JP3012949U - ワイヤーロック装置 - Google Patents

ワイヤーロック装置

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JP3012949U
JP3012949U JP1994016887U JP1688794U JP3012949U JP 3012949 U JP3012949 U JP 3012949U JP 1994016887 U JP1994016887 U JP 1994016887U JP 1688794 U JP1688794 U JP 1688794U JP 3012949 U JP3012949 U JP 3012949U
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ワン ソン−ミン
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オール シップ エンタープライズィズ カンパニー リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 警報を発することにより、盗人を驚愕させ、
車の持ち主に注意を与えるようにすることにある。 【構成】 ワイヤーロック装置は、筐体状のケース本体
と、該本体の開口部を解除可能に閉鎖するケース蓋と、
ワイヤの一端に連結されたロック栓部と、振動を感知し
て警報を発生する振動感知警報報知器であって前記本体
内に配置された振動感知警報報知器と、前記本体を車体
に取り付ける固定座とを含む。前記ケース本体は、前記
ロック栓部を挿入する筒部と、前記振動感知警報報知器
の電源として用いる1以上の電池を格納する電池格納部
と、前記電池格納部に配置された電池に接続される少な
くとも2つの端子部であって前記筒部に挿入されたロッ
ク栓部により電気的に短絡されて前記電池から前記振動
感知警報報知器への通電を可能にする少なくとも2つの
端子部とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイヤーロック装置に関し、特に警報を発生することにより自転車 のような車の窃盗者をおどろかし、車の持ち主に警告する機能を有するワイヤー ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のワイヤーロック装置は、図11および12に示すように、ワイヤーA1 の一端の設けられたロック主体Aと、ワイヤーA1の他端に設けられたロック栓 部A2とロック主体A1とを受け入れる保護スリーブBと、ロック主体Aおよび 保護スリーブBを自転車の車体に取り付ける固定座Cとを含む。ワイヤーA1は 、自転車のように車の車輪に通される。
【0003】 保護スリーブBは、ロック本体Aを受け入れる封じ込みユニットB1と、ユニ ットBの端部に取り付けられる蓋ユニットB2とからなる。封じ込みユニットB 1は、ロック主体A1を一端側から受け入れるべく適宜な弾力性を有する材料に より断面楕円形の筒状の主体部と、該主体部の他端を閉鎖する奥底部とを備える 。ユニットB1は、ロック栓部A2を挿入すべく主体部に形成された穴B11と 、奥底部に形成されたロック用の穴B12とを有する。ワイヤーA1は、蓋ユニ ットB2のスリー部B21に通されている。
【0004】 ロック本体Aと保護スリーブBとは、ロック本体Aを封じ込みユニットB1に 開放側から挿入し、次いで蓋ユニットB2を封じ込みユニットB1の開放端に嵌 合させ、両ユニットB1,B2に設けられた突起を係合させることにより組み立 てられる。ロック栓部A2は、穴B11に差し込まれる。
【0005】 固定座Cは、自転車の車体に取り付けられるC字状の挟み部C1と、保護スリ ーブBを一端から受け入れるべく断面楕円形の筒状の収納部とを備えており、ま た適宜な弾力性を有する材料により作られている。収納部C2の上下の部位には 、それぞれ、一端の側に開放する切欠部C21が形成されている。切欠部の入口 部と奥部との間の部位は突起C22より細くされた首部とされている。
【0006】 固定座Cは、車体の一部を挟み部C1に挟み込むように、ボルトおよびナット により車体に取り付けられる。ロック本体Aと保護スリーブBとは、両者を上記 のように組み立てた状態で、ロック栓部A2が切欠部C21の奥に達するまで、 保護スリーブBを収納部C2に差し込むことにより、固定座Cに取り付けられる 。ロック本体Aと保護スリーブBとを固定座Cに取り付けた状態において、突起 C22は、ロック栓部A2と係合することにより、ロック本体Aと保護スリーブ Bとが固定座Cから抜け出すことを防止する。
