JP3011159B2 - Atm通信制御装置 - Google Patents

Atm通信制御装置

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JP3011159B2
JP3011159B2 JP30459997A JP30459997A JP3011159B2 JP 3011159 B2 JP3011159 B2 JP 3011159B2 JP 30459997 A JP30459997 A JP 30459997A JP 30459997 A JP30459997 A JP 30459997A JP 3011159 B2 JP3011159 B2 JP 3011159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM通信制御装置
に関し、特に複数チャンネル(channel)の送信
スケジューリングをCAMを用いて設定する制御装置の
ATM通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のATM通信制御装置は、
ATM(AsynchronouaTransfer
Mode)通信のサービスクラスの一つであるABR
(Avilable Bit Rate)を実現すると
き、CAMを利用して送信スケジューリングを制御する
方法で回路構成され、ネットワークの輻輳状態をフィー
ドバックして最適な送信レートでデータ送信を行うこと
を目的として用いられている。
【0003】従来の回路構成を図7に示す。送信部5
は、ABRスケジューラ1のアドレス出力addres
s_out8によりATMセルの送信を行う。ABRス
ケジューラ1は、タイマー3とATMセルの送信時刻を
決定するスケジューラ10とで構成される。
【0004】CAM4の動作モードには、CAMモード
とRAMモードとの2つのモードがある。RAMモード
ではchannelの番号に対応したアドレスにcha
nnelの送信時刻を書き込む。CAMモードでは検索
データとなる時刻tx_time7を入力とし、もし入
力データtx_time7とCAM4に登録されている
channelの送信時刻とが一致していたならば、そ
のchannelに対応したアドレスをaddress
_out8から出力し、hit9が“1”となる。(こ
こではhit9が“1”になることを“hit”と呼
ぶ)
【0005】システム・クロック2から生成されるタイ
マー3は、送信時刻を検索するためのデータ(時刻)t
x_time7を生成し、送信部5からのカウント・ア
ップ信号6により、送信部5が一つのATMセルを送信
処理できる間隔でカウント・アップする。
【0006】タイマー3は“hit”状態になるhit
9により停止する。送信部5は、受け取ったaddre
ss_out8のアドレスに対応するchannelの
ATMセルを送信する。送信後、スケジューラ10は、
“hit”したchannelの送信レートから次に送
信すべき時刻を計算し、CAM4をRAMモードにして
データの書き換えを行う。書き換えたデータとタイマー
3とが一致しなくなるので“hit”は解除(“0”)
され、タイマー3は動作を再開し、次の送信時刻と一致
するまでカウント・アップを続ける。
【0007】同じ送信時刻のchannelが存在する
場合、CAM4のアドレスの値の小さい方が優先処理さ
れ、同じ時刻のchannelがすべて処理されるまで
“hit”は解除されない。また、タイマー3はこの処
理が終了するまで停止している。
【0008】上記従来例の動作を図7とあわせて図8の
タイミング・チャートを用いて説明する。
【0009】2つのchannel(channel_
A.channel_B)が存在し、各々1/3の帯域
の送信レートでスケジューリングされており、送信時刻
の初期値は図8(A)に示すように、それぞれ“1”,
“1”でCAM4に登録されている。
【0010】タイマー3の時刻が“1”になるとCAM
4はhit状態となる(T1のタイミング)。chan
nel_Aの送信が終了し、スケジューラ10は現在の
時刻“1”と送信レート12から求められた間隔“3”
との和“4(=1+3)”をnext_time11に
出力し、T2のタイミングでCAM4に書き込み、ch
annel_Aの処理を終了する。
【0011】channel_Aの処理は終了している
が、channel_Bの送信時刻も“1”なので更に
hit状態は続き、channel_Bの処理はcha
nnel_Aと同様に行われる。(ここでは、同時刻に
スケジューリングされているchannelが複数個あ
り、CAM4の“hit”状態が続くことをマルチ・ヒ
ットと呼ぶ。)
【0012】channel_Bの送信が終了し、次の
