JP3011488B2 - 表示器用基板 - Google Patents

表示器用基板

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JP3011488B2
JP3011488B2 JP15197491A JP15197491A JP3011488B2 JP 3011488 B2 JP3011488 B2 JP 3011488B2 JP 15197491 A JP15197491 A JP 15197491A JP 15197491 A JP15197491 A JP 15197491A JP 3011488 B2 JP3011488 B2 JP 3011488B2
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弘 稲村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる金属層−絶縁
層−金属層から成る非線形素子を画素毎に有する表示器
用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示器に於ては高時分割マト
リクス駆動を行うために、比較的製造しやすい金属層−
絶縁層−金属層から成る非線形素子を用いることが多
い。この様な素子は例えば特開昭57−197592号
公報とか特開昭59−78386号公報で示されてお
り、その断面を示す図8に従ってその素子を説明する。
信号線の1部を利用してタンタルから成る第1の金属層
31を形成し、その表面に酸化タンタルから成る絶縁層
32を形成し、さらに絶縁基台33の上に画素電極34
を形成している。そして絶縁層32と画素電極34を電
気的に接続する様に第2の金属層35を形成して、非線
形素子を完成させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】更に、上述の非線形素
子の電流−電圧特性を図3の特性Bとして示す。この素
子の第1の欠点はオフ電流が高い事である。すなわち非
点灯時電圧4Vに対する電流が高すぎて液晶から電荷を
取り去り、液晶に印加する電圧が下がりすぎて、液晶の
駆動が出来なくなる。これは酸化タンタルの絶縁層の障
壁が低いため抵抗が小さくなり、オフ電流が高くなるた
めである。第2の欠点は特性の立上りが急峻でないため
表示のコントラストが低い事である。すなわち、非線形
素子を解析するプールフレンケルの式に於いて、立上り
の程度を示すβ値は3.0という低い値である。そし
て、絶縁層を薄くすると、製造上バラツキを管理出来な
くなるので、30nm以上の厚さが必要となり、この様
に絶縁層が比較的厚いため立上りβ値が急峻でなくな
る。第3の欠点は非線形素子に印加される電圧の極性が
変わると、電流−電圧特性が非対称となり、通常の対称
な交番波形で液晶を駆動する時、直流分が残って、液晶
表示器の寿命が短かくなる事である。これは絶縁層によ
る障壁の立上りの傾きと立下りの傾きが違がうためであ
る。故に本発明はかかる欠点を解消し、オン電流が低
く、かつ立上りが急峻であり、かつ対称性を有する表示
器用基板を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、絶縁基台の上に窒化タンタルから成る第
1の金属層を形成し、その表面に異なる窒化率を有する
複数の窒化タンタル酸化物の層から成る絶縁層を形成す
る。そしてその絶縁層上に第2の金属層を形成し、それ
に電気的に接続された画素電極を絶縁基台上に形成する
ものである。より好ましくは、絶縁層として第1の金属
層の表面に第1の絶縁層を形成し、その第1の絶縁層の
少なくとも上面に、その第1の絶縁層よりも窒化率の低
い第2の絶縁層を形成するものである。またより好まし
くは、第1の金属層として絶縁基台上に第1の窒化タン
タル層を形成し、その上にそれより窒化率の高い第2の
窒化タンタル層を形成する。そして絶縁層を第1、第2
の窒化タンタル層の表面に形成するものである。
【0005】
【作用】本発明は上述の様に、窒化タンタル酸化物から
成る絶縁層を形成するので、障壁が高く抵抗が大きいの
で、オフ電流が小さくなる。そして異なる窒化率を有す
る複数の窒化タンタル酸化物の層から成る絶縁層を形成
し、また電流−電圧特性を主に制御するのはその中の1
