JP3012266B2 - プリンタの用紙張力保持装置 - Google Patents

プリンタの用紙張力保持装置

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JP3012266B2
JP3012266B2 JP2021905A JP2190590A JP3012266B2 JP 3012266 B2 JP3012266 B2 JP 3012266B2 JP 2021905 A JP2021905 A JP 2021905A JP 2190590 A JP2190590 A JP 2190590A JP 3012266 B2 JP3012266 B2 JP 3012266B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、コンピュータのプリンタ用給紙装置に関連
し、詳しくは、コンピュータ駆動のプリンタによって印
刷される用紙が、印刷作業部位を通過して前進する際
に、アイドラーローラ機構の駆動ローラに対する結合を
解くことができるようなカムを用いることにより、該用
紙への張力を保持するための装置に関するものである。
<従来の技術> 大多数のコンピュータ駆動のプリンタでは、高品質の
印刷結果を得るのに、プリント用紙に給紙張力を付与す
ることが必要である。テキサス インスツルメンツ モ
デル885等のプリンタにあっては、穿孔済みの帯状用紙
のような、スプロケット駆動で給紙される印刷媒体への
給紙張力が、用紙挟持部位と帯状用紙の牽引式給紙装置
との協働により付与される。この用紙挟持部位の作業面
は、アイドラーローラと駆動ローラとが互いに当接する
個所である。アイドラーローラと駆動ローラは、これら
のローラ間に挟持された印刷媒体に対して、互いに反対
方向に回転することで、これらのローラは、印刷作業部
位に行き渡るように印刷媒体を支持する。アイドラーロ
ーラは、ばねを用いて、駆動ローラに対向して保持され
る。一般に、印刷作業部位には、プリントヘッド リボ
ン プラテン、乃至はレーザ トナー インキ機構が含
まれており、印刷媒体上に絵や文字を印刷することがで
きる。牽引式給紙装置から繰り出された帯状用紙は、印
刷作業部位を通過して用紙侠持部位に至り、ここでロー
ラの間を経て、最後に引裂きバーのところに現われる。
印刷媒体、即ち帯状用紙が前方に走行しているときに
は、牽引式給紙装置により、印刷媒体の基本的な連続移
動が引起こされる。印刷媒体に対する張力は、一般に牽
引式給紙装置の給紙速度よりも僅かに速い速度で印刷媒
体を引張るように回転する用紙侠持部位のローラによ
り、印刷作業部位の上手のところで付与される。
<発明が解決しようとする問題点> 不幸なことに、印刷媒体が逆方向に走行しているとき
も、用紙侠持部位は、上述の通り、牽引式給紙装置のス
プロケット歯で送られる印刷媒体の給紙速度よりも速い
速度で印刷媒体を走行させるように回転することにな
る。その結果、印刷媒体が急速に蓄積し、かくて、用紙
侠持部位と印刷作業部位(又は牽引式給紙装置)との間
で印刷媒体の脹らみが発生してしまう。このような用紙
の脹らみは、しばしば用紙の目詰まりを引起こす。
この問題を解決するのに用いられる最も一般的な装置
として、駆動軸にオーバーラン形の一方向クラッチを用
いた構成がある。一方向クラッチは、印刷媒体が前方向
に走行しているときにだけ、駆動軸を駆動し、印刷媒体
が逆方向に走行しているときには、駆動軸との結合関係
を解除する。しかしながら、このような問題解決手段
は、幾つかの不利点を持っている。即ち、装置内のクラ
ッチや機械類に用いられているグリースの粘性に起因し
て、何らかの摩擦抗力がそこに発生するので、用紙の脹
らみの形成を防止することができないし、印刷の品質低
下も免れ得ない。その上、これらのクラッチと一緒に高
精度軸を用いる必要があるが、高精度軸もクラッチも共
に高価であるという不利点がある。駆動軸を駆動する一
方向クラッチを含む軸装置には、更に別の不利点とし
て、駆動軸が一方向クラッチで駆動されるに至るまで
に、回転速度で少なくとも15乃至20分の空動を必要とす
るということもある。
用紙の脹らみの問題を解決するもう1つの手段は、ク
ラッチをアイドラーローラ軸に取付けることである。即
ち、アイドラーローラ軸には、アイドラーローラが、直
に取付けられていて、用紙が逆方向に走行しているとき
には、クラッチが、アイドラーローラ軸との間の連結を
