JP3011769B2 - 加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法 - Google Patents
加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法Info
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
この発明は、加硫ゴム製長尺弾性体、例えばドアウエ
ザストリップのような長尺弾性体の製造方法に関する。
ザストリップのような長尺弾性体の製造方法に関する。
ウエザーストリップのような弾性体は、可塑材含有の
PVCなどの熱可塑性樹脂か、EPDM,SBRのような合成加硫
ゴムと称される熱硬化製樹脂のいずれかにより形成され
るのが一般的である。 このような弾性体において、ドア回りのような隙間の
長手方向の変化に対応したり、あるいはコーナ部での座
屈変形を防止するために長尺弾性体の断面形状を変化さ
せたものがある。例えば、実開平1−152854号公報、実
開平1−152856号公報、特開昭59−182722号公報等に開
示された方法が知られている。 すなわち、前記各公報に開示された方法においては、
押出成形用ダイの押出口に付形部材が進退可能に設けら
れ、押出口から弾性体をなす押出成形品が押出されると
きに、前記付形部材が押出成形品に向けて進退されるこ
とで、その断面形状を変化させるようになっている。 ところで、前記したように、ダイの押出口から押出成
形品が押出されるときに、付形部材を進退させて押出成
形品の断面形状を変化させる従来の方法において、押出
成形品が熱可塑性樹脂の場合、通常、ダイの直後に冷却
されるので、付形部材で成形した形状のまま冷却され、
所望の断面形状を有した長尺弾性体の成形が可能であ
る。 一方、押出成形品がEPDMのような合成加硫ゴムの場
合、加硫工程を経ないと弾性体としての性質が付与され
ず、粘土の様な塑性可能状態である。そして加硫工程は
一般的に熱可塑性樹脂の冷却槽の様に短いものでは機能
せず、加硫槽が何十メートル〜時には百メートルにもお
よび、当然の事ながら、加硫槽の入口付近では、合成加
硫ゴムの加硫反応は未だ起こっていない。通常、100℃
以下で押出された押出成形品は、180℃〜220℃の加硫槽
に入ると、直後には、一時的に粘度は低下し、加硫は槽
の前半から中央部分で多くは進行する。 よって、所望の断面形状を希望する場合は、加硫が徐
々に始まる「半加硫状態」の位置で、押出成形品を所望
の断面形状に規制する事が必要である。 ところで、従来技術の様に、ダイ直後に、付形部材に
よって押出成形品の断面形状を付形した場合には、その
状態を加硫槽の中央部付近までは狂わす事なく、押出成
形品を安定的に搬送する必要がある。 しかしながら、ダイから押出される押出成形品の押出
スピード、移送コンベアの移送速度、引取機の引取り速
度等を正確に同調させる為には、各機械精度の大幅な向
上と、同期設備の必要など、多大な投資が必要となるば
かりでなく、雰囲気温度の変化、押出成形品の材料ロッ
ト間の物性のバラツキ等にて、押出条件は一定とはなら
ず変化するのが常であり、正確に同調させる事は困難で
ある。又、当然に、工場内の振動等の要因もあり、押出
成形品における付形された状態が保たれることなく崩れ
る不具合が生じる。
PVCなどの熱可塑性樹脂か、EPDM,SBRのような合成加硫
ゴムと称される熱硬化製樹脂のいずれかにより形成され
るのが一般的である。 このような弾性体において、ドア回りのような隙間の
長手方向の変化に対応したり、あるいはコーナ部での座
屈変形を防止するために長尺弾性体の断面形状を変化さ
せたものがある。例えば、実開平1−152854号公報、実
開平1−152856号公報、特開昭59−182722号公報等に開
示された方法が知られている。 すなわち、前記各公報に開示された方法においては、
押出成形用ダイの押出口に付形部材が進退可能に設けら
れ、押出口から弾性体をなす押出成形品が押出されると
きに、前記付形部材が押出成形品に向けて進退されるこ
とで、その断面形状を変化させるようになっている。 ところで、前記したように、ダイの押出口から押出成
形品が押出されるときに、付形部材を進退させて押出成
形品の断面形状を変化させる従来の方法において、押出
成形品が熱可塑性樹脂の場合、通常、ダイの直後に冷却
されるので、付形部材で成形した形状のまま冷却され、
所望の断面形状を有した長尺弾性体の成形が可能であ
る。 一方、押出成形品がEPDMのような合成加硫ゴムの場
合、加硫工程を経ないと弾性体としての性質が付与され
ず、粘土の様な塑性可能状態である。そして加硫工程は
一般的に熱可塑性樹脂の冷却槽の様に短いものでは機能
せず、加硫槽が何十メートル〜時には百メートルにもお
よび、当然の事ながら、加硫槽の入口付近では、合成加
硫ゴムの加硫反応は未だ起こっていない。通常、100℃
以下で押出された押出成形品は、180℃〜220℃の加硫槽
に入ると、直後には、一時的に粘度は低下し、加硫は槽
の前半から中央部分で多くは進行する。 よって、所望の断面形状を希望する場合は、加硫が徐
々に始まる「半加硫状態」の位置で、押出成形品を所望
の断面形状に規制する事が必要である。 ところで、従来技術の様に、ダイ直後に、付形部材に
よって押出成形品の断面形状を付形した場合には、その
状態を加硫槽の中央部付近までは狂わす事なく、押出成
形品を安定的に搬送する必要がある。 しかしながら、ダイから押出される押出成形品の押出
スピード、移送コンベアの移送速度、引取機の引取り速
度等を正確に同調させる為には、各機械精度の大幅な向
上と、同期設備の必要など、多大な投資が必要となるば
かりでなく、雰囲気温度の変化、押出成形品の材料ロッ
ト間の物性のバラツキ等にて、押出条件は一定とはなら
ず変化するのが常であり、正確に同調させる事は困難で
ある。又、当然に、工場内の振動等の要因もあり、押出
成形品における付形された状態が保たれることなく崩れ