つの層であるので、特性を決める絶縁層の厚さが実質的
に小さくなり、立上りβ値は急峻となる。更にこの絶縁
層は異なる窒化率を有する複数の窒化タンタル酸化物の
層を有している。故に、第1の金属層と1方の窒化タン
タル酸化物が接触する障壁の立上りの傾きと、他方の窒
化タンタル酸化物と第2の金属層が接触する障壁の立下
りの傾きを同程度にする事が出来る。従って、印加電圧
の極性が変わる時、電流は略対称となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面に従って説
明する。図1は本実施例に係る表示器用基板の要部断面
図であり、図2はその表示器用基板の平面図である。こ
れらの図に於て、1はガラス板、表面処理済プラスチッ
ク板、絶縁膜付金属板、セラミック板等からなる絶縁基
台であり、必要に応じて平坦化膜等の地下層を有しても
よい。2はその絶縁基台1の上に形成された窒化タンタ
ルから成る第1の金属層であり、例えば厚さ100〜5
00nmの窒化タンタル(TaY)から出 来ている。
この第1の金属層2は同一平面上に複数本が整列して配
置され、長尺の信号線部分と、その信号線部分から同一
方向に突出した素子部分を成す様に形成されている。も
っと詳細には、絶縁基台1をセットした真空チャンバを
約1×10-4〜1×10-3パスカルの真空にする。その
後、アルゴンなどの希ガスとともに一定の流量の窒素ガ
スをチャンバ内に導入しつつタンタルをスパッタリング
して、絶縁基台1の上に窒化タンタルを堆積し、その
後、この窒化タンタルをパターニングして第1の金属層
2を形成する。また、この第1の金属層2は窒化率、す
なわちYの値が0.7〜3.0になる様に形成される。
【0007】この第1の金属層2の上面のみに、別の窒
化タンタル層(図示せず)を上述の方法と同じ方法で形
成し、例えば窒化率0.1〜0.4、厚さ5〜25nm
の窒化タンタルからなる層を形成する。そして、第1の
金属層2とその上面に形成された別の窒化タンタル層を
例えば0.01重量%クエン酸水溶液などを用いて、約
35Vで印加し陽極酸化を行う。その結果、第1の金属
層2の表面に、窒化タンタル酸化物(TaOXY )か
ら成る第1の絶縁層3が形成され、その側面の厚さは約
30nmであり、上面の厚さは5〜25nmであり、窒
化率Yは0.7〜3.0である。更に、第1の絶縁層3
の上面に、窒化タンタル酸化物(TaO xy)から成
る第2の絶縁層4が形成され、上述の別の窒化タンタル
層を全部酸化したものであり、窒化率Yは0.1〜0.
4である。また上述の様に、第1の絶縁層3の上面の厚
さと第2の絶縁層4の厚さの和は約30nmである。5
は第1、第2の絶縁層3と4より成る絶縁層である。6
は第1の金属層2とその表面に形成された絶縁層5より
成る信号電極であり、長尺の巾3〜50μmの信号線部
分7と巾5〜10μmの素子部分8を有する。信号線部
分7は抵抗が高い場合は、その表面をエッチングして絶
縁層5を除いた後に、クロムから成る金属層を積層して
抵抗を下げてもよい。また上述の絶縁層5の形成方法と
して、他に熱酸化、プラズマ酸化、又は酸素イオンの打
込みをしても良い。
【0008】更に、9は第1の絶縁層3の側面および第
2の絶縁層4の上面と側面にそれぞれスパッタにて形成
された、クロム、アルミニウム等から成り、例えば巾5
〜10μm、厚さ10〜200nmを有する第2の金属
層である。10はその第2の金属層9に電気的に接続さ
れ、絶縁基台1の上にスパッタにて形成された、酸化イ
ンジウム系透明電極などからなる画素電極である。上述
の構成により、表示器用基板11が完成される。
【0009】次に上述の実施例に於ける電流−電圧特性
を図3に特性Aとして示す。この図に於て、横軸は非線
形素子に印加される電圧であり、縦軸は非線形素子を流
れる電流を対数目盛で示している。この特性Aに於て、
オフ電流、すなわち表示非点灯時電圧、4Vに対する電
流は、10- 11Aであり、従来の5×10- 11Aと比べ
て、20%という小さい値となる。次に、立上りの程度
を示すβ値は、特性Aでは4.0となり、従来の3.0
と比べて相当大きな値となる。更に印加される電圧の極
性が変わる時の電流は略対称となり、従来の非対称性と
比べて、実用上、問題のないレベルである事が判かる。
【0010】更に上述の特性Aが得られる理由を図4に