【0007】 しかし、従来のワイヤーロック装置では、装置の破壊に時間がかかるが、盗難 防止機能を有するにすぎず、したがって盗人が十分な時間を有するならば、その 盗人が装置を破壊することができ、盗難防止機能が低い。
【0008】
【解決しようとする課題】
本考案の目的は、警報を発することにより、盗人を驚愕させ、車の持ち主に注 意を与えるようにすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】
本考案のワイヤーロック装置は、筐体状のケース本体と、該本体の開口部を解 除可能に閉鎖するケース蓋と、ワイヤの一端に連結されたロック栓部と、振動を 感知して警報を発生する振動感知警報報知器であって前記本体内に配置された振 動感知警報報知器と、前記本体を車体に取り付ける固定座とを含む。前記ケース 本体は、前記ロック栓部を挿入する筒部と、前記振動感知警報報知器の電源とし て用いる1以上の電池を格納する電池格納部と、前記電池格納部に配置された電 池に接続される少なくとも2つの端子部であって前記筒部に挿入されたロック栓 部により電気的に短絡されて前記電池から前記振動感知警報報知器への通電を可 能にする少なくとも2つの端子部とを備える。
【0010】 本考案によれば、振動感知警報報知器が振動を感知し、警報を発生するから、 盗人はその警報に驚愕し、車の近くの第三者および車の持ち主は警報により車が 盗難されようとしていることを知ることができ、したがって盗難防止効果が高く なる。
【0011】 前記ケース本体は順次重ねられて複数のねじにより結合される第1、第2およ び第3のケースを備え、前記ケース蓋は、前記ねじを覆う板状の主体部と、前記 ケース本体に解除可能に係合する複数の係合部とを備えることが好ましい。これ により、ねじが露出しないから、盗人による装置の破壊に時間を要する。
【0012】 前記第1のケースは、断面半円形の凹所を形成する第1の受入れ部と、該第1 の受入れ部の対向する両縁部に形成された凸縁部とを一端部に備え、前記第2の ケースは、前記第1の受入れ部と共同して前記ワイヤの他端に連結されたロック 心棒部を受け入れる空間を形成すべく断面半円形の凹所を形成する第2の受入れ 部と、前記凸縁部を受け入れるべく前記第2の受入れ部の対向する両縁部に形成 された段部と、前記ケース本体の前記筒部とを一端部に備えることができる。
【0013】 前記電池格納部は前記第2のケースに形成されており、前記端子部は前記第2 のケースに配置されたばねを備えることができる。
【0014】 前記第3のケースは、U字状の枠部材であってその開口部側が前記ケース本体 の前記筒部を受け入れるべく前記第2のケースと前記ケース蓋との間に配置され るU字状の枠部材と、該枠部材の前記開口部と反対の側に設けられた半円形の蓋 部と、前記ケース蓋の前記係合部に解除可能に係合する複数の係合部とを備える ことができる。
【0015】 前記ケース蓋は、さらに、前記ケース本体の筒部に挿入されたロック栓部を受 け入れるように前記主体部に設けられた筒部とを備えることができる。
【0016】 前記固定座は、前記車体の一部を挟むように車体に組み付けられる挟み部と、 該挟み部に一体的に設けられ、前記ケース本体の一部を格納する上方および側方 に開放する収納空間を有する格納部とを備え、前記格納部は、前記挟み部と一体 の第1の壁部と、前記挟み部と反対の側の第2の壁部と、前記空間の開放部と反 対の側の第3の壁部と、前記第1、第2および第3の壁部により形成される前記 収納空間の底を形成する底板部と、前記底板部に形成された円形の穴と、前記底 板部に形成された切欠部であって前記穴を前記収納空間の開放部の側に開口させ るべく前記穴から前記収納空間の開放部の側に向けて漸次大きくなる八字状の切 欠部と、前記第2の壁部に形成されかつ上下方向に伸びる湾曲部であって前記空 間の側が凹所となるように湾曲された湾曲部と、前記第3の壁部の上部に形成さ れかつ上方に開口する半円形の切込みと、一端部が前記第1の壁部に屈曲可能に 連接された押え板と、前記押え板の他端部を解除可能に止めるように前記第2の 壁部に形成された止め板部とを備えることができる。
【0017】 前記振動感知警報報知器は、振動を感知して電気信号を発生する振動感知器と 、該振動感知器の出力信号を増幅する増幅器と、クロックパルスを発生する発振 器と、警報を発生するブザーと、前記クロックパルスにより動作するコントロー ラであって前記振動感知器が振動を感知したことにより前記ブザーを所定時間動 作させるとともに前記感知器への電力の供給を所定時間停止させるコントローラ とを備えることが好ましい。これにより、電力が振動感知器に常時供給されてい る場合およびブザーが長時間連続して動作する場合に比べ、消費電力を少なくな る。