送信時刻は現在の時刻“1”と送信レート12から求め
られた間隔“3”との和“4(=1+3)”をnext
_time11に出力し、T3のタイミングでCAM4
に書き込む。CAM4に登録されているデータが更新さ
れ、CAM4に入力された時刻とが一致しなくなること
で、hitは解除され、タイマー3はカウント・アップ
を再開する。
【0013】タイマー3の値は次の送信時刻の候補なる
channelがあるまでカウント・アップを続け、
“1→2→3→4”と変化する。タイマー3がカウント
・アップすると次の送信時刻である“4”でchann
el_A.channel_Bが再び“hit”状態と
なる(T4のタイミング)、channel_A.ch
annel_Bの送信が終了すると、CAM4には送信
時刻“7(=4+3)”が書き込まれて処理が終了す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】問題点は、複数のch
annelがCAMに登録されている場合において、同
じ送信時刻のchannelが存在するとき、図8
(H)に示すように正しい送信レートでデータ送信され
ないことである。
【0015】その理由は、タイマー3がマルチ・ヒット
を発生するカウント・アップを停止するので、実際に送
信データを送らなければならない実時刻(G)とタイマ
ー3で生成された送信時刻(H)とのギャップが生じ、
このスケジューリング動作を繰り返すことにより、送信
ギャップが増大し、スケジューリングされた送信時刻と
実際に送信される時刻とが徐々に離れていき、送信レー
トが守れないからである。
【0016】また、従来この種のATM通信制御装置
は、たとえば特開平08−242238号公報に示され
る図9のフローチャートのように、複数のchanne
lが同時刻にスケジューリングされている場合、プライ
オリティエンコーダで優先制御を行い、優先度の高いc
hannelだけを送信し、タイマーの値をインクリメ
ントしている。タイマーの値が更新されると、CAMに
登録されている送信時刻とCAMを検索する時刻とが一
致しないため、優先度の低いchannelは送信され
ず、結果として送信レートが守れないことになる。
【0017】本発明の目的は、上述した従来回路におけ
るスケジューリング方法で、同時刻にスケジューリング
されているchannelが複数個ある場合において、
従来のタイマーに機能拡張したタイマーをもう一つ追加
することにより、正確な送信レートでデータ通信しうる
ATM通信制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るATM通信制御装置は、セル・タイマ
ーと、リード・タイマーとの2つのタイマーを有するA
TM通信制御装置であって、セル・タイマーは、システ
ム・クロックから生成され、ある一定間隔でカウント・
アップして絶対時刻を表わし、リード・タイマーは、セ
ル・タイマーを参照して送信時刻を検出し、送信時刻が
絶対時刻より遅れているときに、セル・タイマーのカウ
ント・アップ間隔よりも速い速度でカウント・アップ
し、常にセル・タイマーの時刻に追いつくように動作さ
せるものである。
【0019】また、マルチヒットにより発生したード
タイマーの遅れは、ヒット解除後にセル・タイマーのカ
ウント・アップよりも速い動作でカウント・アップし、
リード・タイマーとセル・タイマーとの差をなくして送
信レートを守らせるものである。
【0020】また、本発明に係るATM通信制御装置
は、セル・タイマーと、リード・タイマーと、CAM
と、スケジューラとを有するATM通信制御装置であっ
て、セル・タイマーは、システム・クロックから生成さ
れ、ある一定間隔でカウント・アップし、そのカウント
結果をリード・タイマーに出力するものであり、リード
・タイマーは、セル・タイマーのカウント・セットアッ
プ間隔よりも速い速度でカウントアップし、常にセル・
タイマーの時刻に追いつくように動作させてCAMに、
登録された送信時刻の検索データを出力するものであ
り、CAMは、各送信チャンネルの送信時刻の登録、送
信時刻の検索を行い、リード・タイマーの出力とCAM
に登録された送信時刻とが一致していたときに送信する
ATMのチャンネルを割り振るアドレスを出力し、スケ
ジューラは、各チャンネルの送信レートから次の送信時
刻を決定し、CAMのチャンネルの送信時刻の書き換え
を行うものである。
【0021】また、複数のチャンネルが同時刻にスケジ
ュールされている場合に、送信時刻をずらしてマルチヒ
ットのチャンネルをなくす回路をさらに有するものであ
る。
【0022】また、本発明に係るATM通信制御装置
は、セル・タイマーと、リード・タイマーと、保持回路
と、タイミング発生回路と、比較回路と、スケジューラ