る不具合が生じる。
この発明の目的は、前記した従来の問題点に鑑み、所
望とする断面形状に変化した長尺弾性体を容易に製造す
ることができる加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法を提供
することである。 前記目的を達成するために、第1の発明に係る加硫ゴ
ム製長尺弾性体の製造方法は、加硫ゴム材料が押出成形
用ダイの押出口から押出されて形成された長尺の押出成
形品を移送手段によって加硫槽内に移送し、前記加硫槽
において前記押出成形品を加硫させることで長尺弾性体
を製造する方法であって、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突
出量を変化させながら突出した脚片によって構成されて
いることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての脚片によって押出成形品
の長手方向の一部における断面形状を脚片の突出量に応
じて変化させ、引続いて押出成形品の加硫を完了させる
ことで、所要の弾性を有しかつ所望とする断面形状に変
化した長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第2の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口から押
出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段によっ
て加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出成形
品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法であっ
て、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突
出量を変化させながら突出した脚片と、加硫槽内の押出
成形品に当接する形状変形部材とによって構成されてい
ることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての脚片と形状変形部材とに
よって押出成形品の長手方向の一部における断面形状を
脚片の突出量に応じて変化させ、引続いて押出成形品の
加硫を完了させることで、所望とする断面形状に変化し
た長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第3の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口から押
出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段によっ
て加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出成形
品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法であっ
て、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 長手方向に突出量が変化した脚片を一体に有する押出
成形品が形成される一方、 前記形状変形手段は、加硫槽内の前記押出成形品に当
接する形状変形部材によって構成されていることを特徴
とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての形状変形部材によって押
出成形品の長手方向の一部における断面形状を脚片の突
出量に応じて変化させ、引続いて押出成形品の加硫を完
了させることで、所望とする断面形状に変化した長尺弾
性体を容易に製造することができる。 また、第4の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3に記載の加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、形状変形部材は、加硫槽内の押出
成形品に対し進退されることを特徴とする。 また、第5の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項1又は2又は3に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、押出成形品の脚片を加硫槽
内に設けられた治具に当接させながら移送することで押
出成形品の断面形状を変化させることを特徴とする。 したがって、前記脚片を加硫槽内に設けられた治具に
当接させながら移送することで押出成形品の断面形状を
脚片の突出量に対応して変化させることができ、所要の
弾性を有しかつ所望とする断面形状に変化したバラツキ
の少ない長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第6の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項5に記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法であって、押出成形品の脚片に対する治具は移送手
段の移送面によって構成されていることを特徴とする。 したがって、押出成形品の脚片に対する治具が移送手
段の移送面によって構成されることで、加硫槽内に対
し、脚片に対応する専用の治具を配設する必要性を解消
することができるばかりでなく、脚片と移送面との間に
は押出成形品の移送に基づく摩擦力は生じない。 また、第7の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3に記載の加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、形状変形部材は、押出成形品の脚
片の突出量に応じて、同脚片を含む押出成形品全体のう
ちの一部に対し接離することで押出成形品の断面形状を
