JP3013569U - 調節可能な二重ローラ給油装置 - Google Patents
調節可能な二重ローラ給油装置Info
- Publication number
- JP3013569U JP3013569U JP1995000049U JP4995U JP3013569U JP 3013569 U JP3013569 U JP 3013569U JP 1995000049 U JP1995000049 U JP 1995000049U JP 4995 U JP4995 U JP 4995U JP 3013569 U JP3013569 U JP 3013569U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- roller
- rod
- filling
- upper frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水平だけでなく傾けて配置されても潤滑油を
加工中の工作物に均等に塗布することができる二重ロー
ラ給油装置を提供する。 【構成】 流出制御バルブとともに油排出孔を有する上
部フレームと、ベアリングによって2つの向かい合うベ
アリングブロックの上に支持され、上部フレームの油排
出孔から潤滑油を受け取るために上部フレームの下方に
配置された第1ローラと、下部フレームと、油取入パイ
プから潤滑油を受けるために縦溝の中のバネの上に支持
された第2ローラであって、油充填主ロッド、給油装置
が横方向に傾いて配置されることを許容するために第2
ローラの両端と上部フレームを通る油ガイド孔の両端と
のあいだに接続されている2つの油パイプからなる第2
ローラと、給油装置が後方に傾けて配置されるときに第
1ローラに潤滑油を誘導するための油排出孔に任意に取
り付けられた油ガイド曲管とから構成される。
加工中の工作物に均等に塗布することができる二重ロー
ラ給油装置を提供する。 【構成】 流出制御バルブとともに油排出孔を有する上
部フレームと、ベアリングによって2つの向かい合うベ
アリングブロックの上に支持され、上部フレームの油排
出孔から潤滑油を受け取るために上部フレームの下方に
配置された第1ローラと、下部フレームと、油取入パイ
プから潤滑油を受けるために縦溝の中のバネの上に支持
された第2ローラであって、油充填主ロッド、給油装置
が横方向に傾いて配置されることを許容するために第2
ローラの両端と上部フレームを通る油ガイド孔の両端と
のあいだに接続されている2つの油パイプからなる第2
ローラと、給油装置が後方に傾けて配置されるときに第
1ローラに潤滑油を誘導するための油排出孔に任意に取
り付けられた油ガイド曲管とから構成される。
Description
【0001】
本考案は、調節可能な二重ローラ給油装置に関する。さらに詳しくは、水平位 置に設けられること、油取入パイプの位置を変えることによって横方向に傾けて 設けられること、または潤滑油を第1ローラに誘導するための油ガイド曲管を横 断上部フレームの上の油排出孔に接続することによって後方に傾けて設けられる ことができ、さらに、バネがローラを支持するために設けられるため製作品が給 油装置の第1ローラと第2ローラとのあいだの隙間を通過するときの衝撃が排除 または低減される調節可能な二重ローラ給油装置に関する。
【0002】
打抜き金属加工機は、一般に、作業温度を低下させて機械の耐用年限を延長す るために、潤滑油を加工中の工作物に塗布するための給油装置を有している。こ の目的のために、二重ローラ型の給油装置が開示されている。該二重ローラ型の 給油装置は図7に示すように、中心管21Aを有する上部ローラ2A、中心管3 1Aを有する下部ローラ3A、油供給管1Aを介して上部および下部のローラ2 A、3Aの中心管21A、31Aに潤滑油を供給するための制御バルブ12Aに よって制御される油タンク11Aから構成されている。上部および下部のローラ 2A、3Aの中心管21A、31Aは、それぞれ一様な大きさの油出口211A 、311Aを有しており、それぞれスリーブ22A、23Aの中に収容されてい る。スリーブ22A、32Aは、等間隔にある油排出孔221A、321Aを有 しており、各々が円筒状の被覆層23A、33Aによって覆われている。給油装 置の作動中は、工作物は上部ローラ2Aと下部ローラ3Aとのあいだを移動する 。中心管21A、31Aの中に誘導された潤滑油は、油出口および油排出孔から 流出し、被覆層を浸透し、その結果、潤滑油は、製作品の両面を覆い、上部およ び下部ローラ2A、3Aのあいだを製作品が通過するときの作業温度を低下させ ている。二重ローラ給油装置の当該構成は、依然として機能上満足できるもので はない。
【0003】
前記二重ローラ給油装置の構成の問題点は、数多くあり、その概要はつぎのよ うである。
