JP3013097U - 瓶用スプーン付内蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプーンを用意することなく清潔な状態で瓶
の内容物を取り出すことのできる瓶用スプーン付内蓋を
提供することを目的とする。 【構成】 柄８と掬い部９とから成るスプーン部７と、
円板状の底板３と瓶口の嵌着部４を有しスプーン部７が
下向きとなるようにスプーン部７の柄８が底板３におけ
る下面側に突設された内蓋部２と、底板３の上面側に取
り付けられたつまみ６と、を備え、かつ前記スプーン部
７と内蓋部２とつまみ６とは弾力性のあるプラスチック
から成る構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はガラス瓶、陶器瓶等であって主に広口の瓶口に嵌着する瓶用内蓋に関 し、特に内蓋にスプーンを取り付けた瓶用スプーン付内蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ガラス瓶、陶器瓶等の広口瓶はペースト状の食品、たとえば海苔、うに、塩辛 等の食品を収納し、食事のときその瓶から直接小出して使用するのに便利であり 、家族同士または来客を問わず、よく用いられる。 そして、瓶内部の食品を取り出して食べる場合、スプーンで掬って食べるのが 一般的であるが、家族同士の食事にいちいちスプーンを用意するのは面倒であり 、また来客であってもそれぞれが箸でとる場合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の瓶構造では、それぞれが食事中の箸で中の食 品を取り出すので、特に海苔、うに、塩辛等のペースト状の食品の場合には不潔 であった。

【０００４】 本考案は上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、 スプーンを用意することなく清潔な状態で瓶の内容物を取り出すことのできる瓶 用スプーン付内蓋を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の瓶用スプーン付内蓋は、柄と掬い部とから 成るスプーン部と、円板状の底板と瓶口の嵌着部を有しスプーン部が下向きとな るようにスプーン部の柄が底板における下面側に突設された内蓋部と、底板の上 面側に取り付けられたつまみと、を備え、かつ前記スプーン部と内蓋部とつまみ とは弾力性のあるプラスチックから成る構成とした。

【０００６】 また、スプーン部の全長が内蓋部を取付ける瓶の深さと略同じ寸法に形成され ている構成とした。

【０００７】

【作用】

この構成によって、スプーンは瓶用内蓋に取り付けられた状態であるので、特 に用意する必要がなく、また内蓋に取り付けられたスプーンは内容物を取り出す ことのみに共通に使用することにすれば、瓶内容物を衛生的かつ清潔な状態に保 つことができる。 また、スプーン部と内蓋部とつまみとを弾力性のあるプラスチックから成るこ とにしたので、瓶内容物が固形の食品、たとえばピクルス、らっきょう等であっ ても、底板又はスプーン部が固形の食品にぶつかったときに柔軟に屈曲するので 、内蓋部およびスプーン部を容易に瓶に挿入することができる。

【０００８】 また、スプーン部を瓶の深さと略同じ長さとしたことにより、前記内蓋部を取 って中身を小出しするとき、スプーンは瓶底まで達するので、中身を最後まで取 り出すことができる。そして、このスプーン部をしまうときは、内蓋部を瓶口に 嵌着した分、屈曲させることで瓶内部に収めることができる。

【０００９】

【実施例】

本考案の一実施例について図を用いて説明する。 図１、図２および図３は本考案の一実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を示す平 面図、側面図および正面図である。 図１〜図３において、１は瓶用スプーン付内蓋、２は弾力性のあるプラスチッ ク製内蓋部、３は内蓋部２の円形状底板、４は内蓋部２のリング状嵌着部、５は 内蓋部２のリング状周縁、６は円形状底板３の略中央部分に形成された弾力性の あるプラスチック製つまみ、７は底板３のつまみ６とは反対側の部位に柄８が垂 直に取り付けられた弾力性のあるプラスチック製スプーン部、９は瓶内容物であ る食品を掬うための掬い部である。そして、前記スプーン部の長さＬ１は、前記 リング状周縁５が瓶１０の口部上端に密着するまで内蓋部を嵌着したとき、掬い 部先端が瓶底に達する長さに形成している。 なお、本実施例では内蓋部２とつまみ６とスプーン部７とを金型で一体的に成 形しているが、内蓋部２とつまみ６とスプーン部７とはそれぞれに製作したもの を接着剤で接着して一体に成形してもよい。

【００１０】 図４は本実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を瓶に取り付けた状態を示す概略断 面図であり、同図において、２は内蓋部、３は底板、４は嵌着部、５は周縁、６ はつまみ、７はスプーン部であり、これらは図１〜図３と同様のものなので、同 一符号を付して説明は省略する。また、１０は瓶、１１は瓶１０の口部、１２は 瓶１０の内容物で例えば海苔、うに、塩辛などである。

【００１１】 図４では、内蓋部２はその弾力性により、嵌着部４および周縁５が瓶１０の口 部１１に押し付けられ、瓶１０の内容物を外部から遮断し、内容物の品質を保持 している。この場合、瓶１０の内容物は海苔、うに、塩辛等のペースト状食品と したが、固形物でもよく、この場合上述したように、底板３またはスプーン部７ が固形物にぶつかったときに柔軟に屈曲することにより、瓶内容物の密閉状態は 維持される。

