JP3013015U - 転写紙付きの本金属箔 - Google Patents

転写紙付きの本金属箔

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JP3013015U
JP3013015U JP1994017045U JP1704594U JP3013015U JP 3013015 U JP3013015 U JP 3013015U JP 1994017045 U JP1994017045 U JP 1994017045U JP 1704594 U JP1704594 U JP 1704594U JP 3013015 U JP3013015 U JP 3013015U
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Japan
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metal foil
foil
tack
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resin film
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JP1994017045U
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Inventor
泰之 村田
勇雄 柳沢
Original Assignee
村田商店株式会社
勇雄 柳沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本金属箔の取扱い性の極端な悪さを解消し、
熟練を必要とせず誰でも簡単に金箔貼り等の箔押がで
き、利用率も100%に近く、曲面、突面、細部、また
傷穴やハガレ部などへの箔押・修正も簡単になるという
本金属箔を開発すること。 【構成】 比較的薄い紙材からなる基材紙の表面にタッ
クを有する樹脂皮膜を形成し、この上にそのタックによ
り本金属箔を仮密着させた転写紙付きの本金属箔とし、
対象物の接着性面のみに本金属箔だけを転写させるよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、本金属箔(蒸着による金属箔とは異なり、真の金属結合を持ったま ま延展させて箔としたもので、着色箔も含む)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本金属箔の1種である金箔は、純金を圧延や手打ちによって薄い箔状としたも のである。 この金箔は、例えば仏壇の装飾、漆器の模様、和装関係とりわけ帯の装飾、ま た画材、建築・建材関係、扇子やその他の工芸品などの装飾に非常に貴重なもの として使用されている。
【0003】 通常、この金箔は約11cm角位の大きさに切って、間に薄い和紙などからなる 間紙を挾んで多数枚重ねた状態で市販されている。 この金箔を対象物に対して全面或いは模様状に箔押して貼ることにより装飾を 施すのであるが、その作業は金箔が薄くて取扱いにくいため大変な困難を伴い、 熟練と永い経験を必要とするのである。
【0004】 つまり、無風状態の部屋で、静電気を避けるために竹製のピンセットで金箔を 摘み、接着剤の塗ってある対象物まで静かにゆっくりと持って行き、非常に注意 深く箔押して貼る必要があり、素人では到底うまく貼ることはできず、熟練した 人でも金箔のチギレ、ヤブレ或いはシワ等により約30%の損失を生じており、 また作業をスピード化することは不可能であって非常に能率の低いものとなって いる。
【0005】 上記の様な金箔貼り作業は、金箔に限らず他の本金属箔、例えば銀箔、プラチ ナ箔、アルミ箔、銅箔、真鍮箔、或はこれらの着色箔などにも同様な欠点があり 、またこれら本金属箔による装飾作業の熟練者も高齢化し、後継者不足の問題も 生じているのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前述した様な本金属箔の取扱い性の悪さを解消し、素人でも簡単に 金箔貼り等の作業ができる様にすることを目的とするものであり、極めて取扱い やすく、無駄なく、しかも修正作業も簡単であるという新規な転写紙付きの本金 属箔を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために鋭意研究したところ、基材紙の表面に弱い粘着性 すなわち「タック」を有する樹脂皮膜を形成させて、その上に本金属箔をタック により仮密着させてやれば、極めて好適な結果が得られることを見い出したので ある。
【0008】 すなわち本考案は、比較的薄い紙材からなる基材紙の表面に、タックを有する 樹脂皮膜を形成し、前記樹脂皮膜の上にそのタックにより本金属箔を仮密着させ たことを特徴とする転写紙付きの本金属箔、を要旨とするもので、このタックを 有する樹脂皮膜としてポリウレタン系の樹脂が優れていることを知見したのであ る。
【0009】 本考案を図面を参照し、実施例をあげながら詳細に説明する。 図1は本考案の構造を示した断面拡大図である。 この図の様に本考案は、基材紙(1)の表面にタックを有する樹脂皮膜(2) が形成されていて、その上に本金属箔(3)が仮密着されたものとなっている。
【0010】 本考案における基材紙(1)としては、比較的薄い紙材、例えば厚さ3〜20 μ位の和紙、普通紙、合成紙などが使用でき、金箔等を貼る対象物に細溝その他 の細部がある場合にはその細部にとどきやすくするために、この基材紙(1)は なるべく薄い方が好ましいものである。
【0011】 本考案におけるタックを有する樹脂皮膜(2)とは、厚さ1〜10μ位(好適 には2〜5μ)の薄い皮膜であって、その表面に弱い粘着性すなわちタックを有 する樹脂で形成されているものである。 この樹脂としては、アクリル系、ウレタン系、その他の樹脂から選択すること ができ、本考案者等の実験ではポリウレタン系樹脂を主体とするものが最も好適 であった。