【0004】 i)潤滑油を被覆層23Aおよび33Aに均等に塗布することができない。す なわち、潤滑油は粘性があり、中心管21Aおよび31Aの内部空間を迅速に充 填することができないのである。油出口211Aおよび311Aの直径が等しい ので、給油側付近の油出口から多量の潤滑油が流出し、給油側から遠く離れた油 出口からは、それより少ない量の潤滑油が流出するのである。油排出孔221A および321Aは、スリーブ22Aおよび32Aの上に等間隔に並んでいるので 、潤滑油を被覆層の内壁の上に均等には分配できないのである。
【0005】 ii)油出口211Aまたは311Aのいずれかを通る潤滑油の供給量は、個 々には制御できない。潤滑油供給の制御は、制御バルブ12によって制御される 。しかしながら、制御バルブ12Aは、潤滑油の全供給量を制御できるにすぎな い。油供給管1Aが部分的に閉塞すると、被覆層23Aおよび33Aに塗布する ための潤滑油の取入量は不安定になり、その結果、工作物を潤滑油によって均等 に覆うことができないのである。
【0006】 iii)給油装置は、潤滑油が工作物に円滑に塗布されることができるように 水平位置に取り付けられなければならない。もし給油装置が傾いた位置に取り付 けられると、潤滑油はローラ2Aおよび3Aの中に溜まり、潤滑油の工作物への 塗布は不安定になる。
【0007】 本考案は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、水平のばあ いだけでなく傾けて配置されても潤滑油を加工中の工作物に均等に塗布すること ができる調節可能な二重ローラ給油装置を提供することを目的としている。
【0008】
本考案の給油装置は、油タンクに接続している調節可能な二重ローラ給油装置 であって、 (a) 縦溝を有する下部フレーム、 (b) 各々が内側に縦方向のガイド溝を有する2つの側面フレームであって、該側 面フレームの各々の下端が前記下部フレームの各々の端に垂直に取り付けられ、 側面フレームの1つが油入口を有し、側面フレームの他の1つが栓手段を有し、 前記油入口が油タンクから油を誘導するためのパイプを保持している2つの側面 フレーム、 (c) 側面フレームの油入口と栓手段とのあいだに配置され、油取入パイプから油 を誘導するための手段を有する上部フレームであって、ガイド手段が長手方向の 流路および複数の垂直な油排出孔を含み、油が油入口から長手方向の流路を経由 して油排出孔に流れるように油排出孔が長手方向の流路に垂直に貫通し、各々の 油排出孔が長手方向の流路の中の油流量を制御するためのバルブ手段を収容する ように適合された一端および下部フレーム方向に油を排出するために下部フレー ムに向かって開いている他端を有し、油排出孔が長手方向の流路に沿って等間隔 に配置されている上部フレーム、 (d) 上部と下部のフレームとのあいだおよび2つの側面フレームのあいだに配置 されている、工作物への給油のための第1ローラ手段であって、第1被覆層で覆 われた細長いロッドを含み、油排出孔を通って第1被覆層の上に油が排出する第 1ローラ手段、 (e) 該第1ローラ手段の各々の端と側面フレームのガイド溝とのあいだに配置さ れている、第1ローラ手段を側面フレームに取り付けるための第1ベアリング手 段であって、2つの第1ベアリングおよび2つの第1ベアリングブロックを含む 第1ベアリング手段、 (f) 工作物に給油するための第2ローラ手段であって、該第2ローラ手段は第1 ローラ手段と下部フレームとのあいだおよび2つの側面フレームのあいだに配置 されており、第1油充填ロッドおよび第2油充填ロッドを含み、第1および第2 の油充填ロッドの各々が中空の油の流路および中空の油の流路を貫通する複数の 垂直な油充填孔を有し、該第1および第2の油充填ロッドの油充填孔が異なる直 径を有し、油取入口に近い第1油充填ロッドの油充填孔の直径が、油取入口から 遠く離れた第1油充填ロッドの油充填孔の直径よりも小さく、第1油充填ロッド が第2油充填ロッドよりも長く、第1油充填ロッドが第2油充填ロッドと同軸的 に1列に並んでおり、第1油充填ロッドの油取入口に近い端が開き、かつ第1油 充填ロッドのその反対の端が閉じており、第2油充填ロッドの両端が開いており 、第1油充填ロッドの第2の端が第1油充填ロッドに近い第2油充填ロッドの一 方の端と間隔を置いており、さらに該第2ローラ手段が第1および第2の油充填 ロッドを覆って同心円状に配置されているスリーブ部材を含んでおり、スリーブ 部材が複数の油排出孔を有しており、スリーブ部材の油排出孔がスリーブ部材に 沿って間隔を置いて配置されており、さらに該第2ローラ手段がスリーブ部材を 覆って同心円状に配置されている第2被覆層を含んでおり、第1および第2の油 充填ロッドからスリーブ部材に排出する油がさらに工作物に給油するために第2 被覆層を通って浸透する第2ローラ手段、 (g) 第2ローラ手段の各々の端と側面フレームのガイド溝とのあいだに配置され