変化させることを特徴とする。 また、第8の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3又は7に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、形状変形部材は押出成形品
の一部に接して回転可能な形状変形ローラより構成され
ていることを特徴とする。 したがって、押出成形品と形状変形部材としての形状
変形ローラとの間に生じる摩擦力がコロガリ摩擦となっ
て小さくなることから、摩擦による不具合を可及的に軽
減することができる。 また、第9の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項1又は2又は3に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、押出成形品の加硫が完了し
た後、脚片が除去されることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫が完了した後、押出成
形品の長手方向に突出された脚片が必要に応じて除去さ
れることで、所望とする横断面形状をもつ押出成形品を
製造することができる。 図面の簡単な説明 図1はこの発明の実施例1を示すウエザストリップの
断面図である。 図2は実施例1のウエザストリップをドア回りに対応
して屈曲した状態を示す正面図である。 図3は実施例1のウエザストリップの製造ラインを示
す説明図である。 図4は実施例1の押出成形用ダイを示す正面図であ
る。 図5は実施例1のダイの断面図である。 図6は実施例1の形状変形ローラによって押出成形品
の一部を押付けた状態を示す断面図である。 図7の(A)は実施例1の押出成形品の断面形状が脚
片によって変化された部分を示す断面図である。 図7の(B)は実施例1の押出成形品の断面形状が押
出時の断面形状に保たれた部分を示す断面図である。 図8はこの発明の実施例2のウエザストリップがドア
パネルのフランジ上縁に組付けられた状態を示す断面図
である。 図9は実施例2の押出成形品が押出時の断面形状に保
たれた部分を示す断面図である。 図10は実施例2の押出成形品の断面形状が脚片と形状
変形ローラによって変化された部分を示す断面図であ
る。 図11はこの発明の実施例3の押出成形品が押出時の断面
形状に保たれた部分を示す断面図である。 図12は実施例3の押出成形品の断面形状が形状変形ロ
ーラによって変化された部分を示す断面図である。
望とする断面形状に変化した長尺弾性体を容易に製造す
ることができる加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法を提供
することである。 前記目的を達成するために、第1の発明に係る加硫ゴ
ム製長尺弾性体の製造方法は、加硫ゴム材料が押出成形
用ダイの押出口から押出されて形成された長尺の押出成
形品を移送手段によって加硫槽内に移送し、前記加硫槽
において前記押出成形品を加硫させることで長尺弾性体
を製造する方法であって、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突
出量を変化させながら突出した脚片によって構成されて
いることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての脚片によって押出成形品
の長手方向の一部における断面形状を脚片の突出量に応
じて変化させ、引続いて押出成形品の加硫を完了させる
ことで、所要の弾性を有しかつ所望とする断面形状に変
化した長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第2の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口から押
出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段によっ
て加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出成形
品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法であっ
て、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突
出量を変化させながら突出した脚片と、加硫槽内の押出
成形品に当接する形状変形部材とによって構成されてい
ることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての脚片と形状変形部材とに
よって押出成形品の長手方向の一部における断面形状を
脚片の突出量に応じて変化させ、引続いて押出成形品の
加硫を完了させることで、所望とする断面形状に変化し
た長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第3の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口から押
出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段によっ
て加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出成形
品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法であっ
て、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫
開始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出
成形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾
性を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、 長手方向に突出量が変化した脚片を一体に有する押出
