JP3014110B2 - スクロール部材の製造方法 - Google Patents

スクロール部材の製造方法

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JP3014110B2
JP3014110B2 JP2010738A JP1073890A JP3014110B2 JP 3014110 B2 JP3014110 B2 JP 3014110B2 JP 2010738 A JP2010738 A JP 2010738A JP 1073890 A JP1073890 A JP 1073890A JP 3014110 B2 JP3014110 B2 JP 3014110B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スクロール型圧縮機に用いられるスクロー
ル部材の製造方法に関する。
〔従来の技術〕 一般に、スクロール部材は、板体の一面にうず巻き体
を有する。スクロール型圧縮機には、可動と固定の二つ
のスクロール部材が用いられる。これらのスクロール部
材は、組み合わされ、これらの間に流体ポケットが構成
される。スクロール型圧縮機は、流体ポケットを可動ス
クロール部材の円軌道運動により容積を減少させながら
スクロール部材の中心部に移動させ、これにより流体の
圧縮を行うように成っている。この際、可動スクロール
部材のうず巻き体の端面は、固定スクロール部材の板体
の一面に摺接し、同様に固定スクロール部材のうず巻き
体の端面は、可動スクロール部材の板体の一面に摺接す
る。従って、うず巻き体の板体一面からうず巻き体の端
面までのうず巻き体高さの精度には、高精度のものが要
求される。
従来、板体の一面にうず巻き体を有するスクロール部
材を製造する場合、一般に、先ず、予めおおよそのスク
ロール部材の形状を有するスクロール素材を鋳造或いは
鍛造により作り、次ぎにこの素材の表面を、荒加工とし
て、機械加工により荒削りし、その後、仕上げ加工とし
て、機械加工により板体の一面を切削或いは研削する板
体面加工、及び機械加工によりうず巻き体の端面を切削
或いは研削する端面加工が行われる。通常、板体面加工
の際に、この加工に用いられる加工工具によりうず巻き
体の側面も切削或いは研削され、この側面も仕上げられ
る。
従来では、板体面加工には、エンドミル或いは底刃を
有する特殊な回転工具或いは砥石が使用される。そし
て、板体面加工は、うず巻き曲線(一般にインボリュー
ト曲線)に沿って板体の一面に施される。一方、端面加
工には、スクロール部材と略同径で底部に多数の切刃を
有するフェイスミルカッタが使用され、第3図及び第4
図に示すように、このフェイスミルカッタ10をスクロー
ル素材1の半径方向にスライドさせて、正面削りを行う
のが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
機械加工において、一般的に加工時の取り代が多い程
加工誤差が大きくなることが知られているが、現在の鋳
造或いは鋳造技術では仕上げ加工のみで切削或いは研削
可能な取り代まで低減するまでには至っておらず、仕上
げ加工の前に、上述のように、鋳造或いは鍛造により形
成されたスクロール素材の表面を、機械加工により切削
或いは研削する荒加工を施しており、これにより、取り
代を所望の値にまでに低減させている。尚、仕上げ加工
工具は、良好な加工面精度を維持するために、通常荒加
工工具とは別個の加工工具を使用する。仕上げ加工時の
取り代は、極力少なくすることが精度上好ましいため、
NC複合工作機械或いは専用機を使用して荒加工と仕上げ
加工を同一の機械で行う場合が多い。
仕上げ加工時の取り代は、荒加工終了後、スクロール
素材をチャックから取り外し、スクロール素材の加工基
準面から荒加工面までの寸法を測定し、再度チャックし
て仕上げ加工を施し、仕上げ加工完了後のスクロール部
材の加工基準面から仕上げ加工面までの寸法を測定し、
仕上げ加工前後における寸法の差より求まる。
このように、従来の方法では、仕上げ加工時の取り代
の測定が困難であるので、うず巻き体の高さを高精度に
することが困難であった。
また、従来の方法では、仕上げの取り代の測定に多く
の工数が必要となる問題があり、このため、うず巻き体
の壁高さの管理が非常に困難であった。
それ故に、本発明の課題は、うず巻き体の高さを高精