ている、側面フレームの上に第2ローラ手段を取り付けるための第2ベアリング 手段であって、該第2ベアリング手段は、2つの第2ベアリングおよび2つの第 2ベアリングブロックを含んでおり、第1および第2のベアリングブロックがそ れぞれ第1油充填ロッドおよび第2油充填ロッドを収容するための手段を有して おり、該第2ベアリング手段が取付手段によって第1ベアリング手段に取り付け られている、第2ベアリング手段、および、 (h) 第1および第2のベアリングブロックを上部フレームに連結し、上部フレー ムから第1および第2の油充填ロッドに油を排出するための油パイプ からなり、 工作物が第1と第2ローラ手段とのあいだに定められた空間を通過するときに第 1および第2ローラ手段が工作物に油を供給し、該工作物が均等に油で覆われる ように、第1および第2の被覆層が均等に油で覆われることを特徴としている。
【0009】 さらに、本考案のもう1つの給油装置は、タンクに接続している給油装置であ って、 (a) 下部フレーム、上部フレームおよび2つの側面フレームを有するフレーム、 (b) 第1および第2のローラ手段を含むフレームの中に配置されたローラ手段、 (c) 各々の側面フレームの内側に第1および第2のローラ手段の両端をそれぞれ 取り付けている第1および第2のベアリング手段であって、第1ベアリング手段 が第2ベアリング手段に取り付けられている第1および第2のベアリング手段、 (d) 油タンクからの油を上部フレームに充填するための油取入手段、 (e) 油取入手段から第1ローラ手段に油を誘導するために上部フレームに配置さ れた油ガイド手段、 (f) 油ガイド手段の中の油の流出を抑制するために上部フレームに配置されたバ ルブ手段、 (g) 上部フレームと第2ベアリング手段とを連結し、上部フレームから第2ロー ラ手段に油を排出するための油パイプ手段、 (h) 第1被覆層を含む第1ローラ手段、 (i) 互いに離れている第1および第2の油充填ロッドを有する第2ローラ手段で あって、第1油充填ロッドが第2油充填ロッドと同軸状に1列に配置され、スリ ーブ手段が第1および第2の油充填ロッドの上に同心円状に配置され、かつ第2 被覆層がスリーブの上に同心円状に配置されている第2ローラ手段、および、 (j) 第2ローラ手段の中に均等に油を分配させるための手段であって、分配手段 が第1および第2の油充填ロッドの上の複数の油充填孔およびスリーブ手段の上 の複数の油孔を含んでおり、第1油充填ロッドからの油の分配が等しくなるよう に第1油充填ロッドの各々の油充填孔が異なる直径を有しており、第1と第2の ローラ手段とのあいだに定められた空間を工作物が通過するときに工作物が油で 均等に被覆される手段 からなることを特徴としている。
【0010】
本考案の一態様によれば、潤滑油が油取入パイプから横断上部フレームの上に ある油ガイド孔に送られ、そののちに、横断上部フレームにある油排出孔から第 1(上部)ローラに滴下し、そして、油排出孔は各々の流量制御バルブによって 制御されている。その結果、各々の油排出孔を通る油流量を制御することができ る。
【0011】 本考案のもう1つの態様によれば、第2ローラは、スリーブの内部に長手方向 に1列に配置された油充填主ロッドおよび油充填補助ロッドからなっている。油 充填主ロッドは、その一方の端が開放され、他の端が閉じられている細長い管か らできている。油充填主ロッドは、大きさが異なり、長手方向に適切に配置され た複数の油充填孔を有し、油充填孔の内、比較的小さいものは油充填主ロッドの 開端に近い方に配置されており、比較的大きいものは油充填主ロッドの閉端に近 い方に配置されており、その結果、潤滑油を第2被覆層の上に均等に分配するこ とができる。
【0012】 本考案のさらにもう1つの態様によれば、2本の油パイプが、第2(下部)ロ ーラの両端と横断上部フレームの上の油ガイド孔の両端とのあいだに接続され、 そして、第2ローラの油充填主ロッド上の油充填孔が異なる大きさでつくられて おり、その結果、油供給装置は潤滑油の均等な塗布に影響を及ぼすことなく横方 向に傾けることができる。
【0013】 本考案のさらにもう1つの態様によれば、油ガイド曲管が横断上部フレームの 油排出孔の底部に接続されるよう設けられており、その結果、給油装置が後方に 傾いた位置に配置されることが許容される。
【0014】 本考案のさらにもう1つの態様によれば、第2ローラのスリーブは、長手方向 に等間隔に配置され、2組の向かい合った側に交互に配列され、かつ互いに垂直 に配置された油孔を有しており、その結果、スリーブが給油装置の作動中に回転 するときに、潤滑油を円滑に油孔から誘導して、第2ローラの被覆層に均等に塗 布することができる。
