JP3014621B2 - 2重化stm/atm変換装置の同期化方法 - Google Patents

2重化stm/atm変換装置の同期化方法

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JP3014621B2 JP7208174A JP20817495A JP3014621B2 JP 3014621 B2 JP3014621 B2 JP 3014621B2 JP 7208174 A JP7208174 A JP 7208174A JP 20817495 A JP20817495 A JP 20817495A JP 3014621 B2 JP3014621 B2 JP 3014621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のチャンネルがフ
レーム上のタイムスロットに時分割多重されたSTM
(Synchronus Transfer Mode、同期転送モード)回線の
信号から、チャンネル毎にセル単位で情報を転送するA
TM(Asynchronous Transfer Mode、調歩同期転送モー
ド)回線の信号へ変換するSTM/ATM変換装置が現
用(アクト)系と予備(スタンバイ)系の2台設けられ
て2重化構成をとる場合において、それらのアクト系と
スタンバイ系の動作状態の同期を確保するための2重化
STM/ATM変換装置の同期化方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献1:1994年電子情報通信学会秋季大会予稿集B
−468、奥谷・藤谷・水野著「ATM変換機における
CLAD構成法の検討」P.66 文献2:NTT R&D、42[3](1993)宮保
・土井・平野・高木著「ATM変換システム構成技術」
P.283−296 文献3:電子情報通信学会論文誌B−I、j76−B−
[6]龍野・戸倉著「ATM網における無瞬断パス切
換法」P.421−430 文献4:NTT R&D、42[3](1993)上田
・小原・上松・太田著「ATMクロスコネクト技術」
P.357−365 近年、広帯域ISDN(Integrated Service Digital N
etwork、ディジタル統合ネットワーク)を実現させるA
TM技術の開発が活発に行われており、ATM網の構築
が行われつつある。ATM網では、情報をセルという固
定長のブロックに分割し、各セルのヘッダ内に相手の宛
先情報を付けて網内を転送する。これに対し、既存ネッ
トワークであるSTM網では、フレーム内の時間的位置
によってチャンネルを識別する時分割多重であり、タイ
ムスロット(以下、「TS」という。ここで、1TS=
1バイト)毎に情報を転送するものである。
【0003】ATM通信は、通信メディアに依存しない
通信方法であり、音声、データ、画像等の各種の信号を
セルという形態で一元的に取り扱うものである。このた
め、各種サービスに依存しないATMレイヤ以下と、上
位レイヤの変換(整合)をとる部位が必要となる。この
部位がATMアダプテーションレイヤ(以下、「AA
L」という)である。AALは、上位のアプリケーショ
ンに依存していくつかのタイプ(例えば、AALタイプ
1、AALタイプ2、AALタイプ3/4、AALタイ
プ5)が存在する。AALタイプ1(以下、「AAL
1」という)は、上位レイヤとしてSTM系のデータを
取り扱うタイプであり、音声通信や既存専用線サービス
等のような固定速度型のサービスを提供することを想定
したアダプテーションレイヤプロトコルである。AAL
タイプ2(以下、「AAL2」という)は、可変速度符
号化された映像パケットや音声パケット等、可変速度型
で、送受信端のタイミング依存性をもつサービスを提供
することを想定したアダプテーションレイヤプロトコル
である。AALタイプ3/4(以下、「AAL3/4」
という)は、コネクション型のデータ通信やコネクショ
ンレス型のデータ通信等のサービスを提供することを想
定したアダプテーションレイヤプロトコルである。ま
た、AALタイプ5(以下、「AAL5」という)は、
データ通信を主な対象に、より効率的な転送をねらいと
して提案されたアダプテーションレイヤプロトコルであ
る。
【0004】上位レイヤとしてSTM系のデータを取り
扱うAAL1で、特に、STMデータをATMデータ
(ATMセル)に変換する機能をもつ装置をこの明細書
では「STM/ATM変換装置」と呼ぶこととする。S
TM系のデータであっても、そのデータ構造は何種類か
存在する。音声の64Kbpsデータ及び多元化(64Kbps
×n:n≧2の整数)データの構造を図2(A),
(B)に示す。図2(A)は64Kbpsデータの場合の構
造図、及び図2(B)は多元化(64K×n)データの
場合の構造図である。図2(A)に示す64Kbpsデータ
の場合は、あるチャンネルに属するTSが、基準フレー
ム(以下、「FP」という)に対して特定の位置に出現
し、同一チャンネルのTSは1FP内に1個ある。図2
(A)において、TSのa,bは同一チャンネルのTS
で、ともにFPに対して同じ位置に出現する。これに対
し、図2(B)に示す多元(64K×n)データの場合
は、あるチャンネルに属するTSが、FPに対して特定
の位置に出現し、同一チャンネルのTSは1FP内にn
個ある。図2(B)において、TSのa1,a2,a
3,…,an,b1,b2,b3,…,bnがそれぞれ
同一チャンネルのTSであり、1FP内のn個のTSが
FPに対して特定の位置に出現するデータである。
【0005】図3(A)〜(E)は、ATMデータの構
造を示す図である。図3(A)は、AALのプロトコル
スタックを示す図である。AALは、上位レイヤとAT
Mレイヤの間にあって、セル化・デセル化を行うレイヤ
である。AALのうち、AAL1は固定速度型(Consta
nt Bit Rate、以下「CBR」という)信号をATMセ
ルに収容する際に使用される。AALは、一般に、SA
R(Segmentation And Reassembly)サブレイヤとCS
(Convergence Sublayer)に分けられる。SARサブレ
イヤは、ユーザ信号をATMセルに分解する機能と、そ
の逆にATMセルからユーザ信号を再構成する機能を有
する。SARサブレイヤの動作は、ユーザ信号の種類に
関係なく同一である。CSは、ユーザ信号のいろいろな
性質を吸収して、SARサブレイヤの動作が共通になる
ようにするためのサブレイヤである。従って、CSは、
ユーザ信号の性質に応じていくつかのプロトコルが存在
する。図3(B)は、SARサブレイヤのフォーマット
を示す図である。48バイトのATMセルペイロードの
全体がSAR−PDU(SAR Protocol Data Unit)であ
る。SAR−PDUの先頭バイトはSAR−PDUヘッ
ダに割り当てられており、残りの47バイトがSAR−
PDUペイロードである。図3(C)はSAR−PDU
ヘッダのフォーマットを示す図、図3(D)は非ポイン
タセルフォーマットを示す図、及び図3(E)はポイン
タセルフォーマットを示す図である。図3(C)におい
て、SAR−PDUヘッダの前半4ビットはシーケンス
ナンバ(Sequence Number、以下「SN」という)と呼
ばれ、後半4ビットはシーケンスナンバプロテクション
(Sequence Number Protection、以下「SNP」とい
う)と呼ばれる。SAR−PDUヘッダの各ビットは次
のように使用される。
【0006】CSインジケーション(CS Indication、
以下「CSI」という)は、CSによって使用されるビ
ットであり、使用方法はCS毎に異なる。シーケンスカ
ウント(Sequence Count、以下「SC」という)は、セ
ルの順番を示す番号であり、CSによって与えれる。誤
り訂正及び誤り検査用コード(Cyclic Redundancy Chec
k、以下「CRC」という)とパリティビット(Parity
bit、以下「P」という)は、SAR−PDUヘッダに
対する誤り制御用の検査ビットであり、このCRCとP
を組み合わせることによってSAR−PDUヘッダに対
して誤り訂正又は誤り検出が行える。このように、図3
に示すATMセルの構造は、ATM信号のフレーム構造
を受信側に転送する必要がある場合にも対応できるよう
に考えられており、構造化データ転送のプロトコルが規
定されている。この場合、図3(E)示すように、セル
にポインタ(0〜93の値)を挿入して、データフレー
ムの先頭バイトを明示することとなる。ポインタは、A
ALペイロードの先頭に挿入される。ポインタが挿入さ
れるセルは、SNが偶数のセルに限られ、そのSNの1
周期(0〜7)に1回挿入され、CSIビットが“1”
となる。ATM網におけるATM交換機の構成は、文献
2に示されるように、セルスイッチングを行うスイッチ
部と、各種回線からのデータを終端する回線対応部とか
らなる。また、高信頼性を確保するため、文献4に示さ
れるように、2重化冗長構成をとる。2重化は、交換機
内の各機能ブロック(以下、「FB」という)を単位と
して構成され、そのFB間で交絡を持つ。2重化構成の
FBは、一方の装置をアクト系、他方の装置をスタンバ
イ系として使用する。
【0007】保守上の要求から、アクト系として動作し
ている装置と、スタンバイ系として動作している装置の
切換が必要となることがある。また、片方の系を停止し
てパッケージを交換するような要求も発生する。この場
合、スタンバイ系を停止し、パッケージを交換し運転を
再開する。次に、アクト系のパッケージを交換するた
め、そのアクト系の切換を実行し、パッケージの交換を
行う。これら一連の系の切換動作全般にわたって、情報
の欠落や重複をはじめとする「瞬断」を起こすことのな
いよう、例えば文献3に示されるように、いくつかの無
瞬断系切換方法が検討されている。一方、ATM網によ
る広帯域ISDNの実現への移行期においては、既存ネ
ットワークであるSTM網とATM網の共存が避けられ
ず、両者を接続することが要求される。この実現には、
セル組立・分解機能(Cell Assembly and Disassembl
y、以下「CLAD」という)の適用が必要となる。C
LADの適用位置は、文献1に示されるように、ATM
交換機の回線対応部となることが検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、ATM交換機の回線対応部にセル組立機能を
持たせる場合、文献3に示される系切換方法を単に実施
するだけでは、無瞬断系切換を実現することができな
い。この理由を図4〜図6の例を挙げて以下説明する。
図4〜図6は、従来の課題の説明図であり、そのうち図
4は従来の通常動作時の両系セル組立部における動作の
概要を示す図、図5は従来の1系再立ち上げ後の両系動
作1の概要を示す図、及び図6は従来の1系再立ち上げ
後の両系動作2の概要を示す図である。図4に示す2重
化STM/ATM変換装置では、STMデータINを入
力するSTMデータ入力端子1に、0系STM/ATM
変換装置10と1系STM/ATM変換装置20とが接
続されている。0系STM/ATM変換装置10は、入
力端子1から入力されるSTMデータINを振り分ける
STMデータ振り分け部11と、AALヘッダを記憶す
るAALヘッダメモリ12とを有し、そのATMデータ
振り分け部11で振り分けられたATMセルが複数のセ
ル組立バッファ13−1〜13−Nに振り分けて格納さ
れるようになっている。複数のセル組立バッファ13−
1〜13−Nから読み出されたATMセルがATMセル
読み出しセレクタ14で選択され、その選択されたAT
Mセルに、AALヘッダメモリ12からのAALヘッダ
が付加される。AALヘッダが付加されたATMセル
と、ATMヘッダメモリ15からのATMヘッダが、A
TMセルヘッダセレクタ16で選択される。このセレク
タ16で選択されたATMセルOUT1が、0系ATM
セル出力端子17から出力されるようになっている。
【0009】1系STM/ATM変換装置20は、0系
STM/ATM変換装置10と同一の回路構成であり、
STMデータ振り分け部21、AALヘッダメモリ2
2、複数のセル組立バッファ23−1〜23−N、AT
Mセル読み出しセレクタ24、ATMヘッダメモリ2
5、ATMセルヘッダセレクタ26、及び1系ATMセ
ルOUT2を出力する1系ATMセル出力端子27より
構成されている。図4に示すように、通常動作時の両系
セル組立部における動作において、送られてくるSTM
データINが入力端子1を通して0系STM/ATM変
換装置10及び1系STM/ATM変換装置20に入力
されており、それらの各変換装置10,20でセル組立
を行う。この場合、各チャンネルのセル組立バッファ1
3−1〜13−Nと23−1〜23−Nの状態が両系間
で一致している。そのため、0系STM/ATM変換装
置10の出力するATMセルOUT1と、1系STM/
ATM変換装置20が出力するATMセルOUT2と
は、図示しないが、STMデータのTSのa,b,…,
c,d,e,…,fがそれぞれセルペイロード内の同一
位置にマッピングされる。1系STM/ATM変換装置
20を再立ち上げした場合の動作の概要が図5に示され
ている。この場合、両系のセル組立バッファ13−1〜
13−Nと23−1〜23−Nの状態は、それら両系間
で一致しない。各系が出力するATMセルOUT1,O
UT2の一例(1系再立ち上げ時)が図6に示されてい
る。この図6において、0系STM/ATM変換装置1
0の出力するATMセルOUT1と、1系STM/AT
M変換装置20の出力するATMセルOUT2とは、図
示しないが、STMデータのTSのg,h,…,i,
j,k,…,l,mがセルペイロード内の異なる位置に
マッピングされる。
【0010】従って、両系のSTM/ATM変換装置1
0,20では、同じ内容のセルを組み立てることができ
ないこととなる。この状態は、時間の経過を待っても自
然に修正されることがない。つまり、STM/ATM変
換機能を伴うような場合、セル組立バッファ13−1〜
13−Nと23−1〜23−Nの同期状態が、系切換等
の動作によって合わなくなる。強制的に両系をリセット
して、セル組立バッファ13−1〜13−Nと23−1
〜23−Nを空の状態にし、再び同じSTMデータIN
から取り込みを開始すれば、その後の状態は一致する
が、瞬断が起きるという問題が生じることは明らかであ
る。これは、文献3に示される系切換を実施するため
の、前提条件が整わないという問題とも言える。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題として、ATMベー
タIN及びATMセルOUT1,OUT2という主信号
の瞬断を起こすことなく、両系の出力ATMセルを一致
させることが困難な点について解決した2重化STM/
ATM変換装置の同期化方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、STM形式信号からATM形式信号
