JPH07189612A - 組み合わせカムシャフト - Google Patents

組み合わせカムシャフト

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JPH07189612A
JPH07189612A JP872992A JP872992A JPH07189612A JP H07189612 A JPH07189612 A JP H07189612A JP 872992 A JP872992 A JP 872992A JP 872992 A JP872992 A JP 872992A JP H07189612 A JPH07189612 A JP H07189612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
shaft
hardness
ridge
vickers hardness
Prior art date
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Pending
Application number
JP872992A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kirigatani
清一 桐ケ谷
Hachiro Matsunaga
八郎 松永
Lukas Matt
マット ルーカス
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Mitsubishi Materials Corp
PRESS AND STANZWERK AG
PRESS und STANZWERK AG
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
PRESS AND STANZWERK AG
PRESS und STANZWERK AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み合わせカムシャフトのシャフトとカムと
の結合強度を確保することを目的とする。 【構成】 表面に突条が形成されたシャフトをカムに形
成された取付け孔内に嵌合させることにより、前記カム
の内面によって前記突条を切削あるいは塑性変形させ
て、前記シャフトとカムとを一体化してなる組み合わせ
カムシャフトであって、前記シャフトの硬さがビッカー
ス硬度150〜550であり、前記カムの接合部の硬さ
がビッカース硬度180〜650であり、かつ、カムの
硬さがシャフトの硬さの1.2倍以上であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に用いられる
カムシャフトに係わり、特に、シャフトとカムとを個別
に形成し、これらを圧入等の手段によって一体化してな
るカムシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関等においては、吸排気弁
の作動を行わせるために図1に示すようなカムシャフト
1が用いられており、このカムシャフト1は、中実ある
いは中空のシャフト2と、このシャフト2の外周面に一
体に設けられた複数のカム3とによって構成されてい
る。
【0003】そして、このようなカムシャフト1として
は、切削加工や鋳造等によってシャフト2とカム3とを
一体化したものや、特開昭63ー297707号公報に
示されるように、シャフト2とカム3とを個別に形成し
ておき、前記シャフト2の表面に、転造等によって図2
に示すように突条4を形成し、また、カム3に、図3に
示すように、前記シャフト2が挿通される取付け孔5を
形成するとともに、この取付け孔5の内面に複数の突起
6を中心線に沿って形成し、前記シャフト2をカム3の
取付け孔5内に挿入して、図3に矢印で示すように、前
記シャフト2の突条4にカム3の突起6を圧入すること
により、この突起6を突条4に食い込ませて、前記シャ
フト2とカム3とを一体化した組み合わせカムシャフト
とが知られている。
【0004】そして、前記カム3は焼結あるいは精密鋳
造等の手段によって製造され、また、前記突起6は図示
した台形状のもの以外に、真円形の一部または複数箇所
を内方へ向けて隆起させた形状のものも用いられ、この
場合には、隆起部によって前記突条4を、主に塑性によ
って隆起部の内面に添うように変形させて、シャフト2
とカム3との結合ならびに軸回りの回転止めを行うよう
になっている。
【0005】このような組み合わせカムシャフト1によ
ると、突起6の突条4への主に切削による食い込みによ
って、あるいは、突条4の主に塑性による隆起部の内面
に添った変形により、シャフト2とカム3とが連結され
るとともに、これらの軸回りの相対回動が拘束されてカ
ム3の位置決めが行われ、これによって、シャフト2を
共通部品として複数種のカム3の組み付けが可能とな
り、多品種生産が容易になるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の組み
合わせカムシャフト1においては、カム3へ負荷がかか
った場合におけるシャフト2とカム3との軸線回りの位
置ずれの発生を防止するために、シャフト2とカム3と
の結合強度を極力高めることが要求されるが、組み合わ
せるシャフト2とカム3の種類によっては、要求されて
いる結合強度が得られない場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、前述の組み合わせカムシャフトにおけるシャフ
トとカムとの結合強度の低下は、シャフトのカムへの圧
入時に、突起6や隆起部がシャフト2の突条4によって
切削ないしは塑性変形させられて、前者においては突起
6の突条4への食い込みが不十分となり、また、後者に
おいては、隆起部が真円形状に接近させられて、何れに
おいても軸回り方向への係止力が低下することに起因し
ていることを知見し本発明に至ったもので、その特徴と
するところは、表面に突条が形成されたシャフトをカム
に形成された取付け孔内に嵌合させることにより、前記
カムの内面によって前記突条を切削あるいは塑性変形さ
せて、前記シャフトとカムとを一体化してなる組み合わ
せカムシャフトであって、前記シャフトの硬さをビッカ
ース硬度150〜550とし、前記カムの接合部の硬さ
をビッカース硬度180〜650とし、かつ、カムの硬
さがシャフトの硬さの1.2倍以上としたことにある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
なお、本実施例のシャフトおよびカムの形状は、前記従
来の組み合わせカムシャフトと同様のため、以下の説明
においては、これらのシャフトやカムについて図2およ
び図3に基づき同一符号を用いて説明する。
【0009】本実施例に示すシャフト2は、直径22m
mの機械構造用炭素鋼管(STKM17C)をシャフト
素材とし、このシャフト素材に施す熱処理の条件を変化
させながら、ビッカース硬度(Hv)が、表1に示され
るような価を有するシャフト2を得た。
【0010】前述の熱処理は、加熱速度10℃/min
で200℃〜700℃まで加熱したのちに、この200
℃〜700℃の温度で2時間未満保持し、そののちに空