【0015】 本考案のさらにもう1つの態様によれば、第2ローラを支持するために、給油 装置の下部フレームの縦溝の中に圧縮バネが設けられており、その結果、工作物 が第1ローラと第2ローラとのあいだの隙間を通過するときの衝撃を除去または 低減することができる。
【0016】 本考案のさらにもう1つの態様によれば、各々のフェルト製の被覆層を保護す るために、第2ローラだけでなく第1ローラのフェルトの被覆層の回りの各々に 摩擦リングがはめられており、その結果、第1および第2のローラは使用上耐久 性がある。
【0017】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の調節可能な二重ローラ給油装置を説明す る。
【0018】 図1は本考案の好ましい一実施例である調節可能な二重ローラ給油装置の分解 図であり、図2は図1に示す調節可能な二重ローラ給油装置の立面図であり、図 3は図2に示す調節可能な二重ローラ給油装置に接続される油タンクの切欠図で あり、図4は図2に示す調節可能な二重ローラ給油装置の縦断面図であり、図5 は図4と同様であるが、傾いた調節可能な二重ローラ給油装置であり、図6は後 方に傾いて配置された図2の調節可能な二重ローラ給油装置を示す断面側面図で あり、図7は従来の二重ローラ給油装置の断面図である。
【0019】 図1および図2に示すように、本考案の好ましい一実施例である調節可能な二 重ローラ給油装置の機械の基本構成は、一般に、横断下部フレーム10、2本の 直立側面フレーム11および横断上部フレーム12からなる。第1ローラ20お よび第2ローラ30は、異なる高さにある上部フレーム12と下部フレーム10 のあいだに横断的に配置されている。下部フレーム10は、縦溝101および底 部において縦溝101の一方の端に接続された排油管102からなる。直立側面 フレーム11は、下部フレーム11の両端に垂直に接続されており、それぞれ長 手方向に沿って内側に縦方向のガイド溝111および頂部近傍に油入口112を 有し、栓または油取入パイプ114が取り付けられ、さらに油入口112の上方 に取付孔115を有している。横断上部フレーム12は、その両端を貫通する油 ガイド孔121、油ガイド孔121の上方にその両端を貫通する2個のネジ孔1 22、および高さ方向に貫通しかつ油ガイド孔121とそれぞれ交差する一連の 等間隔に設けられた鉛直方向の油排出孔123からなっている。ネジ孔122と 油ガイド孔121とのあいだの間隔は、どちらかの直立側面フレーム11上の取 付孔115と油入口112のあいだの間隔に等しい。各々の油排出孔123は各 々の流量制御バルブ124と接続されている。横断上部フレーム12の両端は、 それぞれどちらかの直立側面フレーム11にあるガイド溝111にはめ込まれて おり、垂直方向に滑らせて動かされる。ネジ116は、どちらかの直立側面フレ ームの取付孔115を通ってそれぞれ挿入され、横断上部フレーム12のどちら かの端のネジ孔122に通されて、2本の直立側面フレームのあいだに横断上部 フレーム12を締結している。そこで、栓113および油取入パイプ114は、 それぞれどちらかの直立側面フレームの油入口112を通って、油ガイド孔12 1のどちらかの端に挿入されている。第1ローラ20は第1被覆層21(フェル トのようなものでできた)で覆われた細長いロッドであって、その両端に各々の ベアリングブロック23に据え付けられる2個のベアリング22を有している。 ベアリングブロック23は高さ方向に貫通する据付孔231を有している。第2 ローラ30は、油充填主ロッド31、油充填補助ロッド32、および油充填主ロ ッド31と油充填補助ロッド32とを保持するスリーブ33からなっている。油 充填主ロッド31は一方が閉端であり、他方が閉端である中空管である。一連の 油充填孔311は長手方向に沿って油充填主ロッド31の上に等間隔に配置され ている。油充填孔311は、直径が異なっている。油充填主ロッド31の閉端の 近くに配置された油充填孔は、油充填主ロッド31の開端の近くに配置された油 充填孔より直径が大きい。油充填補助ロッド32は、2個の開端を有する中空管 である。油充填主ロッド31および油充填補助ロッド32は、スリーブ33の中 において長手方向に1列に配置されている。油充填補助ロッド32は、油充填主 ロッド31の閉端と間隔を置いている。スリーブ33は、長手方向に等間隔に配 置され、2組の向かい合った側に交互に配列され、かつ互いに垂直に配置された 油孔331を有し、そして第2被覆層34によって覆われている。スリーブ33 の両端には、各々のベアリングブロック35に定着されるベアリング332が取 り付けられている。ベアリングブロック35は、油取入口351、上面据付孔3 52、および直立側面フレーム11のどちらかのガイド溝111にはめ込まれた 外側フランジ353を有している。油充填主ロッド31および油充填補助ロッド 32は、どちらかの直立側面フレーム11に定着されている各々のベアリングブ ロック35の上にある油取入口351にそれぞれ接続されている。スリーブ33 のどちらかの端にあるベアリングブロック35は、各々の据付孔352および2 31を接続具354で接続することによって、対応する第1ローラの端にあるベ アリングブロック23と定着されている。さらに、油パイプ43は、第2ローラ 30のベアリングブロック35の油取入口351と横断上部フレーム12の油ガ イド孔121の両端とのあいだにそれぞれ接続されており、2個の圧縮バネ35 Aが、下部フレーム10の2箇所の反対位置にある縦溝101に設けられ、第2 ローラ30の2個のベアリングブロック35をそれぞれ支持している。
