JP3011320U - Ｘ線防護オーバーグラス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のＸ線防護用の眼鏡は、重く着脱が容易で
ないためあまり使用しなかった。そこでオーバーグラス
タイプのＸ線防護用の眼鏡にすると軽く容易に着脱でき
使用頻度が向上し、眼球へのＸ線被曝軽減につながる。 【構成】オーバーグラスの構造として、柄の部分に抗菌
プラスチック（４）、前面・側面・上面に含鉛メタクリ
ル樹脂（３）を使用することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は医療現場でのＸ線検査の増加に伴い術者の被曝も増え、その術者の 特に眼球の水晶体被曝の軽減の必要性から、Ｘ線防護用の眼鏡に関するものであ る。

従来、Ｘ線防護用の眼鏡は個人の視力に調整した特製の含鉛眼鏡を使用するか 、眼鏡を付けた人が自分の眼鏡の上に含鉛ガラスを引っかけるタイプを用いてい たが、これらは眼鏡を掛けている人に限られる。近年、眼鏡タイプ以外のゴーグ ルやパノラマシールドタイプのＸ線防護具は、眼鏡の有無に関係なく使用できる が、それ自身が重く頭の上からかぶり固定しずらく不便であった。

本考案は、それら欠点を除くためになされたもので、眼鏡を付けたまま術者個 人眼鏡を覆うオーバーグラスタイプであるため眼鏡の有無に関係なく使用できる 。本考案の材質には、オーバーグラス本体（１）に透明の含鉛メタクリル樹脂素 材（３）と抗菌プラッチク素材（４）を使用するため全体が透明で軽くなる。こ のため従来のゴーグルタイプより全体が透明で視界が良く、パノラマタイプより 小さく軽く容易に着脱できる。

本考案の構造は、オーバーグラス本体（１）の前面や側面さらに上面に含鉛メ タクリル樹脂素材（３）を用いることにより従来のＸ線防護用の眼鏡に比べ顔面 との隙間がなく密着することにより眼球のＸ線防護が完全にでき、眼球への細菌 ・血液感染防止にも役立つことになる。また、Ｘ線防護に直接関係ない柄（２） の部分に空気穴（７）を開けることでさらに軽くなり眼鏡の曇り止めにもなる。

オーバーグラス本体の骨組みや柄の部分を他の素材を使用することは可能である 。

本考案は、このような構造であるから、眼鏡の有無に関係なく一般的な眼鏡と 同じように掛けることができ容易に脱着が可能で軽くて清潔洗浄が容易となる。

また、使用中にＸ線防護オーバーグラスのズレ防止にオーバーグラスの柄（２） の先からひも（６）とストッパー（５）により固定することも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の斜視図である。

【図２】 本考案の素材の説明図である。

【図３】 本考案の装着時の側面図である。

【符号の説明】

（１） オーバーグラス本体 （２）柄 （３） 含鉛メタクリル樹脂素材 （４） 抗菌プラス
チック素材 （５） ストッパー （６）ひも （７）空気穴 （８）眼鏡 （９） オーバーグラス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オーバーグラスの構造（１）で含鉛メタ
   クリル樹脂素材を取り付けたＸ線防護用の眼鏡。