JP3014198B2 - 双ロール式薄板連続鋳造装置 - Google Patents

双ロール式薄板連続鋳造装置

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JP3014198B2
JP3014198B2 JP4011083A JP1108392A JP3014198B2 JP 3014198 B2 JP3014198 B2 JP 3014198B2 JP 4011083 A JP4011083 A JP 4011083A JP 1108392 A JP1108392 A JP 1108392A JP 3014198 B2 JP3014198 B2 JP 3014198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は双ロール式薄板連続鋳造
装置に関し、特にFe−Cu合金薄板を鋳造するのに適した
双ロール式薄板連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】双ロール式薄板連続鋳造装置は1ないし
6mm程度の非常に薄い板材例えばステンレス板材を連続
鋳造するのに適したものとして知られ、図9および図1
0を参照すると、従来の双ロール式薄板連続鋳造装置の
代表的な構造例が概略的に図示される。なお、図9で
は、双ロール式薄板連続鋳造装置の鋳造作動開始直後の
状態が示され、図10では、双ロール式薄板連続鋳造装
置の鋳造作動中の状態が示される。
【0003】図9および図10に示すように、双ロール
式薄板連続鋳造装置は一対の鋳造ロール10および12
を具備し、これら鋳造ロールは互いに近接して平行にか
つ水平に配置される。各鋳造ロール10、12の内部で
は冷却水が貫流させられ、またその周囲表面には耐火処
理が施される。一対の鋳造ロール10および12間の上
側には湯溜まり14が形成され、そこには溶湯が順次供
給される。一対の鋳造ロール10および12が図中の矢
印で示す方向に回転させられると、それら両表面上に凝
固シェルが形成され、その双方の凝固シェルは一対の鋳
造ロール10および12の最小間隙部すなわちニップ部
で互いに一体化されて鋳造板材16として該鋳造ロール
間の下側から垂直方向に連続的に排出させられる。その
後、鋳造板材16は湾曲させられて水平方向に向けら
れ、次いで例えば一対のピンチローラ18および20に
導かれ、次いで搬送ローラ群22を経た後にコイラ24
によって巻き取られる。
【0004】一対の鋳造ロール10および12と一対の
ピンチローラ18および20との間には湾曲ガイド部材
26が配置され、この湾曲ガイド部材26は図9に示す
第1の位置と、この第1の位置から水平方向に後退させ
られた後退位置すなわち図10に示す第2の位置との間
で移動自在とされる。湾曲ガイド部材26には横方向
(すなわち、図9の紙面に対して垂直方向)に延びた矩
形状の開口部28が形成され、この開口部28からは接
触検出子30が突出し得るようになっている。接触検出
子30は棒状要素として形成され、その中間箇所でロッ
ド部材32の先端に固着されて支持される。ロッド部材
32の後端側には接触検出子30を鋳造板材16に向か
って弾性的に変位させるようになった例えばコイルばね
等の適当な弾性手段(図示されない)ならびに該接触検
出子30の変位量を電気的に検出するようになった例え
ば差動トランス等の適当な変位量検出器(図示されな
い)が組み込まれる。
【0005】双ロール式薄板連続鋳造装置の作動開始時
には、先ず、湾曲ガイド部材26は図9に示す第1の位
置に配置させられ、次いで一対の鋳造ロール10および
12から突出させられた鋳造板材の先端縁にはダミーシ
ート(図示されない)が接合させられる。このときダミ
ーシートは湾曲ガイド部材26に沿って支持させられる
と共に一対のピンチローラ18および20と搬送ローラ
群22とを経てコイラ24まで延在させられる。このよ
うな準備状態が得られた後に、一対の鋳造ロール10お
よび12とコイラ24とが共に始動させられ、鋳造板材
16の鋳造が行われることになる。鋳造板材16とダミ
ーシートとの接合部が湾曲ガイド部材26を通過した
後、該湾曲ガイド部材26は図9の第1の位置から図1
0の第2の位置まで後退させられる。コイラ24への鋳
造板材16の巻取り量が増えてその巻取り半径が大きく
なると、鋳造板材16の巻取り速度は早くなるので、そ
れに応じてコイラ24の巻取り回転速度を低下させなけ
ればならない。すなわち、鋳造板材16の湾曲部の長さ
