力ポート106に圧油流れの
停止が生じた場合、一次側圧力ポート104の圧
油はスプール124の制御穴130及びスプール
下部筒内を経て二次側圧力ポート106に流れよ
うとするが、二次側圧力ポートの圧力がパイロツ
ト圧力制御弁160で設定された圧力以上になる
と、スプール124が弁ボデイのエツジと制御穴
130とで構成される制御部を閉じる方向(図中
上方)へ移動し、これにより二次側圧力ポート1
06の圧力は設定圧力以上にはならない。二次側
圧力が設定圧力以下になると、ばね室126に作
用しているパイロツト圧力プラスばね128のば
ね力によつてスプール124は図中下方に移動
し、一次側圧力ポート104より流入される圧油
をより多く二次側圧力ポート106に流して二次
側を所定の圧力に近づけようとする。
主減圧弁120は以上のようにして二次側ポー
ト圧力をコントロールする。
リリーフ弁140は二次側ポート圧力がその設
定圧力以上になつたときにタンクポートに逃がす
役目をしている。即ち、リリーフ弁ポペツト15
4は、ばね室158に作用しているパイロツト圧
力プラスばね154のばね力によつて、常にスリ
ーブ152のシート面148に向つて押されてい
る。ばね156のばね力は、必ず主減圧弁ばね1
28の力より或る値以上強くなつており、二次側
設定圧力以下ではリリーフ弁ポペツト152は開
くことはない。
二次側圧力ポート106に外部からパイロツト
設定圧力プラスリリーフ弁ばね設定圧力以上の圧
油が作用した場合、二次側から通路136、弁室
116、そして固定絞り180を介して共通パイ
ロツト通路174,176に設定以上の過剰流量
が瞬間的に流れ、これにより固定絞り180の前
後に大きな差圧が生じ、この差圧によつてスプー
ル124が上方へストローク端まで移動する。
このとき、仮に肩部182によるパイロツト圧
油導入通路開閉機構がなく、通路136から固定
絞り180に至る圧油導入通路が連通したままで
あると、固定絞り180から共通パイロツト通路
176に流出する過剰流量は、パイロツト絞り1
62やパイロツトポペツト164による時間的遅
れ等により、短時間のうちにドレンポートへ流出
させることはできず、このため通路174,17
2を通じてリリーフ弁140のばね室158に弁
室112に生じているのと同等の異常高圧が生じ
てしまい、本来、異常高圧をタンクポート108
へ逃がす役目のリリーフ弁140が開かず、しば
らくの間、スプール124のみのリリーフ機能だ
けで異常高圧を逃がさなければならなくなりリリ
ーフ応答性が悪くなつてしまう。
ここにおいて本考案に従う本実施例では、前記
瞬間的に流れる過剰流量によつて固定絞り180
の前後に生じる差圧でスプール124がストロー
ク端まで移動するときに、通路136の開口が弁
ボデイ側の肩部182で閉鎖され、リリーフ弁1
40のばね室158に異常高圧が立つ前にパイロ
ツト圧油導入通路が遮断されるので、リリーフ弁
ポペツト154は弁室112に異常高圧が立つと
同時に瞬時に図中右方に移動し、圧油をタンクポ
ート108に逃がして二次側圧力を一定にする。
リリーフ弁140のばね156による設定圧力は
必ず主減圧弁120の設定圧力よりも高くなつて
いるので、主減圧弁120の設定圧力とリリーフ
弁140の設定圧力の中間圧力範囲では、二次側
からの異常圧力は、スプール124が図中上方に
移動して二次側圧力ポートとタンクポートとがス
プール124の制御穴130を介して連通するこ
とによつてタンクポート108へ逃がされる事に
なり、このため、中間圧力範囲での二次側圧力の
整定も短時間で行われる。
なお、図示の実施例において、リリーフ弁ポペ
ツト154のポペツト径とスリーブ152のシー
ト径の面積比を1:1にすれば、設定圧力が変わ
つてもリリーフ弁と主減圧弁との圧力差は常に一
定となる。
第2図は本考案のもうひとつの実施例を示して
おり、パイロツト圧油導入通路の開閉機構のみ第
1図のものと異なつていて、その他の部分につい
ては第1図と同一乃至同効部分に同一符号を付し
てその説明を省略する。
第2図において、弁室116に連通した通路2
02は通路204を介して共通パイロツト通路1
78に接続されており、この通路204内に、固
定絞り206を有するポペツト208が配設され
ている。ポペツト208は、共通パイロツト通路
側の弁座210対してばね212により離座され
ており、これによつて固定絞り206に通常のパ
イロツト流量が流れる範囲では通路204は共通
パイロツト通路178に通じたままとなるように
なされている。
今、前記のように2次側に異常高圧が生じてパ
イロツト圧油導入通路202から固定絞り206
に過剰流量が流れると、絞り206の前後に生じ
る差圧による力がばね212のばね力より大きく
なつてポペツト208がばね212に抗して上方
へ移動し、弁座210に着座してパイロツト圧油
導入通路204を遮断する。これによつて前述の
第1図の場合と同様にリリーフ弁140のばね室
158に異常高圧が伝わるのを防いでリリーフ弁
の応答性を良好に維持するようにしてある。
尚、この第2図の例において、弁室116の肩
部の開閉制御部182は存在せずともよく、更に
はスプール下部筒内からの圧油を通路202へ導
くのに、通路136によらずに別の通路を例えば
弁しつ112等から導くようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上に述べた如く、本考案によれば、それ自体
リリーフ弁機能を有する主減圧弁に加えて別にリ