成形品が形成される一方、 前記形状変形手段は、加硫槽内の前記押出成形品に当
接する形状変形部材によって構成されていることを特徴
とする。 したがって、押出成形品の加硫開始から半加硫の間に
おいて、形状変形手段としての形状変形部材によって押
出成形品の長手方向の一部における断面形状を脚片の突
出量に応じて変化させ、引続いて押出成形品の加硫を完
了させることで、所望とする断面形状に変化した長尺弾
性体を容易に製造することができる。 また、第4の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3に記載の加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、形状変形部材は、加硫槽内の押出
成形品に対し進退されることを特徴とする。 また、第5の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項1又は2又は3に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、押出成形品の脚片を加硫槽
内に設けられた治具に当接させながら移送することで押
出成形品の断面形状を変化させることを特徴とする。 したがって、前記脚片を加硫槽内に設けられた治具に
当接させながら移送することで押出成形品の断面形状を
脚片の突出量に対応して変化させることができ、所要の
弾性を有しかつ所望とする断面形状に変化したバラツキ
の少ない長尺弾性体を容易に製造することができる。 また、第6の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項5に記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法であって、押出成形品の脚片に対する治具は移送手
段の移送面によって構成されていることを特徴とする。 したがって、押出成形品の脚片に対する治具が移送手
段の移送面によって構成されることで、加硫槽内に対
し、脚片に対応する専用の治具を配設する必要性を解消
することができるばかりでなく、脚片と移送面との間に
は押出成形品の移送に基づく摩擦力は生じない。 また、第7の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3に記載の加硫ゴム製長尺弾性体
の製造方法であって、形状変形部材は、押出成形品の脚
片の突出量に応じて、同脚片を含む押出成形品全体のう
ちの一部に対し接離することで押出成形品の断面形状を
変化させることを特徴とする。 また、第8の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項2又は3又は7に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、形状変形部材は押出成形品
の一部に接して回転可能な形状変形ローラより構成され
ていることを特徴とする。 したがって、押出成形品と形状変形部材としての形状
変形ローラとの間に生じる摩擦力がコロガリ摩擦となっ
て小さくなることから、摩擦による不具合を可及的に軽
減することができる。 また、第9の発明に係る加硫ゴム製長尺弾性体の製造
方法は、請求項1又は2又は3に記載の加硫ゴム製長尺
弾性体の製造方法であって、押出成形品の加硫が完了し
た後、脚片が除去されることを特徴とする。 したがって、押出成形品の加硫が完了した後、押出成
形品の長手方向に突出された脚片が必要に応じて除去さ
れることで、所望とする横断面形状をもつ押出成形品を
製造することができる。 図面の簡単な説明 図1はこの発明の実施例1を示すウエザストリップの
断面図である。 図2は実施例1のウエザストリップをドア回りに対応
して屈曲した状態を示す正面図である。 図3は実施例1のウエザストリップの製造ラインを示
す説明図である。 図4は実施例1の押出成形用ダイを示す正面図であ
る。 図5は実施例1のダイの断面図である。 図6は実施例1の形状変形ローラによって押出成形品
の一部を押付けた状態を示す断面図である。 図7の(A)は実施例1の押出成形品の断面形状が脚
片によって変化された部分を示す断面図である。 図7の(B)は実施例1の押出成形品の断面形状が押
出時の断面形状に保たれた部分を示す断面図である。 図8はこの発明の実施例2のウエザストリップがドア
パネルのフランジ上縁に組付けられた状態を示す断面図
である。 図9は実施例2の押出成形品が押出時の断面形状に保
たれた部分を示す断面図である。 図10は実施例2の押出成形品の断面形状が脚片と形状
変形ローラによって変化された部分を示す断面図であ
る。 図11はこの発明の実施例3の押出成形品が押出時の断面
形状に保たれた部分を示す断面図である。 図12は実施例3の押出成形品の断面形状が形状変形ロ
ーラによって変化された部分を示す断面図である。
(実施例1) この発明の実施例1を図1〜図7にしたがって説明す
る。 この実施例1では、加硫ゴム製長尺弾性体が車両用ウ
エザストリップである場合を例示するもので、図1と図
2において、ウエザストリップ1は、車体に対する取付
部2と、ドアに対するシール部3とを一体に備えてお
り、取付部2及びシール部3はそれぞれ独立した中空部
が形成されている。さらに、シール部3には、所要数の
リップ4,5,6が突設されている。 そしてウエザストリップ1は、車体のドア回りにおい
て、環状に取付けられるとともに、その各コーナ部1aに
おいて座屈変形を防止するために、各コーナ部1aは、そ
の取付部2の取付面12とシール部3の一側面13との角度
Aが同ウエザストリップ1の一般部1bの角度Bよりも適
宜に小さくなるようにウエザストリップ1の断面形状が
変化されている。 次に、ウエザストリップ1の製造ラインを示す図3に
おいて、押出機20の前部には、ウエザストリップ1の断
面形状に対応する押出口21を前面に有するダイ22が装着