【0018】
【実施例】
図1〜図3を参照するに、ワイヤーロック装置は、底ケースすなわち第1のケ ース1と、ロック心棒ケースすなわち第2のケース2と、上側ケースすなわち第 3のケース3と、ケース蓋4と、ロック心棒部5と、ワイヤー6と、振動感知警 報報知器7と、固定座8とを含む。ケース1,2,3は、互いに重ねられて中空 の筐体の形をしたケース本体を構成する。固定座8は、ワイヤーロック装置を自 転車のような車の所定位置に取り付けるための固定座として用いられる。
【0019】 以下の説明においては、図1において、左下隅と右上隅とを結ぶ仮想的な線の 方向を前後方向といい、左上隅と右下隅とを結ぶ仮想的な線の方向を厚さ方向と いい、上下方向を幅方向という。
【0020】 第1のケース1には、前後方向の一端側に形成されかつ幅さ方向に伸びる雨樋 状の凹所すなわち断面半円形の凹所を形成するロック心棒挿入部すなわち第1の 受入れ部11と、該第1の受入れの対向する両縁部に形成されかつ幅方向に連続 する凸縁部111と、ケース1の前後方向における他端側に形成されかつブザー 78の収納空間を形成する格納部12と、該格納部の内側に形成された円形の貫 通穴121と、該穴の近傍に形成された押しボタン13と、貫通穴121と第1 の受入れ部11との間に形成された抜き穴14と、ケース1の周辺の縁部に適宜 な間隔をおいて形成された複数のねじ穴15とが設けられている。
【0021】 第2のケース2には、前後方向の一端側に形成されかつ幅方向に伸びる断面半 円形の凹所を形成するロック心棒挿入部すなわち第2の受入れ部21と、該第2 の受入れ部の対向する両縁部に形成されかつ幅方向に連続する結合溝すなわち段 部211と、ケース2の前後方向の他端側に形成されかつ振動感知警報報知器7 の収納空間を形成する格納部22(図3参照)とが設けられている。第2の受入 れ部21と段部211とは、それぞれ、ケース1,2が重ね合わされたとき、ロ ック心棒部5を受け入れる空間を第1の受入れ部11と共同して形成するように 、および、ケース1の凸縁部111と結合するように、形成されている。
【0022】 第2のケース2には、また、ワイヤー6のロック栓部61を受け入れるように 前後方向の一端側に形成されかつ前後方向に伸びる挿入筒部23と、1以上の電 池を格納すべく挿入筒部23の隣りに形成された電池格納室24とが設けられて いる。第2のケース2は、電池格納室24内に配置された導電性の複数のばね2 5と、該ばねと共同して電池を押えるべく電池格納室24内に配置された複数の 押え26と、ばね25および押え26をケース2に組み付けるための複数の板部 材27とを有する。
【0023】 図示の例では、3つのばね25と、3つの押え26と、3つ板部材27とによ り3つの電気ユニットからなる電池セットを構成している。2つの電気ユニット の各ばね25は、その一端部を延長した導電性の圧着部251に連結されており 、また圧着部251が挿入筒部23の一端に面するように板部材27に装着され る。他のばね25は、これの端部が電池格納室24に向くように、板部材27に 装着される。第2のケース2は、止めねじを通す複数のボルト穴28を有する。 ボルト穴28は、第1のケース1のねじ穴15に対応するように、第2のケース 2の周辺の縁部に適宜な間隔をおいて形成されている。
【0024】 第3のケース3は、U字状の枠部材を有する。第3のケース3には、適宜な間 隔をおいて形成された複数のボルト穴31と、厚さ方向の一端縁に適宜な間隔を おいて形成された板状の複数の押え部すなわち係合部32と、ケース2の電池格 納室24に対応して形成された半円形の蓋部33と、ケース3がケース2に重ね 合わされたときケース2の筒部23を受け入れるように前後方向における一端側 に形成された開口部34と、ケース3がケース2に重ねられたときケース2の板 部材27と共同してばね25を所定の位置に維持するように前後方向のほぼ中央 部に形成されたリブ35とが設けられている。
【0025】 ケース蓋4は、長方形の板の形を有する。ケース蓋4には、ロック栓部61を 受け入れるようにケース2の筒部23に対応された挿入筒部41と、ケース蓋4 の幅方向の両端から前後方向の一方の側に突出する板状の2つの凸片42と、ケ ース蓋4の幅方向の両端から前後方向の他方の側に突出する板状の2つの突起す なわち係合部43と、第3のケース3の押え部32に対応して形成されたL字状 の複数の舌片すなわち係合部44とが設けられている。