への信号変換を行うアクト系のSTM/ATM変換装置
とスタンバイ系のSTM/ATM変換装置を備えた2重
化構成をとり、前記各系のSTM/ATM変換装置は、
前記STM形式信号を構成するSTMデータを入力し、
そのSTMデータを1つ又は複数のセル組立バッファに
振り分けて格納する振り分け格納手段と、前記セル組立
バッファに格納されたSTMデータをアセンブルし、A
LLレイヤの処理に基づいて、前記ATM形式信号を構
成するATMセルのペイロードにマッピングし、ATM
ヘッダを付加して前記STMデータをATMセル化する
ATMセル化手段と、前記セル組立バッファへのSTM
データの振り分け格納を制御すると共に、前記セル組立
バッファからのATMセルの読み出しを制御する制御手
段とを、有する2重化STM/ATM変換装置におい
て、次のような方法を実行するようにしている。前記ア
クト系のSTM/ATM変換装置と前記スタンバイ系の
STM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数
の系間信号線を設ける。そして、前記系間信号線を介し
てそれぞれのセル組立バッファ単位に、前記セル組立バ
ッファ内の蓄積データが、AALペイロードの最終バイ
トとなっている状態(即ち、次にセル組立バッファに入
力するTSデータが、AALペイロードの先頭データと
なる状態)であり、予め取り決められたAALヘッダの
SN値となるタイミングで、前記アクト系のSTM/A
TM変換装置から前記スタンバイ系のSTM/ATM変
換装置に対して同期化を実行するセル組立バッファ番号
を通知し、その通知を受けたスタンバイ系のSTM/A
TM変換装置は、次のSTMフレームのSTMデータか
ら前記セル組立バッファへのSTMデータ取り込みを開
始することにより、前記アクト系のSTM/ATM変換
装置の出力ATMセルと前記スタンバイ系のSTM/A
TM変換装置の出力ATMセルとを一致させるようにし
ている。
【0012】第2の発明では、第1の発明の2重化ST
M/ATM変換装置において、前記アクト系のSTM/
ATM変換装置と前記スタンバイ系のSTM/ATM変
換装置との間を接続する1つ又は複数の系間信号線を設
ける。そして、前記系間信号線を介してそれぞれのセル
組立バッファ単位に、現在の前記セル組立バッファに蓄
積されているSTMデータ数より、セル組立までのST
Mデータ数を求め、前記アクト系のSTM/ATM変換
装置から前記スタンバイ系のSTM/ATM変換装置に
対して同期化を実行するセル組立バッファ番号とセル組
立までのSTMデータ数を通知し、その通知を受けたス
タンバイ系のSTM/ATM変換装置は、通知された値
の回数の前記STMデータの入力をカウントした後、通
知されたチャンネルの前記セル組立バッファへのSTM
データ取り込みを開始することにより、前記アクト系の
STM/ATM変換装置の出力ATMセルと前記スタン
バイ系のSTM/ATM変換装置の出力ATMセルとを
一致させるようにしている。第3の発明では、第1の発
明の2重化STM/ATM変換装置において、前記アク
ト系のSTM/ATM変換装置と前記スタンバイ系のS
TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
系間信号線を設ける。そして、前記系間信号線を介して
それぞれのセル組立バッファ単位に、前記セル組立バッ
ファに入力したTSデータが、AALペイロードの最終
バイトとなる状態で、予め取り決められたAALヘッダ
のSN値となるタイミングで、前記アクト系のSTM/
ATM変換装置から前記スタンバイ系のSTM/ATM
変換装置に対してAALペイロードの最終バイトとなっ
た入力TS番号(位置)を通知し、その通知を受けたス
タンバイ系のSTM/ATM変換装置は、次のTSデー
タから前記セル組立バッファへのSTMデータ取り込み
を開始することにより、前記アクト系のSTM/ATM
変換装置の出力ATMセルと前記スタンバイ系のSTM
/ATM変換装置の出力ATMセルとを一致させるよう
にしている。
【0013】第4の発明では、第1の発明の2重化ST
M/ATM変換装置において、前記アクト系のSTM/
ATM変換装置と前記スタンバイ系のSTM/ATM変
換装置との間を接続する1つ又は複数の系間信号線と、
入力STMフレームパルスをカウントするカウンタ(例
えば、376進カウンタ)とを設ける。そして、前記系
間信号線を介して前記各セル組立バッファ毎に順次、そ
のセル組立バッファに入力する前記STMデータが、前
記ATMセルのAALペイロードの先頭データとなる状
態であり、かつ前記ATMセルのAALヘッダのSN値
が予め取り決められた値となる場合、前記STMデータ
が入力しているSTMフレーム時間内に、前記アクト系
のSTM/ATM変換装置から前記スタンバイ系のST
M/ATM変換装置に対して同期化を実行するセル組立
バッファ番号を通知し、その通知を受けたスタンバイ系
のSTM/ATM変換装置は、このときの自系の前記カ
ウンタの入力STMフレームパルスカウント値を、前記
入力STMデータの前記セル組立バッファへのSTMデ
ータ取り込み開始タイミングとして記憶し、前記通知を
受けた後の任意の時点において前記STMフレームパル
スカウント値が前記カウント値となる時点から該当チャ
ンネルのSTMデータの入力を開始し、セル組立時は前
記SN値を前記ATMセルに付加して送出することによ
り、前記アクト系のSTM/ATM変換装置の出力AT
Mセルと前記スタンバイ系のSTM/ATM変換装置の
出力ATMセルとを一致させるようにしている。
【0014】第5の発明では、第1の発明の2重化ST
M/ATM変換装置において、前記アクト系のSTM/
ATM変換装置と前記スタンバイ系のSTM/ATM変
換装置との間を接続する1つ又は複数の系間信号線と、
入力STMフレームパルスをカウントする入力STMフ
レームパルスカウンタ(例えば、376進カウンタ)
と、SN値が0となるセル組立開始時における前記入力
STMフレームパルスカウンタの入力STMフレームパ
ルスカウント値を記憶するセル先頭フレーム番号記憶メ
モリとを設ける。そして、前記系間信号線を介して前記
アクト系のSTM/ATM変換装置から前記スタンバイ
系のSTM/ATM変換装置に前記入力STMフレーム
パルスカウンタの基準FPカウント値を送信し、送信さ
れた値に前記スタンバイ系のSTM/ATM変換装置
が、前記入力STMフレームパルスカウンタをセットし
て両系の前記入力STMフレームパルスカウンタの同期
化をとり、前記スタンバイ系のSTM/ATM変換装置
において、前記セル先頭フレーム番号記憶メモリより順
次同期化するチャンネルのセル先頭フレーム番号を読み
出し、その読み出した値と現在の前記FPカウント値と
を比較し、一致がとれると、前記チャンネルのSTMデ
ータの前記セル組立バッファへの入力を開始することに
より、前記アクト系のSTM/ATM変換装置の出力A
TMセルと前記スタンバイ系のSTM/ATM変換装置
の出力ATMセルとを一致させるようにしている。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、アクト系のSTM/AT
M変換装置からスタンバイ系のSTM/ATM変換装置
に対して、所定のタイミングで同期化を実行するセル組
立バッファ番号を通知する。通知を受けたスタンバイ系
のSTM/ATM変換装置では、次のSTMフレームの
STMデータからセル組立バッファへのSTMデータ取
り込みを開始する。これにより、アクト系とスタンバイ
系のセル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主信
号の瞬断を起こすことなく一致させることが可能とな
る。第2の発明によれば、アクト系のSTM/ATM変
換装置からスタンバイ系のSTM/ATM変換装置に対
して、同期化を実行するセル組立バッファ番号とセル組
立までのSTMデータ数を通知する。通知を受けたスタ
ンバイ系のSTM/ATM変換装置では、通知された値
の回数のSTMデータの入力をカウントした後、通知さ
れたチャンネルのセル組立バッファへのSTMデータ取
り込みを開始する。これにより、アクト系とスタンバイ
系のセル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主信
号の瞬断を起こすことなく一致させることが可能とな
る。第3の発明によれば、アクト系のSTM/ATM変
換装置からスタンバイ系のSTM/ATM変換装置に対
して、所定のタイミングで、AALペイロードの最終バ
イトとなった入力TS番号(位置)を通知する。通知を
受けたスタンバイ系のSTM/ATM変換装置は、次の
TSデータからセル組立バッファへのSTMデータ取り
込みを開始する。これにより、アクト系とスタンバイ系
のセル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主信号
の瞬断を起こすことなく一致させることが可能となる。
【0016】第4の発明によれば、アクト系のSTM/
ATM変換装置からスタンバイ系のSTM/ATM変換
装置に対して、所定のSTMフレーム時間内に、同期化
を実行するセル組立バッファ番号を通知する。通知を受
けたスタンバイ系のSTM/ATM変換装置では、この
ときの自系のカウンタの入力STMフレームパルスカウ
ント値を、入力STMデータのセル組立バッファへのS
TMデータ取り込み開始タイミングとして記憶する。そ
して、スタンバイ系では、通知を受けた後の任意の時点
においてSTMフレームパルスカウント値が前記カウン
ト値となる時点から該当チャンネルのSTMデータの入
力を開始し、セル組立時はSN値をATMセルに付加し
て送出する。これにより、アクト系とスタンバイ系のセ
ル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主信号の瞬
断を起こすことなく一致させることが可能となる。第5
の発明によれば、アクト系のSTM/ATM変換装置か
らスタンバイ系のSTM/ATM変換装置にFPカウン
ト値を送信する。スタンバイ系では、送信された値に入
力STMフレームパルスカウンタをセットして両系の入
力STMフレームパルスカウンタの同期化をとる。スタ
ンバイ系では、セル先頭フレーム番号記憶メモリより順
次同期化するチャンネルのセル先頭フレーム番号を読み
出し、その読み出した値と現在のFPカウント値とを比
較し、一致がとれると、前記チャンネルのSTMデータ
のセル組立バッファへの入力を開始する。これにより、
アクト系とスタンバイ系のセル組立バッファのSTMデ
ータ蓄積状態を、主信号の瞬断を起こすことなく一致さ
せることが可能となる。
【0017】
【実施例】本発明は、従来より存在するSTM/ATM
変換装置に適用される技術であり、本発明の主目的であ
る2重化STM/ATM変換装置における同期確立を実
現する具体例は複数あり、かつ互いに異なる特有の効果
を持つため、各実施例毎にその具体例を説明する。
【0018】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す2重化STM/A
TM変換装置の全体の構成図である。この2重化STM
/ATM変換装置は、0系STM/ATM変換装置30
と1系STM/ATM変換装置60を備えた2重化構成
となっている。各STM/ATM変換装置30,60
は、STM形式の信号をATM形式の信号(ATMセ
ル)に変換するAAL処理機能を有する同一回路構成の
装置である。AAL機能においては、その機能の特徴か
らいくつかのタイプ(例えば、AAL1,AAL2,A
AL3/4,AAL5)に分類される。この第1の実施
例では、CBRのSTMデータをATMセルに組立るA
AL1を対象とする。0系STM/ATM変換装置30
は、STMデータINを入力する入力端子31、STM
フレーム信号SFを入力する入力端子32、STMクロ
ック信号SCKを入力する入力端子33、ATMフレー
ム信号AFを入力する入力端子34、ATMクロック信
号ACKを入力する入力端子35、及び上位の装置と接
続される上位インタフェースの入出力端子36を有して
いる。例えば、STMデータINの入力端子31は、S
TM交換機等のSTM信号を入出力する装置に接続され
る。STM交換機との接続は、155.52Mbpsの速度
でSDH装置を介して行われる。入力端子32は、SD
H装置から出力されたSTMフレーム信号SFを入力す
る端子である。入力端子33は、SDH装置から出力さ
れたSTMクロック信号SCKを入力する端子である。
さらに、上位インタフェースの入出力端子36は、上位
装置との制御信号の通信用の端子である。STMデータ
INの入力端子31には、主信号の処理を行う回路ブロ
ックが接続されている。
【0019】即ち、入出力端子31には、ATMデータ
振り分け部37の入力側が接続されている。STMデー
タ振り分け部37は、入力端子31より入力されたST
MデータINを、TS毎に1対Nチャンネル(Nは、例
えばSDHのSTM−1(155.52Mbps)を64Kb
psに換算した2016チャンネル)に振り分けるもので
ある。また、ALLヘッダを付加するためのAALヘッ
ダメモリ38が設けられている。STMデータ振り分け
部37の出力側には、Nチャンネル(例えば、2016
チャンネル)分のセル組立バッファ39−1〜39−N
の入力側が接続されている。セル組立バッファ39−1
はチャンネル1のバッファ、セル組立バッファ39−N
はチャンネル2016のバッファであり、これらの各セ
ル組立バッファが例えばファーストイン・ファーストア
ウト・メモリ(以下、「FIFOメモリ」という)等で
構成されている。AALヘッダメモリ38の出力側とセ
ル組立バッファ39−1〜39−Nの出力側には、AT
Mセル読み出しセレクタ40の入力側が接続され、その
セレクタ40の出力側と、ATMヘッダを付加するため
のATMヘッダメモリ41の出力側とには、ATMヘッ
ダセレクタ42の入力側が接続されている。ATMヘッ
ダセレクタ42の出力側には、ATMセルOUT1を出
力する出力端子43が接続されている。STMフレーム
信号FSの入力端子32とSTMクロック信号SCKの
入力端子33とには、STMクロック/フレーム分配部
44の入力側が接続されている。STMクロック/フレ
ーム分配部44の出力側は、0系STM/ATM変換装
置30内の各ブロックに接続され、STMクロック信号
とSTMフレーム信号を分配するものである。同様に、
ATMフレーム信号AFの入力端子34とATMクロッ
ク信号ACKの入力端子35とには、ATMクロック/
フレーム分配部45の入力側が接続されている。ATM
クロック/フレーム分配部45の出力側は、0系STM
/ATM変換装置30内の各ブロックに接続され、AT
Mクロック信号とATMフレーム信号を分配するように
なっている。
【0020】STMフレーム信号SFの入力端子32、
STMクロック信号SCKの入力端子33、及び上位イ
ンタフェースの入出力端子36には、制御信号を処理す