障壁の高さ、すなわちポテンシャルエネルギーの特性図
に従って説明する。この図に於て、横軸は第2の金属層
9の表面からの距離を示し、縦軸は各層の障壁の高さを
示す。この障壁の高さを説明すると、第2の金属層9の
低い障壁を有する区間Cと、第2の絶縁層4との境界で
急に立上り、しばらく安定して第2の絶縁層4の酸化率
は奥に行く程小さくなるので徐々に立下がり区間Dを過
ぎる。そして第1の絶縁層3と接触すると、窒化率が高
いので急に立上り最も高い障壁となる。第1の絶縁層3
の表面付近の高濃度の窒化領域を過ぎると、窒素分が少
なくなり、また酸化率が減るので急に立下る。この区間
Eを過ぎると酸化率が徐々に減るので、障壁も緩やかに
立下がり区間Fを過ぎる。そして第1の金属層2と接触
して区間Gへと続き、終了する。
【0011】次に、非線形素子の電流−電圧特性を解析
するプールフレンケルの式に於て、特性の立上りの程度
を示すβ値は絶縁層の厚さの平方根に反比例する。そし
て本実施例では上述の様に、第1の絶縁層3により最も
高い障壁を有し、プールフレンケルの式に於ても、この
障壁が支配的に動作する。従来の素子の障壁の高さを図
4に於て点線で示している。故に本実施例では従来の障
壁よりも格段に高い障壁を有するため、抵抗が大きくな
り、低い印加電圧領域で流れる電流、すなわちオフ電流
が小さくなる。
【0012】更に本実施例では、第1の絶縁層3により
巾の狭い高い障壁を有し、この巾、すなわち区間Eの長
さが上述のβ値を決定する絶縁層の厚さに相当する。従
来の絶縁層の厚さは区間Dの長さと区間Fの長さの和で
ある。故に本実施例の絶縁層の厚さは従来と比べて小さ
くなるので、β値が大きくなり、立上りが急峻となる。
次に非線形素子に正又は負の電圧を印加した時の電子波
をそれぞれH、Iで示す。本実施例では、第1の絶縁層
3により巾の狭いかつ高い障壁を設けるので、各障壁の
傾きJとKを同程度に形成する事が出来る。故に量子力
学のシュレディンガー方程式を上述の障壁の高さ、すな
わちポテンシャルエネルギーを条件として解くと、電子
波HとIの波動関数は同じとなる。すなわち印加電圧の
極性が変わる時、電流は略対称となる。これに対して、
従来の非線形素子の障壁の形状をLで示すが、これによ
り絶縁層の障壁の傾き、すなわちJとLが大きく異な
り、電流−電圧特性が非対称になる。
【0013】次に、本発明の第2実施例を図面に従って
説明する。図5は本実施例に係る表示器用基板の要部断
面図である。この図に於て、絶縁基台1の第1の金属層
2と画素電極10は上述の第1実施例と同じものであ
る。第1の金属層2の表面に、窒化タンタル酸化物(T
aOxY)から成る第1の絶縁層12が形成され、側
面と上面の厚さは共に約15nmであり、窒化率Yは
0.7〜3.0である。そして第1の絶縁層12の上面
と側面に窒化タンタル酸化物(TaOxy)から成る
第2の絶縁層13が形成され、その厚さは約15nmで
あり、窒化率yは0.1〜0.4である。また第1、第
2の絶縁層12と13の厚さの和は約30nmである。
この様にして、14は第1、第2の絶縁層12と13よ
り成る絶縁層である。第2の絶縁層13は、延びる他端
が画素電極10に接続してもよいし、又は更に延びて画
素電極10と絶縁基台1の間に形成してもよい。15は
第2の絶縁層13の上面と側面にそれぞれ形成された、
クロム等から成る第2の金属層であり、その他端は画素
電極10に電気的に接続されている。
【0014】上述の様に、本実施例と第1実施例の主な
相違点は、第1の絶縁層12の側面も第2の絶縁層13
と接触して形成している事である。第1実施例に於て、
素子部分8の巾と第2の金属層9の巾を共に5μmとし
て、第1、第2の絶縁層3と4の接触する面積は5μm
×5μm=25μm2 である。これに対して第2実施例
に於て、第1の金属層2の厚さを250nmとすると、
第1、第2の絶縁層12と13のの接触する面積は、両
側面も加算されるので、5μm×5μm+2×5μm×
250nm=27.5μm2 となる。故に第1実施例に
比べて、接触面積は10%増加となり、上述の第1実施
例で述べた効果、すなわちβ値が4.0であったもの
が、第2実施例では、この接触面積の増大により効果が
更に増し、結果β値が4.3となり、更に急峻性が良く
なる。またオフ電流値と電流の対称性は第1実施例と同
程度である。
【0015】次に、本発明の第3実施例を図面に従って
