JP7335005B1 - 衣服 - Google Patents

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【課題】 比較的厚手の生地で作製された衣服や比較的大きな衣服をきちんと折り畳んで収納するのに足りる収納能力を衣服に持たせること。【解決手段】 前身頃と、前記前身頃に連結される後身頃と、前記後身頃の外面側に配置されて、開口部を有する袋状の収納部と、を具備し、収納部が、前記開口部側から裏返すことで前記前身頃及び前記後身頃を収納可能であること、を特徴とする衣服。【選択図】図1

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特許法第30条第2項適用 1:雑誌への掲載 雑誌「ペン」No.513第94~101ページ 2:ニュースリリース https:www.isseymiyake.com/ja/ 3:ニュースリリース https:www.isseymiyake.com/ja/news/7741 4:ニュースリリース https:www.isseymiyake.com/ja/news/7568 5:実店舗における販売 店舗名IM MEN/AOYAMA 6:オンラインショップにおける販売 https://store.isseymiyake.com/ 7:オンラインショップにおける販売 https://sture.isseymiyake.com/c/la all all/LA11FF014
本発明は、衣服に関する。
例えば特許文献1(特開2020-176347号公報)は、上着を収納する袋部を目立たなくして、収納状態の上着を小型化できる技術を提供するべく、上着(正面部)の内面に開口を有し、前記開口側から裏返すことで該上着を収納する袋部を備えた上着を開示している。
特開2020-176347号公報
しかし、特許文献1のように袋部を正面部の内面に配置する場合、正面部が左右に分かれる構造上、収納能力に限界がある。したがって、比較的厚手の生地で作製された衣服や、コート、ジャケットのように比較的大きな衣服を、きちんと折り畳んで袋部に収納することは現実的でない。また、収納の前後において衣服のデザイン性を維持することができない。
そこで、本発明の目的は、デザイン性を損なうことなく、比較的厚手の生地で作製された衣服や比較的大きな衣服をきちんと折り畳んで収納するのに足りる収納能力を衣服に持たせることにある。
上述した課題を解決すべく、本発明は、
前身頃と、
前記前身頃に連結される後身頃と、
前記後身頃の外面側に設けられて、開口部を有する収納部と、を具備し、
収納部が、前記開口部側から裏返すことで前記前身頃及び前記後身頃を収納可能であること、
を特徴とする衣服、を提供する。
本発明の衣服では、前記収納部が、着用者の肩から背中に亘って覆う部位に設けられていること、が好ましい。
また、本発明の衣服では、前記開口部が下方に向けて開口していること、が好ましい。
また、本発明の衣服では、前記収納部に収納された前記前身頃及び前記後身頃を前記収納部内に保持する留め具を更に具備すること、が好ましい。
また、本発明の衣服では、前記留め具が、前記収納部の内面に取り付けられて、前記前身頃及び前記後身頃の前記収納部への収納時には前記開口部を塞ぐストラップを含むこと、が好ましい。
また、本発明の衣服では、前記収納部の内面に取り付けられて、前記前身頃及び前記後身頃の前記収納部への収納時には外部に露出する把持部を更に具備すること、が好ましい。
本発明によれば、比較的厚手の生地で作製された衣服や比較的大きな衣服をきちんと折り畳んで収納するのに足りる収納能力を衣服に持たすことができ、収納の前後においてデザイン性を損なうことが無い収納能力を持つ衣服を提供することができる。かかる本発明の衣服は、折り畳めて持ち運びが容易であり、例えば旅行・出張の際にもスーツケース等に収納し易い。
本実施形態に係る衣服1の前面図及び後面図である。 開口部63を開いた状態の収納部6の概略図である。 袖部4,5を折り目線L1,L2に沿って折り畳む工程を示す図である。 前身頃2及び後身頃3を折り目線L3,L4に沿って折り畳む工程を示す図である。 前身頃2及び後身頃3を折り目線L5に沿って折り畳む工程を示す図である。 前身頃2及び後身頃3を折り目線L6に沿って折り畳む工程を示す図である。 折り畳まれた衣服1を示す前面図及び後面図である。 フラップ71を収納部6から引き出す工程を示す図である。 フラップ71が収納部6から引き出された状態の衣服1を示す図である。 収納部6を開口部63側から裏返す工程を示す図である。 収納部6を開口部63側から裏返す途中の状態を示す図である。 収納部6が裏返された衣服1を示す図である。 フラップ71を反対側に回し込む工程を示す図である。 フラップ71が係合部72に係止した状態の衣服1を示す図である。