解く。そして、この手段では、用紙が逆方向に走行して
いるときには、アイドラーローラ軸が、フレームに固定
され、これにより用紙が、静止中のアイドラーローラ越
しに引張られることで、既述の用紙の脹らみの問題が解
決される。しかしながら、これには別の不利点がある。
即ち、全ての軸とローラが、停止状態から印刷速度まで
加速されなければならないことから、印刷の品質が劣化
してしまう。
或る種のコンピュータにより、かかる装置に改良が施
されている。そのようなコンピュータによる改良では、
アイドラーローラと駆動ローラとを互いに切り離すため
の電磁ソレノイドが採用されている。とは言え、電磁ソ
レノイドには、幾つかの不利点がある。即ち、電磁ソレ
ノイドが高価であるばかりでなく、余分のスペースを必
要とし、更に印刷機構に余分の電力を必要とする。その
上、電磁ソレノイドには、作動時の騒音が大きいという
不都合もある。
<問題点を解決するための手段> 上記の問題点に鑑み、本発明の第1の目的は、アイド
ラーローラと駆動ローラとに関し、機械的に互いの結合
を解いて、引離すための装置を提供することであり、か
かる装置により、印刷媒体は、それが逆方向に走行して
いる間、上記2つのローラに対してフリー状態で通過可
能にされるが、一方、印刷媒体は、それが前方に走行し
ている間、プリンタの用紙侠持部位のところで侠持され
て正常に位置決めされる。
本発明の第2の目的は、プリンタに関し、誤った給紙
動作に起因する用紙の浪費や目詰まりの発生なしに、帯
状印刷媒体、即ち用紙の各ページの全ての行に印刷を施
すことができるようにすることである。
本発明の付加的な第3の目的は、電線や、エレクトロ
ニクス機器類や、ソフトウエアや、一方向クラッチや、
電磁ソレノイドなどを使用することなしに、プリンタの
用紙侠持部位にあるローラを互いに引き離すための、安
価な装置を提供することである。かかる装置は、プリン
タの貴重なスペースを節約するばかりか、作動が静粛で
あり、且つ動作に余分の電力を必要としない。
本発明の好適な実施例では、用紙が、底部牽引式給紙
プリンタの印刷作業部位を通過して前進する際に、カム
駆動のアイドラーローラ機構により、コンピュータのプ
リンタによって印刷される用紙に付与される張力が適切
に維持される。上記実施例の構成では、アイドラーロー
ラ機構を駆動ローラから引き離すようなカム手段によ
り、用紙が印刷作業部位経由で逆方向に走行可能とされ
る。かかる応用例は、短めの用紙切り裂き機能や図式な
どの描写機能を備えており、そのために用紙を逆方向に
走行させるか、又は他の方法で連続的に給紙される印刷
媒体を必要とするプリンタにおいて、特に有用である。
用紙牽引式給紙装置が、印刷媒体をプリンタの印刷作
業部位経由で走行させる際に、アイドラーローラ/テイ
アオフバー装置が、駆動ローラに抗して、用紙に一定の
圧力を付与し続ける。駆動ローラ内に組込まれたオーバ
ドライブ装置は、用紙がテイアオフバーの引裂き用のス
ロットを通過して移動する際に、用紙に一定の張力を付
与する。アイドラーローラの同一の軸に設けられた一対
のカムは、印刷媒体が前方向に走行しているときには、
駆動ローラに接触していない。しかしながら、印刷媒体
が逆方向に走行しているときには(例えば、帯状用紙の
最上辺が切り離された後、該用紙がプリンタの印刷作業
部位に戻されるときには)、アイドラーローラ軸に対す
るアイドラーローラの摩擦により、該アイドラーローラ
軸が回転駆動され、これにより、カムの膨出部が駆動ロ
ーラ軸に接触させられる。すると、駆動ローラ軸が、カ
ムを回転させるので、かくて回転させられたカムによ
り、ばね負荷されたアイドラーローラが、駆動ローラと
帯状用紙から引離される。このときに、カムの少なくと
も一方の腕部、即ちカム耳部が、テイアバーの阻止端部
に係合し、これにより、アイドラーローラ/テイアバー
のそれ以上の外向きの運動が阻止される。用紙が再び前
方向に走行し始めると、駆動ローラ軸がカムを回転さ
せ、これによりアイドラーローラが、駆動ローラと接触
するような元位置、即ち初期位置に戻され、かくて帯状
用紙の張力が維持される。本発明のこれ等の又はその他
の特徴および利点は、添付図面を引用して行われる以下
の好適な実施例の詳細な説明により、当業者に明白とな
ろう。
<実施例> 第1図は、印刷媒体の前方向駆動時におけるプリンタ
機構10全体の側面図である。同図に示されるように、ス