説明する。図6は本実施例に係る表示器用基板の要部断
面図である。この図に於て、絶縁基台1と第2の金属層
9と画素電極10は上述の第1実施例と同じものであ
る。16は絶縁基台1の上に形成された第1の窒化タン
タル層であり、例えば厚さが50〜300nmであり、
平面から見た形状と大きさは上述の第1実施例と同じで
ある。この第1の窒化タンタル層16は蒸着温度300
℃の真空チャンバー内に於て真空にした後、窒素(N
2)を約5SCCMの流量で流し、スパッタして得られ
る。その結果、第1の窒化タンタル層16は窒化率が約
0.2程度と抵抗値が20Ω/□以下の特性値を有す
る。そして17は第1の窒化タンタル層16の上に積層
して設けられた第2の窒化タンタル層であり、例えば厚
さが50〜300nmであり、平面から見た形状と大き
さは第1の窒化タンタル層16と同じである。この第2
の窒化タンタル層17は窒素を約30SCCMの流量で
流しスパッタして得られる。その結果、窒化率が約0.
7程度と抵抗値が20Ω/□以上の特性値を有する。1
8は第1、第2の窒化タンタル層16と17より成る第
1の金属層である。
【0016】19は第1の絶縁層20と第2の絶縁層2
1から成る絶縁層である。第1の絶縁層20と第2の絶
縁層21はそれぞれ第1の窒化タンタル層16と第2の
窒化タンタル層17の表面に形成された絶縁層である。
そして例えば共に厚さ40〜100nmの窒化タンタル
酸化物から成り、第1の窒化タンタル層16とその上に
積層された第2の窒化タンタル層17を陽極酸化するこ
とによって得られる。
【0017】そして上述の実施例に於ける電流−電圧特
性を図7に特性Mとして示す。この図に於て、オフ電流
は2×10-11Aであり、従来の5×10-11Aと比べ
て、40%という小さい値となる。次に立上りの程度を
示すβ値は5.0となり、従来の3.0と比べて大きな
値となる。更に電流の対称性は第1、第2実施例と比べ
て劣るが、従来よりも改善されている。
【0018】更に上述の特性Mが得られる理由を再び図
7に従って説明する。本実施例に於て、窒化率の低いす
なわち低い抵抗値を有する第1の絶縁層20を流れる電
流の対電圧特性は破線Nの様に急な傾斜を有する。これ
は図6の非線形素子に於て水平長さ(巾)が3〜10μ
mであり、第1の窒化タンタル層16の厚さが50〜3
00nmであるので、これは第2実施例で述べた様に、
非線形素子の全体の面積の約1/10位になり、電流値
も約1/10になる。その結果、特性Nはオン電流値に
相当する高い電圧領域では特性Mに近づく。また窒化率
の高いすなわち高い抵抗値を有する第2の絶縁層21を
流れる電流の対電圧特性は一点鎖線Pの様になる。これ
は図6の非線形素子に於て、上述の理由により、非線形
素子の全体の電流値の約9/10になる。その結果、オ
フ電流値に相当する低い電圧領域では特性Mに近づく。
そして非線形素子を実際流れる電流は、特性Nと特性P
を重畳したものであり、結果,特性Mとなる。
【0019】そして、本発明の第3実施例に従い、例え
ば本発明の表示器用基板と対向電極を有する基板で液晶
を挟持して液晶表示器を形成する。12インチ相当の有
効画面内に232000個乃至816000個の画素電
極と非線形素子を具備し動作させ、マージン2.5V以
上の急峻性ある駆動特性を示す。そして1/100デュ
ーティ乃至1/700デューティの高時分割駆動におい
てコントラスト比30:1〜60:1の表示品質の良い
表示を行うことが出来る。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述の様に、窒化タンタル酸化
物から成る絶縁層を形成するので、従来の酸化タンタル
から成る絶縁層と比べて、障壁の高さが高くなる。故に
抵抗が大きくなりオフ電流が小さくなる。具体的には従
来の20〜40%の値となる。また電流−電圧特性を主
に制御するのは複数の窒化タンタル酸化物の層の内、高
い障壁を有する1つの層である。故に特性を決める絶縁
層の厚さが実質的に小さくなり、β値が大きくなり急峻
となる。具体的には従来β値3.0であるが、本発明で
は4.0〜5.0となる。更に絶縁層は異なる窒化率を
有する複数の窒化タンタル酸化物の層を有する。故に第
1の金属層と絶縁層が接触する障壁の傾きと、絶縁層と
第2の金属層が接触する障壁の傾きを同程度にする事が