が常に一定となるようにコイラ24の巻取り回転速度が
制御されなければならない。これは上述の変位量検出器
例えば差動トランスと接触検出子30とによって行われ
る。詳述すると、変位量検出器からの出力値が常に所定
の一定値となるようにコイラ24の巻取り回転速度がフ
ィードバック制御され、これにより接触検出子30が鋳
造板材16の湾曲部と常に所定位置で接触させられ、か
くして該湾曲部の長さが一定に維持されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上で述べ
たような双ロール式薄板連続鋳造装置の作動中に、鋳造
板材16が一対の鋳造ロール10および12の直下で突
然切断することがある。特に、鋳造板材16がFe−Cu合
金薄板のように高温脆性特性を持つ場合には、連続鋳造
作動中での鋳造板材16の切断は避けがたい。従来の双
ロール式薄板連続鋳造装置では、鋳造板材16の切断が
発生した場合には、その鋳造作動を一旦中断した後に上
述したような作動開始準備手順を経て再開されなければ
ならい。その理由は、言うまでもなく、鋳造板材16が
切断されると、その後続の鋳造板材は接触検出子30あ
るいはロッド部材32に衝突して湾曲ガイド部材26上
を走行し得なくなるからである。なお、仮に、後続の鋳
造板材が接触検出子30を乗り越えて走行し得たとして
も、その後続の鋳造板材が一対のピンチローラ18およ
び18間に確実に導かれるという保証はない。したがっ
て、本発明の目的は、上述したような双ロール式薄板連
続鋳造装置であって、連続鋳造中に鋳造板材の切断が発
生してもその鋳造作動を中断することなく続行し得るよ
うに構成された双ロール式薄板連続鋳造装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による双ロール式
薄板連続鋳造装置は、一対の鋳造ロールと、この一対の
鋳造ロール間から垂直方向に連続的に鋳造される鋳造板
材を湾曲させてほぼ水平方向に導く湾曲ガイド手段と、
この湾曲ガイド手段を経た鋳造板材をほぼ水平方向に搬
送する搬送ローラ手段と、この搬送ローラ手段を経た鋳
造板材をコイル状に巻き取るコイラと、前記一対の鋳造
ロールと前記搬送ローラ手段との間の鋳造板材の湾曲部
の変位を検出する接触形変位検出手段と、前記湾曲部の
湾曲長さを一定に維持すべく前記接触形変位検出手段か
らの出力値に基づいて前記コイラの巻取り速度を制御す
るフィードバック制御手段とを具備する。本発明によれ
ば、このようなロール式薄板連続鋳造装置において、鋳
造板材を前記湾曲ガイド手段から前記搬送ローラ手段に
導入する際に該鋳造板材を補助シート上に載せて該補助
シート材と共に前記コイラに巻き取らせるために該搬送
ローラ手段の鋳造板材導入側には補助シート供給源が設
けられ、前記接触形変位検出手段の接触検出子が鋳造板
材の湾曲部に対して前記湾曲ガイド部材とは反対側に配
置され、前記接触形変位検出手段の接触検出子がその下
限位置まで突出させられた際にその接触検出子と前記湾
曲ガイド部材のガイド面との間には鋳造板材が充分に通
過し得る間隔が維持されることが特徴とされる。
【0008】
【作用】以上のように構成された双ロール式薄板連続鋳
造装置にあっては、その作動中に鋳造板材が切断された
としても、その後続の鋳造板材は接触検出子に邪魔され
ることなく湾曲ガイド部材のガイド面を走行することが
可能であり、かつ搬送ローラ手段上の補助シートに導か
れ得るので、鋳造作動を続行することができる。
【0009】
【実施例】次に、添付図面の図1ないし図7を参照し
て、本発明による双ロール式薄板連続鋳造装置の一実施
例について説明する。図1および図2を参照すると、本
発明による双ロール式薄板連続鋳造装置の概略構成が示
され、この双ロール式薄板連続鋳造装置は特に高温脆性
特性を持つ1ないし6mm程度の厚さのFe−Cu合金薄板の
連続鋳造に適したものであるが、しかしその他の薄板材
例えばステンレス板材の連続鋳造にも用いられ得る。な
お、図1は双ロール式薄板連続鋳造装置の鋳造作動開始
直後の状態を示し、図2は双ロール式薄板連続鋳造装置
の鋳造作動中の状態を示す。
【0010】図9および図10に示した従来の場合と同
様に、本発明による双ロール式薄板連続鋳造装置も一対
の鋳造ロール34および36を具備し、これら鋳造ロー
ルの構成についても上述の従来例と同様である。すなわ
ち、一対の鋳造ロール34および36間の上側には湯溜
まり38が形成され、一対の鋳造ロール34および36
