JP3011514B2 - 組み合わせカムシャフト用カム - Google Patents

組み合わせカムシャフト用カム

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JP3011514B2
JP3011514B2 JP3345526A JP34552691A JP3011514B2 JP 3011514 B2 JP3011514 B2 JP 3011514B2 JP 3345526 A JP3345526 A JP 3345526A JP 34552691 A JP34552691 A JP 34552691A JP 3011514 B2 JP3011514 B2 JP 3011514B2
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JP
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cam
shaft
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ridge
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JP3345526A
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清一 桐ケ谷
八郎 松永
マット ルーカス
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に用いられる
カムシャフトのカムに係わり、特に、シャフトとカムと
を個別に形成し、これらを圧入等の手段によって一体化
してなるカムシャフトに用いられるカムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関等においては、吸排気弁
の作動を行わせるために図3に示すようなカムシャフト
1が用いられており、このカムシャフト1は、中実ある
いは中空のシャフト2と、このシャフト2の外周面に一
体に設けられた複数のカム3とによって構成されてい
る。
【0003】そして、このようなカムシャフト1を形成
するための方法としては、切削加工や鋳造等によってシ
ャフト2とカム3とを一体的に形成する方法と、特開昭
63ー297707号公報に示されるように、シャフト
2とカム3とを個別に形成しておき、前記シャフト2の
表面に、転造等によって図4に示すように突条4を形成
し、また、カム3に、図5に示すように、前記シャフト
2が挿通される取付け孔5を形成するとともに、この取
付け孔5の内面に複数の突起6を中心線に沿って形成
し、前記シャフト2をカム3の取付け孔5内に挿入し
て、図4に矢印で示すように、前記シャフト2の突条4
にカム3の突起6を圧入することにより、この突起6を
突条4に食い込ませてシャフト2とカム3とを一体化す
る方法とが知られている。そして、前記カム3は焼結あ
るいは精密鋳造等の手段によって製造される。
【0004】このような後者の方法によると、突起6の
突条4への食い込みによって、シャフト2とカム3とが
連結されるとともに、これらの軸周りの相対移動が拘束
されてカム3の位置決めが確実に行われ、また、シャフ
ト2を共通部品として複数種のカム3の組み付けが可能
となり、多品種生産が容易であるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムシャフ
ト1には、一般的に、カム3とシャフト2との結合強度
を高めて、実機への装着時におけるシャフト2とカム3
との軸線周りの位置ずれが発生することを防止すること
が要求されており、また、前述の後者の技術において
は、シャフト2とカム3とを連結する際に、カム3の突
起6によってシャフト2の突条4を切削しながら圧着さ
せるようにしていることから、組み付け時に切削紛が発
生し、シャフト2やカム3に付着してしまい、組み付け
後における前記切削紛の除去処理を必要としていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点を有効に解消し得る組み合わせカムシャフト用カム
を提供せんとするもので、表面に突条が形成されたシャ
フトをカムに形成された取付け孔内に嵌合させることに
より、前記カムの内面によって前記突条を切削あるいは
塑性変形させて、前記シャフトとカムとを一体化してな
る組み合わせカムシャフトに用いられるカムであって、
前記取付け孔が軸方向から見て多角形状に形成されてい
るとともに、カムのベース円部における最大肉厚をTと
しまた最小肉厚をtとした場合、T/t<1.4の関係
に設定されていることを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2に基づき説明する。なお、以下の説明において、前
記従来例と共通する部分については同一符号を用いて説
明を簡略化する。
【0008】本実施例のカム11は、シャフト2が貫通
させられる取付け孔12が形成されており、そのプロフ
ィールは、前記取付け孔12の中心線Cから一定距離の
外表面を有するベース円部11aと、このベース円部1
1aと滑らかに連続し、かつ、前記中心線Cから漸次離
間して再度接近する外表面を有するノーズ部11bとに
よって構成されている。
【0009】前記取付け孔12は、その中心線Cの方向
から見て、正八角形に形成されており、そのベース円部
11aにおける肉厚が、取付け孔12のの角部において
最小肉厚tとなされ、隣接する角間の中間部において最
大肉厚Tとなるようになされている。
【0010】そして、前記最大肉厚Tと最小肉厚tと
は、T/t<1.4の関係となるように設定されてお
り、本実施例においてはT/t=1.2に設定されてい
る。
【0011】一方、前記形状の本実施例に係わるカム1
1は、焼結によって形成されており、例えば、水アマイ
ド法で製造された、平均粒径100μm、および、見か
け密度2.9g/cm3の鉄紛と、平均粒径10μmの
黒鉛紛とを混合したのちに、これを約6ton/cm2
の圧力で単軸成形し、圧紛密度7.0g/cm3の圧紛
体を形成し、この圧紛体を窒素雰囲気下で温度1050
℃で、30分予熱したのちに、温度1170℃で焼成す
ることによって製造される。