と、CAMと、書き込み制御回路とを有するATM通信
制御装置であって、セル・タイマーは、システム・クロ
ックから生成され、ある一定間隔でカウント・アップ
し、そのカウントとリード・タイマーに出力するもので
あり、リード・タイマーは、セル・タイマーのカウント
・セットアップ間隔よりも速い速度でカウントアップ
し、常にセル・タイマーの時刻に追いつくように動作さ
せてそのカウン結果を保持回路と、比較回路と、CA
Mとに出力するものであり、ラッチ回路は、リード・タ
イマーのカウント結果を保持し、そのデータを比較回路
に出力するものであり、タイミング発生回路は、ラッチ
回路の保持するタイミングを生成するものであり、比較
回路は、スケジューラから入力された現在の送信レート
と、ネットワークの輻輳状態をフィードバックして最適
にした新しい送信レートと、ラッチ回路の出力とリード
・タイマーの出力を入力とし、送信時刻の書き込みデー
タを書き込み制御回路に出力するものであり、スケジュ
ーラは、送信レートから、送信時刻を決定して書き込み
制御回路に出力し、また前記現在の送信レート、前記
しい送信レートを比較回路に出力するものであり、CA
Mは、リード・タイマーの出力及び書き込み制御回路の
出力を入力とし、各送信チャンネルの送信時刻と送信時
刻の検索を行うものであり、書き込み制御回路は、スケ
ジューラの出力と比較回路の出力とを入力とし、送信時
刻の書き込みデータをコントロールしてCAMに出力す
るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】(発明の実施形態1)次に本発明
の第1の実施の形態について図面を参照し詳細に説明す
る。
【0024】図1を参照すると、本発明においては、A
BRスケジューラ1は、システム・クロック2から生成
され、ある一定の間隔でカウント・アップするセル・タ
イマー13と、前述したタイマーの間隔内で可変長の間
隔でカウント・アップするリード・タイマー14と、各
チャンネル(channel)の送信時刻を登録するC
AM4と、各channelの送信レート12から次の
送信時刻を決定するスケジューラ10とのブロックで構
成される。
【0025】セル・タイマー13は、送信部5からのカ
ウント・アップ信号6により、送信部5が1つのATM
セルの送信処理を費やすのに必要な間隔で、常にカウン
ト・アップされる。リード・タイマー14は、CAM4
のhit9が“1”の間はカウント・アップを停止する
が、hit9が“0”ならばセル・タイマー13と同期
してカウント・アップを行う。但し、CAM4が連続的
にhit状態になった結果、セル・タイマー13とリー
ド・タイマー14とに差が生じた場合、システム・クロ
ック12の速さでカウント・アップし、常にセル・タイ
マー13に追従するように動作する。このとき、リード
・タイマー14は、セル・タイマー13を追い越すこと
はない。
【0026】リード・タイマー14の出力tx_tim
e7は、CAM4に登録された送信時刻の検索データと
して入力される。CAM4に入力されたリード・タイマ
ー14の出力tx_time7と、CAM4に登録され
た送信時刻とが一致していたならば、CAM4のhit
9は、“1”となり、同時にCAM4の出力addre
ss_out8からはアドレスが出力される。送信部5
は、このアドレスに割り振られているchannelの
ATMセルの送信を行う。
【0027】スケジューラ10は送信部5の処理が終了
すると、前述のchannelの送信レート12から次
の送信時刻を計算してnext_time11に出力
し、CAM4のchannelの送信時刻を書き換え
る。CAM4の送信時刻が書き換えられたことでリード
・タイマー14との値が不一致となり、hit9は
“0”となる。これによりリード・タイマー14はカウ
ント・アップを再開する。このときリード・タイマー1
4はセル・タイマー13との差があればシステム・クロ
ック12の速さでセル・タイマー13と同じ時刻までカ
ウント・アップを行う。
【0028】次に図1の動作について、図2のタイミン
グチャートと図5のフローチャートを参照して説明す
る。
【0029】2つのchannel(channel_
A.channel_B)が存在し、各々1/3の帯域
の送信レートでスケジューリングされている。CAM4
のアドレス“0”にはchannel_A、アドレス
“1”にはchannel_Bが対応しており、送信時
刻の初期値はそれぞれ“1”,“1”でCAM4に登録
されている状態である((C),(D)のT0のタイミ
ング)。そのほかのCAM4のアドレスにはchann
elは割り振られていない。
【0030】セル・タイマー13と同期してカウント・
アップしたリード・タイマー14は、時刻が“1”(T