る回路ブロックが接続されている。即ち、入力端子3
2,33には、TSカウンタ46の入力側が接続され、
そのTSカウンタ46の出力側に、STMデータ書き込
み制御部47の入力側が接続されている。TSカウンタ
46は、STMデータ書き込み制御部47に対してTS
カウント値を通知する機能を有している。STMデータ
書き込み制御部47の出力側には、制御信号線を介して
STMデータ振り分け部37とセル組立バッファ制御部
48が接続されている。セル組立バッファ制御部48
は、制御信号線を介してセル組立バッファ39−1〜3
9−N、ATMセル読み出しセレクタ40、AALヘッ
ダメモリ38、ATMヘッダメモリ41、及びATMヘ
ッダセレクタ42にそれぞれ接続されている。また、入
出力端子36には、上位インタフェース49が接続さ
れ、その上位インタフェース49が、内部バスを介して
STMデータ書き込み制御部47、セル組立バッファ制
御部48、及び同期化制御部50に接続されている。同
期化制御部50は、他の1系STM/ATM変換装置6
0との同期化をとるための機能を有している。ここで、
STMデータ振り分け部37及びセル組立バッファ39
−1〜39−Nは、STMデータINを入力し、そのS
TMデータINを1つ又は複数のセル組立バッファ39
−1〜39−Nに振り分けて格納する振り分け格納手段
を構成している。AALヘッダメモリ38、ATMセル
読み出しセレクタ40、ATMヘッダメモリ41、及び
ATMヘッダセレクタ42は、セル組立バッフア39−
1〜39−Nに格納されたSTMデータINをアセンブ
ルしてAALレイヤの処理に基づいてATMセルのペイ
ロードにマッピングし、ATMヘッダを付加してATM
セル化するATMセル化手段を構成している。また、セ
ル組立バッファ制御部48は、前記振り分け格納手段と
ATMセル化手段を制御する制御手段としての機能を有
している。
【0021】1系STM/ATM変換装置60は、0系
STM/ATM変換装置30と同一の回路構成であり、
STMデータINの入力端子61、ATMフレーム信号
SFの入力端子62、STMクロック信号SCKの入力
端子63、ATMフレーム信号AFの入力端子64、A
TMクロック信号ACKの入力端子65、上位インタフ
ェースの入出力端子66、及びATMセルOUT2の出
力端子73を有している。これらの端子には、STMデ
ータ振り分け部67、AALヘッダメモリ68、セル組
立バッファ69−1〜69−N、ATMセル読み出しセ
レクタ70、ATMヘッダメモリ71、ATMヘッダセ
レクタ72、STMクロック/フレーム分配部74、A
TMクロック/フレーム分配部75、TSカウンタ7
6、STMデータ書き込み制御部77、セル組立バッフ
ァ制御部78、上位インタフェース79、及び同期化制
御部80が接続されている。0系STM/ATM変換装
置30内の同期化制御部50と、1系STM/ATM変
換装置60内の同期化制御部80とは、複数の信号線を
介して接続されている。これらの信号線の種類や本数
は、各実施例毎に異なっている。この第1の実施例で
は、0系同期化制御部50から、同期化クロック信号線
51、データイネーブル信号線52、及びチャンネル番
号データ信号線53を介して、1系同期化制御部80が
接続されている。また、1系同期化制御部80から、同
期化クロック信号線81、データイネーブル信号線8
2、及びチャンネル番号データ信号線83を介して、0
系同期化制御部50が接続されている。各チャンネル番
号データ信号線53,83は、信号幅が複数ビット(例
えば、12ビット幅)の信号線である。
【0022】図7は、図1中の0系同期化制御部50及
び1系同期化制御部80の構成図である。0系同期化制
御部50と1系同期化制御部80とは、同一の回路構成
である。0系同期化制御部50は、STMデータ書き込
み制御部47、セル組立バッファ制御部48、及び上位
インタフェース49に接続された内部バス101と接続
される内部バスインタフェース回路110と、同期化信
号送信回路120と、同期化信号受信回路130と、時
間管理部(以下、「TIME管理部」という)140と
を、有している。内部バスインタフェース回路110
は、データの読み取りや書き込み等を行う回路であり、
チャンネル番号信号線111及びデータ送出指示信号線
112を介して同期化信号送信回路120に接続される
と共に、チャンネル番号信号線131及びデータ受信信
号線132を介して同期化信号受信回路130と接続さ
れている。TIME管理部140は、0系STM/AT
M変換装置30内で分配されるフレーム信号F及びクロ
ック信号CKを入力し、第1の処理時間指示信号14
1、第2の処理時間指示信号142、及び第3の処理時
間指示信号143を出力して内部バスインタフェース回
路110、同期化信号送信回路120、及び同期化信号
受信回路130のタイミングを制御する機能を有してい
る。第1の処理時間指示信号141のデータ幅は、例え
ば2ビット幅となっている。
【0023】1系同期化制御部80は、0系同期化制御
部50と同様に、内部バス201に接続された内部バス
インタフェース回路210、同期化信号送信回路22
0、同期化信号受信回路230、及びTIME管理部2
40を有している。内部バスインタフェース回路210
は、チャンネル番号信号線211、及びデータ送出指示
信号線212を介して同期化信号送信回路220に接続
されると共に、チャンネル番号信号線231、及びデー
タ受信信号線232を介して同期化信号受信回路230
に接続されている。TIME管理部240は、1系ST
M/ATM変換装置60内で分配されたフレーム信号F
及びクロック信号CKを入力し、データ幅が例えば2ビ
ット幅の第1の処理時間指示信号241、第2の処理時
間指示信号242、及び第3の処理時間指示信号243
を出力し、内部バスインタフェース回路210、同期化
信号送信回路220、及び同期化信号受信回路230の
タイミング制御を行う機能を有している。0系同期化信
号送信回路120は、同期化クロック信号線51、デー
タイネーブル信号線52、及びデータ幅が例えば12ビ
ット幅のチャンネル番号データ信号線53を介して、1
系同期化信号受信回路230に接続されている。1系同
期化信号送信回路220は、同期化クロック信号線8
1、データイネーブル信号線82、及びデータ幅が例え
ば12ビット幅のチャンネル番号データ信号線83を介
して、0系同期化信号受信回路130に接続されてい
る。
【0024】次に、以上のように構成される2重化ST
M/ATM変換装置の同期化方法を説明する。前記従来
技術で説明したように、交換システムのような高い信頼
性を要求されるシステムでは、装置の構成をFB(機能
ブロック)に分け、そのFB毎に2重化等の冗長構成を
とる。この第1の実施例における2重化STM/ATM
変換装置も、交換システムの中の1つのFBとして位置
づけられる。このような2重化システムにおいては、通
常時は両系が同じ状態で運転を実施している。即ち、0
系STM/ATM変換装置30も、1系STM/ATM
変換装置60も、通常の動作時は、クロック信号やフレ
ーム信号の若干の相違はあるものの、同じSTMデータ
INの入力を受け、同じ動作を実行している。このよう
な状態のもとでは、同じSTMデータINが0系と1系
のSTM/ATM変換装置30,60に入力されること
となる。これは、0系STMデータ入力端子31も、1
系STMデータ入力端子61も、同一の系の出力を前段
のFBより入力されることとなるからである。同じST
MデータINが0系と1系のSTM/ATM変換装置3
0,60に入力された場合、0系と1系のSTM/AT
M変換装置30,60のATM側の出力は、両系とも同
じ出力を行わなければならないのは明らかである。以
下、2重化STM/ATM変換装置の同期化方法を各動
作(1)〜(4)に分けて説明する。
【0025】(1) 図1の2重化STM/ATM変換
装置の動作説明 (1)(a) 主信号に関する動作 主信号であるSTMデータINの流れを追って動作の説
明をすると、そのSTMデータINは、STMクロック
信号SCK及びSTMフレーム信号SFと共に、0系S
TM/ATM変換装置30の入力端子31,32,33
及び1系STM/ATM変換装置60の入力端子61,
62,63から入力される。ここでのクロックレート
は、例えば19.44MHzで、これは155.52bpsの
信号を8パラレル化した時のクロック速度である。フレ
ーム周期は125μsecであり、これはSDHにおける
フレーム周期である。入力されるSTMデータINのT
S(タイムスロット)数は、1フレーム当り2430T
Sとなる。この中で、オーバヘッドを除いたペイロード
に相当する部分は、2016TSとなる。入力端子3
1,61から入力されたSTMデータINは、STMデ
ータ振り分け部37,67へ送られる。また、入力端子
33,63から入力されたSTMクロック信号SCK
と、入力端子32,62から入力されたSTMフレーム
信号SFは、STMクロック/フレーム分配部44,7
4及びTSカウンタ46,76へ送られる。STMクロ
ック信号SCKとSTMフレーム信号SFが入力される
TSカウンタ46,76は、単純なアップカウンタであ
り、STMクロック信号SCKをカウントアップし、S
TMフレーム信号SFによってリセットされる。つま
り、TSカウンタ46,76は、0〜2429までの値
を出力する動作を繰り返し、そのカウント結果をSTM
データ書き込み制御部47,77へ送る。STM側のS
TMクロック/フレーム分配部44,74は、各STM
/ATM変換装置30,60内で必要となるSTM系の
クロック信号とフレーム信号を物理的に各ブロックに分
配する。
【0026】同様に、ATM側のATMクロック/フレ
ーム分配部45,75は、入力端子34,35,64,
65から入力されるATMクロック信号ACK及びAT
Mフレーム信号AFを入力し、各STM/ATM変換装
置30,60内で必要となるATM系のクロック信号と
フレーム信号を物理的に各ブロックに分配する。STM
データ書き込み制御部47,77は、TS上のどのST
Mデータをどのセル組立バッファ39−1〜39−N,
69−1〜69−Nに入力するかという情報(これを、
「以下チャンネル情報」という)を記憶したメモリを持
っている。2430TSの中でオーバヘッド部分に割り
当てられている位置のTSには、その旨を明示する値が
書き込まれており、STMデータ書き込み制御部47,
77では、TSカウンタ46,76からの入力を受け
て、その値をメモリアドレス値とする。STMデータ書
き込み制御部47,77から出力されたセル組立バッフ
ァチャンネル番号値は、STMデータ振り分け部37,
67とセル組立バッファ制御部48,78へ送られる。
STMデータ振り分け部37,67は、STMデータ書
き込み制御部47,77からの振り分け先の指示に従
い、入力端子31,61から入力されるSTMデータI
NをTS単位にセル組立バッファ37−1〜37−N,
69−1〜69−Nへ振り分ける。
【0027】セル組立バッファ制御部48,78は、セ
ル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69−
N内に蓄積されたデータ量を各セル組立バッファ毎(即
ち、チャンネル毎)に管理する。基本的には、例えば2
016個あるセル組立バッファ39−1〜39−N,6
9−1〜69−Nのうちいずれかのセル組立バッファ
に、AALのペイロード分に相当するデータが蓄積され
ると、ATMセルへの組立指示を出力する。この指示
は、まず、ATMヘッダメモリ41,71に対して、こ
れから出力するセル組立バッファの番号を通知すること
から行われる。ATMヘッダメモリ41,71は、セル
組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69−N
のそれぞれに対応するATMセルのヘッダをすべてテー
ブルに記憶しており、セル組立バッファ制御部48,7
8からの指示で、該当するSTMセルのヘッダ部分5バ
イトを出力する。この時、ATMヘッダセレクタ42,
72は、ATMヘッダメモリ41,71側をセレクトす
るようセル組立バッファ制御部48,78より指示され
る。
【0028】AALヘッダメモリ38,68は、ATM
ヘッダメモリ41,71と同様に、セル組立バッファ3
9−1〜39−N,69−1〜69−Nのそれぞれに対
応するAALヘッダを全てテーブルに記憶している。セ
ル組立バッファ制御部48,78は、AALヘッダメモ
リ38,68に対して指示を与え、セル組立バッファ3
9−1〜39−N,69−1〜69−Nのそれぞれに対
応するAALヘッダ1バイトをATMセル読み出しセレ
クタ40,70へ出力させる。さらに、セル組立バッフ
ァ制御部48,78からの指示に従い、ATMセルのペ
イロード部分を、該当するセル組立バッファ39−1〜
39−N,69−1〜69−NからATMセル読み出し
セレクタ40,70へ出力する。ATMセル読み出しセ
レクタ40,70は、セル組立バッファ制御部48,7
8からの指示を受けて、AALヘッダメモリ38,68
からの出力と、セル組立バッファ39−1〜39−N,
69−1〜69−Nからの出力とを選択し、その選択結
果をATMヘッダセレクタ42,72へ送る。ATMヘ
ッダセレクタ42,72は、セル組立バッファ制御部4
8,78からの指示に従い、ATMセル読み出しセレク
タ40,70の出力と、ATMヘッダメモリ41,71
の出力とを選択する。このような動作により、例えば5
3バイトのATMセルOUT1,OUT2が組立られ、
出力端子43,73から出力されることとなる。
【0029】(1)(b) 制御に関する動作 上位装置から各STM/ATM変換装置30,60への
指示は、入出力端子36,66及び上位インタフェース
49,79を介して行われる。上位インタフェース4
9,79から、STMデータ書き込み制御部47,7
7、及びセル組立バッファ制御部48,78に対してチ
ャンネル情報が通知される。このチャンネル情報は、各
STM/ATM変換装置30,60が動作する初期状態
として与えられる場合、動作中に呼設定や呼の解放に伴
い、追加又は削除として与えられる場合がある。
【0030】(2) 図7の同期化制御部50,80の
動作説明 各STM/ATM変換装置30,60内で分配されるク
ロック信号CK及びフレーム信号Fを入力するTIME
管理部140,240は、例えば、クロック信号CKを
カウントアップしてフレームパルスでクリアされるカウ
ンタと、デコーダからなり、内部バスインタフェース回
路110,210、同期化信号送信回路120,22
0、及び同期化信号受信回路130,230の処理時間
を管理する。例えば、1フレーム内のSTMデータは2
430TSあるが、SDHのオーバヘッドに相当する4
14TSは、各STM/ATM変換装置30,60内の
セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69
−NにSTMデータの書き込み動作を実行しない空きT
Sとなる。この空きTSは、フレーム内に固定的にマッ
