JP3012131U - 裏地に収納可能な上着及びその背裏地 - Google Patents

裏地に収納可能な上着及びその背裏地

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功 江連
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株式会社三陽商会
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上着自らに備わった収納部に上着全体が簡単に
収納できる上着を提供すること。 【構成】背裏地により出入口を有する袋部が作られた上
着であって、該袋部は裏返すことにより、背裏地を除く
上着全体を収納する収納部となる収納可能な上着。 【効果】上着を収納するための別のトラベルケースが不
必要となり、上着自らが備える背裏地の収納部に収納で
き、その収納作業も極めて簡単である。収納状態の上着
を持ち運びするための吊り手を備えたことを特徴とする
請求項1記載の収納可能な上着。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、上着に関し、詳しくは、上着の背裏地に折り畳んで収納可能な上 着及びその背裏地に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から洋服は、フイット性、着装性等の着心地の良いもの、及び美的視点か ら優れたものが求められてきた。 そして、その仕立て技術や素材についての開発がなされ、更にデザイン性が向 上すること等により、今日では、デザイン的にも着心地的にも極めて優れたもの が、上市されている。 しかし、近年、この分野においても、顧客ニーズの多様化、又は個性化が進み 、その風潮からフイット性、装着性等の着心地性の追求だけでは十分満足のいく ものとはならなくなっている。 特にこのところ、従来、あまり意識しなかった機能性を追求する動きが出てい る。 例えば、服地素材を取り上げた場合、加工技術が発展し、超発水加工や抗菌防 臭加工の製品、また風合い的には、主としてポリエステルを対象とした新合繊、 また形状記憶繊維を使った高機能製品等が次々に開発されている。 しかし、素材の開発以外のところで高機能性を付与された利便的な機能製品は 殆ど現出していない。
【0003】 ところで背広を持ち運ぶ場合、旅行バックに入れた際、無駄な折り目が出たり 、皺が付いたりして極めて不都合である。 そのため背広を持ち運ぶ場合は、通常、市売されている背広用の合成樹脂製の 折り畳み可能なバック、即ち、ツーリストバックを利用している。 特に礼服等は、途中で普段着に着替えて持ち運ぶ機会が多く、ツーリストバッ クを使うと便利である。 これを使用する場合は、ツーリストバックを前もって用意しておき、着用済の 背広をそのツーリストバックの中に備えられたハンガーに掛けて整え、その後、 ズボン等の付属品を一緒に入れ込む。 次に、ツーリストバックを通常2つに折り畳み、開かないようにジッパー等で 締めて閉じるのである。 バックを閉じた後は、ハンガーと一体になったフック体を手で持って運ぶこと ができる。 一方、背広を使用する際は、ツーリストバックのジッパーを開いて中から背広 を取り出し着用するが、使用後は空になるため、その後、ツーリストバックは全 く不要となる。 ツーリストバックには、通常ハンガーが付属しているので、ハンガーの幅以内 に小さく折り畳むことは不可能となり、極めて不便である。 以上、述べたようにツーリストバックの場合は、バックそのものを常に用意し ておくことが必要であり、且つ使った後は、そのツーリストバックが不要となり 邪魔になることから、必ずしも上着の収納方法として使い良いものとはなってい ない。 このようなことから、簡単に背広を収納できることが望まれていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案、上記の問題点の解決を意図したものである。 即ち、本考案の目的は、上着自らに備わった収納部に上着全体が簡単に収納で きる上着及びそのための背裏地を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
しかして、本考案者等は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、 洋服において、上着の背裏地を利用することにより、自らを収納できることを見 出し、この知見に基づいて本考案を完成させたものである。