【0020】 図3および図4に示すように、油タンク4の中の潤滑油は、油タンク4の内部 にあるフィルター要素41によってろ過され、油供給パイプ42を通って油取入 パイプ114に運ばれ、そののちに、その一部は油ガイド孔121の中に誘導さ れ、他の一部は油パイプ43を通って第2ローラ30のどちらかのベアリングブ ロック35の油取入口351に誘導される。油ガイド孔121の中に誘導された 潤滑油は、油排出孔123を通って横断上部フレーム12から流出し、第1ロー ラ20の被覆層21に滴下する。流量制御バルブ124によって、油排出孔12 3を通る油流量がそれぞれ制御される。たとえば、第1被覆層21が均等に潤滑 油で覆われるよう、潤滑油を均等に油排出孔123を通って第1の被覆層21に 滴下させるために、油取入側に近い油排出孔123の口径が減少され、油取入側 から遠い油排出孔123の口径が増加されてもよい。そのとき同時に、第2ロー ラ30の油充填主ロッド31に誘導される潤滑油は、油充填主ロッド31の油充 填孔311から流出する。油充填孔311の口径は、油充填主ロッドの開端から その閉端まで、しだいに大きくなるようにつくられているので、潤滑油は油充填 主ロッド31から均等に誘導される。油充填主ロッド31から流出する潤滑油は 、スリーブ33の内壁に付着する。油孔331は、2つの向かい合う側に交互に 配列され、互いに垂直に配置されているので、潤滑油は、スリーブ33が給油装 置の作動中に回転させられると、均等に油孔331から外に誘導され、そのため に、潤滑油は均等に第2被覆層34に浸透する。
【0021】 図5に示すように、給油装置は、様々な工作物の加工に適合するために、油充 填主ロッド31の方向に傾いた位置に配置されてもよい。このばあい、栓113 および油取入パイプ114の位置は、潤滑油が油充填補助ロッド32に供給され るように互いに変更されなければならず、そして、流量制御バルブ124は、逆 方向に油排出孔123の口径を調整するように、すなわち、油排出孔123の口 径が油充填補助ロッド32から油充填主ロッド31に向かってしだいに増加する ように、それぞれ制御される。その結果、潤滑油は、第1被覆層21に均等に滴 下する。第2ローラ30の中に誘導される潤滑油は、油充填補助ロッド32によ って、スリーブ33の内壁に直接誘導される。スリーブ33は、給油装置の作動 中に回転させられるので、潤滑油はスリーブ33の油孔331から外へ均等に誘 導され、均等に第2の被覆層34の中に浸透する。
【0022】 図6に示すように、横断上部フレーム12の各々の油排出孔123は、給油装 置が後方に傾いて配置されるときには、潤滑油を第1ローラ20に誘導するため に各々の油ガイド曲管125と接続されてもよい。
【0023】 図3にさらに示すように、製作品Sが第1ローラ20と第2ローラ30とのあ いだを通過するときに、衝撃波は圧縮バネ35Aによって吸収される。そのため に、製作品Sは加工中の安定が保たれ、第2ローラ30は押しつぶされて変形す ることがない。さらに、摩擦リング20Aおよび30Aは、第1および第2の被 覆層21および34を保護するために、第1および第2のローラ20および30 の回りに取り付けられおり、その結果、第1および第2のローラ20および30 の耐用年限を延長することができる。
【0024】
本考案の調節可能な二重ローラ給油装置によれば、水平だけでなく傾けて配置 されても潤滑油を加工中の工作物に均等に塗布することができる。
【図1】本考案の好ましい一実施例にかかる調節可能な
二重ローラ給油装置の分解図である。
二重ローラ給油装置の分解図である。
【図2】図1に示す調節可能な二重ローラ給油装置の立
面図である。
面図である。
【図3】図2に示す調節可能な二重ローラ給油装置に接
続される油タンクの切欠図である。
続される油タンクの切欠図である。
【図4】図2に示す調節可能な二重ローラ給油装置の縦
断面図である。
断面図である。
【図5】図4と同様であるが、傾いて配置された調節可
能な二重ローラ給油装置である。
能な二重ローラ給油装置である。
【図6】後方に傾いて配置された図2の調節可能な二重
ローラ給油装置を示す側断面図である。
ローラ給油装置を示す側断面図である。