が図中の矢印で示す方向に回転させられると、それら両
表面上に凝固シェルが形成され、その双方の凝固シェル
は一対の鋳造ロール34および36の最小間隙部すなわ
ちニップ部で互いに一体化されて鋳造板材40として該
鋳造ロール間の下側から垂直方向に連続的に排出させら
れる。鋳造板材40は垂直方向からほぼ水平方向に湾曲
させられた後に、多数の搬送ローラからなる第1の搬送
ローラ手段42に導入され、次いで一対のピンチローラ
44および46を経て、多数の搬送ローラからなる第2
の搬送ローラ手段46に導入され、その後コイラ48に
よって巻き取られる。
【0011】本発明にあっては、第1の搬送ローラ手段
42の鋳造板材導入側には補助シートコイル巻き体すな
わち補助シート供給源50が設けられ、この補助シート
供給源50から繰り出された補助シート52はガイドロ
ーラ54を経て第1の搬送ローラ手段42に導かれ、一
対のピンチローラ44および第2の搬送ローラ手段46
を経た後にコイラ48に巻き取られる。要するに、鋳造
板材40は補助シート52上に載せられて、その補助シ
ートと共にコイラ48に巻き取られる。また、一対の鋳
造ロール34および36と第1の搬送ローラ手段42と
の間には湾曲ガイド部材56が配置され、この湾曲ガイ
ド部材56は図1に示す第1の位置と、この第1の位置
から水平方向に後退させられた後退位置すなわち図2に
示す第2の位置との間で移動自在とされる。上述した従
来例の場合と同様に、鋳造作動開始時、湾曲ガイド部材
56は図9に示す第1の位置に配置させられ、一対の鋳
造ロール34および36から突出させられた鋳造板材の
先端縁にはダミーシート(図示されない)が接合させら
れる。ダミーシートは湾曲ガイド部材56に沿って支持
させられると共に第1の搬送ローラ手段42と、一対の
ピンチローラ44および46と、第2の搬送ローラ手段
46とを経てコイラ48まで延在させられる。このよう
な準備状態が得られた後に、一対の鋳造ロール34およ
び36とコイラ48とが共に始動させられ、鋳造板材4
0の鋳造が行われることになる。鋳造板材40とダミー
シートとの接合部が湾曲ガイド部材56を通過した後、
該湾曲ガイド部材56は第1の位置(図1)から第2の
位置(図2)まで後退させられる。なお、湾曲ガイド部
材56は例えばガイドレールに沿って移動自在となった
支持枠体(図示されない)に取り付けされ、この支持枠
体を該ガイドレールに沿って移動させることにより、湾
曲ガイド部材56は第1の位置あるいは第2の位置に位
置決めされことになる。
【0012】上述した従来の場合と同様に、鋳造板材4
0の湾曲部の長さが常に一定となるようにコイラ48の
巻取り回転速度が制御されなければならない。このよう
な回転速度制御のために、本実施例においては、図3お
よび図4に示すような接触形変位検出手段58が用いら
れ、この接触形変位検出手段58は接触検出子60、ロ
ッド部材62、クランクシャフト部材64、連接リンク
部材66、レバー部材68、上方シャフト部材70、第
1のスプロッケトホィール72、駆動チェーン74、第
2のスプロッケトホィール76、下方シャフト78、二
アーム付レバー部材80、差動トランス82およびコイ
ルばね84から構成される。図3から明らかなように、
接触検出子60は棒状要素として形成され、その中間箇
所でロッド部材62の先端に固着されて支持される。ロ
ッド部材62の後端はクランクシャフト部材64のクラ
ンク部の中間箇所に固着され、クランクシャフト部材6
4の両端側は図示されないフレーム構造体に回動自在に
軸支される。連接リンク部材66の一端はロッド部材6
2の後端と同様にクランクシャフト部材64のクランク
部の中間箇所に固着され、その他端はレバー部材68の
先端に枢着される。レバー部材68の後端は上方シャフ
ト部材70に固着支持され、上方シャフト部材70の両
端側は上述のフレーム構造体に回動自在に軸支される。
なお、上方シャフト部材70の回動軸線はクランクシャ
フト部材64の回動軸線と平行にされる。上方シャフト
部材70および下方シャフト部材78にはそれぞれ第1
のスプロケットホィール72および第2のスプロケット
ホィール76が固着され、これら双方のスプロケットホ
ィール72および76には駆動チェーン74が掛け渡さ
れる。下方シャフト部材78の両端も同様に上述のフレ
ーム構造体に回動自在に軸支され、またその回動軸線は
クランクシャフト部材64の回動軸線と平行にされる。
二アーム付レバー部材80は下方シャフト部材78の適