【0006】 即ち、本考案は、背裏地により出入口を有する袋部が作られた上着であって、 該袋部は裏返すことにより背裏地を除く上着全体を収納する収納部となる収納可 能な上着に存する。 そして、収納状態の上着を持ち運びするための吊り手を備えた収納可能な上着 に存する。 そしてまた、出入口に閉口維持手段を備えた収納可能な上着に存する。 そしてまた、出入口は裏地同志の重ね合わせにより形成されている収納可能な 上着に存する。 そしてまた、出入口は裏地同志の突き合わせにより形成されている収納可能な 上着に存する。 そしてまた、上着の背裏地である第1背裏地、第2背裏地及び第3背裏地で袋 部を作り、第1背裏地と第2背裏地の間に出入口を設け、該袋部は裏返すことに より背裏地を除く上着全体を収納する収納部となる収納可能な上着に存する。 そしてまた、上着の背裏地であって、該背裏地に出入口を有する袋部を設け、 該袋部は裏返すことにより背裏地を除く上着全体を収納する収納部となる背裏地 に存する。 そしてまた、上着の背裏地であって、第1背裏地、第2背裏地及び第3背裏地 で袋部を作り、第1背裏地と第2背裏地の間に出入口を設け、該袋部を裏返すこ とにより、背裏地を除く上着全体を収納する収納部となる背裏地に存する。
【0007】
【作用】
上記のような構成の上着を収納する場合の操作は次の通りである。 1.先ず、上着を両手で両肩部を掴み、衿が手前にくるように折る。 2.手前側で袖を重ねて半分に折り、前端が手前に来るようにして裏返す。 3.裏返したら、全体を整える。 4.整え終わったら、上着の丈を等分して下の方から折り畳んでいく。 5.折り畳むことで上着が等分に折り畳まれたら、背中のところを上にして、 即ち、背裏を上に向けて置き直す。 6.背中にある出入口を両側に開き上着全体を包み込むように裏返す(即ち、 引っ繰り返す)。 7.ここで、上着全体が背裏地の収納部に格納された状態となる。 8.ズボン等の他のものも出入口から押入れて洋服全体が格納される。
【0008】
【実施例】
以下、具体的な実施例を挙げ図面に基づいて本考案を説明する。 図1は、背広の上着を裏返して後ろから見た部分図である。 左右の表地6(後見頃を示す)が背縫い目線dで縫い代61を残して縫い付け られており、その手前に、背裏地1、3が見えている。 一番外側の背裏地1、その裏側の背裏地2は、表地6に対し、衿ぐり、右肩部 、右アームホール部、及び後背部の位置で互いに縫い付けられている。 また一番外側の背裏地3、その裏側の背裏地4も、表地6に対し、今度は衿ぐ り、左肩部、左アームホール部、及び左後背部の位置で互いに縫い付けられてい る。 背裏地1、2及び背裏地3、4の長さLは、上着丈の略3分の1の長さのもの が手頃であるが、この長さは後ほど説明するように袋部A、即ち収納部Bの大き さを規定するものであり、必要とすべく収納部の大きさに合わせてその長さを決 めれば良い。
【0009】 図2は、図1におけるA−A断面を示したものである。 背裏地1と背裏地2が袋縫いaされて第1背裏地体を形成し、同様に背裏地3 と背裏地4とが袋縫いbされて第2背裏地体が形成されている。 第1背裏地体と第2背裏地体とは、重ね合わされて重ね合わせ部Dを有してお り、この重ね合わせ部を開口させて、後述するように裏返すことにより、上着全 体を包み込み収納した状態となるのである。 また、重ね合わせ部Dは、上着を包み込み収納した状態の時には、ズボン等の 他のものを入れ込むための出入口Pとなる。 背裏地5及び背裏地5Aは、プリーツをとるための縫い目cを備えており、上 着を装着した場合の動きの自由度は、これによって向上する。 背裏地5と背裏地5Aは、第3背裏地体を形成している。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地3、背裏地4) と第3背裏地体(背裏地5、背裏地6)とは、その左右両端のアームホール部で 表地とともに一体に縫い付けられる。 この右端部は、詳しくは、袖表地11と表地6、第3背裏地体(背裏地5、背 裏地5A)及び第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)とが中閉縫いnされ、第1 背裏地体(背裏地1、背裏地2)と袖背裏地12とが袖裏付け中閉縫いnされ、 第1背裏地体の背裏地2と第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とが中閉縫い nされ、また袖表地11は表地6とが袖付け地中閉縫いされて形成される。 アームホールを少し下に外れた後背部のところも、図示しないが、表地6と前 見頃が中閉じ縫いされまた、また第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と前裏地 が中閉じ縫いされている。 勿論、第1背裏地体の背裏地2と第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とも 中閉縫いnされている。 今述べたように、図2は右端部のアームホール部の形成状態を示したものであ り、対称となる左側でも図示しないが同様な断面の構造となる。 後述する図3及び図4でも示されるように、第1背裏地体(背裏地1、背裏地 2)と第2背裏地体と第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とは、衿ぐり部及 び肩部においても一体に縫い付けられている。 従って、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第2背裏地体(背裏地3、背 裏地4)及び第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とで、クローズとなった空 間、即ち袋部Aが形成され、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地 体(背裏地3、背裏地4)との重ね合わせ部Dのところが、出入口となる。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地3、背裏地4) とを、後ほど述べるように表地6を包み込むように引っ繰り返しすことにより、 第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)と第1背裏地体及び第2背裏地体とで、 今度は、背裏地を除く上着全体を収納できる収納部が簡単に形成される。