冷により常温まで冷却するものであり、これらの条件
(加熱温度・加熱時間)を変化させることによって、そ
の硬さをビッカース硬度(Hv)で表1に示すように変
化させた。
【0011】そして、これらの各物性を有するシャフト
2に転造加工を行って、ピッチが1mmで、シャフト2
の表面からの突出高さを0.5mmを目標として、10
条の突条4を形成した。
【0012】一方、前記形状の本実施例に係わるカム3
は、焼結によって形成されており、例えば、水アトマイ
ズ法で製造された、平均粒径100μm、および、見か
け密度2.9g/cm3の鉄紛と、平均粒径10μmの
黒鉛紛とを混合したのちに、これを約6ton/cm2
の圧力で単軸成形し、圧紛密度7.0g/cm3の圧紛
体を形成し、この圧紛体を窒素雰囲気下で温度1050
℃で、30分予熱したのちに、温度1170℃で焼成
し、こののち870℃で焼き入れし、さらに焼き戻しす
ることによって製造し、前記焼き戻し温度を変化させる
ことにより、その硬度をビッカース硬さ(Hv)で表1
に示すように変化させた。
【0013】
【表1】
【0014】このようにして製造された複数の硬度の異
なるシャフト2とカム3とを相互に圧入固定してカムシ
ャフト1を組み上げ、このカムシャフト1を内燃機関の
動弁機構に組み付けて、5000rpmの回転速度で1
000時間継続して弁の開閉動作を行わせ、その際のカ
ム3のシャフト2に対する軸回りの位置ずれ量を測定
し、その結果を表1に示した。
【0015】この表1において、前記カム3の位置ずれ
量が極めて微小であるものを「△」とし、また、全く位
置ずれがなかったものを「○」とし、大きなずれが生じ
たものを「×」とした。
【0016】表1の結果から明らかなように、ビッカー
ス硬度が150〜550のシャフト2と、ビッカース硬
度が180〜650のカム3で、かつ、カム3の硬さが
シャフト2の硬さの1.2倍以上である組み合わせにお
いて、結合強度が十分なカムシャフト1が得られる。
【0017】これは、前述の硬度条件の組み合わせによ
り、カム3の突起6がシャフト2の突条4を確実に切削
して、この突条4に対し十分な食い込みが行われている
ことによるものである。
【0018】なお、前記実施例においては、シャフト2
に管を用いた例について示したが、中実の素材であって
も同様である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる組
み合わせカムシャフトは、表面に突条が形成されたシャ
フトをカムに形成された取付け孔内に嵌合させることに
より、前記カムの内面によって前記突条を切削あるいは
塑性変形させて、前記シャフトとカムとを一体化してな
る組み合わせカムシャフトであって、前記シャフトの硬
さがビッカース硬度150〜550であり、前記カムの
接合部の硬さがビッカース硬度180〜650であり、
かつ、カムの硬さがシャフトの硬さの1.2倍以上であ
ることを特徴とするもので、カムの内面によりシャフト
の突条を確実に切削あるいは塑性変形させ、これによっ
てカムのシャフトに対する軸回り方向への係合を十分な
ものとし、これらの結合強度を十分に確保することがで
きる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なカムシャフトの構造例を示す要部の斜
視図である。
【図2】従来の組み合わせカムシャフトの組み付け方法
を示す要部の縦断面図である。
【図3】従来の組み合わせカムシャフトに用いられるカ
ムの正面図である。
【符号の説明】 1 カムシャフト 2 シャフト 3 カム 4 突条 5 取付け孔 6 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 八郎 新潟県新潟市小金町三番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内 (72)発明者 ルーカス マット リヒティンシュタイン国 9492 エッシェ ン (番地なし) プレス ウント シュ タンツベルク アーゲー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に突条が形成されたシャフトをカム
    に形成された取付け孔内に嵌合させることにより、前記
    カムの内面によって前記突条を切削あるいは塑性変形さ
    せて、前記シャフトとカムとを一体化してなる組み合わ
    せカムシャフトであって、前記シャフトの硬さがビッカ
    ース硬度150〜550であり、前記カムの接合部の硬
    さがビッカース硬度180〜650であり、かつ、カム
    の硬さがシャフトの硬さの1.2倍以上であることを特
    徴とする組み合わせカムシャフト。
JP872992A 1992-01-21 1992-01-21 組み合わせカムシャフト Pending JPH07189612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP872992A JPH07189612A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 組み合わせカムシャフト

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JP872992A JPH07189612A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 組み合わせカムシャフト

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JPH07189612A true JPH07189612A (ja) 1995-07-28

Family

ID=11701044

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JP872992A Pending JPH07189612A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 組み合わせカムシャフト

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JP (1) JPH07189612A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105023A (ja) * 2012-05-09 2016-06-09 デルファイ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル 駆動シャフト潤滑

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016105023A (ja) * 2012-05-09 2016-06-09 デルファイ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル 駆動シャフト潤滑

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Effective date: 20000404