JP3014284U - 一体型ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造側にあっては対象物を加工する際の材
料の無駄を省き、流通・販売側では製品管理の簡便化と
合理化の実現、コストの低減であり。また利用側にあっ
ては、同一品でありながらその目的や必要に応じて利用
者がラベル部の有無を選択できる一体型のラベルを提供
する。 【構成】 対象物に形成した切り起こし部を折り曲げ
ることにより一体型ラベルが構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書類カバー、インデックスカード、パンフレットなどに簡単な構成 で適用できる一体型ラベルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、報告書、見積書、提案書、会社案内などの書類カバー１にあっては、保 管する際にすぐに探せるようにという配慮から第１図に示すようなラベル部２が 設けられているものがある。こうしたラベル部２は書類カバー１と一体で形成さ れており、ラベル部２に書類名などの事項を書いておくと目につきやすく必要な 書類を直ちに捜すことができる。

【０００３】 しかしながら、このような従来のラベル部２が設けられた書類カバー１などで はコスト面や取り扱いなどの面で問題があった。例えば製造側においては、書類 カバー１などの対象物にラベル部２を設ける場合、書類カバー１のサイズに加え ラベル部２の分だけ余計に材料を要する。その結果、書類カバー１を加工する際 には第２図中Ａに示すような材料の無駄が生じるとともに、製品コストが上昇し ていた。

【０００４】 また、流通・販売側にあっては、販売書類カバー１自体としてもラベル部２の 分だけ寸法・形状が変わってしまうので、それ単独で製品を管理しなくてはなら ないという不便さがあった。さらに、寸法・形状が変わった分、搬送用の箱など もこの製品に対応したものが必要となり、ラベル部２がないタイプの製品と共用 することができないといった不具合も生じていた。その結果、流通・販売いずれ においても合理化とコストの低減が難しかった。

【０００５】 一方、使用側においても、こうしたラベル部２は便宜なものの、書類カバー１ の外形から突出していることが不便な場合もある。例えば、一般の書類サイズに 合わせて作られている鞄や封筒などでは、ラベル部２が邪魔になって収納できな いなど不都合な点が多々生じていた。このようなときにはラベル部２が設けられ ていない製品を別途購入しなくてはならず、使用側は新たな出費を余儀なくされ る。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、製造側にあっては対象物を加工する際の材 料の無駄を省き、流通・販売側では製品管理の簡便化と合理化の実現、コストの 低減であり。また利用側にあっては、同一品でありながらその目的や必要に応じ て利用者がラベル部の有無を選択できる一体型のラベルを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、対象物に形成した切り起こし部を折り曲げることにより、対象物と 一体型のラベル部を構成することを主要な特徴とし、前記切り起こし部を対象物 の任意の位置に設けることによって、使用者の意図する形態で利用できる一体型 ラベルを実現したものである。

【０００８】

【実施例】

第３〜６図は本考案の第１実施例を示す図であり、本実施例では対象物として 書類カバーに適用したものである。

【０００９】 第３図において、１１は書類カバー（対象物）であり、書類カバー１１は例え ば紙や樹脂などで形成されている。 書類カバー１１の所定位置には切り起し部１２が設けられている。切り起し部 １２は書類カバー１１の一部分を型抜きして形成されるとともに、折り部１３を 中心として外形方向に折り曲げられるように構成されている。そして、第４図に 示すように切り起し部１２を折り部１３を中心として書類カバー１１の外形方向 に折り曲げれば、第５、６図に示すように切り起し部１２は書類カバー１１の外 形より外に突出しラベル部１４を構成する。 このラベル部１４に必要事項を書き込めば、書類を並べた状態でも一目で必要 な書類を捜すことができる。また、ラベル部１４が不用な場合には、そのままの 状態で利用すればよいので、極めて合理的である。

【００１０】 このように、切り起し部１２を対象物である書類カバー１１と一体で形成し、 必要に応じてこの切り起し部１２を外形寸法方向に折り曲げることによりラベル 部１４が構成されるため、従来のもののように材料を加工する際に発生する無駄 を省くことができる。したがって、加工時の手間とコストを削減できる。 また、ラベル部１４を備えていても通常の状態では対象物の寸法・形状は何ら 変わらない。このため、製品の管理が容易になるとともに、搬送用の箱なども従 来サイズのものとの共用が可能になるという優れた効果が生じる。