【図7】従来の二重ローラ給油装置の断面図である。
10 横断下部フレーム 11 直立側面フレーム 12 横断上部フレーム 20 第1ローラ 20A 摩擦リング 21 第1被覆層 22 ベアリング 23 ベアリングブロック 30 第2ローラ 30A 摩擦リング 31 油充填主ロッド 32 油充填補助ロッド 33 スリーブ 34 第2被覆層 35 ベアリングブロック 35A 圧縮バネ 43 油パイプ 101 縦溝 102 排油管 111 ガイド溝 112 油入口 113 栓 114 油取入パイプ 115 取付孔 116 ネジ 121 油ガイド孔 122 ネジ孔 123 油排出孔 124 流量制御バルブ 125 油ガイド曲管 231 据付孔 311 油充填孔 331 油孔 351 油取入口 352 据付孔 353 外側フランジ 354 接続具
Claims (8)
- 【請求項1】 油タンクに接続している調節可能な二重
ローラ給油装置であって、 (a) 縦溝を有する下部フレーム、 (b) 各々が内側に縦方向のガイド溝を有する2つの側面
フレームであって、該側面フレームの各々の下端が前記
下部フレームの各々の端に垂直に取り付けられ、側面フ
レームの1つが油入口を有し、側面フレームの他の1つ
が栓手段を有し、前記油入口が油タンクから油を誘導す
るためのパイプを保持している2つの側面フレーム、 (c) 側面フレームの油入口と栓手段とのあいだに配置さ
れ、油取入パイプから油を誘導するための手段を有する
上部フレームであって、ガイド手段が長手方向の流路お
よび複数の垂直な油排出孔を含み、油が油入口から長手
方向の流路を経由して油排出孔に流れるように油排出孔
が長手方向の流路に垂直に貫通し、各々の油排出孔が長
手方向の流路の中の油流量を制御するためのバルブ手段
を収容するように適合された一端および下部フレーム方
向に油を排出するために下部フレームに向かって開いて
いる他端を有し、油排出孔が長手方向の流路に沿って等
間隔に配置されている上部フレーム、 (d) 上部と下部のフレームとのあいだおよび2つの側面
フレームのあいだに配置されている、工作物への給油の
ための第1ローラ手段であって、第1被覆層で覆われた
細長いロッドを含み、油排出孔を通って第1被覆層の上
に油が排出する第1ローラ手段、 (e) 該第1ローラ手段の各々の端と側面フレームのガイ
ド溝とのあいだに配置されている、第1ローラ手段を側
面フレームに取り付けるための第1ベアリング手段であ
って、2つの第1ベアリングおよび2つの第1ベアリン
グブロックを含む第1ベアリング手段、 (f) 工作物に給油するための第2ローラ手段であって、
該第2ローラ手段は第1ローラ手段と下部フレームとの
あいだおよび2つの側面フレームのあいだに配置されて
おり、第1油充填ロッドおよび第2油充填ロッドを含
み、第1および第2の油充填ロッドの各々が中空の油の
流路および中空の油の流路を貫通する複数の垂直な油充
填孔を有し、該第1および第2の油充填ロッドの油充填
孔が異なる直径を有し、油取入口に近い第1油充填ロッ
ドの油充填孔の直径が、油取入口から遠く離れた第1油
充填ロッドの油充填孔の直径よりも小さく、第1油充填
ロッドが第2油充填ロッドよりも長く、第1油充填ロッ
ドが第2油充填ロッドと同軸的に1列に並んでおり、第
1油充填ロッドの油取入口に近い端が開き、かつ第1油
充填ロッドのその反対の端が閉じており、第2油充填ロ
ッドの両端が開いており、第1油充填ロッドの第2の端
が第1油充填ロッドに近い第2油充填ロッドの一方の端
と間隔を置いており、さらに該第2ローラ手段が第1お
よび第2の油充填ロッドを覆って同心円状に配置されて
いるスリーブ部材を含んでおり、スリーブ部材が複数の
油排出孔を有しており、スリーブ部材の油排出孔がスリ
ーブ部材に沿って間隔を置いて配置されており、さらに
該第2ローラ手段がスリーブ部材を覆って同心円状に配
置されている第2被覆層を含んでおり、第1および第2
の油充填ロッドからスリーブ部材に排出する油がさらに
工作物に給油するために第2被覆層を通って浸透する第
2ローラ手段、 (g) 第2ローラ手段の各々の端と側面フレームのガイド
溝とのあいだに配置されている、側面フレームの上に第
2ローラ手段を取り付けるための第2ベアリング手段で
あって、該第2ベアリング手段は、2つの第2ベアリン
グおよび2つの第2ベアリングブロックを含んでおり、
第1および第2のベアリングブロックがそれぞれ第1油
充填ロッドおよび第2油充填ロッドを収容するための手
段を有しており、該第2ベアリング手段が取付手段によ
って第1ベアリング手段に取り付けられている、第2ベ
アリング手段、および、 (h) 第1および第2のベアリングブロックを上部フレー
ムに連結し、上部フレームから第1および第2の油充填
ロッドに油を排出するための油パイプからなり、 工作物が第1と第2ローラ手段とのあいだに定められた
