JP3013563U - 座ったまま自分で前後に動かせる座椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】座椅子に座ったまま、自分で座椅子を前後に自
在に動かせ、背中と背もたれ部分が具合良く合う位置ま
で、座椅子を座卓に容易に寄せられ、座卓から離したり
でき、従って座椅子に座ったり、座椅子を立ったりする
時の動作も容易に行なえるようにするものである。 【構成】体重を支える床を座板、又は張力のある紐５、
線材等を用い、座椅子の座部本体フレーム１，２、又は
座部本体フレームと補強フレーム３，４に張設して構成
し、構成された床の下部のフレームに、複数個のローラ
７又は車輪を取り付けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は座椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の座椅子は、座ったまま座椅子を座卓に寄せたり、座卓から離したりする ことが困難であり、従って座る直前に座ったり立ったりする動作を行い易い適当 な位置に座椅子を置いて座っていた。 その為、座卓との間が開き過ぎ、座卓に向かった時、上半身が前かがみの状態と なって背中が背もたれ部分を離れ、座っていて疲れない座椅子の特徴が失われた りして不便である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、座椅子の下部にローラ、又は車輪を取り付けて、前後にころがせるよう にして、座椅子に座った状態で両手を座敷、又は座卓に付いて、背中と背もたれ 部分が具合良く合う位置まで、座椅子を座卓に容易に寄せられるようにして、従 って、座椅子に座ったり座椅子を立ったりする動作も容易に行なえるようにする ものである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

座椅子の座部の本体フレーム、又は本体フレームに補強フレームを設けて、体 重を支える床を、座板、平紐、線材等を用いて構成し、床の下部の上記フレーム に車軸を取り付け、ローラ又は車輪を取り付ける。 本体フレームが金属パイプで生地内に内設されたものは、図２の車軸取り付け部 １３、１４を突設して、裏生地開口部１９から露出させて、車軸、ローラ又は車 輪を取り付ける。 前記床の構成において、座椅子に座った時床底のたわみや、クッション等の膨ら みが生じても、ローラ又は車輪の直上にローラ又は車輪の回動を保護する図１の 保護カバー６を設けることで、ローラ又は車輪の床底との間の回動空間は保たれ ローラ又は車輪を床底に近接して設けることができる。

【０００５】

【作用】

従って、保護カバーを設けることで、ローラ又は車輪の取り付け部の座敷面か らの高さを低く構成できる。 今、座椅子に座ると、体重は前記によって構成された床に支えられ、座椅子を前 又は後ろに動かす時は、図３において両手を座敷１０又は座卓９に付いて身体を 前又は後ろに軽く動かすとローラ７又は車輪は座敷面をころがり、座椅子を前後 に軽く動かすことができる。

【０００６】

【実施例】

図１、図２、は座椅子の本体フレームが金属パイプで、本体フレームを生地内 に内設した座椅子に本考案を実施したものである。 図１において、座部本体フレーム１に補強フレーム３、４を設け平紐５を張設し て体重を支える床を構成して、床の下部の座部本体フレーム１と補強フレーム３ 、４に車軸取り付け部１３、１４を溶着し車軸８を固定して、ローラ７を回動可 能にローラ固定リング１５で固定する。 保護カバー６は図２のローラ固定リング１５の外周の両側に形設された溝状凹部 １６にローラを車軸に挿通後、保護カバー両端をはめ込みナット１１で締め付け 固定する。図２において、車軸、ローラ、保護カバーの取り付けは、座椅子の裏 生地の開口部１９に車軸取り付け部１３、１４を通した後に車軸を車軸取り付け 部に挿通し、次にローラを車軸に挿通し、次に保護カバーをはめ込み、ナット１ １ローラ固定リング１５のねじ１２を締め付けローラを固定する。

【０００７】

【効果】

座椅子に座ったまま、自分で座椅子を前又は後ろに軽く動かせるので、座椅子 を座卓に寄せたり、座卓から離したりすることが容易に行なえ、従って座椅子に 座る時は座椅子を座卓から離してゆったりした姿勢で座った後、背中と背もたれ 部分が具合良く合う位置に、座椅子を座卓に寄せられる。 又、座椅子を立つ時は座椅子を座卓から離してゆったりした姿勢で立てる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本体フレームが金属パイプの、座椅子の一部を
切り欠き省略した斜視図。

【図２】図１の実施例の座椅子の底面図。

【図３】本考案の座椅子の使用状態を示す側面図。

【符号の説明】

１、２ 本体フレーム ３、４ 補強フレーム ５ 平紐 ６ 保護カバー ７ ローラ ８ 車軸 ９ 座卓 １０ 座敷 １１ ナット １２ 雄ねじ １３、１４ 車軸取り付け部 １５ ローラ固定リン
グ １６ 溝状凹部 １７ 表生地 １８ 裏生地 １９ 裏生地開口部 ２０ クッション ２１ 背もたれ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】座椅子の座部の本体フレームに、又は本体
   フレームに補強フレームを設けて、体重を支える床を構
   成し、その床の下部の前記フレームに、複数個のロー
   ラ、又は車輪を取り付けて構成される、座ったまま自分
   で前後に動かせる座椅子。
2. 【請求項２】ローラ、又は車輪の直上に、ローラ又は車
   輪と床底との間の回動空間を保護する、保護カバーを設
   けた、請求項１に記載の座椅子のローラ又は車輪。
3. 【請求項３】座部の本体フレームが生地内に内設された
   金属パイプであって、本体フレーム１に補強フレーム
   ３、４を設け、張力のある平紐５を張設して、体重を支
   える床を構成し、その床の下部の前記フレームに車軸取
   り付け部１３、１４を突設し、裏生地開口部１９から露
   出させて、車軸８を取り付け、ローラ７又は車輪を取り
   付けて横成される請求項１に記載の座椅子。