度にすることができ、しかも、その高精度を簡単に管理
できるスクロール部材の製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕 本発明によれば、スクロール素材を切削或いは研削す
ることにより、板体の一面にうず巻き体を有するスクロ
ール部材を形成するスクロール部材の製造方法であっ
て、上記スクロール素材の取り代を低減させるために行
われる荒加工と、該荒加工後に行われる仕上げ加工とを
含むスクロール部材の製造方法において、上記荒加工時
に、上記仕上げ加工後においても残る荒加工面を、上記
板体の一面と上記うず巻き体の端面の内、少なくとも一
方に形成したことを特徴とするスクロール部材の製造方
法が得られる。
〔作用〕
本発明のスクロール部材の製造方法の場合、スクロー
ル部材をチャックに固定した状態で、仕上げ加工時の取
り代が測定でき、取り代の管理が容易となりうず巻き体
の高さを高精度にすることが可能となる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例による製造方法の要部を概
略的に示す拡大図、第2図は同実施例により製造された
スクロール部材の平面図である。
第1図及び第2図を参照して、本実施例の場合、おお
よそのスクロール部材形状を有するスクロール素材1に
仕上げ加工を行う前に、スクロール素材1の素材面1aを
荒加工する。この荒加工により荒加工面1bが形成され
る。
この荒加工の際に、荒加工を行う加工工具で、荒加工
面1bに凹部3dを形成する。これにより、凹部3dの底面に
荒加工面1b′が形成される。この荒加工面1b′は、第2
図に示すように、仕上げ加工後でも残るものである。従
って、仕上げ加工の最中或いは仕上げ加工後に、この荒
加工面1b′を基準にして仕上げ加工(特に端面加工)に
よる切削がどれだけ行われたかを容易に測定でき、この
為、うず巻き体3の壁高さの精度を向上させることがで
きる。この荒加工面は、板体4の一面4aに形成しても良
いし、勿論、うず巻き体3の端面3cと板体4の一面4aの
両方に形成しても良い。
〔発明の効果〕
本発明によるスクロール部材の製造方法によれば、仕
上げ加工後においても残る荒加工面を基準にして、仕上
げ加工の最中或いは仕上げ加工後に、仕上げ加工による
切削或いは研削がどれだけ行われたかを容易に測定で
き、この結果、うず巻き体の壁高さの精度を向上させる
ことができる。
しかも、本発明によるスクロール部材の製造方法の場
合、荒加工面を基準にした測定結果を基にして、加工工
具の磨耗具合を容易に確認でき、この為、うず巻き体の
壁高さの精度を簡単に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による製造方法の要部を概略
的に示す拡大図、第2図は同実施例により製造されたス
クロール部材の平面図、第3図は従来のスクロール部材
の製造方法における端面加工の一例を概略的に示す平面
図、第4図は同端面加工を概略的に示す側面図である。 1……スクロール素材、1a……素材面、1b,1b′……荒
加工面、3……うず巻き体、3c……端面、3d……凹部、
4……板体、4a……一面、10……フェイスミルカッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 3/32 F04C 18/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロール素材を切削或いは研削すること
    により、板体の一面にうず巻き体を有するスクロール部
    材を形成するスクロール部材の製造方法であって、上記
    スクロール素材の取り代を低減させるために行われる荒
    加工と、該荒加工後に行われる仕上げ加工とを含むスク
    ロール部材の製造方法において、上記荒加工時に、上記
    仕上げ加工後においても残る荒加工面を、上記板体の一
    面と上記うず巻き体の端面の内、少なくとも一方に形成
    したことを特徴とするスクロール部材の製造方法。
JP2010738A 1990-01-22 1990-01-22 スクロール部材の製造方法 Expired - Lifetime JP3014110B2 (ja)

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