【0010】 図3は、図1におけるB−B断面を示したものである。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)及び第3背裏地体(背裏地5、背裏地5 A)が下端でステッチ縫いs、及び中閉縫いnで縫い付けられており、また肩部 では、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第3背裏地体(背裏地5、背裏地 5A)、及び前見頃裏8が中閉縫いnされている。 表地6は前身頃表7と肩縫い目で縫い合わされており、これらは、前見頃裏8 、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A )とは、断面図では別体で分離している。
【0011】 図4は、図1のC−C断面を示したものである。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第2背裏地体(背裏地3、背裏地4) 及び第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)が下端部でステッチ縫いsされ、且 つ中閉縫いnで縫い付けられており、また衿ぐり部では、第1背裏地体(背裏地 1、背裏地2)、第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)、第3背裏地体(背裏地 5、背裏地5A)、衿表9、表地6、衿裏10等が一体に縫い付けられている。 背裏地1と衿表9とが衿表付け中閉縫いnされ、また表地6と衿裏10が衿裏 付け中閉縫いnされている。 また、吊り手Tが、衿に第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)と第3背裏地体 の背裏地5Aの間で縫い込まれている。
【0012】 図5は、上前の第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地 3、背裏地4)の形成状態を示すものである。 衿ぐりには吊り手Tが、縫い付けられているが、これは背裏地により上着が収 納された状態で持ち運びのためのものである。 背裏地3及び背裏地4は、端部で袋縫いされており、第1背裏地体(背裏地1 、背裏地2)及び背裏地5Aの下端の折り返し部は、背裏地5の下端の折り返し 部と中閉縫いnされ、また上から全体にステッチ縫いsされている状態が、理解 できる。
【0013】 図6は、上着を裏返して後ろ向きにし、約3分の1に折り畳んだ状態を示し、 第1背裏地体の背裏地1及び第1背裏地体の背裏地3の部分が、人の背に接する ところである。
【0014】 図7は、図6の状態から、上前になった第1背裏地体(背裏地1、背裏地2) を、僅かに開いて開口した状態を示す図であり、開口部Kから第1背裏地体の背 裏地5Aが見える。(背裏地5Aの向こうは見えていないが、表地6となってい る。) 開口部の中は、第1背裏地、第2背裏地及び第3背裏地とで袋部Aが形成され ている。 この状態から、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)を右側に、また第2背裏 地体(背裏地3、背裏地4)を左側に開いて裏返す(引っ繰り返す)ことにより 袋部Aが裏返され、第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)、第1背裏地体(背 裏地1、背裏地2)及び第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)とで、表地6、前 見頃7、袖、等を包み込むのである。
【0015】 図8は、7の状態から、更に第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)を右側にま た第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)を左側に開き、肩部から表地6、前見頃 7、袖、衿等を包み込むように裏返し(引っ繰り返し)裏地によりケースが形成 された状態、即ち裏地ケースを示す。 この状態で吊り手Tを持てば、簡単に持ち運びが可能となるが、吊り手の形は これに限定されるものではない。