プロケット歯14を有する牽引式給紙装置12は、プリンタ
の印刷作業部位18を矢印20方向に通過し、次いで駆動ロ
ーラ22とアイドラーローラ24との間を通るように帯状用
紙16を給紙する。破線で囲まれた領域60には、単に図解
上の観点で表示されるプリンタヘッドとプリンタヘッド
キャリッジが含まれている。第1図に示されるように、
アイドラーローラ24は、アイドラーローラ軸26上に設け
られていて、帯状用紙16が前方に走行する際に、反時計
方向に回転する。このとき同時に、駆動ローラ22は、ア
イドラーローラ24の回転方向とは反対の時計方向に回転
する。そしてその際、駆動ローラ22とアイドラーローラ
24との間の張力は、引張りばね30により維持される。帯
状用紙16は、駆動ローラ22とアイドラーローラ24の間か
ら現われて、次いでテイアバー32のスロットを通過す
る。テイアバー32は、アイドラーローラ24と一体的にア
イドラーローラ軸26を支持するための支持フレームを構
成している。
引張りばね30は、それの一端がテイアバー32に連結さ
れており、一方、それの他端が取付け構造体44に連結さ
れている。第1図には、唯1本の引張りばね30しか示さ
れてはいないが、実際には、2本の引張りばね30が用い
られており、それぞれテイアバーの両側端面に取り付け
られている。取付け構造体44は、引張りばね30の固定用
部材として機能し、且つプリンタのフレーム内面や、ポ
ストや、最上部などを構成している。取付け構造体44
は、駆動ローラ22やアイドラーローラ24の近くに設けら
れ、しかも特殊な形式の引張りばね30の充分近くに設け
られていて、その引張りばね30の他端がテイアバー32の
一端に連結可能とされるべきものである。
通常の印刷作動において、即ち印刷媒体が前方に走行
している期間中にあっては、2つのローラ22、24が、牽
引式給紙装置12の給紙速度よりもわずかに大きな給紙速
度で回転するので、帯状用紙16には、軽い張力が付与さ
れる。本発明の好適な実施例においては、アイドラーロ
ーラ軸26の両端に各別に設けられた安価な弾性高分子材
料製の整形製品であるカム34が採用されている。通常の
印刷動作期間中には、カム34が駆動ローラ軸46から離れ
ているので、かかるカム34が、プリンタの用紙侠持部位
での動作に影響を及ぼすことはない。
本発明が必要とされる理由は、第2図に明示される。
即ち、同図は、印刷媒体の逆方向駆動時における従来の
プリンタ機構10を示している。同図に示されるように、
牽引式給紙装置12により、帯状用紙16がプリンタの印刷
作業部位を通過して、矢印36方向に引張られている。こ
こでも、領域60(破線によって囲まれている)には、単
に図解上の観点で、プリンタヘッドとプリンタヘッドキ
ャリッジが含まれている。このような状況で、第2図に
示されるように、駆動ローラ22が反時計方向に回転し、
これによりアイドラーローラ24が時計方向に回転する。
この場合、仮りに、駆動ローラ22とアイドラーローラ24
とが、第1図に示されるような接触状態で互いに結合し
たままになっていると、既述のようにローラ22、24での
給紙速度の方が牽引式給紙装置12の給紙速度よりも大き
いので、プリンタの印刷作業部位18の下方乃至その近傍
で、帯状用紙16に「泡状部」即ち脹らみ38が発生する。
かかる脹らみ38は、プリンタの正常動作を妨害するばか
りか、しばしば帯状用紙16の目詰まりを引起こしてしま
う。それに加えて、帯状用紙16の全ての行に印刷を施す
には、印刷媒体を逆方向に走行させる必要があるので、
プリンタの用紙侠持部位28での帯状用紙16の逆方向の走
行制限効果を克服することは極めて重要なのである。
これらの問題を克服するものとして、第1図に示され
た本発明の好適な実施例の拡大図を第3図に示す。但
し、第3図では、印刷媒体が第1図の場合とは逆の方向
に走行している点で相違している。このように、印刷媒
体が逆方向に走行すると、アイドラーローラ24が逆回転
し、かかる逆回転により、アイドラーローラ軸26に摩擦
が発生し、これによりアイドラーローラ軸26が回転駆動
される。更に、アイドラーローラ軸26が上述のように回
転駆動されると、これにより、弾性高分子材料製のカム
34が、アイドラーローラ軸受け48を中心にして回転させ
られて、やがてカム34のカム膨出部54が、駆動ローラ46
の曲面に対して係合する。(第3図では、カム34が1個
だけしか現われていないが、実際には、アイドラーロー
