JPH0686956U

JPH0686956U - ケース型記録具

Info

Publication number: JPH0686956U
Application number: JP2729093U
Authority: JP
Inventors: 正也福島
Original assignee: ダイゴー株式会社; 東洋精版印刷株式会社
Priority date: 1993-05-25
Filing date: 1993-05-25
Publication date: 1994-12-20

Abstract

(57)【要約】【目的】携帯性に優れ、実用性の高い記録具を得る。【構成】本考案のケース型記録具Ｍは、折り畳み線に
沿ってミシン目３を設けた用紙２を、少なくともとも一
辺が開口したケース１に折り畳んで収容したことを特徴
としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ケースと用紙との組合せからなるケース型記録具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、記録具として、ノート、手帳が一般的に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ノートは、用紙の大きさが一定であるため、記録の内容が用紙の大きさに制限されてしまうという問題点があった。

【０００４】上記問題点を解決する方法として、数種類の大きさの用紙、例えばメモ用紙、Ａ１サイズの用紙等を用意する方法が考えられるが、これら数種類の用紙を同時にノートのように携帯するには、まとまりがなく、かさばるという問題点があった。

【０００５】さらにまた、販売促進等の目的で、広告の掲載された手帳を顧客に配布した場合、長期間にわたって商品の広告が顧客の目に触れるという利点がある反面、数多くの商品を発表するメーカー等にとっては、配布後に新たに発表された商品の広告を、顧客の持っている手帳に加えることは出来ないという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は前記問題点を解決するためになされたもので、折り畳み線に沿ってミシン目を設けた用紙を、少なくとも一辺が開口したケースに折り畳んで収容したことを特徴としている。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例について説明する。図１に示すように、本考案に係るケース型記録具Ｍは、ケース１と、このケース１に収容された用紙２との組合せからなる。

【０００８】前記ケース１は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムで形成される。この樹脂フィルムには、ケース１を使用した際に発生する静電気を防止するための静電気防止剤を含有するのが望ましい。なお、ケース１は樹脂フィルムに限らず厚紙で形成してもよい。

【０００９】また、ケース１は、図２に示すように、１枚の樹脂フィルムに、ケース１に収容された用紙２をつかみ出す為の切り欠き部５，５を設け、ケース１の角部６を丸く加工し、中心線７に沿って２つに折り曲げ、辺１１と辺１２を熱溶着して、Ｌ字状に２辺が開口したケースとしてある。なお、ケース１の表面には、広告やカレンダ等を印刷してもよい。

【００１０】ケース１の大きさは、いかなるサイズでも構わないが、例えば、ＪＩＳ規格Ａ３〜Ａ７、Ｂ４〜Ｂ８の用紙が収容された状態で、周囲に適当な幅の余裕ができる大きさとするのが望ましい。

【００１１】前記用紙２は、いかなる大きさ、形状の紙でもよいが、ＪＩＳ規格Ａ版またはＢ版の用紙が使用され、これにミシン目３を入れ、このミシン目３に沿って４分の１または８分の１に折り畳んでケース１に収容される。

【００１２】なお、ミシン目３に代えて、折り目上で数箇所のみ用紙２がつながっている切り取り線（図示せず）を設けてもよい。

【００１３】また、図３に示すように、用紙２の片面、もしくは両面に罫線１５を設ければメモ書きが容易に行えるし、複数のファイル孔１６を設ければ、切り離した用紙をファイル等に収容し、整理することが可能となる。

【００１４】さらに、用紙２の一部または周辺部に広告等を印刷したり、その広告等をメモに差し支えない程度の淡い色で印刷してもよい。

【００１５】以上のように、ケース１と用紙２との組合せからなるケース型記録具Ｍは、用紙２を取り出し、使用する状況に応じて、折り畳んだまま、もしくは、任意の大きさに広げて使用することができる。そして、必要に応じて、用紙２の記録部分を切り離してファイルに収容したり、他人に渡す等ができる。

【００１６】以上の説明では、ケース１は２辺をＬ字状に開口したものとしたが、１辺だけが開口した封筒形状のものであってもよいし、３辺を開口してもよい。

【００１７】また、図４に示すように、ケース１はその開口部にファスナ２０、スライサ、ベルト、ホックを設けたり、図５に示すように、箱型とすることも可能である。

【００１８】さらに、図６に示すように、封筒型の小型ケース１では、一面に長孔８を設けてもよく、このようにすれば、長孔８から露出した用紙２に親指１８を乗せ、点線で示すように、親指１８を移動させることで、容易にケース１から用紙２を取り出すことができる。なお、小型ケース１では、胸ポケットに入れる場合に出し入れがスムーズに行えるように、開口側の角部のアールを他方のアールよりも大きくするのが好ましい。

【００１９】ケース１には、用紙２の他に、住所録、広告等が印刷された厚紙を収容することもできる。そして、厚紙によって補強されたケース１をメモを取る際の下敷きとして使用すれば、乗り物等の中で、ケース１のみを下敷きに使用した場合に比較して、さらに安定してメモを取ることができる。また、樹脂で形成され、その先端に鉛筆の芯が装着した薄型の鉛筆、もしくは小型のボールペンをケース１に付属させれば、ケース型記録具Ｍの実用度がさらに向上することはいうまでもない。

【００２０】さらに、常時携帯する定期券、テレフォンカード等の身の回りのカード類をケース１に収容することができるので、広告等が印刷された用紙２を使い切った後でも、ケース１の使用は継続され、前述のように、ケース１に広告等が印刷されていれば、ケース１の使用者は常に広告と接することになり、広告による宣伝効果も持続される。

【００２１】さらにまた、新商品等の広告の記載された用紙２を、ケース１を使用している顧客に配布すれば、顧客の持っているケース型記録具Ｍに最新の情報を加えることができる。そして、本考案のケース型記録具Ｍは、従来の手帳に比較してかなりの低コストで製造ができるため、数多くの商品を発表するメーカー等にとっても、新商品の発表に合わせてケース型記録具Ｍを配布することができる。また、ケース１を形成する樹脂フィルムを透明色にすれば、記録の内容、カード等の収容物をケース１の外側から見ることができる。

【００２２】

【考案の効果】

以上の説明で明らかなように、本考案にかかるケース型記録具は、厚みが薄く、軽量であり、かさばらないので、携帯性に優れている。また、用紙は、メモ用紙として折り畳んだまま使用してもよいし、広げて使用してもよく、その大きさを目的に合わせて変えることができるので、記録内容が用紙の大きさに制限されることはない。また、用紙の折り畳み線に沿ってミシン目を設けているので、適当な大きさに用紙を切り離して使用したり、切り離した用紙をファイルに収容することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるケース型記録具の斜視図であ
る。

【図２】ケースの展開図である。

【図３】用紙の平面図である。

【図４】ファスナを設けたケース型記録具の斜視図で
ある。

【図５】箱型のケース型記録具の斜視図である。

【図６】長孔を有する小型のケース型記録具の使用方
法を示す図である。

【符号の説明】

Ｍ…ケース型記録具、１…ケース、２…用紙、３…ミシ
ン目、４…開口部、５…切り欠き部、６…角部、８…長
孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折り畳み線に沿ってミシン目を設けた用
紙を、少なくとも一辺が開口したケースに折り畳んで収
容したことを特徴とするケース型記録具。