【0016】 図9は、図8におけるD−D断面を示すものである。 この図から、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第2背裏地体(背裏地3 、背裏地4)及び第1背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とで、収納部Bが形成 され、その中に、表地6、前見頃7、袖、衿等が畳み込まれて収納された状態が 理解できる。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地3、背裏地4) との重ね合わせ部があるため、通常は外から見て出入口が不用意に開口すること がない。 しかし万一にも不用意に開口しないように、重ね合わせ部の出入口に閉口維持 手段である例えば、面タッチフアスナーFを設けている。 閉口維持手段には、このような面タッチフアスナーに限らず、例えば、ジッパ ー、感圧粘着体等閉じたままに保持することができるものであれば適用でき、も ちろん省略することも可能である。
【0017】 図10は、図9における端部を拡大した図である。 袖背裏地12、第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)、第3背裏地体(背裏地 5、背裏地5A)、表地6及び袖表地11が、一体に中閉縫いn(中閉縫い目線 )されている。 また、袖背裏地12と第2背裏地体の背裏地3とが中閉縫いn(袖裏付け縫い 目線)され、背裏地4、第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)とが中閉縫いn (背裏鞄中縫い目線)されている。 同様に袖表地11と表地6とが中閉縫いn(袖付け縫い目線)されている。
【0018】 図11〜図13は、本願考案の別の実施例を示すものである。 図11は、上着を裏返して後ろ向きにし、約3分の1に折り畳んだ状態を示す もので、出入口を開口させた開口部Kから背裏地5が見える。 第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地3、背裏地4) との端部を重ね合わせないで突き合わせるようにしたものである。 第1背裏地には、ポケット部Qが設けられており、このポケットは、例えば両 背裏地と背裏地2を縫い合わせて作ることにより形成される。 図12は、図11の状態から、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)を右側に 、また第2背裏地体(背裏地3、背裏地4)を左側に開き、袋部を肩部から表地 6、前見頃7、袖等全体を包み込むように裏返した(引っ繰り返した)状態を示 す。 この裏地によりケースができた状態が即ち裏地ケースとなり、この内部の収納 部に裏地を除く上着全体が収納され、この状態で吊り手Tを持てば簡単に持ち運 びが可能となる。 またポケット部Qが設けられているところから、ネクタイ、タイピン等の小物 を区分けして収納でき更に便利である。 この場合、背裏地1と背裏地3との端部が突き合わせ部Eを有し、重なってい ないことから、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)と第2背裏地体(背裏地3 、背裏地4)とを開いて裏地ケースを形成する際、比較的簡単に裏返す(引っ繰 り返す)ことができる。 図13は、図12のE−E断面を示すものである。 裏地ケース状態の時、後程、ズボンや、チョッキ等の他のものを入れる時、ど の方向からも開口し易いため大変便利である。 次に、上着を折り畳んで持ち運び可能な裏地ケースに収納するまでの操作手順 を説明する。
【0019】 図14〜図21にそって説明する。 1)先ず、上着を両手を使って両肩部を持ち上げ、床に背中側を上に向けて置 き直す(図14参照)。 2)衿が手前にくるように手前側で袖を重ねて半分に折り、前端も手前に来る ようにして裏返す(図15参照)。 3)裏返したら、全体を整え、前ボタン等を閉める(図16参照)。 (この時、アームホールに袖部が挿入された状態となる。) 4)整え終わったら、上着の丈を略3等分して下の方から折り畳んでいく(図 17乃至図18参照)。 5)上着が略3分の1に折り畳まれたら、上着全体を手で持ち上げ、後ろ返し て背中を、即ち背裏を上に向けて置き直す。(図19参照) 6)そして、背中にある出入口を左右両側に開き、今度は向こう側に肩部から 被せていき、背広全体を包み込むように引っ繰り返して裏返す。 尚、吊り手がある場合は吊り手もこの時引き出す。(図20、図21参照)。 7)ここで、上着全体が、第1背裏地体(背裏地1、背裏地2)、第1背裏地 体(背裏地3、背裏地4)及び、第3背裏地体(背裏地5、背裏地5A)で形成 する収納部に収納された状態となり、裏地ケースが出来上がる(図21参照)。 8)最後にズボンやネクタイ等の収納した物を出入口Pから押し入れて洋服全 体の格納が完了する。
【0020】 以上、本考案を説明してきたが、本考案は実施例にのみ限定されるものではな く、その本質から逸脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能であることは言う までもない。 上着として説明したが、上着は、ジャケット、コート、ブルゾン等の概念を含 むものである。 また背裏地により形成された収納部は、例えば、第1背裏地、第2背裏地、第 3背裏地に使う裏地を増やし更に多重なものとすれば、より強度のあるものにす ることができる。 また背裏地に形成されたポケット部は、背裏地の好みの場所に所望の数だけ設 けることも自由である。