空間を通過するときに第1および第2ローラ手段が工作
物に油を供給し、該工作物が均等に油で覆われるよう
に、第1および第2の被覆層が均等に油で覆われること
を特徴とする調節可能な二重ローラ給油装置。 - 【請求項2】 上部フレームの各々の油排出孔が出口パ
イプ手段によってバルブ手段に接続され、出口パイプ手
段が上部フレームから第1ローラ手段に油を排出し、給
油装置が後方に傾いた位置に配置されるときに油を均等
に供給することができるように、出口パイプ手段が油ガ
イド曲管を含んでいる請求項1記載の調節可能な二重ロ
ーラ給油装置。 - 【請求項3】 第1と第2のローラ手段とのあいだに定
められた空間を通過するときに工作物が発生する摩擦力
によって工作物が摩耗されないように第1および第2の
被覆層が弾性材料で作製されている請求項1記載の調節
可能な二重ローラ給油装置。 - 【請求項4】 複数の摩擦リングが第1および第2の被
覆層に取り付けられ、第1と第2のローラ手段とのあい
だに定められた空間を工作物が通過するときに工作物が
発生する摩擦力によって工作物が摩耗されないように摩
擦リングが弾性材料で作製されている請求項1記載の調
節可能な二重ローラ給油装置。 - 【請求項5】 複数の摩擦リングが第1および第2の被
覆層に取り付けられ、第1と第2のローラ手段とのあい
だに定められた空間を工作物が通過するときに摩擦力が
さらに排除されるように摩擦リングが弾性材料で作製さ
れている請求項1記載の調節可能な二重ローラ給油装
置。 - 【請求項6】 第1と第2のローラ手段とのあいだに定
められた空間を工作物が通過するときに衝撃波が吸収さ
れるように第2ベアリング手段の下方にある下部フレー
ムの縦溝の中にバネ手段がさらに配置されてなる請求項
1記載の調節可能な二重ローラ給油装置。 - 【請求項7】 油タンクに接続している給油装置であっ
て、 (a) 下部フレーム、上部フレームおよび2つの側面フレ
ームを有するフレーム、 (b) 第1および第2のローラ手段を含むフレームの中に
配置されたローラ手段、 (c) 各々の側面フレームの内側に第1および第2のロー
ラ手段の両端をそれぞれ取り付けている第1および第2
のベアリング手段であって、第1ベアリング手段が第2
ベアリング手段に取り付けられている第1および第2の
ベアリング手段、 (d) 油タンクからの油を上部フレームに充填するための
油取入手段、 (e) 油取入手段から第1ローラ手段に油を誘導するため
に上部フレームに配置された油ガイド手段、 (f) 油ガイド手段の中の油の流出を抑制するために上部
フレームに配置されたバルブ手段、 (g) 上部フレームと第2ベアリング手段とを連結し、上
部フレームから第2ローラ手段に油を排出するための油
パイプ手段、 (h) 第1被覆層を含む第1ローラ手段、 (i) 互いに離れている第1および第2の油充填ロッドを
有する第2ローラ手段であって、第1油充填ロッドが第
2油充填ロッドと同軸状に1列に配置され、スリーブ手
段が第1および第2の油充填ロッドの上に同心円状に配
置され、かつ第2被覆層がスリーブの上に同心円状に配
置されている第2ローラ手段、および、 (j) 第2ローラ手段の中に均等に油を分配させるための
手段であって、分配手段が第1および第2の油充填ロッ
ドの上の複数の油充填孔およびスリーブ手段の上の複数
の油孔を含んでおり、第1油充填ロッドからの油の分配
が等しくなるように第1油充填ロッドの各々の油充填孔
が異なる直径を有しており、第1と第2のローラ手段と
のあいだに定められた空間を工作物が通過するときに工
作物が油で均等に被覆される手段 からなることを特徴とする給油装置。 - 【請求項8】 上部フレームの油ガイド手段が長手方向
の流路および複数の油排出孔を含み、油取入手段から長
手方向の流路を経由して油排出孔に油が流出するよう
に、複数の油排出孔が長手方向の流路に垂直に貫通して
いる請求項7記載の給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000049U JP3013569U (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 調節可能な二重ローラ給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000049U JP3013569U (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 調節可能な二重ローラ給油装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3013569U true JP3013569U (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=43149224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995000049U