されている。 ダイ22の前方には、加硫槽23が設置され、該加硫槽23
の内部には、移送手段としての移送コンベア24が内設さ
れるとともに、移送コンベア24の移送面から所定の高さ
をもって複数の形状変形ローラ25が定位置で回転自在に
配設されている。 また、加硫槽23の前方には、上下一対の引取りベルト
26よりなる引取装置が設置されている。 前記ダイ22の押出口21は、図4と図5に示すように、
ウエザストリップ1の取付部2の取付面12が横向きにな
り、シール部3の一側面13が下向きとなるように形成さ
れている。 ダイ22の前面には、取付部2の下面に対し形状変形手
段としての脚片7を突設するための副押出口21aが前記
押出口21と連通して開口されている。 さらに、ダイ22の前面には、ガイドレール28に案内さ
れて前記副押出口21aに向けて進退されるシャッタ29が
装着されている。そしてシャッタ29が進退されること
で、副押出口21aから押出される脚片7の突出量が任意
に変化されるようになっている。 すなわち、押出機20から給送される加硫ゴム材料はダ
イ22の押出口21及び副押出口21aからそれぞれ押出され
る。そして、前記押出口21から押出される加硫ゴム材料
によってウエザストリップ1を構成するための押出成形
品1´が形成されると同時に、副押出口21aから押出さ
れる加硫ゴム材料によって脚片7が前記押出成形品1´
と一体に形成される。 前記押出口21及び副押出口21aから押出成形品1´及
び脚片7が一体に押出されるときに、その副押出口21a
に対し、シャッタ29が図示しない駆動装置によって進退
される。これによって図5と図7の(A)及び(B)に
示すように押出成形品1´の下面に対する脚片7の突出
量が変化されながら押出成形品1´の下面に脚片7が一
体に形成される。 前記したように、ダイ22の押出口21及び副押出口21a
より一体に押出されて形成された押出成形品1´及び脚
片7は、加硫槽23内の移送コンベア24によって移送さ
れ、引取装置27によって引取られる。 前記加硫槽23において、脚片7の下面と押出成形品1
´の一部が、移送コンベア24の移送面を治具として、同
移送面に接しながら移送される。そして、押出成形品1
´の加硫開始から半加硫の間において、押出成形品1´
の断面形状が形状変形手段としての脚片7の突出量に応
じて変化される。 そして、押出成形品1´よりなるウエザストリップ1
は、その各コーナ部1aにおける取付部2の取付面12とシ
ール部3の一側面13との角度Aが同ウエザストリップ1
の一般部1bの角度Bよりも所望とする角度だけ小さくな
る。 引続いて加硫槽23において押出成形品1´の加硫が完
了されることで、所要とする弾性を有するウエザストリ
ップ1となる。そして加硫槽23を通過したウエザストリ
ップ1は引取装置27によって引取られ、その引取装置27
の前方に配置された図示しないカッタによって所要長さ
に切断される。 最後に、前記ウエザストリップ1の脚片7が必要に応
じて切除などによって除去されることで、車両に装着さ
れるウエザストリップとなる。 なお、前記実施例1においては、図6に示すように、
形状変形ローラ25によって押出成形品1´の一部、例え
ば、シール部3を押付けて保持することで、押出成形品
1´の断面形状を安定よくかつ確実に変化させることが
できるが、形状変形ローラ25は必ずしも設けなくてもよ
い。すなわち、押出成形品1´の自重によってウエザス
トリップ1の断面形状を脚片7の突出量に応じて変化さ
せる事も可能である。 また、押出成形品1´に脚片7を突出させることな
く、加硫槽23内において、形状変形ローラ25によって押
出成形品1´の断面形状を変化させることも可能であ
る。 (実施例2) 次に、この発明の実施例2を図8〜図10にしたがって
説明する。 この実施例2では、加硫ゴム製の長尺弾性体が車両の
ドアパネルのフランジ上縁に組付けられるウエザストリ
ップである場合を例示するもので、図8において、ウエ
ザストリップ101は、取付部102と、シール部103とを一
体に備えている。 取付部102は、ドアパネルのフランジ11の端縁部に差
込まれて取付けられるように、断面略逆U字状に屈曲さ
れており、その肉厚の中央部に平帯状金属板よりなる芯
金108がインサートされている。 さらに、取付部102の相対する内壁面にはフランジに
係合して抜止めをなす係止突起109が突設されている。 また、シール部103は中空の筒状に形成されている。 そして、実施例2のウエザストリップ101は、ドアパ
ネルのフランジ111の端縁部に差込まれて組付けられた
ときに、フランジ111の湾曲部によって不測に傾くこと
がないように、シール部103の一部103aの断面形状が図
8の鎖線に示すように前記傾き方向とは逆方向に傾いて
変化されている。 この実施例2においては、ダイの押出口から押出成形
品を押出成形するときに、芯金108がインサートされて
平板状をなす取付部102の下面の片側縁に脚片107が、図
9と図10に示すように突出量O〜所要の突出量Hの範囲
において変化されながら取付部102と一体に押出成形さ
れる。 その後、ダイ前方の加硫槽において、図9と図10に示
すように、取付部102が脚片107の突出寸法に基づいて略
水平状をなす状態から所定角度だけ傾いた状態で移送コ
ンベア124によって移送される。 そして、押出成形品101´の加硫開始から半加硫の間
において、形状変形ローラ125によって押出成形品101´
のシール部103の一部103aが押圧されることで、押出成
形品101´の断面形状が脚片107の突出量に応じて変化さ
れる。 引続いて加硫槽において押出成形品101´の加硫が完
了されることで、所要とする弾性を有するウエザストリ
ップ101となり、引取装置によって引取られた後、所要
長さ寸法に切断される。 そして、脚片107が除去され、取付部102が逆U字状に
折曲されることで、図8に示すようにドアのフランジ11
1の端縁部に組付けられるウエザストリップ101となる。
