JP3011070U - 腕時計用スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不使用時の腕時計を、その腕時計が有する全
般的な機能を充分に活用した状態で、また、腕時計の紛
失などのおそれなく保管することである。 【構成】 横断面横長状を呈する縦長の本体１の、巾広
正面の中央部から背面方向に向けて縦巾が腕時計Ａの縦
巾であり、横幅が時計バンドＢの取り付け基部の巾であ
る腕時計バンドＢの収容凹部２を形成し、収容凹部２の
両側部には本体１の巾広正面から段状に凹陥した腕時計
Ａの嵌着凹部３を形成したのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、不使用状態における腕時計を支持するスタンドであって、支持され た腕時計が周囲の雰囲気に適した装飾体ともなる腕時計用スタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近来の腕時計は、それ自体がかなり装飾化されるに至っており、斯る腕時計は それ自体が有する全般的な機能を充分に活用するべきである。

【０００３】 ところが、従来における腕時計は、不使用時においてはテーブルやデスク、或 いは書棚などに無造作に放置された状態で保管され、また、所定の場所、例えば トレイなどに収容保管するとしても、何ら腕時計自体が有する外面的な機能を発 揮することのない状態であり、単に不使用状態で放置されているのと何ら変わら ないのである。

【０００４】 そこで、従来では腕時計の本体を支持するプラスチック製の支持スタンドが僅 かに見受けられたが、これも単に腕時計を支持する機能を有するに過ぎないもの であって、腕時計自体が有する外面的な機能に関しては何ら考慮されていないの であり、無造作に放置された状態と何らの変わりもない無機質なものであった。

【０００５】 しかも、従来の保管では腕時計自体が外面的な機能を発揮しないことから、そ の存在は単なる放置であるに過ぎず、ともすれば放置状態にある腕時計の存在自 体が煩わしく感じることすら生じ、新聞や書類、或いはその他のものとともに床 面へ落下するなどの不都合発生のおそれを多分に有するものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来の腕時計の不使用時の保管状態では腕時計が 有する全般的な機能を充分に活用していないのであり、また、腕時計の紛失など のおそれを有することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、横断面横長状を呈する縦長の本体と、本体の巾広正面の中央部から 背面方向に向けて形成され、縦巾が腕時計の縦巾であり、横幅が時計バンドの取 り付け基部の巾である腕時計バンドの収容凹部と、収容凹部の両側部に本体の巾 広正面から段状に凹陥形成された腕時計の嵌着凹部とから成るのである。

【０００８】 そして、腕時計バンドの収容凹部が、本体の背面に貫通されていることも必要 である。

【０００９】 また、腕時計の嵌着凹部が、上下方向に延長形成されていることも好ましい。

【００１０】

【作用】

而して、腕から取り外した腕時計のバンドを収容凹部に挿入し、腕時計を嵌着 凹部に位置させて不使用状態にある腕時計を支持するのであって、この状態でデ スクやテーブルの上、或いは書棚の書籍の間などに配置保管するのである。

【００１１】 この際、腕時計の両側部が嵌着凹部に支承されるのであって、バンドが収容凹 部の上下面に接触して支持されるのである。

【００１２】 そして、腕時計バンドの収容凹部が、本体の背面に貫通されていることによっ ては、腕時計バンドが金属製などの小さく丸めることができないことから、収容 凹部に完全に収容できないものに対応できるのである。

【００１３】 また、腕時計の嵌着凹部が、上下方向に延長形成されていることによって、嵌 着凹部に支承されている腕時計を指で上下から掴むことができ、本体から腕時計 を取り外す操作が容易に行えるのである。

【００１４】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明すると、１は横断面横長方形状を 呈する縦長の本体で、本体１の巾広正面の中央部から背面方向に向けて腕時計バ ンドＢの収容凹部２が貫通形成されている。

【００１５】 この収容凹部２は縦巾が腕時計Ａの縦巾であり、横幅が時計バンドＢの取り付 け基部の巾に形成されている。

【００１６】 ３は収容凹部２の両側部に、本体１の巾広正面から段状に凹陥形成された腕時 計Ａの嵌着凹部で、この嵌着凹部３は上下方向に延長形成４され、本体１の中央 部を挟んだ左右部に凹状溝を形成したものとしている。

【００１７】 図面の実施例では本体１を横断面長方形状としているが、横断面長楕円形など であっても良いことは勿論である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されることから、不使用状態にある腕時計を、その 腕時計が有する装飾機能を最大限に発揮させる状態に支持することができるので あって、不測の落下や紛失のおそれを除去できるのである。

【００１９】 そして、腕時計の本体への支持は、腕時計バンドの摩擦力、ないしは弾性によ って行われるもので、簡便、且つ確実である。

【００２０】 しかも、腕時計は本体面より凹陥した嵌着凹部に支承されることから、腕時計 に何らかの物品が当って本体から離脱してしまうなどのおそれもない。

【００２１】 そして、腕時計バンドの収容凹部が本体の背面に貫通されていることによって は、屈曲性の低い金属製の腕時計バンドが取り付けられている腕時計の支持も可 能となるのである。

【００２２】 また、腕時計の嵌着凹部が、上下方向に延長形成されていることによっては本 体のデザイン化を図れると共に、本体の凹陥部に支承されている腕時計のバンド 連繋部分を上下方向から指で掴むことができ、本体からの腕時計の取り外しが容 易にできるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図。

【図２】斜視図。

【図３】中央部縦断側面図。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 収
容凹部 ３ 嵌着凹部 ４ 延
長部 Ａ 腕時計 Ｂ 腕
時計バンド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横断面横長状を呈する縦長の本体（１）
   と、本体（１）の巾広正面の中央部から背面方向に向け
   て形成され、縦巾が腕時計Ａの縦巾であり、横幅が時計
   バンドＢの取り付け基部の巾である腕時計バンドＢの収
   容凹部（２）と、収容凹部（２）の両側部に本体（１）
   の巾広正面から段状に凹陥形成された腕時計Ａの嵌着凹
   部（３）とから成る腕時計用スタンド。
2. 【請求項２】 腕時計バンドＢの収容凹部（２）が、本
   体（１）の背面に貫通されている請求項１の腕時計用ス
   タンド。
3. 【請求項３】 腕時計の嵌着凹部（３）が、上下方向に
   延長形成（４）されている請求項１の腕時計用スタン
   ド。