【0026】 ロック心棒部5は、第1および第2のケース1,2の第1および第2の受入れ 部11,21により形成される空間の形状に対応した形状を有する柱の形に形成 されており、またワイヤー6の一端に結合されている。ロック心棒部5の側部に は、ロック栓部61を受け入れるようにロック心棒部5の長手方向と直行する方 向へ伸びる挿入筒部51が設けられている。
【0027】 ロック栓部61は、ワイヤー6の他端部に結合されている。ロック栓部61は 、先端側の導電性の嵌込み部611と、これのワイヤー6の側に続くフランジ状 の嵌込み止め部612とを有する。嵌込み部611は、筒部23,41および5 1に挿入可能の太さを有する。嵌込み止め部612は、筒部23,41および5 1に挿入不能の太さを有する。
【0028】 図4および図5に示すように、振動感知警報報知器7は、振動を感知して電気 信号を出力する圧電膜感知器のような振動感知器71と、該圧電膜感知器の出力 信号を増幅する増幅器72と、該増幅器の出力信号を受けるコントローラ73と 、該コトローラに始動指令を入力する始動スイッチ74と、コントローラ73に パルスを与える可変式の発振器75と、電源電圧が低下したことを感知する低電 源検知器76と、コントローラ73により点灯される低電源指示器76と、コン トローラ73により制御されるブザー78とを含む。コントローラ73は、プロ グラマブルデュアルパルス制御方式のマイクロプロセスコントローラであり、振 動感知器71が振動を感知してないときは低周波のクロックパルスによる低速運 転をしているが、圧電膜感知器71が振動を感知すると、圧電膜感知器71およ び増幅器72への電源を遮断し、高周波のクロックパルスによる高速運転に切り 換わって、ブザー78を動作させる。
【0029】 図2に示すように、固定座8は、これの一端部に形成されたC字状の挟み部8 1と、他端部に形成された格納部82とを備える。格納部82の上方および側方 に開放する収納空間は、挟み部81の側の第1の壁部と、底板部82と、挟み部 81と反対の側の第2の壁部と、格納部82の開放部と反対の側の第3の壁部と により形成されている。底板部82には、円形の穴821と、該穴から格納部8 2の側方の開放部に向けて漸次大きくなる八字状の開口部822とが形成されて いる。
【0030】 挟み部81と反対の側の第2の壁部には、上下方向に伸びる湾曲部823が形 成されている。湾曲部823は、格納部82の収納空間の側が凹所となるように 、湾曲されている。格納部82の開放部と反対の側の第3の壁部には、上方に開 口する半円形の切込み824が底板部と反対の側の端部(上端部)に形成されて いる。挟み部81の側の第1の壁部には、押え板825がその一端部において屈 曲可能に連接されている。格納部82の開放部と反対の側の第3の壁部には、押 え板825の他端部を解除可能に止める止め板826が形成されている。
【0031】 ケース1,2,3、ケース蓋4、ロック心棒部5、ロック栓部61および固定 座8は、たとえば、合成樹脂の成形加工により形成することができる。ロック栓 部61は、少なくとも先端部が導電性材料で形成されている。
【0032】 ケース1,2,3、ケース蓋4、ロック心棒部5、ワイヤー6および振動感知 警報報知器7からなる装置主体部の組立方法を図6および図7を参照して説明す る。
【0033】 まず、ロック心棒部5が第2のケース2の第2の受入れ部21の凹所に配置さ れ、筒部23が筒部51に挿入され、振動感知警報報知器7が格納部22に格納 される。その状態で、ケース1,2が重ね合わされ、穴28を有するボス部が穴 28を有するボス部に嵌め込まれる。これにより、ロック心棒部5が第1の受入 れ部11,21に挟み込まれ、ケース1の押しボタン13が振動感知警報報知器 7の始動スイッチ74に合わされ、低電源指示器77がケース1の穴14に合わ される。
【0034】 次いで、各ばね25と各押え26とが所定の板部材27には嵌め込まれた後、 ケース2,3が重ね合わされ、ケース1,2,3がそれらの穴15,28,31 を介して複数のねじ19により結合される。これにより、電池格納室24が形成 され、各ばね25がリブ35により所定の位置に維持される。
【0035】 次いで、所定の電池が格納室24に所定の状態に収納された後、ケース蓋4が ケース3に嵌合される。これにより、装置主体部は、図7に示すように組み立て られる。