ラ軸26の両端に1個ずつ、合計で2個のカム34が使用さ
れている。)更にカム34の回転が続くと、カム34により
アイドラーローラ軸26がアイドラーローラ24と一体的に
押されて、駆動ローラ22と帯状用紙16から引離される。
この引離し動作は、カム34のカム耳部50が、テイアバー
32に設けられたテイアバーの耳状スロット42(第5図)
沿いに、第3図で時計方向に回転することにより達成さ
れる。カム耳部50は、カム34の少なくとも片方側のカム
34に設けられていて、テイアバー32の阻止機構52の少な
くとも1つに対して当接する。従ってテイアバー32の阻
止機構52は、アイドラーローラ軸26やアイドラーローラ
24がそれ以上時計方向に回転するのを阻止する。かかる
阻止機構52は、テイアバー32の突起部であってもよい
し、突設のボルトであってもよいし、或いは、テイアバ
ー32のフレームへの切込み部であってもよいし、はたま
た、上記実施例におけるように、テイアバー32のスロッ
トであってもよい。第3図に示されるように、かくてプ
リンタの用紙侠持部位28が開放位置に置かれると、この
用紙侠持部位28が、帯状用紙16の印刷作業部位18通過時
に、もはや帯状用紙16の走行速度に影響を与えなくな
る。即ち、このような状況下にあっては、牽引式給紙装
置12のみによって、帯状用紙16は、最初の行が適切に位
置決めされて印刷準備が完了するまで、逆方向に走行さ
せられる。
ここで留意すべきは、プリンタの用紙侠持部位28が閉
塞位置に置かれると、帯状用紙16が、用紙侠持部位28を
通過する際に、ローラ22、24により挟み込まれて、そこ
に張力が付与されるということである。次いで、用紙侠
持部位28が開放位置に切り換えられると、駆動ローラ22
とアイドラーローラ24は、もはや互いに接触しない状態
になり、結局アイドラーローラ24とアイドラーローラ軸
26がフリーの状態になることが分る。それ故、この場
合、帯状用紙16は、アイドラーローラ24と接触すること
なく、ローラ22、24間を、駆動ローラ22上沿いに、フリ
ー状態で通過する。
第4図は、第1図に示された本発明の好適な実施例の
部分拡大図である。帯状用紙16の位置決めが完了する
と、帯状用紙16、即ち印刷媒体は前方に走行を開始す
る。帯状用紙16のかかる走行によって、カム34が、第1
図に示されるように反時計方向に回転させられる。その
結果、引張りばね30でアイドラーローラ軸26に再び張力
が付与されることになり、アイドラーローラ24が、駆動
ローラ22と対面するような初期位置に復帰させられ、こ
れにより、帯状用紙16に一定の張力が付与される。各ア
イドラーローラ24の軸受摩擦に起因して、アイドラーロ
ーラ軸26が更に回転すると、カム34のカム膨出部54が、
印刷媒体16の前方走行の期間中、駆動ローラ22ひいては
駆動ローラ軸46に対して接触しないような位置に位置決
めされる。上述のカム34の位置決めと動作の方向付けに
より、カム34と駆動ローラ軸46との摩耗が抑制される。
ここで留意すべきは、アイドラーローラ24の方が、ア
イドラーローラ軸受48よりもわずかに大径の軸受26上で
回転運動するという点であり、その結果、印刷媒体16が
前方或いは逆方向に走行し始める際には、常に最初にア
イドラーローラ軸26、ひいてはカム34が回転駆動され、
それに続いて、アイドラーローラ軸26上のアイドラーロ
ーラ24が回転駆動される傾向に有るという点である。更
に付言するならば、一般に、本発明の装置においては、
複数個のアイドラーローラ24が用いられていて(唯一個
のアイドラーローラ24の使用も可能ではあるが)、これ
により、アイドラーローラ24の合計の回転摩擦抗力、即
ちアイドラーローラ24の外周に対して作用する全抗力の
方が、アイドラーローラ軸26とその軸受け48の間で作用
する回転摩擦抗力よりも常に大きくなるのである。ここ
で更に留意すべきは、カム34の回転限界が、カム34の耳
部50とテイアバー32の耳状スロット42とによって決定さ
れるという点である。
第5図は、本発明の上記実施例の斜視図である。テイ
アバー32が示されており、そこには、2つのスロット4
2、52が穿設されている。2つのスロットのうち一方の
スロットは、用紙引裂き用のスロット52で、ここを通っ
て帯状用紙16が、プリンタ外部に現われてくる。そして
他方のスロットは、カム32のカム耳部50用の耳状スロッ
ト42である。