【００１２】 本実施例はこのように構成されているので、瓶内容物である食品を取り出すた めに特別にスプーンを容易する必要もなく、また内蓋に取り付けられたスプーン は瓶内容物を取り出すときのみ使用することとし、実際に各自の口に運ぶための 食器はそれぞれのものを使用するようにすれば、瓶内容物を衛生的でかつ清潔に 保つことができる。

【００１３】 また、本実施例ではスプーン付内蓋の材質を弾力性のあるプラスチックとした ことにより、瓶内容物が固形食品、たとえばピクルス、らっきょう等であっても 、底板３又はスプーン部７が固形の食品にぶつかったときに柔軟に屈曲するので 、内蓋部２およびスプーン部７を容易に瓶に挿入することができる。

【００１４】 次に、図５において１ａは瓶用スプーン付き内蓋の他の実施例を示しており、 このスプーン部７ａの全長Ｌ２は、瓶１０の深さＨと略同じ寸法に形成され、前 記リング状周縁５が瓶１０の口部上端から離れるまで内蓋部２ａを外したとき、 掬い部先端９ａが瓶底１０ａに達する長さに形成している。 この場合では、内蓋１ａを取って中身を小出しするとき、スプーン部の掬い部 先端９ａは瓶底１０ａまで達するので、中身を最後まで取り出すことができる。 そして、このスプーン部７ａをしまうときは、内蓋部２ａを瓶口部１１に嵌着し た分、屈曲させることで瓶内部に収めることができる。

【００１５】 以上本発明の実施例を説明してきたが、本発明の具体的な構成はこの実施例に 限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあって も本発明に含まれる。

【００１６】 例えば、実施例では、スプーン部７は円形状底板３に対し垂直に取付けられる としたが、これに限らず、スプーン部７は円形状底板３に対し傾斜させて取付け てもよい。この場合、瓶の深さより長いスプーン部を屈曲させることなく収納で きる利点がある。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案は、柄と掬い部とから成るスプーン部と、円板状の底板と 瓶口の嵌着部を有しスプーン部が下向きとなるようにスプーン部の柄が底板にお ける下面側に突設された内蓋部と、底板の上面側に取り付けられたつまみと、を 備え、かつ前記スプーン部と内蓋部とつまみとは弾力性のあるプラスチックから 成ることとしたことにより、スプーンが瓶用内蓋に取り付けられた状態であるの で、特にスプーンを用意する必要がなく、また内蓋に取り付けられたスプーンは 内容物を取り出すことのみに共通に使用することにすれば、瓶内容物を衛生的か つ清潔な状態に保つことができる。 また、スプーン部と内蓋部とつまみとは弾力性のあるプラスチックから成るこ ととしたので、瓶内容物が固形の食品、たとえばピクルス、らっきょう等であっ ても、底板又はスプーン部が固形の食品にぶつかったときに柔軟に屈曲するので 、内蓋部およびスプーン部を容易に瓶に挿入することができる等の効果が得られ る。

【００１８】 また、スプーン部の全長が内蓋部を取付ける瓶の深さと略同じ寸法に形成され ていることとしたので、内蓋部を取って中身を小出しするとき、スプーンは瓶底 まで達するので、中身を最後まで取り出すことができる。そして、このスプーン 部をしまうときは、内蓋部を瓶口に嵌着した分、屈曲させることで瓶内部に収め ることができる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を
示す一部切欠正面図である。

【図２】本考案の一実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を
示す一部切欠側面図である。

【図３】本考案の一実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を
示す一部切欠平面図である。

【図４】本考案の一実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を
瓶に取り付けた状態を示す概略断面図である。

【図５】（イ）本考案の他の実施例に係るスプーン部の
長さと瓶の深さの状態を示す説明図である。 （ロ）本考案の他の実施例に係る瓶用スプーン付内蓋を
瓶に取り付けた状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１、１ａ 瓶用スプーン付内蓋 ２，２ａ 内蓋部 ３ 底板 ４ 側板 ５ 周縁 ６ つまみ ７、７ａ スプーン部 ８ 柄 ９ 掬い部 ９ａ 掬い部先端 １０ 瓶 １０ａ 瓶底 Ｌ１、Ｌ２ スプーン部の長さ Ｈ 瓶の深さ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄と掬い部とから成るスプーン部と、円
   板状の底板と瓶口の嵌着部を有し前記スプーン部が下向
   きとなるように該スプーン部の柄が前記底板における下
   面側に突設された内蓋部と、前記底板の上面側に取り付
   けられたつまみと、を備え、かつ前記スプーン部と内蓋
   部とつまみとは弾力性のあるプラスチックから成ること
   を特徴とする瓶用スプーン付内蓋。
2. 【請求項２】 前記スプーン部の全長が前記内蓋部を取
   付ける瓶の深さと略同じ寸法に形成されている請求項１
   記載の瓶用スプーン付内蓋。