【0036】 ケース3とケース蓋4とは、ケース蓋4をケース3に対して斜めにした状態で 係合部43が蓋部33の内側となるようにケース蓋4をケース3に配置し、次い で係合部44がケース3の隣り合う係合部32の間となるようにケース蓋4をケ ース3と平行にし、その状態でケース蓋4をケース3に対して蓋部33側へ移動 させ、係合部43と蓋部33とを係合させ、係合部44と係合部32とを係合さ せることにより、嵌合させることができる。
【0037】 図7に示す状態においては、係合部43と蓋部33とが係合し、係合部44と 係合部32とが係合しているから、ケース蓋4を厚さ方向に移動させようとして も、ケース蓋4がケース3に対して移動せず、したがって電池格納室24を開放 することはできないし、ケース蓋4を取り外すことはできない。
【0038】 しかし、ケース蓋4を蓋部33と反対の側へ移動させると、ケース蓋4がケー ス3に対して移動し、係合部44と係合部32との係合が外れ、電池格納室24 を開放することができるし、ケース蓋4を取り外すことができる。ケース蓋4を 蓋部33の側へ再度移動させると、係合部43と蓋部33とが係合し、係合部4 4と係合部32とが係合する。
【0039】 図7に示す状態において、ケース蓋4の筒部41はケース2の筒部23の隣り に配置される。このため、筒部23,41を合わせた状態で、ロック栓部61の 嵌込み部611を筒部41から筒部23に、嵌込み止め部612が筒部41に筒 端縁に当接するまで、差し込むと、ケース蓋4をケース3に対し移動させること ができなくなり、ケース蓋4ひいてはワイヤーロック装置がロック状態におかれ る。
【0040】 図7に示す状態においては、ケース1,2,3を止めるねじ19がケース蓋4 およびその舌片42により隠蔽されるから、ケース1,2,3の分解が防止され る。また、筒部51が筒部23に嵌合されているから、ロック心棒部5をケース 1,2から外すことが防止される。
【0041】 取付座8は、図8に示すように、自転車のサドル用支柱9を挟み部81に挟み 、両挟み部81をボルトおよびナットにより締めつけることにより、車体に取り 付けられる。図7に示すように組み立てられた装置主体部は、取付座8を車体に 取り付ける前または後に取付座8に組み付けることができる。
【0042】 装置主体部は、次のようにして取付座8に組み付けることができる。先ず、ワ イヤー6が自転車の車輪に通された後、ワイヤー6の小径の部分が取付座8の開 口部822から底部82の穴821に入れられる。
【0043】 次いで、ケース1,2から伸びる太い筒状の部位であって第1の受入れ部11 ,21のワイヤー6側の端部の部位が穴821に嵌合し、第1の受入れ部11が 湾曲部823に受け入れられ、ロック栓部61の嵌込み止め部612が切込み8 24を通るように、装置主体部が取付座8の格納部82に嵌め込まれる。これに より、装置主体部を前後方向および厚さ方向に移動させようとしても、装置主体 部は移動せず、装置主体部は取付座8から外れない。
【0044】 次いで、押え板825が、止め板826に止められる。これにより、装置主体 部が取付座8の底板部と押え板825とに挟まれるから、装置主体部を図8にお いて上方へ移動させて装置主体部を取付座8から外すことが防止される。
【0045】 図9に示すように、装置主体部が上記のように組み立てられた状態において、 ロック栓部61は、ロック心棒部5の筒部51に挿入された先端部でケース2の 2つのばね25の圧着部251に当接し、その先端部により両ばね25を電気的 に短絡する。これにより、ケース2の格納室24に格納された電池は、ケース2 の2つのばね25および振動感知警報報知器74の始動スイッチ74を介して振 動感知警報報知器74に接続され、振動感知警報報知器74の電源として作用可 能に維持される。
【0046】 2つのばね25がロック栓部61により短絡された状態において、ケース1の 押しボタン13が押されると、振動感知警報報知器74の始動スイッチ74が作 動することにより、コントローラ73が低い周波数のクロックパルスによる低速 運転を開始する。コントローラ73が低速運転をしている間は、振動感知器71 と増幅器72とに電力が供給される。
【0047】 図10に示すように、ワーヤーロック装置ひいては振動感知警報報知器74が 振動を受けると、それを振動感知器71で感知し、その感知信号が増幅器72を 介してコントローラ73に供給される。これにより、直ちに振動感知器71と増 幅器72とが電源から切り離され、コントローラ73は、所定時間(約8秒)経 過後に高い周波数のクロックパルスによる高速運転を開始し、ブザー78を所定 時間(約15秒間)作動させて、警報を発生させる。