ピングされる。この第1の実施例では、フレーム信号F
の先頭から数十TSは空きTSとなり、この空きTSが
入力する時間においては、セル組立バッファ39−1〜
39−N,69−1〜69−Nの書き込み動作が行われ
ないので、このフレーム信号先頭の空きTSの時間を、
同期化を実行する時間として割り当てる。時間割り当て
の内訳は、内部バスインタフェース回路110,210
の処理に割り当てる時間をTIME1とTIME4、同
期化信号送信回路120,220の処理時間をTIME
2、及び同期化信号受信回路130,230の処理時間
をTIME3にそれぞれ分割して割り当てる。TIME
管理部140,240では、各処理時間帯の識別を行
い、各回路に対して処理時間を指示する。0系と1系の
同期化制御部50,80の動作は、自系がアクト系か同
期化を受けるスタンバイ系かで動作が異なる。以下、自
系がアクト系の時と同期化を受けるスタンバイ系の時と
を分けて説明する。この際、説明の簡単化を図るため
に、0系同期化制御部50の動作を中心に説明する。1
系同期化制御部80の動作は、0系同期化制御部50の
動作と基本的に同じである。
【0031】(2)(a)自系がアクト系の時の同期化
制御部50の動作 まず、上位インタフェース49から、同期化を行うチャ
ンネル番号データが内部バス101を介して内部バスイ
ンタフェース回路110に書き込まれる。内部バスイン
タフェース回路110は、TIME管理部140から処
理時間帯(TIME1)が指示されると、内部バス10
1を介してセル組立バッファ制御部48から、該当する
チャンネルのセル組立バッファ(例えば、39−1)内
の状態データを読み取る。内部バスインタフェース回路
110は、読み取った状態データを解析し、以下の〜
の条件を同時に満たす場合に、他系の同期化制御部8
0に対する同期化指示を同期化信号送信回路120を介
して行う。
【0032】 次に送出されるセルのAALヘッダの
SN値が0であること。 セル組立バッファ39−1〜39−N内の蓄積デー
タが、AALペイロードの最終バイトとなっている状態
であること。即ち、次に入力するTSデータが、ALL
ペイロードの先頭データとなる状態であること。更に、
構造化データ転送時には、次の条件が付加される。 次に送出されるセルのAALヘッダに構造化ポイン
タを含み、その値が0であること。 なお、この第1の実施例では、SN値を両系で一致させ
るために、SN=0の条件を必要としているが、前記の
方法以外に、他系にSN値自体をデータとして通知する
方法も考えられる。同様に、構造化ポインタ値自体もデ
ータとして通知する方法も考えられる。前記〜の条
件を満たした場合、他系のSTM/ATM変換装置60
に対する同期化開始指示が内部バスインタフェース回路
110から出力される。内部バスインタフェース回路1
10は、同期化開始信号の送出指示をデータ送出指示信
号線112を介して同期化信号送信回路120に通知す
ると共に、同期化するチャンネル番号をチャンネル番号
信号線111を介してその同期化信号送信回路120に
通知する。
【0033】同期化信号送信回路120は、他系の同期
化制御部80内の同期化信号受信回路230へ信号を送
信する回路である。同期化信号送信回路120は、内部
バスインタフェース回路110から同期化信号の送出指
示を通知された場合、TIME管理部140から指示さ
れる処理時間TIME2に、該当するチャンネル番号を
0系チャンネル番号データ信号とし、0系データイネー
ブル信号及び0系クロック信号と共に、信号線53,5
2,51を介して1系同期化信号受信回路230へ送信
する。内部バスインタフェース回路110は、セル組立
バッファ制御部48から読み取った状態データが、前記
の〜の条件を満たさないと判断すると、同期化信号
送信回路120に対する同期化信号の送出指示を出さな
い。そして、内部バスインタフェース回路110は、次
のサイクルの処理時間TIME1が指示されるまでウエ
イトする(待つ)。次の処理時間TIME1でも、同様
にセル組立バッファ制御部48から該当するチャンネル
のセル組立バッファ(例えば、39−1)内の状態デー
タを読み取る。この動作を、前記の〜の条件が満た
されるまで繰り返す。
【0034】(2)(b) 自系が同期化を受けるスタ
ンバイ系の同期化制御部50の動作 同期化制御部50が、他系の同期化制御部80から同期
化を受けるスタンバイ系である場合は、同期化信号受信
回路130が、他系の同期化制御部80内の同期化信号
送信回路220から各種信号を受信する機能を果たす。
同期化信号受信回路130は、同期化信号送信回路22
0から1系データイネーブル信号線82を介して同期化
指示が通知された場合、TIME管理部140から指示
される処理時間TIME3に、該同期化信号送信回路2
20から1系チャンネル番号データ信号線83を介して
指示されるチャンネル番号を受信する。同期化信号受信
回路130は、データ書き込み指示をデータ受信信号線
132を介して内部バスインタフェース回路110へ通
知すると共に、同期化のチャンネル番号をチャンネル番
号信号線131を介して該内部バスインタフェース回路
110へ通知する。この通知を受けた内部バスインタフ
ェース回路110では、TIME管理部140から指示
される処理時間TIME4を利用して、該当チャンネル
のTSデータのバッファ書き込み開始をセル組立バッフ
ァ制御部48に指示する。
【0035】(3) 図8のフローチャートに基づく同
期化の動作説明 図8は、図7の同期化制御部50,80の動作を説明す
るフローチャートである。この図8のフローチャートに
基づく同期化の動作を、図9〜図12を参照しつつ説明
する。図9〜図12は、図1の0系と1系のSTM/A
TM変換装置30,60の同期化の動作を、セル組立バ
ッファ39−1〜39−N,69−1〜69−Nの状態
(データの蓄積状態)を中心に、説明する図である。こ
こで、チャンネル番号1のセル組立バッファは39−
1,69−1であり、同様にチャンネル番号N(例え
ば、2016)のセル組立バッファは39−N,69−
Nである。また、入力されるSTMデータINは、非多
元の64Kbpsのデータ(1STMフレーム内に1TSの
データ)で、かつ非構造化データであるとする。図9〜
図12では、セル組立バッファ39−1〜39−N,6
9−1〜69−Nの状態が時間の経過と共に示されてい
る。
【0036】図9の状態では、0系STM/ATM変換
装置30も1系STM/ATM変換装置60も同じ状態
で動作している。ここで、1系STM/ATM変換装置
60の運転を停止し(例えば、電源を切る)、再び運転
を開始する。図10は、運転を再開した瞬間を示す図
で、1系STM/ATM変換装置60内のセル組立バッ
ファ69−1〜69−Nはデータが蓄積されていない空
の状態を示している。1系STM/ATM変換装置60
の運転を再開した時は、その1系STM/ATM変換装
置60が入力するSTMデータINをすぐに取り込むこ
とがないように制御し、それぞれのセル組立バッファ6
9−1〜69−N単位に、状態を0系STM/ATM変
換装置30内のセル組立バッファ39−1〜39−Nと
合わせていく。両系のセル組立バッファ39−1〜39
−N,69−1〜69−Nの状態を合わせるとは、その
両系のセル組立バッファ39−1〜39−N,69−1
〜69−Nに蓄積されたTS単位の情報をATMセルに
組立た時に、同じ時刻にセル化され(両系のクロック信
号の若干のずれによる時間差は除く)、セルペイロード
内の同じ位置にそのTS情報が位置することを意味す
る。そのため、1系STM/ATM変換装置60は、入
力を開始するSTMデータINのTS位置を0系セル組
立バッファ39−1〜39−Nのセル組立状況を意識し
て決める必要がある。2016個ある1系セル組立バッ
ファ69−1〜69−Nを個々に0系セル組立バッファ
39−1〜39−N側と合わせていく方法として、ここ
では単純に若番のセル組立バッファから実行する方法に
より説明する。
【0037】図11では、0系セル組立バッファ39−
1に47バイトのTSデータが蓄積されている。ATM
セルのペイロード部のバイト数は、48バイトで、この
うち先頭の1バイトはAALヘッダとなる。従って、A
ALレイヤでのペイロードは47バイト(=47TS)
となり、セル組立バッファ39−1には1セル分のデー
タが丁度蓄積された状態となっている。この次のSTM
フレームで入力されるTSデータは、必ずAALペイロ
ードの先頭になるデータである。よって、47バイトの
TSデータが蓄積された直後のSTMフレームから、1
系側のセル組立バッファ69−1の書き込みを開始する
ことにより、両系のセル組立バッファ39−1,69−
1の状態を合わせることが可能となる。
【0038】次に、図8のフローチャートに従い、同期
化方法を説明する。ステップS1から同期化を開始する
と、ステップS15においてチャンネル番号Nが1に初
期設定され、ステップS2へ進む。ステップS2は、チ
ャンネルNは呼設定が実施されているか否かを確認する
ステップであって、セル組立バッファ制御部48,78
が管理するチャンネル情報に基づいて行われる。チャン
ネル1は呼設定状態にあるので、セル組立バッファ69
−1をセル組立バッファ39−1の状態へと同期化を開
始し、ステップS3へ進む。ステップS3では、チャン
ネル1のデータが構造化データであるか否かの判断を行
う。チャンネル1のデータが構造化データなければ、ス
テップS4へ進み、構造化データであれば、ステップS
7へ進む。ここでは、チャンネル1のデータは非構造化
データであるとしているので、ステップS4へ進む。ス
テップS4では、現在セル組立バッファに蓄積されてい
るデータをセルとして送出する時に、そのセルのAAL
ヘッダ内付加されるSN値が「0」となるか否かを判断
するステップである。図11においてSN値が「0」で
あると仮定すると、ステップS4でYesと判断し、ス
テップS5へ進む。SN値が「0」でない場合は、No
と判断し、ステップS6へ進み、STMフレームの更新
後に再びステップS4へと戻る。ステップS5では、チ
ャンネルNのセル組立までのTSデータ蓄積数を調べ、
47TS、つまり、現在セル組立バッファに蓄積されて
いるデータをセルとして次のセル送出フレームで出力で
きる状態であるか否かを判断する。Yesの場合は、ス
テップS11へ進み、他系にチャンネル番号「1」の通
知が行われる。Noの場合、ステップS6へ進み、ST
Mフレームの更新後に再びステップS4へと戻る。
【0039】データの系間送受信は、チャンネルデータ
「1」が0系チャンネル番号データ信号線53を介し
て、0系同期化信号送信回路120から1系同期化信号
受信回路230に通知される。この時、クロック信号と
データイネーブル信号も送受する。これは、両系のクロ
ック周波数やクロック位相の同期がとれていなくても、
系間でのデータの送受信を可能にするためである。クロ
ック信号は、0系同期化クロック信号線51を介して、
データイネーブル信号は、0系データイネーブル信号線
52を介して、0系同期化信号送信回路120から1系
同期化信号受信回路230に送信される。ステップS1
1からステップS16へ進み、Nがインクリメント(増
分)され、N=2となり、ステップS17へ進む。ステ
ップS17では、全チャンネル(2017)の同期化を
終了したか否かの判定を行い、未終了の場合、ステップ
S18のSTMフレームの更新を経て、再びステップS
2へ処理が戻る。ここで、STMフレームの更新は、処
理フローの中で、他の処理と異なり積極的な処理ではな
く、時間の経過によるSTMフレームの更新を意味する
ものである。チャンネル番号「1」を受信した1系同期
化信号受信回路230は、そのデータを内部バスインタ
フェース回路210及び内部バス201を介して1系セ
ル組立バッファ制御部78へ通知する。セル組立バッフ
ァ制御部78では、通知されたチャンネル番号「1」の
セル組立バッファ69−1のSTMデータの入力を開始
する。
【0040】図12に示すように、N=2の状態で前記
の同期化処理が実行され、セル組立バッファ69−1に
対し、セル組立バッファ39−1の状態への同期化が前
記フローに従い実行される。以上のような処理を繰り返
し実行することにより、全チャンネル(2017)の同
期化が実現される。構造化データの転送を行うチャンネ
ルの場合は、ステップS3からステップS7へと処理が
進む。ステップS7の処理は、ステップS4と同様で、
ステップS8において、送出するセルが構造化の先頭を
示すポインタをAALヘッダに持つセルであるか否かの
判断を行う。Yesと判断すると、ステップS9へ進
む。Noと判断すると、ステップS10へ進み、STM
フレームの更新後に再びステップS7へと戻る。ステッ
プS9では、チャンネルNのセル組立までのTSデータ
蓄積数を調べ、46TS、つまり、現在セル組立バッフ
ァに蓄積されているデータをセルとして次のセル送出フ
レームで出力できる状態であるか否かを判断する。これ
は、ステップS5の処理と同様であるが、ステップS5
では、構造化データのポインタを持つ分だけAALペイ
ロードが1TS減り、セル組立までのTSデータ総数が
46TSとなる点が、非構造化データの場合と異なる。
【0041】(4) 図13のタイムチャートを用いた
具体的な動作説明 図13は、図1及び図7のタイムチャートであり、この
図を参照しつつ具体的な動作課程の説明をする。図13
では、例えば、SDHから入力するSTMデータIN、
フレーム信号FS、及びクロック信号SCKが示されて
いる。更に、フレーム信号先頭の空きTSの部分が拡大
して示されている。STM/ATM変換装置50,80
は、この空きTSを受信する間に、チャンネル番号デー
タ信号、データイネーブル信号、及び同期化クロック信
号が0系と1系間で送受される。TIME管理部14
0,240からの第1,第2,第3の処理時間指示信号
TIME1〜TIME4も、この空きTSを受信する間
に指示される。また、前提として各種イネーブル信号及
び各種回路の処理時間指示信号TIME1〜TIME4
は、アクティブ“L”として示されている。以上のよう
に、この第1の実施例では、次の(i)〜(v)のよう
な効果がある。
【0042】(i) 両系のセル組立バッファ39−1
〜39−N,69−1〜69−Nの状態の違いを、主信
号であるSDMデータINの瞬断を起こすことなく、同
期化することができる。 (ii) 多重処理を実行するようなSTM/ATM変換
装置50,80において、セル組立バッファ39−1〜
39−N,69−1〜69−Nが多数存在しても、全チ
ャンネル(2016)の同期化を実行することができ
る。 (iii) 同期化するチャンネル番号自体を、データとし
て系間で送受信することにより、STMフレーム内の固
定した時刻にデータの送受信を行うことができる。 (iv) 同期化される系では、同期化指示信号を受信し
たSTMフレームの先頭からSTMデータINをセル組
立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69−Nに