以下、本発明に係る衣服の代表的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もあり、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態では、衣服1として上着を想定している。上着の例としてコート、ブルゾン、ジャンパー、ジャケットが挙げられるが、これらに限られない。
図1(A)及び(B)に示すように、衣服1は、前身頃2、後身頃3及び収納部6を含む。衣服1は袖部4,5を有していてもよい。衣服1は、ポリエステルなどの樹脂素材を用いて好適に作製されるが、天然素材を用いて作製されてもよい。
前身頃2は、着用者の胴部の前面を覆う。本実施形態では、前身頃2は、左前身頃2A及び右前身頃2Bに分かれており、ボタンやジッパーなどのファスナを介して着脱自在に連結される。ただし、前身頃2は、左右の前身頃に分かれていなくてもよい。
後身頃3は、着用者の胴部の後面を覆う部分であり、肩部及び脇部において前身頃2に連結されている。なお、前身頃2、後身頃3(及び袖部4,5)には、折畳みの目安となる折り目(図3A,図3BのL1~L4参照)が付けられおり、これにより衣服1をきれいにかつコンパクトに折り畳むことができる。なお、図1等においては、前身頃2と後身頃3との連結部分は省略している。
後身頃3には、平面状で略袋状の収納部6が形成されている。収納部6は、着用者の肩から背中に亘って覆う部位に配置され、平面視において略矩形ないし略台形状をなしている(図1(B)参照)。つまり、収納部6はヨークを兼ねていると言ってもよい。
また、収納部6の横幅は、後身頃3の横幅と略同一であるのがデザイン性及び収納性の観点から好ましく、収納部6の縦幅は特に制限は無いが、デザイン性及び収納性の観点から、上端がカラー部分ないし後身頃3の上端にまで延びており、下端が袖部4,5の下端(脇部分)近傍まで延びているのが好ましい。なお、収納部6の内部上端及び/又は両端には、いわゆるマチは無くてよいが有ってもよい。
収納部6は生地61,62から構成される(図2参照)。生地62は後身頃3を構成する生地を兼ねている。したがって、所定の形状の生地61を生地62に縫合等の手段により固定し、ある一方向だけ開放することで開口部63が形成される。ここでは、開口部63は下方に向けて開口している(図3F参照)。したがって、収納部6は、開口部63側から裏返すことができ(図3H,図3I参照)、それにより前身頃2及び後身頃3を収納可能である。
衣服1は、留め具7を更に具備してもよい(図1(B)参照)。留め具7は、収納された前身頃2及び後身頃3を収納部6内に保持する役割を果たす(図3L参照)。
具体的には、留め具7は、ストラップ71を含んでもよい。ストラップ71は、前身頃2及び後身頃3の収納部6への収納時に、開口部63を塞ぐ役割を果たす。ただし、ストラップ71は、開口部63を部分的に塞げば足り、開口部63を全面的に塞ぐ必要はない。
ストラップ71は、収納部6の外側の生地61の内面61Aに、縫合等の固定手段によって固定されている(図3F参照)。より具体的には、ストラップ71の基部が生地61の下縁(ないしその近傍)に取り付けられており、したがって、ストラップ71の先端は下方から上方(すなわち背中側から上側ないし首側)を向く(図1(B)参照)。
ストラップ71の先端部には係止部71Aが形成されている(図3K参照)。係止部71Aは、後述する係合部72,73と係合する(図2、図3L参照)。係止部71Aとしては、ボタンホール、ホック、面ファスナなどが挙げられるが、これらに限られない。
収納部6の内側の生地62の内面62Aには、係合部72,73が配置されている(図2参照)。係合部72,73はストラップ71の係止部71Aと係合する部材であり、例えばボタンやホック、面ファスナである。
係合部72は、収納状態の収納部6においてストラップ71の取付位置とは反対側に位置する(図3J参照)。したがって、ストラップ71が巻き回されて係合部72に係合すると(図3L参照)、ストラップ71は収納部6の開口部63を塞ぎ、前身頃2及び後身頃3を収納部6内に確実に保持する。つまり、収納された前身頃2及び後身頃3が収納部6から脱落することを防止することができる。