【0021】
【考案の効果】
上着を収納するための別のトラベルケースが不必要となり、上着自らが備える 背裏地の収納部に収納でき、その収納作業も極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、背広の上着を裏返して後ろから見た部
分図である。
【図2】図2は、図1のA−A断面を示す図である。
【図3】図3は、図1のB−B断面を示す図である。
【図4】図4は、図1のC−C断面を示す図である。
【図5】図5は、第1背裏地体、第2背裏地体及び第3
背裏地体の形成状態を示すものである。
【図6】図6は、上着を裏返して約3分の1に折り畳み
背を向けた状態を示す。
【図7】図7は、図6の状態の上前になった第1背裏地
体を開いて開口した状態を示す図である。
【図8】図8は、図7の上着を裏返してケース状にした
状態を示す。
【図9】図9は、図8のD−D断面を示す図である。
【図10】図10は、図9における端部の拡大図であ
る。
【図11】図11は、本考案の別の実施例である。
【図12】図12は、図11の上着を裏返してケース状
にした状態を示す。
【図13】図13は、図12のE−E断面を示す図であ
る。
【図14】図14は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図15】図15は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図16】図16は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図17】図17は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図18】図18は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図19】図19は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図20】図20は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【図21】図21は、上着を収納する場合の操作手順を
示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 背裏地 5A 背裏地 6 表地 7 前見頃表 8 前見頃裏 9 衿表 10 衿裏 11 袖表地 12 袖裏地 13 衿吊 a、b、c 袋縫い d 背縫い目線 n 中閉縫い s ステッチ縫い A 袋部 B 収納部 D 重ね合わせ部 E 突き合わせ部 F 面タッチフアスナー K 開口部 P 出入口 Q ポケット部 T 吊り手

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背裏地により出入口を有する袋部が作られ
    た上着であって、該袋部は裏返すことにより背裏地を除
    く上着全体を収納する収納部となることを特徴とする収
    納可能な上着。
  2. 【請求項2】収納状態の上着を持ち運びするための吊り
    手を備えたことを特徴とする請求項1記載の収納可能な
    上着。
  3. 【請求項3】出入口に閉口維持手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の収納可能な上着。
  4. 【請求項4】出入口は裏地同志の重ね合わせにより形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の収納可能な
    上着。
  5. 【請求項5】出入口は裏地同志の突き合わせにより形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の収納可能な
    上着。
  6. 【請求項6】上着の背裏地である第1背裏地、第2背裏
    地及び第3背裏地で袋部を作り、第1背裏地と第2背裏
    地の間に出入口を設け、該袋部は裏返すことにより背裏
    地を除く上着全体を収納する収納部となることを特徴と
    する収納可能な上着。
  7. 【請求項7】上着の背裏地であって、該背裏地に出入口
    を有する袋部を設け、該袋部は裏返すことにより背裏地
    を除く上着全体を収納する収納部となることを特徴とす
    る背裏地。
  8. 【請求項8】上着の背裏地であって、第1背裏地、第2
    背裏地及び第3背裏地で袋部を作り、第1背裏地と第2
    背裏地の間に出入口を設け、該袋部を裏返すことによ
    り、背裏地を除く上着全体を収納する収納部となること
    を特徴とする背裏地。
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