1のタイミング)になるとCAM4に登録されたcha
nnel_Aの送信時刻と一致し(図5のS3)、CA
M4のhit9は“1”となる(図5のS4)。同時に
CAM4の出力address_out8からのアドレ
ス“0”が出力され(図5のS5)、送信部5はcha
nnel_AのATMセルを送信する(図5のS6)。
channel_Aの送信が終了すると、スケジューラ
10は現在の時刻“1”とchannel_Aの送信レ
ート12から求められた間隔“3”との和“4(=1+
3)”をnext_time11に出力し(図5のS
7)、CAM4のアドレス“0”にnext_time
11の値を書き込み(図2(C)のT2タイミング、図
5のS8)、channel_Aの処理は終了する。
【0031】channel_Aの処理は終了している
が、channel_Bの送信時刻も“1”なので更に
hit状態は続く。channel_Bの処理はcha
nnel_Aと同様に行われ、送信部5によるATMセ
ルの送信後、スケジューラ10はCAM4のアドレス
“1”に次の送信時刻である“4”をnext_tim
e11に出力し、CAM4にnext_time11の
値を書き込み((D)のT3タイミング)channe
l_Bの処理を終了する。
【0032】channel_Bの処理が終了し、リー
ド・タイマー14とCAM4に登録されているデータと
が一致しなくなることで“hit”は解除され(図5の
S9)、リード・タイマー14はカウント・アップを再
開する。このときリード・タイマー14はマルチ・ヒッ
トにより停止していたタイマー値とセル・タイマー13
との差があるため、システム・クロック12の速さでセ
ル・タイマー13に追従し、次の送信時刻である“4”
の前の段階でセル・タイマー13に追いつく(T3とT
4の間)。
【0033】このときフローチャートではS9、S1
0、S11、S2、S9を2回繰り返す。
【0034】次の送信時刻である“4”(T4のタイミ
ング)でも前述した動作を繰り返すが、リード・タイマ
ー14の遅れは取り戻される。
【0035】これにより図2(G)に示すように、各c
hannelの送信レート(1/3)は守られ、3回に
1回ずつchannel_Aとchannel_BのA
TMセルは送信されることになる。
【0036】(発明の実施形態2)次に本発明の第2の
実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。
【0037】図3を参照すると、ABRスケジューラ1
は、システム・クロック12から生成され、ある一定の
間隔でカウント・アップするセル・タイマー13と、前
述したタイマーの間隔で可変長の間隔でカウント・アッ
プするリード・タイマー14と、各channelの送
信時刻を登録するCAM4と、各channelの送信
レート12から送信時刻を決定するスケジューラ10
と、リード・タイマー14を保持するラッチ回路16
と、リード・タイマー14を保持するタイミングを生成
するタイミング発生回路15と、ラッチ回路16で保持
されたデータQ17とリード・タイマー14のカウント
結果とを比較する比較回路18と、比較回路18の出力
COMP19から送信時刻の書き込みデータをコントロ
ールする書き込み制御回路22とのブロックで構成され
る。
【0038】セル・タイマー13は送信部5からのカウ
ント・アップ信号6により、送信部5が1つのATMセ
ルの送信処理を費やすのに必要な間隔で、常にカウント
・アップされる。一方、リード・タイマー14は、CA
M4のhit9が“1”の間カウント・アップを停止す
るが、hit9が“0”ならばセル・タイマー13と同
期してカウント・アップをする。但し、CAM4が連続
的にhit状態となった結果、セル・タイマー13とリ
ード・タイマー14とに差が生じた場合には、システム
・クロック12の速さでカウント・アップし、常にセル
・タイマー13に追従するように動作する。このとき、
リード・タイマー14はセル・タイマー13を追い越す
ことはない。
【0039】リード・タイマー14の出力tx_tim
e7は、CAM4に登録された送信時刻の検索データと
して入力される。入力されたリード・タイマー14の時
刻tx_time7とCAM4に登録され送信時刻とが
一致していたならば、CAM4のhit9は“1”とな
り、同時にCAM4の出力address out8か
らアドレスが出力される。送信部5はこのアドレスに割
り振られているchannelのATMセルの送信を行
う。
【0040】ラッチ回路16は、リード・タイマー14
が変化する度に、常に一つ前のリード・タイマー14の
出力tx_time7を保持する。比較回路18にはス
ケジューラ10から、現在の送信レートold_rat