また、係合部73は、ストラップ71が収納部6から外部に垂れ下がらないように保持する役割を果たす。これにより、衣服1の着用時にストラップ71が収納部6から外部に露出することを防止できる。
衣服1は、把持部8を更に具備してもよい。把持部8は、収納部6の内面に取り付けられている(図1(B)参照)。具体的には、把持部8は、収納部6において首部に対応する位置に配置され、収納部6を構成する生地61,62の間に挟み込まれている。あるいは、把持部8は収納部6においてストラップ71の反対側に配置されていると言ってもよい。したがって、把持部8は、衣服1の着用時には収納部6内に隠され、収納部6が裏返されると外部に露出する。
次いで、図3A~図3Lを参照しながら、衣服1を折り畳んで収納部6に収納する手順を説明する。
図1(A),(B)に示す展開状態の衣服1において、袖部4,5を折り目線L1,L2に沿って前身頃2側に折り畳む(図3A)。更に、前身頃2及び後身頃3を折り目線L3,L4に沿って更に内側に折り畳む(図3B)。
その後、前身頃2及び後身頃3を折り目線L5に沿って上(首)側に折り畳み(図3C)、更に、前身頃2及び後身頃3を折り目線L6に沿って上側に折り畳む(図3D)。これにより、衣服1は、収納部6と略同じ寸法に折り畳まれる(図3E(A),(B))。このとき、留め具7(ストラップ71及び係合部72,73)は収納部6内に隠れている。
そして、開口部63を開いて、ストラップ71を係合部73から外し(係合を解除し)、ストラップ71を収納部6から引き出す(図3F及び図3G)。
次いで、開口部63側から収納部6、前身頃2及び後身頃3をまとめて裏返し(図3H及び図3I)、収納部6の形状に合わせて前身頃2及び後身頃3の配置を整える。すると、収納部6の外側にあった前身頃2及び後身頃3が収納部6内に配置される。併せて、収納部6の生地61,62の内面61A,62Aが外部に露出し、係合部72及び把持部8も外部に露出する(図3J)。
そして、ストラップ71を、開口部63を跨いで反対側に回し、係合部72に係合させる(図3K及び図3L)。これにより、収納部6の開口部63がストラップ71によって塞がれ、前身頃2及び後身頃3を収納部6内に確実に保持することができる。
また、衣服1を着用しない場合には、把持部8により衣服1をコンパクトに、かつ綺麗に持ち運ぶことが可能である。特に、比較的厚手の生地で作製された衣服や、コート、ジャケットのように比較的大きな衣服をコンパクトにかつきちんと収納することができ、狭い袋部に強引に押し込める必要がない。
しかも、留め具7及び把持部8は、衣服1の着用時には収納部6内に位置して外部に露出せず、衣服1のデザイン性に影響を与えない。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、かかる設計変更した態様も全て本発明の技術的範囲に含まれる。
1 衣服
2 前身頃
3 後身頃
4,5 袖部
6 収納部
7 留め具
8 把持部

Claims (3)

  1. 前身頃と、
    前記前身頃に連結される後身頃と、
    前記後身頃の外面側に設けられて、下方に向けて開口している開口部を有する収納部と、
    前記収納部の内面の上方に取り付けられて、前記前身頃及び前記後身頃の前記収納部への収納時には外部に露出する把持部と、
    を具備し、
    前記収納部が、着用者の肩から背中に亘って覆う部位に設けられているとともに、前記開口部側から裏返すことで前記前身頃及び前記後身頃を収納可能であること、
    を特徴とする衣服。
  2. 前記収納部に収納された前記前身頃及び前記後身頃を前記収納部内に保持する留め具を更に具備すること、
    を特徴とする請求項1に記載の衣服。
  3. 前記留め具が、前記収納部の内面に取り付けられて、前記前身頃及び前記後身頃の前記収納部への収納時には前記開口部を塞ぐストラップを含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載の衣服。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3070386U (ja) 2000-01-19 2000-07-28 エフワン株式会社 収納袋付き上着
JP3130065U (ja) 2006-09-20 2007-03-15 克 高橋 収納ポケット付き衣料
JP3208960U (ja) 2016-10-27 2017-03-02 株式会社 サンリヴァー 折りたたみ収納可能なジャケット

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