すなわち、この実施例2においては、形状変形手段が脚
片107と形状変形ローラ125によって構成される。 (実施例3) 次に、この発明の実施例3を図11と図12にしたがって
説明する。 この実施例3においては、押出成形品101´の加硫開
始から半加硫の間において、その断面形状を変化させる
ために、脚片を設けることなく、形状変形手段としての
形状変形部材、好ましくは回転可能な形状変形ローラ13
0によって押出成形品101´の断面形状を変化させるよう
にした。 すなわち、加硫槽内には、押出成形品101´の上方に
所要数の回転可能な形状変形ローラ130が所定の同期を
もって昇降可能に設けられている。そして押出成形品10
1´の加硫開始から半加硫の間において、その押出成形
品101´の長手方向の所要部位に対し、形状変形ローラ1
30が下降し、そのローラによって押出成形品101´のシ
ール部103の一部103aが押圧されることで、その断面形
状が所望とする形状に変化される。そして、押出成形品
101´のシール部103の一部103aの断面形状を、同押出成
形品101´の長手方向のうちの所要とする長さだけ変化
させた後、形状変形ローラ130は、押出成形品101´の上
方に離反する待機位置まで上昇する。 その他の部分は、実施例2と略同様のため、同一部分
に対し同一符号を付記してその説明は省略する。 なお、前記実施例1〜3においては長尺弾性体がウエ
ザストリップである場合を例示したがこれに限るもので
はない。例えば、建築物の目地部に装着されるシール部
材であってもよい。
る。 この実施例1では、加硫ゴム製長尺弾性体が車両用ウ
エザストリップである場合を例示するもので、図1と図
2において、ウエザストリップ1は、車体に対する取付
部2と、ドアに対するシール部3とを一体に備えてお
り、取付部2及びシール部3はそれぞれ独立した中空部
が形成されている。さらに、シール部3には、所要数の
リップ4,5,6が突設されている。 そしてウエザストリップ1は、車体のドア回りにおい
て、環状に取付けられるとともに、その各コーナ部1aに
おいて座屈変形を防止するために、各コーナ部1aは、そ
の取付部2の取付面12とシール部3の一側面13との角度
Aが同ウエザストリップ1の一般部1bの角度Bよりも適
宜に小さくなるようにウエザストリップ1の断面形状が
変化されている。 次に、ウエザストリップ1の製造ラインを示す図3に
おいて、押出機20の前部には、ウエザストリップ1の断
面形状に対応する押出口21を前面に有するダイ22が装着
されている。 ダイ22の前方には、加硫槽23が設置され、該加硫槽23
の内部には、移送手段としての移送コンベア24が内設さ
れるとともに、移送コンベア24の移送面から所定の高さ
をもって複数の形状変形ローラ25が定位置で回転自在に
配設されている。 また、加硫槽23の前方には、上下一対の引取りベルト
26よりなる引取装置が設置されている。 前記ダイ22の押出口21は、図4と図5に示すように、
ウエザストリップ1の取付部2の取付面12が横向きにな
り、シール部3の一側面13が下向きとなるように形成さ
れている。 ダイ22の前面には、取付部2の下面に対し形状変形手
段としての脚片7を突設するための副押出口21aが前記
押出口21と連通して開口されている。 さらに、ダイ22の前面には、ガイドレール28に案内さ
れて前記副押出口21aに向けて進退されるシャッタ29が
装着されている。そしてシャッタ29が進退されること
で、副押出口21aから押出される脚片7の突出量が任意
に変化されるようになっている。 すなわち、押出機20から給送される加硫ゴム材料はダ
イ22の押出口21及び副押出口21aからそれぞれ押出され
る。そして、前記押出口21から押出される加硫ゴム材料
によってウエザストリップ1を構成するための押出成形
品1´が形成されると同時に、副押出口21aから押出さ
れる加硫ゴム材料によって脚片7が前記押出成形品1´
と一体に形成される。 前記押出口21及び副押出口21aから押出成形品1´及
び脚片7が一体に押出されるときに、その副押出口21a
に対し、シャッタ29が図示しない駆動装置によって進退
される。これによって図5と図7の(A)及び(B)に
示すように押出成形品1´の下面に対する脚片7の突出
量が変化されながら押出成形品1´の下面に脚片7が一
体に形成される。 前記したように、ダイ22の押出口21及び副押出口21a
より一体に押出されて形成された押出成形品1´及び脚
片7は、加硫槽23内の移送コンベア24によって移送さ
れ、引取装置27によって引取られる。 前記加硫槽23において、脚片7の下面と押出成形品1
´の一部が、移送コンベア24の移送面を治具として、同
移送面に接しながら移送される。そして、押出成形品1
´の加硫開始から半加硫の間において、押出成形品1´
の断面形状が形状変形手段としての脚片7の突出量に応
じて変化される。 そして、押出成形品1´よりなるウエザストリップ1
は、その各コーナ部1aにおける取付部2の取付面12とシ
ール部3の一側面13との角度Aが同ウエザストリップ1
の一般部1bの角度Bよりも所望とする角度だけ小さくな
る。 引続いて加硫槽23において押出成形品1´の加硫が完
了されることで、所要とする弾性を有するウエザストリ
ップ1となる。そして加硫槽23を通過したウエザストリ
ップ1は引取装置27によって引取られ、その引取装置27
の前方に配置された図示しないカッタによって所要長さ
に切断される。 最後に、前記ウエザストリップ1の脚片7が必要に応
じて切除などによって除去されることで、車両に装着さ
れるウエザストリップとなる。 なお、前記実施例1においては、図6に示すように、
形状変形ローラ25によって押出成形品1´の一部、例え
ば、シール部3を押付けて保持することで、押出成形品
1´の断面形状を安定よくかつ確実に変化させることが
できるが、形状変形ローラ25は必ずしも設けなくてもよ
い。すなわち、押出成形品1´の自重によってウエザス
トリップ1の断面形状を脚片7の突出量に応じて変化さ