【0012】 例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の溶液型ポリウレタン樹脂(クリス ボン;固形分25%)をメチルエチルケトンにて固形分15%まで希釈して粘度 約1000cpsの溶液とし、このポリウレタン溶液をグラビヤコーターにて、 ポリエステルフイルム上にコーティングして1〜10g/m2(乾燥時)の皮膜に 形成するのである。 そして、このポリエステルフイルム上のポリウレタン皮膜を基材紙(1)上に ドライラミネート法により接着すれば、その基材紙(1)の表面にタックを有す る樹脂皮膜(2)が形成されるのである。
【0013】 本考案における本金属箔(3)は、前述した様に圧延や手打ちによって延展し 薄い箔状にされた金箔、銀箔、銅箔、アルミ箔、プラチナ箔、真鍮箔、或はこれ らを着色した着色箔などであり、金属結合を保持したものであって、その厚さは 目的により異なるが、通常0.2〜2μの厚さを有するものである。 なお、本考案における「本金属箔」なる用語は、金属結合を有した純粋の金属 の箔であることを強調するために使用したものであり、蒸着による金属箔と区別 するためである。
【0014】 この本金属箔(3)は、樹脂皮膜(2)のタックにより仮密着されており、基 材紙(1)と密着したまま通常の取扱いでは剥離することはなく、強風や静電気 、爪による引っ掻き、振り回し、その他の乱暴な取扱いにも全く影響されずに、 基材紙(1)との密着を保持し、メクレ、ヤブレ、チギレなどは発生しないので ある。
【0015】
【作用】
本考案は以上の様な構成を有し、金箔などの薄い本金属箔を極めて取扱い易く したものであり、次にその使用方法について説明する。
【0016】 図2は、本考案金属箔を対象物に箔押したときの様子を示した断面拡大図であ る。 この図の様に、対象物(t)に予め接着剤(s)を目的とする模様状(又は全 面でも可)に塗布し、ここへ本考案金属箔を押し当ててめくると、接着剤(s) に接面した本金属箔(3)だけがタックによる仮密着から剥離して、対象物(t )へ転写して接着するのである。
【0017】 つまり、樹脂皮膜(2)を備えた基材紙(1)は、転写紙としての作用を発揮 し、接着性を有する面に対してのみ、本金属箔(3)を転写して箔押できるよう になるのである。 この場合、前述した様に強風下でも、またかなり乱暴に取り扱っても、本金属 箔(3)は基材紙(1)に仮密着しているのでヤブレ、チギレ、シワなどは発生 せず、接着剤面のみに本金属箔(3)を転写して箔押でき、その作業性は飛躍的 に向上し、スピード化も容易であり大幅な能率向上をもたらすのである。
【0018】 また、仮に小さな傷穴やハガレ部ができても、その傷穴やハガレ部に接着剤が 存在する限り、同様にして箔押してやれば簡単に修正できるし、この修正に際し ては使い残っている僅かの本考案金属箔が利用でき、したがって本考案金属箔の 利用率はほぼ100%になるのである。
【0019】 さらに本考案金属箔は、曲面や突面、細溝やその他の細部にも簡単に貼れるの で、熟練を必要とせず、従来において高度な技能を要した仕事が、誰でもすぐに 上手にこなせる様になるのである。
【0020】 本考案金属箔は、従来と同様に四角形の積層した状態として供給しても良いが 、前述した様にすぐれた取扱い性を有するため、テープ状に捲装した状態で供給 した方が一層便利である。
【0021】
【考案の効果】
本考案の効果は、作用欄に詳述した通りであるが、箇条書にして簡単にまとめ ると下記の如くである。 (a)従来品に比べて取扱い性が抜群に良く、作業性は極端に改善できる。 (b)熟練を必要とせず、誰にでも簡単に金箔等の箔押ができ、失敗することは ない。 (c)したがって作業スピードも速くなり、能率は大幅に向上する。
【0022】 (d)この金属箔は、ほぼ100%利用することができ、従来の約30%損失と 比べて、全く無駄がない。 (e)曲面、突面、細部などへの箔押も簡単である。 (f)傷穴、ハガレ部などの修正も簡単である。 (g)技能を必要としないので後継者不足も解消する。
【0023】 (h)テープ状に捲装して供給すれば一層好ましいものとなる。 以上の様に、本考案は極めてすぐれた効果を奏し、従来の箔押作業を一変させ るものであり、仏壇、漆器、和装関係、建築・建材関係、画材、工芸品等の装飾 産業分野に画期的な革新をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構造を示した断面拡大図である。
【図2】本考案金属箔を対象物に箔押したときの様子を
示した断面拡大図である。
【符号の説明】
(1) 基材紙 (2) タックを有する樹脂皮膜 (3) 本金属箔 (t) 対象物 (s) 接着剤

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的薄い紙材からなる基材紙の表面に
    タックを有する樹脂皮膜を形成し、前記樹脂皮膜の上に
    そのタックにより本金属箔を仮密着させたことを特徴と
    する転写紙付きの本金属箔。
  2. 【請求項2】 樹脂皮膜が、ポリウレタン系樹脂を主体
    とするものである請求項1記載の転写紙付きの本金属
    箔。
JP1994017045U 1994-12-26 1994-12-26 転写紙付きの本金属箔 Expired - Lifetime JP3013015U (ja)

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JP1994017045U JP3013015U (ja) 1994-12-26 1994-12-26 転写紙付きの本金属箔

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JP1994017045U JP3013015U (ja) 1994-12-26 1994-12-26 転写紙付きの本金属箔

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JP3013015U true JP3013015U (ja) 1995-06-27

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ID=43148690

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