Expired - Lifetime JP3013569U (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 調節可能な二重ローラ給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013569U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107335741A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-10 | 德清县冠利包装材料有限公司 | 一种药瓶盖冲压机上的润滑辊轴组 |
KR20200129635A (ko) * | 2019-05-09 | 2020-11-18 | 한재형 | 오일도포장치의 프레스 소재 받침대 |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP1995000049U patent/JP3013569U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107335741A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-10 | 德清县冠利包装材料有限公司 | 一种药瓶盖冲压机上的润滑辊轴组 |
KR20200129635A (ko) * | 2019-05-09 | 2020-11-18 | 한재형 | 오일도포장치의 프레스 소재 받침대 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3205089A (en) | Method and apparatus for flow coating objects | |
DE3779889T2 (de) | System zur abgabe einer fluessigkeit. | |
US5395447A (en) | Adjustable double-roller oil feeder | |
JP3013569U (ja) | 調節可能な二重ローラ給油装置 | |
US5735204A (en) | Dampening water circulation system for offset press | |
CA2237950C (en) | Process and apparatus for direct chill casting | |
GB2130647A (en) | I c engine cylinder head adapted for lubrication of drive to auxiliary device | |
CN1273221C (zh) | 冲洗液分配系统 | |
CN109230226B (zh) | 衬套外管全自动内涂胶生产线的供料装置 | |
CN215329033U (zh) | 一种浸泡施胶机上胶系统 | |
FI103519B (fi) | Laite kaasun poistamiseksi massakuituja sisältävästä vesisuspensiosta | |
JPH0628802B2 (ja) | 単軸旋盤の棒材案内装置 | |
US6626127B2 (en) | Application device | |
KR200145111Y1 (ko) | 조정가능한 더블-로울러 급유기 | |
CN115307043A (zh) | 一种无接触式供油装置 | |
CN211387383U (zh) | 一种管件支撑结构及激光切管机床 | |
CN2194226Y (zh) | 可调式双面滚筒给油机 | |
JP3813257B2 (ja) | プレス機械におけるスライド調節ネジの給油装置 | |
JPS5851529B2 (ja) | ヨリコウテイチユウイトニジユウナンエキタイオブンパイスル ソウチ | |
JP3022748U (ja) | プレス材料用両面ローラ式潤滑油塗布装置 | |
CN114216042B (zh) | 一种钢管成型机的上油装置 | |
DE3444607A1 (de) | Vorrichtung zum stabilisieren des spueloeldrucks, insbesondere von funkenerosionsmaschinen | |
JP4335361B2 (ja) | 液体充填装置における充填ノズル構造 | |
US2869428A (en) | Lubricant drain for machine tool lubricating system | |
JPH0235740Y2 (ja) |