当な箇所に固着され、その一方のアーム部には差動トラ
ンス82の検出ロッドが枢着され、その他方のアーム部
には引張りコイルばね84の一端が固着される。なお、
引張りコイルばね84の他端は適当な固定支持体に固着
される。
【0013】上述した接触形変位検出手段58において
は、二アーム付レバー部材80が図4に示すように水平
位置に位置されているとき、接触検出子60は中間位置
Mを取り得るが、引張りコイルばね84は図4では常に
二アーム付レバー部材80を時計方向に弾性的に回動さ
せるように作用し、このため接触検出子60は下限位置
Lに向かって弾性的に偏倚させられる。したがって、接
触検出子60が引張りコイルばね84に弾性ばね力に抗
して押圧されると、該接触検出子60は中間位置Mと経
て上限位置Tまで変位させられることになる。
【0014】図5を参照すると、作動トランス82の原
理構成が示され、それは筒状絶縁体(図示されない)内
に配置された可動コア82aと、該筒状絶縁体の周囲に
巻かれた一次コイル82bと、その上に更に巻かれた二
次コイル82cとから構成され、二次コイル82cは巻
き線方向が逆になった2つの二次コイル部分82c1
よび82c2 からなる。一次コイル82bに交流信号が
印加されると、二次コイル82cの端子間の誘起電圧は
可動コア82aの位置に応じて変化する。要するに、可
動コア82は差動トランス82の検出ロッド(図4)に
連結され、このため接触検出子60の位置に応じて作動
トランス82の出力電圧が変化することになる。
【0015】上述したように、図1には鋳造作動開始状
態が示され、このとき接触検出子60は例えば手動操作
でもって上限位置T(図4)に押しやられて拘束され、
一方ダミーシートは湾曲ガイド部材56に沿って支持さ
せられると共に第1の搬送ローラ手段42と、一対のピ
ンチローラ44および46と、第2の搬送ローラ手段4
6とを経てコイラ48まで延在させられる。このような
準備状態が得られた後に、一対の鋳造ロール34および
36とコイラ48とが共に始動させられる。なお、始動
直前には接触検出子60は上限位置Tでの拘束状態から
解放されて、その下限位置L(図4)に向かって弾性的
に偏倚させられ、このため図2に示すように接触検出子
60は走行中の鋳造板材40に当接した状態とされる。
なお、上述したように、図2では、湾曲ガイド部材56
は図1に示す第1の位置から後退された第2の位置まで
後退させられる。
【0016】図6を参照すると、コイラ48の巻取り回
転速度を接触形変位検出手段58によってフィードバッ
ク制御するためめの制御ブロック図が示され、これはマ
イクロコンピュータによって構成された制御回路86を
具備する。すなわち、制御回路86は中央処理装置(C
PU)86aと、所定の作動プログラム、定数等を記憶
している読出し専用メモリ(ROM)86bと、一時的
なデータ等を記憶する書込み・読出し可能なメモリ(R
AM)86cと、入出力インターフェース(I/O)8
6dとを包含する。A/D変換器88は差動トランス8
2の出力電圧をデジタルデータに変換し、このデジタル
データはI/O86dを介して制御回路86内に適宜取
り込まれる。コイラ駆動モータ90はコイラ48を回転
駆動するためのものであり、駆動回路92は制御回路8
6の制御下でコイラ駆動モータ90の回転速度を制御す
るためのものである。
【0017】次に、図7に示したフィードバック制御ル
ーチンを参照して、図6の制御ブロック図の作動につい
て説明する。なお、図7のフィードバック制御ルーチン
は例えば4ms毎に実行される割込みルーチンであり、そ
の実行開始については、コイラ駆動モータ90の電源ス
イッチ(図示されない)を“オン”することによって行
われる。
【0018】ステップ701では、A/D変換器88か
ら差動トランス82の出力電圧データ値Vが取り込ま
れ、次いでステップ702では出力電圧データ値Vが所
定の電圧データVMに等しいか否かが判断される。な
お、本実施例では、所定の電圧データVMは例えば接触
検出子60が中間位置M(図4)に位置するときに差動
トランス82から出力される電圧値に対応するものとさ
れる。もしV=VMであれば、すなわち接触検出子60
が中間位置Mにあれば、図7のフィードバック制御ルー
チンは一旦終了し、このときコイラ駆動モータ90の速
度は維持される。その後、4ms毎にフィードバック制御
ルーチンは繰り返されるが、差動トランス82の出力電
圧データ値Vと所定の電圧データVMとが一致する限