取り込み始めれば良いので、同期化信号の送信側も受信
側もSTMデータINの取り込み開始タイミング(何フ
レーム目からか)を計算する等の処理が不要である。 (v) 構造化データ転送に対しても、対応することが
できる。
【0043】第2の実施例 図14は、本発明の第2の実施例を示すもので、図1の
同期化制御部50,80に代えて設けられる同期化制御
部の構成図であり、第1の実施例を示す図面中の要素と
共通の要素には共通の符号が付されている。この第2の
実施例が第1の実施例と異なる点は、図1の2重化ST
M/ATM変換装置に設けられる0系と1系の同期化制
御部50A,80Aの構成が異なることである。0系同
期化制御部50Aと1系同期化制御部80Aとは、同一
の回路構成である。0系同期化制御部50Aは、図7に
示す第1の実施例の同期化制御部50とほぼ同様に、内
部バスインタフェース回路110A、同期化信号送信回
路120A、同期化信号受信回路130A、及びTIM
E管理部140Aより構成されているが、それらの各回
路の機能が、図7のものと異なっている。内部バスイン
タフェース回路110Aは、図1の0系STM/ATM
変換装置30内のSTMデータ書き込み制御部47、セ
ル組立バッファ制御部48、及び上位インタフェース4
9と接続する内部バス101に接続され、データの読み
取りや書き込み等を行う回路である。内部バスインタフ
ェース回路110Aは、チャンネル番号信号線111A
及びデータ送出指示信号線113Aを介して、同期化信
号送信回路120Aに接続されている。同期化信号受信
回路130Aは、チャンネル番号信号線131A及びデ
ータ受信信号線133Aを介して、内部バスインタフェ
ース回路110Aに接続されている。
【0044】TIME管理部140Aは、0系STM/
ATM変換装置30内で分配されるSTM系のクロック
信号CK及びフレーム信号Fを入力し、データ幅が1ビ
ット幅の第1の処理時間指示信号141A、データ幅が
2ビット幅の第2の処理時間指示信号142A、及びデ
ータ幅が1ビット幅の第3の処理時間指示信号を生成し
て出力する回路である。第1の処理時間指示信号141
Aは内部バスインタフェース回路110Aに、第2の処
理時間指示信号142Aは同期化信号送信回路120A
に、第3の処理時間指示信号143Aは同期化信号受信
回路130Aに、それぞれ与えられるようになってい
る。1系同期化制御部80Aは、0系同期化制御部50
Aと同様に、内部バスインタフェース回路210A、同
期化信号送信信号220A、同期化信号受信回路230
A、及びTIME管理部240Aより構成されている。
内部バスインタフェース回路210Aは、図1の1系S
TM/ATM変換装置60内のSTMデータ書き込み制
御部77、セル組立バッファ制御部78、及び上位イン
タフェース79と接続する内部バス201と接続されて
いる。内部バスインタフェース回路210Aは、チャン
ネル番号信号線211A、及びバッファ状態指示信号2
13Aを介して、同期化信号送信回路220Aに接続さ
れている。同期化信号受信回路230Aは、チャンネル
番号信号線231A、及びバッファ状態指示信号233
Aを介して、内部バスインタフェース回路210Aに接
続されている。TIME管理部240Aは、1系STM
/ATM変換装置60内で分配されたSTM系のクロッ
ク信号CK及びフレーム信号Fを入力し、第1の処理時
間指示信号241A、第2の処理時間指示信号242
A、及び第3の処理時間指示信号243Aを生成し、そ
れらを内部バスインタフェース回路210A、同期化信
号送信回路220A、及び同期化信号受信回路230A
に与える回路である。
【0045】0系同期化信号送信回路120Aは、1ビ
ット幅の同期化クロック信号線51A、1ビット幅のデ
ータイネーブル信号線52A、12ビット幅のチャンネ
ル番号データ信号線53A、及び6ビット幅のバッファ
状態データ信号線54Aを介して、1系同期化信号受信
回路230Aに接続されている。1系同期化信号送信回
路220Aは、1ビット幅の同期化クロック信号線81
A、1ビット幅のデータイネーブル信号線82A、12
ビット幅のチャンネル番号データ信号線83A、及び6
ビット幅のバッファ状態データ信号線84Aを介して、
0系同期化信号受信回路130Aに接続されている。以
上のように構成される同期化制御部50A,80Aを有
する図1の2重化STM/ATM変換装置の同期化方法
を、各動作(1),(2)に分けて説明する。
【0046】(1) 図15のフローチャートに基づく
同期化の動作説明 図15は、図14の同期化制御部50A,80Aを有す
る2重化STM/ATM変換装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。この図15のフローチャートに基づ
く同期化の動作を、図16〜図19を参照しつつ説明す
る。図16〜図19は、第1の実施例の図9〜図12と
同様に、セル組立バッファ39−1〜39−N,69−
1〜69−Nの状態(データの蓄積状態)を中心に同期
化動作を説明する図である。これらの図16〜図19で
は、セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜
69−Nの状態が時間の経過と共に示されている。図1
6の状態では、0系STM/ATM変換装置30も1系
STM/ATM変換装置60も同じ状態で動作してい
る。ここで、1系STM/ATM変換装置60の運転を
停止し(例えば、電源を切る)、再び運転を再開する。
図17は、運転を再開した瞬間を表す図であり、1系S
TM/ATM変換装置60内のセル組立バッファ69−
1〜69−Nはデータが蓄積されていない空の状態を示
している。1系STM/ATM変換装置60の運転を再
開した時は、その1系STM/ATM変換装置60は入
力するSTMデータINをすぐに取り込むことがないよ
うに制御し、それぞれのセル組立バッファ69−1〜6
9−N単位に状態を0系STM/ATM変換装置30内
のセル組立バッファ39−1〜39−Nと合わせてい
く。
【0047】図14は、同期化の開始時のセル組立バッ
ファ39−1〜39−N,69−1〜69−Nの状態を
示すものである。この第2の実施例では。第1の実施例
と同様に、例えば、STMデータINは非多元の64Kb
psのデータ(1STMフレーム内に1TSのデータ)
で、かつ非構造化データであるとする。以下、図15の
フローチャートを参照しつつ、同期化動作を説明する。
なお、図15のフローチャートにおいて、ステップS2
4の内容は、図8のステップS3〜S11と同様のた
め、省略されて記載されているが、そのステップS24
の内容を説明する際には、図8のステップS3〜S11
を参照しつつ説明する。図15のフローチャートのステ
ップS21から同期化を開始すると、ステップS22に
おいて、チャンネルNが1に初期設定された後、ステッ
プS23へ進む。ステップS23は、チャンネルNに呼
設定が実施されているか否かを確認するステップであっ
て、図1のセル組立バッファ制御部48,78が管理す
るチャンネル情報に基づいて行われる。チャンネル1は
呼設定状態にあるので、1系セル組立バッファ69−1
を0系セル組立バッファ39−1の状態へと同期化を開
始し、ステップS24へ進む。ステップS24では、図
8のステップS3〜S11と同様の処理が行われる。即
ち、図8のステップS3では、チャンネル1のデータが
構造化データであるか否かの判断を行う。チャンネル1
のデータが構造化データでなければ、ステップS4へ進
み、構造化データであれば、ステップS7へ進む。ここ
では、チャンネル1のデータが非構造化データであると
して説明を進める。
【0048】図8のステップS4では、現在セル組立バ
ッファに蓄積されているデータをセルとして送出する時
に、そのセルのAALヘッダ内付加されるSN値が
「0」となるか否かを判断するステップである。図18
においてSN値が「0」であると仮定すると、ステップ
S4でYesと判断し、ステップS5へ進む。SN値が
「0」でない場合はNoと判断し、ステップS6でST
Mフレームの更新後に再びステップS4へと戻る。図8
のステップS5では、チャンネルNのセル組立間でのT
Sデータ数(STMデータのバイト数)を算出し、ステ
ップS11で他系に通知を行う。図18では、セル組立
バッファ39−1に47TS蓄積されているので、ステ
ップS11に従い、データ「0」が0系バッファ状態デ
ータ信号線54Aを介して、0系同期化信号送信回路1
20Aから1系同期化信号受信回路230Aに通知され
る。この時、同時にチャンネル番号も0系チャンネル番
号データ信号線53Aを介して同期化信号受信回路23
0Aに通知する。また、第1の実施例と同様に、クロッ
ク信号とデータイネーブル信号も送受される。次に、図
15のステップS25へ進み、Nがインクリメントさ
れ、N=2となり、ステップS26へ進む。ステップS
26では、全チャンネル(2017)の同期化が終了し
たか否かの判断が実行され、未終了の場合、ステップS
28のSTMフレームの更新を経て、再びステップS2
3へ処理が戻る。
【0049】セル組立までのTS数X=0を受信した1
系同期化制御部80Aは、そのデータを内部バス201
を介して図1のセル組立バッファ制御部78へ通知す
る。セル組立バッファ制御部78では、通知された値の
回数のフレーム信号をカウントした後、通知されたチャ
ンネルのセル組立バッファのSTMデータINの入力を
開始する。図19に示すように、N=2の状態で前記の
同期化処理が実行され、1系セル組立バッファ69−2
を0系セル組立バッファ39−2の状態への同期化が実
行される。この場合、セル組立バッファ39−2のTS
蓄積数が8なので、通知される0系バッファ状態データ
は「39」となる。従って、セル組立バッファ制御部7
8は39フレームをカウントした後、セル組立バッファ
69−2のSTMデータの入力を開始する。以上のよう
な処理を繰り返し実行することにより、全チャンネル
(2017)の同期化が実行され、ステップS27で処
理を終了する。
【0050】構造化データの転送を行うチャンネルの場
合は、図15のステップS24において、図8のステッ
プS3からステップS7へと処理が進む。ステップS7
の処理は、ステップS4と同様で、次のステップS8に
おいて、送出するセルが構造化の先頭を示すポインタを
AALヘッダに持つセルであるか否かの判断を実行す
る。Yesと判断すると、ステップS9へ進み、Noと
判断すると、ステップS10でSTMフレームの更新後
に再びステップS7へと戻る。ステップS9では、チャ
ンネルNのセル組立までのTSデータ数を算出し、ステ
ップS11で他系に通知を行う。これは、ステップS5
の処理と同様であるが、ステップS9では、構造化デー
タのポインタを持つ分だけAALペイロードが1TS減
り、セル組立までのTSデータ総数は46TSとなる点
が非構造化データの場合と異なる。STM側のデータ構
造が多元データ等の場合(即ち、1STMフレームの中
に複数のTSデータが存在する場合)は、図1のセル組
立バッファ制御部78は単にフレーム数をカウントする
だけでは不十分である。例えば、1STMフレーム内の
TSデータ数が3である多元STMデータを処理する場
合は、1フレームのカウントアップ数を3にする必要が
ある。
【0051】(2) 図20のタイムチャートを用いた
具体的な動作説明 図20は、図1及び図14の具体的な動作課程を説明す
るタイムチャートである。このタイムチャートでは、第
1の実施例の図13と同様に、SDHから入力するST
MデータIN、フレーム信号FS、及びクロック信号C
KSが示されている。さらに、フレーム信号先頭の空き
TSの部分が拡大して示されている。図14の同期化制
御部50A,80Aを有する図1の2重化STM/AT
M変換装置では、この空きTSを受信する間に、チャン
ネル番号データ信号、データイネーブル信号、及び同期
化クロック信号が、0系と1系間で送受される。図14
のTIME管理部140A,240Aからの処理時間信
号TIME0〜TIME3も、この空きTSの時間内に
指示が出される。また、前提として各種イネーブル信号
及び各種回路の処理時間指示信号141A〜143A,
241A〜243Aは、アクティブ“L”として示され
ている。以上のように、この第2の実施例では、第1の
実施例の効果(i),(ii),(iii),(v)と同様の
効果を有する上に、次のような効果(vi)もある。(v
i) セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1
〜69−Nのデータ蓄積数に関係なく(例えば、セル組
立バッファに47TS蓄積された状態に限定することな
く)、他系に同期化の指示信号の送出をすることがで
き、同期化に要する時間を短縮できる。
【0052】第3の実施例 図21は、本発明の第3の実施例を示すもので、第1の
実施例の図1の2重化STM/ATM変換装置に設けら
れる同期化制御部の構成図であり、第1の実施例の図面
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この第3の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の
実施例の同期化制御部50,80と異なる構成の0系同
期化制御部50B及び1系同期化制御部80Bを図1の
2重化STM/ATM変換装置に設けたことである。こ
の第3の実施例の0系同期化制御部50Bと1系同期化
制御部80Bは、同一の回路構成である。0系同期化制
御部50Bは、内部バスインタフェース回路110B、
同期化信号送信回路120B、及び同期化信号受信回路
130Bより構成されている。内部バスインタフェース
回路110Bは、図1の0系STM/ATM変換装置3
0内のSTMデータ書き込み制御部47、セル組立バッ
ファ制御部48、及び上位インタフェース49と接続す
る内部バス101と接続され、データの取り込みや書き
込み等を行う回路である。内部バスインタフェース回路
110Bは、TSイネーブル指示信号線114Bを介し
て、同期化信号送信回路120Bに接続されている。こ
の同期化信号送信回路120Bには、図1の0系STM
/ATM変換装置30内で分配されたフレーム信号Fが
入力される。同期化信号受信回路130Bは、TSイネ
ーブル通知信号線134Bを介して、内部バスインタフ
ェース回路110Bに接続されている。
【0053】1系同期化制御部80Bは、0系同期化制
御部50Bと同様に、内部バスインタフェース回路21
0B、同期化信号送信回路220B、及び同期化信号受
信回路230Bより構成されている。内部バスインタフ
ェース回路210Bは、図1の1系STM/ATM変換
装置60内のSTMデータ書き込み制御部77、セル組
立バッファ制御部78、及び上位インタフェース79と
接続する内部バス201と接続されている。内部バスイ
ンタフェース回路210Bは、TSイネーブル指示信号
線214Bを介して、同期化信号送信回路220Bに接