印刷媒体16が、前方に走行しているときには、カム32
のカム耳部50は、テイアバー32の耳状スロット42の阻止
位置50Aに留まることで、カム34のそれ以上の反時計方
向(第4図)の回転が阻止される。カム耳部50が上述の
ように、閉塞位置50Aに留まっている場合には、アイド
ラーローラ軸26上のアイドラーローラ24は、駆動ローラ
22に当接する。なぜならば、第4図に示されるように、
カム34が、駆動ローラ22に対して接触していないからで
ある。
一方、第5図において、印刷媒体16が逆方向に走行し
ているときには、カム34のカム耳部50は、テイアバー32
の耳状スロット42の開放位置50Bに留まることで、カム3
4のそれ以上の時計方向(第3図)の回転が阻止され
る。かかる開放位置50Bでのカム34のカム耳部50が、第
5図中に破線で示されているが、カム耳部50がここに留
まっている場合には、アイドラーローラ軸26上のアイド
ラーローラ24では、第3図に示されるように、駆動ロー
ラ22との間の結合状態が解かれていて、駆動ローラ22に
対して接触していない。
上記の通りに、本発明の特定の実施例を図示して説明
してきたが、当業者にとっては、これ以外の実施例や種
々の変形例を考えることは容易であるということを了解
されたい。従って、本発明の技術的範囲は、特許請求の
範囲の欄の記載に基づいて定められるよう意図されてい
る。
本発明の好適な実施例によれば、コンピュータのプリ
ンタで作成される用紙16がコンピュータのプリンタの印
刷作業部位18を通過して前進する際に、カムで操作され
るアイドラーローラ装置により、該用紙16に張力が付与
される。本発明により提供されるプリンタの用紙侠持部
位は、印刷媒体16が逆方向に走行する際に、印刷媒体16
から引離される。即ち、用紙16が逆方向に走行する際
に、駆動ローラ22からアイドラーローラ装置24、26を引
離すように設計されたカム34により、印刷媒体16がプリ
ンタの印刷作業部位18を通過して逆方向に走行可能にさ
れる。このように設計されたカム34により、印刷媒体16
が前方に走行する際には、アイドラーローラ装置24、26
が駆動ローラ22に対してと再び結合され、これにより、
プリンタの印刷作業部位18では、再び印刷媒体16に張力
が付与される。
<その他の開示事項> 1.印刷媒体上に印刷を施す印刷手段と、 印刷媒体が、該プリント手段を通過するように駆動す
る駆動手段と、 プリント手段から印刷媒体が現われた後に、該印刷媒
体を該印刷装置から引出す引出し手段と、 軸手段と、 軸手段に連結されたローラ手段と、 軸手段に連結されて該軸手段の回りで回転するカム手
段と、 軸手段に連結され、そこを通過した後の印刷媒体の所
定の部分を印刷手段から取除くように配置された引裂き
手段と、 それの長手軸が、駆動手段の長手軸と平行になるよう
に配置され、且つ駆動手段と長手軸沿いに係合して、該
駆動手段による印刷媒体の走行を支援するアイドラー手
段と、 アイドラー手段に隣接して設けられた取付け手段と、 アイドラー手段を駆動手段に対して係合させ、それの
一端が、アイドラー手段に連結され、それの他端が、取
付け手段に連結されたばね手段とを含んで成り、 前記カム手段が更に、引裂き手段と係合により、アイ
ドラー手段を駆動手段から引離すようにしたことを特徴
とするプリンタの用紙張力保持装置。
2.該運動装置が索引式給紙装置であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の印刷装置。
3.該索引式給紙装置が、該印刷媒体の縁部と係合するス
プロケット歯を含むことを特徴とする特許請求の範囲第
2項記載の印刷装置。
4.該ローラ構造が、複数のローラを含むことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の印刷装置。
5.該カム構造が、少なくとも1つのカムを含むことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の印刷装置。
6.該カム構造が、一対のカムを含むことを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の印刷装置。
7.該一対のカムのうちの一方が、該軸構造の一端に向け
て位置決めされ、そして該一対のカムの残りの一方が、
該軸構造の他の一端に向けて位置決めされることを特徴