せる事も可能である。 また、押出成形品1´に脚片7を突出させることな
く、加硫槽23内において、形状変形ローラ25によって押
出成形品1´の断面形状を変化させることも可能であ
る。 (実施例2) 次に、この発明の実施例2を図8〜図10にしたがって
説明する。 この実施例2では、加硫ゴム製の長尺弾性体が車両の
ドアパネルのフランジ上縁に組付けられるウエザストリ
ップである場合を例示するもので、図8において、ウエ
ザストリップ101は、取付部102と、シール部103とを一
体に備えている。 取付部102は、ドアパネルのフランジ11の端縁部に差
込まれて取付けられるように、断面略逆U字状に屈曲さ
れており、その肉厚の中央部に平帯状金属板よりなる芯
金108がインサートされている。 さらに、取付部102の相対する内壁面にはフランジに
係合して抜止めをなす係止突起109が突設されている。 また、シール部103は中空の筒状に形成されている。 そして、実施例2のウエザストリップ101は、ドアパ
ネルのフランジ111の端縁部に差込まれて組付けられた
ときに、フランジ111の湾曲部によって不測に傾くこと
がないように、シール部103の一部103aの断面形状が図
8の鎖線に示すように前記傾き方向とは逆方向に傾いて
変化されている。 この実施例2においては、ダイの押出口から押出成形
品を押出成形するときに、芯金108がインサートされて
平板状をなす取付部102の下面の片側縁に脚片107が、図
9と図10に示すように突出量O〜所要の突出量Hの範囲
において変化されながら取付部102と一体に押出成形さ
れる。 その後、ダイ前方の加硫槽において、図9と図10に示
すように、取付部102が脚片107の突出寸法に基づいて略
水平状をなす状態から所定角度だけ傾いた状態で移送コ
ンベア124によって移送される。 そして、押出成形品101´の加硫開始から半加硫の間
において、形状変形ローラ125によって押出成形品101´
のシール部103の一部103aが押圧されることで、押出成
形品101´の断面形状が脚片107の突出量に応じて変化さ
れる。 引続いて加硫槽において押出成形品101´の加硫が完
了されることで、所要とする弾性を有するウエザストリ
ップ101となり、引取装置によって引取られた後、所要
長さ寸法に切断される。 そして、脚片107が除去され、取付部102が逆U字状に
折曲されることで、図8に示すようにドアのフランジ11
1の端縁部に組付けられるウエザストリップ101となる。
すなわち、この実施例2においては、形状変形手段が脚
片107と形状変形ローラ125によって構成される。 (実施例3) 次に、この発明の実施例3を図11と図12にしたがって
説明する。 この実施例3においては、押出成形品101´の加硫開
始から半加硫の間において、その断面形状を変化させる
ために、脚片を設けることなく、形状変形手段としての
形状変形部材、好ましくは回転可能な形状変形ローラ13
0によって押出成形品101´の断面形状を変化させるよう
にした。 すなわち、加硫槽内には、押出成形品101´の上方に
所要数の回転可能な形状変形ローラ130が所定の同期を
もって昇降可能に設けられている。そして押出成形品10
1´の加硫開始から半加硫の間において、その押出成形
品101´の長手方向の所要部位に対し、形状変形ローラ1
30が下降し、そのローラによって押出成形品101´のシ
ール部103の一部103aが押圧されることで、その断面形
状が所望とする形状に変化される。そして、押出成形品
101´のシール部103の一部103aの断面形状を、同押出成
形品101´の長手方向のうちの所要とする長さだけ変化
させた後、形状変形ローラ130は、押出成形品101´の上
方に離反する待機位置まで上昇する。 その他の部分は、実施例2と略同様のため、同一部分
に対し同一符号を付記してその説明は省略する。 なお、前記実施例1〜3においては長尺弾性体がウエ
ザストリップである場合を例示したがこれに限るもので
はない。例えば、建築物の目地部に装着されるシール部
材であってもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−264827(JP,A) 特開 昭62−42821(JP,A) 特開 昭48−91177(JP,A) 実開 平1−152854(JP,U) 実開 平1−152856(JP,U) 実開 昭52−106484(JP,U) 特公 昭57−28342(JP,B2) 特公 昭59−40612(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 35/00 - 35/14
Claims (9)
- 【請求項1】加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口か
ら押出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段に
よって加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出
成形品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法で
あって、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫開
始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出成
形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾性
を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体の
製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突出
量を変化させながら突出した脚片によって構成されてい