【００１１】 一方、使用側においても、その用途・必要性に応じてラベル部１３の有無を選 択して利用できるので、便宜性および経済性、いずれにおいても有益なものとな る。

【０００１２】 また、第７図に示すように、切り起し部１２に対応する部分に予め会社名や製 品名など必要な事項を印刷するようにしておけば、ラベル部１４を構成した時点 で表示できるので非常に便宜である。

【００１３】 なお本実施例では、対象物である文書カバー１１の図中縦方向の辺と平行に切 り起し部１２を形成した場合を示したが、第８、９図に示すように文書カバー１ １の横方向の辺と平行に切り起し部１２を形成し、ラベル部１４を構成しても構 わない。

【００１４】 また、第１０、１１図に示すように文書カバー２１の折り曲げ部２２に沿って 切り起し部２３を形成し、その切り起し部２３を外側に折り込むことによりラベ ル部２５を構成してもよい。

【００１５】 さらに、考案によるラベル部は実施例で示した書類カバーだけでなく、各種フ ァイル製品、カタログ、パンフレット、インデックスシート、カード類など様々 な用品に適用できることは自明である。

【００１６】 第１２、１３図は本考案の第２実施例を示す図であり、本実施例ではラベル部 の保持をより便宜性を向上させたものである。本実施例の説明にあたり、第１実 施例と同一の構成部は同一の番号を付与しその説明を省略する。 第１２図において、書類カバー３１に形成された切り起し部１２の曲げ部１３ に近接して保持部３２が形成されている。保持部３２は例えば書類カバー３１を 円弧状に型抜きして形成されたものであり、使用時には第１３図に示すように折 り曲げた切り起し部１２の辺１２ａに係合して、切り起こし部１２の状態を保持 する。こうして、ラベル部３３が構成される。

【００１７】 すなわち、切り起し部１２を曲げる際に、その両辺１２ａを保持部３２に係合 させると切り起し部１２はその位置が規制され、折れ曲げられた状態が保持され る。したがって、本実施例では、前記第１実施例の効果に加え、ラベル部３３の 状態を安定できるという効果がある。

【００１８】 なお本実施例では、切り起こし部１２の両辺１２ａに係合するよう保持部３２ を配置しているが、保持部３２を一方の辺１２ａのみに係合するように配置して も、本実施例と同様な効果を得ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案によれば、製造側にあっては対象物を加工する際の材料の無駄を省き、 流通・販売側では製品管理の簡便化と合理化を実現する。また利用側にあっては 、同一品でありながらその目的や必要に応じて利用者が製品に設けられたラベル 部をの有無を選択できる。 その結果、製造側にあっては対象物を加工する際の材料の無駄とコストを省く とともに、製品管理と流通を合理化しコストを低減すること、また利用側にあっ ては、利用者の必要に応じて利用できる対象物と一体型のラベルを提供すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の例を示す全体斜視図である。

【図２】従来の例を示す平面図である。

【図３】本考案の第１実施例による一体型ラベルの全体
斜視図である。

【図４】本考案の第１実施例による一体型ラベルの使用
前の状態を示す要部平面図である。

【図５】本考案の第１実施例による一体型ラベルの使用
時の状態を示す全体斜視図である。

【図６】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他の
態様を示す要部平面図ある。

【図７】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他の
態様を示す要部平面図ある。

【図８】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他の
態様を示す全体斜視図である。

【図９】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他の
態様を示す要部平面図である。

【図１０】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他
の態様を示す全体斜視図である。

【図１１】本考案の第１実施例による一体型ラベルの他
の態様を示す要部平面図である。

【図１２】本考案の第２実施例による一体型ラベルの使
用前の状態を示す要部平面図である。

【図１３】本考案の第２実施例による一体型ラベルの使
用時の状態を示す要部平面図である。

【符号の説明】

１１、２１、３１ 書類カバー（対象物）１２、２３
切り起し部１４、２５、３３ ラベル部（一体型ラベ
ル）３２ 保持部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適用する対象物の任意の位置に切り起し
   部を形成し、該切り起し部を対象物の外形方向に折り曲
   げることによりラベル部を構成したことを特徴とする一
   体型ラベル。
2. 【請求項２】 前記対象物への印刷の際に、前記切り起
   し部に識別標識を印刷することを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の一体型ラベル。
3. 【請求項３】 前記切り起し部を折り曲げた際に、当該
   切り起し部の辺部に係合し、該切り起こし部の状態を保
   持する保持部を備えたことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項または第２項記載の一体型ラベル。