とする特許請求の範囲第6項記載の印刷装置。
8.該駆動構造と該ローラ構造の双方が、それらの各々の
縦軸の回りで回転することを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の印刷装置。
9.該駆動構造と該ローラ構造とが互いに反対方向に回転
することを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の印刷
装置。
10.該運動装置が、該印刷媒体を前方か、又は逆方向に
向けて動かすことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の印刷装置。
11.該印刷媒体が、逆方向に向けて動かされている間、
該カム構造が、該アイドラー装置を、該駆動構造から引
離すことを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の印刷
装置。
12.該カム構造が耳部を有することを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の印刷装置。
13.該カム構造の該耳部が、該引裂き構造と係合して、
該アイドラー装置を、該駆動構造から引離すことを特徴
とする特許請求の範囲第12項記載の印刷装置。
14.該カムの少なくとも一方が、耳部を有することを特
徴とする特許請求の範囲第5項記載の印刷装置。
15.該カムの該耳部が、該引裂き構造と係合して、該ア
イドラー装置を、該駆動構造から引離すことを特徴とす
る特許請求の範囲第14項記載の印刷装置。
16.該引裂き構造が、少なくとも1つの停止機能部を、
該カム構造に隣接させて設け、且つ該カム構造と係合さ
せることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の印刷
装置。
17.該カム構造が、少なくとも1つの耳部を有し、且つ
該耳部が、該引裂き構造の該停止機能部と係合させられ
ることを特徴とする特許請求の範囲第16項記載の印刷装
置。
18.該引裂き構造の該停止機能部が、該引裂き構造の少
なくとも1つの溝穴によって構成されることを特徴とす
る特許請求の範囲第16項記載の印刷装置。
19.該引裂き構造の該停止機能部が、該引裂き構造の少
なくとも1つの突起部によって構成されることを特徴と
する特許請求の範囲第16項記載の印刷装置。
20.該引裂き構造の該停止機能部が、該引裂き構造の少
なくとも1つの溝又は空所によって構成されることを特
徴とする特許請求の範囲第16項記載の印刷装置。
21.印刷媒体上に印刷を施すプリント部を含み、連続的
に供給される該印刷媒体上にイメージを印刷する印刷装
置であって、下部構成要素を含む装置、 該印刷媒体を、該印刷装置の該プリント部を通して動
かす運動装置、 該印刷装置の該プリント部から該印刷媒体が出た後
で、該印刷媒体を該印刷装置から引出す駆動装置、 ばね構造、 軸構造、 該軸構造と組合わされたローラ装置、 該軸構造と組合わされて該軸構造の回りで回転させら
れるカム構造であって、少なくとも1つのカムを含み、
該カム上に少なくとも1つの耳腕部を有する該カム構
造、 停止機能手段、 該軸構造と組合わされた引裂きフレーム構造であっ
て、該引裂きフレーム構造を通過した後の該印刷媒体の
所定の部分を該印刷装置から取除くように位置決めさ
れ、該停止機能手段と組合わされた該引裂きフレーム構
造、 該駆動装置と縦軸方向に係合することによって、該印
刷媒体が動く際に、該駆動装置を助けるアイドラー装置
であって、該アイドラー装置の縦軸が、該駆動装置のそ
れと平行に位置決めされ、そして該カム構造と、該軸構
造と、該ローラ装置と、該引裂きフレーム構造とを含む
アイドラー装置に、および 該アイドラー装置に隣接して設けられた取付け構造、 但し、該アイドラー装置は、該ばね構造によって、該
駆動装置に縦軸方向に係合させられ、該ばね構造の一端
は、該アイドラー装置に組合わされ、そして該ばね構造
のもう一方の方の端は、該取付け構造に組合わされてお
り、そして 該カム構造は更に、該引裂きフレーム構造と係合させ
られることにより、該アイドラー装置を、該駆動装置か
ら引離せるようにする。
22.該運動装置が、索引式給紙装置であることを特徴と
する特許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
23.該ローラ装置が、複数のローラを含むことを特徴と