【0048】 警報が終了すると、コントローラ73は低速運転に入り、振動感知器71と増 幅器72とが復帰され(すなわち、電力が再び振動感知器71と増幅器72とに 供給され)、振動感知器71と増幅器72とが再び振動を感知可能の状態になる 。
【0049】 振動感知警報報知器74が電源に接続されている間、電源電圧が低下すると、 その旨の信号が低電源検知器76からコントローラ73に供給されるから、コン トローラ73は低電源指示器77の発光ダイオードすなわち指示ランプを点灯さ せる。これにより、電源電圧の低下を知ることができる。
【0050】 上記のように、ワイヤーロック装置は、コントローラ73が低速運転と高速運 転を繰り返し、振動感知器71および増幅器72への通電と断電とを交互に繰り 返すことにより、消費電力を節約し、警報を敏速かつ正確に発生する。また、ロ ック心棒部5をパイプ状の部材で包囲しかつ保護する従来の装置に比べ、装置の 破壊防止能力が著しく高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワイヤーロック装置の一実施例を示す
分解斜視図である。
【図2】固定座の一実施例を示す斜視図である。
【図3】第2のケースの一実施例を示す断面図である。
【図4】振動感知報知器の一実施例を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図5】振動感知報知器の一実施例を示す電気回路図で
ある。
【図6】ケース本体の組立状態を説明するための斜視図
である。
【図7】ワイヤーロック装置の組立状態を示す斜視図で
ある。
【図8】ワイヤーロック装置を固定座により車体に取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図9】ワイヤーロック装置の電源部分を示す図であ
る。
【図10】振動感知警報報知器の動作を説明するための
図である。
【図11】従来のワイヤーロック装置を分解して示す斜
視図である。
【図12】従来のワイヤーロック装置を組み立てた状態
で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1のケース 11 第1の受入れ部 12 ブザー用の格納部 13 押しボタン 14 穴 19 ねじ 111 凸縁部 121 穴 2 第2のケース 21 第2の受入れ部 22 振動感知警報報知器用の格納部 23 ロック栓挿入用の筒部 24 電池格納室 25 ばね 26 押え 27 板部材 211 段部 251 圧着部 3 第3のケース 31 ねじ用の穴 32 係合部(押え部) 33 蓋部 34 開口部 35 リブ 4 ケース蓋 41 ロック栓挿入用の筒部 42 凸片 43 係合部(突起) 44 係合部(舌片) 5 ロック心棒部 51 ロック栓挿入用の筒部 6 ワイヤー 61 ロック栓部 611 嵌 612 嵌込み止め部 7 振動感知警報報知器 78 ブザー 8 固定座 81 挟み部 82 格納部 822 開口部 823 湾曲部 824 切込み 825 押え板 826 止め板

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体状のケース本体と、該本体の開口部
    を解除可能に閉鎖するケース蓋と、ワイヤの一端に連結
    されたロック栓部と、振動を感知して警報を発生する振
    動感知警報報知器であって前記本体内に配置された振動
    感知警報報知器と、前記本体を車体に取り付ける固定座
    とを含み、前記ケース本体は、前記ロック栓部を挿入す
    る筒部と、前記振動感知警報報知器の電源として用いる
    1以上の電池を格納する電池格納部と、前記電池格納部
    に配置された電池に接続される少なくとも2つの端子部
    であって前記筒部に挿入されたロック栓部により電気的
    に短絡されて前記電池から前記振動感知警報報知器への
    通電を可能にする少なくとも2つの端子部とを備える、
    ワイヤーロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース本体は順次重ねられて複数の
    ねじにより結合される第1、第2および第3のケースを
    備え、前記ケース蓋は、前記ねじを覆う板状の主体部
    と、前記ケース本体に解除可能に係合する複数の係合部
    とを備える、請求項1に記載のワイヤーロック装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のケースは、断面半円形の凹所