e21と、新しい送信レートnew_rate20とが
入力され、ラッチ回路16の出力Q17とリード・タイ
マー14の出力tx_time7からCOMP19を生
成し、書き込み制御回路22に出力する。比較回路18
の出力COMP19は、現在の送信レートold_ra
te21と新しい送信レートnew_rate20が一
致し、ラッチ回路16の出力Q17とリード・タイマー
14の出力tx_time7の値が一致したときに
“1”となる。
【0041】スケジューラ10は送信部5の処理が終了
すると、channelの送信レート12から次の送信
時刻を計算し、次の送信時刻next_time11を
書き込み制御回路22に出力する。
【0042】書き込み制御回路22では、比較回路18
からのCOMP19とスケジューラ10からのnext
_time11とで、channelの送信時刻を書き
換える。このときCOMP19が“1”ならばnext
_time11に+1した値をCAM4に書き込み、C
OMP19が“0”ならばnext_time11を書
き込む。
【0043】CAM4の送信時刻が書き換えられたこと
でリード・タイマー14との値が不一致となり、hit
9は“0”となる。これによりリード・タイマー14は
カウント・アップを再開する。
【0044】次に図3の回路動作について、図4のタイ
ムチャートと図6のフローチャートを参照して説明す
る。
【0045】4つのchannel(channel_
A,channel_B,channel_C,cha
nnel_D)が存在し、各々1/4の帯域の送信レー
トでスケジューリングされている。また、各々の送信レ
ート12は常に一定(=1/4)とする(old_ra
te21=new_rate20を意味する)。CAM
4のアドレス“0”にはchannel_A、アドレス
“1”にはchannel_B、アドレス“2”にはc
hannel_C、アドレス“3”にはchannel
_Dが対応しており、送信時刻の初期値はそれぞれ
“1”,“1”,“1”,“2”でCAM4に登録され
ている状態である。そのほかのアドレスにはchann
elは割り振られていない。((F),(G),
(H),(I)のT0のタイミング)
【0046】セル・タイマー13と同期してカウント・
アップしたリード・タイマー14(図6のS1)は、時
刻が“1”(T1のタイミング)になると、CAM4に
登録されたchannel_Aの送信時刻と一致し(図
6のS3)、CAM4のhit9は“1”となる(図6
のS4)。同時にCAM4から出力されたaddres
s_out8の値は“0”なので、送信部5はchan
nel_AのATMセルを送信する(図6のS6)。c
hannel_Aの送信が終了し、スケジューラ10は
現在の時刻“1”とchannel_Aの送信レート1
2から求められた間隔“4”との和“5(=1+4)”
を書き込み制御回路22にnext_time11とし
て出力する(図6のS7)。書き込み制御回路22はC
OMP19が“0”(図6のS15)なのでCAM4の
アドレス“0”には次の送信時刻としてnext_ti
me11の“5”を書き込む(図4(F)のT2のタイ
ミング、図6のS8)。最後にtx_time7の値
“1”をラッチ回路16が保持する(図6の12)。こ
れによりchannel_Aの処理は終了する。
【0047】channel_Aの処理は終了している
が、channel_Bの送信時刻も”1”なので更に
hit状態は続き、channel_Bの処理が始ま
る。送信部5によるATMセルの送信後(図6のS
6)、スケジューラ10は現在の時刻“1”とchan
nel_Bの送信レート12から求められた間隔“4”
との和“5(=1+4)”を書き込み制御回路22にn
ext_time11として出力する(図6のS7)。
ラッチ回路16で保持されたデータQ17が“1”で、
リード・タイマー11の出力tx_time7が“1”
で、old_rate21−new_rate220な
ので、比較回路18の出力COMP19は“1”となる
(図4(E)のT2のタイミング、図6のS14)。書
き込み制御回路22はCOMP19が“1”なので、C
AM4のアドレス“1”にはnext_time11に
+1した送信時刻”6(=5+1)”を書き込み(図の
S16)、channel_Bの処理を終了する
((G)のT3のタイミング)。
【0048】channel_Bの処理は終了するが、
channel_Cの送信時刻が“1”なのでhit状
態は更に続き、channel_Bと同様にchann
el_Cの送信処理が開始される。channel_C
はchannel_Bと同様にCOMP19は“1”と
なり、CAM4のアドレス“2”には“6”が書き込ま
れる((H)のT4のタイミング)。
【0049】リード・タイマー14は送信時刻が“1”