する特許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
24.該駆動装置と該ローラ装置の双方が、各自の縦軸の
回りで回転することを特徴とする特許請求の範囲第21項
記載の印刷装置。
25.該運動装置が、該印刷媒体を、前方又は逆方向に向
けて動かすことを特徴とする特許請求の範囲第21項記載
の印刷装置。
26.該印刷媒体が逆方向に向けて動かされている間、該
カム構造が、該アイドラー装置を、該駆動装置から引離
すことを特徴とする特許請求の範囲第25項記載の印刷装
置。
27.該カム構造の少なくとも1つの耳腕部が、該引裂き
フレーム構造の該停止機能手段と係合させられることを
特徴とする特許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
28.該停止機能手段が、該引裂きフレーム構造の少なく
とも1つの溝穴によって構成されることを特徴とする特
許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
29.該停止機能手段が、該引裂きフレーム構造の少なく
とも1つの突起部によって構成されることを特徴とする
特許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
30.該停止機能手段が、該引裂きフレーム構造の少なく
とも1つの溝穴又は空所によって構成されることを特徴
とする特許請求の範囲第21項記載の印刷装置。
【図面の簡単な説明】
第1図は、スプロケットで給紙される印刷媒体に印刷す
るための、本発明の実施例のプリンタの印刷機構の側面
断面図であって、閉塞位置にあるプリンタの用紙侠持部
位を示す。 第2図は、印刷媒体が逆方向に走行しているときの、従
来の底部給紙牽引式プリンタの側面断面図である。 第3図は、アイドラーローラが駆動ローラとの結合を解
いた状態での、実施例の側面断面の拡大図である。 第4図は、アイドラーローラが駆動ローラと結合した状
態での、実施例の側面断面の拡大図である。 第5図は、印刷媒体が前方向又は逆方向に走行している
ときの、実施例の状態を示す部分断面斜視図である。 12……牽引式給紙装置、16……印刷媒体 18……印刷作業部位、22……駆動ローラ 24……アイドラーローラ 26……アイドラーローラ軸 30……引張りばね、32……テイアバー 34……カム、44……取付け構造体 60……領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−168470(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/00,15/16 B65H 20/20,23/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷媒体上に印刷を施す印刷デバイスと、 印刷媒体が、印刷デバイスを通過するように動かす印刷
    媒体移動デバイスと、 印刷デバイスから印刷媒体が現われた後に、印刷媒体を
    印刷デバイスから引出す駆動構造と、 軸構造と、 軸構造に連結されたローラ構造と、 軸構造に連結されて該軸構造の回りで回転するカム構造
    と、 軸構造に連結され、そこを通過した後の印刷媒体16の所
    定の部分を印刷デバイスから取除くように配置された引
    裂き構造と、を有し、更に カム構造、軸構造、ローラ構造、引裂き構造より成るア
    イドラー装置であって、このアイドラー装置の長手軸は
    前記駆動構造の長手軸と平行であり、かつこのアイドラ
    ー装置は、駆動軸を支援して、駆動軸が印刷媒体の長手
    軸沿いに当接して印刷媒体を歩行させる前記アイドラー
    装置を有し、更に アイドラー装置に隣接して設けられた取付け構造を有
    し、 前記アイドラー装置は、ばねデバイスによって駆動手段
    の長手軸方向に結合され、該ばねデバイスの一端は前記
    アイドラー装置に、他端は該取付け構造に結合されてお
    り、 前記カム構造が更に、引裂き構造との係合により、アイ
    ドラー装置と駆動デバイスの係合を解くようにされてい
    る、ことを特徴とする連続供給印刷媒体上に像を印刷す
    るための印刷装置。
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