続されている。この同期化信号送信回路220Bには、
図1の1系STM/ATM変換装置60内で分配された
フレーム信号Fが入力される。同期化信号受信回路23
0Bは、TSイネーブル通知信号線234Bを介して、
内部バスインタフェース回路210Bに接続されてい
る。0系同期化信号送信回路120Bは、同期化クロッ
ク信号線51B、同期化フレーム信号線55B、及びT
Sイネーブル信号線56Bを介して、1系同期化信号受
信回路230Bに接続されている。1系同期化信号送信
回路220Bは、同期化クロック信号線81B、同期化
フレーム信号線85B、及びTSイネーブル信号線86
Bを介して、0系同期化信号受信回路130Bに接続さ
れている。以上のように構成される同期化制御部50
B,80Bを有する図1の2重化STM/ATM変換装
置の同期化方法を、各動作(1)〜(4)に分けて説明
する。
【0054】(1) 図22のフローチャートに基づく
同期化の動作説明 図22は、図21の同期化制御部50B,80Bを有す
る2重化STM/ATM変換装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。このフローチャートに基づく同期化
の動作を、図23〜図26を参照しつつ説明する。図2
3〜図26は、第1の実施例の図9〜図12と同様に、
セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69
−Nの状態(データの蓄積状態)を中心に、説明する図
である。これらの図23〜図26では、セル組立バッフ
ァ39−1〜39−N,69−1〜69−Nの状態が時
間の経過と共に示されている。図23の状態では、0系
STM/ATM変換装置30も1系STM/ATM変換
装置60も同じ状態で動作している。ここで、1系ST
M/ATM変換装置60の運転を停止し(例えば、電源
を切る)、再び運転を再開する。図24は、運転を再開
した瞬間を表す図で、1系STM/ATM変換装置60
内のセル組立バッファ69−1〜69−Nはデータが蓄
積されていない空の状態を示している。1系STM/A
TM変換装置60の運転を再開した時は、その1系ST
M/ATM変換装置60は入力するSTMデータINを
すぐに取り込むことがないように制御し、それぞれのセ
ル組立バッファ69−1〜69−N単位に状態を0系S
TM/ATM変換装置30内のセル組立バッファ39−
1〜39−Nと合わせていく。このような図23〜図2
6を例にとり、図22のフローチャートに示すアルゴリ
ズムに従い、同期化動作を説明する。
【0055】図25は、同期化の開始時のセル組立バッ
ファ39−1〜39−N,69−1〜69−Nの状態を
示すものである。この例では、STMデータINは非多
元の64Kbpsのデータ(1STMフレーム内に1TSの
データ)で、かつ非構造化データであるとする。以下、
図22のフローチャートの処理を説明する。図22のフ
ローチャートにおいて、まず、ステップS31から開始
し、ステップS32においてチャンネルNが1に初期設
定され、ステップS33へ進む。ステップS33は、チ
ャンネルNが呼設定が実施されていることを確認するス
テップであって、図1のセル組立バッファ制御部48,
78が管理するチャンネル情報に基づいて行われる。チ
ャンネル1は呼設定状態にあるので、次のステップS3
4へ進む。ステップS34では、チャンネル1のデータ
が構造化データであるか否かの判断を行う。チャンネル
1のデータが構造化データでなければ、ステップS35
へ進み、構造化データであれば、ステップS43へ進
む。ここでは、チャンネル1のデータは非構造化データ
であるとして説明を進める。次に、1系セル組立バッフ
ァ69−1を0系セル組立バッファ39−1の状態へと
同期化を開始する。ステップS35では、現在セル組立
バッファに蓄積されているデータをセルとして送出する
時に、そのセルのAALヘッダ内付加されるSN値が
「0」となるか否かを判断するステップである。図25
では、SN値が「0」であるとし、Yesと判断してス
テップS36へ進む。SN値が「0」でない場合は、N
oと判断してステップS41へ進み、STMフレームの
更新後に再度ステップS35の処理を実行する。ステッ
プS36では、チャンネルNに属する入力TSデータが
セル組立バッファ39−1の47バイト目であるか否か
を判断する。図25では、チャンネル1に属するTSデ
ータがセル組立バッファ39−1の47バイト目に入力
されたので、ステップS35でYesと判断され、ステ
ップS36へ進む。Noと判断すると、ステップS41
へ進み、STMフレームの更新後にステップS35へと
戻る。
【0056】ステップS36からステップS37へ進
み、TS番号を1系側の装置へ通知する。TS番号の通
知は、0系同期化フレーム信号線55Bと0系TSイネ
ーブル信号線56Bを介して行い、1系側装置は前記両
信号線55B,56Bの相対位置によってTS番号を認
識する。ステップS37からステップS38へ進み、チ
ャンネルNがインクリメントされ、N=2となり、ステ
ップS39へ進む。ステップS39では、全チャンネル
(2017)の同期化が終了したか否かの判断が実行さ
れ、Yesと判断されれば、ステップS40へ進んで処
理を終了する。Noと判断されると、ステップS42へ
進み、STMフレームの更新後に再びステップS33へ
戻る。TS番号を受信した1系同期化制御部80Bは、
その番号データを内部バス201を介して図1のセル組
立バッファ制御部78へ通知する。セル組立バッファ制
御部78では、通知されたTS番号からチャンネル番号
「N」を認識し、該当するチャンネルのセル組立バッフ
ァについて、該当チャンネルに属するTSデータの入力
を開始する。図26では、N=2の状態で前記の同期化
処理が実行され、セル組立バッファ69−2をセル組立
バッファ39−2の状態への同期化が実行される。この
ような処理を繰り返し実行することにより、全チャンネ
ル(2017)の同期化が実行され、ステップS40で
処理を終了する。
【0057】(2) 図27の多元データ転送の場合の
動作説明 図27は、図22中の多元データ対応の場合のステップ
S36の処理を示す図である。多元データの場合、図2
2のステップS36に代えてステップS36−1の処理
が行われる。このステップS36−1では、現STMフ
レーム内に入力されるチャンネルNに属する複数のTS
データの中で、最後に入力されるTSデータがセル組立
バッファの47バイト目であるか否かを判断し、Yes
の時には図22のステップS37へ進み、Noの時には
図22のステップS41へ進む。
【0058】(3) 図28の構造化データ転送の場合
の動作説明 図28は、図22中の構造化データ対応の場合のステッ
プS45の処理を示す図である。構造化データ転送の場
合は、図22のステップS45に代えて図28のステッ
プS45−1の処理を行う。このステップS45−1で
は、現STMフレーム内に入力されるチャンネルNに属
する複数のTSデータの中で、最後に入力されるTSデ
ータがセル組立バッファの46バイト目であるか否かを
判断し、Yesの時には図22のステップS37へ進
み、Noの時には図22のステップS46へ進む。
【0059】(4) 図29のタイムチャートを用いた
具体的な動作説明 図29は、図1及び図21の具体的な動作課程を説明す
るタイムチャートである。このタイムチャートでは、S
DHから入力するSTMデータIN、フレーム信号F
S、及びクロック信号SCKが示されている。また、前
提としてイネーブル信号は、アクティブ“L”として示
されている。このタイムチャートの例では、STMデー
タのTS0はチャンネル1に属するTSデータとし、S
TMデータA点のTS0がチャンネル1のセル組立バッ
ファ内蓄積データの47バイト目になる場合を示してい
る。この場合、0系同期化フレーム信号線55Bのフレ
ーム信号と、A点のTS0を示す位置でアクティブにし
た0系TSイネーブル信号を、0系TSイネーブル信号
線56Bを介して1系同期化制御部80Bに送信する。
1系STM/ATM変換装置60は、この信号を受信す
ると、次のフレームで入力されるTSデータ(TS番号
0のデータ)より、チャンネル1のセル組立バッファ6
9−1のデータとして入力を開始する。以上のように、
この第3の実施例では、第1の実施例の効果(i),
(ii)と同様の効果を有する上に、次のような効果(vi
i)もある。(vii) セルペイロード内の最終バイトに
なるSTMデータを通知することにより、各チャンネル
のセル組立開始タイミングを正確に合わせることができ
る。
【0060】第4の実施例 図30は、本発明の第4の実施例を示すもので、第1の
実施例の図1の2重化STM/ATM変換装置に設けら
れる同期化制御部の構成図であり、第1の実施例の図面
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この第4の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の
実施例の同期化制御部50,80と異なる構成の0系同
期化制御部50C及び1系同期化制御部80Cを図1の
2重化STM/ATM変換装置に設けたことである。こ
の第4の実施例の0系同期化制御部50Cと1系同期化
制御部80Cとは、同一の回路構成である。0系同期化
制御部50Cは、内部バスインタフェース回路110
C、同期化信号送信回路120C、同期化信号受信回路
130C、及びFPカウンタ140Cより構成されてい
る。内部バスインタフェース回路110Cは、図1の0
系STM/ATM変換装置30内のSTMデータ書き込
み制御部47、セル組立バッファ制御部48、及び上位
インタフェース49と接続する内部バス101と接続さ
れ、データの読み取りや書き込み等を行う回路である。
内部バスインタフェース回路110Cは、送信チャンネ
ル番号信号線115Cを介して、同期化信号送信回路1
20Cに接続されている。同期化信号受信回路130C
は、受信チャンネル番号信号線135Cを介して、内部
バスインタフェース回路110Cに接続されている。
【0061】FPカウンタ140Cは、図1の0系ST
M/ATM変換装置30内で分配されるSTM系のフレ
ーム信号Fを入力し、その入力STMフレームパルスを
カウントする例えば376(=47×8)進カウンタで
構成されている。FPカウンタ140Cは、FPカウン
ト値通知信号線144Cを介して、内部バスインタフェ
ース回路110Cに接続され、さらに送信FPカウント
値信号線145Cを介して、同期化信号送信回路120
Cに接続されている。また、同期化信号受信回路130
Cは、FPカウンタクリア信号線136Cを介して、F
Pカウンタ140Cに接続されている。1系同期化制御
部80Cは、0系同期化制御部50Cと同様に、内部バ
スインタフェース回路210C、同期化信号送信回路2
20C、同期化信号受信回路230C、及びFPカウン
タ240Cより構成されている。内部バスインタフェー
ス回路210Cは、内部バス201に接続されている。
内部バスインタフェース回路210Cは、送信チャンネ
ル番号信号線215Cを介して、同期化信号送信回路2
20Cに接続されている。同期化信号受信回路230C
は、受信チャンネル番号信号線235Cを介して、内部
バスインタフェース回路210Cに接続されている。F
Pカウンタ240Cは、FPカウント値通知信号線24
4Cを介して、内部バスインタフェース回路210Cに
接続されると共に、送信FPカウント値信号線245C
を介して、同期化信号送信回路220Cに接続されてい
る。同期化信号受信回路230Cは、FPカウンタクリ
ア信号線236Cを介して、FPカウンタ240Cに接
続されている。0系同期化信号送信回路120Cは、同
期化クロック信号線51C、データイネーブル信号線5
2C、及び12ビット幅のチャンネル番号データ信号線
53Cを介して、1系同期化信号受信回路230Cに接
続されている。1系同期化信号送信回路220Cは、同
期化クロック信号線81C、データイネーブル信号線8
2C、及び12ビット幅のチャンネル番号データ信号線
83Cを介して、0系同期化信号受信回路130Cに接
続されている。
【0062】以上のように構成される同期化制御部50
C,80C有する図1の2重化STM/ATM変換装置
の同期化方法を、各動作(1),(2)に分けて説明す
る。 (1) 図31のフローチャートに基づく同期化の動作
説明 図31は、図30の同期化制御部50C,80Cの動作
を説明するフローチャートである。このフローチャート
に基づく同期化の動作を、図32〜図35を参照しつつ
説明する。図32〜図35は、第1の実施例の図9〜図
12と同様に、セル組立バッファ39−1〜39−N,
69−1〜69−Nの状態(データの蓄積状態)を中心
に、説明する図である。これらの図32〜図35では、
セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜69
−Nの状態が時間の経過と共に示されている。図32の
状態では、0系STM/ATM変換装置30も1系ST
M/ATM変換装置60も同じ状態で動作している。こ
の時、両系のセル組立バッファ39−1〜39−N,6
9−1〜69−Nの状態及びFPカウント値は、一致し
ている。ここで、1系STM/ATM変換装置60の運
転を停止し(例えば、電源を切る)、再び運転を再開す
る。図33は、運転を再開した瞬間を表す図で、1系S
TM/ATM変換装置60内のセル組立バッファ69−
1〜69−Nはデータが蓄積されていない空の状態を示
している。1系STM/ATM変換装置60の運転を再
開した時は、その1系STM/ATM変換装置60は入
力するSTMデータINをすぐに取り込むことがないよ
うに制御し、それぞれのセル組立バッファ69−1〜6
9−N単位に状態を0系STM/ATM変換装置30内
のセル組立バッファ39−1〜39−Nと合わせてい
く。図34は、同期化の開始時のセル組立バッファ39
−1〜39−N,69−1〜69−Nの状態を示すもの
である。以下、図31のフローチャートを参照しつつ、
同期化動作を説明する。
【0063】図31のフローチャートにおいて、まず、
ステップS51から同期化を開始すると、ステップS5
2において、チャンネルNが1に初期設定され、ステッ
プS53へ進む。ステップS53では、チャンネルNに
呼設定が実施されていることを確認するステップであっ
て、図1のセル組立バッファ制御部48,78が管理す
るチャンネル情報に基づいて行われる。チャンネル1は
呼設定状態にあるので、1系セル組立バッファ69−1
を0系セル組立バッファ39−1の状態へと同期化す
る。図34では、セル組立バッファ39−1に47TS
蓄積されている状態なので、ステップS54でYesと
判断され、ステップS55へ進む。Noと判断された場
合は、ステップS61へ進み、STMフレームの更新後
に再びステップS54の処理を実行することになる。ス
テップS55では、AALヘッダ内SN値が「0」であ
ることの判断を行う。図34では、SN値が「0」であ