に対応するchannelがなくなったことでカウント
・アップを始める(図6のS2,S3,S9,S10,
S11)。リード・タイマー14は“2”となり、ch
annel_Dがhit状態となる(図6のS4)。送
信部5によりchannel_DのATMセルが送信さ
れ(図6のS6)、スケジューラ10から次の送信時刻
“6(=2+4)”が書き込み制御回路22に出力され
る(図6のS7)。この時、ラッチ回路16の出力Q1
7(=“1”)とリード・タイマー14の出力tx_t
ime7(=“2”)は一致しないので、比較回路18
の出力COMP19は“0”となる(図4(E)のT4
のタイミング、図6のS15)。書き込み制御回路22
はCOMP19が“0”なのでスケジューラ10からの
送信時刻next_time11をそのままCAM4の
アドレス“3”に書き込み(図6のS8)、tx_ti
me7をラッチ回路16が保持する(図6のS12)、
channel_Dの処理は終了する。
【0050】channel_Dの処理が終了し、リー
ド・タイマー14とCAM4に登録されているデータと
が一致しなくなることで“hit”は解除され(図6の
S9)、リード・タイマー14はカウント・アップを再
開する。このときリード・タイマー14はマルチ・ヒッ
トにより停止していたタイマー値tx_time7とセ
ル・タイマー13との差があるため、システム・クロッ
ク12の速さでセル・タイマー13に追従し、次の送信
時刻である“5”までカウント・アップを行う((B)
のT5とT6の間、図6のS11)。
【0051】T6以降も上記動作を繰り返すことにより
マルチ・ヒットしているchannelは徐々になくな
る。最終的には図4の(k)送信データ列に示すような
結果となり、全てのchannelは正しい送信レート
(1/4)で送信されることになる。
【0052】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態の回路に加えて、複数のchannelが同時刻
にスケジューリングされている場合、送信時刻をずらし
マルチ・ヒットを回避させる回路が付加されている。
【0053】第1の実施の形態では同時刻にスケジュー
リングされているchannelの数が多い場合、マル
チ・ヒットによるセル・タイマーとリード・タイマーの
差は大きくなる。システム・クロックの周期とセル・タ
イマーの周期によってはリード・タイマーがセル・タイ
マーに追従できず、結果、正確な送信レードが守れない
ことがある。一方、第2の実施の形態では同時刻にスケ
ジューリングされているchannelをなくすこと
で、マルチ・ヒットは回避されるので、セル・タイマー
とリード・タイマーとの差が広がることはない。
【0054】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態に加えて、マルチ・ヒットしているchanne
lの数には影響されず正確な送信レートが保たれるとい
う効果がある。
【0055】
【発明の効果】第1の効果は、常に正しい送信レートが
守られることである。その理由は、絶対時刻を生成する
セル・タイマーと送信時刻を検索するリード・タイマー
の2つをもうけることで、マルチ・ヒットによる送信時
刻の遅れが発生したときに、リード・タイマーがセル・
タイマーに追従し、常に絶対時刻と送信時刻とが一致し
ているためである。
【0056】第2の効果は、マルチ・ヒットのchan
nelをなくすことである。その理由は、連続して同じ
送信時刻のchannelを送信し、次の送信時刻をC
AMに書き込む時に、スケジューラで計算された送信時
刻に“+1”して書き込むことで任意に送信時刻をずら
すためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示すタイム
チャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を示すタイム
チャートである。
【図5】第1の実施の形態を説明するたのフローチャー
トである。
【図6】第2の実施の形態を説明するたのフローチャー
トである。
【図7】従来の実施の形態のブロック図である。
【図8】従来の実施の形態の動作を示すタイムチャート
である。タイミングチャート(a)は従来の実施の形態
の動作を示す。タイミングチャート(b)は送信データ
列のギャップを示す。
【図9】先行例の特開平8−242238号公報に記載
されたフローチャートである。
【符号の説明】