    を形成する第1の受入れ部と、該第1の受入れ部の対向
    する両縁部に形成された凸縁部とを一端部に備え、前記
    第2のケースは、前記第1の受入れ部と共同して前記ワ
    イヤの他端に連結されたロック心棒部を受け入れる空間
    を形成すべく断面半円形の凹所を形成する第2の受入れ
    部と、前記凸縁部を受け入れるべく前記第2の受入れ部
    の対向する両縁部に形成された段部と、前記ケース本体
    の前記筒部とを一端部に備える、請求項2に記載のワイ
    ヤーロック装置。
  4. 【請求項4】 前記電池格納部は前記第2のケースに形
    成されており、前記端子部は前記第2のケースに配置さ
    れたばねを備える、請求項2または3に記載のワイヤー
    ロック装置。
  5. 【請求項5】 前記第3のケースは、U字状の枠部材で
    あってその開口部側が前記ケース本体の前記筒部を受け
    入れるべく前記第2のケースと前記ケース蓋との間に配
    置されるU字状の枠部材と、該枠部材の前記開口部と反
    対の側に設けられた半円形の蓋部と、前記ケース蓋の前
    記係合部に解除可能に係合する複数の係合部とを備え
    る、請求項2,3または4に記載のワイヤーロック装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ケース蓋は、さらに、前記ケース本
    体の前記筒部に挿入されるロック栓部を受け入れるよう
    に前記主体部に設けられた筒部とを備える、請求項2,
    3,4または5に記載のワイヤーロック装置。
  7. 【請求項7】 前記固定座は、前記車体の一部を挟むよ
    うに車体に組み付けられる挟み部と、該挟み部に一体的
    に設けられ、前記ケース本体の一部を格納する上方およ
    び側方に開放する収納空間を有する格納部とを備え、前
    記格納部は、前記挟み部と一体の第1の壁部と、前記挟
    み部と反対の側の第2の壁部と、前記空間の開放部と反
    対の側の第3の壁部と、前記第1、第2および第3の壁
    部により形成される前記収納空間の底を形成する底板部
    と、前記底板部に形成された円形の穴と、前記底板部に
    形成された切欠部であって前記穴を前記収納空間の開放
    部の側に開口させるべく前記穴から前記空間の開放部の
    側に向けて漸次大きくなる八字状の切欠部と、前記第2
    の壁部に形成されかつ上下方向に伸びる湾曲部であって
    前記収納空間の側が凹所となるように湾曲された湾曲部
    と、前記第3の壁部の上部に形成されかつ上方に開口す
    る半円形の切込みと、一端部が前記第1の壁部に屈曲可
    能に連接された押え板と、前記押え板の他端部を解除可
    能に止めるように前記第2の壁部に形成された止め板部
    とを備える、請求項2,3,4,5または6に記載のワ
    イヤーロック装置。
  8. 【請求項8】 前記振動感知警報報知器は、振動を感知
    して電気信号を発生する振動感知器と、該振動感知器の
    出力信号を増幅する増幅器と、クロックパルスを発生す
    る発振器と、警報を発生するブザーと、前記クロックパ
    ルスにより動作するコントローラであって前記振動感知
    器が振動を感知したことにより前記ブザーを所定時間動
    作させるとともに前記感知器への電力の供給を所定時間
    停止させるコントローラとを備える、請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載のワイヤーロック装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0532453U (ja) * 1991-10-09 1993-04-27 セイレイ工業株式会社 操作レバーのパターン変更機構
JPH064160U (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 セイレイ工業株式会社 バックホーのロータリ式切換弁取付構造

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JPH064160U (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 セイレイ工業株式会社 バックホーのロータリ式切換弁取付構造

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