出来る。従って電流は略対称となり、従来の非対称性と
比べて実用上問題がないレベルに達する。その結果、本
発明は異なる窒化率を有する複数の窒化タンタル酸化物
の層を組合せる事により、望ましい電流−電圧特性を得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る表示器用基板の要部
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る表示器用基板の平面
図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る非線形素子と従来の
非線形素子を比較して示す電流−電圧特性図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る非線形素子の障壁の
高さを示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る表示器用基板の要部
断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る表示器用基板の要部
断面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る非線形素子の電流−
電圧特性図である。
【図8】従来の表示器用基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基台 2,18 第1の金属層 3,12,20 第1の絶縁層 4,13,21 第2の絶縁層 5,14,19 絶縁層 9,15 第2の金属層 10 画素電極 11 表示器用基板 16 第1の窒化タンタル層 17 第2の窒化タンタル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲村 弘 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 村上 誠 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−118601(JP,A) 特開 昭57−144584(JP,A) 特開 平1−281437(JP,A) 特開 平2−257123(JP,A) 特開 平2−298921(JP,A) 特開 平3−293329(JP,A) 特開 昭61−169882(JP,A) 特開 平4−180551(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/136 510

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基台と、その絶縁基台上に形成され
    た窒化タンタルから成る第1の金属層と、その第1の金
    属層の表面に形成され窒化タンタル酸化物の層から成
    る絶縁層と、その絶縁層上に形成された第2の金属層
    と、その第2の金属層に電気的に接続され前記絶縁基台
    上に形成された画素電極とを有した表示器用基板におい
    て、前記絶縁層は前記第1の金属層の表面に形成された
    第1の絶縁層と、その第1の絶縁層よりも窒化率が低く
    かつその第1の絶縁層の少なくとも上面に形成された第
    2の絶縁層より成る事を特徴とする表示器用基板。
  2. 【請求項2】 絶縁基台と、その絶縁基台上に形成され
    た窒化タンタルから成る第1の金属層と、その第1の金
    属層の表面に形成された窒化タンタル酸化物の層から成
    る絶縁層と、その絶縁層上に形成された第2の金属層
    と、その第2の金属層に電気的に接続され前記絶縁基台
    上に形成された画素電極とを有する表示器用基板におい
    て、前記第1の金属層は前記絶縁基台上に形成された第
    1の窒化タンタル層と、その第1の窒化タンタル層の上
    に形成されそれより窒化率の高い第2の窒化タンタル層
    より成り、そして前記絶縁層は前記第1、第2の窒化タ
    ンタル層の表面に形成された異なる窒化率を有する複数
    の窒化タンタル酸化物の層から成る事を特徴とする表示
    器用基板。
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