ると仮定すると、Yesと判断し、ステップS56へ進
む。SN値が「0」でない場合は、Noと判断し、ステ
ップS61へ進み、STMフレームの更新後に再びステ
ップS54へと戻る。ステップS56では、同期化を実
行するチャンネル番号「1」が0系チャンネル番号デー
タ信号線53Cを介して、0系同期化信号送信回路12
0Cから1系同期化信号受信回路230Cに通知され
る。この時、クロック信号とデータイネーブル信号も、
第1の実施例と同様に、0系同期化クロック信号線51
Cと0系データイネーブル信号線52Cを介して送受さ
れる。
【0064】同期化チャンネル番号の通知を実行するタ
イミングは、第1の実施例の場合のようにSTMの主信
号であるSTMデータINの未使用部分に制限する必要
はなく、同じフレーム時間内であれば、どのタイミング
に設定してもよい。同期化チャンネル番号を受信した1
系同期化制御部80Cは、そのチャンネルデータと、F
Pカウンタ240Cのカウント値を、内部バス201を
介して図1のセル組立バッファ制御部78へ通知する。
これにより、セル組立バッファ制御部78では、通知さ
れたチャンネル番号のセル組立バッファのSN値が
「0」となるSTMデータ格納開始タイミング、即ちS
TMデータ格納開始FPカウント値を知ることとなり、
該当チャンネルのSTMデータの入力を次回以降のST
Mデータ格納開始FPカウント値から開始することが可
能となる。ステップS56からステップS57へ進み、
Nがインクリメントされ、N=2となり、ステップS5
8へ進む。ステップS58では、全チャンネル(201
7)の同期化が終了したか否かの判断が実行され、未終
了の場合、ステップS60を経て再びステップS53へ
処理が戻る。図35では、N=2で前記の同期化処理が
実行され、1系セル組立バッファ69−2を0系セル組
立バッファ39−2の状態への同期化が実行される。こ
の場合、セル組立バッファ39−2のTS蓄積数が47
となる時のFPカウント値が1系に通知され、上記の動
作によって同期化が実行される。このような処理を繰り
返し実行することにより、全チャンネル(2017)の
同期化が実行され、ステップS59で処理が終了する。
【0065】(2) 図36のタイムチャートを用いた
具体的な動作説明 図36は、図1及び図30の具体的な動作課程を説明す
るタイムチャートである。このタイムチャートでは、S
DHから入力するSTMデータIN、フレーム信号F
S、及びクロック信号SCKが示されている。さらに、
フレーム信号先頭の空きTSの部分が拡大して示されて
いる。STM/ATM変換装置30,60において、前
記の空きTSを受信する時間に、チャンネルデータ信
号、データイネーブル信号、及び同期化クロック信号が
0系と1系間で送受される。セル組立バッファ39−1
に47TS蓄積されている状態がFPカウント値46番
フレームであるとし、この時のAALヘッダ内SN値が
「0」であるとする。すると、すぐ次の0番目フレーム
において、チャンネル番号「1」が0系チャンネル番号
データ信号線53Cを介して、0系同期化信号送信回路
120Cから1系同期化信号受信回路230Cに通知さ
れる。1系STM/ATM変換装置60は、この信号を
受けると、0番フレーム内の該当STMデータより、A
TMセル組立バッファチャンネル「1」へのデータ入力
を開始する。以上のように、この第4の実施例では、第
1の実施例の効果(i),(ii)と同様の効果を有する
上に、次のような効果(viii)もある。(viii) 47進カ
ウンタを用いSTMフレームをカウントするFPカウン
タ140C,240Cを両系に設け、かつその両系のF
Pカウンタ140C,240Cの同期化を実施すること
により、各チャンネルのセル組立開始タイミングを正確
に合わせることができる。
【0066】第5の実施例 図37は、本発明の第5の実施例を示すもので、第1の
実施例の図1の2重化STM/ATM変換装置に設けら
れる同期化制御部の構成図であり、第1の実施例の図面
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この第5の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の
実施例の同期化制御部50,80と異なる構成の0系同
期化制御部50D及び1系同期化制御部80Dを図1の
2重化STM/ATM変換装置に設けたことである。こ
の第5の実施例の0系同期化制御部50Dと1系同期化
制御部80Dとは、同一の回路構成である。0系同期化
制御部50Dは、内部バスインタフェース回路110
D、同期化信号送信回路120D、同期化信号受信回路
130D、FPカウンタ140D、及びセル先頭フレー
ム番号記憶メモリ150Dより構成されている。内部バ
スインタフェース回路110Dは、内部バス101に接
続され、データの読み取りや書き込み等を行う回路であ
る。内部バスインタフェース回路110Dは、セル先頭
フレーム番号記憶メモリアクセス信号線116Dを介し
て、セル先頭フレーム番号記憶メモリ150Dに接続さ
れている。セル先頭フレーム番号記憶メモリ150Dに
は、0系側の各チャンネルに入力されるSTMデータI
Nが、AALペイロードの先頭に位置し、かつSN値が
「0」となる時のFPカウント値(0〜375)が記憶
されている。多元データ転送を行う場合は、該当する複
数のFPカウント値が存在する可能性があるが、その場
合は、どのFPカウント値であっても同じ効果が得られ
る。FPカウンタ140Dは、フレーム信号Fを入力
し、送信FPカウント値通知信号145Dを同期化信号
送信回路120Dに出力すると共に、FPカウント値通
知信号144Dを内部バスインタフェース回路110D
へ出力する機能を有している。同期化信号受信回路13
0Dは、FPカウンタクリア信号136DをFPカウン
タ140Dに与える回路である。1系同期化制御部80
Dは、0系同期化制御部50Dと同様に、内部バスイン
タフェース回路210D、同期化信号送信回路220
D、同期化信号受信回路230D、FPカウンタ240
D、及びセル先頭フレーム番号記憶メモリ250Dより
構成されている。
【0067】内部バスインタフェース回路210Dは、
内部バス201に接続され、さらにセル先頭フレーム番
号記憶メモリアクセス信号線216Dを介して、セル先
頭フレーム番号記憶メモリ250Dに接続されている。
FPカウンタ240Dは、フレーム信号Fを入力し、F
Pカウント値通知信号244Dを内部バスインタフェー
ス回路210Dへ出力すると共に、送信FPカウント値
通知信号245Dを同期化信号送信回路220Dへ出力
する機能を有している。同期化信号受信回路230D
は、FPカウンタクリア信号236DをFPカウンタ2
40Dに与える回路である。0系同期化信号送信回路1
20Dは、FPカウンタ同期化信号線57Dを介して、
1系同期化信号受信回路230Dに接続されている。1
系同期化信号送信回路220Dは、FPカウンタ同期化
信号線87Dを介して、0系同期化信号受信回路130
Dに接続されている。以上のように構成される同期化制
御部50D,80Dを有する図1の2重化STM/AT
M変換装置の同期化方法を説明する。図38は、図37
の同期化制御部50D,80Dの動作を説明するフロー
チャートであり、このフローチャートに基づく同期化の
動作を、図39〜図42を参照しつつ説明する。
【0068】図39〜図42は、第1の実施例の図9〜
図12と同様に、セル組立バッファ39−1〜39−
N,69−1〜69−Nの状態(データの蓄積状態)を
中心に、説明する図である。これらの図39〜図42で
は、セル組立バッファ39−1〜39−N,69−1〜
69−Nの状態が時間の経過と共に示されている。図3
9の状態では、0系STM/ATM変換装置30も1系
STM/ATM変換装置60も同じ状態で動作してい
る。ここで、1系STM/ATM変換装置60の運転を
停止し(例えば、電源を切る)、再び運転を再開する。
図40は、運転を再開した瞬間を表す図で、1系STM
/ATM変換装置60内のセル組立バッファ69−1〜
69−Nはデータが蓄積されていない空の状態を示して
いる。1系STM/ATM変換装置60の運転を再開し
た時は、その1系STM/ATM変換装置60は入力す
るSTMデータINをすぐに取り込むことがないように
制御し、それぞれのセル組立バッファ69−1〜69−
N単位に状態を0系STM/ATM変換装置30内のセ
ル組立バッファ39−1〜39−Nと合わせていく。図
41は、同期化の開始時のセル組立バッファ39−1〜
39−N,69−1〜69−Nの状態を示すものであ
る。以下、図38のフローチャートを参照しつつ、同期
化動作を説明する。
【0069】図38のフローチャートのステップS71
から同期化を開始すると、ステップS72において、両
系のFPカウンタ140D,240Dの同期合わせを実
行する。この動作は、アクト系である0系よりスタンバ
イ系である1系にFPカウント値を送信し、送信された
値に1系がFPカウンタ240Dをセットすることによ
り実現される。具体的には、0系FPカウンタ140D
が「0」になった時、その旨の連絡を0系FPカウンタ
同期化信号線57Dを介して1系に通知する。この通知
の実施は、STMフレーム先頭のオーバヘッド部分に割
り当てられている時間に行う。また、FPカウント値が
「0」の時に通知を行い、FPカウンタ240Dの同期
をとることとして説明したが、「0」以外の値であって
も、同様の効果が得られる。ステップS72からステッ
プS73へ進み、チャンネルNが1に初期設定され、ス
テップS74へ進む。ステップS74は、チャンネルN
は呼設定が実施されているか否かを確認するステップで
あって、セル組立バッファ制御部48,78が管理する
チャンネル情報に基づいて行われる。チャンネル1は呼
設定状態にあるので、1系セル組立バッファ69−1を
0系セル組立バッファ39−1の状態へと同期化を実行
し、ステップS75へ進む。ステップS75では、セル
先頭フレーム番号記憶メモリ250Dをアクセスし、チ
ャンネル1のセル先頭フレーム信号、即ち入力されるS
TMデータINがセルペイロードの先頭に位置する時の
FPカウント値(0〜375)を読み出す。この動作
は、同期化を受ける系(この例では1系)が行う。
【0070】セル先頭フレーム番号記憶メモリ250D
を使用した同期化実施の前提として、0系側のセル先頭
フレーム番号記憶メモリ150Dに記憶されたデータ
は、同期化に際して1系側のセル先頭フレーム番号記憶
メモリ250Dにコピーされている必要がある。ステッ
プS75からステップS76へ進み、セル先頭フレーム
番号記憶メモリ250Dより読み出したチャンネル1の
セル先頭フレーム番号と、現在のFPカウント値とを比
較する。一致がとれると、ステップS77へ進み、ST
MデータINのセル組立バッファへの入力を開始する。
ステップS76の処理は、一致がとれるまで、STMフ
レームの更新の度に繰り返し行うこととなる。図42で
は、N=2の状態で前記の同期化処理が実行され、1系
セル組立バッファ69−2を0系セル組立バッファ39
−2の状態への同期化が実行される。このような処理を
ステップS79,S81を介して繰り返し実行すること
により、全チャンネル(2017)の同期化が実行さ
れ、ステップS80で処理を終了する。以上のように、
この第5の実施例では、第1の実施例の効果(i),
(ii)と第4の実施例の効果(viii)を有する上に、次の
ような効果(ix)もある。(ix) 入力されるSTMデ
ータINがセルペイロードの先頭に位置する時のFPカ
ウント値を、チャンネル毎に記憶するメモリ150D,
250Dを設けることにより、各チャンネルのセル組立
開始タイミングを合わせるための、系間信号線が最小限
で済む。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々
の変形が可能である。その変形例としては、例えば次の
ようなものがある。
【0071】(a) 上記実施例ではAAL1を対象と
して説明したが、本発明は他のAAL2,AAL3/
4,AAL5等にも適用可能である。 (b) 上記実施例では、0系STM/ATM変換装置
30と1系STM/ATM変換装置60とを用いた2重
化STM/ATM変換装置の同期化方法について説明し
たが、これらのSTM/ATM変換装置を3個あるいは
4個等設けた3重化、あるいは4重化等のSTM/AT
M変換装置についても、上記実施例の同期化方法を適用
できる。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、次のような効果がある。 (i) アクト系とスタンバイ系のセル組立バッファの
STMデータ蓄積状態を、主信号の瞬断を起こすことな
く一致させることができる。即ち、両系のセル組立バッ
ファの状態の違いを、主信号の瞬断を起こすことなく同
期化することができる。 (ii) 多重処理を実行するようなSTM/ATM変換
装置において、セル組立バッファが多数存在しても、全
チャンネルの同期化を実行することができる。 (iii) 同期化するチャンネル番号自体を、データとし
て系間で送受信することにより、STMフレーム内の固
定した時刻にデータの送受信を行うことができる。 (iv) 同期化される系では、同期化指示信号を受信し
たSTMフレームの先頭からSTMデータをセル組立バ
ッファに取り込み始めればよいので、同期化信号の送信
側も受信側も、STMデータの取り込み開始タイミング
(何フレーム目からか)を計算する等の処理が不要であ
る。
【0073】(v) 構造化データ転送に対しても対応
することができる。
【0074】第2の発明によれば、アクト系とスタンバ
イ系のセル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主
信号の瞬断を起こすことなく一致させることができると
いった第1の発明の効果(i),(ii),(iii),
(v)とほぼ同様の効果を有する上に、次のような効果
もある。 (vi) セル組立バッファのデータ蓄積数に関係なく、
他系に同期化の指示信号の送出をすることができ、同期
化に要する時間を短縮できる。第3の発明によれば、ア
クト系とスタンバイ系のセル組立バッファのSTMデー
タ蓄積状態を、主信号の瞬断を起こすことなく一致させ
ることができるといった第1の発明の効果(i),(i
i)とほぼ同様の効果を有する上に、次のような効果も
ある。 (vii) セルペイロード内の最終バイトになるSTMデ
ータを通知することにより、各チャンネルのセル組立開
始タイミングを正確に合わせることができる。
【0075】第4の発明によれば、アクト系とスタンバ
イ系のセル組立バッファのSTMデータ蓄積状態を、主
信号の瞬断を起こすことなく一致させることができると
いった第1の発明の効果(i),(ii)とほぼ同様の効
果を有する上に、次のような効果もある。 (viii) STMフレームをカウントするFPカウンタを
両系に設け、かつ両系のFPカウンタの同期化を実施す