1 ABRスケジューラ 2 システム・クロック 3 タイマー 4 CAM 5 送信部 6 カウント・アップ信号 7 tx_time 8 address_out 9 hit 10 スケジューラ 11 next_time 12 送信レート 13 セル・タイマー(絶対時刻タイマー) 14 リード・タイマー 15 タイミング発生回路 16 ラッチ回路 17 Q 18 比較回路 19 COMP 20 new_rate 21 old_rate 22 書き込み制御回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル・タイマーと、リード・タイマーと
    の2つのタイマーを有するATM通信制御装置であっ
    て、 セル・タイマーは、システム・クロックから生成され、
    ある一定間隔でカウント・アップして絶対時刻を表わ
    し、 リード・タイマーは、セル・タイマーを参照して送信時
    刻を検出し、送信時刻が絶対時刻より遅れているとき
    に、セル・タイマーのカウント・アップ間隔よりも速い
    速度でカウント・アップし、常にセル・タイマーの時刻
    に追いつくように動作させるものであることを特徴とす
    るATM通信制御装置。
  2. 【請求項2】 マルチヒットにより発生したードタイ
    マーの遅れは、ヒット解除後にセル・タイマーのカウン
    ト・アップよりも速い動作でカウント・アップし、リー
    ド・タイマーとセル・タイマーとの差をなくして送信レ
    ートを守らせることを特徴とする請求項1に記載のAT
    M通信制御装置。
  3. 【請求項3】 セル・タイマーと、リード・タイマー
    と、CAMと、スケジューラとを有するATM通信制御
    装置であって、 セル・タイマーは、システム・クロックから生成され、
    ある一定間隔でカウント・アップし、そのカウント結果
    をリード・タイマーに出力するものであり、 リード・タイマーは、セル・タイマーのカウント・セッ
    トアップ間隔よりも速い速度でカウントアップし、常に
    セル・タイマーの時刻に追いつくように動作させてCA
    Mに、登録された送信時刻の検索データを出力するもの
    であり、 CAMは、各送信チャンネルの送信時刻の登録、送信時
    刻の検索を行い、リード・タイマーの出力とCAMに登
    録された送信時刻とが一致していたときに送信するAT
    Mのチャンネルを割り振るアドレスを出力し、 スケジューラは、各チャンネルの送信レートから次の送
    信時刻を決定し、CAMのチャンネルの送信時刻の書き
    換えを行うものであることを特徴とするATM通信制御
    装置。
  4. 【請求項4】 複数のチャンネルが同時刻にスケジュー
    ルされている場合に、送信時刻をずらしてマルチヒット
    のチャンネルをなくす回路をさらに有することを特徴と
    する請求項3に記載のATM通信制御装置。
  5. 【請求項5】 セル・タイマーと、リード・タイマー
    と、保持回路と、タイミング発生回路と、比較回路と、
    スケジューラと、CAMと、書き込み制御回路とを有す
    るATM通信制御装置であって、 セル・タイマーは、システム・クロックから生成され、
    ある一定間隔でカウント・アップし、そのカウントとリ
    ード・タイマーに出力するものであり、 リード・タイマーは、セル・タイマーのカウント・セッ
    トアップ間隔よりも速い速度でカウントアップし、常に
    セル・タイマーの時刻に追いつくように動作させてその
    カウン結果を保持回路と、比較回路と、CAMとに出
    力するものであり、 ラッチ回路は、リード・タイマーのカウント結果を保持
    し、そのデータを比較回路に出力するものであり、 タイミング発生回路は、ラッチ回路の保持するタイミン
    グを生成するものであり、 比較回路は、スケジューラから入力された現在の送信レ
    ートと、ネットワークの輻輳状態をフィードバックして
    最適にした新しい送信レートと、ラッチ回路の出力とリ
    ード・タイマーの出力を入力とし、送信時刻の書き込み
    データを書き込み制御回路に出力するものであり、 スケジューラは、送信レートから、送信時刻を決定して
    書き込み制御回路に出力し、また前記現在の送信レー
    ト、前記新しい送信レートを比較回路に出力するもので
    あり、 CAMは、リード・タイマーの出力及び書き込み制御回
    路の出力を入力とし、各送信チャンネルの送信時刻と送
    信時刻の検索を行うものであり、 書き込み制御回路は、スケジューラの出力と比較回路の
    出力とを入力とし、送信時刻の書き込みデータをコント
    ロールしてCAMに出力するものであることを特徴とす
    るATM通信制御装置。
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