り、コイラ駆動モータ90の速度は維持された儘とされ
る。ステップ703において、差動トランス82の出力
電圧データ値Vが所定の電圧データVMと不一致となっ
たとき、ステップ702からステップ703に進む。ス
テップ703では、差動トランス82の出力電圧データ
値Vが所定の電圧データVMを越えたか否かが判断さ
れ、もしV>VMであれば、ステップ704に進み、そ
こで制御回路86から駆動回路92に減速信号が出力さ
れて、コイラ駆動モータ90の減速が行われる。一方、
ステップ704でV<VMであれば、ステップ705に
進み、そこで差動トランス82の出力電圧データ値Vが
所定の電圧データVLに等しいか否かが判断される。な
お、所定の電圧データVLは接触検出子60が下限位置
L(図4)に位置するときに差動トランス82から出力
される電圧値に対応する。もしV≠VLであれば、ステ
ップ806に進み、そこで制御回路86から駆動回路9
2に加速信号が出力されて、コイラ駆動モータ90の加
速が行われる。かくして、以上の記載から明らかなよう
に、差動トランス82の出力電圧データ値Vが所定の電
圧データVMに対して変動した際には、該出力電圧デー
タ値Vが電圧データVMに一致するようにコイラ駆動モ
ータ90の速度すなわちコイラ48の巻取り速度が制御
され、このため鋳造板材40の湾曲部の長さが常に一定
に維持される得ることになる。
【0019】連続鋳造中に鋳造板材40が図8に示すよ
うに切断させられた場合、接触検出子60は突出させら
れて下限位置L(図4)まで押しやられるが、このとき
接触検出子60と湾曲ガイド部材56(第2の位置)の
ガイド面との間には鋳造板材60が充分に通過し得る間
隔(例えば、50ないし100mm )が維持されるようにさ
れ、このため後続の鋳造板材は接触検出子60に邪魔さ
れることなく補助シート52上まで導かれ、かくして連
続鋳造を中断することなく続行することが可能となる。
一方、接触検出子60が下限位置Lに置かれたとき、差
動トランス82からの出力電圧は所定の電圧データVL
に対応し、このときV=VLとなるので、ステップ70
5からステップ707に進み、そこでコイラ駆動モータ
90の速度は適当な所定速度に維持された儘にされ、そ
の加速は行われない。すなわち、鋳造板材40の切断直
後には、接触検出子60は下限位置Lに向かって変位す
るので、一旦はコイラ駆動モータ90の速度は加速され
るが(ステップ706)、接触検出子60が下限位置L
に到達した時点では、その加速は停められることにな
る。後続の鋳造板材がコイラ48に巻き取られた後、そ
の湾曲部が再び接触検出子60に当接すると、上述した
ようなフィードバック制御が行われて、該湾曲部の長さ
が常に一定に維持される得ることになる。
【0020】本実施例では、湾曲ガイド部材56は第1
の位置(図1)と第2の位置(図2)との間で移動自在
とされたが、第2の位置に固定されたた儘であってもよ
く、この場合でも鋳造作動開始時に一対の鋳造ロール3
4および36から突出させられた鋳造板材の先端縁にダ
ミーシートを接合させて該鋳造板材をコイラ48まで導
くことは可能である。
【0021】
【発明の効果】以上記載から明らかなように、本発明に
よる双ロール式薄板連続鋳造装置にあっては、連続鋳造
中に鋳造板材の切断が発生してもその鋳造作動を中断す
ることなく続行し得るので、その稼働効率を大巾に向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による双ロール式薄板連続鋳造装置を示
す概略図であって、湾曲ガイド部材を第1の位置で示す
図である。
【図2】図1と同様な概略図であって、湾曲ガイド部材
を第2の位置で示す図である。
【図3】図1に示す双ロール式薄板連続鋳造装置に組み
込まれる接触形変位検出器の概略斜視図である。
【図4】図3に示す接触形変位検出器の側面図である。
【図5】図3および図4に示す差動トランスの原理構成
図である。
【図6】コイラの巻取り速度をフィードバック制御する
ための制御ブロック図である。
【図7】図6の制御ブロック図の作動を説明するための
フローチャートである。
【図8】図2と同様な概略図であって、鋳造板材の切断
状態を示す図である。
【図9】従来の双ロール式薄板連続鋳造装置を示す概略
図であって、湾曲ガイド部材を第1の位置で示す図であ
る。
【図10】図9と同様な概略図であって、湾曲ガイド部
材を第2に位置で示す図である。
【符号の説明】