【0012】このような形状を有するカム11を、外周
面に転造加工によって複数条の突条4が形成されたシャ
フト2に圧入嵌合させたところ、カム11の取付け孔1
2の内面の平坦部によって前記突条4が、前記平坦部に
沿うように変形させられて非真円形状となされて、両者
が強固に一体化されたカムシャフト1が得られ、このよ
うな組み付けにおいて、切削紛の発生は殆ど見られなか
った。
【0013】このように、切削紛の発生が抑制されるの
は、カム11とシャフト2との圧入嵌合時において、前
記突条4が主に塑性変形させられることによるものと想
定される。
【0014】一方、前述のようにして組み上げられたカ
ムシャフト1を内燃機関に装着して、5000rpmで
1000時間の耐久試験を行ったのちにおいても、シャ
フト2に対するカム11の位置ずれが見られず、十分な
結合強度が得られることが確認された。
【0015】このことは、シャフト2とカム3とを切削
によって係合を行わせる従来の技術に比して、本実施例
に示すように、シャフト2とカム11とを主に塑性変形
によって圧着させる場合には、その結合強度の点で不利
になると考えられ、その対策が必要であるが、本実施例
においては、T/t(ベース円部11aにおける最大肉
厚/最小肉厚)=1.2としたことにより、前述のよう
に十分な結合強度が確保される。
【0016】そこで、T/tを変化させて、前述した条
件と同様の条件で耐久試験を行いその結合強度を測定し
たところ、表1に示す結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果において、T/t<1・4の領
域においては、カム11のずれは見られず、T/t≧1
・4においてカム11にずれが生じており、前者の関係
において有効な結合強度が得られる。
【0019】これは、取付け孔12を多角形状に形成し
て突状4の部分に圧入した場合、取付け孔12の角部に
図2に符号gで示すように隙間が形成され、この隙間g
の大きさが結合強度に影響を与えていると想定され、そ
の隙間gが、T/t<1・4とすることにより、適切な
値に設定されて接合強度の向上が図られるものと考えら
れる。
【0020】なお、前記実施例においては、シャフト2
に管を用いた例について示したが、中実の素材であって
も同様である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる組
み合わせカムシャフト用カムは、表面に突条が形成され
たシャフトをカムに形成された取付け孔内に嵌合させる
ことにより、前記カムの内面によって前記突条を切削あ
るいは塑性変形させて、前記シャフトとカムとを一体化
してなる組み合わせカムシャフトに用いられるカムであ
って、前記取付け孔が軸方向から見て多角形状に形成さ
れているとともに、カムのベース円部における最大肉厚
をTとしまた最小肉厚をtとした場合、T/t<1・4
の関係に設定されていることを特徴とするもので、カム
とシャフトとの組み付け時に、シャフトに形成された突
条を主に塑性変形させて切削紛の発生を抑さえることが
でき、これによって、後加工の簡略化を図ることがで
き、また、突条の塑性変形によるカムとシャフトとの結
合を行った場合においても、これらの結合強度を十分に
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例が適用されたカムシャフトの
要部を軸と直交する面において断面した図である。
【図3】カムシャフトの従来例を示す要部の斜視図であ
る。
【図4】従来の組み合わせカムシャフトの組み付け方法
を示す要部の縦断面図である。
【図5】従来の組み合わせカムシャフトに用いられるカ
ムの正面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト 2 シャフト 4 突条 11 カム 11a ベース円部 12 取付け孔
フロントページの続き (72)発明者 ルーカス マット リヒティンシュタイン国 9492 エッシ ェン (番地なし) プレス ウント シュタンツベルク アーゲー内 (56)参考文献 特開 平5−60203(JP,A) 特開 平5−10340(JP,A) 特開 平4−325704(JP,A) 特開 昭63−297707(JP,A) 特開 平2−150541(JP,A) 特開 昭62−199908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/04 B21K 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に突条が形成されたシャフトをカム
    に形成された取付け孔内に嵌合させることにより、前記
    カムの内面によって前記突条を切削あるいは塑性変形さ
    せて、前記シャフトとカムとを一体化してなる組み合わ
    せカムシャフトに用いられるカムであって、前記取付け
    孔が軸方向から見て多角形状に形成されているととも
    に、カムのベース円部における最大肉厚をTとしまた最
    小肉厚をtとした場合、これらが次式で示される関係に
    設定されていることを特徴とする組み合わせカムシャフ
    ト用カム。 T/t<1.4
JP3345526A 1991-12-26 1991-12-26 組み合わせカムシャフト用カム Expired - Lifetime JP3011514B2 (ja)

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KR101146766B1 (ko) * 2011-09-28 2012-05-17 주식회사 미보 캠 샤프트의 제조 방법
KR101129584B1 (ko) * 2011-09-28 2012-03-27 주식회사 미보 캠샤프트 어셈블리용 샤프트의 돌기 성형장치
JP6479166B2 (ja) * 2015-04-13 2019-03-06 三菱電機株式会社 アクチュエータ
KR101850005B1 (ko) * 2016-04-05 2018-04-18 자동차부품연구원 캠 샤프트 장치 및 캠 샤프트 장치의 제작 방법

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