ることを特徴とする加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項2】加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口か
ら押出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段に
よって加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出
成形品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法で
あって、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫開
始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出成
形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾性
を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体の
製造方法であって、 前記形状変形手段は、前記押出成形品の長手方向に突出
量を変化させながら突出した脚片と、加硫槽内の押出成
形品に当接する形状変形部材とによって構成されている
ことを特徴とする加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項3】加硫ゴム材料が押出成形用ダイの押出口か
ら押出されて形成された長尺の押出成形品を移送手段に
よって加硫槽内に移送し、前記加硫槽において前記押出
成形品を加硫させることで長尺弾性体を製造する方法で
あって、 前記ダイの押出口から押出成形品を押出成形し、 その後、前記加硫槽において、前記押出成形品の加硫開
始から半加硫の間に、形状変形手段によって前記押出成
形品の長手方向の一部における断面形状を変化させ、 引続いて前記押出成形品を加硫させることで所要の弾性
を有する長尺弾性体を製造する加硫ゴム製長尺弾性体の
製造方法であって、 長手方向に突出量が変化した脚片を一体に有する押出成
形品が形成される一方、 前記形状変形手段は、加硫槽内の前記押出成形品に当接
する形状変形部材によって構成されていることを特徴と
する加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項4】形状変形部材は、加硫槽内の押出成形品に
対し進退されることを特徴とする請求の範囲2又は3に
記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項5】押出成形品の脚片を加硫槽内に設けられた
治具に当接させながら移送することで押出成形品の断面
形状を変化させることを特徴とする請求の範囲1又は2
又は3に記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項6】押出成形品の脚片に対する治具は移送手段
の移送面によって構成されていることを特徴とする請求
の範囲5に記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項7】形状変形部材は、押出成形品の脚片の突出
量に応じて、同脚片を含む押出成形品全体のうちの一部
に対し接離することで押出成形品の断面形状を変化させ
ることを特徴とする請求の範囲2又は3に記載の加硫ゴ
ム製長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項8】形状変形部材は押出成形品の一部に接して
回転可能な形状変形ローラより構成されていることを特
徴とする請求の範囲2又は3又は7に記載の加硫ゴム製
長尺弾性体の製造方法。 - 【請求項9】押出成形品の加硫が完了した後、脚片が除
去されることを特徴とする請求の範囲1又は2又は3に
記載の加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7508040A JP3011769B2 (ja) | 1993-09-03 | 1994-08-31 | 加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21984193 | 1993-09-03 | ||
JP5-219841 | 1993-09-03 | ||
PCT/JP1994/001448 WO1995006553A1 (fr) | 1993-09-03 | 1994-08-31 | Procede permettant de produire des elastomeres allonges de caoutchouc vulcanise |
JP7508040A JP3011769B2 (ja) | 1993-09-03 | 1994-08-31 | 加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011769B2 true JP3011769B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=26523366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7508040A Expired - Lifetime JP3011769B2 (ja) | 1993-09-03 | 1994-08-31 | 加硫ゴム製長尺弾性体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011769B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP7508040A patent/JP3011769B2/ja not_active Expired - Lifetime
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