10…鋳造ロール 12…鋳造ロール 14…湯溜まり 16…鋳造板材 18…ピンチローラ 20…ピンチローラ 22…搬送ローラ群 24…コイラ 26…湾曲ガイド部材 28…開口部 30…接触検出子 32…ロッド部材 34…鋳造ロール 36…鋳造ロール 38…湯溜まり 40…鋳造板材 42…第1の搬送ローラ手段 44…ピンチローラ 46…ピンチローラ 48…コイラ 50…補助シート供給源 52…補助シート 54… 56…湾曲ガイド部材 58…接触形変位検出器 60…接触検出子 62…ロッド部材 64…クランクシャフト部材 66…連接リンク部材 68…レバー部材 70…上方シャフト部材 72…第1のスプロッケトホィール 74…駆動チェーン 76…第2のスプロッケトホィール 78…下方シャフト 80…二アーム付レバー部材 82…差動トランス 82a…可動コア 82b…一次コイル 82c…二次コイル 84…コイルばね 86…制御回路 86a…中央処理装置(CPU) 86b…読出し専用メモリ(ROM) 86c…記憶する書込み・読出し可能なメモリ(RA
M) 86d…入出力インターフェース(I/O)86d 88…A/D変換器 90…コイラ駆動モータ 92…駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 裕充 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−4952(JP,A) 特開 平2−133150(JP,A) 特開 平2−211944(JP,A) 特開 平1−166865(JP,A) 特開 平1−130847(JP,A) 特開 昭61−186159(JP,A) 特開 昭61−88904(JP,A) 特開 平5−200495(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/06 330

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の鋳造ロール(34、36)と、こ
    の一対の鋳造ロール間から垂直方向に連続的に鋳造され
    る鋳造板材(40)を湾曲させてほぼ水平方向に導く湾
    曲ガイド手段(56)と、この湾曲ガイド手段を経た鋳
    造板材をほぼ水平方向に搬送する搬送ローラ手段(4
    2、46)と、この搬送ローラ手段を経た鋳造板材をコ
    イル状に巻き取るコイラ(48)と、前記一対の鋳造ロ
    ールと前記搬送ローラ手段との間の鋳造板材の湾曲部の
    変位を検出する接触形変位検出手段(58)と、前記湾
    曲部の湾曲長さを一定に維持すべく前記接触形変位検出
    手段からの出力値に基づいて前記コイラの巻取り速度を
    制御するフィードバック制御手段(86、90、92)
    とを具備する双ロール式薄板連続鋳造装置において、 鋳造板材を前記湾曲ガイド手段から前記搬送ローラ手段
    に導入する際に該鋳造板材を補助シート上に載せて該補
    助シート材と共に前記コイラに巻き取らせるために該搬
    送ローラ手段の鋳造板材導入側には補助シート供給源
    (50)が設けられ、前記接触形変位検出手段の接触検
    出子(60)が鋳造板材の湾曲部に対して前記湾曲ガイ
    ド部材とは反対側に配置され、前記接触形変位検出手段
    の接触検出子がその下限位置まで突出させられた際にそ
    の接触検出子と前記湾曲ガイド部材のガイド面との間に
    は鋳造板材が充分に通過し得る間隔が維持されることを
    特徴とする双ロール式薄板連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の双ロール式薄板連続鋳
    造装置において、前記湾曲ガイド部材が鋳造板材の鋳造
    開始時に該鋳造板材を前記搬送ローラ手段まで案内する
    第1の位置と、この第1の位置から後退させられた第2
    の位置との間で移動自在とされ、前記湾曲ガイド部材が
    前記第1の位置にあるとき、前記接触形変位検出手段の
    接触検出子がその上限位置とその下限位置との間の中立
    位置で前記湾曲ガイド部材のガイド面に当接し、前記湾
    曲ガイド部材が前記第2の位置にあるとき、前記接触形
    変位検出手段の接触検出子がその下限位置まで突出し得
    ることを特徴とする双ロール式薄板連続鋳造装置。
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