ることにより、各チャンネルのセル組立開始タイミング
を正確に合わせることができる。第5の発明によれば、
アクト系とスタンバイ系のセル組立バッファのSTMデ
ータ蓄積状態を、主信号の瞬断を起こすことなく一致さ
せることができるといった第1の発明の効果(i),
(ii)と第4の発明の効果(viii)を有する上に、次のよ
うな効果もある。 (ix) 入力されるSTMデータがセルペイロードの先
頭に位置する時のFPカウント値を、チャンネル毎に記
憶するメモリを設けることにより、各チャンネルのセル
組立開始タイミングを合わせるための、系間信号線が最
小限で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す2重化STM/A
TM変換装置の全体の構成図である。
【図2】従来のSTMデータの構造図である。
【図3】従来のATMデータの構造図である。
【図4】従来の2重化STM/ATM変換装置における
通常動作時の両系動作を示す図である。
【図5】従来の1系再立ち上げ後の両系動作1の概要を
示す図である。
【図6】従来の1系再立ち上げ後の両系動作2の概要を
示す図である。
【図7】図1中の同期化制御部の構成図である。
【図8】図7のフローチャートである。
【図9】図1の両系が同じ状態で運転中を示す図であ
る。
【図10】図1の1系電源を切った直後の状態を示す図
である。
【図11】図1の0系セル組立バッファ39−1の蓄積
データが1セル分になった状態を示す図である。
【図12】図1の1系セル組立バッファ69−1のデー
タ書込みを開始した状態を示す図である。
【図13】図1及び図7のタイムチャートである。
【図14】本発明の第2の実施例を示す同期化制御部の
構成図である。
【図15】図14のフローチャートである。
【図16】図14の両系が同じ状態で運転中を示す図で
ある。
【図17】図14の1系電源を切った直後の状態を示す
図である。
【図18】図14の0系セル組立バッファ39−1の蓄
積データが1セル分になった状態を示す図である。
【図19】図14の1系セル組立バッファ69−1のデ
ータ書込みを開始した状態を示す図である
【図20】図1及び図14のタイムチャートである。
【図21】本発明の第3の実施例を示す同期化制御部の
構成図である。
【図22】図21のフローチャートである。
【図23】図21の両系が同じ状態で運転中を示す図で
ある。
【図24】図21の1系電源を切った直後の状態を示す
図である。
【図25】図21の0系セル組立バッファ39−1の蓄
積データが1セル分になった状態を示す図である。
【図26】図21の1系セル組立バッファ69−1のデ
ータ書込みを開始した状態を示す図である。
【図27】図22中の多元データ対応の場合のステップ
S36の処理を示す図である。
【図28】図22中の構造化データ対応の場合のステッ
プS45の処理を示す図である。
【図29】図1及び図21のタイムチャートである。
【図30】本発明の第4の実施例を示す同期化制御部の
構成図である。
【図31】図30のフローチャートである。
【図32】図30の両系が同じ状態で運転中を示す図で
ある。
【図33】図30の1系電源を切った直後の状態を示す
図である。
【図34】図30の0系セル組立バッファ39−1の蓄
積データが1セル分になった状態を示す図である。
【図35】図30の1系セル組立バッファ69−1のデ
ータ書込みを開始した状態を示す図である。
【図36】図1及び図30のタイムチャートである。
【図37】本発明の第5の実施例を示す同期化制御部の
構成図である。
【図38】図37のフローチャートである。
【図39】図37の両系が同じ状態で運転中を示す図で
ある。
【図40】図37の1系電源を切った直後の状態を示す
図である。
【図41】図37の0系セル組立バッファ39−1の蓄
積データが1セル分になった状態を示す図である。
【図42】図37の1系セル組立バッファ69−1のデ
ータ書込みを開始した状態を示す図である。
【符号の説明】
30,60 STM/ATM変換装置 37,67 STMデータ振り分け部 38,68 AALヘッダメモリ 39−1〜39−N,69−1〜69−N セル組立
バッファ 40,70 ATMセル読み出しセレ
クタ 41,71 ATMヘッダメモリ 42,72 ATMヘッダセレクタ 44,74 STMクロック/フレー
ム分配部 45,75 ATMクロック/フレー
ム分配部 46,76 TSカウンタ 47,77 STMデータ書き込み制
御部 48,78 セル組立バッファ制御部 49,79 上位インタフェース 50,50A,50B,50C,50D,80,80
A,80B,80C,80D
同期化制御部 110,110A,110B,110C,110D,2
10,210A,210B,210C,210D
内部バスインタフェース回路 120,120A,120B,120C,120D,2
20,220A,220B,220C,220D
同期化信号送信回路 130,130A,130B,130C,130D,2
30,230A,230B,230C,230D
同期化信号受信回路 140,140A,240,240A TIME
管理部 140C,140D,240C,240D FPカウ
ンタ 150D,250D セル先頭フレーム番号記憶
メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥谷 武則 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 藤谷 宏 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 水野 俊郎 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−252189(JP,A) 特開 平7−74756(JP,A) 特開 平7−74755(JP,A) 特開 平7−123103(JP,A) 特開 平6−237265(JP,A) 1994信学秋大B468 NTT R&D 第42巻第3号P. 289−296,P.357−365 信学論誌B−▲I▼,J76−B−▲I ▼,第6号P.421−430 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04J 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 STM形式信号からATM形式信号への
    信号変換を行う現用系のSTM/ATM変換装置と予備
    系のSTM/ATM変換装置を備えた2重化構成をと
    り、 前記各系のSTM/ATM変換装置は、 前記STM形式信号を構成するSTMデータを入力し、
    そのSTMデータを1つ又は複数のセル組立バッファに
    振り分けて格納する振り分け格納手段と、 前記セル組立バッファに格納されたSTMデータをアセ
    ンブルし、ATMアダプテーションレイヤの処理に基づ
    いて、前記ATM形式信号を構成するATMセルのペイ
    ロードにマッピングし、ATMヘッダを付加して前記S
    TMデータをATMセル化するATMセル化手段と、 前記セル組立バッファへのSTMデータの振り分け格納
    を制御すると共に、前記セル組立バッファからのATM
    セルの読み出しを制御する制御手段とを、有する2重化
    STM/ATM変換装置において、 前記現用系のSTM/ATM変換装置と前記予備系のS
    TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
    系間信号線を設け、 前記系間信号線を介してそれぞれのセル組立バッファ単
    位に、前記セル組立バッファ内の蓄積データが、ATM
    アダプテーションレイヤ・ペイロードの最終バイトとな
    っている状態であり、予め取り決められたATMアダプ
    テーションレイヤ・ヘッダのシーケンスナンバ値となる
    タイミングで、前記現用系のSTM/ATM変換装置か
    ら前記予備系のSTM/ATM変換装置に対して同期化
    を実行するセル組立バッファ番号を通知し、その通知を
    受けた前記予備系のSTM/ATM変換装置は、次のS
    TMフレームのSTMデータから前記セル組立バッファ
    へのSTMデータ取り込みを開始することにより、前記
    現用系のSTM/ATM変換装置の出力ATMセルと前
    記予備系のSTM/ATM変換装置の出力ATMセルと
    を一致させることを特徴とする2重化STM/ATM変
    換装置の同期化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の2重化STM/ATM変換装
    置において、 前記現用系のSTM/ATM変換装置と前記予備系のS
    TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
    系間信号線を設け、 前記系間信号線を介してそれぞれのセル組立バッファ単
    位に、現在の前記セル組立バッファに蓄積されているS
    TMデータ数より、セル組立までのSTMデータ数を求
    め、前記現用系のSTM/ATM変換装置から前記予備
    系のSTM/ATM変換装置に対して同期化を実行する
    セル組立バッファ番号とセル組立までのSTMデータ数
    を通知し、その通知を受けた予備系のSTM/ATM変
    換装置は、通知された値の回数の前記STMデータの入
    力をカウントした後、通知されたチャンネルの前記セル
    組立バッファへのSTMデータ取り込みを開始すること
    により、前記現用系のSTM/ATM変換装置の出力A
    TMセルと前記予備系のSTM/ATM変換装置の出力
    ATMセルとを一致させることを特徴とする2重化ST
    M/ATM変換装置の同期化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の2重化STM/ATM変換装
    置において、 前記現用系のSTM/ATM変換装置と前記予備系のS
    TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
    系間信号線を設け、 前記系間信号線を介してそれぞれのセル組立バッファ単
    位に、前記セル組立バッファに入力したタイムスロット
    データが、ATMアダプテーションレイヤ・ペイロード
    の最終バイトとなる状態で、予め取り決められたATM
    アダプテーションレイヤ・ヘッダのシーケンスナンバ値
    となるタイミングで、前記現用系のSTM/ATM変換
    装置から前記予備系のSTM/ATM変換装置に対して
    ATMアダプテーションレイヤ・ペイロードの最終バイ
    トとなった入力タイムスロット番号を通知し、その通知
    を受けた予備系のSTM/ATM変換装置は、次のタイ
    ムスロットデータから前記セル組立バッファへのSTM
    データ取り込みを開始することにより、前記現用系のS
    TM/ATM変換装置の出力ATMセルと前記予備系の
    STM/ATM変換装置の出力ATMセルとを一致させ
    ることを特徴とする2重化STM/ATM変換装置の同
    期化方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の2重化STM/ATM変換装
    置において、 前記現用系のSTM/ATM変換装置と前記予備系のS
    TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
    系間信号線と、入力STMフレームパルスをカウントす
    るカウンタとを設け、 前記系間信号線を介して前記各セル組立バッファ毎に順
    次、そのセル組立バッファに入力する前記STMデータ
    が、前記ATMセルのATMアダプテーションレイヤ・
    ペイロードの先頭データとなる状態であり、かつ前記A
    TMセルのATMアダプテーションレイヤ・ヘッダのシ
    ーケンスナンバ値が予め取り決められた値となる場合、
    前記STMデータが入力しているSTMフレーム時間内
    に、前記現用系のSTM/ATM変換装置から前記予備
    系のSTM/ATM変換装置に対して同期化を実行する
    セル組立バッファ番号を通知し、その通知を受けた予備
    系のSTM/ATM変換装置は、このときの自系の前記
    カウンタの入力STMフレームパルスカウント値を、前
    記入力STMデータの前記セル組立バッファへのSTM
    データ取り込み開始タイミングとして記憶し、前記通知
    を受けた後の任意の時点において前記STMフレームパ
    ルスカウント値が前記カウント値となる時点から該当チ
    ャンネルのSTMデータの入力を開始し、セル組立時は
    前記シーケンスナンバ値を前記ATMセルに付加して送
    出することにより、前記現用系のSTM/ATM変換装
    置の出力ATMセルと前記予備系のSTM/ATM変換
    装置の出力ATMセルとを一致させることを特徴とする
    2重化STM/ATM変換装置の同期化方法。
  5. 【請求項5】 請求項1の2重化STM/ATM変換装
    置において、 前記現用系のSTM/ATM変換装置と前記予備系のS
    TM/ATM変換装置との間を接続する1つ又は複数の
    系間信号線と、入力STMフレームパルスをカウントす
    る入力STMフレームパルスカウンタと、シーケンスナ
    ンバ値が0となるセル組立開始時における前記入力ST
    Mフレームパルスカウンタの入力STMフレームパルス
    カウント値を記憶するセル先頭フレーム番号記憶メモリ
    とを設け、 前記系間信号線を介して前記現用系のSTM/ATM変
    換装置から前記予備系のSTM/ATM変換装置に前記
    入力STMフレームパルスカウンタの基準フレーム・カ
    ウント値を送信し、送信された値に前記予備系のSTM
    /ATM変換装置が、前記入力STMフレームパルスカ
    ウンタをセットして両系の前記入力STMフレームパル
    スカウンタの同期化をとり、 前記予備系のSTM/ATM変換装置において、前記セ
    ル先頭フレーム番号記憶メモリより順次同期化するチャ
    ンネルのセル先頭フレーム番号を読み出し、その読み出
    した値と現在の前記基準フレーム・カウント値とを比較
    し、一致がとれると、前記チャンネルのSTMデータの
    前記セル組立バッファへの入力を開始することにより、
    前記現用系のSTM/ATM変換装置の出力ATMセル
    と前記予備系のSTM/ATM変換装置の出力ATMセ
    ルとを一致させることを特徴とする2重化STM/AT
    M変換装置の同期化方法。
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