リーフ弁を配置してそのパイロツト圧力を主減圧
弁と共通のひとつの比例電磁式パイロツト圧力制
御弁で制御し、更に2次側圧力ポートに設定圧力
を超える高い圧力が発生した場合、パイロツト圧
油導入ラインを直ちに遮断して前記リリーフ弁の
作動遅れを無くすようにしているので、二次側の
サージ圧や負荷変動による異常圧力を確実に且つ
迅速に大流量でタンクポートへ逃がすことがで
き、応答性及び整定性を速くできるとともにサー
ジ圧の除去に効果的であり、例えば、圧力をステ
ツプ状に短時間で降下させたいとき、立ち上がり
時のサージ圧力を減少させたいとき、整定時間を
短くしたいとき、さらには二次側に異常圧力が発
生する回路でその異常圧力を除去したいときなど
に用いて好適な比例電磁式リリーフ付き減圧弁が
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は同じく別の実施例を示す縦断面図、第3図
は従来例を示す縦断面図である。 100……比例電磁式リリーフ付き減圧弁、1
20……主減圧弁、140……リリーフ弁、16
0……パイロツト圧力制御弁、156……リリー
フ弁ばね、134,174,176,178……
共通パイロツト通路、104……一次側圧力ポー
ト、106……二次側圧力ポート、108……タ
ンクポート、124……主減圧弁スプール、12
8……主減圧弁ばね、130……減圧弁制御部、
136……パイロツト圧油導入通路、152……
リリーフ弁ポペツト、156……リリーフ弁ば
ね、180……固定絞り、182……開閉制御
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 一次側圧力ポート104と二次側圧力ポート
    106との間に設けられ、一端面側に受ける二
    次側圧力が他端面側に作用する主弁ばね128
    のばね力とパイロツト圧力との和と平衡するよ
    うに一次側から二次側への圧油流れを絞つて減
    圧すると共に二次側に前記の和を越える異常圧
    力が生じたときにそれをタンクポート108へ
    逃がすスプール124を有した主減圧弁120
    と、 二次側圧力ポート106とタンクポート10
    8との間に設けられ、一端面側に受ける二次側
    圧力が他端面側に作用するリリーフ弁ばね15
    6のばね力とパイロツト圧力との和を超えた時
    に二次側をタンクラインへ開放するポペツト弁
    体154を有するリリーフ弁140と、 前記主減圧弁120のパイロツトラインと前
    記リリーフ弁140のパイロツトラインとを連
    通する共通パイロツト通路172,174,1
    76,178と、 前記共通パイロツト通路172,174,1
    76,178に主減圧弁120の絞り制御部1
    30から前記二次側圧力ポート106へ流れる
    圧油の一部を固定絞り180,206を介して
    導入するパイロツト圧油導入通路136,11
    6、202,204と、 二次側圧力ポート106に異常高圧が生じた
    ときに前記固定絞り180,206の前後に生
    じる差圧の上昇に基づいて前記パイロツト圧油
    導入通路136,116、202,204を遮
    断する通路閉鎖機構182と、 前記共通パイロツト通路172,174,1
    76,178の圧力を励磁電流に比例して制御
    する比例電磁式パイロツト制御弁160、 とを備えてなることを特徴とする比例電磁式リ
    リーフ付き減圧弁。 2 通路開閉機構182が、二次側圧力ポート1
    06と連通し且つ主減圧弁スプール124の周
    面に開口するように主減圧弁スプールに穿たれ
    た通路136と、前記固定絞り180,206
    前後の差圧が設定を超えて大きくなつたときに
    前記主減圧弁スプール124がばね128に抗
    して変位することにより前記通路136を閉じ
    るように弁ボデイ側に形成された開閉制御部1
    82とを含むことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の比例電磁式リリーフ付
    き減圧弁。 3 通路開閉機構182が、前記パイロツト圧油
    導入通路202,204内に介装されたポペツ
    ト弁208を含み、該ポペツト弁208が、前
    記固定絞り206前後の差圧の上昇に基づいて
    ポペツトばね212に抗して前記パイロツト圧
    油導入通路204を遮断するものであることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の比例電磁式リリーフ付き減圧弁。 4 リリーフ弁ばね156として、ばね力の調整
    が可能な可変調整ばねを備えたことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載の比例
    電磁式リリーフ弁付き減圧弁。 5 リリーフ弁140が前記二次側圧力ポート1
    06とタンクポート108との間の弁シート1
    48にリリーフ弁ばね156で着座するリリー
    フ弁ポペツト154を備え、ポペツト径とシー
    ト径の面積比を1:1としたことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の比例電
    磁式リリーフ付き減圧弁。
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